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2014-10-26

http://anond.hatelabo.jp/20141026101200

桐島、部活やめるってよ

って、映画がおれは好きだ。

屋上のシーンのゾンビが生徒達をぐちゃぐちゃにしちゃうクライマックスは何度見ても最高で毎回涙を流す。

※ ここまでわかんなかったら、これ以降見なくていいです。

んで、あんたは桐島で例えるならば前田君だったりキャプテンの人だったと思う。

絵を描くのがとにかく大好きで、誰にいわれるでもなくとにかく書き続けた結果、漫画家になった人だと思う。

からいわせると、それだけで本当に幸せな人に見える。

普通のやつだったら、自分の好きなものなんか何もないからとりあえず大学受験して、大学入って、それでもやりたい事ないから、またとりあえず就活して別段好きでもない職種に就く。

んで、大人になっても好きな事無いからキャバクラとか、風俗行って無理矢理満足してる。

俺はあんたがどんなに苦しいかはわからない。

でも、あんたは無理してでも胸張って生きてくれよ。

いつまでも、ずっと前田君やキャプテンのまんまでいてくれよ!!

なに普通の事言ってんだよ!そんなだったらパーマとかと一緒じゃんか!

あんたは違うよ!俺の憧れの前田君やキャプテンだよ!

から増田でくだまいてないで、あの頃のまま漫画書き続けてくれよ!

俺の好きな漫画で『鈴木先生』って漫画があってそのラストクライマックス小川蘇美がこんな事をいう。

「私には...私の体に自分自身のため以上の責任がある!」

中2とは思えない台詞だけど、あんたにはこれを常に思っておいて欲しい。

2014-07-21

コミケット一般参加するときに試してQOL上がったこと

タイトル釣りです。

さてみなさん、そろそろ夏のサークルチェックを始める頃ですね。

コミケ一般参加を続けているうちに、だんだん対策を取って色々試すのが楽しくなってきたので、その辺を書きます

自分について

参加者も色々なのでまず自己紹介自分は常に一般参加のみ、開場前の始発ぐらいに行って入る感じです。最近は可能な限り全日参加、1日目3日目の比較的混みあう島中メインで、2日目は開幕で企業に並んだりする。壁をずっと巡ってる感じではなく、優先順位と条件判断で色んな所を見に行くというスタイルで楽しんでいます。あと、コミケに始発から付き合ってくる知り合いとか居ません。辛いです。これはそんな過酷環境PDCAサイクル回した結果のアウトプットだッ

シザーバッグに小銭を入れる

コミケは列の待機時間との戦いと言えます。列の待機時間とはつまり、列の長さとレジ数と処理時間であり、さら搬入数を加味して重み付けを行い状況に応じて最適なルートを選択するのがコミケ醍醐味と思うのですが、これは3つめの要素の処理時間を上げるため考えた手段です。

シザーバッグ・チョークバック・腰袋というのはベルトの通し穴とかに吊るす小袋で、かばん屋とかアウトドアショップにあったりします。キャラクターグッズでもあったりする。で、それに100円と500円と二つ折りの1,000円を入れ、腰の前にぶら下げて使うのです。これで会計速度が驚くほど早くなる。毎回鞄からサイフ出したりするのと比べたら雲泥の差ですぜ。

しかしこういう工夫はあんまり見ないんですが皆さんどうしてるんだろうか。壁とか企業から問題にならないのか……もっと流行ってくれ!みんなの!ために!!!!!!

あと小銭は当然崩してきているものとして扱いましたが、個人的な感覚ではオンリーイベントは100円単位の決済が多いのに対し、コミケは500円単位の決済が多いです。特にサークルは前述の処理時間を気にしている所が多く、500円単位だと扱う貨幣が少ないので相当採用されています。なので、周る所とかを見越して小銭を調節すればよいかと思います

つーか東京オリンピックのころにはみんなID決済とかになってると良いですね

書きたかった事は書いたので、後は適当

本を入れるのは手提げ(トート)が良い

しまうのに時間がかからなくて良いです。耐久度があるなら紙袋もいいのかも。自分過去頒布された布の袋を使ってます。やはり先人の知恵は大事だと思うのでした。

かなり歩くので靴はしっかりした物を

自分は山歩き用のウォーキングシューズに落ち着きました。あのハイテクスニーカーには意味があったのだ……やはり先人の知恵は大事だと思うのでした。

椅子はあったほうがいい

最初椅子なしで参加してましたが、やっぱり椅子はあったほうが楽に感じます。歳ですかね。自分はコレ。

Amazon.co.jp: キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) パレット スツール ミニ ライトグリーン M-3928: スポーツ&アウトドア

あらお安いのね♪軽いし取り扱いもしやすいので普通に持ち歩けます

首掛けの扇風機はうるさい

便利かと思って導入したけど、うるさい。しかもすごく効果があるかというとまぁ、それなりという感じで。普通に扇いだほうがはええんじゃねぇの。まぁでも便利なのでお好きに。

帽子とか

普通熱中症対策大事

冬はマスクハクキンカイロが良い

マスクはほんといいですね。前回は結構温かったのであんまり効果なかったですが。

あとハクキンカイロ!これが本当に良い。普通カイロは動かないとすぐ冷たくなりますぼっち参加は動かないので入場待ちでは冷たく、開場後に熱くなるという使えない感じになります。その点ハクキンカイロってすげぇよな、最初からたっぷりだもん。ちょっと扱いが面倒ですが、確実にあったか源となるので使わない手がないです。

冬の期間中はあまり暖房を使わない

冬のぼっち参加は便所との戦いといっても過言ではありません。おむつを着けるという最終手段もありますが……いやネタだろあれ。そこまでしなくても取れる対策として、暖房を使わず寒い部屋で過ごすというのがあります。こうする事で血管を収縮させ、結果待機列に近い状態に持ち込んでお手洗いを遠くするという作戦自分はそこから水分を取らず脱水症状に近い状態に持ち込んだけど、さすがにちょっとやり過ぎたと思ってる。

スマホカタログアプリ入れる

UIも好みにあってて便利なアプリがあったんですが、なんかバージョン上がって微妙に……アプリ開発の失敗例みたいなの直に見せつけられ色々と微妙な気分にさせられました。Webカタログへの以降もあるしで目下いろいろ試してる感じ。

これから試したいこと


タブレットカタログアプリ入れる

タブレットカタログアプリ入れて使ってる人も結構ますね。若干かさばりそうですが検討してみようかなと。

ベルトとかにつけるフック

トートは便利なんですが、手がふさがってしまうのが難点なんですよね。肘にかけても取り回しがめんどくさい。ということで、サバゲ系やらアウトドア系で色々探して、ベルトにつけられる懸架器具を調達し、次の夏で試してみることにしました。買い物中はトートはそこに引っ掛ける感じ。本当はチェストリグを用意して吊るすのを考えたんだけど、さすがに不審人物すぎるのでやめておいた。

空冷服

夏は結構いいんじゃないかという気がしてますがどうなんでしょうか。うるさそうな気がするのと、そこまでピーキーな仕上がりだとさすがに不審人物すぎるのでたぶんやらないですが……。

ノック式のマジックペン

追記です。島中巡ってると、突発的に列形成をする事がよくあります。そんな時、即席で最後尾札を作ったりしますが、そういう時にマジックペンあると何かと便利かと思って携行した方が良いかと思ったんですよね。スタッフさんの補助に。あと完売時のお品書きとか。

最近もうコミケで本を買うのが楽しいのかコミケに行くのが楽しいのか、コミケで色々試したり状況判断で動くのか楽しいのかわからなくなってきました

では皆様も良い夏を。

2014-07-20

俺の今期見るアニメとふるい落としスキーム

2014年アニメは45本+α!全部観ていては健康に悪いしアニメを見る以外なにもできなくなってしま

そこで効率的に観るべきアニメを選別する必要がある.面白くないから観ないわけではなく(そもそも面白いかどうかは観て判断しなくてはならないわけで無意味な選別基準といえる),面白そうでも年齢的にきつかったり自分が観るべきものではないと感じたもの容赦なく切っていかなくてはいけない.以下がその判断基準である

ネット配信されてないものは観ない(テレビ持ってないので)

テロル,さばげぶっ,ばらかもん信長闇芝居ガンダムさん

明らかにつまらなそうなのは観ない(嗅覚でわかるだろう)

アルジェヴォルン,RAILWARS, フランチェスカ, ハマトラ精霊

男女の青春恋愛劇は観ない(いやーきついっす)

アオハライド,(グラスリップ百合があるので該当せず),(野崎くんはラブコメなので該当せず)

もういい年なので若者向けは観ない

アカメ人生,六畳間,るるも, SAO2

まだ若いので玄人向けは観ない

少年ハリウッドみならいディーバ, 新セーラームーン

前期を観てない続きモノはみない

Free2, SAO2, P4GA, ESP, 黒執事M3, キャプテン,劣等生

ポルノは観ない

プリヤ2, モモキュン

1年ものは付き合えない

プリパラ

今期観るもの

ろこどる,アルドノア,ひめゴト,グラスリップ幕末ロック,グール,

ヤマノススメ2,LOVE STAGE!!, 野崎くん,

Dramatical Murder, ハナヤマタあいまいみー2,スト+2,浦安

(継続) ジョジョ,スペースダンディ

のわりと日常系が大豊作期であった

グール,ドラマダ,幕末ロック野崎くんは切るかも

さばげぶは特殊方法で観るかも(ニコ生TSとかで)

期待順でいうとヤマノススメ2,ろこどる,ハナヤマタLOVE STAGE!!アルドノアとなる

それではEnjoy Anime Life!

2014-07-06

はひっはひっウヒヒっウヘヘヘうひょひょ

口元がだらしなくゆるんで戻らない。

これが萌えかという感覚

ちはやふるのちはや。おっぱいちゃん。

ハイキューの潔子さん、谷地ちゃん。女バレキャプテン。生川のツインテ

おおふりの女マネ。

テンペストの真牛。

とりあえず潔子さんについてはトロピカル☆母娘mixってエロ漫画に似てる子が出てたのを見つけたか衝動が一段落ついた状態。

2014-05-08

やべえ

今期アニメでまともに見てるのプリキュアだけだわ。

4月は艦これイベントに備えたレベリングばっかやってたし、5月になってからイベント艦これに嫌気がさして艦これから一時離れたはいいけどちょうどそのタイミングランス9が発売されちゃったかランス9をずっとやってたし。

あとキャプテンアースを2話くらいまで見た。

っつーわけで今期オススメアニメ教えてエロい人!

2014-05-07

http://anond.hatelabo.jp/20140507112459

経理の吉澤さん

萌えポイント

ひんぬーなのにパイずりしようと俺が脇の肉を寄せ集めて無理やり挟もうとすると

できるわけないよぉ

と笑いながらツッコんでくれるところ

伝聞によると

高校時代は学園のアイドル存在

成績も良かったらしい。

サッカー部キャプテンと付き合ってた。

直接聞いた話

大学在学中に妊娠発覚

そのまま地元に戻り結婚

相手はそのキャプテン

帰省した時にゴムなしでやられたらしい。

キャプテン地元建築業

案の定結婚生活はうまくいかず

一年持たずに離婚

キャプテン浮気問題

調停までして離婚したのに

慰謝料養育費ばっくれるキャプテン

実家住みだけど子供のために働きはじめたのが

うちの塾に入ったきっかけ。

実は地元の有力者から頼まれた。

その有力者からは新品の机や椅子などを寄付してもらった。

意外と人気講師だったので地方の校舎でもよく教えてた

ある程度お金がたまった時点で起業することにして東京を離れた。

都内より地方の方がゆっくりできるというのもあった。

塾は順風満帆でもう10年くらいになる。

2014-05-04

テレビ見ない

本当にアニメ以外見ない。

アニオタじゃなければ完全に見ないんだろうなあ。

最近1話で切ることも多いし、テレビどんどん見なくなってる。

今期はアイカツアトリエブリュンヒルデしか見てない。

ブリュンヒルデ原作で読んじゃったのでもう見ないかも。

昨日だかジョジョ見てみたけど、なんかつまんなかったな。

キャプテンアースはすごい期待してたのに残念。

2014-04-01

http://anond.hatelabo.jp/20140401191753

地方国立部活キャプテン系が多いよね。

東大バランス重視した方がいいと思う。日本を背負う

人材育てるのなら。

2014-03-09

寄せ書きの追伸と返信

  球技大会のことを、

あれ以来誰一人としてわたしには触れてこなかった球技大会のことを

あなたは寄せ書きで触れていて、驚きました

救われた気がしたと同時に、申し訳なくも思います

  あのとき助けてくれなかったのって、もう相当わたしのこと嫌だったのだと思います

団体競技で足を引っ張るだけで、なかなか上手くできず、

チームのキャプテンの「なんでできないの?」という問いに

答えないわたしを何度も見ながら、さすがのあなた

さぞやきもきしてたのだろうと思います 

本当になんでできなかったんでしょうね

キャプテン最初からそうではなくて、丁寧に何回も教えてくれていたのに

その年の球技大会のことはよく覚えていません

覚えているのは、

苛立った声でキャプテンが言った「なんでできないの?」という言葉と、

試合が終わった後に一人倉庫で泣いていたことくらいです

 


  そういうわけで、あなたと関わるようになるまでは、あなたが少し怖かったです

ですが、体育のテニスで同じ班になったとき

あなたサーブが打てないわたしに根気よく打ち方を教えてくれました

「なんでできないんだろうね」とは一言も言わずに、

授業前に早めにコートにきて練習するわたしに、

ただ「こうだよ」と何度も何度も教えてくれました

同じことを何度も何度も言わせました

けれど気長にあなたは練習に付き合ってくれました

その甲斐あって数ヶ月後に、ようやく初めてサーブが入ったとき

班の人たちとあなたの顔は忘れられません


  それからしばらくして、あなた球技大会ときのことを

後悔してるのではないかと思いました

からあんなに気長にサーブを教えてくれたんだろうと今は思います

あのすごい剣幕でわたしを責め立てるキャプテンを咎めるのは、

さすがのあなたでも無理です

そんなのわかってます

あなたはよく人に無駄絡みをしてじゃれついていてメンタルが弱そうで、

それだけに罪悪感は持たせたくなかったから、

上手く立ち回ったつもりだし、愚痴を漏らすときはまったく関係がない人に

相手をしてもらってたんですけどね

寄せ書きに書くくらい気にしてたなんて、気付きませんでした



けれどね、

いつも不器用でお世辞の一つも言わないくらいだけど、

面倒見がよくて、

愛想のないわたしに話しかけてくれて、

髪を切ったら毎回気付いてくれて、

よく授業を寝ていたわたしに躊躇いもなく

「(寝てた分のプリント)見る?」って言ってくれて、

前後の席の時に、サーブまたできたよーって報告したら

「あ、そう」ってすぐ前向いたくせに後で一緒に帰った時にさらっと褒めてくれて、

面倒を見てもらったお礼を言ったら

ちょっと黙って言葉に迷ってるようなあなたがわたしは本当に大好きです

わたしの方が数ヶ月早く産まれたけど、内心姉のように慕ってました


と、寄せ書きに書いたら引かれそう(あなたのみならずクラス全員から)だし、

ここまで書くの恥ずかしいし時間かかるし、

きっと書きながら泣いちゃうので、書きませんでした

そして話すの苦手なんで、これからも絶対言いません

いろいろ迷惑かけてごめんなさい

というか、迷惑しかかけてなかったのに、

こんなにもよくしてもらったのが今でもとても不思議です

でも本当にありがとう




  うん わたし頑張ったよね

もういいんだよね

もういいよね

2014-01-23

http://anond.hatelabo.jp/20140123100739

横だけど、管理職以上は違和感あるなー。

キャプテンフォワード、は普通

監督フォワード、って言われると、

兼任ってこと?ってなる。

2013-12-17

それってどーなの

体調よくなければ何もできん!!!

人間だれでも風邪の1つや2つひくだろーが!!

しかも、自己管理かいってそりゃー意識する必要はあるだろうけど、

しゃーない時だってあるだろう!!

________________________

高校部活でも顧問キャプテン

「ケガを圧して練習しても意味無い」派

会社上司

風邪ひいて体調悪いなら

先ず休んで回復優先しろ」派

上の人間重要だよな

引用http://dalme.com/archives/34830817.html

________________________

2013-08-16

http://anond.hatelabo.jp/20130816063759

この素晴らしい人のためにわざわざID取ったんだけど

あのさー

死者こそ出てないけど日常生活に支障出てる人とかゴロゴロいるよ

代表格は大野倫氏とか。いいソース見つからなかったので自分で探してくださいhttp://matome.naver.jp/odai/2136525500846676601

選手にとって夏でなければならない理由はないと思うのよ。甲子園という大会目標に彼らはあなたの言う青春すべてを賭けているわけでそれが夏だろうが冬だろうが、関係ないと思うんだよね。その大会意味があるわけで。

あとは見てる方の問題でしょ?暑い熱中症になりかけてる人をビール飲みながらテレビの前で応援ってどうなのよ?

未成年が死にそうになりながら「夢」に向かって頑張る姿をつまみに飲むビールおいしいですか?

結局あんたの言い分だと夏に甲子園をやることも、球数制限を設けないことも大人の都合じゃん。

俺は高校女子サッカーやってて東海大会の準決勝まで行ったけど

悔いが残らないよう、ボロボロになる寸前まで監督はプレ-させてくれたけど本当にダメだ、ってところはちゃんと見ててくれる、止めてくれるっていう安心感があったか限界ぎりぎりまで体追い込めたし

今でも忘れないのは最後もう歩けないくらい腰痛めたキャプテン監督が言った

「お前の高校サッカーはここで終わりだけどお前のその腰はこの先も使っていく腰だからちゃんとトレーナーに見てもらえ」という言葉

そうなんだよサッカーするための腰じゃないんだよ。

球児の多くだってそうでしょ?

投げるための腕じゃなくなるんだよ。

もちろんプロに進んでこの先しばらく投げるための腕である人もいるかもしれない。でもそれも長くても30代くらいまでだよね。その先は?

彼らにとってすべてを賭ける大会なんだろうけど

その腕使ってこの先の長い人生生きていくんだよ。その腕で大事な女抱きしめたり、子供たかたかいしたりするんだよ。

腕や肩が大事なのは一握りのプロになれる選手だけじゃない。

勘違いすんな。

論理的ぶっててぜんっぜん論理的じゃねーよあんた。

2013-04-25

http://anond.hatelabo.jp/20130425222838

サザエさんスタッフが他のアニメクレジットされていたのって、「キャプテン」くらいでしか見たことないなー。(現在サザエさんチーフアニメーター国保誠はキャプテン作画監督

サザエさんの作ってるエイケンについては、こんなエピソードがあるね。

エイケン仕事は『おんぶおばけ』や『冒険コロボックル』『サザエさん』が主でした。動画に求められる線は各社によって微妙に違うのですが、エイケン場合はそれが徹底していて、使用する鉛筆も芯が硬くて細い線が引けるFに限られていました。他社は芯が柔らかくて描きやすい2Bが主でしたから相当な差です。他社がトレスマシンを導入する中でエイケンはトレーサーによるハンドトレスを続けていて、動画の線も一定の細さで、きれいにつながった線が求められていました。もちろんエイケン歴史にも『サスケ』や『カムイ外伝』等、原作タッチを生かした劇画調作品はありますが、この当時のエイケンファミリー路線が主になっていました。

 アニメ歴史俯瞰してみると、1970年代から1990年代の様々なブームや傾向を経て、動画の線は次第に細くきれいなものに落ち着いていくわけですが、その中でエイケンはずっと変わらない線の質を保ったことになります動画の線については、近年になってデジタル技術がこなれてくると共に、作品によって味のある線、いきおいのある線が望まれたりと多様化しているように見受けられ、興味深いことです。動画の線で見るTVアニメ史等も可能かもしれません。

 またエイケンキャラクター表は一風変わっていて、主要キャラの顔が縮小拡大したように同じ角度でいくつも描かれていて、実際の画面でもある一定の角度からの顔が多いので、大抵のカットはそのキャラ表を引き写せば事足りたりもするのでした。

http://www.style.fm/as/05_column/gomi/gomi55.shtml

2013-03-29

リアル教師から分かる「教師未成年に対する性犯罪が多い理由

数日に一件くらいは「教師性犯罪。とりわけ教え子を含む未成年者への性犯罪」のニュースを聞く。

そういう理由もあるのだろう、ネットなどでは「教師性犯罪者予備軍」のような扱いをされることもある。

が、リアル教師やってる増田からすると。「そりゃあ他の職業に比べたら、教師未成年者に性犯罪することも多くなるだろう」と思う理由はいくつもある。その理由にはまともな理由もまともでない理由もある。

だが実際、俺自身は教え子や未成年相手性犯罪行為したことはないが、「教え子に手を出す機会はごろごろ転がっている」し、「その後上手くやれば、発覚しないことは十分可能」だと思う。俺と同じ事に気がつく教師が何万人もいて、その中の何%かが一線を越えてしまえば、性犯罪者が大量に出来上がる。その中で隠すのに失敗したヤツが「教え子に手を出す性犯罪者」として報道されるわけだ。

前置きが長くなった。理由を書こう。

(※なお、俺が男である男性教師女子生徒の事件が多いという2つの理由から男→女を想定しているが、女教師男子生徒や、希に見る同性愛系の事件でもほぼ通用するはずだ)

1.接する機会の多さ

 ネットを見ているとしばしば、女子中学生や女子高生は半ば空想上の存在扱いされていたりする。あるいはリアルに、教師ですと自己紹介して「小中高どれ? 高校なんだ。共学?」とか言われた後、「毎日女子高生と話せるとか羨ましい」とか言われたりする。それくらい、教師以外の人にとって児童や生徒というのは接する機会の少ない物である(ということを最近ようやく理解した)。

 で、考えてみよう。「犯罪をする対象はたいてい普段接する中から選ばれる」という犯罪一般に当てはまる話の中で、「1週間で10分も女子生徒と会話しない人」と、「一週間で何時間女子生徒と会話する人」ではどちらが若い女の子犯罪犯す割合が高くなるか。因果関係は明らかだよね。

……と言いたいところだけど、原因は「それだけではない」。理由の一つではあるけど。

2.教師としての権限

 教員と生徒は対等ではない。大人子どもからとかそういう次元ではなく、教員は生徒に対して優位に立っている。何故ならば、教員には「生徒の成績を判定する権限・それにより生徒の進路を左右する権限」が与えられているからだ。そして、成績というのはテストの点だけで決まる物ではない。出席状況や提出物などの平常点も加味される。だがこの「平常点」は密室の中……どころか担当教員脳内基準でつけられる物だったりする。おかしな点数をつけられた生徒が多かったり、あるいはテストだけなら成績「1」になる生徒に「5」をつけたら問題になるからほとんどの生徒に対しては本来の平常点の精神に則り、普段の言行から当たり障りの無い点をつける。だが、特定の生徒に少しだけ加減するだけなら、さじ加減次第では発覚しないことは十分可能だと思う。やったことはないけど。

(話が多少脱線するが、桜宮高校部活体罰事件も、学校部活という閉鎖空間の中で”部活キャプテンを全うすれば大学に行ける”という「進路を左右する権限」を支配の道具に使った教員が起こした事件だと受け取っている)

 が、読者はここで一度自分学生時代を思い返し、「先生は僕の成績決める権力があるんだから言うこと聞いておこう」のように意識して教員に接していたかどうかを思い出して欲しい。みんなしてなかっただろうし、実際、そんなことを意識していない生徒が大多数である。というか、生徒がそれを分かってやりとり出来る相手だったらどれだけ楽だろうか(愚痴)。「平常点下げるぞ?」という脅しは、問題を起こすような生徒にはまず通用しないし、平常点を下げる方向に使うと保護者の抗議が来やすい。だがその逆……つまり、”普通に平常点をつけると赤点になるが、贔屓して平常点多めにつけて赤点脱出”のような使い方なら……問題にはなりにくい。そういう生徒に対して、有り体に言うなら『赤点脱出の代わりに体を提供する』ような取引を持ちかけ、本人が秘密を続ければ発覚しないことも可能である。平常点で行うとは限らない。その生徒にだけ問題を教えることも考えられる。そうやって、教師としての権限を使って、教え子に手を出すことが教師には可能になってくる。

3.権限関係なく、教師から分かること

 2は教師としてを通り越して人としてアウトだが、教員としての権限を抜きに可能なこともたくさんある。

大人想像する以上に、生徒というのは未熟で、世界が狭い。その中で、生徒は多かれ少なかれ悩んでいる。悩みを保護者に・友人に・教員相談したり、あるいは誰にも相談できず表に出さなかったり……生徒によって色々だろうが、『悩みの相談相手』に教員を選ぶ生徒は少なくない。そして、生徒の抱えている悩みの中には、大人ならばあっさり解決策が見つかるような物もあったりする。あるいは教科書の事例そのままレベルでありきたりに、承認欲求で悩んでいたりする子もいる。そして、生徒が教員に悩みを相談する場合、たいていは『教員ならば誰でも良い』わけではなく、生徒から見て”良い先生である。といっても、生徒から見た良い先生大人から見た良い先生はそれほど違うわけではない。あるいは完全な『相談』という形を取らなくとも、授業で少し空き時間が出たとき休み時間雑談、授業中の私語……そういったものから教員は「生徒が何に悩んでいるか」が(生徒が思っている以上に)分かる人もいる。が、そうやって小さな糸口から生徒の悩みを把握できる先生というのはやはり『良い先生なのだ

 ……つまり。2とは逆に”生徒の悩みにも気づいてくれる、親切な先生・良い先生であるとその分『教え子の攻略法も分かる』。恋愛口説く攻略法ならばまだいいのだが、もはやそっちの攻略法どころではなく、『こうすれば騙して体の関係に持ち込めるんじゃないか』や『こいつなら性格的に、脅せば言うことを聞くだろう』というセキュリティホール教員の前で丸出しにしている生徒すら想像以上に多い。とはいえたいていの場合教員攻略法が分かっても実行はしない。その理由の1/3は人間大人教師としての職業倫理からで、1/3は発覚したときリスクと天秤にかけた上での判断で、1/3はそれをするほど教え子が魅力的ではないという、それだけの理由だ。隠蔽することに自信があれば、あるいはその理由を乗り越えさせるほど生徒が魅力的ならば……そうやって、教え子に手を出す教員が出てくるのだろう。

え、増田女子として可愛いと思う教え子はそれなりにいますよ。「教え子はそういう対象じゃない」とかは、本当は気付いているのに認めたくない羽瀬川小鷹みたいな人が言うセリフです。

可愛いと思うたびに「手を出したら色々失うし、そもそも教師として、大人としてダメだろ」と心の中で言い聞かせてます

4/11追記

今日書いた補遺増田によるものです(本人確認

2013-02-07

桜宮高校体罰問題。自殺した生徒の家庭でも問題はあったみたいですな。そんな記事がちらほら出てくるようになった。

からプレッシャー、信じていた兄の言葉から絶望感…学校では体罰キャプテンを務める事で大学推薦を狙っていたのに…

と八方塞で…

多いよな、こういう環境にいる人って。大人でも辛いのに高校生じゃ…

自殺した原因は本人にしかからない。しかし、体罰があったこととは切り分けて考えなきゃいけないと思った。

2013-01-25

http://anond.hatelabo.jp/20130125075221

顧問の教師の指摘は正しい。

いや正しい部分は何一つないから、それ。

まず、

 「なぜ、相手を見ない」。顧問試合中、生徒を呼び戻して、まず顔を平手でたたいた。さらに「なぜ、飛びつかない」などと、たたくたびに詰問。平手打ちは計4発ほどになった。

これ、陸上選手で例えるなら「なぜ世界記録より速く走れないんだ!」とぶん殴るのと同じだから。それが最初から出来るんなら顧問なんぞ最初から要らんて。

 その後も、「やるのかやらないのか」などと質問を繰り返し、頭を6発ほど指先ではたいた。生徒は無言で耐えていたが、最後に「やります」と大声で返事し、顧問も「行け」とコートに送り出したという。

これは元増田が指摘の通り、「やらない」という選択肢が実質選べない事を熟知した上で、暴力をふるいながら自分の思い通りの答えを強いる典型的な状況。

 その後のタイムアウト(休憩・作戦タイム)でも、ばてて足元がふらついていた生徒に、「しっかりやれ」と3発ほど顔をたたいた。「たたかれてするのは動物。それでいいのか」と叱りつけたとされる。

それなりの指導方針がある指導者であれば、体力が尽きるまで選手を動かしたりはしない。

フォームは崩れるし、何よりコンディションが悪い状態で激しい運動をさせたら事故や負傷のリスクが跳ね上がる。

バスケットボール下半身特に膝周りを酷使するスポーツなので、成長期の体に過度な負担をかけると一生ものの不全を残す可能性もある。

 生徒はさらミスをしたとされる。顧問が再び「なぜ相手を見ないんだ」としかると、「余裕がありません」と答えた。

そりゃそうだ。限界近くまで肉体を酷使すれば集中力だって低下するのは当然。そんな状態をダラダラ続けても技術も体力も上昇しない。

 「簡単なことを言っても、たたいても分からんようだし、どうすればいいんだ」と顧問は尋ねたという。

それを考えるのが指導者仕事なんだが、何言ってんだこのスカポンタンは。

 「キャプテンを続けるのはつらい」

 「これまでの指導はどうなるんだ」と顧問

前述の「選択肢がない」の証明

もし前述の問いかけに「やらない」と答えたらこうなっていた。つまりこの顧問最初からこの生徒を部活から解放する気など全く無かった。

 「これからも怒ったり、たたいたりするかもしれない。それでやれるか」

 「やります

もし「それは嫌です」と答えたら(以下略

 部員から「チームのために怒られているんやから、全員でカバーだ」「助けてやろう」と、励ましの声があがった。

話の流れからして、生徒個人のミスを叱責されていたはずなのに、何故かチーム全体のミスになってしまっている。

まり、他のメンバーミスもこの生徒がまとめて引き受けて、顧問から罰を受けている。

他のメンバーが励ますのは自己防衛でしかない。この生徒一人が殴られる事で他のメンバー全員のミスが帳消しになってるわけだから

から

愛情と熱意にあふれた先生と、やる気と思いやりにあふれた仲間。

どちらも大間違い。

顧問指導能力・知識のなさを暴力と罵声で無理矢理補って、そのひずみをメンバーグルになってたった一人の生徒に押しつけてただけ。

今まで「たまたま」それに耐えられる人間ばかりが入部していただけに過ぎない。

桜宮高校体罰事件続き。「生魚と包丁まな板を使って料理を作ってください」。

元増田です。

前の記事http://anond.hatelabo.jp/20130124080522を書いて一晩たって、またちょっと考えた。

前の記事と、朝日の記事にちょっとひっかかる点があったので。

朝日の記事をもう一回読み直してみることにする。

自殺前日学校で起きた事実に関することのみ抜粋著作権の範囲を超えてはいるが、必要なことなので。関係者の方のクレームあったら削ります

生徒がボールを取りにいかなかったり、パスを受ける際に相手の守備側選手を見ていなかったりするミスがあった。

 「なぜ、相手を見ない」。顧問試合中、生徒を呼び戻して、まず顔を平手でたたいた。さらに「なぜ、飛びつかない」などと、たたくたびに詰問。平手打ちは計4発ほどになった。

 その後も、「やるのかやらないのか」などと質問を繰り返し、頭を6発ほど指先ではたいた。生徒は無言で耐えていたが、最後に「やります」と大声で返事し、顧問も「行け」とコートに送り出したという。

 その後のタイムアウト(休憩・作戦タイム)でも、ばてて足元がふらついていた生徒に、「しっかりやれ」と3発ほど顔をたたいた。「たたかれてするのは動物。それでいいのか」と叱りつけたとされる。

■体育教官室で1時間議論

 生徒はさらミスをしたとされる。顧問が再び「なぜ相手を見ないんだ」としかると、「余裕がありません」と答えた。

 顧問試合後、生徒を呼んで体育教官室に。話し合いは約1時間に及んだ。

 「簡単なことを言っても、たたいても分からんようだし、どうすればいいんだ」と顧問は尋ねたという。

 この日は試合以外でも、生徒が顧問質問に口ごもる場面があった。「質問意味がわかる者はいるか」。顧問がそう尋ねると、多くの部員が挙手した。顧問は「みんなが選んだキャプテンなんだから、教えてあげなさい」と促したという。

■「覚悟決めて頑張るから

 解散は午後7時40分ごろ。直前に部員だけのミーティングがあり、生徒が顧問とのやり取りを打ち明けたという。

 「キャプテンを続けるのはつらい」

 「これまでの指導はどうなるんだ」と顧問

 考え直した生徒は「(引き続き)キャプテンやらせてください」。

 「これからも怒ったり、たたいたりするかもしれない。それでやれるか」

 「やります

 生徒はミーティング部員に「覚悟を決めて、頑張るわ」と話した。

 部員から「チームのために怒られているんやから、全員でカバーだ」「助けてやろう」と、励ましの声があがった。

 帰り道。生徒は親しい部員に手を振って別れた。暗い感じはなかったという。


顧問の教師の指摘は正しい。

そして多分多くの学校でこういう指導がなされているだろう。桜宮高校を評して「犯罪空間」と言った人もいるが、これが犯罪空間なら、運動部を持っているほとんどの学校犯罪空間だ、と感じた。

そして、チームメイトの言動も、正しい。

からあいう記事を書いたのだが…なんかが引っかかった。

何で引っかかるんだろう、と、もう一回記事を読み返した。で、なぜ引っかかるかわかった。

教師も正しい。

チームメイトも正しい。

正しすぎるのだ。

正しいことしか言わない。

教師は、その時々に「なぜ」と問いかけている。

自分で考えさせるためだ。

「どうするか」とも問いかけている。

自分で選択させて、自分で行動させるためだ。

でも。

それは、はじめから答えが決まっている。

「いや」という答えは、許されていない。

別の社の記事では生徒は、なぜキャプテンをしているか、と言われ、「進学のためです」と答えたという。

そういう「立派でない」答えは許されなかった。

生徒はミーティング部員に「覚悟を決めて、頑張るわ」と話したという。


それは、本音の言葉だっただろうか。

チームメイトも「みんなで助けていこう」と言った。

いい仲間だ。でもそこは、「おれもむかつくんだよな」とか、「間違ったこと」を言える場だったのだろうか?



私の先生は、いつも私たちに「スポーツマンらしく」、礼儀正しくしろと言っていた。

前にも書いたが、それは私たちが「そうしたい」と思ってやっていたわけではない。やらなければ怒られるし、それが「先生に言われた正しい振舞だから」だ。「やりたいから」やっていたわけではない。

「やる気」に関してもそうだ。

先生は、もうあらゆる機会を捉えて、私たちにやる気があるか、を試していた。ちょっとした言葉尻を捉えて、「やる気」があるかのチェックをしていた。

そこで怒られたわけではないんだけど、そこで「やる気がない自分」が表出してしまうと、今まで言ってたことは嘘じゃないかい、ってことになってしまう。

それはいかにも不誠実だし、「人間としてマズイ」ことだった。

その「一貫した自分」を守るために、どんなことがあっても「やる気」がなきゃならないんだった。

から一挙一動を気にしていたのは私たちの方だった。この先生の問いかけは、「そう」であるか、「そう」でないか

もう、毎日ブービートラップのようである


今でもそういうところがある。

この言説は、人間として不誠実か(と他人に思われるか)、「お前が言うな」とブーメランが飛んでこないか、「社会的に」間違ってないか

言いたいことを言っているようだが、どこかでそれを気にしている。時々「あっこれを言ったら前の言説と矛盾する」と、消すことさえある。

若いうちの「訓練」というのは根強いもんだな、と、ため息が出てしまう。

そういうのがだんだんめんどくさくなってきたので、この頃はいやがられそうな言説でも「わざと」出すことがあるのだけど。

で。

朝日の記事を見ると、みんな「間違って」ない。

愛情と熱意にあふれた先生と、やる気と思いやりにあふれた仲間。

みんな「正しい」。

生徒だけが「間違って」いる。

正確に言うと、「正しくないことを考えちゃう生徒だけが」間違っている。

こりゃ、息が詰まるわ、と思う。

やる気に満ち溢れて、信頼によってつながれている仲間と一緒にやれば、確かに成長する。

けど、それは、「本当に思った」時だけだ。

「決められたことだから」やってるのって、本当につらい。

周りが正しいとなおつらい。

自分けが間違っているのは、本当につらい。

何回頑張っても「正しく」なれないのは、一番つらい。

こういうこと言うと、またマズーなのかもしれないが、今回生徒が自殺したのって、本当に体罰によるものか、自分的には疑問がある。

リンチに至るほどの暴力ならそれ自体がきついが、生徒の遺書から見えるのは「何で自分だけ」という不公平感のような気がするからだ。

個人的に体罰がきつかったのは、みんなの前でさらし者になって、「お前は間違ってる、間違ってる、速く答えを出せ」とせかされたからだ。考える時間はない。「正しい」答えは決まっている。でもそうできない。でも答えないといけない。早くしないと殴られる。

でも、わかんないのだ。

から絶望する。どうやったって、わかんないんだもん。

体罰なければ死ななかったかもしれない。

でも、「私なら」つらいのは体罰じゃなかった。「体罰によって」「正しい答えを」せかされることだった。

生魚と、包丁と、まな板を渡して、

「これで自由に料理を作ってください」

と言われると、たいていの人が刺身を作る。

でも、事実上刺身しか」作れない。

答えは、渡された時から決まっているのだ。

それは、「自分で考える」ことにならない。

自分で考えた」ことでもない答えをせかされると、つらいのだ。

生徒と私とは違う。

バスケのことはわからない。

体育科という特殊なところにいたこともない。

年代だって違う。

から、「ほんとうのところ」は、よくわからない。

から、「私はこう感じる」でしかない。

でも、高校のときの、あの「正しい自分」「やる気がある自分」を求められたつらさを思うと、この子、「正しすぎる」ところにいてつらかっただろうなあ、と感じてしまうのだ。



部活にいて、私はたった一つ嘘をついた。

やめる時、「親が進学のためやめろと言ってる。ケンカして抵抗しているがどうしようもない」という口実でやめたのだった。

もちろん、方便だ(親は知らない)。

引退試合前にやめることは無理だと思っていたので、ケンカして意思を通しているがやむをえない、という設定ならやめられる、と思ったのだ。先生は、「本気ならケンカしてでも意志を通せ」とよく言っていたから、「そういう設定」なら受け入れられると思ったのだ。

ちゃんと本音を話してやめる「べき」だったかなあ、と今考えるが、本音は言えなかった。

嘘をついてよろしくない行為ではあったが、多分それは、私が部活でたった一つ自分意志を通した行為だったのだ。

人として不誠実だったし、間違ってはいたが、結果的に、私は残りの高校生活、大変大変幸せだった。

ダラダラ過ごせる自分クラスが大好きだったし、たくさん笑ってたくさん勉強してたくさんの人と話せた。

やめてよかった、と今でも思う。


追記

これは主として個人の経験から追憶談です。

現在の事件に関する考察はすべて推測であり、どなたか責任があると指摘するものではありません。

ご友人を亡くされてつらい思いをなさっている方々について配慮が足りなかった部分がありました。

2013-01-24

桜宮高校体罰事件と、「いい人」の体罰と、ダブルスタンダード日本

http://anond.hatelabo.jp/20130122033549

元増田です。

トラバブクマありがとう。いろいろ考えさせられて思い出すことも多かったです。

それでちょっと重要なことをいくつか書き忘れていたので、以下に補足します。

前にも増して読みづらいかもです。そして、前のエントリと印象違うかもしれないので「用心深く」読んでください。お願いします。



前のエントリ毎日体罰を受けていたような書き方をしてしまったが、何日かたって思い返すに、そんなに頻繁には殴られていなかった。ことに私に対してはそれほどむけられることはなかった。

私は心身ともにヘタレだったので、こいつを叩くとつぶれる、と思われていたのだろう。先生も人を見て叩いていたのだ。

全般にそんなにヒステリック指導はされなかった。

ただ、エースセッターに対してはやはり厳しかった。

バレーボールというスポーツ構造上、エースは「トスが上がったら必ず打たなければならない」宿命を担っている。

セッターはその時点のアタッカーの状態、あちらのチームのブロックの状態、ゲームの流れなどを考慮して、その時点で一番点が取れるアタッカートスを上げる。エースはレフトから、補助アタッカーライトセンターから

補助アタッカーにはクイック攻撃もあるが、エースほとんど高いトスを打つオープン攻撃。どっかん大砲を撃つ役目だ。

ゲームの中盤くらいまではクイック攻撃なども使えるが、ラリーが続くと必ずボールエースに上がる。

上がったら打たなければならない。どんなに疲れていても飛んで、打たなければならない。ラリーが続く限り、なん10発でも。打って、決めなければならない。それができるからエースなのだ

もちろんほかのアタッカーを使うこともできるのだが、ゲームの流れで、「どうしてもエースしか通用しない場面」ってあるのだ。

からエースってきつい。昔は後衛に回れば休めたが、いまはバックアタックも打つから休みなし。本人が自覚しなくても、構造上チームを引っ張らなければならない。それが「エース」だ。

チーム全員で拾って拾って拾いまくって、粘って敵失を誘うというチームもあるけど、身体能力に優れた選手が一人いればやはりその選手に集中する構造になるだろうと思う。

「キャプテン」もそうだ。

精神的、戦略的にチームが依存する度合いは大きい。

ゲームで、チームの期待が集中したときにそれを受けて結果を出さなければならない。

から、「エース」や「キャプテン」を練習でいじめぬく指導者は多い。ほかのメンバーミスしても怒られないような場面でエースが気のないプレイをしたりするとそれはもう怒られる。「自覚」をたたき込むことが練習でのかなりのウエイトを占めているのではないかと思う。

そこにはかなりの不公平感が漂う。不公平であるのはほかの部員もよくわかっている。あるいは、自分たちのミスをかわりに怒られることもある。そんなときメンバー

「ああ申し訳ない、自分たちがふがいないせいで、自分たちがミスしたせいで、エースキャプテン)が怒られている。次は絶対にエース負担をかけないようにしなくては」

と考える。こうやってチームのつながりは少しずつ強くなっていく。

体罰が起きていたときに、なぜほかの部員が止めに入らなかったか、といわれている。他ではわからないが、うちではこうだった。

そしてまた、体罰というのはたいていが理由がある。

記事でもあったが、「怒られるのは気のないプレイをしたとき」。理由はちゃんとあるし、その理由は常に筋が通っている。

うちのチームでは、エースラリーで相手に拾われた、あるいはブロックで止められたときは怒られることはなかった。打ち損ねたとかタッチネットしたとかで、相手にポイントが行ってしまったときでも怒られることはなかった。

でも、苦しくてフェイントでごまかそうとしたり、ただ相手コートに入れるだけだったりするとものすごい勢いで怒られた。「そういう姑息なことをするな」と言われた。

力一杯ぶつかってだめだったらそれは仕方ない。が小手先でごまかしたり逃げたりすることに対しては非常に厳しかった。

大人になって働くようになってから、その意味ちょっと分かる。苦しい中ごまかさず、妥協せず頑張りとおす、みたいなことだった。

いい指導だった、と思う。



これって、どう感じられるだろうか。

やっぱり勝利至上主義じゃないか、と思われるだろうか。

ゲームでは、時に一人が重責を担わなくてはならないときがある。それに耐えるためにはどうするか。支える周りの人間はどうするか。

試合に負けたっていいのだ。大切なのはそれに立ち向かうことだ。

与えられた役割を担うこと。そして彼/彼女を信頼してサポートし、最後ボールをゆだねること。

たぶん、それが最終目標なのだと思う。


それは悪いことではない。

しろ、それが「教育」というもの本質ひとつだろう。

多くの体育系経験者が、その経験を肯定するのはこのためだ。



だけど。

それじゃあ身体能力に優れて、夢を持って入学してきた生徒が自殺するのはなぜなんだろう。

東京オリンピック円谷幸吉選手はなぜ自殺したんだろう。

彼らは人格的にものすごく劣っていたんだろうか。

だめな人だったんだろうか。



私の先生はいろいろとトラップを仕掛けて私たちの自主性を試していた。見捨てられても食いついてくるか。先生意図を乗り越えて、自分意志を通すか。

しかヘタレであるところの私たちは、その意図を知りつつ、演技をした。自主性をもって動いているかのような演技。だから空気を読むことは大変うまくなった。先生が望んでいるものを演じるようになった。表面は大変「スポーツマンらしく」なった。が、内面ではもう気力はつき、早くやめたいと思っていた。

今考えると、ため息が出る。

でも、これが現実だ。

子供は、ずるい。かつまっすぐで、傷つきやすく、純真だ。

もし、このとき先生が「善意」で、どこまでも私たちの演技を許さず、追及していたら

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理想と、現実

私たちは克己の物語を「美しい」と感じる文化の中に住んでいる。一方、頑張れ頑張れと強いられたあげく、追い詰められた末の死というもの悲惨さもよく知っている。

からこそその双方を知る人々は口ごもる。

目指していたものを知っているから。

そして追い詰められたとき絶望感も。

この矛盾は多分、誰でも持っている。そして明確に解決できていない。

から、思う。

一人を責めても解決しない。

 



チームメイトがなぜ止めなかったかという人がいる。

教師と生徒が一緒になったいじめを受けていたという増田もいる。

http://anond.hatelabo.jp/20130123190802

でも、桜宮高校場合はそうじゃなかった、と思う。

朝日新聞自殺前日のやり取りの詳細を記事にしている。

http://www.asahi.com/national/update/0124/OSK201301230152.html

生徒はミーティング部員に「覚悟を決めて、頑張るわ」と話した。  部員から「チームのために怒られているんやから、全員でカバーだ」「助けてやろう」と、励ましの声があがった




いい、チームではないだろうか。

「いいチーム」なのになぜ死んだのか。

法律で禁じられているのに、なぜ顧問体罰を繰り返したのか。

「いい人」だからだ。

本気で生徒を伸ばしてあげたいと思い、「本気で」体罰が彼らをよくすると思い込んでいるからだ。困難を克服することが、彼らにどうしても必要だと思っているからだ。

体罰を「誰かをスケープゴートのようにして恐怖の支配をする」という記者もいる。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130118k0000e070251000c.html

私はこれに強い違和感を覚える。

異常者だから体罰を行うのではない。「いい人」だからだ。

「いい人」だから善意にあふれているから、何回注意しても体罰を繰り返すのだ。自分のことではなく、相手のことしか考えていないからだ。相手がよくなればそれでいい、と考えているからだ。それがチームの結束を強め、自分考える力自分で解決する力をつけると思っているからだ。実際は、そうじゃないのに。

ここが理解されない限り、世間は「体罰いけない」と「現場では体罰あっても仕方ない。頑張れば克服できるはず」のダブルスタンダードを繰り返す。

体罰法律で禁じられていることは、建前だと思っている。生徒にわからせるには体罰が一番通じると思っている。だから、殴る。善意で。

から、異常者を切っても解決しない。桜宮高校だけではない。日本全国に法律違反をしてでも生徒を指導しようという「熱くて」「いい先生はいるのだから

「いい先生」と、「いいチーム」。

生徒は、「部員の信頼を失うので『キャプテンを辞めたい』とは言い出せない」と言っていたそうだ。

http://mainichi.jp/feature/news/20130110ddm041040111000c.html

信頼を裏切ることは、ときに侮られるよりつらいことだ。

教師もきつそうだと、キャプテンを辞めさせようかと何回か提案していたが、そのたびに「やります」というやり取りを繰り返していたらしい。

折れそうなところを起き上がって、また折れて、起き上がって。

生徒が弱かったのではない。

休まなければならなかっただけだ。

全員部活参加の体育科で、進路に非常に重要な影響を持つ部活動、そして迫っている新人戦。練習試合のたびの詰問、体罰

スポーツではありうる光景。だが、大人でもきつい。




体罰は、やらない方がいい」という結論は同じなのだけど、それは誰かに責任を覆いかぶせるとか、ましてや一つの学校を潰してすむことではないと思う。

だって、この国の誰もが「頑張る」ことに対する矛盾した物語を抱えているんだから

そのダブルスタンダードを解決しない限り、追い詰められて自殺する人は、絶対に減らない。

2013-01-23

桜宮高校の中に俺がいたらどんな気持ちになるか考えてみた

学生時代の昔語りをしてはいけないと言われているから、匿名で書く。

俺は小中学校通じていじめられっ子で、毎日他の生徒に引っ叩かれ、学ランには毎日スリッパの跡がつくような楽しい学校生活を送っていました。部活動は体育系に強制加入で、そこでもサンドバッグでした。首の神経がどうにかなる寸前だった時は、加害者の方が自宅にニヤニヤしながら謝罪に来てくれましたが。でも、すぐに元の状況に逆戻りでしたね。

体育会系の教師が生徒指導役割を担って体罰を加えて統治することは、昔はけっこうザラにあったと思うんですよ。俺はエリートが集う運動部に加入していたわけじゃないけど、桜宮高校で行われていたことが「あるある感」とともに過去記憶を蘇らせるくらいの実感があります

桜宮高校体罰事件となんで体罰いけないかとか自主性とか

http://anond.hatelabo.jp/20130122033549

その支配の構造は上記の記事と、そのブクマにある「自主性=言われなくても俺の思う通りに動け」のとおりだと思うのです。剣道部出身社会科先生担任だったけど、気に食わないことがあると授業を中断して職員室に帰っちゃうわけです。それが5回に1回はあるわけですよ。それをねー、いじめられっ子学級委員長の俺が「お願いですから帰ってきてください!」と三文芝居しなきゃいけないんですよ!俺を殴っている態度不良な生徒の不始末を抱えて、こんな幼稚な教師の筋書き通りにいい子を演じるのは耐えられないけど、そういうもんだと思ってやってました。「いい子」だったから。それが役割だもん。

大津いじめ問題でも同様のことを感じたんだけど、「学校を治める」ことは「生徒を健全な状態に保つ」こととは全く別の問題なんですよね。あたりまえか。生徒に対してプレッシャーを掛けて正しい指導をしていると思っている人が、現実を解決してくれるわけではないのです。

体罰問題】大阪市桜宮高校の生徒・OBの声 まとめ - Togetter

http://togetter.com/li/443238

 

学校の中で発言力が高い生徒が何の疑いもなくこういうことを言ってしま環境の中で、俺がいじめターゲットにされていたら、マジでやばかったんじゃないかと。学校教育方針とそれに同調する生徒が甘ったるい美学で包囲する世界じゃないですか。生徒同士の「指導」がひとつ機能として認められかねない環境ですから体罰いじめ運動部だけの問題に収まっていたとはとても思えないんですよね。

もし、俺が桜宮高校の中にいたら、あの過去よりもさらに深い絶望に陥っていただろう。もし、桜宮高校で「攻撃してもよい生徒」になったとしたら「俺をこの地獄から一刻も早く救ってくれ!」と祈ったよ。

橋下の政治手法がどーだこーだと言う人がいます学校圧力を掛けているだの、入学まで止めなくても、過去体罰を容認していただろとか、大人の責任子供押し付けているだの。そのとおりだと思います普通科への看板の掛け替えをしただけ、とも言われます根本原因を解決していない。全くそのとおり。仰せのとおりでございます

だけど、俺が追い詰められて死ぬ生徒の立場なら、そーんな政治や中・長期的な視野なんて、ク・ソ・ど・う・で・も・い・い!!こんなアホだらけの学校に自浄作用や自主性を促されて、平和環境がいつできるの?つーか、殴られ続けている最中にそんなことを周りから聞かされたら、さら絶望してビルの屋上に足がススム君だわ。

殴られて絶望している生徒は、一般の生徒と同じ仲間じゃないんです。殴られて絶望している生徒は、一般の生徒と同じ仲間でいなければならないからこそ絶望するんです。ミソもクソも一緒にして、生徒の自主性だの、大人が子供を騙しただの、なんていうロジックで、自殺したキャプテンTogetterに出てくるような糞餓鬼ひとつカテゴリに入れている場合か?何よりも優先して救うべきなのは、今暴力に押しつぶされようとしている生徒だろ?

この糞餓鬼共にキチンとした人権意識を持たせたり、学校に行動を改めさせるのは、乱暴に言うと今すぐじゃなくていいんです。まず、手を出せない環境を作ること、手を出したら損をするという状況を作ることです。優先順位を誤って対策をすれば、初動で効果的な対策が延び延びになるだけですよ。まず初動、そのあとで誤った教育を行わないシステムの改修をするべきです。初動対策が終わったら、視野を広げて考えればいいし、むしろそうしなければいけません。そこで初めて、生徒というカテゴリを前提とした一般論必要になるのだと思います

順序が違うのが純情、なんて歌った人もいますが、純情さを抱えているがゆえに誤った選択をしたくないものですね。

2013-01-22

桜宮高校体罰事件となんで体罰いけないかとか自主性とか

大阪市桜宮高校体罰事件が毎日伝えられている。生徒はキャプテンになってから毎日しかられ、体罰を受けて参っていたという。教師は体罰を辞めます、といった数日後の練習試合でまた生徒を殴り、キャプテンを辞めるならBチーム、やめないなら殴ってもええんやな、といったという。

ネットでは頭がおかしい、とか、クズだとかさんざん言われている。

でも、それは違うんじゃないか、という気が私にはする。あんまり整理できてなくてちょっとわかりづらいかもしれないけど、私の体験を書いてみる。参考になるかもしれないので。



私は中高6年間バレーボール部にいた。

今でも小さいがそのときも小さかったので中学ではずっと補欠だった。

最後試合に出してもらったが、ミスをして交代となった。そのとき顧問先生が何を思ったのか「出すのはおまえでなくてもよかったんだ」とつぶやいた。今でもどういう意味かわからないが、そんなこというなら高校でがっつりレギュラーになってやる、と高校でバレー部に入ることにした。

バレーはそこそこ好きだったが、そんなに上昇志向もなかった。体格も素質もなかったし、全国大会に行きたいとか、ましてやプロになりたいとかは全く思ってなかった。ただ中学先生にいわれたことが悔しかったので見返したい。すごく単純な動機だった。

高校で入ったバレー部は体育大卒若い先生顧問で、熱心に指導していた。都立高校にしてはかなり厳しい練習をしていたし、実際わりといいとこまでいっていた。

都立は今でもそうだと思うけど、運動部顧問は誰もがいやがった。ただでさえ大変な教職のほかの事務仕事をやらねばならず、その上に時間、体力、気力を使う運動部顧問なんてみんなヤッテランナカッタのだった。

その先生指導最中アキレス腱を切ったことがあるという。それも2回も。それを押してやってくれてるのだから感謝しないといけないよね、みたいな空気が生徒の中にはあった。

同時にそれはそこまでしてくれてるのだから、言うこと聞かないと悪いよね、期待に応えないと申し訳ないよね、みたいなものでもあった。

練習は厳しかったし、時々平手打ちもされた。

夜の7時、8時までやっていた。家に帰ると疲れて何もできない。食事をしながら寝てしまったこともある。

いやだったしきつかったのだが、「その辺のお遊びの運動部と私らはひと味ちがうのよフフフ」みたいな訳の分からないプライドみたいなものが部の中にはあって、苦しいのを耐えれば耐えるほど偉いのだ、みたいなところはあった。(でないとヤッテラレナイところはあった)

ある日私に集中してサーブ指導をされた日があった。

私には変な癖があったらしくて(自分ではわからない)、それを矯正するためにやらされたのだがなかなかうまくできなかった。

「手を下から出すように」

自分ではその通りやってるつもりだったが何回やっても違うといわれる。先輩後輩あわせチーム中が注目してるし、自分が練習を中断しているというプレッシャーもあった。違う違うといわれ続け、もうなんにもわからなくなってアンダーサーブをした。

「俺はおまえに手を下から出せとはいったがアンダーサーブしろなんて言ってないぞ」

じゃあどうしろっつうんだよ、と思ったがさすがにそれは言えなかった。

厳しい練習はぜんぜん私の精神を鍛えることにはならなかった。先生に本音で質問することさえ出来なかったのだった。かといって自分で考えろ、というのは、その状態ではなおさら無理だった。それ以来、前から苦手だったサーブはまったく嫌いになった。


こう書くとがちがちの管理教育だったように見えるかもしれない。がしかし、先生としては自主性を持った選手になってほしかったようだった。

生徒がやる気がない態度を見せると、先生はたびたびボールを投げ出して帰っていくという振りをした。

「俺がやりたくてやってるわけじゃない。おまえたちがやりたいって言うからやってるんだ。おまえたちがやる気がないならやめる」というポーズだった。

それを追っていって、

「お願いします!」

と生徒全員で頭を下げるのがいつもの習慣だった。

「楽しくやりたいだけならそれでいいんだ。それならそういう風にやるから。でも本気でやりたいならそういう風にする」ともよく言われた。

生徒が望むなら、やりたいという気持ちがあるなら一緒にやりたい。そういう選手になってほしい、という気持ちの先生だった。

しか私たちはそれほど大人ではなかった。

追っていったのは「先生がいなくなると困る」という気持ちだったし、見捨てられるのが怖い、とも思っていた。先生に見捨てられればその時点でダメダメなやる気のない私たち、という烙印を押されてしまうからだ。

そういう状態になりたくないという気持ちだけで「お願いします!」と毎日言いに言った。こうなるともはや意味のないお約束儀式のようである

そもそも、本当に自主性のある生徒であれば、先生が帰ってしまっても自分たちで練習すりゃよかったのである。でも自分たちで、これをやりたい!というもの私たちにはあんまりなかった。ただ日々の練習を修行のようにこなしていく。先のことは考えられなかった。ただ今の苦しさを耐え抜くことだけだった。ぶっちゃけ、自主性もへったくれもなかった。受け身で、受け身で、過ごしてきた。まじめでミスをしなければ、ボールが飛んでくることも、たたかれることもなかったから。



今回のことがあって、「私、バレーって好きだったかなあ」と思い返した。確かに好きではあった。レシーブがきれいにあがるとうれしい。難しいボールを拾えるとうれしい。トスをきれいに上げられればうれしい。アタックを気持ちよく打てるとうれしい。

で、ここまで考えてはたと気づいた。

全部個人技だったのだ。

バレーという団体競技をやってながら、私はチームプレイ楽しいと思った記憶がない。

団体競技をずっとやってきたのだから自分では協調性がある、他人と一緒にプレイするのが好きなのだと思いこんでいたがいやいや完全なヲタクじゃないか自分で呆れて笑った。

でも。

コンビネーションプレイをうまくこなしたり相手と競う楽しさ、ゲームを運ぶ楽しさ、みたいなものは、たぶんバレーという競技にはあるのだと思う。

私にはそう感じる余裕はなかった。

日々の練習をこなすだけで精一杯だった。

日々の練習が修行のようになり、それをクリアすること自体が目的となってしまっていて、ほかのことは考えられなかった。もっとこういうことをしたいとか、こうなると楽しいとか、そんなことは全く頭になかった。

私に関して言えば、試合に勝つことさえどうでもよかった。試合は義務であり「ミスをしない」ことが第一目的であって、結果はあとでついてくるという感覚があった。

もったいなかったな、と自分でも思う。



今回の事件、まだ情報があまり公開されていない。

顧問との関係チームメイトとの関係もわかっていない。

体罰がどの程度だったかも証言が食い違う。

が。もし私の先生であれば、たぶんこういう意味の発言だったかと思う。

キャプテンを辞めるということは第一線で活動するのは無理です、ということなので、楽しくやりたいだけならBチームでやればいい。でももし、第一線で活動する意志があるなら厳しい指導もするし、体罰もある。自主性をもって立ち向かってほしい。覚悟がほしい」

先生はよく「意地を見せろ」と言っていた。

苦しくてもやりたいことならやりぬけ、ということだったのだと思う。

でも。

人間って、そんなに強くないのだ。

いくら好きであっても苦しい練習を続けさせられればそれ自体が目的となって、自分スキルを伸ばすとか、何かに挑戦するとか言う余裕はなくなってくる。「好き」と言う気持ちはしぼむ。ただ「早く終わってくれればいい」になる。

まじめにやっていれば、受け身でもそれなりのスキルや体力は身に付くから、やる気がなくても勝ててしまう。

そういうのもありかもしれない。

でも、そういうのって、長く続かないのだ。

負荷が強くなっていけば、「義務」だけではきつくなる。「やらされてる」感が強くなり、「何で自分だけ」という気持ちが大きくなっていく。

そこが限界であって、そこを越えると、つぶれる

ぱあんと破裂する。

悪いことに、「我慢」にたけた人間限界点を越えても我慢するので、傷はより深くなる。

「我慢」はいらない。「やりたい」が一番。それがないと頑張れない。力が出ない。

体罰は、私にはあんまり意味がなかった。

試合で役に立ったことは皆無だった。もちろん「訓練」として体に染み着いてるので体は無意識のうちに動く。だから勝てる。でもそれがうれしいとはあんまり思えなかった。苦しいときにそれを思い出して頑張れる、ということもなかった。

うまくなってうれしい、自分の力を出し切った、というよりは、3年間耐え抜いた、という方が実感として正しい。



最後試合、私は初めて結果を出した。苦手だったサーブでなぜか連続ポイントを上げたのだった。ストレートと、対角線上に打てばポイントをとりやすいというセオリーを単純に実行したら相手がミスってくれた。不思議なことに、そこに私の中学先生来賓として招かれていた。その場で結果を出せた。

それで気がすんでしまった。

まだ引退までには期間があったが、3年でもあったし、さっさと部をやめてしまった。

今思うと、「先生を見返したい」という意地だけでやっていたのだと思う。だからそれが達せられたらもういいのだった。

それはそれで初志貫徹といえるかもしれないけど、我ながら矮小目的のために時間エネルギーを使ってしまったなあ、と今は思う。

一応一つのことをやりきったのだし、「辞め癖」がつかなくてよかったんじゃないの、という人もいるかもしれない。でも、ポジティブ意味での達成感はなかった。やっと終われる!という解放感だけだった。

私は3年間を無駄にした。今思い返して、素直にそう思う。



今回の事件、生徒は義務とか責任感とか期待とかでぐるぐるになって「好き」という気持ち、自分がこうなりたい、という気持ちはもうぜんぜんなくなっていたのではないかと思う。

そういう状態になると人間は惨めだ。そういう身に暴力は堪える。

悪意とか、支配欲とか、そういうことは教師にはなかったとは思う。葬儀の席で親御さんに指摘されてすぐさま謝ったことを見ても悪人ではない。普通の人だ。

ほかの生徒も先生かばっている。道を教えるのでも、ちゃんとついていってあげないとだめだぞ、と、普段の振る舞いを教えてくれた、と感謝する子供もいる。礼儀を教えてくれた、という子供もいる。かといって、べったり先生の側に立って、生徒の死を悼んでいないわけではない。校門に「キャプテンに捧ぐ」と幼い字で書かれたメモを添えた花束があった。

進路とか戦績とか、お互い保身はあったかもしれないが、生徒への愛情はあったと思う。でなければほとんど毎日、家庭まで巻き込んできつい指導はできない。

が。だからこそ逆らえない。情で縛られるところはある、と思う。



部活を辞めてから高校生活は、それはそれは楽しかった。

好きだった勉強一生懸命できた。それについての専門書を読む時間もできた。その延長で大学に行って好きな研究もできた。早くやめてりゃよかったと今でも思う。

部活の影響は、今でも残っている。

負荷を耐えることは得意だ。が、ぎりぎりまで我慢するから限界を超えるとその負荷の影響を二倍三倍にも受けてしまう。

好きなことをしていてもなぜか途中からつらくなる。義務になる。理由はよくわからないが、たぶん何か「厳しくなくてはホンモノではない」という意識があって、「楽しむ」ということをどこかで軽蔑していたり、その結果思い切り楽しむことができなくなったりするんじゃないかと思う。あるいは自分のやることに自信が持ちきれなくて、先生のような絶対者の評価がほしくなったり、反対に他人の評価で自信を失ったり。

先生については、慕っていたかと言われれば、うーん、お世話になったので大変大変申し訳ないのだけど、ちょっと苦手だったような気がする。

先生はいつも「スポーツマンらしく」、礼儀正しくしろと言っていた。

「力」や「技術」に偏りがちなスポーツで、礼儀とか人のことを考えるとかは、重要なことだ。人としてたいせつなことを教えていただいたと思う。

が、それはなんというか、自主的にやる、と言うより、訓練のようなものだった。やらなければ怒られるし、手が飛んでくるような気がしていた。

私は先生の前でかなり礼儀正しく振舞っていたが、それはかなりの部分「演技」だったような気がする。「それが(先生に言われた)正しい振舞だから」やっていたのであって、「やりたいから」やっていたわけではない、と思う。

そういう「型」ではめられた振舞を厳しく求められたので、本音で接することはできなかった。本音で話せないので、自分の克服すべき問題を一緒に考えてもらうとかは考えられなかった。

いま先生について思うことは、「なんかうまくいかなかったね」「お互い失敗しちゃったね」という感じだ。

自分意志で動く選手になってもらいたい、という先生意図は分かっていたけど、少なくとも私に関してはもう疲れちゃっていた。自分能力を伸ばすという気力はとうにつきていた。ただ自分目的があったし、期待を裏切るのも悪いので3年間続けてしまった。

一回休んでいれば気力が回復することはあったのかな、と思うが、狭い学校生活の中で、一回レールをはずれるというのはなかなかできないことでもあった。

こういうの、「罪悪感を持たせて逆らえないようにする」「カルトだ」という人もいるかもしれないけど、それは日々の人間関係のすごく曖昧な線上にある。その渦中にいるとなかなかわからない。善意と、思いやりと、慕わしさと、依存心と、打算と、不満と、夢と、絶望と、責任感と、プレッシャーと、見栄と、もういろんなものがある。

単純じゃないし、それを理解せずに顧問をアクマ扱いしても問題は現場の教師にずっと残されると思う。



部活やその中での体罰を体験した人のことばがあんまりなかったので書いてみた。体罰がなされて、愛情ある指導がされて、生徒たちも先生を受容している環境で、それでもどうして体罰よくないかっていうのを、説明してみたかった。増田に書いたのは、何となく増田っぽかったので。

ひとつ。今顧問先生をたたく人はすごく多いけど、今たたいても無駄だと思う。

葬儀の席で土下座したとあったけど、彼の頭の中はどうしよう、どうしよう、すみませんすみません、で、意味なく(そう、意味なく)ぐるぐるしてて、冷静に反省するどころじゃないと思うから

責め殺したいならそれでもいいけど、たぶんそれじゃ自分のしたことが過不足なく理解されることはないと思う。そんな中じゃ何が問題かわからない。

同じことを経験させないとわからんだろ、ということもあるだろうけど、同じ経験だったら自殺まで行ってしまうだろと。

そんなのは見たくないし、なんの意味もない。

2013-01-13

http://anond.hatelabo.jp/20130113132651

から増田だけど。

 

怒るというのは、感情論。 テメェむかつくんだよ!ってこれ怒るだよね。 つまり、怒ってる側に理由があって、怒られる側には理由がない。

教師はコレをやっちゃダメ

 

叱るというのは、生徒の側に悪いことが合って、それをやっちゃだめだよということで、咎めるというとも違う。

 

咎めるというのは『なじる。非難する』の意味を含んでいるので、優しく咎めるという言葉は成立しないが、優しく叱るというのは成立するだろ。

 

まり、怒っちゃダメだが、叱ってもいい。というのは。感情的になってはいけないが、生徒が悪いことをしたら、それを悪いことだと教えてあげる事は必要

という意味で、最初の筆者はいってるとおもうよ。これはあってるだろ?

 

で 今問題になっている 自殺に関する教育問題は。

叱られる側に理由がなく、ただ単に怒ればばなんでもいいと思っている教師がいて、それが問題ということ。

生徒に問題がないことで怒ってはいけない。という話。

今回の場合は キャプテンやりたければ殴るぞ!殴られたくなければ2軍落ち って。生徒はなにも悪くないことで怒られてる。これが怒る。叱るじゃない。

 

ちなみに、アスペでよくある。あなた宿題わすれたらしいけど、犬に食べられたの?というのは 叱るではなく 咎めるもしくは、なじる。

教育現場で叱るのはいいけど、『なじって』良い訳がない。

 

このへんの区別が、教育現場でついていないのが問題。

2013-01-11

頭がおかしいんじゃないのか?嫌だねえこれだから頭が筋肉な奴は。

こんな擁護をする人間の言うとおりだとしよう(親の役目云々はその通りだと思う)

でも、人が1人死んでいるんだよ。高校生が、自ら命を絶った。

そんな状況であるのに、公の場所でこうした発言をする。

嫌だねえこれだから体育会系は。筋肉馬鹿はこれだから困るよ。

あっ、大阪から特殊なだけか。大阪ミサイル突っ込んで大阪丸ごと無くなってくれないかね。

さらしだよ、日本の。

★高2自殺 厳しい意見の一方、擁護する声も

・先月、大阪市桜宮高校バスケットボール部キャプテンだった2年の男子生徒(17)が、

 顧問男性教諭体罰を受けた翌日に自殺した問題で、9日夜、保護者説明会が行われた。

 部活動での指導について、保護者から、疑問や要望など厳しい意見が次々と上がるなど、

 学校側の対応に不満の声が多くを占める中、擁護する声もあった。

 保護者「僕も卒業生。正直、僕らの頃はもっとしかった。先生だけの責任じゃなくて、

 親の責任だと思う。友達を作ることも大事ですし、そういう友達がいたら、手を差し伸べるように

 言ってやるのも親の役目。先生はこれからも大変だと思いますけど、頑張ってください。僕は応援します」

 学校側「謝罪するしかありません。今度こそしっかりとやっていきたいと思います

 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20130110-00000049-nnn-soci

2013-01-10

http://anond.hatelabo.jp/20130110110156

窃盗をしたら、『3年以下の懲役又は50万円以下の罰金』 というのは バツではあるが問題にはならない。

なぜか?

事前にルールが決められており、公平にそれが実行され、皆が納得しているから。

 

一般的に体罰とみなされるのは

ルールが不明確。

・個人の裁量に任されている。

・攻撃されるのがいつも固定された個人

※ほんらい、個人が固定されるなら、それは個別問題が発生しているということなので個別カリキュラムを走らせなければいけない=教える側の問題を個人に転嫁している

 

というところが問題なんだろ。

言われる方からしたら、理不尽 とうけとられて 当然。

 

次の試合に勝ったら アイス奢ってやる 無理だったら 全員で グランド10周 なら いわゆる体罰じゃないだろうが

負けた後にたるんでる。 それはキャプテンのせいだ 故に キャプテンが グランド10周 なら 体罰とみなされてもしかたがないだろ。

 

2012-10-17

http://anond.hatelabo.jp/20121017134207

んん?

体育会系部員の話なんかしてないよ。


成績優秀でイケメン運動部キャプテンでっていう生徒と

帰宅部のいけてない生徒の比較でしょ?

容姿運動神経、つまり生まれ持った素質なんじゃないのと言ってるんだけど。

家庭環境とかじゃなくて

2012-09-11

松井秀喜孤独

野球が好きなら誰でも知っているように、メジャーに渡った松井秀喜のここ数年の成績が急落。今年で引退、帰ってくるのではないかと噂されるくらい。最近では日本球団獲得検討の報もあって、ちょくちょく彼の名前が話題になる。

そんな時に、「松井って日本で仲良い人いるの?」という指摘が2chであった。思えば、テレビの前の彼はいつも報道陣に向き合って、少し上体を反らすようにして記者に返答したり、カメラに向かって儀礼的に頭を下げたり。チームメートと一緒に歓談しているところもそれなりにあるけど、印象に残っているのは、いつもキャプテン然と振る舞う姿。

彼は、小さい頃から小学生向けリーグ活躍し、国体選手にも選ばれ、果ては甲子園連続敬遠を浴びるまでの驚異的な存在となる。その間、大きな体格や抜群の運動能力から、チームの要としての態度、成績を求められてきたのだろうし、本人もそれに応えてきたのだろう。松井は決して人の悪口を言わず性格がとても善良なのは良く知られている。その後は巨人に入り、日本を代表するバッターとして君臨し、果ては大リーグヤンキースでもそれなりの成績を残すのはご存知の通り。

その彼がここ数年おかしい。ヤンキース解雇され、転々として今や無所属。そんな中、見つけたのが、ちょっと前に出たこの記事。

松井秀喜 レイズ戦力外「打撃急落」の陰に怪トレーナー非常識な“洗脳指導”で筋肉がそげ落ちた - 芸能 - 最新ニュース一覧 - 楽天woman http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/asageiplus_7306

まあ、話半分に聞くべきなんだろうけど、何となくこれで合点の行く所があった。実はずっと孤独だったのだろう。キャプテンとして、チームのため、周囲のためにずっと頑張って、妥協する事無く自分を鍛え続け、結果、気の置けない相手が見つからないまま40近くまで過ごしてきてしまったんじゃないか。だから自分を預けられる相手を見つけて、それに頼っているんだろう。

でも、それって、まるでX JapanTOSHIとか、貴乃花と一緒じゃないか特にTOSHIは一度かなりひどいところまで行った。と思いきや、松井の父は、新興宗教の偉い人なんだってね。素質ありまくりなんじゃん。

このまま松井秀喜が、特に宗教関係でトラブル起こして、球界タブーとならないと良いのだけど。

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