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はてなキーワード: 警察署長とは

2021-09-29

20年前くらいによくあったグラビアアイドルとかを一日警察署長にするやつとかあれだよな

戸定梨香の件で思い出したけどさ、平成初期から中盤にかけてグラビアアイドル使いまくってたよな

警察がこれなんだから今回の戸定梨香の件もそういう意図があったんじゃねえのって

2021-09-11

警察コラボするならドレスコードくらいは守ったら良かったんじゃないか

えなこが仮に一日警察署長するなら制服着るだろ

普段グラビアで着てるコスプレ衣装のままではやらんだろ

その一線で苦言を呈さなくなる人は一定以上見込めると思うで

 

どうやっても文句言う宗教右派みたいな人がいて

その人らを危険視してるのはわかるんだが…

 

セレクティブエネミー同士で対消滅してくれねぇかなぁ

2021-09-10

フェミがなんか言ってるVtuber婦人警察官衣装を着るべきだったと思う

フェミってかTPO問題だよね

フワちゃんがあのへそ出し衣装のまま一日署長はアカンだろうし、過去に一日署長やってるAKB前田敦子水着やら制服やらAKBブリブリ衣装ではなく、婦人警官服装でやってるし。女性がヘソ出しを着るのはフワちゃん前田敦子のように別に自由にしたらいいが、警察署長やるにはTPOおかしい。

そういうことでは

2021-05-25

anond:20210525141828

・This is the Police

警察署長として部下を事件処理に送り込むシムだけど

必ずパワハラ市長マフィア、めんどくせえ市民団体とかの板挟みになるので、どいつにいい顔してどいつを突っぱねるべきか決断を迫られるシステム

ストーリー性が強く、ゲーム内の事件ランダム生成ではなくて全部固定で用意されたものなので読み応えはかなりある

ゲーム期間が長すぎるのと、「毎朝車のキーを回す」「署長室に入ったらレコードをかける」みたいなルーチンを(おそらくわざと)スキップできなくしてあるのが欠点といえば欠点

私腹を肥やしてるように見られてるがこちとらオンボロ車を買い換えることもできねえ身なんだよ、とロールプレイしながら楽しめる人向き

 

・Orwell

これから監視社会をはじめるお役所側の人になる推理もの

えっこの情報も提出するんすか…?みたいな葛藤をしながら手探りで監視業務を続けるうちにやがて大きな事件が起きていく

全体主義国家中の人人間なのでいろいろ考えているということがわかるお話

5章くらいでさくっと終わる名作

英語しかない時期にプレイしたので翻訳の善し悪しはしらん

2021-03-22

D坂

それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。私は、D坂の大通りの中程にある、白梅軒はくばいけんという、行きつけのカフェで、冷しコーヒーを啜すすっていた。当時私は、学校を出たばかりで、まだこれという職業もなく、下宿屋にゴロゴロして本でも読んでいるか、それに飽ると、当てどもなく散歩に出て、あまり費用のかからカフェ廻りをやる位が、毎日日課だった。この白梅軒というのは、下宿から近くもあり、どこへ散歩するにも、必ずその前を通る様な位置にあったので、随したがって一番よく出入した訳であったが、私という男は悪い癖で、カフェに入るとどうも長尻ながっちりになる。それも、元来食慾の少い方なので、一つは嚢中のうちゅうの乏しいせいもあってだが、洋食一皿注文するでなく、安いコーヒーを二杯も三杯もお代りして、一時間も二時間もじっとしているのだ。そうかといって、別段、ウエトレスに思召おぼしめしがあったり、からかったりする訳ではない。まあ、下宿より何となく派手で、居心地がいいのだろう。私はその晩も、例によって、一杯の冷しコーヒーを十分もかかって飲みながら、いつもの往来に面したテーブルに陣取って、ボンヤリ窓の外を眺めていた。

 さて、この白梅軒のあるD坂というのは、以前菊人形きくにんぎょうの名所だった所で、狭かった通りが、市区改正で取拡げられ、何間なんげん道路かい大通になって間もなくだから、まだ大通の両側に所々空地などもあって、今よりずっと淋しかった時分の話だ。大通を越して白梅軒の丁度真向うに、一軒の古本屋がある。実は私は、先程から、そこの店先を眺めていたのだ。みすぼらしい場末ばすえの古本屋で、別段眺める程の景色でもないのだが、私には一寸ちょっと特別の興味があった。というのは、私が近頃この白梅軒で知合になった一人の妙な男があって、名前明智小五郎あけちこごろうというのだが、話をして見ると如何いかにも変り者で、それで頭がよさ相で、私の惚れ込んだことには、探偵小説なのだが、その男の幼馴染の女が今ではこの古本屋女房になっているという事を、この前、彼から聞いていたからだった。二三度本を買って覚えている所によれば、この古本屋の細君というのが、却々なかなかの美人で、どこがどういうではないが、何となく官能的に男を引きつける様な所があるのだ。彼女は夜はいつでも店番をしているのだから、今晩もいるに違いないと、店中を、といっても二間半間口の手狭てぜまな店だけれど、探して見たが、誰れもいない。いずれそのうちに出て来るのだろうと、私はじっと目で待っていたものだ。

 だが、女房は却々出て来ない。で、いい加減面倒臭くなって、隣の時計屋へ目を移そうとしている時であった。私はふと店と奥の間との境に閉めてある障子の格子戸がピッシャリ閉るのを見つけた。――その障子は、専門家の方では無窓むそうと称するもので、普通、紙をはるべき中央の部分が、こまかい縦の二重の格子になっていて、それが開閉出来るのだ――ハテ変なこともあるものだ。古本屋などというものは、万引され易い商売から、仮令たとい店に番をしていなくても、奥に人がいて、障子のすきまなどから、じっと見張っているものなのに、そのすき見の箇所を塞ふさいで了しまうとはおかしい、寒い時分なら兎とも角かく、九月になったばかりのこんな蒸し暑い晩だのに、第一あの障子が閉切ってあるのから変だ。そんな風に色々考えて見ると、古本屋奥の間に何事かあり相で、私は目を移す気にはなれなかった。

 古本屋の細君といえば、ある時、このカフェのウエトレス達が、妙な噂をしているのを聞いたことがある。何でも、銭湯で出逢うお神かみさんや娘達の棚卸たなおろしの続きらしかったが、「古本屋のお神さんは、あんな綺麗きれいな人だけれど、裸体はだかになると、身体中傷だらけだ、叩かれたり抓つねられたりした痕あとに違いないわ。別に夫婦仲が悪くもない様だのに、おかしいわねえ」すると別の女がそれを受けて喋るのだ。「あの並びの蕎麦屋そばやの旭屋あさひやのお神さんだって、よく傷をしているわ。あれもどうも叩かれた傷に違いないわ」……で、この、噂話が何を意味するか、私は深くも気に止めないで、ただ亭主が邪険なのだろう位に考えたことだが、読者諸君、それが却々そうではなかったのだ。一寸した事柄だが、この物語全体に大きな関係を持っていることが、後になって分った。

 それは兎も角、そうして、私は三十分程も同じ所を見詰めていた。虫が知らすとでも云うのか、何だかこう、傍見わきみをしているすきに何事か起り相で、どうも外へ目を向けられなかったのだ。其時、先程一寸名前の出た明智小五郎が、いつもの荒い棒縞ぼうじまの浴衣ゆかたを着て、変に肩を振る歩き方で、窓の外を通りかかった。彼は私に気づくと会釈えしゃくして中へ入って来たが、冷しコーヒーを命じて置いて、私と同じ様に窓の方を向いて、私の隣に腰をかけた。そして、私が一つの所を見詰めているのに気づくと、彼はその私の視線をたどって、同じく向うの古本屋を眺めた。しかも、不思議なことには、彼も亦また如何にも興味ありげに、少しも目をそらさないで、その方を凝視し出したのである

 私達は、そうして、申合せた様に同じ場所を眺めながら、色々の無駄話を取交した。その時私達の間にどんな話題が話されたか、今ではもう忘れてもいるし、それに、この物語には余り関係のないことだから、略するけれど、それが、犯罪探偵に関したものであったことは確かだ。試みに見本を一つ取出して見ると、

絶対発見されない犯罪というのは不可能でしょうか。僕は随分可能性があると思うのですがね。例えば、谷崎潤一郎の『途上』ですね。ああした犯罪は先ず発見されることはありませんよ。尤もっとも、あの小説では、探偵発見したことになってますけれど、あれは作者のすばらしい想像力が作り出したことですからね」と明智

「イヤ、僕はそうは思いませんよ。実際問題としてなら兎も角、理論的に云いって、探偵の出来ない犯罪なんてありませんよ。唯、現在警察に『途上』に出て来る様な偉い探偵がいない丈ですよ」と私。

 ざっとこう云った風なのだ。だが、ある瞬間、二人は云い合せた様に、黙り込んで了った。さっきから話しながらも目をそらさないでいた向うの古本屋に、ある面白い事件が発生していたのだ。

「君も気づいている様ですね」

 と私が囁くと、彼は即座に答えた。

「本泥坊でしょう。どうも変ですね。僕も此処ここへ入って来た時から、見ていたんですよ。これで四人目ですね」

「君が来てからまだ三十分にもなりませんが、三十分に四人も、少しおかしいですね。僕は君の来る前からあすこを見ていたんですよ。一時間程前にね、あの障子があるでしょう。あれの格子の様になった所が、閉るのを見たんですが、それからずっと注意していたのです」

「家の人が出て行ったのじゃないのですか」

「それが、あの障子は一度も開かなかったのですよ。出て行ったとすれば裏口からしょうが、……三十分も人がいないなんて確かに変ですよ。どうです。行って見ようじゃありませんか」

「そうですね。家の中に別状ないとしても、外で何かあったのかも知れませんからね」

 私はこれが犯罪事件ででもあって呉れれば面白いと思いながらカフェを出た。明智とても同じ思いに違いなかった。彼も少からず興奮しているのだ。

 古本屋はよくある型で、店全体土間になっていて、正面と左右に天井まで届く様な本棚を取付け、その腰の所が本を並べる為の台になっている。土間の中央には、島の様に、これも本を並べたり積上げたりする為の、長方形の台が置いてある。そして、正面の本棚の右の方が三尺許ばかりあいていて奥の部屋との通路になり、先に云った一枚の障子が立ててある。いつもは、この障子の前の半畳程の畳敷の所に、主人か、細君がチョコンと坐って番をしているのだ。

 明智と私とは、その畳敷の所まで行って、大声に呼んで見たけれど、何の返事もない。果して誰もいないらしい。私は障子を少し開けて、奥の間を覗いて見ると、中は電燈が消えて真暗だが、どうやら、人間らしいものが、部屋の隅に倒れている様子だ。不審に思ってもう一度声をかけたが、返事をしない。

「構わない、上って見ようじゃありませんか」

 そこで、二人はドカド奥の間上り込んで行った。明智の手で電燈のスイッチがひねられた。そのとたん、私達は同時に「アッ」と声を立てた。明るくなった部屋の片隅には、女の死骸が横わっているのだ。

「ここの細君ですね」やっと私が云った。「首を絞められている様ではありませんか」

 明智は側へ寄って死体を検しらべていたが、「とても蘇生そせいの見込はありませんよ。早く警察へ知らせなきゃ。僕、自動電話まで行って来ましょう。君、番をしてて下さい。近所へはまだ知らせない方がいいでしょう。手掛りを消して了ってはいけないから」

 彼はこう命令的に云い残して、半町許りの所にある自動電話へ飛んで行った。

 平常ふだんから犯罪探偵だと、議論丈は却々なかなか一人前にやってのける私だが、さて実際に打ぶっつかったのは初めてだ。手のつけ様がない。私は、ただ、まじまじと部屋の様子を眺めている外はなかった。

 部屋は一間切りの六畳で、奥の方は、右一間は幅の狭い縁側をへだてて、二坪許りの庭と便所があり、庭の向うは板塀になっている。――夏のことで、開けぱなしだから、すっかり、見通しなのだ、――左半間は開き戸で、その奥に二畳敷程の板の間があり裏口に接して狭い流し場が見え、そこの腰高障子は閉っている。向って右側は、四枚の襖が閉っていて、中は二階への階段と物入場になっているらしい。ごくありふれた安長屋の間取だ。

 死骸は、左側の壁寄りに、店の間の方を頭にして倒れている。私は、なるべく兇行当時の模様を乱すまいとして、一つは気味も悪かったので、死骸の側へ近寄らない様にしていた。でも、狭い部屋のことであり、見まいとしても、自然その方に目が行くのだ。女は荒い中形模様の湯衣ゆかたを着て、殆ど仰向きに倒れている。併し、着物が膝の上の方までまくれて、股ももがむき出しになっている位で、別に抵抗した様子はない。首の所は、よくは分らぬが、どうやら、絞しめられた痕きずが紫色になっているらしい。

 表の大通りには往来が絶えない。声高に話し合って、カラカラ日和下駄ひよりげたを引きずって行くのや、酒に酔って流行唄はやりうたをどなって行くのや、至極天下泰平なことだ。そして、障子一重の家の中には、一人の女が惨殺されて横わっている。何という皮肉だ。私は妙にセンティメンタルになって、呆然と佇たたずんでいた。

「すぐ来る相ですよ」

 明智が息を切って帰って来た。

「あ、そう」

 私は何だか口を利くのも大儀たいぎになっていた。二人は長い間、一言も云わないで顔を見合せていた。

 間もなく、一人の正服せいふくの警官背広の男と連立ってやって来た。正服の方は、後で知ったのだが、K警察署の司法主任で、もう一人は、その顔つきや持物でも分る様に、同じ署に属する警察医だった。私達は司法主任に、最初から事情を大略説明した。そして、私はこう附加えた。

「この明智君がカフェへ入って来た時、偶然時計を見たのですが、丁度八時半頃でしたから、この障子の格子が閉ったのは、恐らく八時頃だったと思います。その時は確か中には電燈がついてました。ですから、少くとも八時頃には、誰れか生きた人間がこの部屋にいたことは明かです」

 司法主任が私達の陳述を聞取って、手帳に書留めている間に、警察医は一応死体の検診を済ませていた。彼は私達の言葉のとぎれるのを待って云った。

絞殺ですね。手でやられたのです。これ御覧なさい。この紫色になっているのが指の痕あとです。それから、この出血しているのは爪が当った箇所ですよ。拇指おやゆびの痕が頸くびの右側についているのを見ると、右手でやったものですね。そうですね。恐らく死後一時間以上はたっていないでしょう。併し、無論もう蘇生そせいの見込はありません」

「上から押えつけたのですね」司法主任が考え考え云った。「併し、それにしては、抵抗した様子がないが……恐らく非常に急激にやったのでしょうね。ひどい力で」

 それから、彼は私達の方を向いて、この家の主人はどうしたのだと尋ねた。だが、無論私達が知っている筈はない。そこで、明智は気を利かして、隣家時計屋の主人を呼んで来た。

 司法主任時計屋の問答は大体次の様なものであった。

「主人はどこへ行ったのかね」

「ここの主人は、毎晩古本の夜店を出しに参りますんで、いつも十二時頃でなきゃ帰って参りません。ヘイ」

「どこへ夜店を出すんだね」

「よく上野うえのの広小路ひろこうじへ参ります様ですが。今晩はどこへ出ましたか、どうも手前には分り兼ねますんで。ヘイ」

「一時間ばかり前に、何か物音を聞かなかったかね」

「物音と申しますと」

「極っているじゃないか。この女が殺される時の叫び声とか、格闘の音とか……」

「別段これという物音を聞きません様でございましたが」

 そうこうする内に、近所の人達が聞伝えて集って来たのと、通りがかりの弥次馬で、古本屋の表は一杯の人だかりになった。その中に、もう一方の、隣家足袋屋たびやのお神さんがいて、時計屋に応援した。そして、彼女も何も物音を聞かなかった旨むね陳述した。

 この間、近所の人達は、協議の上、古本屋の主人の所へ使つかいを走らせた様子だった。

 そこへ、表に自動車の止る音がして、数人の人がドヤドヤと入って来た。それは警察からの急報で駈けつけた裁判所の連中と、偶然同時に到着したK警察署長、及び当時の名探偵という噂の高かった小林こばやし刑事などの一行だった。――無論これは後になって分ったことだ、というのは、私の友達に一人の司法記者があって、それがこの事件の係りの小林刑事とごく懇意こんいだったので、私は後日彼から色々と聞くことが出来たのだ。――先着の司法主任は、この人達の前で今までの模様を説明した。私達も先の陳述をもう一度繰返さねばならなかった。

「表の戸を閉めましょう」

 突然、黒いアルパカ上衣に、白ズボンという、下廻りの会社員見たいな男が、大声でどなって、さっさと戸を閉め出した。これが小林刑事だった。彼はこうして弥次馬を撃退して置いて、さて探偵にとりかかった。彼のやり方は如何にも傍若無人で、検事や署長などはまるで眼中にない様子だった。彼は始めから終りまで一人で活動した。他の人達は唯、彼の敏捷びんしょうな行動を傍観する為にやって来た見物人に過ぎない様に見えた。彼は第一死体を検べた。頸の廻りは殊に念入りにいじり廻していたが、

「この指の痕には別に特徴がありません。つまり普通人間が、右手で押えつけたという以外に何の手掛りもありません」

 と検事の方を見て云った。次に彼は一度死体を裸体にして見るといい出した。そこで、議会秘密会見たいに、傍聴者の私達は、店の間へ追出されねばならなかった。だから、その間にどういう発見があったか、よく分らないが、察する所、彼等は死人の身体に沢山の生傷のあることに注意したに相違ない。カフェのウエトレスの噂していたあれだ。

 やがて、この秘密会が解かれたけれど、私達は奥の間へ入って行くのを遠慮して、例の店の間と奥との境の畳敷の所から奥の方を覗き込んでいた。幸なことには、私達は事件発見者だったし、それに、後から明智指紋をとらねばならなかった為に、最後まで追出されずに済んだ。というよりは抑留よくりゅうされていたという方が正しいかも知れぬ。併し小林刑事活動奥の間丈に限られていた訳でなく、屋内屋外の広い範囲に亙わたっていたのだから、一つ所にじっとしていた私達に、その捜査の模様が分ろう筈がないのだが、うまい工合に、検事奥の間に陣取っていて、始終殆ど動かなかったので、刑事が出たり入ったりする毎に、一々捜査の結果を報告するのを、洩れなく聞きとることが出来た。検事はその報告に基いて、調書の材料書記に書きとめさしていた。

 先ず、死体のあった奥の間の捜索が行われたが、遺留品も、足跡も、その他探偵の目に触れる何物もなかった様子だ。ただ一つのものを除いては。

「電燈のスイッチ指紋があります」黒いエボナイトスイッチに何か白い粉をふりかけていた刑事が云った。「前後事情から考えて、電燈を消したのは犯人に相違ありません。併しこれをつけたのはあなた方のうちどちらですか」

 明智自分だと答えた。

「そうですか。あとであなた指紋をとらせて下さい。この電燈は触らない様にして、このまま取はずして持って行きましょう」

 それから刑事は二階へ上って行って暫く下りて来なかったが、下りて来るとすぐに路地を検べるのだといって出て行った。それが十分もかかったろうか、やがて、彼はまだついたままの懐中電燈を片手に、一人の男を連れて帰って来た。それは汚れたクレップシャツにカーキ色のズボンという扮装いでたちで、四十許ばかりの汚い男だ。

足跡はまるで駄目です」刑事が報告した。「この裏口の辺は、日当りが悪いせいかひどいぬかるみで、下駄の跡が滅多無性についているんだから、迚とても分りっこありません。ところで、この男ですが」と今連れて来た男を指し「これは、この裏の路地を出た所の角に店を出していたアイスクリーム屋ですが、若し犯人が裏口から逃げたとすれば、路地は一方口なんですから、必ずこの男の目についた筈です。君、もう一度私の尋ねることに答えて御覧」

 そこで、アイスクリーム屋と刑事の問答。

「今晩八時前後に、この路地を出入でいりしたものはないかね」

「一人もありませんので、日が暮れてからこっち、猫の子一匹通りませんので」アイスクリーム屋は却々要領よく答える。

「私は長らくここへ店を出させて貰ってますが、あすこは、この長屋お上さん達も、夜分は滅多に通りませんので、何分あの足場の悪い所へ持って来て、真暗なんですから

「君の店のお客で路地の中へ入ったものはないかね」

「それも御座いません。皆さん私の目の前でアイスクリームを食べて、すぐ元の方へ御帰りになりました。それはもう間違いはありません」

 さて、若しこのアイスクリーム屋の証言が信用すべきものだとすると、犯人は仮令この家の裏口から逃げたとしても、その裏口からの唯一の通路である路地は出なかったことになる。さればといって、表の方から出なかったことも、私達が白梅から見ていたのだから間違いはない。では彼は一体どうしたのであろう。小林刑事の考えによれば、これは、犯人がこの路地を取りまいている裏表二側の長屋の、どこかの家に潜伏しているか、それとも借家人の内に犯人があるのかどちらかであろう。尤も二階から屋根伝いに逃げる路はあるけれど、二階を検べた所によると、表の方の窓は取りつけの格子が嵌はまっていて少しも動かした様子はないのだし、裏の方の窓だって、この暑さでは、どこの家も二階は明けっぱなしで、中には物干で涼んでいる人もある位だから、ここから逃げるのは一寸難しい様に思われる。とこういうのだ。

 そこで臨検者達の間に、一寸捜査方針についての協議が開かれたが、結局、手分けをして近所を軒並に検べて見ることになった。といっても、裏表の長屋を合せて十一軒しかないのだから、大して面倒ではない。それと同時に家の中も再度、縁の下から天井裏まで残る隈くまなく検べられた。ところがその結果は、何の得うる処もなかったばかりでなく、却って事情を困難にして了った様に見えた。というのは、古本屋の一軒置いて隣の菓子屋の主人が、日暮れ時分からつい今し方まで屋上の物干へ出て尺八を吹いていたことが分ったが、彼は始めから終いまで、丁度古本屋の二階の窓の出来事を見逃す筈のない様な位置に坐っていたのだ。

 読者諸君事件は却々面白くなって来た。犯人はどこから入って、どこから逃げたのか、裏口からでもない、二階の窓からでもない、そして表からでは勿論ない。彼は最初から存在しなかったのか、それとも煙の様に消えて了ったのか。不思議はそればかりでない。小林刑事が、検事の前に連れて来た二人の学生が、実に妙なことを申立てたのだ。それは裏側の長屋に間借りしている、ある工業学校の生徒達で、二人共出鱈目でたらめを云う様な男とも見えぬが、それにも拘かかわらず、彼等の陳述は、この事件を益々不可解にする様な性質のものだったのである

 検事質問に対して、彼等は大体左さの様に答えた。

「僕は丁度八時頃に、この古本屋の前に立って、そこの台にある雑誌を開いて見ていたのです。すると、奥の方で何だか物音がしたもんですから、ふと目を上げてこの障子の方を見ますと、障子は閉まっていましたけれど、この格子の様になった所が開いてましたので、そのすき間に一人の男の立っているのが見えました。しかし、私が目を上げるのと、その男が、この格子を閉めるのと殆ど同時でしたから、詳しいことは無論分りませんが、でも、帯の工合ぐあいで男だったことは確かです」

「で、男だったという外に何か気附いた点はありませんか、背恰好とか、着物の柄とか」

「見えたのは腰から下ですから、背恰好は一寸分りませんが、着物は黒いものでした。ひょっとしたら、細い縞か絣かすりであったかも知れませんけれど。私の目には黒無地に見えました」

「僕もこの友達と一緒に本を見ていたんです」ともう一方の学生、「そして、同じ様に物音に気づいて同じ様に格子の閉るのを見ました。ですが、その男は確かに白い着物を着ていました。縞も模様もない、真白な着物です」

「それは変ではありませんか。君達の内どちらかが間違いでなけりゃ」

「決して間違いではありません」

「僕も嘘は云いません」

 この二人の学生不思議な陳述は何を意味するか、鋭敏な読者は恐らくあることに気づかれたであろう。実は、私もそれに気附いたのだ。併し、裁判所警察人達は、この点について、余りに深く考えない様子だった。

 間もなく、死人の夫の古本屋が、知らせを聞いて帰って来た。彼は古本屋らしくない、きゃしゃな、若い男だったが、細君の死骸を見ると、気の弱い性質たちと見えて、声こそ出さないけれど、涙をぼろぼろ零こぼしていた。小林刑事は、彼が落着くのを待って、質問を始めた。検事も口を添えた。だが、彼等の失望したことは、主人は全然犯人の心当りがないというのだ。彼は「これに限って、人様に怨みを受ける様なものではございません」といって泣くのだ。それに、彼が色々調べた結果、物とりの仕業でないことも確められた。そこで、主人の経歴、細君の身許みもと其他様々の取調べがあったけれど、それらは別段疑うべき点もなく、この話の筋に大した関係もないので略することにする。最後に死人の身体にある多くの生傷についてPermalink | 記事への反応(0) | 22:40

2020-09-19

Danielle Outlaw

ダニエルアウトロー(Danielle Outlaw1975年生)は、アメリカの法執行官

現在2020年2月10日就任したフィラデルフィア警察署長官を務めている。

それ以前はオレゴン州ポートランド警察局警察署長を務めていた。

彼女ポートランドで同局を率いる初のアフリカ系アメリカ人女性であり、2017年テッド・ウィーラー市長によって任命された。

アウトローは以前、オークランド警察に勤務しており、2013年から2017年まで副署長を務めていた。

2019年12月アウトローフィラデルフィア警察署長に就任することが決まった。

2020-06-14

anond:20200614201143

https://m.newspicks.com/news/4987852

この問題、newspicsでは大半が警官擁護意見だ。

かに説明は理にかなっているように思えるが、

だったら警察署長が辞任する必要なんか全くないようにも思える。

アメリカ黒人問題についての理解のなさ

それは仕方ない。実感を持っている日本人なんて少数だからアメリカ在住の日本人だって分かっていない人は結構多いだろう。

米でまた黒人男性死亡 ドライブスルーで警官に撃たれる:朝日新聞デジタル

この記事に現時点でついてるブコメ象徴的だ。

仮に、飲酒運転して警察に捕まりそうになったのを拒否して武器を奪って抵抗した結果、警察に射殺された日本人アメリカに居たとしても、僕はそれを人種差別とは思いませんし、警察署長に辞めろとも言いません

もちろん私だって個人的意見だし、これを正しい理解と思う人がいたっていいだろう。私はこれは違うといいたいだけだ。

黒人差別問題があるからこんな不幸な事件が起きたと見なければならないのであるそもそもの前提が人種差別なのだ。だから暴動に発展したのだ。

チャイルディッシュ・ガンビーノを覚えているだろうか?

 

チャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」の衝撃 なぜ話題になったのか?MVを解説 | ハフポスト

 

この動画は、見れば分かるというくらいに、現代黒人問題露骨なまでに表現していると評されている。

ラストを見れば分かる通り、逃げたくても逃げられない白人が作った工場のような、酷い世の中で黒人は生きていると主張しているのだ。

そう思っている黒人は多い。

この世の中を変えてくれと叫んでいる黒人男性を中心に、若い男性と年配の男性が写った動画拡散されたツイートを知っている人もいるはずだ。

黒人は油断したら殺されてしまうのである

そんな風にアメリカで思わされている人種黒人だけなのだ

そりゃ実際には、同様に抵抗したら白人だって死ぬ恐れは高い。でも何故抵抗したのかまで考えなければならない。

白人警官だって黒人差別をしているわけではない。黒人からぶち殺していいだなんて思ってはいない。

ただ、黒人は長い間、貧困率が高いのが影響して犯罪率も高く、白人警官黒人を逆にこれまた恐れているという悪循環が起きているのである

から黒人必要以上に恐れてしまい、暴力的行動に出ないかどうか不安になって、過剰反応を起こしてしまうのだ。

で、結果的警官のほうが強いから、黒人暴力を受けたり最悪殺されてしまう。

それで「俺たちはいつ殺されるかわからない」となってしまうのだ。

そんな不安がずっと黒人は拭えないまま日々を生きている。

日本戦後がなかなか終わらないとしばしば言われるのと同じで、黒人差別問題はまだまだ全然終わっていない。

誰も差別なんかしたくもないのに、どーしてもそうなってしまうというアカデミー賞映画もあった。

誰が悪いわけでもないかものすごく複雑になってしまっているところに、とうとう差別問題に疲れ果てたアメリカ国民トランプなるヘイト大統領当選させてしまたからさあ大変。

そんな折にコロナで大量感染者に死亡に失業者

そしてジョージ・フロイドの死。

爆発の伏線はずっと前から続いていて、何人も同様に黒人が殺されて命を落としその度に大問題になって、国民議論もしているのに何も解決しない。

要するにだ、一度差別問題を生じさせてしまうと、めちゃくちゃ大変なことになってしまうという一つの教訓でもあるわけだ。

それを今、世界中が固唾を飲んで見守っているのである

 

・・・と俺は思うぞ。

2020-06-06

アメリカ暴動黒人の元警察署長が襲撃されて命を落としたんか。

さすがに駄目でしょ…。

命は大切だとか言ってたのどこに行ったのよ。

2020-05-05

【新型コロナ帰省先の山梨感染判明の女性PCR検査後にゴルフ練習場整骨院にも行っていた ★25 画像あり

警察署長研修医上級国民から感染を広げても責任を問われないのに

山梨民間人はただ帰京しただけのことでパート25

こりゃ医療者が感染しないウイルスだったらおっそろしいことになってそうだな

医者看護師には悪いけど真っ先に上級国民医者感染者になっててよかったわ

一般人感染者への暴力強制隔離が始まらないのは上級国民である医師とその家族感染者だから

医師上級感染してなければ感染者らは装甲車に押し込まれアウシュビッツに送られガス室で殺され焼かされ死んでいるのだろう

2020-04-29

上級国民はそこに居た

朝日大学のやきゅうバカに殺されしまった慎ましく生きていたホームレス

なんども警察相談していたそうな

片やたった1人のYoutuber(笑が自宅前にやって来ただけで警察官がワラワラ湧いてくるプリウス暴走させた殺人犯

あれっこっちには警察署長もやって来るの?

2020-04-21

anond:20200421163752

だよな

感染症対策プロである研修医は堂々と破ってるし

警察署長柔道家も堂々と破ってるのに何で一般庶民けがルールを守って失職し自殺しないといけないのか意味不明

2020-04-11

兵庫県警察署長3月27日歓迎会免許センター閉鎖問題

増田は、4月8日水曜日兵庫県明石市にある免許センター(兵庫県唯一の運転免許試験場)で免許更新に行こうと電車に乗ってました。すると、Yahoo!ニュースで「免許センター閉鎖、コロナの影響で」と記事を読んで、途中で引き返しました。

兵庫県民の95%がいく免許センターがつぶれると、みんな困ります免許学科試験を受ける学生さんらはどないするんやろ。

で、10日夜、NHK

という記事を読んでびっくりしました。

なかなかスゴいですね。はてなの誇る正論ブクマ野郎たちが息巻いてます

でも、兵庫県警は、もう1つ隠してます

のことです。

産経4月9日記事によると、

夫婦で濃厚接触だとわかります。そして、50代女性感染たから、俺たちの免許センタークローズした。

歓迎会兵庫県唯一の免許センター閉鎖の引き金となったのに、この場に及んでごまかしてるのは凄いですよね。メディアもきちんと問い詰めろよ。

まとめます


なお、北山署長に症状はなく自宅待機「公舎から電話などを通じて指揮に当たっている」とテレワーク実践されているようです。

活躍を祈念しま

警察署長歓迎会感染拡大 約120人が自宅待機 神戸

えらい警察官まさかお前参加しないなんて言わんよな???お~~~ん??」

こんな感じなんだろうな

2020-01-24

anond:20200123114239

1総理友達になる努力

2協力してくれる警察署長検察庁とのコネクションを作る努力

3睡眠導入剤を手に入れる努力

4寿司屋への根回し

モてないは1234全部やったうえで言えよ

努力の方向が間違ってる

2019-11-05

あっそっかあ、増田みたいな下級国民だと親戚に地元警察署長とか教育長とか全然いないのか、なるほどね。

2019-04-16

anond:20190415145055

七人の侍。とにかく面白い。侍としての誇りを見せる六人のかっこよさ、侍ではない三船の自由奔放な魅力。したたか農民台詞結構聞きとり辛い(だいぶマシになったが)のは知ってた方が良いかも。

日本のいちばん長い日。打って変わって抑えが効いた三船の魅力。抑えが効かず、映画のなかで一度もまばたきしない黒沢年男シンゴジラ元ネタとしても有名な映画だが、やはりこの国に生きる者としては見た方がいい。

大脱走。息詰まる脱走劇、閉所恐怖症ブロンソンマックイーンの反骨精神キャッチボール。ニヤリと笑う男たち。

サウンドオブミュージックドレミの歌でこれほどまでに感動できるということを劇場体験してほしい。

ジョーズ。恐怖、サスペンス冒険ロマン子供の夢が詰まってる。暴力に怯え都会から逃げ出してきた警察署長が鮫との戦いを通してタフな男へ成長する傑作モンスター映画

ゴッドファーザー。今でこそ古典扱いだが、残酷表現や陰影の濃い映像など当時はアバンギャルド非難轟々だったのを乗り越えて名作となった映画。そのアグレッシブさを是非大画面で。

ローマの休日。ヘプバーンの美しさ。見終わった後に脚本家についての解説などを読み、ただの恋愛映画ではなく強く反戦を願った映画なのだということも知ってほしい。今話題EUについても言及されている。

どの作品にも言えることだが、せっかくなので是非とも解説を探して読んでほしい。なぜ名作とされるのかは映画を見ているだけではわからないことも多いので。

七人の侍ローマの休日などは午前10公式YouTube解説動画があるのでよければ。

2018-11-03

漫画

この頃亡くなった漫画家の絵柄を取り入れて新作マンガを発表するするのを、よく見かける。

ドリヤス工場はまだ存命の頃から水木しげる御大の絵を真似てたけど。

記憶しているものでは「右曲がりのダンディ」とかたかもちげんの「警察署長」あたりか。

今だと石ノ森章太郎の「幻魔大戦」を下書きにした作品青木雄二派生から「極悪ガンボ」、などなど。

イタコ漫画家と言われることの多い作品群がままある。

で、これらを表記する時、私はリコミカラズ、と表現するんだけど。違和感いかな?

2018-07-12

安倍政権災害対応が66時間遅れたというのはデマ」は本当か?

はてなブックマーク - 「安倍政権は災害対応が66時間遅れたというのはデマ。2日からちゃんと対応していた」は本当か?|ハーバービジネスオンライン

この記事でいくつか気になるところ

閣僚了解

ちなみに、官邸の連絡室も、一定災害場合に、自動設置されるはずです。非常災害対策本部総理本部長とする災害対策本部の設置は、閣僚了解必要ですが、官邸連絡室の設置には、閣僚意思不要のはずです

(ハーバービジネスオンラインより)

非常災害対策本部閣僚了解必要ないようです

災害対策基本法(非常災害対策本部の設置)

第二十四条 非常災害が発生した場合において、当該災害の規模その他の状況により当該災害に係る災害応急対策を推進するため特別必要があると認めるときは、内閣総理大臣は、内閣府設置法第四十条第二項の規定にかかわらず、臨時内閣府に非常災害対策本部を設置することができる。

災害対策本部 - wikipedia

非常災害対策本部

1995年平成7年12月8日施行法改正までは、設置には緊急災害対策本部と同様に閣議決定必要としていた

緊急災害対策本部(=総理本部長とする災害対策本部?)は閣議決定必要ですので閣僚了解必要です(ちなみに緊急災害対策本部が作られたのは東日本大震災ときのみです)

災害対策基本法(緊急災害対策本部の設置)

二十八条の二 著しく異常かつ激甚な非常災害が発生した場合において、当該災害に係る災害応急対策を推進するため特別必要があると認めるときは、内閣総理大臣は、内閣府設置法第四十条第二項の規定にかかわらず、閣議にかけて、臨時内閣府に緊急災害対策本部を設置することができる。

災害対策本部

逆に言えば気象庁が5日に異例の緊急会見を行ったどころか、政権支持者の方々が拡散しているように、関係省庁は災害警戒会議を行い、内閣府自動的とはい情報連絡室を設置していたにも関わらず、災害対応の指揮を取るべきである安倍総理小野寺防衛大臣が酒席にいたことが問題なのである

(ハーバービジネスオンラインより)

まず災害対応をするのは地方自治体です。災害が発生した、あるいは発生しそうな場合地方自治体ごとに災害対策本部が立ち上げられます

災害対策基本法

都道府県災害対策本部

二十三条 都道府県地域について災害が発生し、又は災害が発生するおそれがある場合において、防災の推進を図るため必要があると認めるときは、都道府県知事は、都道府県地域防災計画の定めるところにより、都道府県災害対策本部を設置することができる。

市町村災害対策本部

二十三条の二 市町村地域について災害が発生し、又は災害が発生するおそれがある場合において、防災の推進を図るため必要があると認めるときは、市町村長は、市町村地域防災計画の定めるところにより、市町村災害対策本部を設置することができる。

しかし非常災害対策本部災害が発生する前に設置することはできないようです

(地方自治体災害対策本部条項にあった「災害が発生するおそれがある場合において」という記述が非常災害対策本部にはありません)

災害対策基本法

(非常災害対策本部の設置)

第二十四条 非常災害が発生した場合において、当該災害の規模その他の状況により当該災害に係る災害応急対策を推進するため特別必要があると認めるときは、内閣総理大臣は、内閣府設置法第四十条第二項の規定にかかわらず、臨時内閣府に非常災害対策本部を設置することができる。

首相災害時に取ることのできる対策にどのような種類があるのかはわかりませんが、少なくとも「非常災害が発生していない」状態では非常災害対策本部を立ち上げる権限はないようです。

自衛隊災害派遣

自衛隊災害派遣都道府県知事要請します(市町村から要請知事経由で行われるようです)

wikipedia - 災害派遣

災害発生により発生した被害については、まず自治体消防警察などを含む)や海上保安庁対応することとなるが、十分な対応が困難な場合、(市町村要求をうけた)都道府県知事海上保安庁長官や管区海上保安本部長、空港事務所から要請に基づいて自衛隊部隊等が派遣される。

この場合防衛大臣承認必要ありません

wikipedia - 災害派遣

自衛隊法上その他の行動においては、内閣総理大臣防衛大臣などの承認命令必要とされるなど非常に制限が多いが、災害派遣は、災害時の秩序維持において有用で、武器使用については治安出動とは異なることから都道府県知事のほか、海上保安庁長官、管区海上保安本部長及び空港事務所から要請により、駐屯地司令など2佐程度の自衛官でも命ずることができる非常に緩やかなものである。また、市町村長、警察署長その他これに準ずる官公署の長から災害派遣に関する依頼を受け、直ちに救援の措置をとる必要があると認める場合にも、部隊等を派遣することができる。




まり首相防衛大臣が取れる指揮はこの段階ではとくに無かったように見えます

災害対応の指揮を取るべきである安倍総理小野寺防衛大臣が酒席にいたことが問題なのである

(ハーバービジネスオンラインより)

2018-06-18

あんまり語られないズートピア批評

こないだのズートピア見ました?いい映画でしたね。


ストーリーを知らないという方は、検索したら出る。そんなに難しくない。


高度に進化した文明をもって、動物たちがそれぞれ共存している都市ズートピア』。そこでノウサギのジュディが警察官就職するんだけど、いろんな差別偏見と闘いながら問題解決していく、って感じ。ざっくりいうと。


さすがディズニー作品という感じで、すごくいいエンターテイメント映画でもあるんだけど、公開当初によく言われたのが、「人種差別メタファー」とか「『ズートピア』はアメリカ比喩だ」とかだった。

しかに、当のディズニーはそんな説教臭いメッセージを込めたとは言わないだろうけど、見ればわかる。

アメリカという社会がかかえる問題が、いろんな差異(肉食/草食、体格、生息地など)をもった動物共存とその問題として描かれている。

しかも公開当時の2016年が、トランプが「メキシコとの国境に壁を作る」とか言ってた時期だったから、余計に刺さったわけ。



で、この間テレビ放映見てたら、もう一つ、新しく気になった点があった。



ここからは若干ネタバレになるが、劇中で肉食動物が突然凶暴化して野生化する事件が起こる。


それをジュディが上司に報告すると、水牛いかつい警察署長がこう返す。

「おい、いまは石器時代じゃないんだぞ。我々進化した動物が、また野生化しただと?冗談はよせ」

まあうろ覚えなんだけど、こんなことを言うのね。



さっきも言った通り、『ズートピア』は主人公のジュディの姿を通して、周りの動物たちが持つステレオタイプ(そして人間もつ偏見)をあぶり出すという構造で描かれる。


だとしたら、さっきの台詞人間至上主義への批判なのかもしれない。

人間はほかの生物(=野生であり、けだもの)とは違う」、さらに言えば「神から与えられた理性という特権」という信仰

人種問題という人間同士の問題への批判だけでなく、人間のもの(というかおもに西欧社会)がかかえてきた誤謬すらこの映画批判しているのではないかと、そう思ったのだ。



文明化、進化、理性といったものは、不可逆で定向的だといまだに多くの人に思われている。


一度達成された工業化民主化といった文明サルから人間への進化成熟した理性というのは「あるべき方向性」をもっていて逆戻りすることはない。


そしてその法則を外れた、あるいはそのレールに乗れなかったものは「野蛮」であり「けだものである

そうした考え方はたしか思想科学の上ではすでに否定されていたことだ。



しかしそれがディズニー映画の中で意図的に行われたとしたら、これはかなわない。えげつない映画だ。



……だがそんなメッセージ物語の『主題』としては出てこない。まあ俺の勝手思い込みである可能性は十分にある。


でもやけに台詞が「聞かせる」トーンであり、物語の進行にさいしてはやけ冗長な気がした。

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