はてなキーワード: webとは
InfoseekでもGooでもAskでもniftyでも...その他のWeb検索でも当時のWeb検索じゃ無理。
検索よけを機能させるにはGoogle検索の登場を待たなきゃならない。
検索よけは別に当時の同人サイトだけに求められていたわけでなく世界的な動きだった。
つまり世界的にGoogle検索でのヒットしない権利が世界的に求められたんだよ。
検索よけというのはGoogle検索にヒットしないようにするnoindexが登場するまでの暫定的処置というのが当時の運用であって今の検索よけやタグの棲み分けとは捉え方が違う。
女性サイトが荒らされたので検索よけが生まれたというのはインターネット史、同人サイト史と大きく食い違うので嘘は本当に良くない。
あめぞう時代に女性向けサイトがめちゃくちゃ攻撃を受けた時代もあってのう……そんなこんなで検索よけと言う文化ができたのじゃ……
はい嘘。
何故ならあめぞう掲示板が設置された1998年はGoogle検索登場とほぼ同タイミングで、Google検索登場の間もない中で検索よけが機能するはずがないから。
当時のYahoo!などの検索システムは現在のWeb検索とは違う上に、あめぞう掲示板の前身のあめぞうリンクでは本文全検索などできる機能は存在しなかったので検索よけをする必要も無い。
検索よけをする必要がない時代だからこそ上の増田が言ってるわかりにくいリンクが機能していた。
嘘を言うのはやめたまえ。
検索避けが生まれた経緯は、まず前提として今の若い子達(2010年前後移行にネットへ本格参入した子達)は無関係だと言うことを認識して欲しい、つまり2000年代を含んだ2000年代以前のBLを愛好している人たちが原因
その経緯は2ちゃんねるでBLを愛好している人たちが同性愛板を荒らしていたことが露見、BLを愛好している人たちが801板の外へ対してBLを持ち込んではならないというガイドラインが未整備であったことが発端となり、当時でいうところの腐女子(現在で言うオタク趣味女性)へヘイトが集中してしまったことが原因だった
当時のBLを愛好している人たちの中で普遍的な共通認識としてBLを愛好している人たちが801板の外へ対してBLを持ち込んではならないという認識を持ってなかったため、結果として他板を荒らす形になっていたんだ
そこで良識ある・・・というかパソコン通信などを経験していたオンラインコミュニケーションのベテランであった比較的人生経験が豊富なBLを愛好している人たち(つまり貴腐人・汚超腐人)が2ちゃんねる内で統制をはじめ、それが後に学級会と呼ばれるようになった
当時の比較的人生経験が豊富なBLを愛好している人たちの主張は「2ちゃんねる内では801板の外にBLを持ち込むな」「好きにやるなら自分のホームページでやれ」というもので、同人サイトが立ち上がっていく流れとなる
その需要をネット業界は察してか、携帯電話で利用できるレンタルホームページ、勝手サイト(魔法のiらんどなど)などが知られようになり、更に大小様々なサービスが多数登場してタイミングが良かったというのもある
ただし、2ちゃんねるの外へ同人サイトとして出ると元増田の言うように女性は好き嫌いがハッキリとしている傾向があり、好悪のカップリング論戦は2ちゃんねる内では留まらず同人サイトのレンタル掲示板でも行われるようになってしまった
論戦が起きると当然ながら陣営が出来て対立が生まれ、一部のBLを愛好している人たちは嫌いなカップリング、または作者の同人サイトを攻撃するようになった
これは801板の過去スレを掘ると証拠が山ほど出てくる当時の現象で、801板へURL付きでバッシングを書き込むということが本当によくあったのだ
当時の同人サイトがURLを2ちゃんねるへ貼られることを嫌がった最大の理由がこのカップリング論争に巻き込まれ、自分の同人サイトやレンタル掲示板を荒らされてしまうことがあったから
そこでなされた対策が検索避けと鍵
特に携帯の勝手サイトを初期から経験している人ならば知っていると思うけど、パスワードなどで閲覧を防ぐ機能はその当初無く、気付きにくいドットピリオドなどでリンクを作って仲間内に教えるという手法が当初取られていた
しかし、同人サイトが普及するとユーザー間でHTMLやCSSの知識が徐々に周知され(801板にもHP制作系スレがあった)気づかれにくいリンクは効果が低迷し、気づかれにくいリンクはWeb検索において効果がないにも等しいことがわかって、レンタルホームページ運営者へ要望として鍵付きページを求めたんだ
似たようなことはPixivタグやニコ動タグでも起きた経緯があり、BLタグが未整備の状態で作品本流ジャンルと同じタグを使ってしまい腐女子が叩かれてしまうというのは頻発していたんだ
そして当時の2ちゃんねるのログを掘ればいくらでもわかると思うけど、同人サイトのURL付きでバッシングされたり、荒らし依頼みたいなことをしていた頻度や量は、他板と比較して確実に801板が多いと当時の801板住民はみんな知っているはず
おそらく2010年前後移行にネットへ本格参入した若い子たちは何故BL界隈が住み分けへ対して物凄くセンシティブになっているのか意味不明だろうけど、まだまだガイドラインなどの共通認識がBLを愛好している人たちの中で共有されて無くて作品本流や同性愛者の皆さんへ迷惑を掛けまくるということがあったからこそ、迷惑を掛けないようにしようとBL界隈が住み分けが強調されるようになったんだ
すべては今の若い子たちが悪いわけではなく私たちの世代が悪い
この事実は決して忘れてはならないし、ましてや自分たちが結果的に荒らしていた事実から目を背けるなんてことしちゃダメなんだ
今の若い子たちが楽しくBL作品を楽しめる界隈を作ってあげられなかったことを私たちは本当に反省しなくてはならない
そうそう、シンギュラリティよりは広告のほうが現実的な脅威だよな
なにせ大手テック企業がWeb上の行動の詳細を収集してるし、そういう行動データとかに基づいて記事とか広告とかを見せてフィードバックループを作ろうとしてくるしな
関係ないけど技術モナんもわからん馬鹿に限って広告ブロックするなそんなにサブスク金払いたくないのかとかフリーライダーがどうのとか言うんだよな
Webの歴史を見てきた人はそれこそ情報科学界の偉人ですらWeb広告の有り様は軒並み否定して己の人生のためにブロックを勧めてすらいるのに
こっちからするとそんなに大手プラットフォーマーに尻尾ふりたいのかと商業に媚びすぎる若者たちの堕落した精神に暗澹たる気持ちになるね
ネットの健全さを担保しようという気概はまるで感じられないし人の意識や思考を乗っ取るものに対する危機意識がなさすぎる
巨大テック企業がグルになった広告というのは世論すら操作できるもので実際アメリカなんかでは政治がそれで動かされたって例がいくつもあることを知らないんだろうか
技術に対する不信感なく諸手を挙げて受け入れてしまえるのはどれだけハァもういいわはてなすらこんな有り様になるのは見たくなかった
デビッド・ライス氏と白饅頭氏が互いを批判する文章をブログ,SNS上に投稿している。しかし,以前からこの両者の発信する文章を読んできた私としては,両者の主張は根本的なところで対立はしておらずむしろ同じ方向を見据えて書かれているように見えた。
ではなぜ,ライス氏と白饅氏は対立するに至ったのだろうか。結論から書けば,両者は主張の内容は近しいものだが,その主張をどのようにして一般に発信するべきかという点において大きな価値観の相違があった。その相違にばかりに注目し批判を繰り返した結果,現在の不必要な対立を生じさせたと私は考える。
両者は互にレッテルを張り合い,主張をよく確かめずに感情的な言葉を投げ合っているように見える。しかし,ライス氏と白饅頭氏は現代の言論界において重要な役割を担っており,こんなところで格を落とし合っている場合ではない。
実際に両者がブログ,SNSに投稿した文章から,なぜ不毛な対立が生じたのかを見ていこう。
ライス氏は2022年11月2日,自身のブログ「道徳的動物日記」に,『「女性差別的な文化を脱するために」オープンレターについての雑感』というタイトルの記事を投稿した。その中で,氏は白饅頭氏の言説について
“弱者男性論者たちはアカデミシャンではなく、コンプレックスや差別を煽ったうえでnoteやYouTubeで言動を売って稼ぐ「商人」だ」”
と批判した。
弱者男性論者である白饅頭氏がアカデミシャンではないというのは事実だ。彼は学部卒で,大学等には属さず個人で発信を行っている。「商人」というのもやや悪意のある表現ではあるが,noteや書籍を販売しているとい点では間違った表現ではない。
だが,アカデミシャンでないことも「商人」であることも,白饅頭氏の論を誤りだとする根拠にはならないはずだ。ここでライス氏が批判しているのは言説ではなく,白饅頭氏の立場と手法だ。氏の言説が誤りだと主張するならば,具体的に彼の文章を引用するなりして,どこがどう誤りなのかを論理的に説明するべきだろう。
また,ライス氏は2021年4月3日に現代ビジネスに『「フェミニズム叩き」「女性叩き」で溜飲を下げても、決して「幸せにはなれない」理由』という記事を寄稿した。その中で,
“弱者男性論でおこなわれているのは、「女性」(または「フェミニスト」「リベラル」)という属性を仮想敵にして、自分たちのつらさの原因はすべて彼女たちに責任があると主張することで、弱者男性である読者たちの溜飲を下げさせるための議論だ”
と書いた。ここで批判されているのは“溜飲を下げさせるための議論だ”とあるように,弱者男性論の主張する内容ではなくその目的だ。もちろん,その弱者男性論によって留飲を下げている男性も少なからずいるだろう。
しかし,それが決定的に弱者男性論を否定する根拠になるだろうか。卑小な目的で立てられた論であろうと,それが誤りだと証明するには論を構成する根拠や理論についての誤りを指摘するべきだ。
上記のように,ライス氏は弱者男性論を批判しながらも,その批判内容は専ら論者や読者の問題を指摘することに終始し,弱者男性論を構成する根拠や理屈についての矛盾を殆ど指摘していない。
ライス氏は上記の記事の中で,弱者男性論がある程度は妥当であることを認めてすらいる。しかし彼はその妥当性を認めながら,それが社会に与える悪影響のみを強調し,弱者男性論をこき下ろしている。これはややバランス感覚に欠けた主張だと言える。
なぜ彼はこのような一方的な主張をしたのか。それは,彼がネット論客と呼ぶ者たちによる弱者男性論が盛り上がりを見せていたからだ。ライス氏は先ほど引用したように,ネット上で学位を持たない者が政治的な主張をし注目を集めることに対し強い拒否感を持っている。彼からすれば,学位を持たず大学にも属さない者の発信する政治的主張はSNS上でフォロワーに対してアピールするだけのものにすぎず,学術的な裏付けのない稚拙な主張に過ぎないようだ。
たしかに,ネット上で政治的発言をするアカウントの発信する内容は仲間内に向けてのアピールに終始しがちな傾向があることは否めない。
しかし,白饅頭氏の発言のほとんどは客観的な妥当性を意識しているものだ。彼のどの主張にしても,必ず明確な根拠を示しながら筋道を立てた発言を行っている。弱者男性論にしてもそうだ。
SNS上には白饅頭氏と同様にアンチリベラル的な主張をするアカウントが数多く存在し,数万のフォロワーを獲得しているものもいるが,彼ほどの存在感と影響力を有している者は他にいない。それは,白饅頭氏の発言する内容がアンチリベラル層だけでなく,中立・一般層にたいしても説得力を持っていることの証左と言えなくもない。
ライス氏は白饅頭氏のTwitterやnote上での発言を批判している。ライス氏によっては,SNSのような誰でも発言が可能な空間では論理的に正しい意見よりも大衆の感情を煽る意見の方が支持を得やすい。だから白饅頭の主張は誤りであるにも関わらず支持されるのだという。
しかし,白饅頭氏が発言を行っているのはTwitterやnoteのような誰もが発言できるメディアに留まっていない。現代ビジネス,プレジデントオンライン,BLOGOSといった,中立性を保ったある程度格式のあるWEBメディアにおいてもその主張が掲載されている。これは,彼が一般メディアからもある程度の評価を獲得している根拠であり,仲間内に向けて偏った発信ばかりをしているというライス氏の主張を否定するものになる。ちなみに,現代ビジネスにはライス氏も寄稿している。
ライス氏は学術的な背景のある言説を至上のものとし,ネット上での言説を程度の低い物と見なす価値観を持っているようだが,これは偏った価値観だろう。
ネット上では素人の発言が可能だが,それに対して専門家が批判を加えることも可能なのだ。生半可な言説では,素人がネット上で自らの論が正しいと広く認めさせることは,実際のところかなり困難だ。ネット上で政治的主張をするアカウントのほとんどは仲間内で価値観を確認し合うことしかできないのが現実だ。
そんな中で,広い層からの支持を集め,書籍を出版するまでに至った白饅頭氏の言説は,一考に値するものであると判断されるべきだろう。たとえ学位がなくとも。
それに,学術分野での肩書を持つ者の発言が必ずしも正しいとは言い難くなってきているのはライス氏も理解しているはずだ。実際に,彼のブログでは大学に属する研究者の著書や発言の誤りを指摘する記事が多く書かれている。
ライス氏は,ネット論客の主張は仲間内へのアピールばかりで発展性も新規性もないと言うが,学術の世界ではそうでなはいと言えるだろうか。学術界でも,特定のコードに反する内容の主張が正当な理由なしに発表を拒否されるという事例が少なからずあったはずだ。
ライス氏は学術的であることを重要視しているが,それだけを至上のものとし,そうでないものを見下すような態度はそれこそ閉鎖的で彼の指摘するネット論客の悪い特徴と同じだ。
2022年12月20日,白饅頭氏はライス氏のツイートを引用リツイートしこのように書いた。
“社会正義の総本山アカデミ屋を称揚する奴がいうのマッチポンプ感があって草”
たしかに,社会正義を定義しがちなアカデミア出身のライス氏が,社会正義に疑問を呈する内容の本を紹介するというのはやや疑問を生じさせるものかもしれない。
しかしながら,ライス氏は普段からアカデミアの主張する社会正義について無批判だったわけではない。彼のブログを読めばわかることだが,学術的な地位のある人物の著書についても内容に疑問を感じる点があればしっかりと指摘をしている。
ライス氏はアカデミアを重要視こそしているが,かといって盲目的に信奉しているわけでも無い。
“いやだから、君のような人文アカデミア礼賛ネット論客が「露悪的なおもしろさ」とか語るのダブスタもいいとこでしょ。”
白饅頭氏はライス氏を“人文アカデミア礼賛ネット論客”と呼んで揶揄している。これは,ライス氏が人文アカデミアについて批判的な視点を持ち合わせていることを無視した発言だ。
“インテリの本って普通に読みにくくて面白くないという根本的問題があるんだよな。
おもんなくてわかりにくい文章を書いているだけの分際で「高尚なことをやっている」とのぼせ上がっている奴らの商売が破綻するなんて当たり前でしょ。
「本当に頭のいい人は一般の人でもわかりやすく説明する」みたいな論調には与しないまでも、かといって「複雑なものを複雑なまま理解するのが知性だ」みたいなのも、インテリの自惚れが含まれていないわけではないだろう。“
これは名指しこそしていないが,ライス氏の著書に絡めた発言ととることができる。たしかに,ライス氏の著書は硬い文体でやや学術寄りの内容でもあるため,読むために労力を要する。
だが,ライス氏の著書はより厳密な内容で社会について論じたものであるという点から,白饅頭氏の著作よりも優れていると言える。本自体の売り上げで言えば白饅頭氏のほうが圧倒的ではあるが,それは彼の知名度と,内容の易しさによるところが大きいだろう。ライス氏の著書は本人の知名度も低く,厳密で硬い内容であるために気軽に手に取れる本ではないものの,より厳しい視点を持つ読者にとってはライス氏の方が優れたものとなるはずだ。
白饅頭氏は難解な内容について“インテリの自惚れ”と言っているが,これはただの暴言だ。ライス氏の著書が難しい内容となっているのは,学術的な視点からより厳密に理論を展開しようとしているからであり,アカデミア出身としての自負心と責任感によるものだろう。アカデミアを腐したいあまり,不適切な言動をしてしまっている。
“ 世間知らずのインテリくずれがパソコンカタカタで俺に勝つなんて甘い。フォークリフト乗ってから出直せ。”
“世間知らずのインテリくずれ”とは,おそらくライス氏のことだろう。しかし,ライス氏は大学院を卒業した後企業勤めやフリーターをしながらブログを執筆していたため,白饅頭氏の言う世間知らずは根拠のないレッテル張りだ。インテリという言葉には明確な定義がないためはっきりとしたことは言えないが,少なくともライス氏は修士課程を卒業しているという点で学部卒の白饅頭氏よりも学術的な視点でのアドバンテージがあることは確かだろう。インテリくずれという揶揄も,適切な発言とは言い難い。
白饅頭氏はライス氏を頭でっかちで世間知らずな,大衆の苦労など知らない嫌味なインテリなのだと思い込んでいる節があるように見える。
しかし,ライス氏のブログを読めばわかることだが,彼は社会に出て様々な苦労や葛藤に出会い,しっかりと現実を見据えたうえでその経験を活かしながら発言をしている。決して白饅頭氏が言うような,苦労知らずや頭でっかちではない。
白饅頭氏はライス氏のブログや著書に関して,“つまらない”や“わかりづらい”,“売れない”と評している。たしかに,ライス氏の硬い文体は読む人によってはつまらないと感じるかもしれない。だが,社会について論じる以上は厳密かつ真剣な文のほうが望ましいというのも,一般的な考え方ではある。ライス氏の文章はライトな読者層にとってはつまらなく感じるかもしれないが,言説に対してより高い基準を求める読者にとっては大いに満足のいくものであるはずだ。
白饅頭氏はより広く読まれることを目的としだ文章を書くため,その内容を可能な限り平易なものにしている。彼からすれば,ライス氏の文章はわかりづらく自己満足的なものに見えるのかもしれないが,分かり易さを求めることで論理的な強度が低くなることも事実だ。ライス氏の文章は批判的な視点を持った読者に対しても説得力を持つように書かれているため,どうしても文章が複雑化することは避けられないだろう。それをわかりづらいの一言で済ませるのは不当な評価だと言わざるを得ない。
白饅頭氏の著書がライス氏の著書よりも売れているのは確かだが,市場での評価が必ずしも言説の正しさを格付けするものではないはずだ。先程も書いたように,白饅頭氏の本が売れているのは知名度と平易さによるものが大きく,世間で売れる本の殆どがそうだ。
白饅頭氏は読みやすさを重視するあまり,学術的な厳密性を軽視しすぎている。たしかに厳密性を求めた文章は難解で読みにくくなるが,一定レベル以上の読者はそう言って文章を求めるようになるにも確かだ。白饅頭氏の文章は新規の読者を獲得すことには適しているが,高い基準を求める読者からは不満を覚えられる内容だろう。
また,白饅頭氏はアカデミアに対して偏見を抱いているようにも見える。彼の発言を見ると,アカデミアとその出身者はアカデミア内でのコンセンサスに沿った発言しかできないと思っているようだ。
しかし実際には,アカデミアとその出身者には多様な背景と思想をもった人々がおり,時には学会での権威に背くような意見発表されているということは彼が知るべき事実だ。
これまで書いてきたことからわかるように,ライス氏が重視しているのは学術的な姿勢と厳密性だ。一方で白饅頭氏が重視しているのが人気と分かり易さだ。両者が重視しているものは両立が困難であり,それゆえに互いが敵対的な姿勢を取るようになってしまったのだろう。
くだけた表現をするなら,ライス氏は「ガチ」であり白饅頭氏は「エンタメ」だ。どんなコンテンツであっても,ガチとエンタメは対立しがちであると同時に両方が必要とされるものだ。
ここで,格闘技の興行を想像してみよう。コアな格闘技ファンを満足させるためには,当然実力のある選手同士の対戦を見せなければならない。しかし,実力があっても知名度は低いという選手が多い。知名度の低い選手では,新規のファンやライトなファンを呼び込むことができない。そこで,実力はともかく知名度のある選手の試合も組まなければならない。
実力のあるガチの選手と知名度のあるエンタメの選手,共に興行を成り立たせるために必要な存在だ。白饅頭が朝倉未来なら,デビッド・ライスはヴガール・ケラモフだ。
ライス氏のような,学術的な背景から厳密な文章を書ける作家も,白饅頭のような分かり易くて売れる文章を書ける作家も,言論の世界を成り立たせるために必要な存在のはずだ。
両者は現在のリベラルやネット世論に対して同様の疑問を呈することもあり,思想的な共通点もあるように見える。冷静な対話を重ねれば,互いの考えについて理解を示し合うことも可能なはずだ。
ライス氏と白饅頭氏はこれから日本の言論界をリードする存在になり得る作家であり,こんなところで小競り合いをして格を落とし合って欲しくない。
例えばWeb小説は既に相当描写を削って小説であることを放棄しているように見える
そうでなくとも、一般文芸ですら描写は薄くなってる傾向があるようには思うが
主にはWeb小説を念頭に置いているがコミカライズ版の方が小説版より売れる現象が発生している現在
もう小説は単品では読めたものじゃない、みんな脚本を書いてコミカライズ狙いに時代が変わったのだ
とすら思っていたくらいだ
7年ほど前、このWeb業界で「月に100万円稼ぐ」の難易度は早慶現役合格ぐらい難しかったけど、今は「国士舘大学に主席クラスで合格」ぐらいの難易度に下がってます。ただし、条件があります。僕をフォローして基準値を上げていること。はいフォローボタンぽち
https://twitter.com/ryukke/status/1601377923583205376
さすがりゅうけんさん!
WEBでも紙面っていうの? ってとこが気になりすぎた
WEBで完結してる話でサイトのことを紙面とかって呼んだりしてるのかなぁ
あと、ブコメで「違くなっていた」とかに突っ込み入れてる人が居て、
この人だけじゃなく、文章に関わる仕事してる(という設定の)人の増田の文体とか表現?とか「ほんとに文章に関わってるのか?」てツッコマレがちなんだけど
(WEB漫画原作はとある企業の広告っぽい案件しかしたことないから詳しくない。自分は原作は本業ではないのでなんちゃって脚本形式で納めた)
本業とブログとかの個人的文章とSNSでの書き方って分けてるからね
律儀に色々守ってたらお前(WEB)小説書いてるやろ?とかって、疑われかねないからあえてルール破ったりもしてる
違くなってたとか、わざわざ面倒な変換必要かなーとか思ったら普通に変換できたので、たまたまか一般的な使い方になったか
一番意味がないのは10~20年前の常識を守り続ける人だと思う
その常識って、30年前からしたら変化しつつあって当時の人からしたらおかしなことだったりするから
明確な基準点があるなら一生そこにこだわり続けたらいいと思うけどどうせ根拠ない
んじゃの! ノシ
ちゃんとブコメ読んだら、めっちゃ頓珍漢な推測してたし、己もルール破ってるし(ブコメ100文字制限なら破りたくなるからしゃーないが)
フジテレビのニュースサイトであるFNNに付けられたはてなブックマークを振り返ってチェックしたことがあるだろうか?
2017年以前のFNNのページに付けられたはてなブックマークは、この2つに集約されてしまっている。
[B! ホウドウキョク] 各地で消滅の危機!地元で愛される名店はなぜ店を閉めるのか? | ホウドウキョク
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.fnn.jp/posts/10000011CX
https://b.hatena.ne.jp/entry/www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00290522.html
この↓のページは↑と記事URLが違うが同じページに遷移されてしまう
https://b.hatena.ne.jp/entry/www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00346670.html
雑多なニュースがすべて一つのページに集約されているのでコメント欄もカオス状態。
同じ期間に1ユーザーが複数の記事をブクマしていても1つのブクマしか残らず他は消滅してるっぽいので、記録や記憶としてブックマークしとこうと思ってた勢は気をつけよう。
これ読んだけど思うところがあるので書く
まず一つ言いたいのはWeb系の職を目指すことをやめろってことだ
Web系はインターネット使ってれば一番目につきやすいしネットで情報発信してる人も多い、需要もそれなりに多いからとりあえずで目指す人が多いんだろう
でもその分複雑だし実際にそれで食べていくとなると基礎以上のことを学ばなきゃいけないから案外ハードルが高いのもWeb系なんだ
本当に一番早く学べ、なんなら学びながら金が手に入る方法が一つある
身近な家電や自動車、電子機器の中に入っている小さなコンピューターの制御をするプログラムを書く、って仕事だ
これ、実はプログラマの中でもわりと人手が求められる界隈かつ実際に書くコードもそこまで難しいものじゃないんだ
だから日本中どこでも組込み屋はあるしOJT的にプログラミングを学ぶことができる
こういう記事に騙される被害者が出ないように俺が一言書いてやる。
証明のしようがないが俺はプログラマとして働いていて年収1200万、一応相応の技術も持っているつもりである。今は2社に所属しているのと自作プロダクトと投資で収入を構成しており、少なくとも1つの企業にしか所属したことのないような人、というわけではない。
いきなりだが、金のためにプログラマに転職するのはおすすめしない。正直に言えばプログラマは金回りが良い。努力の度合いと収入の割合で言えばかなりコスパが良い方だろう。あくまで主観ではあるが、コスパの観点で見た場合プログラマは医者や弁護士よりも上回ると思っている。
だがそれでもだ!金のためにプログラマになるのはやめろ!
というのも、「金のためにプログラマに転職」するやつが真っ当な職場と給料を得られるのは困難だからである。世の中には「気づいたらコンピュータに慣れ親しんでいた」「パソコンの内部を知ると楽しいし、調べることは全く苦ではない」というやつがたくさんいて、そういうタイプじゃない限りプログラマはおすすめしない。経歴詐称アンドIT企業を自称するブラック人材派遣業コースに陥る可能性が高く、収入も幸福も得られないだろう。
コンピュータに興味があるお前!仲間だな!でもプログラミングスクールには 絶対に 入るな!いいか、絶対だぞ!
はっきり言う。まともな技術力を有している企業、つまりプログラマがそれなりに稼いでいる企業では、「プログラミングスクール出身」というだけで採用は見送る。これはガチだ!ガチ中のガチだ!
なぜかって?理由はいくつかあるが、まず大前提として「プログラミングスクール出身者は役に立たない」からである。また、「プログラミングスクール出身者は役に立たない」という意見はネット上にいくらでもあるのに、プログラミングスクールに入学する時点で情報リテラシーに問題があると言わざるを得ない。「でも中にはすごい人もいる」と反論するかも知れないが、これは確率の問題だ。いいか、まともなエンジニアになりたいならプログラミングスクールに入ってはいけない。これは俺個人の意見ではなく、IT企業の総意と受け取ってもらって構わない。
プログラミングのいいところはパソコン1つあればできるところである。
全部独学しろとはもちろん言わない。でも入門本を買って読み耽るくらいのことはできるはずだ!まずはそこをクリアしろ!
プログラミングに詳しくない人がこの業界に来たら、本の値段が高いことに少々びっくりするかも知れない。基本的には2000円以上するし、5000円やそれ以上もザラにある。ちょっと高いかも知れないが、ここで戸惑ってはダメだ! なぜなら情報は値段が高いのだ!! 情報は値段が高い、形が無いのに驚くほど高いものもある。いいか、それでも本は激安だ。クッソほどコスパが良いからここでケチってはいけない!
入門本を最初から最後まで全部読めとは言わないが、まず本を買って雰囲気を学ぼう!ライバルがプログラミングスクールをどこにしようか選んでいるうちにお前はプログラミングそのものを学べ!!!
プログラミングスクールに入らず入門本を読めと言ってもゴールが無いとモチベーションが湧きにくいかも知れない。ここでモチベーションがわかないやつがプログラマとしてやっていけるのか疑問という思いもあるが、一旦それは置いておこう。ゴールが欲しいなら、ITパスポートを一旦ゴールと置いてもいいが、この資格のパワーは期待してはいけない!
ネタではなくマジなことを言う。ITパスポートの資格パワーで採用されるかどうかが変わる企業なんてのは技術力がゴミ企業しかないのだ!!!まともな企業では誰でも取れるITパスポートなんぞには全く興味無いのだ!むしろ嘲笑されることもあるくらいだ!いいか、その程度のものなんだぞ!!
では取ったほうが良い資格はあるか?というと、無い。未経験者や初心者の資格の有無なんてまず気にしない。稚拙でも自分で作ったWebサービス1つあった方が何倍もいいぞ!!パクリでもいい、デザインなんて適当でいい、それでも自分で Web サイト作ったほうが何倍もいいぞ!!!
補足だが、効力ある資格というのは世の中にはもちろんある。CCNAとかな。でもこれは未経験者が取れる代物じゃないから全くの対象外だ。
これもIT業界に限った話ではないが、やりたいことのイメージが無いと迷走することになるぞ!
Webサービス作りたいとか、スマホアプリ作りたいとか、漠然としたイメージがあるだろう。それをもっと探求して、何をやりたいのか考えろ!じゃないとそこにたどり着くまでの道が見つからないぞ!!!
プログラミングを活かせる場所はいくつもあるのですべてを網羅することなど不可能だが、Webサービス、ゲームなどのスマホアプリ、3DCG、ネットワーク、データ分析、金融、医療、ロボット、軍事、など多岐にわたる。3年後や5年後、どういうことをやっていたいか?ということを自分の胸に問いかけろ!!
最短ルートを言う。Twitter でまともなエンジニアに声をかけてマンツーマンで教えてもらえ!
中堅エンジニアでも月15万ほども払えばマンツーマンで教えてもらえるだろう。若手なら月10万でもやってくれる人もいると思う。これで週2〜3、1〜2時間程度のオンラインでやり取りで換算だ。
より技術力のある上級エンジニアなら月20万で受けてくれるかどうかって感じだ。プログラミングスクールと値段変わらないとかむしろ高いじゃんとか思うかも知れないが、プログラミングスクールの100倍意味のある指導を受けられるぞ!!!それに短期間で身につくことも換算すれば割高ではない。
これが一番効率がいい。マジだぞ!現場で働いてるやつに直接指導してもらおう。ちなみにIT界隈は副業に寛容だからその点は問題ない。
そして自分が作りたかったものを、小さなものでもなんでもいい、本当に小さなものでいい、一個作って公開しろ!!!!
産みの苦しみを経験してものづくりしたやつはすごいんだ!!ITパスポートの100倍は効力あるし、プログラミングスクールの5000兆倍すごいぞ!!!それをIT企業に持ってって、作るモチベーションとか作ったときの苦労を言うんだ!あと改善したい場所とかもな!!そうすれば採用だ!!!
技術力と年収は必ずしも一致するものではない、という前提をまず理解しよう!
年収400万未満: 全然勉強とかしてないんだね。ブラック企業?
年収500万程度: 若手ならまぁ悪くないね。中堅で500万?転職しないの?
年収600万程度: いいんじゃない。必要に応じて技術書を読む程度。まともな企業の最低限ライン。
年収700万程度: コンピュータが好きで勉強してたらこのくらい。よくあるゾーン。
年収800万程度: 狭くても特定の領域で何か秀でた技術がある人。理解度が高い。
年収1100万以上: 人並みよりある程度優れた技術力に加え、ちゃんとアピールもできる人
厳しい部分もあるし良い部分もある。楽して大金ゲットはできない!
その会社は、まだ赤字だが半年前に2億円を調達しており(ベンチャー投資の景気が良い時代)、これから組織を拡大していくので、現在、社長が見ている財務・経理業務のうちまずは経理業務を引き継ぎ、ゆくゆくは財務全般を見て欲しい、と言われた。社員数は10人ほどで先任社員はおらず、社長から直接引継ぎを受けた。
※新人が金に携わることなんてありえないと思われるかもしれないが、ネットバンクの権限設定で振込は社長承認が必要であり、社内の小口現金も数万円ぐらいなのでリスクは少ない
入社前は、社員数10人だと固定費は1000万円ぐらいで、2億円を使って2年弱で売上を上げつつ、次のステージに進むと考えれば非常に妥当性があるなと思っていたが、ふたを開けたら大きく違っていた。
箇条書きで書くと、
売上に繋がる仕事は一切せず、どこぞのマイナーな雑誌やWEB媒体でのインタビュー、SNSでの発信が多い。大学生向けの講演もノーギャラで引き受けたりする。 というかそもそも出社しない。週に1度の定例会ぐらい。そこも報告効くだけで指示はしない。説教はする。そんな状況だから社員もサボりまくる。
キチンと能力がある人を連れてくれば良いのだが、大学生向けの講演会で学生インターンを次々と採用し、彼らのやることは社員に考えさせる。なお当時は無給インターンと有給インターンの境目ぐらいの時期で、退職した無給インターンから賃金未払いで訴えられそうになったこともある(和解した)。余談だが女性大生が多かったような気がする(社長は男)。
ここまではまだ良い(と思う)。が、以下はギルティだろう
自分の給料は年収600万にしていると投資家に説明していたが、毎月社長用に現金100万円を用意させている。領収書が無いと不味いと説明しても、「出金伝票でなんとかなる。俺が前にいた会社はそうだった。調査費にでも入れておけ」で済ます。投資家はともかく、税務署来たらどうするんだろう
・身内の会社に毎月200万円を支払う
何やってるか良く分からないコンサルに毎月200万円の支払があった。住所がバーチャルオフィスっぽいので、個人的趣味で登記簿を取ったところ登記住所が社長宅の住所と一致(なおこのベンチャーの登記住所も社長宅)。同じ名字の人が社長だったので、奥さんか親なのかな
入社3ヵ月でここまで分かったんで、「これはよろしくない。最悪横領したことにされる」と思ってすぐに再転職した。
このまま潰れるかなーと定期的にウォッチしてたら、さらに1億円の増資を受け(あの社長、大言壮語は得意なんだよなぁ)、その後にコロナ融資や助成金も受け、住所も港区から川崎市に移し、なんとか存続しているみたい。厚生年金払ってる社員数を見られるヤツで見たら3人と表示されてた。
n=1だけど、大言壮語得意な人に限って、マネジメントできないし、プレイングもできないんだなぁ、ということを学んだ3カ月だった。
でもこれで世の中のお金が回ってるんだから、世界って思ったよりきっちりとしてないんだなぁ。
おお、バズってた。読んでくださった皆さん、ありがとう。
今更だけど、自由に使える◯億って金がポンと目の前に出てくると、月1000万も月1300万もたいして変わらないと思っちゃうのかなぁ。
これに釣られるようではWeb見るの向いてねーわ
昔 Web系IT技術者の使うブログ、ソーシャルブックマークサービス、近いサービスはスラド
今 上から目線で賢しらぶったコメントを一方的に付けてマウンティングする一方で自分のTwitterやブログにはブコメ非表示設定済みな匿名の臆病者達が集うブコメSNSと怪文書書き放題の2ch的な増田を双璧とするネットの極地、近いサービスはヤフコメだが住人はヤフコメよりはマシだと思っている
南米のマリーシアを封じるためにVARを導入した結果アジア勢が躍進して、実は自分たちは今まで守られていた側に気づいて、今度は一転してVAR廃止を主張し出すという、清々しいまでの欧州の典型的な様式美の姿がこちらです。
騒動続出に“VAR擁護派”元英代表FWが一転、廃止主張 日本戦は「道徳的に間違いだ」(THE ANSWER) - Yahoo!ニュース
昨日大量にいいね・RTされてたこれ。この大量拡散されているツイートのデマっぷりが大概なのでいちフットボールファンとしてちゃんと指摘・訂正しておきます。
まず「(欧州が)南米のマリーシアを封じるためにVARを導入した」というのは明確なデマです。
第一に、VARの導入に関して南米サッカー連盟(CONMEBOL)が抵抗・反対した事実がありません。むしろ積極的に導入してきた側です。
国際サッカー連盟(FIFA)が公式大会でVARを導入したのは2018年のロシアW杯からですが、CONMEBOLはその前年の2017年からリベルタドーレス杯(※南米大陸のクラブNo1を決める南米版チャンピオンズリーグ的な大会)など自身の主催する大会でVARを導入しています。
VARが南米のマリーシアを封じるために導入されたものであるなら、それによって不利になるはずの南米サッカー界が抵抗・反対するどころかいち早く導入しているのはおかしな話です。
第二に、VARの導入に関して最後まで抵抗・反対し続けていたのは欧州サッカー連盟(UEFA)だという事実があります。
2015年までUEFA会長を続けていたミシェル・プラティニは"テクノロジー否定派”の代表格で、ゴールラインテクノロジーやVARの導入には一貫して反対し続けていました。
「VARはゴミクズも同然だ」“フランスの英雄”プラティニが辛辣発言! 気になる今後の活動にも言及 | サッカーダイジェストWeb
プラティニの後任として会長に就任したアレクサンドル・チェフェリンもVAR否定派であり、FIFAが導入を正式決定したあとも批判を続けています。
「めちゃくちゃだ」「気に入らない」UEFA会長がVARを猛批判! ではなぜ各国リーグでの導入を決めたのか? | サッカーダイジェストWeb
欧州のサッカー協会を束ねるUEFAの会長がVARの導入に反対しているのに「(欧州が)南米のマリーシアを封じるためにVARを導入した」などという事象が発生するわけがありませんよね。
第三に、欧州には"南米のマリーシアを封じるため”にわざわざVARを導入する理由がありません。そんなことをしなくても国際大会、特に近年のW杯の成績では南米を圧倒しているからです。
VAR導入前のW杯で南米の国が優勝したのは2002年日韓大会のブラジルが最後で、その後は2006年ドイツ大会のイタリア、2010年南アフリカ大会のスペイン、2014年ブラジル大会のドイツと3大会連続で欧州の国がW杯で優勝しています。ベスト4まで残った国を見ても南米は南アフリカ大会のウルグアイとブラジル大会のブラジル・アルゼンチンだけで、そのほかはすべて欧州の国が占めています。自国開催のブラジルがドイツに1-7で敗れた"ミネイロンの惨劇”は覚えている人も多いはず。
「南米のマリーシアを封じるためにVARを導入した」などというデマを鵜呑みにしてしまうのはこうしたW杯の結果や力関係すら知らない人間だけです。
以上のように「南米のマリーシアを封じるためにVARを導入した」という事実自体が存在しません。従って「南米のマリーシアを封じるためにVARを導入した結果アジア勢が躍進して、実は自分たちは今まで守られていた側に気づいて、今度は一転してVAR廃止を主張し出すという、清々しいまでの欧州の典型的な様式美の姿」などというものも存在しません。別の競技で同様のことがあったとしても本件はそれにあたらないのです。仮にそれが見えたのだとしたら、それは見た者自身の無知と偏見を反射した虚像に過ぎません。
毎度のことではありますが、W杯のような大きなイベントともなるとろくに知りもないのに知ったかぶりをして注目を集めようとする人間や、それを鵜呑みにしてわかったつもりになってあれこれ語る人間が大量に湧いてきます。特に今回のような"それっぽい話”は拡散されがちです。それだけならスルーしておけば良いのですが、問題はそうした人間のばら撒いたデマや誇張・歪曲された情報がいつの間にか事実として流通してしまうことです。実際に今回のデマも、リプライ欄や引用RT等ではほぼ"事実”として扱われています。
そして、これらのデマを書いたり拡散する人は、日本代表の選手たちやサポーターたちのように自分たちが散らかしたゴミ(=デマ)を片付けるなんて行為はしてくれません。彼らは書きっぱなし・騒ぎっぱなしのまま自分たちの書いたデマを放置してどこかに行ってしまいます。結果残されるのは"事実だと誤認されたデマ”とそれを鵜呑みにして他者に無知と偏見をぶつけ続ける愚者だけなのです。
「VAR 南米」のTwitter検索結果 - Yahoo!リアルタイム検索
判定にあれこれ意見を言うのも、また煽り・煽られもフットボール文化の一部です。だから判定について異なる意見を言った相手を馬鹿にしたり煽ったりすること自体を否定するつもりはありません。ただ、そのために存在しない事実を捏造したり事実を歪曲するのはフットボールとそれに関わる人たちへの冒涜です。
W杯の、それも歴史的勝利のお祭り気分にのせられてしまうのもわかります。でも書くべきことと書くべきではないこと、拡散するべきことと拡散するべきではないことの区別くらいはつけてください。カタールで戦っている選手たちはあなたに気持ちよくデマを(それもフットボールに関するものを)垂れ流させるために奮闘しているわけではないでしょうから。