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はてなキーワード: 生け垣とは

2019-02-11

anond:20190211155935

要は「不機嫌になった時に(いい年した大人なら)人に頼らず自分で機嫌が良い状態に戻せ」ってこと

1. 機嫌が悪い状態きっかけや具体的な症状)

→不運(※1)が続いてイライラMA

 自分は悪いことしてないのに何故こんな仕打ちを受けなければならないのか納得がいかない

 (※1 他人ミス自分ミス他人自然から理不尽攻撃 を含む)

2. 機嫌が悪い自分に対して自分でどのように機嫌をとったのか

→でも過去を振り返ってみると、俺ってそんな不運続きだったわけじゃないよな?

 忘れがちだけど、ラッキーなこともけっこうあったな

 つらい病気で苦しんでいる人も沢山居るなか

 それこそ「買いたかった商品が売り切れてなかった」ぐらいのレベルまで落とせば

 俺ってかなり幸運の星の元に生まれついていると言えるのでは?

 そんなことを考えている(※2)うちに気分が上向いてくる

 (※2 短期的に見れば不運寄りだった自分の中の幸運/不運ゲージが、長期的に見ればかなり幸運に寄ってることを再確認する)

3. 自分ではなく他の人に機嫌をとってもらった場合はどういう感じになるのか

→周囲の人間に「自分は不機嫌です」ということが丸わかりの態度(※3)をとって、周囲が気を使って優しくしてくれるのを期待する

 そして優しくされたら、自分の中の帳尻が合った気分になって機嫌が治る

 (※3 険しい表情、乱暴な受け答え、舌打ち、独り言悪態八つ当たり とか)


余談だけど他人に機嫌をとってもらう以上にやっちゃいけないこととしては

「運試し」的な行動があると思う

続いている不運を、幸運で取りもどそうとして、あえてリスクのある雑な行動(※4)をとってしまうという奴

そりゃ博打に勝てば一気に不運は取り戻せるんだけど、サイコロはそうそう都合よく回ってはくれないので

大抵はどツボにハマる

機嫌が悪いと物事がことごとく上手くいかないのは大体このパターン

(※4 ゴミゴミ箱に投げ入れてみるとか、普段は通らない近道を通ってみるとか、生け垣を飛び越えてみるとか、昇竜拳をブッパしてみるとか)

2018-10-27

落とし物拾ったので一応書いておく

今日14:05頃UDX生け垣ガルパンの鍵入れ(大洗のやつ)を拾っておいたのでUDX交番に届けました。鍵は1本。

書類権利主張しません、名前公開しませんという項目にチェックを付けておきましたので安心して取りに行って下さい。

Suica定期は津田沼から塚田のものでした。

お心当たりある方はUDX交番までお願いします。

2018-01-27

「女だけの街があればいいのに」を聞いて思い出した事

最近、「女だけの街があればいいのに」という発言話題になっている。


発言者の本意やそれに対する男性陣、

女性陣の反応はまあ置いておくとして、


女性が夜の街を歩く事の危険性について

ふと思い当たる事があったので書こうと思う。


二、三年前、私が新卒ほやほや22歳の新社会人だった頃の話。


3月田舎から東京会社就職し、

初めての一人暮らし、慣れない電車通勤にへとへとの日々。


4月の新人研修がやっと終わり、

無事に配属先も決まって生活に落ち着きが見えてきた6月。


直属の上司お酒好きだったため、

その日はしこたま飲まされてヘロヘロになった。


お酒には強いので頭はハッキリしていたけど、

日本酒に足腰やられてフラフラ千鳥足帰宅

電車を乗り継いで、埼玉行きの京浜東北線に乗る。


あー、電車の揺れがしんどい

つり革がないと倒れる


そんな感じで酔っぱらいらしくつり革に掴まってフラフラしていたら、

優しそうなOLのお姉さんに声をかけられた。


大丈夫ですか?歩けます??どこの駅まで行くんですか?」


まりにもみっともなく揺れているのでみかねたらしく声をかけてくれたらしい。

大丈夫です、と伝えたが心配そうにしてくれて、

お姉さんの最寄り駅でもないのに埼玉県某所の駅に一緒に降りて改札まで送ってくれる。

なんて優しいお姉さん。


タクシー乗り場までと言ってくれたが、

申し訳ないので辞退してお姉さんと改札でバイバイ


相変わらず千鳥足のままフラフラ階段下り

さあ駅からでるぞという時、いきなり後ろから抱きつかれる。


「久しぶりじゃん!こんなところでなにやってんの??」


頭に?マークが浮かぶ

田舎から越してきて、縁もゆかりもない埼玉で知り合いに

あう可能性は確実にない、お前誰だ。


ああ、これはナンパかと思う。


若い女の子が明らかに酔っぱらってフラフラ歩いていたら、

そりゃ簡単にお持ち帰りできそうだもんね。


かに千鳥足だけど頭はハッキリしているので、


「知り合いじゃありません、離してください」


キッパリ言って逃げる。

殴るとかそういうのはやっぱり咄嗟には出てこない。

でもまあ、地声が大きいので、大きい声をだしたからお兄さんもしぶしぶ離してくれた。


いきなり抱きつくとか勘弁してくれ、

と思いながら帰宅の道を相変わらずフラフラ歩く。


フラフラ歩きが気になるのかちらちらこっちを見ていく通行人が多い。

横を通り過ぎたサラリーマンのお兄さんが、ちらっとこっちを見た後に自販機に行き、

なにかを買った後に私の方に走ってきた。


「これ、水、飲んでください」


それだけ言って走り去っていった。

なんて良いお兄さんなんだ。

さっきの軟派やろうとは大違い。


ありがたく水を飲み、

夜道を歩いた事でだいぶ頭がはっきりしてきたのでさっさと帰宅した。




なんていうか、凄い。



から家まで徒歩5分だから

これ電車でのお姉さんふくめて多分15分くらいの出来事



具体的な行動がこの三人だったか特筆しただけで、

実はもっと声はかけられてる。

大丈夫?」的なのも、ナンパみたいな奴も。

たった15分の間に歩けば歩く程声をかけられる。




22歳 女性 酔っぱらい




そら声もかけるよね。



若い女の子が酔っぱらってヘロヘロで、

今にも転けそうな感じで危うく歩いていたら声もかけます


あわよくばお持ち帰りできるんじゃない?

とか思いますわ。


家に帰ってからお兄さんにもらったお水を飲み干して、

ちょっと冷静になってぞっとした。


ああ、

女性が酔っぱらってますよという雰囲気を見せてしまうと、

危ないんだなあと心底思った。


優しく声をかけてくれるお姉さんもお兄さんもおじさんもいて、

水だけ置いてささっといなくなる硬派なお兄さんもいて、


でもやっぱりナンパもある。

酔っぱらっている女の子に後ろから抱きつくとか、

頭がハッキリしていなかったら正直ホテルかに連れて行かれてもおかしくないよね。


からさ、帰り道って気を抜けないんだと思った。

酔っぱらっていても酔っぱらっている事を悟られてはいけない。

弱そうな雰囲気をだしてはいけない。


女性が危うさをだしてしまうと、

こんなに目立つのかと思った。


だって酔っぱらいのおじさんがフラフラ歩いていても、

「うわ、酒くさ」「こっちくんなよ」

とかみんな避けて通るのにさ、

女の子が酔っぱらってフラフラ歩いていると心配になるもんね。


お姉さんとお兄さんの優しさに触れて、

その心配してもらうっていう状況はありがたいなとも思った。


でもやっぱり、窮屈は窮屈だよね!!!




おじさんが羨ましい!!!

飲んだくれて生け垣で寝てる渋谷大学生が羨ましい!!!!!


私も!!一目を気にせず!!!

フラフラ千鳥足で、酔っぱらって、電柱にぶつかりながら、

へらへら笑ってお家に帰りたい!!!!!!!!!


でも、おじさんにも男子大学生にもなれない、

そしてやっぱり女性が酔っぱらってフラフラ歩いていると危ない。


だって女の子が酔っぱらって倒れてたら声かける。

水買って、タクシー呼んで、送り出してあげたくなる。


から、女だけの街があったらいいのになって気持ちは分かる。


酔っぱらって寝てたらお金まれるかもしれない、

誰も優しくはしてくれないかもしれない、


でも少なくとも、

後ろから抱きついてきて

「久しぶり!」とか言ってくるナンパやろうにはあわないと思う。


窮屈さから抜け出したい、


たぶんそれだけ。

2015-02-28

[]2015/2/28

昔よくあった生け垣巨大迷路みたいなところのそこかしこシャツトランクスはいきゃりーぱみゅぱみゅフラフラ踊ってる。

トランクスを脱がして手マンをした。性器もよくできていた。

1/8=イカの日ということでイカ娘が巻末の大コマスペースをもらったということで作者が気合を入れて長文を書いたのに没にされた、でもどうしてももったいなから個人的な次回予告のところに載せるという七面倒臭い設定で、ショートカットイカ娘が片手握りこぶし片手腰で右斜上を見ている1コママンガがあった。

読んでみるとマニアックなイカを注文して食べたということについて事細かに書いていてそりゃ没になるわという感じがした。

これらを同時に見た。

朝起きて現実だと認識するのに苦労を要するほど夢に入り込んでいた。

現実と夢の区別がつかなくなるってこんな感じかと思った。

2013-12-21

ロジック・ロック・フェスティバル』と〈古典部シリーズの類似点

はじめに

中村あきの星海社FICTIONS新人賞を受賞したデビュー作『ロジック・ロック・フェスティバル』が、古野まほろメフィスト賞を受賞したデビュー作『天帝のはしたなき果実』と類似していると指摘され話題になっている。『ロジック・ロック・フェスティバル』は星海社ウェブサイトで無期限全文公開されている(http://sai-zen-sen.jp/works/awards/logic-lock-festival/01/01.html)ので読んでみた。その結果『天帝のはしたなき果実』だけでなく、米澤穂信の諸作品との類似点が見られたので検証したい。ちなみに現時点で私は『天帝のはしたなき果実』を未読であるが、これから読んでみる予定である

以前から米澤穂信作品との類似は指摘されていた

読書メーター12月4日投稿されたjinさんのレビューhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/33836748)。

読んだ印象としては、米澤穂信西尾維新になったつもりで古典部シリーズを書いたらこうなるんだろうなと思った文学部員が書いた同人誌と言った感じ。

読書メーター12月11日投稿された×(旧らっきーからー。)さんのレビューhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/34001390)。

米澤穂信とかを目指した結果、残念ながらそこに至らず。そんな印象。

物語構成

まず『ロジック・ロック・フェスティバル』の物語の流れを説明する。以下が『ロジック・ロック・フェスティバル』の章タイトルだ。

  1. 四人の申し分なき閑人
  2. 実行補佐
  3. 回想と回送
  4. モバイルコード
  5. 葉桜の季節
  6. 大脱出
  7. バス班室写真消失事件 前編
  8. バス班室写真消失事件 後編
  9. そして、時は来たれり
  10. フェスティバルフリーク
  11. 健康と対策
  12. アイの告白
  13. それは清き学び舎を妖しく濡らして
  14. さよならコージー
  15. 現場検証
  16. 見捨ていくプリコンディション
  17. 星のお告げと逆転密室(万亀千鶴告発
  18. 失われた血の絆(成宮鳴海告発
  19. 浪漫秘密の抜け穴(衿井雪の告発
  20. 犯人探偵中村あきの告白
  21. 名探偵』の復権(鋸りり子の告発
  22. 顚末
  23. 探偵の動機

全部で23章で構成されている。『ロジック・ロック・フェスティバル』のメインとなる事件は文化祭開催期間中に起きた密室殺人事件だが、文化祭が始まるのは「9.そして、時は来たれり」からだ。ではそれ以前はというと小さな謎解きが2,3あるという構成になっている。具体的には「4. モバイルコード」で携帯メール暗号の謎解き、「6. 大脱出」で閉じ込められた蔵から脱出、「7. 女バス班室写真消失事件 前編」「8. 女バス班室写真消失事件 前編」で写真盗難事件の謎解きが行われる。

次に米澤穂信デビュー作『氷菓』の物語の流れを説明する。以下が『氷菓』の章タイトルだ。

  1. ベナレスから手紙
  2. 伝統ある古典部再生
  3. 名誉ある古典部の活動
  4. 事情ある古典部末裔
  5. 由緒ある古典部封印
  6. 栄光ある古典部の昔日
  7. 歴史ある古典部真実
  8. 未来ある古典部の日々
  9. サラエヴォへの手紙

この章タイトルだけではどんな物語かわからない。『氷菓』のメインの物語ヒロインである千反田えるの叔父、関谷純が関わったと思われる33年前の事件を解明することであるしかし、その謎がはっきりするのは「4. 事情ある古典部末裔からであり、「2. 伝統ある古典部再生」では千反田える地学講義室に閉じ込められた謎解き、「3. 名誉ある古典部の活動」では、ある本が毎週借りられている「愛なき愛読者」の謎解きが行われる。

はじめに小さな謎解きがいくつかあり、中盤からメインの大きな謎解きになるという物語構成は特定作家専売特許ではない。であるが『ロジック・ロック・フェスティバル』と『氷菓』の物語構成が類似していると指摘するのは間違いではないだろう。

ヒロインのお屋敷にはじめて行くシーン

ロジック・ロック・フェスティバル』の「6. 大脱出」では、主人公中村あき)がヒロイン(鋸りり子)の家をはじめて訪れるシーンが描かれる。これを『氷菓』の「6. 栄光ある古典部の昔日」で、主人公折木奉太郎)がヒロイン千反田える)の家をはじめて訪れるシーンと比較したい。

 目に飛び込んできたのは圧巻の庭園だった。手入れの行き届いた刈り込まれた木々。配置を整えられた岩。雨粒を受けてなお静謐を湛える。その中を悠然と泳ぐ色とりどりの錦鯉。そしてそれらを統べるかのように鎮座する絵に描いたような日本家屋。その向こうには立派な蔵も見えた。

 道なりに設置された飛び石を歩きながら息を呑む。家柄でここまで住む世界が違うものなのか。自身の境遇比較すると、少しばかり悲しい気持ちになってしまう。

(中略)

 唖然としているうちに僕は言われるがまま三和土で靴を脱ぎ板張りの廊下彼女に説明された通りにんでいた。


ロジック・ロック・フェスティバル

 広大な田圃の中に建つ千反田家は、なるほどお屋敷と呼ぶに相応しかった。日本家屋らしい平屋建てが、生垣に囲まれている。水音がするところを見ると庭にはがあるらしいが、外からは綺麗に刈り込まれたしか見えない。大きく開かれた門の前には、水打ちがしてあった。

(中略)

 無視する。門をくぐり飛び石を飛んで、玄関先のベルを鳴らす。

(中略)

 石造りの三和土で靴を脱ぎ、千反田に先導されて板張りの廊下を進む。


氷菓角川文庫版、135~136頁

太字で示したのが二つの作品で完全に一致した箇所である。いくつか単語が一致しているが、文節単位での剽窃は行われていない。単語の一致も同じ「日本家屋を初めて訪れたシーン」を描いたのだからあって当然だ。むしろ庭園に入ってから周りを描写している『ロジック・ロック・フェスティバル』、生け垣の外から庭をうかがっている『氷菓』という点が大きく異なる。

そもそも、高校一年生のヒロイン日本家屋の豪邸に住んでいるという設定がめずらしいが、かといってこの設定が特定作家専売特許というわけでもない。

氷菓』において、千反田える日本家屋の豪邸に住んでいるのは、千反田家が桁上がりの四名家といわれる名家からだ。『ロジック・ロック・フェスティバル』において、鋸りり子が日本家屋の豪邸に住んでいる理由は説明されない。家柄は明らかにされていないし、両親も学者だ。一般的学者であれば豪邸を建てるほど高給とも思えない。シリーズ化されこれからの作品で明らかにされるのかもしれないが、現時点では主人公たちが閉じ込められる蔵を登場させるためぐらいしか物語必然性がない。背景が説明されないので、どうしても取ってつけたような印象を受けてしまう。

主人公ヒロインが閉じ込められるシーン

ロジック・ロック・フェスティバル』の「6. 大脱出」で描かれる主人公ヒロインが閉じ込められるシーンは、〈古典部シリーズの4作目『遠回りする雛』に収録されている短編「あきましておめでとう」と類似点が多い。例えば、どちらも冒頭に閉じ込められている主人公述懐を置き、時間を巻き戻す形でなぜ閉じ込められることになったのかを記述する形式をとっている。

あらすじはひとことでまとめると以下のようになる。

具体的に『ロジック・ロック・フェスティバル』では、

具体的に「あきましておめでとう」では、

となっている。

以下、『ロジック・ロック・フェスティバル』におい主人公中村あき)とヒロイン(鋸りり子)が小屋(蔵)に閉じ込められるシーンと、「あきましておめでとう」におい主人公折木奉太郎)とヒロイン千反田える)が小屋納屋)に閉じ込められるシーンを比較したい。

 目が慣れてくると、そこは本当に本の山だった。本しかないといってもいいくらい。備え付けの本棚に、そこらに積まれたボール箱に、ぎっしりと詰められた本、本、本――今すぐ古本屋が何件だって始められそうだ。

 りり子に案内され、その後ろに付いていく形で奥の方に歩いていく。中はそれほどの広さでもないようだったが、薄暗さと障害物のように設置された本棚のせいで、なんだか迷路に迷い込んだような眩暈感があった。

推理ものは確か……」

 一応分類されているのだろうか。背表紙を見流す限りでは全く統一感がないような気がするぞ。

 と、その時。

 ぎぎぎ、と何か引きずるような音がして、室内の明度が明らかに落ちた

 なんだろう?

 りり子も一度こっちに振り返り、異変があったことを確かめ合う。

 そして二人同時に思い当たった。

 扉が閉まったのだ。そんな当たり前の結論に到達するのにいやに時間がかかった。

 慌てて扉の方に引き返す僕ら。見るとやはり扉はぴっちりと閉められていた。風やなんかであの重い扉が閉まるだろうか。疑問に思いながらも、とりあえず僕は扉に近づいて手を掛けてみる。

「……あれ?」

 開かない。まさか

 がちゃがちゃがちゃがちゃ。

 扉の外側から響く、金属が打ち付けられるような硬質な音。

 いやいや、冗談でしょ?

「鍵が……閉められてる……?」

強く揺さぶってみると扉はほんの薄くだけ開いた。その間から無慈悲にも完全に閉じられた錠が覗けて。


ロジック・ロック・フェスティバル

 闇の中に手を突き出し摺り足で進んでいく。目が慣れればもう少しマシになるのだろうが、いまはこうしないと危ない。そろそろと奥に進み、手に酒粕が当たらないかと気をつけてみるが、どうも手ごたえがない。

「簡単なお使いかと思ったら、なんだか面倒なことになってきたな」

「あの、折木さん」

 いつの間に近づいてていたのか、千反田が俺のすぐ後ろで名前を呼んだ。背後でアルミドアが風に吹かれて閉まってしまい、納屋の中はいっそう光が入らなくなった


『遠回りする雛』角川文庫版、218~219頁

「おう、開いてるぞ」

 そして、なにやら不吉な、がこんという音。

「え? いまのは……」

 とピンと来ていない千反田。俺はすぐさまドアに、暗くてよくわからないので正確にはドアがあったと思しき場所に飛びついた。アルミノブの、冷たい感触はすぐに探り当てられた。

 しかし。

 がたがたと揺れるだけのドア。オレは千反田を振り返る。千反田の輪郭もはっきりしないけれど、なぜか、心配そうに小首をかしげるやつの顔が見えたように思う。

「どうしました?」

 どうせ見えないだろうけれど、肩をすくめてみせる。

「閉じ込められた」


『遠回りする雛』角川文庫版、221頁

 まず、このドアが閉められている構造をもう一度考える。このドア自体には鍵はない。だから強く押せば、ほんの少しだけ開く。それ以上開かないのは閂のためだ。


『遠回りする雛』角川文庫版、228頁

今度は先程と違い完全に一致する箇所ではなく、同じ事象を別の表現にしている箇所を太字にした(そもそも完全に一致する単語ほとんどない)。非常に似通ったシーンを描いているので、一致している箇所がいくつかあるが、文節単位での剽窃はおこなわれていない。

違和感があるとすれば『ロジック・ロック・フェスティバル』において、「扉はほんの薄くだけ開いた」という点だろう。「あきましておめでとう」では脱出が困難なことを示すために閂がどのようにかけられているか仔細に描写されており、「強く押せば、ほんの少しだけ開く」というのも話の流れから違和感がない。一方の『ロジック・ロック・フェスティバル』においては、どのような扉なのか、どのように錠がかけられているかは具体的に示されておらず、一般的な扉と錠であれば扉が薄く開き外の錠が覗けるというのはおかしい。

「あきましておめでとう」では、折木奉太郎脱出するために様々な方法を試す。そこにはどうやって脱出するのかというハウダニットの愉しみがあるが、『ロジック・ロック・フェスティバル』では、早い段階で窓から脱出できることがわかっている。謎解きの興味はほとんどなく、むしろそれまで葉桜仮名先輩一筋だった主人公中村あき)がヒロイン(鋸りり子)を女性として意識するシーンとして描かれている。

私感

ロジック・ロック・フェスティバル』と〈古典部シリーズ両方を読んでいる私としては、影響は受けていると感じた。しかし、文章の剽窃など著作権法違反に問われるような箇所はないと判断していいだろう。他にも中学時代探偵していたが、とあることをきっかけに探偵することをやめたという鋸りり子の設定が、〈小市民シリーズの小鳩常悟朗の設定と類似するなど気になるところがあるが、それはまたの機会に検証したい。

2010-07-20

起きて半畳寝て一畳、缶詰の如き部屋は暗い。

味気のない味付け鰯に成り果て、夢も希望も無い俺は夢うつつのまま、湿る布団から起き上がるなり、

日曜の朝に延髄蹴りを食らわしたつもりが壁に足を打った。本当に辟易としている。

こんな足の指の痛みにも、慰めにもならない僅かな休日にも。それらに誤魔化される俺にも。うんざりだ。


昼は近所のハンバーガー屋に向かった。

洋風肉挟みパンの類など滅多に食わない俺は、店に足を踏み入れると、爽やかで騒がしい音楽や複雑な注文形式に戸惑った。

暖色の制服に清潔なエプロンを引っ掛けた笑顔の奴さん、開口一番「店内でお召し上がりですか?」言うに事欠いてこれだ。

前言を翻訳すれば(お前みたいなドブ臭い下種がミーのハイセンスな店内で犬食いしてると美的景観を損ねるから

買うもん買ったらさっさとお引取り願いたいのだが、どうだね?)となる。明らかに。

勿論、俺だって人間の端くれ、恥や理性の欠片くらいは残っている。分相応に野良で食うさ。いいえ。

間髪入れず俺は「チーズバーガー」と一言。そこへ奴さん笑いながら、被せるようにして清涼飲料や揚げ芋なんかを勧めてくる。

他人様の食生活に干渉してまで売り上げを伸ばしてえのかくの社畜め、とは口には出さず、

口に合いもしない身の丈に似合いもしない「ポテトジンジャエール」を追加した。

この紙袋、右手に温かく、左手に冷たい。


―――先週の日曜日の事だ。

総合家電量販店の個室トイレに入って屁を捻り出していた俺は、

蛍光ピンクチョークでドアに大きく書かれた《それ》に度肝を抜かれた。

 《イケメンチーズバーガーをぶつけると死ぬ》

全く意味が分からない。

ただ、その呪詛めいた断言が、全く根拠の無い為に却って凄まじい説得力を持ち、

トイレットペーパーが彫刻刀となって頭骸骨の内側に透かし浮き彫りされた。

俺のウンコ同然の自意識が、人々の青春幸福といった光明に晒される度に、

腹の底で波打つコールタール状の胆汁に、火傷のような二十文字を打ち込んだ。―――


本当かどうか、試したくて堪らなかった。

だが、チーズバーガーを手に入れ、いざ実行出来る体勢が整うと、はたと思い止まった。

公衆電話の上からドバトが言った(怖気付いたか馬鹿者よ)いいえ。

そのイケメンとやらには、何の縁も恨みも無い。

通りすがりの該当者に実験の協力を仰ぐ事も出来るが、もし万が一、相手方を死なせてしまったら取り返しが付かない。

俺は殺人者になりたい訳ではない。事の真偽を確かめたいだけだ。

しかし、死を勧めるに値する知人も憎悪する個人も居ないからには、手近で試す事が出来ない。

ここは(古今の開拓的科学者達がしばしばそうしたように)自らを実験体とする他に術は無い。


近隣公園に着き、脚部が太いスプリングになっている青い馬に跨った。

紙袋からチーズバーガーを取り出し、柑橘類の皮を剥く要領で包み紙を開いた。

食欲をそそる匂いカタチ温度のソレを、空中に向けて低く放った。

頭上を見上げながら、空に跳ねっ返るソレ、落下地点に照準を合わせて首を体を傾けた。

息を飲んだ。

目を瞑った。

当たった感触。

どうなったか。

目を開ける。

地面には二つに割れたパンが転がり、チーズのついたハンバーグが砂まみれになっていた。

何より、俺は生きていた。

この結果から、いくつかの可能性が考えられる。

まず「俺が《イケメン》という条件に該当しなかった」か(これは当然の大前提だが)、

あるいは「この《チーズバーガー》とは違う《チーズバーガー》でなければならない」か、

そもそも「《イケメン》は《チーズバーガー》が当たっても死なない」のか、色々と仮説が立てられる。

ただ一つ確実に立証されたのは「俺にチーズバーガーをぶつけても死なない」という事だ。

本当にどうでもいい。一体何をしているんだ。青馬を嗾けて、前後に揺れた。何も進まない、何も起こらない。

非道く悲しくなって、俺は泣いた。


汚れたパンとチーズハンバーグを拾い、雑に整形して紙袋に入れた。

帰り際、生け垣の中からドバトが言った(思い知ったか馬鹿者め)はい。

どんなに有り得ない事だと思っても、誰かに言われても、笑われても、

こうして一つずつ着実に確かめていくしかない、誤魔化しの利かない現実に俺は味を占めた。

 
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