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2022-09-21

プーチンロシアで部分動員を設定、敵を威嚇

プーチンロシア部分的な動員を設定し、敵を脅す

KARL RITTER 著 2022年9月21日(水)

キエフウクライナAP) - ウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナでの戦争が7カ月近くに達し、モスクワ戦場地盤を失う中、ロシアでの部分的な動員を発表した。

プーチン氏はまた、ロシア自国領土を守るためにあらゆる手段を用いることは「ハッタリではない」と西側諸国を警告した。

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召集される予備兵の総数は30万人であるという。

ウクライナ東部南部ロシア支配地域が、ロシアの一部となるための投票を行う計画を発表した翌日、ロシア指導者国民に向けて行ったテレビ演説水曜日に発表された。

プーチン発言は、ニューヨークで開催された国連総会で、モスクワ住民投票計画について警告を受けたことも背景にある。

クレムリン支援する4つの地域を飲み込もうとする動きは、ウクライナ成功に続いてモスクワ戦争エスカレートさせる舞台となりかねない。

戦争最初の数ヶ月から行われると予想されていた住民投票は、ルハンスク、ケルソン、そして一部ロシア支配するザポリツィアとドネツク地域金曜日に開始される予定である

プーチンは、西側諸国が「核の恐喝」に関与していると非難し、「NATOの主要国の高位代表の中には、ロシアに対して大量破壊兵器使用する可能性について発言している者もいる」と指摘した。

ロシアに関するそのような発言を自ら許している人々に、私は、我が国も様々な破壊手段を持っており、NATO諸国のものとは別の構成要素のために、より近代的であり、我が国領土保全が脅かされるときロシア我が国民を守るために、我々は確かに我々の処分ですべての手段使用するだろうことを思い出してもらいたい」とプーチン氏は述べた。

さらに、"ハッタリではない"と付け加えた。

プーチンは、水曜日に開始される予定の部分的な動員に関する法令署名したと述べた。

"我々は部分動員について話している。つまり現在予備役である市民のみが徴兵対象となり、とりわけ軍隊従軍した者は、一定軍事的専門性と関連する経験を持っている。"とプーチンは言った。

ロシア国防相のセルゲイ・ショイグは、水曜日テレビインタビューで、関連する戦闘と勤務の経験を持つ者だけが動員されると述べた。

また、ウクライナ紛争で死亡したロシア兵は5937人で、ロシアが数万人を失ったとする西側推定値よりはるかに少ないと述べた。

プーチン大統領は、部分的な出動の決定は「直面する脅威、すなわち祖国とその主権領土保全国民解放地域の人々の安全を確保するために十分適切である」と述べた。

水曜日未明ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、国民投票計画を「雑音」と断じ、金曜日から予定されている投票非難したウクライナ同盟国に感謝した。

ゼレンスキー大統領は毎晩の演説で、今回の発表には多くの疑問があるとしながらも、ロシア軍に占領された地域を奪還するというウクライナの決意に変わりはないことを強調した。

前線の状況は、主導権がウクライナにあることを明確に示している」と述べた。

私たち立場は、騒音やどこかの発表で変わることはない。そして、我々はこのことでパートナーの完全な支持を享受している。」

部分的な動員であっても、ロシア人の間では戦争に対する狼狽を増大させる可能性がある。

反対運動団体ヴェスナは、水曜日全国的な抗議を呼びかけ、「何千人ものロシア男性、つまり我々の父親兄弟、夫が、戦争という肉挽き機に放り込まれることになるのだ。彼らは何のために死ぬのだろうか?母親子供たちは何のために泣くのだろうか?」

ロシアが反対派を徹底的に弾圧し、兵士軍事作戦の信用を落とすことを禁じる厳しい法律がある中で、どれだけの人が抗議する勇気があるのかは不明だった。

今度の国民投票は、モスクワ意向に沿う形で行われることがほぼ確実だ。キエフ軍隊東部南部戦場で勢いを得るのを助けた軍事的およびその他の支援キエフ支援している西側指導者たちは、この投票をすぐに非合法と見なした。

ロシアが新たな偽りの住民投票を行おうとしていることに対して、ウクライナのすべての友人とパートナー今日原則的に断固として非難したこと感謝する」とゼレンスキーは言った。

ロシア紛争を長引かせ、激化させる可能性があるというもう一つのシグナルとして、クレムリン支配下の下院火曜日に、ロシア軍による脱走、降伏、略奪に対する法律を強化することを決議した。議員はまた、戦闘拒否する兵士に対して10年の禁固刑を導入することに票を投じた。

もし予想通り上院承認され、プーチン署名すれば、この法律兵士士気低下に対する指揮官の手腕を強化することになる。

ロシア占領下のエネルダールでは、欧州最大の原子力発電所周辺での砲撃が続いた。ウクライナエネルギー事業者ネルゴアトムは、ロシア砲撃によりザポリジャー原子力発電所インフラが再び損傷し、原子炉の1つの冷却ポンプへの緊急電源として2台のディーゼル発電機を起動させることを作業員一時的に強いることになったと述べた。

このようなポンプは、原発原子炉6基すべてが停止しているにもかかわらず、原発メルトダウン回避するために不可欠である。エネルゴアトムは、主電源が回復したため、発電機スイッチを切ったとしている。

ザポリジャー原子力発電所は、砲撃による放射能漏れ懸念されるため、数ヶ月間、懸念の的となっていた。ロシアウクライナは、砲撃について互いに非難し合っている。

source:

https://apnews.com/article/russia-ukraine-putin-donetsk-f64f9c91f24fc81bc8cc65e8bc7748f4

2022-08-11

anond:20220811061039

世界最後の日まで営業し続けられる無人牛丼チェーンを開発するしかない

肉は培養する・自家発電機能付き・自己修復機能持ちの超スゲーやつ

2022-07-17

増田♂52歳のナントカ

(´・ω・`)「海の波や潮力で発電するの、大掛かりなプランばっか立ち上げては実現実用してないもんだとおもってたが、割と沢山の灯台や浮きブイで『波力発電』としてとっくの昔に実用化されてるのを今日はじめて知った、波の上下コンクリート通路に通して通路に接した空気室に気流を起こしてタービンで発電機を回していたらしい、あとは海面の波による上下動を直接フロートに伝えて発電機動作させるとかも」

「リコメンド動画に出て来たので視てたライダー灯台探訪動画地名検索したらそこの灯台がそれだった」

2022-07-14

anond:20220714192034

「近隣で取り尽くした石炭を全部燃やし尽くして何もできなくなった(なお電力の大半は石炭発電で発生した二酸化炭素対処に使われている)」というのがあって以降、このゲームの発電に関しての認識を改めている

燃料があるからといって日常的に発電機を作ってはいけない

Oxygen Not Includedをアンインストールした

・ Rimworld並みに、就寝時間家事をする時間休日時間が溶けて生活に支障が出る

資源再生成や「購入」が基本的にない、定住をよしとしない、開拓資源を使いつつ資源を求めて掘り続ける構造なのがつらい

対処の面倒なバイオーム(このゲームバイオームは画面1枚ぶんくらいの広さ)は横を通り抜けるのが最善なのが楽しくない

設置クーラーに相当するものがない(氷作って手作業でぐるんぐるん冷風扇を回して小さな部屋を冷ませる程度)のに、生活してると(地面に穴掘ってる閉空間なので)気温と地温が真綿で首を締めるように上がって作物とか適温でなくなって育たなくなるのもつらい

「何か対処を間違えてトラブルに(自己責任で)遭って死ぬような目に遭う」というのが面白いのは面白いのでつらい

なお直近の放棄ゲームは「天然ガス無限に湧き出る間欠泉をうまく囲んで天然ガス発電機を使い放題、つまり電気使い放題にしようとしたがなにかどこかに隙間があったらしく(エアロック2重にしたんだけどな…)、生活圏全体に天然ガスが大量にバラまかれ住人全員が窒息した」というものである

(厳密には畑部屋ごと窒息して作物が成長停止し食べるものがなくなって餓死である。酷いゲームだ。なお天然ガス間欠泉金属資源ブッコミで作り上げたガス貯蔵庫付き発電システムの稼働直後に休止期が来てガスを出さなくなった。酷いゲームだ)

もちろんその次のゲームでそれなりに対処可能知識はついたし(二酸化炭素天然ガス水素はなんとかなりそう、塩素は怖い)そういう成長のゲームなのはわかってるんだけども…

2022-06-05

id:baikoku_senseiだがククルスドアンを見セックスネタバレあり

結論から言えばマ・クベが最高だった

あと知らないドアンのファンボーイ


見に行くか迷った挙げ句電車のりすごして、もういいかなぁってなったけど結局電車乗り継いで見に行ったのね

初代もオリジンちゃんと見てないけど、安彦氏のとぼけた感じのノリは好きだったし

たまたまちょうどいい時間に上映開始のがライブビューイングだったので、行きずりでLV童貞を捨てることに。

安彦さんおじいちゃん可愛かった。富野がいたらリップサービスで色々言って盛り上げるんだろうなと考えたり。

予告編スキップできたのは良かったけど、映画泥棒は流すんやね。


序盤の戦闘いい…ナラティブ開幕戦闘してた気がする

カイは最初違和感あったけど最後は馴染んでた。シンエヴァの冬月みたいな感じ

動くジョブ・ジョンを見たのは初めてかもしれない。

ヒートトマホーク(だっけ?)強い

御両親出んの!?母親クズとか言われてるけどテムとアムロもあれだよな

前後するけど、後半の生身の人間踏み潰しにも掛かってる感じ。相手ザクなら人間じゃないんだ!ってのも意識してそう

シャアザクどうやって出すんだと思ったらここかよ!画面外でクラウン死んでるんだよぬ

ありがとうククルスドアンで個人崇拝やんけ~!ってなったけど自発的にやってるならセーフか

アムロ基本的にクソガキ

食事結構豪華やな…と思ったが、重要拠点からそれなりに備蓄もあったんだろうか

エルラン初めて見た…裏切ってた人ですよね

ウワーッマ・クベだー!オリジン時空だと善人と聞いたけどこっちは悪っぽい

ウラガン、ゴットンゴーが先にでてくるしシャアの部下ともキャラ被ってる気がする

ナントカサザンクロス隊かっこいい…ホバー移動とか

てかこれもザクなんすね

原作見てないから元々いたやつなのが劇場版オリジナルなのかわからない

闇夜のフェンリル部隊名前だけ覚えてるが

ドアン信者とドアンアンチの内輪揉め

灯台直すのは余計なことだけど今回は関係ないような

ミサイル発射基地がドアン島ってのはもともとの設定なんだろうか?でも狙われる理由付けになってていい感じ

つか、この時点ではあぁ水爆斬りやるんだな、ってなってたしドアンの仕事パーティのために発電機直してんのかな?くらいに考えてた

軍法会議作戦スレッガーの首が飛ぶのがギャグなのかよくわからなかったり

通り魔みたいに白い悪魔が出てくるの怖…

踏み潰された部下の人結構好きだった

ドアンのファンボーイヒャッハー満足死して何なの…この人…

ガンダムの戦法えげつなくない?と思ったが核爆防ぐためなら仕方ないか

ミサイル普通に発射されたの?あれ、これどうすんの?と思ったらあれで、いい意味で裏切られた。南十字星見立ててんのかなと思ったが関係いか

ゴップはいいけどマさんの方空気ヤバいでしょ…と思ったらそう来るんかいパリは燃えているかって映像の世紀BGMしか知らなかったけどそういうことね

ザク遺棄は色々言われてるけど言いたいことはわかる。腕やられてて使い物にならんだろうし…って話でもないけど

意識して感動するような作りにはしてないみたいなこと言ってた気はするけど、最後のほうなんかウルッとしてたような気もする

疲れ目かも知れんが

つーか全体的に満足。マ・クベミサイルには完全に騙されたし…つか、ククルスドアンの島でどんでん返し食らわせられるとは…

ドアンは普通にナイスガイでした。初めて見るけど違和感なかった?

安彦さんが客席で見てて失敗したなと思うシーンもあるみたいに言ってて、確かに完璧ではないしちょっと冗長かなってとこもあったけど、基本的には飽きずに楽しめた。 110分も何やるんだよ、って見る前は思ってたけど。

てか、エゴサしてるらしいんでこれも読まれちゃうんすかね?

いや増田なんて見るわけねーか

2022-06-01

電気通貨になればいいのに

商店でなにか買ったら、カード現金じゃなくて、モバイルバッテリー差し込むの。

商品代金の分だけ、バッテリーから電気を引かれる。

商店電気商品仕入れる。

各家庭には発電機がある。

発電機を持ってない人は、ゴミ発電所に持っていく

電気を使って水を生産する工場がある。

銀行の代わりに、電気を預かってくれる機関がある。電行。

ポータブル発電機モバイルバッテリーもある


かい社会になったらいいなと妄想した。

為替変動がなく、きれいな街に住めるじゃん。会社めしない人は、ゴミを拾って暮らせるじゃん。

と思ったけど他人の車を盗んで、自分発電機に食わせるやつが出てくるのか……

あるいは人を自分発電機に食わせれば完全犯罪殺人なっちゃうなと思ったところで妄想終了した。

2022-05-29

ベース電源」という言葉を忘れてしまった結果www

ざっくり言うと

クソみたいな制度設計のせいで日本はもう安定供給ができる国じゃなくなりつつあるよ

この項目で言っていないこと

再エネの開発は不要

主力電源化する再エネ

 以前三菱商事系が洋上風力を総取りした件で軽く騒ぎになっていたが、日本で主力電源化しつつある太陽光、風力はコストが低下し、新規の開発案件日本だけでも目白押しとなっている。ただ、この中長期的なベース電源という言葉を忘れてしまって再エネ大正義の「限界費用ベースの電力市場趨勢のために、今まで2回(オイルショック東日本大震災しかたことのなかった電力使用制限令常態化してしまレベル日本の電力環境が本当にめちゃくちゃになりつつある現状は知られていない。太陽光、風力(まとめて変動性再エネ、以下VREと呼ぶ)の3つの特徴を踏まえた議論をしてみたい。

VREの特徴

1. 限界費用が0

2. 出力が不随意に変動する

3. 同期発電機を利用しないインバーター電源である

1. 限界費用が0

 VRE限界費用が0なので市場には0.01円で入札されており(この理論FITがある現状では額面通り受け取れないものの、概ねこの通りである理解していただいて構わない)、実際日本でも晴れた日の昼には約定価格が0.01円となっている。これはまさに燃料の投入が必要ないVRE恩恵と言え、この時間にはスポット市場では火力の電気コスト面で負けるため落札しない。しかし当然VREには発電しない時間がある(設備利用率は太陽光で最大15%、風力で20−30%出典)ため、夕方以降は火力が落札され、現在では資源価格の高騰もあり、15-20円/kWh程度での落札となっている。再エネ関連のトピックでは風力と太陽光は補完関係にあるという言葉ミスリードされることがよくあるが、蓄電ソリューションバックアップ電源なしでのVREのみでは設備稼働率の低さと稼働時間が集中しがちになるため電力を100%保証することは絶対にできない。そのため現在の電力システムへのVRE導入は火力による調整が前提になっている(蓄電池などによる蓄電ソリューションについては当然後で言及するが、少なくとも今の電力システムではあてにできない)。

 しかしながら昼間には火力の電気落札しないため、当然止めることになる。結果として火力発電設備利用率が低下するため、採算が悪化する。そのため、効率の悪い火力発電所は環境的側面というよりは経済的要請から廃止されていく。すなわち、現状のやり方でのVREの導入は火力の調整が前提なのに、VREのものによって火力が市場から追いやられているのである。 加えて、現在電源の大部分を所有する旧一般電気事業者JERA関西電力など大手地域電力系発電事業者のこと)は「自主的取り組み」として限界費用での玉出しを強制されているため、この傾向は当面続くと思われる。

 加えて言及しておかなければならないのが火力発電の燃料確保(主にLNG)における問題である。燃料には長期契約及びスポット調達の二つがある。長期契約比較長期間(およそ10単位LNGを買い続け、価格についても変動が大きくない。これは一見いいことに聞こえるが、LNG価格が低下したとき契約通りの値段で支払う必要があるため、近い将来VREの導入が多くなりLNG火力が落札せずにLNGを余らせた場合LNG転売することになる。しかしその場合(余るのだから安くしか売れないため)差損が発生することになるため、発電事業者としては長期で需要が見通せる場合のみ契約しようとするのは明白である。一方でLNGスポット依存すると、当然高騰した場合でも安定供給のためには買い続ける必要がある上に、いつも買えるとは限らないため、LNGスポットへの依存の増加が電力市場の高騰に結びつく。JERAカタールとの長期契約の終了のニュース記憶に新しい(JERA社長、カタールとの大型LNG契約は更新せず-年末に終了へ - Bloomberg)が、現状の電力市場取引システムは発電事業者スポットへの依存を招く構造になっているため、日本LNGの長期契約が次々と失われている現状がある。これは欧州の脱ロシアの流れの中においてはLNGの安定供給を危うくすると同時に余計な国富流出を招くため、政府として対処すべき問題である付言しておく(参考:https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shigen_nenryo/sekiyu_gas/pdf/018_03_00.pdf)。

 なお、火力発電設備撤廃に伴う電源不足という現在課題は既に共有されており、2024年から容量市場が導入され、電源容量(kW)に価値をつけて取引ができるようになった。発電側としては資金回収の目処がつくため発電所の新設のハードルが下がる、と思われていたが、新電力配慮したい政治的思惑もあって現在の水準は既設発電所の維持はできるが新設は難しい水準となってしまっている。加えて全く語られないので言及しておくが、九州電力管内においては初年度の2024年から既に不調な結果に終わり、供給信頼度が低い結果となっている(ざっくりいうと、九州電力管内は非落札電源はないので「物理的に」電源が不足する)。一体どうするのだろうか?2025年以降の電源容量の不足は全国的に波及しそうで、中長期的に日本国内での電源は決定的に不足している(参考:https://www.occto.or.jp/iinkai/youryou/kentoukai/2020/files/youryou_kentoukai_29_04.pdf)。

2. 出力が不随意に変動する

 これは広く知られていると思うが、稼働できる時間帯の中でも風はいつも吹かないし、太陽は雲に隠れたりする。ただ、その変動にもスケールがあり、数分ー数時間程度の短期間の変動から気候の季節変化に伴う数ヶ月程度の長期間の変動がある(冬に電力が不足しつつある現状を思い出してほしい)。短期間の変動はご存じのとおり蓄電池解決策になる上に、スポット価格が高くなる他のVREが発電しない時間帯に売電のタイミングをずらせるため、発電事業者には収入の増加も見込めるメリットがある。加えて蓄電池VREでも既に価格競争力を持ちつつあり、詳しくは言及しないが今年から始まったFIP制度がそれのインセンティブになりうると期待されており、要注目であるのだが、今のシステム設計では、あえて蓄電池コスト負担しようとする者はいないだろう。

 一方、である長期間の変動は一体どうするのであろうか?残念ながら蓄電池などの既存の蓄電ソリューションでは対応できない上に、将来的にも難しいため、やはり火力発電によるバックアップ必要かつ前提になるのであるが、既に言及したようにこの有様なのでどうしようもないのである。残念。再エネで作った水素火力発電、という声も聞こえてきそうだが、電気で作った水素を燃やして電気をつくるというこの二度手間、つまり現状の火力発電の熱効率が高くても40%程度(高位発熱基準)で電気分解で90%とするなら35%程度のエネルギーしか利用できないことを考えると発電に使うより車を走らせるべきでコスト面やエネルギー効率観点からで圧倒的に不利になる。それならブルー水素の方が良い気もするが、再エネで水素を作れる時代になればわざわざ褐炭だの天然ガスだのの採掘ファイナンスがつくわけないので非現実的。ということで詰んでいます。現状の解決策はありません。どうするんでしょう。再エネのコストが低下しつつあるのは間違いないのだが、それはあくまで発電事業者にとってのコストであり、VREを主電源化するにあたっては社会全体で追加で負担しなければならないコストが発生することはよく理解していただきたい。

3. インバーター電源である

 インバーターとは直流交流に変換する素子のこと。VRE交流発電機は直接利用せず一旦直流で発電してから交流に変えたのちに電力網に乗せるため、従来の電源(火力、水力、原子力)で利用される同期発電機という一定の回転数で稼働させる発電機は利用しない。昼間に晴れた時間帯には以前太陽光の出力制御が行われた四国電力管内の例で言うと6割程度がこのインバータ電源が占めていた。実はこの際に語られないが非常に大きな問題が発生する。と言うのも、インバーター電源には「慣性力が存在しない」のである。?となった方もいると思うので、大縄跳びに喩えてみよう。大縄跳びを飛ぶときは紐に合わせるのではなく、一般に人の声にタイミングを合わせて跳ぶ。このうち、同期発電機は声を出している人、インバータ電源はその声を聞いて飛ぶタイミングを合わせている人である。縄跳びがちょうど周波数に相当し、声が慣性力に相当すると考えてもらって良い。先ほどの晴れた昼間の例で言うならば、昼間は火力が系統から退出してしまっているので、声だしのできる人が減ってしまっている。そのため、仮に残った数少ない声だしのできる人が急に捻挫を起こして縄跳びから退出してしまった場合、声でタイミングを合わせていたインバータ電源は急に声が聞こえなくなるのでジャンプタイミングがわからなくなり、大縄跳びが成立しなくなる(周波数の乱れが起こり、UFRの作動による停電)。お分かりいただけるだろうか。すなわち系統を維持するためには一定割合の同期発電機や同期調相機といった慣性力確保のための仕組みが必要なのだが、現状のVREの導入の仕方では不可能なのである(よく話題になる太陽光発電の出力抑制もこのインバーター電源の割合を抑える目的も持っている)。以前の3/18の地震の際に火力発電所の停止の影響で関東に大規模な停電が起こったが、あれは仮に昼間であった場合、脱落しているのはほとんど火力発電=同期発電機だったため、インバータ電源だらけになってしま周波数の乱れが深刻になり、停電する地域がより拡大していた可能性が高い。復旧の際には系統投入は同期発電機から順に行っていくが、VREほとんどは分散型電源のため司令所で気軽にオンオフもできないため、逆に復旧にかなり時間を要する可能性も高い。つまり野放図なVREの導入はその分散型電源としてのイメージとは裏腹に電力系統災害時のレジリエンスをも低下させてしまうのである。昼間に地震が起こらないことを祈るばかりである

 この対策としては、慣性力をもつインバーターがまだ技術的に開発されていない上に、すでに導入されている太陽光発電の規模を考慮すれば、現実的選択肢としてはフライホイールや同期調相機としての同期発電機タービンのから回しなどなのであるが、このような施策を行えるのは大手電力のみであり、自由化で体力を奪われている彼らに期待するのは難しいだろう。このままでは晴れた日は出力抑制が続出するのに曇れば火力がフル稼働というあまりにも不健全な電力構成となってしまう。なお、送電線の強化は出力抑制問題と絡めて語られるが、この問題対策としてはあまりコスパが良くない。と言うのもJEPXスポット市場をご覧になればわかるが、例えば東京電力管内で晴れている時には隣の東北電力管内でも晴れている場合が多く、その場合にはどちらの場合でもインバータ電源の割合が高いため相互接続しても同期発電機の脱落に備えると言う観点からは(もちろん役立つこともあるが、)役立たないことも多く、この問題解決策として優先度は低い。ちなみに、この件に関しては日本風力開発傘下のエネルギー戦略研究所安田陽氏のコラムNo.275 慣性問題の基礎知識と最新動向 - 京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座)やこれ が参考になる。

コスト負担制度設計

 VREは確かに素晴らしい特性を持つが、裏腹にその主電源化には発電事業者ではなく電力系統大手電力会社の側で新たな投資必要となる。そのため、発電事業者から見たコスト(発電コスト)は「安い(≦10\/kWh)」のだが、電力系統全体で負担するコスト統合コスト)は「高い(~20\/kWh)」(ちなみにこれは電力卸市場VRE大規模導入をおこなっている国はどこでも直面している問題であり、Death Spiralなどの言葉検索していただくと良いと思う)。以前統合コストを論じたエントリ太陽光に火力のコストが含まれていることを批判するブコメが多くみられた(例えば、これ)が、この増田で納得いただけただろうか。筆者自身としてVREの導入は避けられないと思っているし、また賛成でもあるが、責任ある立場の人々からこれらの問題解決しようという風潮があまり見られないので非常に心配している。また、そもそもで言うならばこれらの問題の根源はVREではなく制度設計であり、限界費用の考え方のみで、VREの導入と電力市場の安定を両立させようとするのはどう考えても最初から無理だったと思う。(現在の最もあり得る)結果として安定供給担保されなくなることと燃料費高騰という二つのツケを消費者負担させるようでは現在の小売システムや脱炭素理解を得るのは難しくなるだろう。しか最も高い代償を払うのはエネルギー支出割合が大きくなり、家に太陽光パネルを設置できない低所得者層であるSDGsとは一体何だったのか(「10. 人や国の不平等をなくそう」ってあるんだが)。 再エネ議連の皆様には猛省をうながしたいところである

まとめ

2022-04-11

「再エネの主電源化」「小売自由化」を達成した日本では「安定供給」は望めない

このエントリで言っていないこと

  • 再エネはこれ以上導入しないで良い

用語定義

「再エネの主電源化」: 太陽光洋上及び陸上風力の変動性再エネ(以下VRE)を主力電源にすることで、電力分野においての低炭素化の達成。バックアップ電源としての化石エネルギーの利用は排除しない(調整力の問題から100%炭素不可能のため、後で理由説明する)

注意:地熱、水力は開発余地およびファイナンス問題(詳細は調べていただきたいが、資源があることは営利目的での開発が可能であることを意味しない。ネットに出てくる(中小)水力、地熱トピック資源にの言及し、ファイナンス面を無視したものが多く、実際の開発に踏み込んで議論していないものが多いので注意)から大幅な開発は期待できず、目標には入れない。

小売自由化」:全ての消費者は、参入障壁の低い電力市場に参加した小売業者から自由選択して電気を購入する。競争原理により消費者低価格な電力を選択、もしくは証書つき電力を購入することにより非化石価値などの付加価値も購入できる。市場への入札は基本的に電力の限界費用で行われる(現行ルール)。これは達成済み。

「安定供給」:化石燃料市場の動向および天候や気温の条件に関わらず、発電サイドの問題(燃料制約、電源不足や天候不順など)での停電は起こさない(注意:配送電に起因する停電災害などの理由から0にはできないので、ここの定義には含まない)

大手電力:自前の大規模電源を有する電力会社JERA関西電力などといった旧一般電気事業者ENEOS東京ガスなども含む)

新電力:大部分を市場で電力を購入して消費者供給する小売事業者

このエントリで言いたいこと

「再エネの主電源化」「小売自由化」というものを両立する場合、少なくともこの先10年ー50年の短中期においては「安定供給」を日本においては完全に達成するのは不可能であるということ。

理由説明していく。ただし「再エネの主電源化」を達成しない選択肢は国際的かつ政治的に今後取り得ないので、「安定供給」と「小売自由化」をどの程度のバランスで守るかということを考える材料提供したいと考えている。まずは今の方向性を維持する場合を考える。

「再エネの主電源化」「小売自由化」を完全達成した場合現在日本が近づいているもの

達成にあたって絶対必要なこと(かっこは筆者による実現可能性の予想)

- VREインバータ電源(直流交流への変換を伴う)のため電力系統に大規模に導入すると電力系統慣性力を失い、火力、水力、原子力などの同期発電機脱落時の大規模停電リスクを高めるため、蓄電設備がない場合は出力抑制必要

- 付言するが、蓄電池VREも近年では価格競争力を持ち始めている(ただしあえて蓄電池コスト負担しようとする者はいないだろう)。また2022年からFIP制度というのが始まり、再エネを市場価格プレミアムで買い取る制度ができる(インバランスにはペナルティも課される)。この場合では再エネが発電できない、電力価格の高い時間帯に売電するインセンティブを生むため、アグリゲータFIP対象の発電事業者蓄電池コスト負担するモチベーションにつながる。一方で資源価格が上がっている現状で蓄電池資本費を回収できるかは不透明

- この二つは国を超えたレベルの広域な電力系統存在しない日本特に顕在化する。

実現できればいいが、期待できない・目標の達成には資さないこと

- ネガワット、DRは何れも短期間の電力の過不足への対応技術のためいずれも一日から1ヶ月の長期間VREの変動には対応できない

- あくまで安定供給に向けた金銭的なインセンティブしかなく、100%保障を行えるメカニズムにはならない

- ただし、出力抑制が起こるような先週の土日の東北電力四国電力管内の例には電力を活用する観点から重要

- VREが安い時間帯に水素を作ってkwが不足する場合火力発電の燃料とするという発想

- 電気分解で90%、コンバインドサイクルを利用する場合でも高位発熱基準で熱効率40%程度が限界なので全体として見た時に結果として3割ー4割程度のエネルギーしか利用できないため、ファイナンスの面から達成が難しい

- 発電に利用するならCCS付き水素を利用する方が現実的だが、将来的なタクソノミーを考えると採掘関係する資産座礁資産になる可能性が高いという筆者の予想

結果として起こること

- 加えて重要なのが、火力発電の燃料、特にLNG大手電力にとって長期契約するインセンティブが失われるため(長期による電力需要を見通せず、余った場合にはLNG転売損を招く)スポット調達がメインになるが、スポットは割高のため、VREが使えない時間帯のさらなる電力価格高騰の常態化を招く

- スポットは常に入手できるとは限らず、加えて無駄国富流出の要因になり、経済安全保障観点から政府も手を打つべ問題

- 結局VRE統合コスト2030年でも原子力に比べて割高なのはこれらの理由による

- 2024年度より容量市場が設置され、電源(kW)を取引できるようになった(すでに取引は開始されている)が、様々な理由から現在市場価格では既存設備は維持するのは可能(難しいものも多いが)だが新設するには安い値段に落ち着いてしまっている。結果的現在市場設計では中長期的な将来の容量を担保できない。

- 既に2024年の九州電力管内の落札結果は供給信頼度が低く、管内の電源容量不足を示唆している。

現状の継続では「安定供給」が犠牲になることに加えて、VRE大規模導入での電力の脱炭素化は不可能になる

少しでもシナリオ改善するには

- 発電設備資本費を市場負担させるシステム必要ではあるが、新電力からすればメリットが皆無なので難航するのは目に見えている

- 容量市場についても経過措置取引価格が下がる仕組みになったこからほぼ期待できない

- 現状では再エネの主電源化は遠い目標なので脱炭素および電力価格の安定を目指すなら活用せざるを得ない

- 電力の完全脱炭素化を達成するには将来的にはSMRなどの調整力を備えた原子力発電所が必要不可欠だが...

- 利点

- 同期発電機であり大規模電源でもあるため電源として単純に優れている

- 限界費用は再エネと同様0、福島での事故を加味してもまだ既存原発の再稼働コストは安い

- 燃料費は発電コストの15%程度、かつそのうち加工コストが半分程度なのでウラン価格費用に占める割合が低く、経済安全保障資する

- 欠点

- 既存原発に調整力を担わせるのは経済的理由から難しい(技術的には可能だが...)

- 事故が起こった時の恐怖感から賛否が分かれ、利用のための政治コストが高い上に政治家はそれを払おうとしないので期待できない

- 安全対策及び特重施設設置の問題から東日本大震災から止まっている原発については迅速な再稼働は期待できない

まとめ

1. 価格面で起こること

 現状の市場システムでは燃料調達スポット市場への依存を促す仕組みになっており、資源価格の上昇がより厳しい形で市場に跳ね返る。そしてそれは最終的に一般消費者負担させられる構図が出来上がっている。特にエネルギー価格は逆進性があるため、低所得者への支援必要不可欠。

2. 脱炭素面で起こること

 VREの導入はこれからも進んでいくだろうが、主力電源化を進めるためにはVREの変動をカバーできるシステム必要蓄電池は有力な候補だが、主力電源化に必要レベル蓄電池導入のコストを誰が負担するのか決まっていないため、不透明と言わざるを得ない。このままでは長期的な変動はともかくとして、短期的な天候の変化にも対応できず、春や夏でも晴れた日には出力抑制常態化するのに夜間や荒天の日には火力発電所がフル稼働する日常が迫っており、電力の脱炭素化は遥か遠い目標となる。

3. 安定供給面で起こること

 中長期的なバックアップ電源を保障するシステムが今の日本には存在しない。現状が進行すると3/22のような需給逼迫警報特に冬の時期に日常化しうる危険性がある。小売事業者に適切に発電設備資本費を負担させる仕組みおよび長期的な発電事業者収入保証する仕組みが必要。安定供給破綻に近づいている。

と、ここまで書いてきたが結局再エネの主電源化を妨げているのは制度設計のまずさとしか言いようがない。FITは再エネ導入に大きな役割を果たしたが、野放図な開発を招き、加えて電力系統不安定さを招いた。パネル設置者が固定価格で買い取ってもらえる一方でそれによって増大した再エネ賦課金と安定供給維持のコストは広く国民負担するハメになるのでまさに外部不経済しか言いようがない。理念が間違っているわけではないのだが、安定供給と再エネの柔軟性確保に誰が責任を持つのかはっきりすべきだった。つまりこれらは政治責任であり、政治コストを払わなかった政治家の責任である。最も現実的選択肢としての(特重施設設置期限の延長による)原発再稼働も政治コストの高さから誰もやろうとしない。票にならないことを政治家がやりたがらないのはわかるが政治家の失策コスト国民が払い続ける現状はおかしい。参院選の後からでも日本の電力の未来責任あるビジョンを示す政治家が現れることを期待したい。

anond:20220402032958

2022-04-05

anond:20220405004354

儲かるのは地元ではなくてコストコから

税収は増えるけどお気持ちレベルだし

 

ただまぁ『何もない』で誰も人がいなくなっちゃうよりはマシかもしれない

 

【例1:】

あるところに、私設警備員自家発電機アンテナを置けるくらいの金持ちが別荘をぽんぽん構えている地域があった

そこいらは何も無い。何故なら金持ちは『何も無い』を買っているからだ。土地を膨大に買って庭にし何も作らない

しかスーパーすら無くそこに昔から住んでいる住人は疲弊して若者から出て行ってしまった


【例2:】

ある地域は畑と放置された畑しかなかった。そこにギラギラした不動産屋がいた

どんなものを呼び込んだのかは差し控えるが人口は増えたし非常に生活が便利になった

ショッピングモール風の大型スーパー飲食店くらいはなきゃダメだよなぁ


【例3:】

魚業と農業で成り立っている地域だが18時過ぎたら懐中電灯を持たねば外が歩けない。何故ならほぼ街灯が無いからだ。加えて学校も無い

けれど外部から入ってくる人はい飲食店などのバイトに最低900円は払っている

メインの仕事はしつつも観光地化には失敗しなかったのだ

2022-03-24

anond:20220324125012

停電するっつったらするんだよ

から停電グッズをたくさん買いやがれ

懐中電灯発電機、たくさん取り揃えてますらっしゃい!

2022-03-22

から言っただろ

コロナによる外出自要請で暇を持て余している奴に自転車発電機を配布しろって

俺の言うことを聞かないからこうなる

https://anond.hatelabo.jp/20200329141637

2022-03-18

「『人工地震』の発光現象アーク」の説明が違う

NHK人工地震説の間違いを解説している記事だけど、

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220317/k10013538631000.html

 

このアーク説明違いますやん。

んで、停電伴う地震では必ずこのアークによる発光現象は起こるんですのよ。

ちょっと説明するよ。

 

発光が起きてるのは変電所の断路器

のもの動画見れば早いよ。

https://www.youtube.com/watch?v=VrY_k_pdlCs

 

これは活線状態送電線をカットする断路器ってやつで、巨大なアークが発生してるのが判ると思う。

因みにアークが上っていくこの現象をjacob's ladder(ヤコブ梯子)っていうよ。

空気は絶縁体なんだけど一定以上の電圧掛けると絶縁破壊って現象が起きる。絶縁破壊された空気電気流れるプラズマ化してアークが発生する。プラズマは熱いので上に登る→ヤコブ梯子距離が長くなりすぎて電気が流れなくなる、って機序

 

このアークは高熱だから電気溶接にも使われているよ。

しか紫外線赤外線バカみたいに出す。だから工事現場溶接の光を直接目で見ちゃう網膜が痛んで目が痛くてその夜は寝れなくなるよ。

変電所断路器のアークも近くで見ちゃうと目が思いっきイカレると思うよ。溶接アークが夏の太陽の50倍以上の紫外線を出すと言われてるので、断路器のアークなら数百倍?

デジタルカメラ赤外線が見える

TVエアコンリモコン電池切れか判らないときテクとして、スマホデジカメで撮りながらリモコンボタンを押すっていう手がある。

すると見えなかったリモコンの光が見えるんだな。これはリモコン赤外線LEDを使っていて、デジカメセンサー赤外線の波長を感知出来るからで、モニタの方は赤外線表示は出来ないかピンクっぽい白色(ハレーション)で表示するからだよ。

因みにリモコン赤外線の点滅によるパターン通信しているよ。簡易的なシリアル信号だ。

 

から変電所アーク光は可視光だけでも眩しいのに、デジタルカメラは更に赤外線までつかまえて白い光としてモニタTVに表示させるので爆光に見えちゃうのだな。

負荷遮断

じゃあ何で地震では断路器が作動して停電するの?って事なんだけど、これは発電所を守るために自動で行われるよ。

まず、大きい揺れに見舞われた発電所自動で緊急停止するよ。原発だったらスクラム制御棒全挿入)セにゃならない。

火発や水発の場合は、大質量のタービンがグルグル回ってるわけだ。地震でグラグラ揺れたら軸受けが壊れてしまうね。だから圧力を逃がしてタービンは停止させる。

当然発電は出来なくなるし停止前に異常な電圧周波数が出力されてしまうから地震を感知したら速攻で断路器を作動させて送電から切り離すよ。

 

するとその分の負荷は他の発電所に行くね。

それでそこの発電所が過負荷になると…周波数が落ちるのだ。富士川より東が50Hzとか西が60Hzとかのあれだよ。夜に自転車漕いでて上り坂でダイナモの発電量が落ちて暗くなるのと同じ。

この過負荷で周波数が落ちた瞬間っていうのは、照明やTVモニタが点滅したり、TVや電源がしょぼいデスクトップパソコン再起動したりするよ。地震の時に経験あるのでは?

この時に発電所の負荷を下げる為に変電所が負荷遮断を行う。それが例の断路器の作動で、眩しいアークが発生するのだよ。

変電所には周波数監視するリレーがあって、周波数が下がったら速攻で自動作動して、その受電地域は全部停電してしまう。

結構乱暴なやり方だ。

 

じゃあ負荷遮断しない場合はどうなるか?というと、送電周波数が下がると他の発電所同調出来なくなる。電圧マイナスになってるタイミングプラス電圧繋げば過電流が流れたり発電機が壊れる。

からその予防の為に発電所自動遮断するのね。遮断されると無負荷になるから発電機がブンまわってしまうね。なので緊急停止も必須だ。

そしてその自動遮断カスケード連鎖していき、僅か数秒で全部の発電所が停止して全域ブラックアウトになるというヤバい事態になってしまう。

 

ここに2018年北海道胆振地震での全域停電レポートがあるけど(PDF

http://www.iee.jp/wp-content/uploads/honbu/03-conference/19-taikai/symp/h1-1.pdf

発電所停止→周波数低下で変電所負荷遮断はされたのだけどその後がうまく行かなくて周波数低下と新たな負荷遮断を繰り返して結局全発電所停止、全域停電という事態になってしまった。(6頁)

 

一旦全域ブラックアウトになると段階的に復旧しなきゃいけないので停電時間は数日にも及んでしまう。(PDF18頁)

力不足ヤバいの具体的ヤバさがこれで、周波数が下がるからヤバくて、周波数が下がると発電所がどんどん勝手に止まっていくからヤバいって事なんやね。

それを防ぐにはどっかの地区停電して犠牲になるってわけやね。その犠牲の瞬間が例のビカビカーなのよね。

 

電力復旧は10~30分くらいか数日かのどっちか

発電所緊急停止による負荷遮断場合は、問題ない発電所が再開したり他の発電所が頑張って出力上げたりすれば需給バランスが元に戻るから10~30分程度で送電復旧するよ。

でも家が倒壊するような地震では送電すると火事になったりショートで過負荷になるから、電工が地区を回って問題いか確認倒壊家屋があったら切り離し工事ってやって少しずつ復旧させていくからすごく時間が掛かるよ。

被覆線が触れても大きいアークは起きないっしょ

NHK記事だと

揺すぶられた送電線どうしが接触してショート

って書いてるけど日本送電線は裸線じゃないじゃん。誘導電流が一瞬流れるだけだから眩しいほどの大アークは起きないよね。

なので光は変電所断路器の作動によるもので、それは発電所保護して全域停電カスケードを予防する為に行われるよ。

アークが出す赤外線デジタル化のプロセス可視光として表示されるから映像では爆光になるよ。ってなお話であった。

 

あと、地震P波=初期微動S波=主要動って学校でも習って暗記したけど、これってPrimary WaveとSecondry Waveの事なんよね。

まり第一波第二派。そこを説明しないでPとSで暗記させるという教育はどうなのよ?

2022-02-01

ガスで電気つくるやつ意外と高出力なんだな

この発想はなかった

ガスボンベ2個でノートPC6台分はすごいな

市販カセットガスだけで発電するインバーター発電機

ポンプ発電機などを展開する工進は、カセットガス専用インバーター発電機「GV-9ig」の先行予約販売を、1月28日Makuakeで開始した。販売期間は3月30日まで。価格は79,800円。商品の発送は4月末予定。

カセットガス専用インバーター発電機「GV-9ig」

家庭用カセットガスのみで発電するインバーター発電機。事前に充電しておく必要がなく、JIA認証表示のある市販カセットボンベで発電可能なため、非常用電源として、また趣味アウトドアシーンに便利としている。

カセットガス2本で定格出力0.9kVA(900W)の正弦波を発生し、コンピューター内蔵製品マイコン制御家電製品にも対応一般的携帯電話なら60台分、ノートパソコンなら6台分を1時間供給できる高出力を実現したという。

可倒式のハンドルフラットな天板を採用しており、省スペースで収納可能女性や年配の人でも持ち運びしやすいよう、ハンドルの形や長さにこだわって設計したとする。

本体サイズは435×250×410mm(幅×奥行き×高さ)。重さは16.1kg。連続運転可能時間は1〜2時間。出力ポートは100Vコンセント×2口、USB Type-Aポート×2口(合計3.1A)。騒音値は61~67dB(A)。

ハンドルは可倒式でコンパクト収納できる

災害時はもちろんアウトドアシーンでも活躍する

送電線の減衰を考えてもガスタービン発電所効率が最高とかなんとかじゃなかったっけ

へぇ~。こういう知識がパっと出る人は尊敬するわ

2022-01-29

EV化ってバイオハザードが起きたときのこと考えてねーよな

ガソリン車の場合

1.車を発見する

2.ガソリンを入手する

3.車にガソリンを入れる

4.逃げる

EV場合

1.車を発見する

2.ガソリンを入手する

3.発電機ガソリンを入れる

4.ソケットを入手する

5.車を充電する

6.逃げる

ほらみろ

EVの方が手順が増えて面倒だろうが

からEVなんてクソなんだよ

anond:20220129095648

イラク人質事件の時日本人はみんな拉致されたり殺されそうになるのは自己責任だと皆いってただろ

維新責任転嫁するなよ

世界のどこでも日本人がだれかに殺されそうになるのは自己責任なんだよ

非常発電機建屋屋上に設置しないのも殺人ワクチンを接種するのも全部国民意思で決めたことだ

自己責任

2022-01-28

安倍総理津波想定外2006年くらいのやり取りのコピペ左翼が喜々として貼ってた時期があったけど

どうもこうもあの当時は民主党政権だったんだから非常発電機を強引に政治的屋上設置は可能だっただろう

2011年に起きたすべてのことは民主党責任なんだよ

anond:20220128015356

民主党が非常用発電機つけなかったせいで原発が爆発した

2021-12-21

災害時の「命綱」に不具合 三菱電機17年前に把握も公表せず

非常用発電機設計ミス部品トラブルで動かなくなる恐れがあるとして、1240台を改修すると公表した。多くの人が訪れる商業施設病院などに設置が義務づけられており、火災地震時の「命綱

具体的な納入先は公表されていない。

https://www.asahi.com/articles/ASPDN71WKPDNULFA01R.html?iref=com_7_02

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