「火星」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 火星とは

2023-02-20

打ち上げはどうでもいいけどプロジェクトとしてのH3ロケットは大失敗

H3ロケットの総開発費は約1900億円。2020年打ち上げ目標に開発を進めていたが延期に延期を重ねときはすでに2023年

競合のSpaceXアリアンスペースが何度も商業打ち上げロケット成功する中、ただの一度も飛ばせてない。

H3ロケット目的の一つは三菱重工と組むことによる打ち上げ費用削減だけど、それだって他社に全然勝ててない現状。

はてブを含む世論ってどうして宇宙JAXA)に甘いんだろうな。NASA火星にクソデカローバーを送り込んでパラシュートで軟着陸してる中、石ころにタッチしただけで大喜びしてアホくさ。

2023-02-09

anond:20230209105956

 すでに頭髪は見る影もなく、その両目にはテレスコープナイトビジョンを仕込んだ筒状の人工義眼が埋め込まれている。頭部だけではない。いまや彼の体の87%が電力によって稼働している。生身の肉体を残しているのは、脳と心臓を除けば寿司を握る指先と肛門括約筋だけだ。

 と、その時ドアベルが鳴って暖簾をくぐってくる影があった。

「やっとるか」

「へい、らっしゃ……あ、ああ」

「よう大将、繁盛しとるようやね」

 咆哮のような野太い嗄れ声を発しながら口元だけで不敵に笑うその偉丈夫の姿に、彼は言葉を失った。見覚えがあるなどというものではない。夢の中にまで追ってきたこの男に何度魘されたかからなかった。身の丈は2メートルを超え、髪も 髭も原始人のように伸び放題。眉の上から縦に入った大きな傷によって左目は潰れている。

刑事さん。……お久しぶりです」

 気丈にそう返してみせるにも、実を言えば相当の勇気必要だった。常連客の目がなければ悲鳴を上げて逃げ出したかった。

刑事ちゃうで。今は公安や」

 男はそう言うと、その大きな掌をぽんぽんと打って店内を見回した。

今日はもう閉店ガラガラや。ごめんやけどはよお支度してもらえまっか」

「ちょ、ちょっと、何を勝手に」

タカイ。もうしまいや」

 大男はのんびりとした、しかし隙のない動作スツールに腰を下ろすと、もう一度店内に目をやった。

「どうか。お代はこっちで持ちますよって」

 取り付くしまのない様子に、常連客たちは店主に気遣わしい視線だけを残してそそくさと店を後にしていった。

「いいんですか。高く付きますよ」

 出されたアガリを熱そうにすすりながら、しかし男はしばらく黙っていた。再び口を開いたのはたっぷり時間を掛けて湯呑を空にしてからだった。

「えらい探したわ。まさか地下コロニーに潜っとるとはな」

「……」

「『火星銀座』ってか。クズ鉄の寄せ集めに大層な名前をつけよって。まあええわ。本題に入ろか」

 男が一枚の書類カウンターに叩きつけた。ARではない。本物のペーパーだ。

「ええか、ここにお前の名前があるな。ほんでここ、執行官がわしや。連邦政府から執行許可がでとる。シャットダウンか、真空処理か選べるようになっとる。これ飲ませるのに結構骨折ったんやで。……結局奴らにはわし等のような肉体を残した人間気持ちわからんからな」

「……く……ああ……うう」

 彼は崩れ落ちるように膝をついた。張り詰めていたものがぷつりと切れたようだった。一度堰が切れてしまうと、とめどなく嗚咽と涙が溢れ出てくる。今や目の前の男に感謝すらしていた。こんな姿を常連客に見せたくはなかった。

「お前が舐めたのはただの醤油ボトルやなかった。まあ……悪気はなかったんやろな。せやけどあれが電子聖遺物やったのは事実や。それをペロペロしたことが量子的場バーチャルサブセットに恐慌をもたらすいわば宗教的トリガーになってしもた。どこの政府も黙っとるわけには行かんかったんやな。面子ゆうもんがあるわけや。スシロー自衛する必要があった。皮肉なもんや。立ち食い寿司から成り上がったC級チェーン店が今では本物の星間作戦軍艦を作っとるんやからな。そしてタカイ。世界をこんなふうにしたんはお前や。わかるな」

はい

 そう答えたつもりだった。しかし声にはならなかった。

「見届けたるわ。最後最後まで」

 震えていた。

 視界が、声が、わずかに残った肛門括約筋が。

 あのとき。あのとき、俺がペロペロしなければ……。

 何度そう後悔したわからない。しかしどんなに後悔しても、地表の40%と仮想空間の99.6%ががダブルバイテッドメルトダウンにより焦土と化してしまったのは変えることの出来ない事実だった。

 ガチャリと重い音を立てて男がアタッシェケースを開いた。物理錠。そんなものすら懐かしく感じた。

「お前が墓標になるんや」

 地響きのような低い声が霞んで聞こえた。

「お前が墓標や。わしら地球人類の……あの……愚かしくも懐かしいわしらの……」

2023-02-08

この時代文章創作活動する奴チョット凄い

だってさ、どう考えてもそんなの相手にしてる暇ねえじゃん!?

1秒に何万枚も絵が産まれて、大量の動画が飛び交っていて、漫画だってプロ作品無料で読める分が読み切れねえよ。

こんな時代にさ、誰が文章なんて読むんだよ?

そりゃまあオーディオブックとかなら作業の合間に聞けなくもないけど、読む余裕はもうないだろ。

何かを読むのに使う時間エネルギーはあっても、情報収集雑談レベル限界だろ。

創作の小話なんて見てる暇はないよ。

せめて漫画だろ。

こんな時代にただの文章を「誰かが読んでくれるだろ」で世に放流する奴は狂ってるとしか思えない。

文章がどれぐらい情報量が低いかっていうとさ、AIイラストソフトに絵を頼む時に狙ったの出すのに必要情報量がおおよそ500文字ぐらいでさ、AIの描いた絵を見るのに人が使う時間がおよそ2秒なんだよ。

500文字2秒で読めるか?

無理だろ?

でも絵はそのレベル情報量が一瞬で目に入るんだよ。

なんでか分かるか?

目ってのは記号認識するためには出来てなくて、やっぱ本質的には形を認識するために出来てるからだよ。

文字情報ってのは根本的に歪なわけ。

それを他に表現方法がマトモにないから使ってた時代があるだけで、ソレ以外の方法に依る情報伝達が発展したら当然失われるものだった。

そして今その価値が失墜しきってる。

この状況でまだ「俺、電撃文庫に持ち込んでるんだよね。新人賞今回こそ取れるかな。もう35だから後が無いよ」みたいな事やってる奴がいたら狂人から

悪い意味で狂ってるから

目を覚ませって。

お前のヘタクソな小説、誰に需要があるんだよ。

諦めてAIイラストレーターにエッチな絵の発注をかけ続けて承認欲求火星ロッテ

2023-02-06

[] AGIって結局どうなったの?

誇大広告現実の違いを理解する必要がある」これはAIしろ量子コンピュータしろ言えることだ。

ロケットに関しても、火星移住するようなレベルに達するのかというと、それよりも地球上で様々な問題顕在化するのが先だろう。

AGIについては、誰もその方法を知らないと言える。ここ10年で起こったことを踏まえたら、それはヒントにはなるだろうが、その多くは非常に単純な技術である

2030年にAGIが誕生する可能性はどのぐらいあるのか。50%でも希望的観測だと考えている。

ディープフェイク、チャットボット音声合成画像生成など色々あるように思うが、本質は「transformerにポン」だ。進歩しているのは莫大な計算資源を扱う人間スキルであり、数学的な進歩はそれほどあったとは思わない。

シンギュラリティ!」と発狂しながら言っている他界系は沢山いるが、「特定能力を持ったAI仕事配備して何でも自動化する」ということが可能になる範囲には確かに興味がある。

例えば「新しい漫画を作りたい、そのために必要リソースを設定してアウトプットを出してくれ。ストーリーは大体こんな感じだ」とAI命令する。「リソース見積もりができました。それを実行するためには500ドル必要です。支払いますか」「はい。支払いますポチ」「しばらくお待ちください...出力がダウンロードできます」みたいなものだ。

現在アレクサやらSiriやらは全然ダメで、特殊化されすぎているし、仕様もなんとなく投げやりである。この方向ではAGIにはなりそうもない。「人の声」なんてインターフェイス部分は本質ではない。

GPTなどの巨大言語モデルは、学習後のパラメータが巨大ではあるものの、ソースコードはとても単純で短い。

まり今後進歩が望めるとすれば、一つはハードウェア的な進歩であり、1)ハードウェア能力, 2)ハードウェア価格, 3)ハードウェアが誰でも使いやすくなる、といった方向だろう。

AI最先端企業で働く連中は「集団思考」に陥っており、それを避けるために独立して研究開発する人々もいる。投資先としての魅力があるかはわからないが、一つは潤沢にハードウェアを使えるかどうかが鍵だろう。

しかダメ投資先とは、「OpenAIAPIを使ってちょっぴりファインチューニングして画像生成とテキスト生成をしました」というタイプの連中だ。これは一時的炎上資金は貰えるかもしれないが、優位性がすぐに失われる。

優位性という意味では、メインストリームではないアイデア模索しているところも投資先としては魅力的かもしれない。

2023-01-29

"私が欲しかったもの "とは?

ロックの卵が欲しかった。

戦車車輪の下にある塵より少なくていい、 美しいオダリスク武装したハーレムが、私の剣を汚さない錆止めが欲しかったんだ。

お前の拳ほどの大きさの、真っ赤な金塊が欲しかった。

そしてあの権利横取りする汚い連中を、犬に食わせてやるんだ!

男爵に立ち向かいランスを折って、俺の女に手を出してみろと挑んでみたかった。

ナンシーリーの肌に触れる紫色の水の音を聞いてみたかった。

それも涼しい朝の当直の時間に、千マイルの道のりを飛んできたアホウドリの翼がゆっくりと傾く音以外のどんな動きも見られない…

私は、バルスームの疾走する月が見たかった。

ストリセンデとポイクテスメを見たかったし、ホームズに "ゲームは進行中だ! "と揺り起こされたかった。

ミシシッピ川いかだ下りブリッジウォーター伯爵や消えた王子と一緒に暴徒から逃れることもしたかった。

プレスター・ジョンとエクスカリバーを手に、静かな湖に浮かぶ月光の腕に抱かれたかった。

ユリシーズサモトラケトロスと一緒に航海し、いつも午後のような土地で蓮を食べたかったのだ。

子供のころのようなロマンチック感覚不思議感覚を取り戻したかった。

今のようなみすぼらしい、汚い、ひどい世の中ではなく、彼らが約束してくれたような世界になることを願ったんだ。

ロバート・A・ハインライン著『栄光の道』より抜粋

*手元に本が無かったので、ググって適当翻訳しました

補足説明

ロックの卵:ロック鳥とは『東方見聞録』や『千夜一夜物語』に登場する伝説の巨大な鳥だが、英語的に「Roc's egg」といえば、お話だけで実在しない、信じられない物を指す

オダリスクオスマン帝国のハレムに住む女奴隷

バルスーム:エドガー・ライス・バローズ創作した架空火星世界

ストリセンデとポイクテスメ:ジェイムズ・ブランチ・キャベル創作に登場する架空の城と国

プレスター・ジョン:中世ヨーロッパ十字軍時代に生まれ伝説東方にあるという幻のキリスト教徒王国

いつも午後のような土地で蓮を食べ:叙事詩オデュッセイア』の一説、食べる事により世のすべての苦痛を忘れるという「ロートスの実」の伝説

anond:20230114165732

2023-01-19

anond:20230118214733

 自分ひとりでは不老長寿は辛いかも知れない
 友達自分が知っている人達をどんどん見送らなければならないのは辛いと思う。

 例えば月や火星基地が出来てそこで日々観測を続けてデータを送る仕事は向いているかもしれない。
 それでも誰かと会話しないと辛いかな。

 自分不老不死になりたいのは、死によって自分が消える事が恐ろしいから。50年以上生きてて、ヘタレではあるが自分は嫌いじゃないしむしろ楽しい
 また、自分より若いクリエーター作品を終わりまで見届けることが出来ないかもしれないし、そもそもある日すっ転んで死ぬかも知れない。

 こっそり静かに不老不死となり、たまにはてなブログ増田にそっと書き足すなどしつつ静かに生きていたい。

2023-01-03

濱大樹幸一郎(第211代横綱

濱大樹幸一郎(はまたいき こういちろう 2320年4月3日 -  )は、北海道広尾郡大樹町(現:釧路國広域行政区大樹)出身の元大相撲力士。第211横綱本名は濱田幸一郎。

来歴

相撲とは無縁の生い立ち

天興24(2320)年4月3日北海道広尾郡大樹町浜大樹で漁業を営む家に生まれる。実家に近い大樹町漁港宇宙港は、内陸にある中心市街と対比して浜大樹と呼ばれており、のちの四股名の由来になっている。代々の家業である漁業と大樹宇宙港での不安定重力下での積荷の上げ下ろしを繰り返し強靭な足腰を鍛えあげた。大樹高校卒業後に家業を手伝うも、専門知識技術を身につけたいと上京を決意。新新とかち帯広空港から羽田大気圏空港に降り立ったところ、別の入門者の到着を待ち構えていた宮城野部屋力士に、その筋骨隆々で偉丈夫の姿から入門者と間違われ部屋まで連れてこられてしまう。事情説明し去ろうとしたところ、女将からの説得を受け入門を決意した。

順調な昇進と火星独立運動への従軍、そして綱取り

如上の経緯から序の口から出身となったが、漁港宇宙港重力下高層域および大気圏外での積卸の経験による筋力とバランス感覚の良さで順調に昇進。入門後4年ほどで十両に昇進した。ところが2342年に勃発した火星独立運動に突然単身従軍。これは大樹時代の思い人が火星移住していたことが遠因と言われる。そこで右ふくらはぎレーザー銃による貫通創を追う。紛争後、3年のブランクののち宮城野部屋に戻った濱大樹は火星から連れ帰った弟弟子布雄母巣(フォボス)と泥茂巣(デイモス)らとともに再び猛稽古に励み、2349年に大関TOYOTA場所で13勝2敗、秋場所11勝4敗、九州場所で13勝2敗と安定した成績を収め、横綱に昇進した。横綱審議委委員会では第24内館牧子委員の熱烈な推薦の一幕もあった。

1度だけの優勝と航空事故

横綱昇進後も安定した成績を収めたが、生涯には1度しか優勝の機会に恵まれなかった。これは当時土星木星力士の全盛期に当たっていたためと言われる。同時代横綱土星山(どせいさん)や丸輪花(まるわっか)、名大関の大赤斑ら、高重力下で鍛えた力士たちが鎬を削っており、たびたび優勝決定戦での激戦が繰り広げられた。2352年の優勝の際には、21年ぶりの地球惑星出身力士の優勝となり、列島はもとより出身大樹町では住民たちが7昼夜にわたり祝宴を催し、漁船及び宇宙港船のデジタル大漁旗の皓々たる明かりは月世界から確認できたという。さらなる活躍が期待された濱大樹であったが、2355年の冥王星巡業へ行く途上、日本宇宙航空分解事故により、天王星沖で消息を絶つ。

人物エピソード

方面からの人気

先述の通り土星木星力士全盛の時代に、普通重力下で育った力士として出世したため、地球からの人気が高かった。また火星への従軍経験から火星人類にもファンが多く、くわえて戦傷したことから傷痍軍人からの人気も得ていた。さら土星木星人のなかに地元出身力士ライバルとして語り継がれるなど、惑星植民時代力士象徴存在として言及される。

重力土俵の普及

日本大相撲協会の火星巡業で現地を訪れた際、土俵上が火星重力のままである経験をした。当時は重力制御のためのエネルギーが十分でなく、先述の土星木星系は高重力であり、火星や各惑星衛星植民地や小惑星帯植民地は程度の差こそあれ低重力下での生活を強いられていた。濱大樹はこうした現状を目の当たりにし、「まずは土俵から」と一重力土俵土俵内部に重力制御装置を埋設したもの)を低重力植民圏各地の小学校に設置する運動を始めた。その運動は濱大樹の消息不明後も宮城野部屋により継続された。一重力土俵普及運動はその後各地の生活圏一重力獲得運動へと展開し、現在の様な地球と変わらない生活環境の実現に一役買うことになる。

フローラ地軸事件

2352年に行われた、木星火星中間位置する小惑星フローラの巡業にて行った土俵入りの際、あまりに強い四股のためフローラの地軸が0.8度ほど傾いた。移動式一重力土俵を用いての巡業だったこともあり、宮城野部屋NASAから厳重注意を受けた。ただし当時の在フローラからは大変好評でフローラ毎日新聞には「この土地に箔がついた」の見出しが躍った。またこの一件は、火星歌人である種田オリンポス山頭火(明治から昭和にかけて活躍した種田山頭火とは別人)により

やはりこの 相撲人なり 天地を うごかしたるは 歌読みでなし

と詠まれた。

思い人への墓参り

大樹での幼少期に濱大樹が思慕していた女性は、大樹宇宙港から火星に赴いた。その後火星事変中に火星結核によりこの世を去っている。濱大樹は火星巡業の際には必ず立候補し参加しており、巡業中にはヘラ平原の無天蓋墓地にアホみたいな大きさの特製対外活動服で墓参りする謎の人物の姿が度々目撃されている。

コールドスリープと夢の横綱対決

日本宇宙航空分解事故の際、乗客乗員の多くは緊急脱出ポッドに乗り込む時間的猶予があったと言われている。実際に機体の通信記録からは緊急脱出ポッドの相当数の稼働履歴が検出されている。その中でも特に注目するべきは連結ポッドである。2つ分の緊急脱出ポッドを連結されたものが8機射出された記録がある。これは冥王星巡業で当地に向かった力士の人数と合致しており「関取」ならぬ「席取」により生存可能性を知ることができる。このため宮城野部屋及び日本相撲協会は、太陽系外縁を航空する機体に今もなお周知活動をしており、懸賞金もかけられている。

もし無事に脱出ポッドに乗り込んでいた場合、濱大樹の身体コールドスリープ状態にある。ただし、当時の科学水準においては現在のような2000年単位での冷凍睡眠技術確立されておらず、独自統御をなすAIも搭載されていない。ポッド寿命は持って300年程度と言われる。乾徳49(2517)年、エリス天文台の宙域スキャンにより、脱出ポッド可能性のある古い時代物質が検出され、地元大樹でも話題になった。第389代横綱大譚(たいたん)はこのニュースを受け「もし復帰されたら胸を借りたい」と述べ、世紀を超えた名横綱対決が実現する可能性もある。

観光スポット

濱大樹の業績を称え、大樹宇宙港の地上部に横綱濱大樹伝承記念館があり、当時の低重力火星土俵再現横綱手形や化粧回しなど展示があるほか、濱大樹の立ち合いの威力や得意技のけたぐり威力体験できるコーナーがある。また宇宙港高層域にも濱大樹資料室が存在する。さらに濱大樹の巨大なブロンズ像宇宙港正面入口所在し、この地の宇宙開発の立役者である堀江貴文顕彰記念碑と肩を並べており、宇宙港を訪れた際の撮影スポットになっている。

2022-12-28

中学時代の夢をおっさんになってから叶えた

一昨日帰省して、実家の机に眠ってたノートを引っ張り出したら中学時代の夢が書いてあった。今はしがない営業マンになってしまったが、中学生の頃は億万長者になりたかった。大金持ちになって、自分の育った町より広大な土地を買いたかった。その土地の中心に直径140センチくらいの太陽模型を置いて、その周りに8個の巨大な輪っかのレールを置く。順番に水星金星地球火星木星土星天王星海王星。それぞれ太陽の大きさに合わせた模型を置く。太陽から1番端っこにある海王星のレールまでの距離は半径4500メートル。そんで太陽を回転させて、それに合わせてレールに置いた惑星模型たちも自転しながら公転する。つまり10億分の1太陽公園を作るために金持ちになりたかった。

昔の夢を思い出したところで今更大金持ちになれる訳でもなく、そもそもそんな土地もない。そこで俺はパソコンを引っ張り出して仮想空間上に作ることにした。Unityダウンロードして、3Dプロジェクト太陽系がすっぽり入る空間を作り、惑星太陽アセットダウンロード。他にもアセットダウンロードして、足りない部分はググったスクリプトコピペ。昨日は徹夜したが、ついに自分だけの太陽系を手に入れた。実寸大の巨大な太陽現実世界太陽と同じように回る。惑星も公転して自転する。今回手に入れた太陽系には昔の構想にはなかった月と冥王星もある。いやー楽しかった。

2022-12-27

増田非公認!500円以下で買える Steam ウィンターセールインディー名?作

anond:20221226063629

便乗・・・というわけではないが自分おすすめを。

Broforce / 340円

いろんな映画っぽいアニキキャラドンパチするドット絵スク2Dシューティングキャラは一撃で死ぬ。戦いとは常に死と隣り合わせなのだということを感じさせるバカゲーワークショップユーザが作ったマップがあるので無限に遊べる。

Door Kickers: Action Squad / 400円

人質救出部隊の隊員になって敵アジトに潜入するドット絵スクアクション侵入ルートを考えたり、スモークフラッシュバン使って敵を無力化したりとけっこう頭も使う。

One Finger Death Punch / 100円

棒人間マウスの左右ボタンだけを使って戦う格闘アクション。単純に見えてけっこう奥深く、謎な集中力必要とする。2も出てて205円。

Rogue Legacy / 296

近接武器魔法で戦うローグライクな横スク2Dアクション。入るたびに構造が変わるお城で戦って死んで拾ったお金スキルや装備を買って次世代に引き継いでいく。キャラに様々な奇抜な長所短所がつく。2も出てるがまだ高いのでお試ししてみたい方は1からどうぞ。

Spelunky / 370円

謎の遺跡を探索するローグライクな横スク2Dアクションジャンプは1マス、鞭攻撃も1マス、自分が投げた石が壁に跳ね返ってダメージを受け、ちょっと高いところから落ちると足をくじく。そんな感じで気を抜くとあっという間にダメージを受けて死んでしまう死に戻りゲー。これも2も出てるがゲームルール基本的に同じなのでお試ししたい人は1からどうぞ。

Terraria / 490円

言わずもがなの有名作品。横スク2Dマイクラサンドボックス。木や土を掘って素材とし、いろんなものを組み合わせて武器を作ったり建築したり。地上よりも地下が広大に広がる。アクションも本格的。

CRYPTARK / 370円

エイリアン占拠された無重力の廃棄船内を探索する全方位シューティング+ローグライク。各船のコアにある脳みそ破壊すればクリアだが、バリアアラームなど様々なエイリアン設備があるので順次撃破する必要がある。また船内にはランダムで様々な武器が落ちているので、それを回収して自身を強化していく。弾数制限シビアめ。

Immortal Redneck / 495円

ピラミッドを探索するローグライクFPSランダム構造ダンジョンで、ランダムドロップする武器や、ランダム効果のあるカードを入手しながら上部を目指す。カードは拾うまで効果がわからず、良い効果2:悪い効果1ぐらいの割合で、たまに絶望的に悪い効果カードが出る。弾薬数がわりとシビアなのでトリガーハッピーはできず、弾薬管理大事

Red Faction Guerrilla / 396円

火星地球軍に楯突くレジスタンスになって戦うTPS建物ハンマー爆弾ロケランでぶっ壊せるのが楽しい。いちおうオープンワールドだが、シナリオによって行ける範囲限定されている。とにかくぶっ壊すのが楽しい。壊したらスクラップ(お金)が入るしでとにかくぶっ壊すのが楽しい

Hand of Fate / 396円

カードゲーム+アクションカードゲームと言ってもカードバトルではなく、武器シナリオカードデッキを組み、めくったカードによってゲームが進行する。アクション部分はちょっとどうさ重たいけど、回避パリイをしっかりとしていく系のしっかりアクション。2も出ているが500円越えているのでここでは1を紹介。2の方がいろいろ進化していて遊びやすい。

Titan Quest / 495円

ギリシャ部隊にしたディアブロハクスラあんまり派手さはないがディアブロ系としてはしっかりしている部類かと。スキルリーは2つのクラスハイブリッド選択できる。

Torchlight II / 495円

同じくディアブロ系だが、こちらはどっちかというとポップ派手派手ざっくりファンタジー系。後半どうしても召喚頼りになりがち。MOD豊富。3まで出ているが2までしか遊んでない。

Curious Expedition / 296

ヘックス状のマップを開きながら未開の地を探検していくアドベンチャーRPG。行動するごとに「狂気度」があがっていき、マックスになるとさまざまなペナルティが発生する。食事をしたり休息することで狂気度は下がるが、休息してるとまたトラブル・・・。とにかくリソース管理大事、というか、シビア、というか、地獄。2も出ていてまだちょっと高いがだいぶ遊びやすくなっている。

Renowned Explorers: International Society

こっちも未開の地を探索していく系だが、どちらかというとゲームブック風。マスごとにイベントが発生して、選択肢に応じてダイス値に各キャラステータスをのっけて成功判定をする。戦闘はマス目移動だが、物理攻撃、脅す、褒める、というちょっと変わったもの。これもそこそこシビア

Hard West / 297円

いわゆるXCOM系のタクティカルシミュレーション部隊西部劇ぽい時代。物陰に隠れながら射撃するのがセオリーだが、お互い隠れていると全然当たらない。でも相手の裏を取るのは難しい。そんなゲーム戦闘以外のマップパートは人によってはちょっとだるいかも。

Invisible, Inc. / 495円

企業に忍び込んでミッションをこなしていくターン制タクティカル。1~4人のエージェントと、ハッキング能力のあるAI操作する。基本的には見つかってはダメなので、監視カメラ兵士視線を逃れ目的遂行する。敵の視野や移動ルードが見えるので、最適ルートを考えながら進む。ハッキングカメラデバイス無効化したり、気づいた敵を気絶させたりと選択肢は豊富時間制限があるので常に追い立てられる感じがある。

SteamWorld Heist / 228円

ロボット宇宙海賊?が他の船に侵入して銃で撃ち合う横スクロールタクティカル一見アクションに見えるがアクション性は皆無。ターン制で移動し、銃で狙いをつけ、跳弾などをうまく使って敵と銃撃戦をしていく。物陰や地形をうまく利用して戦うことが大事になってくる。SteamWorldという一連のシリーズひとつ

Militia / 299円

シンプル将棋のようなパズルゲーム。3つの味方兵士を使って、敵にやられないように☆マークの敵を倒していく。敵の動きは種類ごとに決まっているので、それにやられないように位置取りをしながら敵を倒していく。詰将棋のような感じ? とにかく「注意力」が必要とされるゲーム

Craft The World / 376円

ドワーフたちに指示を出して、採掘したり建築したりしていく横スクシミュレーション。Terarriaっぽいがアクション性はなく、指示を出すシミュレーション。そのうちドワーフめっちゃ増えて頭パニックになる。

Turmoil / 294円

石油採掘シミュレーション。地面にパイプを通して石油を掘る。石油の売却価格は常に変動するので、安いときにためて高いときに売るなどの戦略必要。売ったお金設備などをグレードアップしていく。

Train Valley / 490円

から駅に線路を通し、列車目的地に走らせるパズルゲームちょっとmini metroにも似てる?

Bionic Dues / 252円

ロボット操作するトルネコローグライク。4台のロボットを切り替え、局面に合わせたロボットを使いながらマップ攻略していく。ロボットなので武器は基本遠距離。でも敵も遠距離攻撃してくるので物陰にかくれたり射程を考えて戦ったりする必要がある。入手する装備の種類、パラメータが多彩で、そのうちゲームしているよりもアイテム整理や装備の組み合わせを考えている時間の方が長くなるんじゃないかとさえ思う。

Crypt of the NecroDancer / 296

リズムに合わせて操作するロトネコローグライクリズムに合わせて敵も動くのでゆっくり考えている暇がない。難しそうだけどやっていくうちにけっこうなんとかなる? 好きな曲でプレイすることもできる。

One Way Heroics / 片道勇者 / 105円

国産トルネコローグライク体当たり攻撃するオーソドックスローグライクだが、画面の左端から世界崩壊していくので、常に右に右にと移動を強いられる。Chun Softが「不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ」というタイトルリメイクしてる。98円。

The Flame in the Flood / 444円

少女が筏で川を下りながら、島や陸地に立ち寄って物資を集め、素材を合成していろいろ作っていくサバイバルアクションアドベンチャー物資管理重要なのはもちろん、水や寒さなどの体調管理大事クマよりも敗血症が怖い。

NEOVERSE / 318円

SFぽいSlay the Spire系カードバトル。カード攻撃や防御して敵と戦い、ランダムで入手したカードスキル自身を強化していく。提示された種類順でカードを使って繰り出すコンボ、敵の攻撃をぴったりのシールドで受け止めるパリイなど、カードの強さだけではなく選び方が戦略となる。敵も味方も3Dグラフィックス主人公女性キャラが美麗で際どい衣装はあるけどエッチ要素はないです。

Alice: Madness Returns / 475円

不思議の国のアリスモチーフにした3Dアクション。ダークで大人アリスの心の中のワンダーランドが何者かに侵食され、その世界アリス自身が旅をするというお話。ヴォーパルナイフぶんぶん振り回すがっつりアクションマップごとにがらりと雰囲気の変わる狂気世界観も良い。

NOT A HERO / 460円

スクドット絵殺し屋シューティングアクションドット絵のくせにロール回避したり物陰に隠れたりする。特徴的な能力を持った複数プレイヤーキャラがいる。カオスおバカ世界観。

Saints Row: The Third / 490円

GTAギャングオープンワールドTPSギャングボスになってあれやこれややっていく。イベントミニゲームをこなしていくと支配力が上がり地域支配する感じ。衣装やらイベントやら、良い意味で全体的にギャグっぽい。下ネタへの許容力が必要

Cargo Commander / 310円

セールじゃないのにこの値段! 宇宙重力場を使って廃棄されたカーゴを呼び集め、その中を探索して貴重品を集めていく横2Dアクション。壁や床はドリルで穴あけ可能カーゴは個々に重力方向が違っていて、入るとその重力方向へ落下する。カーゴ内にはエイリアンが巣食っていて戦闘になるが、弾薬には限りがあるので注意。

2022-12-26

肩にぶつかる人外

肩にぶつかる「ジンガイ」だと思ってたけど歌詞調べたら、肩にぶつかる「人外」だったんだけど、そうなると一気に火星コロニーあたりが舞台サイバーパンクSFじみてくるな

2022-12-25

火星重力はG=0.38、空気存在しないとして、人工衛星を設置しうる高度と衛星速度を計算せよ

力の大きさは質量に比例し、距離の2乗に反比例するとする

追記

コメントに基づき、Gは GmMarsgravity)= 0.38 Nにする

あと忘れたが重量単位キログラムで、人工衛星の重量を1kg とする

距離単位メートルで、火星の直径は6,779 km とする

公式

引力 F(N) = Gm * (m1 * m2} / (r^2)

遠心力 F(N)= m * ω^2 * r

ω は 角速度(angular velocity)=等速円運動をする物体の速度を円の半径rで割ったもの

2022-11-17

完全にデザインされた建物道路で、歩行者ゼロであれば車の自動運転比較的容易に実現できるのだろうなあ

では完全にデザインされた建物道路で、歩行者ゼロの街はどんな状況ならば生まれるだろうか

例えば

都市計画を実行できるくらいの統治機関を持つ人々がフロンティア移民する、その土地生存過酷環境で人々は車無しで外出することは出来ない

みたいなシチュエーション

月とか火星移民して街を作るみたいな話ならありえそうか

月に移民できるテクノロジーがあるなら地球でも自動運転できるだろと言われればそれはそう

2022-11-14

前世火星開発してた奴

めっちゃ戻って来ているやんか

アメリカで今世紀最高性能のCPUでも開発してくれや

2022-11-13

anond:20221113212256

人間よりも土地が余っていた時代人類がしてきたことを考えると、

火星開拓されるようになったら、増田穀潰し火星に投入されそうな気がする。

anond:20221113212256

地球火星距離って最も近づいても7500万kmなんだってな。光速度30万km/sとしても片道4分強近くかかる。返事が来るのは最低でも10分後。

10分も待ってたらクールダウンするか飽きが来て、煽り合いなんて起こらなくなるのかもな。

将来人が火星住むようになった頃

その頃でも火星増田地球増田増田トラバしてることだろう。メタバースなんてクソ喰らえ。俺たちは増田上等。増田に生き増田と共に死にマンコ。セックス

2022-11-04

anond:20221104121329

すまんやで

ワイが火星地磁気ちょっと分けてあげるために貧乏ゆすりした結果の失態やで

2022-10-03

anond:20221002163532

40億年くらい前は火星にも普通に生物が呼吸できるくらいの大気があったそうなので、つまり君はタイムスリップしたんだろう(理不尽な着地)

2022-10-02

20221002[アタック25]Next 2022年10月2日 50代大会 2022-10-02結果

BSジャパネクストで日曜昼などに放送

10月からの本放送は1時「25」分からで「65」分枠に

BS1からボタン2回とか

ケーブルテレビSTBでは見られない場合が多いようなのでBSパススルーとか

地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報確認

 

今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

・01 [ある絵画の作者]ミレー

・02 [あきのかたなのさかな]サンマ

・03 タウンゼント・ハリス

・04 新日本プロレスリング

・05 晴耕雨読 せいこううどく

・06 [植物]ケイトウ

・07 [すべて]平和賞 文学賞 医学生理学物理学科学

・08 猿岩石 さるがんせき

・09 『ちびまる子ちゃん

10 [近似値]65.45(m)

11 アンモニア

12 [3択]9(歳4ヶ月

・13 鳥取(県

・14 杉山愛 すぎやまあい

・15 33

・16 椎名林檎いなりん

17 オトヒメ(クラゲ

・18 ナイツ

・19 [ふるさと][下関市]自動販売機

20 旭川(市

・21 井上雄彦 いのうえたけひこ

・22 火星

23 ウイング(カラー

24 [AC]広辞苑

・25 [3択]60(秒

・26 公正取引(委員会

・27 ジャネット・ジャクソン

28はれときどきぶた

・29 ビル・ゲイツ

・30 『北の国から

31 慶応

・32e [2択]高い

・xx [ある川の名前]利根川 とねがわ

2022-09-29

鉄血信者「鉄血はバッドエンドだから叩かれている!」

やっぱり低クオリティ作品信者の脳も低クオリティなのだ

バッドエンドでも評価されている作品は山ほどある。

Z,、ポケ戦などガンダムシリーズだってそんな作品はある。

鉄血が叩かれるのは主人公陣営がアホ過ぎるからただそれだけだ。

壮大な計画を立てているのかと思いきや骨董品ヒーローなりきりごっこたかっただけのマクギリス、「火星の王になる」などという誇大妄想レベルあほな話に乗せられて巻き添え食らう鉄華団、目の前で暴走しているガキを制止しようとすらしなかったくせに理解者面してイチャイチャエンドを迎えるメルビットおやっさん

味方陣営が低脳orクズ揃いなのだ

一期が面白かっただけに期待させられたが、結局見せられたのは、社会底辺に居た泥臭い少年たちが這い上がって勝利を掴む話でも無ければ、最後まで理不尽に抗った末に散る滅びの美学でも無く、ただアホ集団が自滅するだけのしょうもない作品だったのだ。

これでは三流のパニック映画である

加えて数多くの伏線がろくに回収されること無く放置されている余りにお粗末な作品である

しかし、信者はそんな単純なことも分からないのだ

「鉄血は名作!バッドエンドだから現実的アンチハッピーエンドしか受けれないガキ!」

馬鹿の一つ覚えのように繰り返す。

Zは最初は粗暴だったカミーユ戦場で多くの死を目にしながら成長すると共に精神ボロボロに傷つき悲惨な末路を辿るから名作なのだ

ポケ戦はクリスバーニィコロニーを守りたいという思いが悲しいすれ違いを生むから悲しくも美しい作品なのだ

アニメに限らない。

シェークスピア悲劇だって頭も育ちも良い主人公たちが運命必死に抗った末に破滅するから美しい。

バッドエンドだから良いのはない。

そこに至る過程が大切なのだ

残念なことに鉄血信者低脳集団なのでそのことを理解する日は一生来ない

2022-09-28

北斗七星人間寿命運命の話

北斗の拳』が大ヒットした当時、学校見学旅行プラネタリウムを訪れたことがある。その際に、解説役の女性ナレーターが、おおぐま座北斗七星について語る場面で「誰ですか?『死兆星が見える』なんて言っている人は」とジョークを挿入してきたことを、場内が爆笑の渦に包まれたことと共に、今でも記憶している。

北斗の拳』がヒットして以降「北斗七星は死を司る星辰(星座)」という認知も、神話伝承にそれほど明るくない人々にまで普及した。特にプラネタリウムでもジョークに用いられた「死兆星」は、たとえ天文学的正式名称(ミザールとアルコル)を知らなくても、当時の少年ジャンプ読者で知らぬ者はいないと言っても過言ではない。

この北斗七星柄杓の柄の端から2番目の星が、二つの恒星から成ることを見分けられるか否か、それを尋ねることで兵士視力検査するという手法が、古代エジプトでは採用されていたという。しかし、古代エジプト人が寿命の長短を判定するのにこの二重の星を利用していたか否かは、寡聞にして知らない。西欧星座伝承の大部分は、古代エジプト以外で言えば、古代バビロニア古代ギリシア・ローマ等に起源を持つと思ってさほど間違い無いと思うのだが、これらの方面でも寿命の長短を見分けるのに使われたという形跡は、今のところ見かけた記憶が無い。単に私が不勉強で知らないだけかもしれないので、有識者意見を知りたいものである

死兆星元ネタとして、とりあえず直ぐに思いつくのは、この二重の星が日本では民俗名称として「ジュミョウボシ」と呼ばれていたことであろう。この名称個人的に初めて知ったのは、星空に関する多数の優れた本を著し、我が国における少年少女天文ファンの数を増やすことに貢献した、作家野尻抱影(SF作家野尻抱介ペンネーム元ネタである)の本で読んだ時であった。野尻抱影の本には、次のようなことが記されている。

この名の由来は、二重の星を見分けられなくなった者は、それからから一年かそこらで、御迎えが来ることから付けられたものらしい。主に、漁業従事生活者たちの間で用いられていた名称のようである海上での航海が主要な部分を占める漁業において、視力の良さは要であった。そのため、視力の衰えは即ち食い扶持を稼げなくなることを意味し、そこから、星が見えなくなることで寿命が来たのを悟るという話になったのであろう、と。

まり、ジュミョウボシは、死兆星とは正反対に、見えなくなることが死の予兆というわけである。おそらく『北斗の拳』の作者たちは、星が見えなくなるよりも、見えるように変化するという現象にした方が、視覚的に表現することが容易である(見えない星では絵に描けない)という漫画表現上の要請から、これを改変したものであろう。

これ以外に、北斗七星人間の生死に関わる星辰として語られる起源を遡れば、中国東晋時代の人・干宝が著したとされる志怪小説『捜神記』に収められた物語に行き着くことになる。

原典漢文を読んだわけではないし、若い頃に読んだ日本語訳(私は平凡社東洋文庫で読んだ)の記憶を掘り起こすだけだが、おおよそ次のような物語である

「或る農夫が、息子と共に畑仕事をしていたところ、その傍らを方士が通りかかった。方士が、農夫の息子の相を見て『この子は、このままでは十六の歳で死んでしまう』と彼らに伝えた。驚いた農夫が、方士に『それを避けるためにはどうすればいいのか』と尋ねると、或る策を授けてくれた。方士言葉に従って、農夫は、用意できるだけの酒と干し肉を携えると、南の畑の桑の木が植えられた場所へと赴いた。

方士が教えてくれたとおり、南の畑の桑の木陰では、二人の老人が囲碁に打ち興じていた。囲碁に夢中になっている老人たちは、農夫が傍に来たのにも気づかない様子であった。方士に言われたとおり、農夫は無言のままで、酒と干し肉を老人たちの手元にそっと差し出した。碁を打ちながら老人たちは、差し出されるままに干し肉を食べ、酒を飲み続け、農夫はお代わりを差し出し続けた。さんざん飲み食いし終えた後で、ようやく二人の老人は、農夫の存在に気がついた。

二人のうち、険しい顔つきの老人が『何者だ貴様は?いつから傍にいた?人間が儂らの傍で何をしておる?』と責め立てたが、方士に言われたとおり、農夫は平身低頭して無言を貫いていた。すると、柔和な顔つきの老人が『この者が振る舞ってくれた酒と干し肉を、儂らは楽しんだのだ。そう怒るな』と、怒る一人を宥めた。そして『この者に、酒と干し肉の返礼をせねばなるまい』と柔和な顔つきの老人が言うと、険しい顔つきの老人と共に何やら帳面を捲り、農夫の息子の寿命が『十六』と記されている箇所を彼らは見つけ出した。険しい顔つきの老人が、渋々それを『六十』と書き換えると『これでよかろう。もう去れ』と農夫に言い渡した。農夫は無言のまま、二人の老人に頭を下げて感謝の意を示すと、その場を去って家に帰った。

家で待っていた方士に農夫が一部始終を伝えると、方士は『これでお前さんの息子は、もう心配が無い』と言った。農夫が『あの人たちは何者なのですか?』と尋ねると、方士は次のように語った。

『あの者たちは、北斗と南斗である。柔和な顔つきの方が南斗六星、険しい顔つきの方が北斗七星である。人は南斗からまれ、その生涯は星々の間を辿り、北斗へと還る。それで、人が寿命を延ばすためには、北斗祈りを捧げねばならないのである』と」

現代人の目から見た感想を率直に言えば「これ、お人好しの農夫が、単に詐欺に遭っただけじゃねえか?」と思うところであるが、それは置いておく。

天空天体太陽や月や星や星座の動向が、地上世界で生きている人間に影響を及ぼす、或いは逆に、人間運命その他の動向が、星など天空現象に反映されるという考え方は、洋の東西を問わず広く見られる文化現象である。そういう意味では『捜神記』の物語も、ごくありふれたものだと多くの人は思うかもしれない。

しかし、私が『捜神記』の物語面白いと思うのは、最終的に北斗七星南斗六星のように夜空で目立つ星座重要な役目を果たすにせよ、社会的に見れば無名の人にすぎない農夫の息子のような人間にも、個別対応するような名も無き天空の星が存在しているという考え方を示している点である

古代ギリシアには、現代民主主義政治の源流があったけれども、無名市井の人であっても天空の星との結び付きを得ることが出来る、という古代中国のような発想には至らなかったようである。してみると、天空の星との結び付きに関しては、古代ギリシア・ローマは、神話登場人物レベルの選ばれた者にのみ許されるという選民思想だったわけである。そう考えてもらえれば『捜神記』の物語ユニークさを分かってもらえることと思う。

北斗七星おおぐま座のように、明るくて目立つ恒星とそれらが形作る星辰(星座)は、自然と人目を惹くものから古今東西人類の記録に残されている。金星火星木星などの惑星もそうである太陽や月は言うまでもない。しかし、観測技術が発達するまでは、星辰(星座)の構成員になるほどの明るさを持たない目立たない星々のことは、一々観測して天球上のどの位置存在するのか、動いているのかいないのかと確かめることは非常に困難であったことは想像に難くない。しかし、事実として夜空には、命名位置確認も追いつかないほどの無名且つ無数の星々が存在することを、昔の人は知っていたのである科学的な知識を持つ我々現代人よりも、むしろ昔の人々の方が、実感としてそれを知っていたはずである現代文明社会のように至る所に夜間照明がある条件下とは異なり、太陽が沈んで「本物の夜の闇」に包まれて空を見上げた昔の人々の肉眼には、文字通り無数の星々が見えたのだから現代人も、もし口径が大きい双眼鏡の力を借りて夜空を眺める機会を得たならば、その時は、名前も知らない星々の多さを実感して驚くことだろう。私は今でも時々、双眼鏡で星空を見て感嘆する。

こういった、存在することは分かっていても昔の技術では天球上の位置を確定することが困難であった無数の星々については、占術師たちが「実は、天球上の無数の星々は、消えたり現れたり移動したりしているのだ」と主張したとしても、民衆確認しようが無く、比較簡単に信じてもらえたことだろう。恒星の間を動き回る「惑星」、何処からともなく現れる「彗星」、明るさの変化する「新星」など、変化を示す天体現象現実に見られることも、占術師たちの主張を補強してくれたに違いない。

ただし、庶民自分個人運命専用の星を天空の何処かに持つことができたとしても、自分意志でその星を動かせる訳では無い。天空の星の動きでも人生でも、同じことである王侯であろうと庶民であろうと、現代人であろうと昔の人であろうと、人生を己の自由にするというのが困難なことに関しては、立場は同じである自分人生がままならず、自由意志で動いているのではなく、自分以外の超越的な何者かによって動かされているのではないかと感じるという感覚は、古今東西の汎ゆる宗教的思索の出発点となる。

この何者かに動かされているという感覚を『捜神記』の筆者は、南斗・北斗の両老人が打つ囲碁の対局という形で表現している。つまり、ここでの囲碁の盤面に配置されている碁石とは、夜空の無数の星々の象徴ではあるまいか将棋チェスの駒とは異なり、碁石は没個性的である分だけ、名も無い星に擬えるのには都合が良い。囲碁という遊戯起源がどのようなものであるか、それを現代人の我々が確実に知ることは不可能であろうが、もしかしたら、星々の配置を操作することによって人間運命を変えようと働き掛けるような、呪術儀礼としての遊戯にその起源の一端を持っているのかもしれない。

もっとも、これはあくまでも個人勝手空想に過ぎないので、南斗六星から北斗七星へと星空を動くというのであれば、この場合には囲碁よりもむしろ双六の方が象徴的な遊戯には相応しいのではないか、といった具合に幾らでも異論を唱えることは可能と思う。

それに、南斗と北斗囲碁の対局結果は語られていないので、囲碁の対局によって星々が動かされ、運命が左右されるという仮説は、正直に言えば我ながら牽強付会であることは否めない。まあしかし、たとえ学問専門家ではなく、実生活に役立つわけではなくても、こういった空想をすることは非常に楽しいので、なかなか止められないのである

農夫が酒と干し肉提供した行為が、祈願の対象である神への御供え行為であることは無論言うまでもないが、この他にも、無言を貫くという後代の神事や魔除けにおける物忌と通底する行為が見られる点や、南斗・北斗の翁神に邂逅する場所が霊樹の一つである桑の木の傍である点など、興味を惹くところがまだまだある。いずれまた暇を見つけて『捜神記』を再読してみようかな。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん