2023-07-12

ラーメンズ解散してないんだ

2020年小林賢太郎パフォーマー引退した。

小林賢太郎は、コント大喜利脚本など幅広く仕事をしていた。その中の一つとしてラーメンズがあった。

自分ラーメンズとの出会いは、今から約10年前の高校生の時だった。友達に教えてもらって知った。

とはいえラーメンズとしての公演は2009年最後となっており、公演に行くことはできなかった。

ましてや田舎貧乏な家庭に過ごし、いわゆる毒親の家庭に生まれ自分が、ラーメンズはおろか小林賢太郎の公演を見に行くということのハードルがあまりにも高く、「いつか見に行くんだ」という心だけを引っ提げて生きていた。DVDを何度も再生して、これを会場でみたら今の何倍面白いんだろう、なんて考えたりもした。

だがしかし、やっと自由に公演に行くことができるようになってすぐ、新型コロナウイルス流行に伴い、様々な公演が中止。

そしてついに、小林賢太郎パフォーマーとして立っている姿を、生で見ることはできないまま、小林賢太郎肩書からパフォーマーが消え去った。

正直、自分の中で受け止められない現実だった。

ラーメンズを生で見ることができないのだと思うと、心が引きちぎれそうになった。

そして自分は、ラーメンズ作品を見ることをやめた。

最近小林賢太郎無料公開している動画を、たまたま見た。

別に深い理由は無く、いくつかのコントをみていたらYouTubeからおすすめされたのだ。

なつかしくなり、数珠つなぎで再生して、ああやっぱり面白いなあなんて思いながら、明日会社だというのに夜を明かしてしまった。

そんな中で、カジャラの片桐仁が出ている動画発見した。

そこにいたのは、ラーメンズ片桐仁だった。

片桐仁テレビに出ていると、見ようと思っていた別番組ことなんて一瞬で忘れるほど見入ってしまうことが、一度や二度ではなかった。

だがそれを見ているとき感想は、ラーメンズでやっていた片桐仁というよりは、俳優片桐仁だ。

そこで気が付いたのだ。片桐仁小林賢太郎が作った、ラーメンズ片桐仁という役を演じている役者だったのだ、と。

ラーメンズは、舞台上で片方が一切しゃべらないものもある。

舞台上に片方が出てこない作品もある。

「だめじゃないのにだれもやっていないことをやってみた」というようなことを小林賢太郎が言っていた。

ああそうだ。

ラーメンズは、パフォーマーを辞めた時にも解散なんて言っていない。

事実上解散、として扱われているだけだ。

そして小林賢太郎は、ラーメンズ解散はありえない、と昔言っていた。

まり小林賢太郎が出ていなくても、小林賢太郎が作ったコントに、小林賢太郎が作ったラーメンズ片桐仁が出ていれば、それはラーメンズの公演で、ラーメンズなんだ。

いつか、片桐仁オンステージディレクションライター小林賢太郎で「ラの付く人」なんて公演をしてほしい。

そう思いながら自分は、出た賞与ラーメンズDVDにつぎ込むのであった。

  • 男性ブランコははっきりラーメンズへの憧れを公言してラヴィットで片桐仁と共演も果たしてるけど 近年あの手のセンス系お洒落コント師がかなり増えて唯一無二の芸風ではなくなった...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん