はてなキーワード: 世界史とは
本校は所謂御三家と呼ばれる中高一貫校だが(だからこそ?)教師の政治的発言が辛い。
自分の政治的スタンスによる主観的な好き嫌いで歴史を評価する世界史教師。生徒のルーツを鑑みない自らの政治的歴史観で作問するのは如何なものか。
ただ、この人の件は明確に政治的スタンスを打ち出しているとは言い難いので、勝手に生徒がモヤモヤしているにすぎないと捉えられてもおかしくはない。
反安倍政権・反原発を隠そうともせず、教師であるから自分のこの正しいものの見方を伝えなければならないと信じてやまない現代文教師。
親が政府や東電周辺で働いている生徒も、多いとは言わないまでも、いることは確かだ。
この考えが正しいかわからないが、そういう悪意がなく責任もないが関係している立場の者に対して、無頓着に薄っぺらく主張するのは如何なものか、とも思う。
教育基本法14条の2に「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない」とある。
試験に明確に政治的立場を無言で強要するような問題こそ出しはしないものの、生徒は政治について何もわかっていない・考えていないであろうから、社会のいうことを鵜呑みにしてはいけないという事を教えてやろう、と個人の主張を「伝道」されるのはたまったもんじゃない。
歳を取っていて教養があると思われている教師ほど、戦後の自虐的な左翼のような傾向が強い。
自分は右でも左でもないし、そのどちらについても批判するつもりは全くない。
ただ、生徒の上に立つ者の意見という「無言の圧力」を生徒は(そんな意図が教師になかったとしても)感じ取ってしまうものだ。
本校の教師の質は、全く高くない。
調べてみたら同様に教師の政治的な行動は多く散見されるようなので、目くじら立てずにスルーするのが正解なのかもしれない。
ただ、本当に「政治について何もわかっていない・考えていない」生徒が「鵜呑みにしてしまう」のが余りにも皮肉で見ていて辛い。
教師に直接直談判するのは立場上難しく、また教師へ匿名で意見する仕組みはあれど大抵揉み消されてしまうし、だからといってスルーできるほど賢くもなかったので書いてしまった。
世界史に造詣が深いだっけ
三月にやってたAP1/4キャンペーンを見て、前々から気になっていたFate/Grand Orderを始めてみた。箇条書きで感想を書く。
・Fateシリーズに触れるのは初めて。最初の方は知らない用語や前提が大量に出てきてポカーンだったが、なんかわかったふりするくらいはできるようになった。そして聖杯とか神とかの詳しい話が出てくるたびにポカーンってなる。
・現在7章の終盤ラスト2節くらい。令呪使ってでもごり押しでクリアするつもりなので、1部クリアは遠くないはず。
・世界史の弱さが悔やまれる。「あ、あの人は伝説の○○!?」(誰だろう…)
・キャスターの何でもあり感。クラスが思いつかなかったらキャスターにしとけみたいな風潮がある。ポケモンでいえば水タイプくらい多い気がする。
・ライダーとは何なのか。なぜお前がライダーなのか。調べれば調べるほどこじつけ感がすごい。
・クイックが弱い。アサシンならセーフ。それ以外のクラスには外れカードでしかない。
・キャラがみんな魅力的なので、ストーリーはやっててそこそこ楽しい。
・本当に魅力的なキャラしかいないので推しキャラって感じにはならない。みんなよし。というかあんまり「婦長ーーー!!好きだーーーー!」とか言ってるとガチャの沼に飲まれる気しかしない。
・サポートのLv100ヘラクレスが強すぎる。マシュ+ヘラクレス+レベル1でもうこのままクリアするわ。もう6章で難易度上がってからこれしか使ってない。
・もう推しキャラはヘラクレスって言ってもいいかも。ヘラクレスかっこいい。自分のヘラクレスもレベルが上がり次第、聖杯使うつもりだ。ヘラクレスイケメン。この気持ち、恋かもしれない。俺男だけど。
・イベントは一応一通り素材集まるまでやったけど、これ苦痛だ。やった方が相当得なのはわかるけど、ちゃんとやると拘束時間がえぐい。ゲームは一日一時間って知らないのか。
・ログインは1日2回程度で済むので、ゆるゆるやるなら拘束時間はそんなに多くない。無料でストーリー楽しんで、ならめっちゃいいゲームだと思う。
・そんなわけでストーリーはヘラクレスごり押しで来たけど、やり込むときつそうだなあ。一部クリアした瞬間にやめるかもしれない。1.5部以降も楽しい?
素粒子が逐次入れ替わって意識だけ残っている自分自身の体や心についてどう思っている?
生きる意味なんてないのは分かって、感情なんて長い目で考えればいっときのもので、
たまに絵画や音楽を鑑賞したり、作ってみたり、自然現象の動きを考える。
でも結局死ぬ。
自分が死ぬまでにやりたいことは何?と聞かれれば、まだ認識していないものを認識したい。
家族や教師に不快な思いをぶつけられたり、そういう人間が自殺して、死体を見せられたりして、でもどうにか立ち直れた。
その時無限に湧き出てくるものをどうにかしたくて、自然科学や宇宙物理学や世界史や哲学の本を読み漁り、いろんな小説、漫画も読んだ。
勉強という形でなく、気持ちをどうにか、とりあえず自分の疑問が解決出来るようになるまで突き詰めた。
今までにないダメージを受けて、頑張って自分で考えてきたから、もうそういう経験は慣れすぎた。
話題になるなんてどうでもいい。自分が認識できるのは自分が思う他人のみなのだ。
自分がもっとうまく伝えられるような、物語とかの表現をしたつもり。
文字や絵や音というものから、本能やありそうな経験に語りかけてくる自然現象、その表現が好きだ。
それを追求することを職にしている人はすごいなあと思う。
自分は何も気にしないまま表現するのがやはり好きなのだ。表現は表現として割り切りたい。
年増の研究者とかそんなことを考えるのかなあ。何考えてんだろ。
最近そんなことを考えて書き連ねて、1日が終わる日も少なくない。
今のところやりたいことは、グランドキャニオンとかオーロラとか、
生で見たことない自然現象を、今分かっている自然科学の知識を得た上で見てみたい。
より満足感を得られる行為を続けていきたい!
金は…まあどうにかなる?
後楽器を弾けるようになりたいなあ。
理系東大卒院中退 20代半ば | 10 |
ベンチャー系企業社員 年収額面手当込み500万 | 30 |
犬好き(特にゴールデンレトリバー) | 10 |
めったに怒らない | 30 |
人当たりは良く、コミュ力は人並みにあると思う。話しやすい、聞き上手と言われる。 | 20 |
ギャンブル、酒、タバコはやらない。投機はやってる。 | 20 |
彼女歴は1人、約3年の付き合いだった。 | 5 |
オタク趣味はないが周りの環境のためにオタク趣味への理解はある。 | 20 |
スマホゲームはよくするが、無課金。 | 0 |
中退しているくせに「大学院」とまで書きたかったというのは何か歪んでる。
容姿は中の下~下の上くらいと思ってる。肌汚い。 | -10 |
連絡するのめんどくさいことが多い、既読無視未読無視多発 | -10 |
愛情表現が下手、何考えてるかわからないと言われた。 | -5 |
酷い遅刻癖あり、片付け苦手 | -30 |
好きなもの以外に対するお金の使い道はケチ | -50 |
記念日は大切にするが、普段のデートは割り勘にしたい。 | -20 |
めったに怒らなさ過ぎて相手がどうしてそんな細かいことで怒るのかわからないことがある | -30 |
頭皮の病気でフケが出てしまう。イビキうるさい。体毛濃い。 | -50 |
「自分がされて嫌なことは人にしない」が守れる | 50 |
自分がネガティブになる傾向があるので超ポジティブ思考な人。よく笑う人。 | 10 |
好奇心旺盛(世界史経済政治数学IT漫画アニメスマホゲーム等々の話題に対応してくれる) | 80 |
容姿のタイプは特にないが、ある程度愛嬌のある顔がいい(いわゆる中の上以上) | 200 |
酒好きでもいいけど酒を強要してこない。タバコはNG。 | 10 |
コミュ力高め | 50 |
努力家(小さいことでも常に何か目標を持っているような人) | 50 |
クモやアリを愛でるのが好きなので虫が苦手でない人 | 100 |
連絡先を消させるレベルの束縛は無理。ボーダーや糖質はごめんなさい。 | 30 |
あまりにブランド品にこだわる人は生理的にキツい。SNSアピールとか見せかけにこだわりすぎる人はキツい。 | 30 |
相手の収入にはこだわらないが、共働きに抵抗がない人 | 100 |
学歴はどうでもいいけど、ある程度論理的にお話ができて、地図を読めたりお金の計算ができる程度の知性は欲しい | 100 |
とても良い増田だったので、この話を書いておこうと思う。
発端となる話は数学から逃げたの増田。
これに対して、高校時代の半分を独学で勉強して京大法学部に現役合格した話(字数限界につき以後追記なし)という増田を書いた人が居た。
さて、私は普段「(民事)訴訟を起こされたという体験」序話に始まる
「(民事)訴訟を起こされたという体験」シリーズの増田を書いている者だ。
このシリーズの中に、東京大学を卒業して弁護士をしている人物というのが第七話時点で二人出てきている。
この東京大学を卒業して弁護士をしている二人と増田主は、このシリーズの出来事後も交流が有る訳だが、
増田主は、この二人に東京大学に合格する人の勉強法について聞いた事がある。
この二人が東京大学に入学したのは、『ドラゴン桜』という漫画が始まるよりも前の事だった。
だが、その二人は二人ともが同じ事を言った。「『ドラゴン桜』の勉強法と全部同じ事をしてみれば良い」と。
実際に東大に合格し、在学中に司法試験に通った様な人物が二人揃って言うのだ、「僕らが受験生の頃の勉強法は『ドラゴン桜』の勉強法と9割同じだった」と。
彼らの高校時代の世界史のノートというのを見せて貰った。正に、『ドラゴン桜』に出て来た世界史のノートの書き方と同じだった。
高校時代の半分を独学で勉強して京大法学部に現役合格した話(字数限界につき以後追記なし)の勉強法は、東大に入った二人の勉強法と大して変わらない。
なので言っておこう。高校時代の半分を独学で勉強して京大法学部に現役合格した話(字数限界につき以後追記なし)は、とても良い増田だ。
東大に合格する人の勉強法とほぼ同じ勉強法だ。
「この勉強法なら間違いない」と。
自分は京大生じゃないし京大も受験してないけど、世界史のくだりに関してはマジでうさんくさいと思う
過去問見てみたけど全問書込式(非マーク式)で用語+記述だから、知識量よりは基礎的な用語を具体的な時代まで的確に把握したうえで正確に記述することが求められているはずで、詳説世界史レベルの知識の出る幕なんか間違いなく無い
https://anond.hatelabo.jp/20180313075528
カンで言うけど、これ書いてる元増田は京大受かってないんじゃないかなぁ。どう見たって非効率だよこれ。
まず受験の話なのに過去問分析の話をすっ飛ばしてるのが謎。過去問分析がアルファでありオメガ。非効率な勉強を避けるための絶対条件。なのに言及が全然ない。「京大の二次試験は異質」なんだからそこを徹底的に分析しないとダメじゃん。
具体的な方法論を見ても、いきなりチャート式を写経しろって、落ちる典型じゃん。過去問分析してない学生がよくやりがちなミス。チャート式が京大数学を解く最短ルートって保証がどこにある?
英語もいきなり文法書+単語帳暗記⇒英文解釈教室って、絶対挫折するだろ。古来から伝わる「京大英語は解釈教室」っていう出所不明のことわざのイメージで書いてるだろ。
現代文もひどい。京大の現代文なんて予備校で解析し尽されてるんだから、素直に講座取れば良い。というか全体的に予備校の話が出てこないのは何でだ?自力で過去問分析して計画建てんのって結構キツいぜ?そんなに「独学」にこだわる?
あと特にひどいと思ったのがこれ。
「日本史・世界史だけは例外的で、高校の授業を一字一句もらさず勉強すること。」
「独学をやろうと思ったら山川出版の『詳説 世界史/日本史研究』を読み込むとかが必要になる。『詳説世界史研究』は575ページあった。死ぬ。」
てめー絶対落ちてるだろ。こんなんやってる受験生が居るかい。いや居るだろうけど、時間の無駄。歴史なんて予備校でどこ出るかが徹底的に分析されつくされている。予備校行けば主要問題について論証例が用意されてるのに、何でこんな無駄な作業を?
https://anond.hatelabo.jp/20180307150402
諦めるのが早すぎる。高い目標の下方修正はいつでもできるが、京大をまた目指しはじめても低い目標を上方修正するのはきついぞ。
年間1-2人だけ京大に行く公立高校に通い、高校1年の4-12月に個別指導の英語だけを週2時間/高校3年の9月-本番まで河合塾の京大数学と京大英語コースを受講、最後の冬休みは河合塾の京大演習コースも受けた。それ以外は独学。結果京大法学部に現役合格した。学校に特進コースはなかったし、クラスは文系と理系の二分のみ。部活には休まず通い(運動系だったが大会は存在していなかった)、高校3年の夏休みとか1日2時間くらいしか勉強してなかった(結果死んだので河合塾行き)。その際のノウハウを共有するから参考にしろ。
学校の定期試験は無視しろ。残り2年間で京大の学力に到達することだけを考えろ。定期試験で点数がとれようととれまいと京大の受験には関係ないし、学校はお前の受験結果に責任を持たない。また、センターはともかく二次試験は完璧を目指すな。京大に入りたいなら合格ラインに達してさえいればいい、たしかせいぜい6割くらいだ。
今の段階で京大受験に必要なセンター科目・二次試験科目を絞れ。そして今後2年間の勉強計画を立てろ。ただし総合的な勉強量は考えておこう。センターで日本史・二次試験で世界史を受験する方針を高校2年で立てた結果2年以降の世界史を完全独学でやり(2-3年は日本史の授業だった)、地獄を見た。普通なら世界史・地理か日本史・地理を選ぶ。このあたりは独学の悪い所で、適宜誰かに相談して方針が変じゃないかどうかを確かめるのは大事。
京大に受かるためには数学に限らずそれ以外の勉強が不可欠。京大を目指していたなら過去問くらいは開いたことがあるだろうが、京大の二次試験は異質だ。ほぼほぼ全ての回答が記述式。これで面食らう人間が多いが、実際のところあれはセンター試験を選択肢なしで解くだけな問題も多い。センター試験の数学がたまに突飛な回答をするのを思い出せ。センター試験レベルの知識が習得できれば、京大の問題は実のところ解けてしまう(勿論一定以上の応用力は必要だが)。とにかく基礎を固めろ。突飛な英単語やドマイナーな歴史知識は不要。
基礎的な勉強は学校で買わされた教科書・文法書・参考書を利用すればいいが、京大レベルだと不足する。今すぐ2ちゃんねる(今では5ちゃんねる)の大学受験板に飛び、各科目の総合スレを開け。そこには10年以上前から構築された知のノウハウがつめこまれている。具体的には各スレのテンプレにある参考書一覧のことだ。俺が受験生だった10年前と比べると今のインターネットはクソまとめアフィリエイトサイトで溢れてしまってるが、あそこに書かれている参考書一覧は今でも変わらず良書だけを選んでいる。各科目、高校3年の夏くらいまでにそこに書かれた京大レベルの参考書を数冊、2周~3周解いている状態を考えろ。それを目指して、どの参考書をいつまでに解いていればいいかを逆算してみてくれ。ギチギチに詰め込む必要はない、むしろゆったり考えろ。あくまで、手持ちの範囲・出来る範囲でスケジュールを組め。
勉強量だが、俺の場合は高校2年の段階から大体1日2-3時間を毎日やっていた。朝起きて1時間、部活が終わって帰宅し、風呂に入って寝る前に1-2時間。試験前はもう少し勉強量を増やした記憶がある。これを基本毎日やること。どこまでやるかじゃなく何分やるかを意識しろ。だが飽きたときはやらなくていい。俺は何度か小説にはまって(ラノベだと戯言とか禁書とかイリヤ、文学方面だと村上春樹や夏目漱石)、後で書いてる散歩だけしかやらない時期が何度もあった。毎日2時間くらいネットサーフィンしていた気もする。ただ高校3年の秋以降は4-5時間に跳ね上がったかもしれない。流石に焦った。
忘れずにやってほしいのが、毎日の各科目ごとの勉強量をメモしておくこと。今すぐ新しいノートを開き、1行目に京大の受験に必要な科目を全て列挙しろ。現代文、古文、数学1、数学A、数学2、数学C、日本史、世界史、生物、英語、英単語etc...そして2行目から、毎日どの科目を自主的に何分勉強したか書いていけ。これをやっておくだけでもモチベーション維持が随分違う。「あの科目しばらくやってないな」というのも一目でわかるから万遍なく勉強ができる。
個人的におすすめなのが、朝か夜に必ず1時間散歩して単語帳or一問一答を声に出して解くことだ。運動しながら勉強をすることで脳が活性化して記憶に定着するとかいう理屈があるらしいが真偽は不明。ただ、散歩することで運動にもなるし、つまらない暗記ものをやるときに家で寝てしまわないという利点がある。勉強の気分転換にもなる。ただ夜にやるときは安全と、女性の場合は治安等に気をつけてくれ、責任は持てない。俺は一度だけ国道沿いの深さ1.5mの側溝に落ちた。
勉強の基本は繰り返しだ。 ただし、漫然と繰り返すな。問題文の頭に○や×、△などで解けたかどうかをチェックしておけ。2周目以降、一度でも正解した問題は飛ばせ。でも解いてからしばらく時間(1ヶ月~半年)が経ったら念のためもう一度解け。たとえば1周目に間違えて2周目に正解したら「×○」、1周目に正解して2周目・3周目は解かなかったが4周目にケアレスミスで間違えたら「○ - - △」みたいな感じに書いていけ。
とにかく「その問題で何回間違えたのか」が視覚的にわかるようにしろ。そうやってチェックをつけていると、「参考書を開いたら、どの問題がミスりやすく、どの問題が得意なのか」、要は復習時の要チェックポイントが一発でわかる。こうしておくと、最終的には数学1A全ての復習が1時間で終わるようになる。
おそらく学校でチャート式を買わされてるだろう。買ってないなら買え。一年間でとにかくそれで勉強を繰り返せ。
勉強方法の基本は写経だ。例文に書いてるやり方でひたすら問題を解く。まずは例題の回答方法を一字一句写経しろ。そして同じ解法で一字一句同じ書き方で解け。数学が苦手なやつによくありがちだが、解答で途中の解法をすっ飛ばすのはNGだ。理由は以下の3つだ。①理屈を何度も書いて覚える必要があること②採点者にとって「すっ飛ばしている部分を回答者が理解しているかどうか」がわからないので×にせざるを得ないこと③京大数学の記述問題は「計算を間違えていても、理屈があっていれば部分点をくれる」ということがままあること。
京大数学を解いたことがあるなら2完とか3完とかいった言葉を聞いたことがあるだろう。あれは全5問のうち3問は全部解答できたという意味であり、つまりは多くの受験者が5問のうち2-3問しか完答できていない(完答できなくても点数は獲得している)ということだ。数学は論理でできている。故に京大数学が重要視しているのは解法の論理を理解しているかどうかという点だ。
だから、とりあえずわからない問題は悩む前に解答例を見てやはり写経しろ。お前の頭で考えるな、答え(=解法の論理)は先達が既に考えてくれる。言っちゃ悪いが高校数学レベルの問題なんてチャートに書いてることがすべてだ、俺は黄色チャートで乗り切った。
もしどうしてもわからない単元がある場合は、このサイトのpdfに載ってる当該単元に関わる章を全部読め。当該サイトは、「1+1がどうして2になるのか」という説明からはじまった高校数学に関する説明を全部やりきる『高校数学+α』というすごい本の全文をpdfとして配布している。最初から通読しようとするのはきついので無理しなくていいが、わからないことがあればこの本を読めば絶対にわかる。
英語は現段階であれば文法書を何周もしておくこと。細かいことは言わん。何周もしろ。あと、英単語帳は今から3ヶ月で一旦全部暗記しろ。高校3年にもなって英単語帳を一からやるのは馬鹿らしすぎるしリソースの無駄遣いだ。1日1時間やれば3ヶ月でどうにかなる。
英単語をはじめて覚えるときに絶対忘れちゃいけないのは「1日でも時間を空けるな」ってことだ。毎日やれ。英単語帳はどれでもいい、どうせ全部覚えるんだから変わらん。覚え方だが、とにかく音読しろ。「accept」という単語があるなら「アクセプト受け取るアクセプト受け取るアクセプト受け取るアクセプト受け取るアクセプト受け取る……」と5回〜10回音読して次の単語に行け。黙読は絶対にやるな、音読して単語の意味を音としてインプット・アウトプットすることに意味がある。ページ単位で考えずに時間で考えろ、10分で一度音読できる範囲まで音読しろ。次の10分で同じ範囲をもう一度最初からやりなおせ。次の20分では新しい範囲で同じことをやれ。最後の20分で全部おさらいしろ。1セット1時間を目処にするといいだろう。これで1日100単語はインプットできるはずだ。勿論翌日には半分以上忘れるしすぐに思い出せない。それが当たり前なので気にするな。大事なのは復習だ。翌日は一度読んだところを20分かけて再度音読しろ。絶対だ。1日後というのが重要で、詳細は忘却曲線でググれ。残りの40分は新しい範囲に時間を費やせ。これを毎日やれば3ヶ月で1冊丸暗記できる。忘れたら忘れたで構わん、再度読み直せ。1週間スパンくらいで全体を再度復習するといいとは思うが、その日に覚えたことを翌日復習するというのを徹底するなら復習頻度は気分でよしなにやれ。
京大英語の恐ろしいところは、主要な問題が英文和訳と日本語英訳だけというところだ。文法の基礎(センターで満点を狙える程度)をがっつり固めるのは当たり前として、それ以外に和訳英訳の練習が必要だ。和訳で絶対におさえておくべきなのが伊藤和夫『英文解釈教室』。今からでいいので買って少しずつ、それこそ3日に1問・1問解くのに1時間かけてもいいから触れておくのがいい。解けなくても、やるときは1時間やれ。解説は精読しろ。
それ以外では、学校での課題・夏休みでの宿題で長文演習問題が出てきたら、全文を和訳するといい。「受験に関係ない宿題をこなす」が「京大英語の演習をおこなう」に変化する。
英訳は逐語訳ではなく意訳の力が求められるのでかなり難しい。そこでサンプルとしておすすめしたいのが『英文対照 天声人語』。天声人語自体の良し悪しは知らん。俺も普段読んでるわけじゃない。ただ、日本語の意を汲み取って逐語訳ではない英訳を集めてるサンプルケース集としては有用だ。
しかしながら、英訳も和訳も独学には限界がある。なのでここは他人を利用しろ。赤本の過去問でもなんでもいいから、演習を解いたものを大人にチェックしてもらえ。一番いいのは京大英語講座に行くことだが地域的な問題で行けない場合もあろう。英語教師にチェック依頼するとかがベターだ。
現代文は知らん、息抜きに小説たくさん読むとかするといい気がする……とぶん投げるのもよくないのだが、いかんせんこの分野は扱いが難しい。なので俺が楽しかった参考書だけ紹介する。
石原千秋の『大学受験のための小説講義』『教養としての大学受験国語』はすごい。大学に入ってから知ったが、石原千秋は文学理論を日本文学に当てはめることほぼほぼ初めて行った研究者で(大学時代の知り合いに教えてもらった知識なので間違ってたらすまん)、現代における漱石研究の第一人者。この人のテクスト読解はすごく楽しい。趣味になるが『謎とき 村上春樹』も最高。
評論系だと『MD現代文・小論文』が主要なトピックスを抑えててよい。大澤真幸が「自由の牢獄」について言及していたので俺はミヒャエル・エンデを知った。ただ(内容ではなく出版年月が)少し古いので一度書店で立ち読みしてみるのがいいかも。
古文・漢文は、基本文法・基本単語をマスターするのが前提として、あとは慣れの部分が大きい。漢文には正直そんなに力入れなかったので割愛するが、古文は小学館の古典文学全集シリーズのうち、平安時代あたりのものを1冊でいいので(たとえば源氏物語の1巻だけとか、当該シリーズ26巻の『和泉式部日記/紫式部日記/更級日記/讃岐典侍日記』とか)読み切る。当該全集は各ページ三段組み=原文・訳文・注釈が同時にチェックできるので、原文を読む上で圧倒的に優れている。文法を暗記しようとか、知識をあまさず覚えようとかしなくていい。でも注釈は全部読め。どの原文がどの訳文と対応しているのかを常に確認しろ。そうすることで時代的な知識を知る事ができるし、何より「古典作品を読んだ」という自信がつく。
日本史・世界史だけは例外的で、高校の授業を一字一句もらさず板書すること。どの事件にどんな背景があって、それがどういった結果につながっていったのか、そういった歴史の流れを理解するのは、教科書・参考書で独学するよりも先生の話を聞いた方が圧倒的に楽。豆知識が記憶の定着に役立つ(先生によるかもしれないが)。複雑な範囲(日本史の近代とか)は自作フローチャートを作れ。骨子の流れを覚えたら参考書で補強。本気で独学すると山川出版『詳説 世界史研究』で死ぬ。575ページあった。
それでもなお世界史を独学すると言うなら、世界史は参考書として『タテから見る世界史』『ヨコから見る世界史』を押さえておくとベター。物事を俯瞰して押さえるのが大事。あと論述対策しておくこと。
生物は正直センターレベルだと独学することがない気がするので、やっぱりセンターで80-90を狙って勉強するのがいい。
政治経済は、申し訳ないが大学時代で知識がアップデートされすぎたのでどう勉強したのか覚えていない。すまん。
後半飽きてしまった部分があるので雑な投げ方していたところもあって申し訳ないが、最後に1つだけ。
俺が挫折を味わったのは京大に入ってからだった。六法の講義が何一つわからないのに周りの人間はすらすらと解いていく。60点で可をとるのが関の山だったのに、その横では「80点に届かないから問題解かなかった(ロースクールの受験には学部成績が影響するのでそういうことが往々にしてある)」という会話がなされている。俺は2回生のときに法曹を目指すのを諦めた。
でも、それと同時にもっと楽しい事・面白いことを沢山知る事ができた。政治学からは価値判断と切り離した広い視点を持つことを学んだし、小野教授の政治思想史からは人類史に通底する観念とその変遷の奥深さを知った。プログラミングにはできないことも多いがそれ以上にできることが多いという、応用力の幅広さに助けられた。京都では、自転車を走らせればすぐ史跡や寺社仏閣に行ける生活が待ってるし『四畳半神話大系』が最高に楽しめるようになる。そんな環境で、自分と同じ興味を持った人間と同じ話ができるというのが何よりすばらしかった。大学時代に比べたら、高校時代の記憶なんてほとんどないし、社会人になってから大学以上に楽しい環境にいたこともない(今の環境がだめという話ではないが)。
京大に限ったことではないと思うが、大学は、色んな学問を研究する色んな人間がひしめきあった結果、知的興奮の機会に満ち溢れている場になっている。もし京大に行けなかったとしても、早稲田や慶応等のある程度一流と言われている大学であれば、絶対にそんな魅力を味わうことができるはずだ。
そしてなにより、今度どうやっていくかに関わらず、勉強を楽しんでほしい。英語の長文演習問題はするする読めるようになるとめっちゃくちゃ面白いし、小説や海外ニュースも読めるようになる。源氏物語は第1帖「桐壺」を全部読むだけでもうるっとくる。高校数学を一種の論理パズルと考えたとき、京大数学の演習問題が異常に楽しいというのはやったことがあるならわかってもらえるはずだ。
健闘を祈る。世界は広い。
典型的な、勉強できないのに自分の言いたい方向に歴史をねじ負けたいだけの無敵の人なのかな?
使っただけで、自分が咀嚼、理解できていない可能性はひとつも考えないのか。面白いなぁ。無敵だね。
物凄く雑に言っちゃえば、ローマ以降のキリスト教(雑だなぁ主にカトリックとプロテスタント。そもそも時代でも差はあるが)世界においてある時代まで、女は劣った生き物なので劣った扱いをすべき、という思想が一般的で、
そういう思想がキリスト教世界をベースに組み立てられた各国家・社会の構造に影響したのでは、という考え方があるんですよ。近代までは、宗教と社会構造はとても密接に絡み付いていたから、影響を受けるのは当然と言えば当然ですし。
で、その「女は劣った生き物である」という男尊女卑的世界観がどこが源泉なのかは説は色々ありますけども(月経原因説から、楽園のリンゴ食ったからとか存在が不浄って書いてあるとか色々)、実は東洋世界(仏教や儒教)でも、イスラム的世界でも発生している。おまけにキリスト教も仏教も、教義だけを読めば男女に救済の差はないと読むことも可能(救済に差があると読むこともできるから上記の誤解が発生したんだろうけど)。
なので、古代あたりから、「人間の発生と進化の一過程」という時代において、女は格下!的な、非モテ厨二っぽい思想が流行った時期が長くあったのかもしれない、などと増田は考えているがこれはあくまでも私見&感想。豊かさを他に求める侵略の時代において「そういう考え」になりやすいのは、現代の日本を見ていても納得感があるので、符牒は合うっちゃ合う。
でもこの私見を、ちゃんと論拠を追い示しながら説明するのは増田には荷が重すぎるので、取りあえず、山川の教科書を読み直しつつ、思想史のみを抜き出した年表とか作ってみたらどうでしょうか。
あとは、「フェミニズム神学」というキーワードでググっても面白いと思いますよ。この20年ぐらいでは「宗教が女を差別してきた(怒)」から学問が進んで、「そういう側面もあるけど原典ではそうじゃないよ」とか、歴史や原典や個別の事象や思想家などと照らし合わせて分析をしている人もいます。ベースは神学なのでラジフェミみたいなおかしなのはほとんど居ない、ので比較的当たりやすい学問のはず。山川Bをちゃんと咀嚼できていたのなら笑。
つーかそういう学問体系もすでにあり大学でカリキュラムになっているところもあるような現在進行形の学問なので、元増田のように「もっとお母さんのように教えてくれ」と甘えるのも、割とズーズーしいね。と思う。
貴方は疑問を抱かなかった。私は抱いた。
山川の世界史Bは私も使ったが、今こうして疑問を提示している。
小学校だと難しいかもしれないけど、中学校からは授業は基本授業動画を各自で見るようにしたら良いんじゃない?東進ハイスクールとかのカリスマ講師みたいな人に国が高給払って子供達が全員見られた方が絶対良いじゃん(完全に民業圧迫だけど今はそこは置いといて)。教師って当たり外れ激しくてダメな教師だとそのせいでその教科ごと嫌いになったりするじゃん。講師は複数いて生徒が好きな講師を選べるようにしてさ。
で、教師は自分で授業はしない代わりに生徒の質問に個別に対応したり、課題の答え合わせをしたりするの。生徒の理解度によって見るべき動画のアドバイスをしたり。理科だったら実験する必要があるし、英語だったら英会話とか、とにかく座学以外のところを担当する。
私の高校の時の世界史の先生だけど、授業はとにかく黒板の隅から隅まで板書きをしながら説明して、生徒は無言でノートに書き写すだけって人がいた。この先生は一体毎日何回毎年何回同じこと繰り返してんだろって思った。こんなもん録画してあと再放送したって一緒じゃんって。それだったらもっと分かりやすくて面白い授業を見れた方がいいじゃんって思ったのが、この考えのきっかけ。先生たちの忙しさも軽減できるだろうし。
あまり聞かない名前なので情報がとても少ないが、悪化した人の統計データによると
なのであと15年ほどで自分の寿命がくるものと思って、ここ数年間生きてきた。
子供の頃、20歳はとてつもなく遠いところにあるものと感じていた。
30歳、40歳が今は遠くに感じているが、きっとあっという間なのだろう。
自分は人生に対して何かストーリーを求めていたのかもしれない。
他人から見て素敵だなとか、尊敬してもらえるような、そんなストーリーのある人生を作っていくことを無意識に想像していた。
世界史は高校時代の授業で年間の90%以上を爆睡して過ごしていたが、この世界について知りたければ世界史は必然と必要になると言うことを知った。
世の中は知らないことだらけだ。働きながらではあるが、少しずつ身につけていきたい。
人生にストーリーを求めてしまうのは、「人生」というものが自分に何かを起こしてくれるんじゃないか、とか、そんな甘えの気持ちがあるのだろう。
もう一度あの増田を読んでみよう。
「どうして人って自分が理解できないことに対して寛容になれないんだろうね」
会社をサボろうと思ったわけじゃなかった。今日だけは一人になりたいと思った。自分の割り振られている仕事はこっそりやっておくつもりだった。なんだけど、昼すぎには東京駅から広島行きの新幹線に乗っていた。大学生のときはこんな簡単に乗れなかったのに。少しだけ大人になった気がした。
なんで京都だったのだろう。多分、その意味は無意識の自分にはわかっていて、意識の自分にはわかっていない。思えばいつもそうだ。いつも無意識の自分は答えを出している。懐疑的な僕だけが、無意識に出した答えを理解できずに苦しんでいる。無意識の僕は僕よりも僕のことを理解している。なんでなんだろう。僕はいつも僕に負けている。
京都についたらとりあえず清水寺に行こうとだけ決めていた。京都駅から歩くと30分以上かかってしまうけど、歩いていきたかった。ただ歩きたい時もある。その時はそういう気分だったのだ。
タカは、「清水寺に日本人が全然いない」と驚いた様子の僕に向かってそう言った。京都についた時、一応連絡しておいたほうが良いだろうと思って連絡を入れたところ、
タカから「急にどうした?」と返信が来たので、「確かに急だったわ。なんか一人になりたくて」と言った。するとタカは何かを察したように
「19時から会おうよ。なんか食べたいものある?」と聞いてきた。僕が「お好み焼きかもんじゃ」と注文したら、「もんじゃは東京の食べ物やからw」と笑われてしまった。
もんじゃは東京の食べ物なのか。もんじゃとかお好み焼きとかはなんとなく関西発の食べ物なイメージがある。本場のお好み焼きはやっぱり広島なのかな。よくわからないけど、関西に来たら食べるべきものってその辺なんだろうなって思っていたのに。
タカは呆れた顔で「今更?」とだけ答えた。
「そんなことはわかっているんだけど、なんかほら、そういうことじゃなくてさ。向いていないことなんて百も承知だったよ。だけど自分はそれが自分の課題だと思っていたから。克服すべきものだと思ってた。昔から社会性のなさで怒られてばっかりだったし、大学入ってからもそれは変わらず指摘を受けるばかりだったから」
「りゅーちゃんにそれは無理だと思ってたよw」
僕もそう思っていた。だけどそれでもきっと何かを変えるためには、多種多様な方々と協働することが求められるのだと。そう考えた時、社会性のなさは致命的だと思った。
「・・・まぁ確かに、いまこうしてここにいる時点で克服できるとは言い難いね。笑 タカはどうなの?こうして今自分の事業やってるわけだけど。俺と似たような課題感じていたわけでしょ?」
「もちろん全くできないよね。絶対無理!ってわかってたから半年で辞めるつもりだったしね〜。
ただ私の場合は成功体験があったからさ。大学時代に。それでイケる実感があったよね。まあ、最低限のお金さえ回っていれば潰れることはないしね。」
僕は店員さんが焼いてくれたお好み焼きに青のりをかけてから、ヘラで4等分にした。
「絶対無理かあ。それ、いいね。俺も決め切れたら少しは楽だったのかもしれん。だけどやっぱ、難しいわ。」
「なにがあったの?」
お店を出てから、「これからどうするつもりなの?」と聞かれたので
「漫画喫茶に泊まるつもりだよ。あ、それか温泉の付いているホテルとか、今から入れないかな?」と言った。
「明日みんなで温泉いくよ。学生の子達連れて合宿すんのよ。宿泊費とか食事代とかはうちで持つから、メンターやってくれない?明日には帰るつもりなんだっけ、帰るの明後日になっちゃうけど。」
すごい魅力的だった。でも急に押しかけてそこまでしてもらうのは申し訳ないと思ったので、
「いやさすがにおれなんかがメンターとか、大丈夫か?これ・・・なんかみんなきまずくしちゃいそう。。」気を遣ってみたのだが、
「なにさっきからうるさいわ!こういうのは流れで行くもんだろ!そういう旅なんじゃないの?今回は!」と怒られてしまった。
こんだけ勢いのある感じなら、確かにスパパーンと会社を辞めて事業を興すくらい容易いんだろうなと僕は思った。今日はタカの家に居候させてもらうとして、合宿に参加させてもらうことにした。
「自分のやりたいことを実現するためだったら、政治的な動きだっていやだと思うことないって言ってる人がいてね。その人の気持ちがよくわかる。今京都の行政トップの人たちとお話する機会あるけど、そういう人たちの理解をいただくのとかって、自分の事業のためだったら苦じゃないよ」
いつから僕は人から好かれることが苦手だと思うようになったのだろう。いつのまにか、目上の人はみんな自分のことをいけ好かないやつだと思っていて、余計なことを口走るくらいなら、会話せず穏便に済ますほうがいいと思うようになった。みんなから気に入られて、それでコトがうまく進むのなら、どんなに生きやすいだろうか。
自分は人からどう見られているかに対して無頓着なままだった。ものすごくくだらないことだと思っていたし、気にしても仕方がないに決まっていると思っていた。みんなが意識せずに行っていることを全くしてこなかったからか、まわりからどう思われているのかを意識することがまるでできないらしい。それに今だって、心底どうでもいいと思っている。自分の価値を人に決めさせてしまって良いのだろうか。それは僕に対して最も無礼な態度に思う。
でも多分、こんな僕だけど目上の方々は僕が苦手だと思っているほどには僕のことを苦手としていないのだろう。きっと僕が歩み寄り方を知らないだけで。
奥嵐山から望む京都の景色はとても奥ゆかしくて、いつまでも眺めていられた。奥嵐山にはちょっとした小屋があって、ベランダみたいなところから景観を味わうことができる。ボケーっとした顔で座布団の敷かれたベンチに座っていると、住職のおっさんが僕の隣に座り、京都のことや奥嵐山のことについていろいろ教えてくれた。四条にある木造カフェでブレンドにウィスキーを入れて飲むとか、でもおっさんはウィスキーを水割りにしてそのまま飲むとか。ブラタモリで紹介されたとか、夏目漱石がここで昼寝して帰ったとか。14時になった時、僕の隣で法螺貝を吹いてくれた。宗派によって吹き方が違うらしいのだけど、どこがどう違うのかまではわかりそうになかった。
「比叡山に行きたいの?今が一番のチャンスだね。本場の比叡山を体験できますよ。」住職のおっさんは言った。
「本場ですか?本場というと・・・」
「修行僧が登った比叡山だよ。2月は寒いし、ロープウェイが動いていないからね。バスも出てるけど、歩いて登るんだ。修行になるよ。」
「それは過酷ですね・・・いまから行くと登り切れなさそう。」僕は残念に思った。
これは無意識の僕と意識の僕が対話をするための旅なのだから、もっと旅らしいことをしていいのかなって思った。さすがに歩いて登るわけにもいかないから、ひとまず夜行バスの予約をして、そこから京都駅でレンタカーを借りて比叡山を登ることにした。
「これからどうするつもりなの?」僕は言った。
比叡山の頂上から見える夕暮れの景色の美しさに言葉が出なかった。奈良まで続く京を一望できた。この景色がまさに権力の象徴しているように感じた。僕はこの平地に思いを馳せた当時の人々のことを思った。ある人は太平を願い、ある人は戦乱を望んだ。比叡山を焼き討ちするくらいの器量は僕にはないだろうな。僕は彼の方がバグっていることに少しだけホッとした。「それよりはいくらか、だいぶマシだよな。」
京の反対側の景色も好んだ。どこまでも山脈の続くような予感が僕の想像の世界を掻き立てた。さらにすぐそこに琵琶湖があって。つくづく京都はいいところだなって思った。この景色をいつでも見られるなんて。
これから東京に帰る。そう思った時、 タカの家のドアを開けた6階からの景色を見て、「うわ、すごいねこれ、タカにとっては見慣れた景色かもしれないけど、俺にとってはすごい貴重なものだよ」と言ったことを思い出した。
タカは「知ってるよ」と満足げに笑った。
タカの部屋には今だに世界史の教科書や政治経済の用語集が置いてあって、僕たちはそれを手にとって、
「うわあ、いまやったらすげえ理解できるのに。。東インド会社とかって、もう、そりゃそうするよね・・・」
「政治経済もやってたの?あれ、二次試験って、文系2科目? うわ、すごい、ケインズの説明。みてこれ。この一文にケインズ政策とその課題点書いちゃってるよ。」
と盛り上がっていた。
知らないものに対して関心を持つことは難しい。僕は勉強が苦手で、覚えなければならないことを覚えることができなかった。そんなことよりも日本史のwhyを解き明かして行くのが好きだったのだ。
「なぜこの絶望的な状況下で戦争に踏み切ったのか。教科書では陸軍の勢いって書いてあるけど、それだけで本当に説明つくのかな?」
いまだからわかることが受験時の記憶から解き明かされるのが面白い。アームストロング砲を答えとして書かせる大学があって、当時は「なんだこの重箱クソ問題」と思っていたが、その答えを書かせることで戊辰戦争の真意を解き明かすきっかけになっていることに後から気づくことがあるといったように。
「いや、そっちじゃなくて。辞めちゃいなよ。リクルート」