2023-03-03

三体を読破した

2023-12-30追記

・一部ネタバレあり

・なぜ今更

・なお『プロジェクト・ヘイル・メアリー』はすでに読破済みである文句なし面白かった(勢いで同じ作者の『火星の人』を読んだくらい)のだが、ブコメにもあるように、何を書いてもネタバレっぽいので感想は書かない。映像化された暁には是非見たいものである

 

 

 

 

 

 

前読んだやつ

カラマーゾフの兄弟読破した:https://anond.hatelabo.jp/20221130204714

読んだきっか

すごく評判になっていて面白そうだったから。SFは今まで読んだことはなかったので『三体』が初めてだった(映画では『インターステラー』を見たことがある)。

読んだ範囲

『三体』『三体II 黒闇森林(上)(下)』『三体III 死神永世(上)(下)』の5冊。『三体0』『三体X』は未読。

読むのに要した期間

昨年11月から読み始めて、今年3月頭に読み終えた。一日30分〜1時間くらい読み進めて、実質約4ヶ月くらいだった。カラマーゾフの兄弟を読んだ時と比べると、中断することはなかった。これは、本作がやはりカラマーゾフの兄弟と比べると格段に読みやすいということもある(仕事比較的暇だった、というのもある)。

完走した感想

『三体』

・読み終えた後の面白さとしては、『三体』『三体II』『三体III』の中では一番下であった。あくま相対的な話である

SFっぽい超技術も出てくるのだが、超技術すぎて魔法と変わらん、と思った。

・前半はやや退屈な手な展開に思えた。特に作中に出てきたオンラインゲーム内の描写にかなりのページ数を費やしているのだが「これはまごうことなクソゲーしかもこんなに金かけてなぜこのようなものが...」と思った。

しかし、終盤に、このオンラインゲームクソゲーでなければならないことがわかったので、地味なカタルシスがあった。

・本作は、異星人とのコンタクトを描いているという前情報を知っていたが、直接的なコンタクトは作中を通じて最後まで起こらなかった。

『三体II』

・三作の中ではこれが一番面白かった。特に年代ワープロマサガ2)した後の感情の揺さぶられ方は半端なかった。

年代ワープする前「もうだめだぁ・・・おしまいだぁ・・・勝てるわけがない」

年代ワープ後「これで勝つる!むしろ何があったら負けるのかわからん!」

・「水滴」後「もうだめだぁ・・・おしまいだぁ・・・勝てるわけがない」

・「水滴」は作中最大のハイライトであるが、人類側が死亡フラグを着々と積み重ねていってそれを見事に回収するという流れに、派手な破滅カタルシスがあった。

最後は、まあよく収拾つけたな、という感じだった。ちゃん伏線が張られていたので感動した。

・一応タイトルネタバレしている。

『三体 III』

・三作の中ではちょうど中くらいだった。

・前2作品と比べて、「人類判断ミスと愚かさ、それを克服するための対策」「宇宙の広さと孤独さ」にフォーカスが当てられていた。

年代ジャンプを重ねるたびに想像不可能な超技術・謎理論が展開し、最終盤ではもうなんでもありのような感じになっていた。一方で、映像化すると面白そうである、と思った。

・容赦ない重要人物の切り捨て描写が多かった。特に影の主人公は浮かばれなさすぎた。

最後は、まあよかったね、という感じ。最終的に「なんかもう人類とかどうでも良くね?」といった境地に達した。

まとめ

毎日少しずつ読み進めるのが楽しみであったので、読み終わるのは寂しいものである

・機会があれば、他のSF作品にも手を出してみたいものである。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は面白そうである

記事への反応 -
  • ・読むきっかけは、世界的に有名な文学作品であったからという安直なものであった。 ・2020年10月に買って中断を挟み今月読み終えた。2年もかかってしまった。 ・面白かったかどうか...

    • 前読んだやつ カラマーゾフの兄弟を読破した:https://anond.hatelabo.jp/20221130204714 読んだきっかけ すごく評判になっていて面白そうだったから。SFは今まで読んだことはなかったので『三体...

    • もう読まないと思うじゃん?でも今後、様々な読書経験を積んでいくと、例えば10年後とかライフステージが変わったりしたときに、ふと読み返したくなるんだよ。 海外文学は訳者に注...

    • 自分も学生の時読んだけどさっぱりだったな。 人生経験を積んだ後だと響くのかもしれんが

    • ドストエフスキーは単行本1冊で完結している中編が読みやすいし普通にエモくて面白い おすすめ

    • 内容への言及0なあたりが逆に理解が及ばなかったことをリアルに示している……

    • 次はハーマン・メルヴィルの「白鯨」に挑戦して欲しい。あれも結構な長編かつ色々な翻訳があるので今回の学びが活かせると思う。

    • 外国は急に愛称をぶちこみだすもんね。タルコフスキーくんが急にターニャ呼びとか。キャサリンがキャシーとか。スティーヴンがボブだっけ。 でも日本作品も光源氏読んでると肩書き...

    • Aさん(作中の呼び方一覧) みたいなリストもあるとよさそうね

    • 読んだけど「カラマーゾフ万歳」しか記憶にないんだよな

    • 当時のロシア皇帝はたしかスウェーデン系 少しヒントになるかな

    • ドミートリイだとロシア人で ドーミトリイだと英語で宿舎なのどうにかしろ おれの頭のなかでずっと寮監がしゃべってる

    • 罪の罰オモロイよもう読んでたらすまん

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