はてなキーワード: 漠然とは
とりあえず「発達障害 (地元の地名)」で検索して出てきた心療内科か精神科にかかってみてはどうよ
初診料・薬代含めて数千円くらいだし漠然と「発達障害」じゃなくてちゃんと細かく診断名つけてもらいなよ
親に金借りてさ
https://twitter.com/MaiaUmetani/status/1214483127445245952
大抵のアイドルはいつもニコニコしていて嫌われたくないよう貴方のことを否定しない
だから何を言っても自分は許されてると思いがちな人も多いみたいだが
そういう店に行けと思う
嫌われたくなければつまらない揚げ足を取らず寄り添えば良いのに
「「推し変しようかなー」とか言って脅しをかけてくるアイドルオタクやめろや」とぶちギレるアイドルプロデューサーの一連のツイートのうちのひとつ。
主張の大方はなるほどそりゃそうだろうと思って読んでたのだけど、ひっかかるところが一点あった。
「構ってほしくて推し変をちらつかせてもアイドルは嫌うだけなので、そういう店に行け」とこの人は言っているわけだけど、“そういう店”ってつまりどういう店なのか。「気持ち悪いこと」を客が言っても、キャストは嫌ったり引いたり傷ついたりしないシステムの店とは。
多分だけど、この人は漠然とキャバクラとかの水商売を想定してる気がする(もっと漠然と、「いかがわしい系の店」とかかも)。
でも悲しいかな、キャバクラ嬢がキモ客クソ客のLINEを晒して笑い者にするのもよく見る光景になりました。まして「指名しようかなー別の娘にしようかなーどうしようかなー」なんてシーソーゲームをやってるつもりの客は普通にキャバ嬢も大嫌いだろう。アイドルに限らずね。
つまり、推し変をにおわせるなどして他人の気持ちをコントロールしようとしたり、過剰なサービスを求めようとする人間の行く場所なんてどこにもないということ。アイドルもキャバ嬢も笑顔の下ではそんな奴のことを嫌って怖がって蔑んでる。他の業界のどんな職業の人間だって。男だって女だって。誰だって。
残念無念。
あと、この人は多分“そういう店”や勤めてる人を、無意識にかどうか、下に見てることは伝わってくるね。これは助言だけど、よその業界のことをよく知らないままゴミ箱扱いしないほうがいい。
こういう物言いはどっかで跳ね返ってくる(現にこうやって言いがかりをつけてくる奴がわいてきたわけだし)。
「やたら物販で会話を粘ってくる…そういう店に行けばいいのに」だったらオッケーだった。
俺たちはコンビニに辿り着くと、粛々と目ぼしいものを買い物カゴに放り込む。
「手ぶらで冷やかしに入った人間が、数分後には強盗になっていた」というミームはあまりにも有名である。
財布の紐を緩める罠が、至る所に張り巡らされている。
案の定、弟が引っかかった。
「いらん、いらん。こういうところの福袋は、体よく在庫処理したいのが狙いなんだよ」
「でも定価より断然お得だって書いてある」
「定価でいらないものは、安くてもいらないものなんだよ。そういうものを“お得”だとは言わない」
実際、コンビニは手軽さの割に強力だ。
今やコンビニに出来ないことはない。
……とまで言うのは大袈裟だが、同レベルで便利な量販店が他にないのは確かだ。
それほどまでに便利で、携帯端末と同じくらい人々の日常から切り離せない存在なんだ。
「ここのは注文直後に二度揚げするから、いつも揚げたてだっての。というか、初詣の出店はいいのか?」
「だいじょーぶ、食える食える。それにコンビニ飯の方が安くて美味いし、どうしても食べたいわけじゃないし」
昔の偉い人は「コンビニが日常を席巻する」と言っていたが、それでもここまでだとは思っていなかっただろう。
「焼き鳥って、よほどのことがない限り買ったほうがいい食い物だと思う。近年は特にレベルが高くなってる」
「自宅で炭火焼きは難易度が高いからな。そもそも木炭が市場に出回ってないし」
「仕方ないだろう。一時期、集団自殺の手段として社会現象になったからな」
俺たちは他愛のない話をしながら、少し遠回りをしてカジマたちのもとへ戻る。
「む……」
公園までもうすぐというところで、ふと俺たちは足を止めた。
意外だったのは、この時間帯にしては参拝客がチラホラ見えたことだった。
「結構せっかちな人がいるんだな」
「まあ、年は越しているからな。早いに越したことはない、って考え方もある」
こりゃあ、初日の出の後に来てたら混みそうだぞ。
「……ひとつ提案だが、初日の出の前に、初詣を済ましておくのはどうだ?」
ウサクの提案に、俺たちは頷くまでもなかった。
みんな考えることは同じだ。
「よし、カジマとタイナイたちには、後で交代して行ってもらおう」
俺たちはレジ袋を揺らしながら、玉砂利を踏み鳴らして賽銭箱へと向かう。
「あるとは思うが、そんなコードを気にするほどの信仰心がない」
「そうそう、コードなんて無視するのが現代のスタンダードだよ」
私(シス女性・ヘテロ)にはFtMの親友がいる。これから、私から見たその親友について、彼と初めて出会ったときから順番に時系列で書いてみようと思う。
この記事を書こうと思ったのは、ツイッターやネットには、ジェンダーについていろんな意見が飛び交っているけれど、LGBT(この言い方は性自認と肉体の問題であるトランスを性志向の問題であるLGBと一緒くたにしていてあまり良い言い方ではないと思うが)の当事者とヘテロの人との関わりについて、ヘテロ側から書いた記事が少ないなあと思い、そういう視点からの話があったら何かしらの意義はあるかもしれないと思ったからである。
最初に断っておくが、私は「性別なんて結局関係なくて全ては人間同士の問題だ」といった浅はかな話を伝えたいわけではない。私の親友は現在進行形で社会のトランスジェンダーの人々への不理解・不寛容による様々な不利益を被っている。そのような不利益はなるべく早くこの世から無くすべきだし、そのためには多くの人々がジェンダーにまつわる問題を自分事として、リアルに考えられるようになることが必要である。そのために、この記事が少しでも世の中のジェンダーにまつわる問題を考える人の参考になったら幸いである。
↓以下自分語り↓
彼とは中学で出会ったけれど、初めて出会ったころからしばらくは彼はまだ「彼女」として生きていた。お堅い私立の女子校に入った割には少しやんちゃなタイプで、4月早々の初めて一緒に帰った日に寄り道禁止の校則を破って一人で新宿で電車を降りようとした私に、彼女は「面白そう!」と言って付いてきてくれた。
一緒に帰ってる子がいるのに勝手に寄り道しようとするところから察せられると思うが、当時の私は集団行動がとにかく苦手だった。あと、謎のプロフィールカードを回して(書くのが地味にめんどくさい)、趣味とか性格とかをやたらと自己開示して同じ雰囲気の人同士で固まっていく、女子特有のあの謎の雰囲気にも全然なじめなくて、あんまり友達ができてなかった。彼女は一緒にいても無理に私のことを聞き出したり、自分のことを話したりもしなくて、そういうサッパリしたところがすごく楽で私たちはすぐに意気投合した。
毎日一緒に新宿で降りてその日のノリで無意味にアルタとか世界堂とかを気が済むまで一緒にぶらついた。私は可愛いアクセとか服とかをよく買ったけど、彼女は最新のごついボールペンとか、銀粘土という私が知らない謎の粘土(それを使ってクロムハーツっぽいかっこいい系のシルバーアクセを作っていた)とかを買っていた。お金がない日はパックのジュースをコンビニで買って地元駅のベンチで座ってずっとだらだらどうでもいいことを喋っていた。彼女も私もあんまり家に帰りたくないタイプだったので、無意味に夜の9時くらいまでベンチで喋っていた記憶とかあるけど、何をしゃべっていたのか全然思い出せない。多分最近やったおすすめのゲームとかそういう他愛もないどうでもいい話をずっとしていたんだろうと思う。中二の頃は二人してゲーセン通いにハマって、大金をつぎ込んでハウスオブザデッドをラストまでクリアしたり(金の無駄すぎる)、夏休みを全てクイズマジックアカデミーに溶かしたりした。マジアカに関しては昔は1クレで2回遊べるような気前のいい設定のゲーセンが結構あって、二人で交互にお金を出すと1000円もかからずに一日中遊べた。答えるジャンルは彼女は理系学問と歴史の担当で、私はアニメゲーム芸能の担当だった。あと彼女はクレーンゲームを一度やると取れるまで諦められないという悪癖があり、月のお小遣いを一瞬で溶かしてどうでもいい景品を取ったりしていた。いつだったか、彼女がクレーンで私のために戦国BASARAの伊達政宗のフィギュアを取ってプレゼントしてくれた時はすごくうれしかった。
中学二年生できっちり中二病になった私が突然ロリータに目覚めてピンクのフリフリドレスを着だしたときも、「似合ってるしいいんじゃね」の一言でそれ以上特に何も突っ込んでこなくて、その雑さがかえって楽でありがたかった。
とまあとにかくこんな感じで彼女と遊ぶのはとても楽しかったけれど、仲良くなるにつれてだんだんと、そして確信的に、私は彼女が他の「女の子」とはどこかが違うということを感じつつあった。何が違うのかはまだはっきりとはわからなかったけど、とにかく彼女は他の女の子と何かが決定的に違っていて、そして、違っているからこそこんなに気が合うんだろうなあと漠然と思っていた。
中学二年の終わりごろのある日、彼女が急に長かった髪をバッサリ切って学校にやってきた。私服の服装も、ワンピースとカーディガンみたいな感じから、Tシャツにジーパンみたいな男の子っぽい服装に変えた。他の子は「すごい大胆にイメチェンしたね~!」とか言ってたけど、私は彼女のそれが「イメチェン」なんかじゃ絶対ないことが何となく分かっていた。自分の性別についてとか、そういう話を彼女としたことは無かったけど、その時は漠然と「多分彼女は本来の自分の姿に戻ろうとしてるいるんだろう」と思った。私がロリータを着だしたとき、「うちのお母さん宝塚とか好きだからさ、そういうの着て欲しそうにするんだけど、嫌なんだよね。」とポツリと言っていたことを、何となく思い出した。髪の毛は、お母さんはもったいないから切るのやめなよ!そんなに短くしたら男の子みたいだよ!って言って反対したらしいけど、自分で勝手に美容室に行って切ったと言っていた。「そっちのほうがしっくりくるじゃん!」って彼女に伝えた。
中三の頃から、お母さんとの折り合いが悪いとかで、彼女の元気がない日が多くなっていった。私はそういうことに無理に相談に乗ろうとするタイプじゃなかったし、彼女も多分それを望んでないだろうと思ったので、元気がない日はとりあえず一緒に遊んで、彼女が家に帰らずに済むようになるべく長い時間一緒にいるようにした。ジョナサンのドリンクバーで追い出されるまで粘って、彼女が授業を休んだ分を一緒に勉強したりした(完璧に教えられるほど私が頭が良くなかったのは申し訳なかった)。一緒に夜遅くまでいると彼女の携帯にお母さんからしょっちゅう電話がかかってきていたけど、そうなると彼女は携帯の電源を切っていた。確か彼女の携帯はストラップも何もついていない、青いシンプルなソニーのやつだった。
高校生になると、彼女はだんだんと学校に来なくなる日が増えた。学校になじめないとかそういうことじゃなくて、多分、彼女が「彼女」でいることが限界を迎えつつあったんだと思う。たまに学校に来られる日はむしろ楽しそうにしていたし、学校はすごく楽しい、全然嫌じゃないって言っていた。今にして思えば、女子校で性別が一つの空間だったから、自分が男の子に対する女の子だっていうことをことさらに考える必要が逆に無くて、彼女を苦しめる色んなものから解放される場所だったんだと思う。
けど、そういうことを彼女のお母さんはどうやら絶対にわかってくれないようだった。学校の先生も「何でいじめもないのに来ないんだ」って感じだったし、周りの大人は誰もかもが、何か彼女の根本的な何かを理解してなさそうだった。私もその時はまだはっきりと彼女の苦しみを理解できていたわけではないけど、ただの思春期の悩みとか親子関係のもつれとかではないだろうことはぼんやりと感じていたし、そして多分、私が彼女のことを根本的に救うことは出来ないだろうということを感じていて、何とも言えない気持ちになっていた。私にできることはただ今までと変わらず仲良くすることだけだよな~と思って努めてそうしようとしていたけど、先生とかに「〇〇さんと仲良くしてあげてね~」といかにも不登校の子のケア的な感じで言われるたびに、そんなことずっと昔からとっくにしとるわ!と白けた気持ちになった。
彼女は結局高二高三と結局ほとんど学校に来られなかった。私はアホなりに頑張って何とか大学に合格したけど、彼女はそんな調子だったから、何とか卒業はできたけど当然現役で受験するのは無理で浪人することになって、春休みに会ったときに予備校に通うことにしたと言っていた。大学に入ってからは私も忙しかったし、彼女も親と一緒にいるのが限界で一人暮らしを始めたりした関係で、初めて半年くらい会わない期間があった。その半年の間に、私は女子校を出て男という存在に実に小学校ぶりに接触し、この世界には男と女がいてそうやって社会が成り立っていることを久方ぶりに思い出した。何なら初めての彼氏まで出来た。
そんなある日、サークルの部室でスマブラでもみんなでやろっか~ってなったときに「ゲームとかやったことある?」って何気なく男の子に聞かれて、その瞬間、「ああ、「男の子」と「女の子」っていう、こういう感じの雰囲気、あったな」という感覚が自分の中に鮮烈に蘇ってくるのを感じた。私は小学校の頃からゲームが大好きで結構いろいろなソフトを遊んでいたけど、女の子でゲームが好きな子は小学校のクラスに一人もいなかった。男の子が新作ゲームの話で盛り上がって「今日俺んちで一緒にやろうぜ!」って言ってるのを聞いて、混ぜて欲しいなあって思っていたけど、何故か言えなかった。そういう小さいころほのかに感じていた違和感とさみしさが心の中にバーッと思い出されてきた。小学生までの私はずっと一人でゲームしていてすごくさみしかったし、一緒に気兼ねなくゲームしてくれる友達がいればいいのにな~ってずっと思っていた。だから、男だからとか女だからとか考えずにとりあえず一緒にゲーセンに通って、アホほどマジアカやれたのが、あんなに楽しかったんだなあってことがようやくしっくりきたのだった。
夏の終わりころ、「引っ越し終わったから会おうよ」って連絡が来て、家に遊びに行って半年ぶりに会った。一人暮らし始めたてだという部屋はめちゃくちゃ殺風景で、唯一あるデカめな本棚に河合塾とか駿台のテキストに混ざって横光三国志とかジョジョとかいろいろな漫画がたくさん詰まっていた。プレステがない事にちょっとがっかりしたが、「浪人してるので親に止められた」って言われてまあそりゃそうかって納得した。けれど、親に干渉されない空間で前よりだいぶ生き生きしているようで安心し、それからちょくちょくまた一緒に遊ぶようになった。
最近はよくそういう話もするけれど、どういうタイミングで性同一性障害とか、FtMとか、そういう話を彼から聞くようになったかを私は何故かはっきり覚えていない。大学生になってからだというのは覚えているが、はっきりとしたカムアウト的なことを受けたのがいつだったか、記憶があいまいなのである。もしかしたらそういうはっきりしたカムアウトも無くて、「男なんだよね~」「そっか、まあだろうね~」みたいな感じで、ダラダラ喋ってるときにノリで言われたのかもしれない。どのみち、私は大学に入って自分の中で「男」という概念を思い出した時点で、ああ、彼女はやっぱり完全に「男」だったなという確信を持っていた。肉体の上での性などどうでもよく、長年一緒にいて相手のことを知りつくした結果、彼女が「女」では絶対にないということが理性を超え出でて感覚レベルでしっくりくるものがあったのである。性別というものは全くもって不思議なものだなあと思う。とにかく、大学生になってからは私の中では彼女だったあいつは完全に「彼」になった。もっとも、私は中学生のころからきっと、もともと彼のことを特別に彼「女」とも思っていなかったけれど。
けれど、「彼」として彼と一緒に過ごすようになってから、私は何回か彼のことを配慮のない言葉で傷つけてしまったことがある。例えば、「久々にプールでも一緒に行かない?」って何気なく誘ったとき。中高のときは家も近かったし、ゲームの合間にたまに区民プールに一緒に行って泳いだりしていたのだ。彼は泳ぎがとてもうまかった。けど彼は「水着が着られないから行けないよ。もうずっとプール行ってないな。」って、ちょっと悲しそうな顔をして答えた。私は、ああそうか、まだ一緒の更衣室で着替えていたあの時も、彼はずっと気まずい思いを抱えて過ごしていたんだなあと思って、そういうことにひっそりと苦しみながら誰にも言わずにずっと耐えていたことを思い、ものすごくつらい気持ちになると同時に、無神経に誘ってしまって申し訳なく思った。あとは、彼が中高の共通の友人の結婚式に出るのを断ったと聞いて、行けばいいのに!って言ってしまったとき。なんで行かないのって聞いたら、まだオペしていないから男物のスーツを着て行って浮きたくないし、何より「女子校時代の友人」って言われるのがつらいって言われて、ああそうかごめん…と思った。私の結婚式はドレスコード何でもOKで、「昔からの超マブダチ」みたいな感じでぼんやり紹介するから来てよって言ったら、それは行くわと言ってくれてうれしかった。
とにかく女として見られることがつらいので、彼は大学生になってからは名前の漢字も男の子っぽい名前に名乗り変えて(予備校で事情を説明して対応してもらったらしい)、高校を出てからは基本的に男として過ごしていた。だから、予備校で知り合った友人に私を紹介してくれたときも「高校の友達だとだけ言っといて!どこの学校か聞かれたら適当にごまかすから」と私に言った。何でわざわざぼかすの?って聞いたら、女子校出身だってバレたくないから、ごめん!って言われて、なるほどそうか…と思い、私はよく分からない共学出身の人としてその彼の友人とよく遊ぶようになった(ちなみにその人はすごく理解のあるいい人だったので、最終的には彼がFtMで女子校出身ということもきちんとカムアウトしてすっきり過ごせるようになった)。
とにかく、彼と友人として共に過ごしていく中で、私は世の中がいかにトランスジェンダーに対して無関心で配慮が無いかということを、図らずも身に染みて思い知ることが出来た。私は元々ジェンダーに対してあまり意識が高くなかったけど、彼は大学に無事合格してからはそういうジェンダーにまつわる問題に取り組むサークルに入って、この社会が抱える色々な、特にトランスジェンダーに関する問題について、私に色々と教えてくれた。「病院で保険証出してあれ?みたいになるときマジ困るんだよね~ここばっかりは女っていうよりしょうがないけどでもやっぱ嫌なんだよね~」みたいな、彼の身近な問題から分かりやすく説明してくれて全然押しつけがましくないのが、彼らしくて良いなあとよく思う。
つい最近、彼が昔の話になったときに、「一度だけ学校の先生に『自分は男なんだ』と相談したけど、その時『言ってる意味が分からない』と言われて否定されてすごくつらかった。それから中高の時にはそういうことを言えなくなってしまった。けど、お前に自分が男なんだってことを言ったとき、『やっぱそっか、私にとって〇〇は〇〇で男でも女でも変わらないけど、今度から男って思っとくわ!』とあっさり言われたのが、すごく気楽で救われた。自分の性別について否定されるのはつらいけど、逆に気を遣われすぎるのもつらいから。」と彼に言われた。私はマジで思ったことをそのまま言っただけで意識してそう言ったわけではなかったけど、そう言ってもらえたのはすごくうれしかった。これからもずっと、大切な友人として、過ごせたらいいなあと思っているし、彼を取り巻くあらゆる不利益が一刻も早くなくなるよう祈り、自分ができることをやっていきたいと思っている。
めっちゃ売れる商材を売ってる会社 A と、ぜんぜんパッとしない商材を売ってる B があるとして、
Aの商品なんてほうっておいたって売れそうなんだし、Aを売ってる営業さんはたいして優秀じゃなくてもつとまるってことなのかな。
Bの商品は売るにそうとうの営業力?や営業テクニック?が必要なんだろうから、Bを売ってる営業さんは優秀ってことなのかな。
もともと売れる商材を扱ってる A のほうが高い給料出せるわけで、そうすると A のほうが多くの人が働きたいから、当然優秀な営業も取りやすくなる。そういうわけでAのほうが優秀な営業が多くなる、みたいな因果関係がある?
今まで仕事上、いろんな会社の営業さんと仕事してきたけど、明らかに給料高そうな会社の営業さんが一概優秀かというとそうでもない気がしていて。
A社は優秀な営業を採用できるけど、A者での成長って実はそれほどないんじゃないか、なのでA社に長くいる営業はしばしばダメな感じになっちゃう。逆にB社で鍛えられてA社に移った直後ぐらいの営業さんが最強なんじゃないか。漠然とそんなことを考えた。
おかねがほしい。
というより何故お金にこんなにも執着するのだろう。
中ぐらいの家庭に生まれた。(自分が思う限り)不自由なく育てて貰った。奨学金は借りたが大学院まで出た。大きな企業の研究職に就いている。平均以上の給料はあると思っている。
お金で嫌な思いをしたのは、兄弟が私学大学へ進学を決め、両親が頭を抱えていたとき。奨学金の書類を揃えていたとき。20歳ぐらい、両親が揉めて離婚したとき(お金が原因の一部だった)。
漠然と、上流階級になりたい、と思うようになった。お金で苦労したくない。もし子どもができたら同じ思いをさせたくない。
大金持ちにはなれないかも知れないが、今は少しでも貯金をして、堅く資産運用もしている。早くお金のことを考えなくてもいいようになりたい。自分の世代なら他にやるべき、考えるべきことがあると思う。
どうすれば、おかねがほしい、が無くなるのだろう。
これを書くべきかどうか私は悶々と悩んでいたし、だからこそ匿名での発表になってしまった。意気地無しですまん。
幼少から私は薄ぼんやりと自分は特別な何かになるんだと信じて疑わない子どもだったように思う。いや、子どもは普通そういう夢想に耽るものなのかもしれないね。
まあ、そんなどこにでもいる、世界で一人だけの特別な子どもだった。
問題はそれからだった。その「特別な自分」妄想は20を越えてもなお続いていた。
「私は絶対に大成する」と漠然と思いながら一日中YouTubeを見て暮らす大学生、それが私だった。
そんな自分に嫌気がさしながらも、変わる努力のめんどくささから目を背け、怠惰に時を貪った。
結局かつての自分が思い描いた20歳の自分の要素は5%くらいしかなくて、夜な夜な泣きながらストゼロロング缶を飲んで東海オンエアを見た。
東海オンエアはいい、最高にくだらなくて最高に面白い。時間を忘れ、今の自分の情けなさから逃れられる。
そして東海オンエアをずっとずっとずっと見た。見ていたらふと「あ、私って東海オンエアにはなれないんだな」と気が付いた。
気が付いた瞬間に目眩がして「酒飲みすぎたかなー」とか思いながら眠った。
そんできったねぇ自分の部屋で目を覚まして思った。「女買おう」と。
ちょっと前にレズ風俗レポでバズった漫画家がいることは、ここにたどり着いている人ならご存知だろう。私はあれを読んで以来ずっと女を買ってみたかったことを思い出した。
「レズ風俗……は、やり尽くされてるしなぁ」別にレポを書いて投稿する気などサラサラないのにそんなことを思った。
普段は面倒な身支度が何故かスルスルと出来て、やりたいことをやるとはこういうことかと思いながら家を出た。
そして女を買った。ハピホテに詳細が載ってないようなしょっぼいラブホで、初対面のおっぱいを揉んで、初対面のおまんこを舐めた。
ラブホ代の倍くらいの値段の安い女だった。
お店に勤めている女じゃなくて、その辺に立っている女だったから選んだ。そういうリスクを冒したほうが楽しそうな気がした。
リスクは楽しいが捕まりたくはないし、とりあえず身分証だけ見せてもらった。私の一つ歳上の女だった。
顔はイマイチ覚えていない。多分ブスではなかったと思う、ブスのおまんことか舐めたくないし。
おっぱいはおっきくて、おまんこはピンク色だった。ほとんどそれしか覚えていない。
行為が終わって一緒にシャワーを浴びたら、そこでまた触り合いっこをした。
気持ちよくはあったはずだが記憶にはない。というか全体に記憶が朧気なのだ。だからレポを書くつもりもなかった。
その後はホテル近くのコンビニで買ったストゼロを二人で飲んで、女に金を渡して一緒にホテルを出た。「結局女なんか買ってもなんにも変わんねぇじゃん」と思った。
ホテルから駅まで一緒に歩いた。何となく雑談をしながら歩いた。その女は大学生らしかった。「私と同じだね」とか言った気がする。
会話にも疲れ、東海オンエアを見ようとYouTubeを開いた。
「え、東海オンエア好きなんですか?!」急にボリュームの上がった声は楽しそうで、ああこの女も普通に生きてる人間なんだなと思った。
思ったらなんか笑えた。
私もこの女も変わんねぇなと思った。
結局何者にもなれないまま生きていくのかと、変に悲しくなりながらバイバイと改札前で手を振った。
今の彼氏はとてもいい子で好きなので結婚したいし、その意志も伝えているんだけど、
彼氏は自分の仕事上の立場やとか収入が低いのを気にしていてもう少し時間がほしいっぽい
彼にもう少しってどれくらいで考えてることが実現できそう?って聞くとう〜〜んと頭を抱えてしまう
わたしはいままで漠然としかなかった結婚願望が、「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」になったので早く結婚したいなと思っている
逆プロポーズがありありなのもわかってるけど、で、できるなら、、できるならプロポーズをされたい、、
周りの年上年下友達男女問わずが結婚していくのをみるとおめでとうと思いつつうらやましくて胸がキューっとなってしまう
人と比べるものではないけどとても辛くなってきた
令和元年婚したかったな?
結婚てなんだ?わかんなくなってきた
学校司書の仕事には、一般的な図書館で発生するような、資料の貸出・返却などカウンター業務やリファレンス、棚に戻す配架業務などがあります。そしてさらに、児童・学生を対象とした学校司書ならではの業務が加わると考えてください。
カウンター業務
カウンターでは、貸出・返却の手続きはもちろん、生徒たちからの問い合わせに答えたり、資料の検索をしたりする、いわゆるリファレンス業務があります。
生徒たちは一般の利用者と異なり、「自分は何のために、どのような資料が必要なのか」が自分自身で整理できておらず、漠然としていることがあります。「夏休みの宿題として」「社会科の調べ学習で必要」「レポートを書くための下調べ」「単純に興味がある分野だから」など、様々な理由で図書館を訪ねてきます。いきなりパソコンに向かって検索するのではなく、きちんとインタビューをして「何のための資料探しなのか?」を知ると、ぴったり合う資料を提供できますよ。
また、学校の先生たちも、授業で使う資料やネタ探しに来ることがあります。
生徒や先生の質問に的確に対応するため、どの教科書で、今はどんな内容を扱っているのか、どの先生がどんな課題を出しているのかを常に把握しておくことも大切です。日頃から、先生たちともコミュニケーションを深めておきましょう。
資料管理
司書の業務として、資料の購入・廃棄などの管理業務があります。
予算の限りがあるので難しいことも思いますが、全学年の生徒が読めるような資料がバランス良く棚にあるか常に把握して選書(購入する資料を選ぶ作業)をする必要があります。例えば、小学校1年生が読むような本ばかりでは、高学年の生徒は退屈して読むものがなくなってしまいます。逆に漢字が多かったり、難しい言葉を使っている資料を、低学年の生徒は読めません。もちろん、自然、科学、歴史、芸術、昔話、エッセイなど、各ジャンルの資料がある程度そろっていることが望ましいです。教科担当の先生がいればよく相談をして、購入する資料を決めるのが良いでしょう。
子どもたちが読む本にも流行があります。これをある程度把握して棚に揃えておくと、子どもたちが図書館に来るきっかけにもなります。とはいえ、昔から読み継がれている名作や古典の良さもあり、読む力がついてきた生徒にはぜひ勧めたいので、古くなっても廃棄資料に回らないよう十分に気をつける必要があります。どうしても状態が悪くなってしまった場合は、新品を購入可能か確認してからが良いでしょう。
その他の業務
生徒たちが本に親しみ、図書館を利用するように、図書館外での能動的な活動も必要になります。
読み聞かせや読み語りは、読書が苦手な生徒にも物語の世界を体験してもらう機会になります。民話などの内容を全て暗記して語って聞かせる「語り」など様々な形態があるので、自分に合った方法を選択してください。
ブックトークという、1つのテーマに沿って本を紹介していく方法もあります。物語に限らず様々な資料を連続して紹介でき、生徒たちの好奇心をかき立てる効果があります。
また、小学校高学年以上になれば、生徒たちがお互いに本を紹介することもできるようになっていきます。代表的なのは、課題の1冊を決めてその内容について語り合う「読書会」ですが、各メンバーがおすすめの本を持ち寄ってプレゼンし合う「ビブリオバトル」も流行しており、生徒たちが読書を楽しむ場を企画・提供する実行力が司書には求められています。
また、「調べ学習」の図鑑などを使って調べ物をする需要も増えています。百科事典の使い方や、辞書・辞典の引き方をレクチャーする機会もあるので、スムーズにできるようになりましょう。
学校によっては、新刊案内や図書館だよりといった印刷物を作成・配布する場合もあります。図書室に来る習慣がない生徒たちも興味が持てる情報発信を心がけて行います。
いや気持ちはわかるんだけどさ、例えば
「ラーメンが美味い!」ってツイッター漫画があったとして、それがなんか良いと思ってRTしたり、好意的なコメントを寄せたりした時に、
いちいち「その漫画に添えられてる餃子は小さすぎる!お前はボッタクリ餃子を肯定するのか!」とか長々文句を送られても困るんだよ。
そんなとこ細かく見て真面目に評論しようという意図で書いたコメントではないし、漠然と「上手な漫画だ!」って思っただけなんだよ……
これに限らず、漫画が「なんか良い」って漠然と好意的に紹介したなんて、細かい点をしっかり見て全肯定するって意味ではないんだが、なぜ伝わらないときもあるのだろうか。
まあ、自分は漫画描く人ではないし、一家言ある人からして不自然なこと言ってるときもあるのかもしれんけど、本論じゃないと思う点で騒がれると違和感がある。
十数年前、就職氷河期の人間で大学卒業後就職できず、フリーターでしばらくやってたんだけど並行して転職活動してたらようやく小さな事務所の事務員として拾ってもらった。収入は大したことないけど職場を変えつつ同じ業種で仕事を続けられてて、今に至る。
その間にいったんは結婚したけど、こっちが未熟なせいか相手に愛想をつかされ離婚されてしまった。そのときは人生のどん底だった。
そのあと何年かして、大学の頃から続けていた趣味の関係で知り合った年下の人と結婚して子どもをひとり授かり、なんとか保育園に入れられて仕事を続けることができた。
貯金はいま自分のだけで700万くらい。自分の年齢と照らし合わせるとそこまで多いわけではないと思う。
夫は若いので結婚時にそんなに貯金がなかったけど、今のところそこそこの収入あって(ただしめちゃくちゃに忙しくしている)子どもにはお金で困ることがないように、というのは夫婦で一致している。
いつ働けなくなるかなんて誰にもわからないので出来る限り自分は働き続けてお金は貯めていきたい。
老後資金に2000万円いるとか言ってるけど、実際はもっと必要になるだろうと思って、漠然と焦っている。
子どもだっていまはそんなにかかってないけど、大きくなったらもっとお金がかかるだろう。
あと、一回離婚しているのでいつ夫が心変わりしても生きていけるように、働き続けたいというのはある。
今のところなんの資格ももってなくて、本当は手に職をつけたいんだけど、日々の仕事や子育て家事に忙殺されてて、勉強できてない。勉強するくせもできてない。
子どもとももっと接したいし、一緒に成長していきたい気持ちもある。子どもはすごくかわいい。最近は言葉が通じるようになってきて、おしゃべりするのが楽しい。仕事してると、そういう時間も限られる。その上自分の勉強までするとなったら、体が壊れるんじゃないだろうか。
私は女なんだけど、性への考え方が男性に近いと思う。
例えば好きな男の人が出来たとして、付き合うとしたらその先殆どの確率で性行為が待っている。
この人の事は好きなのだが、この人に押し倒されて股を開いて突っ込まれて……という事を想像すると酷い拒否反応が出てしまう。
そうではなくて「この人を押し倒して尻に突っ込んで犯してやりたい」と考えてしまうのだ。
前述の拒否反応は、例えるならば異性愛者の男性がゲイに抱く漠然とした恐怖心に近いのかもしれない。
自分が男側だと思っていたのに、突然女側の役割を持たされるかもしれないという地位を覆される恐怖。
ここでおかしいのは自分はもともと女性であるという事で、むしろ女側の立ち位置こそがデフォルトでスタンダードだという事だ。相手も全くそのつもりだろう。
しかし自分はそれに大きな拒絶を抱いてしまう。これに物凄く悩んでいる。
でもこういう時も感情移入するのも女側ではなく男側だ。こんな風に犯されたい、ではなくこんな風に犯したいという感情を抱いてそれを見る。
だから現実離れしたいかにも男を喜ばせる為のファンタジー演出も大好きだし、現実の好きな人とは別にそれはそれとして見る。
逆に女性向けのAVというのもあるがああいうのは全く「抜けない」。女側の視点に寄り添って作られたものなのだから、逆を見てる自分に合わないのは当然でもある。
ただ男性向けでもフェラのシーンだけはやっぱり実物がないのでイマイチ響いてこなかったりする。
自分は女だという確固たる性自認がある。性的な話題さえ離れれば一般的に女性が好きだと言われるようなものが好きだ。
可愛い洋服やアクセサリー、スイーツも好きだ。少女漫画もカッコいい男性アイドルも好きで、よくいる女性そのものになれる。
ただ昨今フェミの話題も多いがあの手の話題にも乗り切れない所がある。何故ならあの話題は「男が女を性的消費する」事が話の大前提だからだ。
自分は男も女も性的消費したいし、しているのだから、まず議論に立つ前に話の前提に乗り切れていない。
セクシャルマイノリティで無いのだとしたら、こういう考え方で生きている私は一体何なのだろう。
誰にも相談できなくて増田に書き出しているけれど、今はただ「そんな女はいない」「どうせ男でしょ」と存在そのものを否定されるのが一番怖い。
彼女ができないできないと嘆くやつをよくみかけるがそういう奴らは美肌、オシャレ、積極性どれか1つでも気にかけたことはあるだろうか?答えは簡単。「全く無い」。ただ漠然と日々を過ごすだけで何も努力はしない。あっちから寄ってきてくれると思っている愚かな生き物だよ。顔がブスでも付き合ってるやつなんて腐るほどいる。逆に美男美女カップルなんて滅多に見ない。お前らにもチャンスはきっとある。諦めるな!行動にうつせ。
まさかとは思っていたが、やっぱりだ。
アメフト選手と相撲レスラーを足して、2で割らなかったような体躯だ。
もしも、ここで勢い良く振り向かれたり、抱えている荷物を落とされたりしたら大怪我は確実だろう。
「やあ、調子はどう?」
「ん?……よもやワレに聞いているのか?」
俺の予感は確信に変わる。
「うぬ……マスダ、の長男」
「そんな気はしてたけど、やっぱりムカイさんか」
「なぜ、こんなところにいるのだ?」
「それはこっちも聞きたいな」
俺の知り合いだと分かると、クラスメートたちも会話に参加し始めた。
「怖くて近づけなかったとは、オマエラも薄情なヤツだな」
「ははは……ムカイさんに指摘されると、なおのこと申し訳なくなるね」
AIも戦闘用に作られているはずだが、感情表現は人並みに豊かだ。
現在は武装解除され、『256』という会社が名義上ムカイさんを管理しているらしい。
しかし実質的に放逐状態で、俺の家の斜向かいで普通に生活している。
「ワレの戦闘プログラムをいじれる技術者が見つからなくてな。仕方なく、自ら“戦わない理由”を新たに規定することで抑えているのだ。そのせいで行動に大きなラグが生じてしまう」
「どれくらい?」
「平均0.2秒だ。以前は0.1もかからなかったというのに」
「いや、十分早いじゃん……」
「オマエラ基準で言われても慰めにすらならん。何をするにも戦闘用プログラムと紐付けられているから、その度に処理が発生するんだぞ。この煩わしさはシェア不可能だ」
とはいえ、現代社会に溶け込むためには色々と不便もあるらしい。
この『AIムール』で働いているのも、『256』に言い渡されて渋々やっているようだ。
なるほど、会社が未完全の状態にしては、アンドロイドだけ妙に揃いすぎていると思った。
足りない部分は、そうやって穴埋めしてたってわけか。
ムカイさんにチェックを必要としないのも、『AIムール』の管轄外かつ規格外だからだ。
下手にいじれば改造行為にあたるため、コンプライアンス的にマズいのだろう。
ただ、未だ疑問も残る。
そんな派遣アンドロイドに、なぜ『AIムール』はリーダーを任せているのだろうか。
いや、なんとなく分かるような気もするが、その“可能性”はあまり考えたくない。
「エーゼロワン」
翌日の仕事に慣れてきたこともあって、あっという間に終わった。
慣れが必要なほど難しいってわけでもないけれど、何もしない時間が増えてしまうのが厄介だ。
アンドロイドたちが黙々と作業をするシーンなんて数分見てれば飽きる。
「暇っすねえ~」
「そういう極端な対比は適切ではないな。それに、社員に碌な仕事を与えないのも一種のパワハラだ」
「とはいえ、俺たちは職場体験で来た学生だからな。大した仕事は与えられないんだろう」
まあ、そうは言ってみたものの、何を体験させられているのかは自分でも良く分かっていないのだが。
「せめて暇をつぶせる場所があればいいんすけどね~」
社内はまだ工事中の場所か、『関係者以外は立ち入り禁止』という札ばかりだ。
利用することはもちろん、覗くことすらできない状態だ。
AIの職場だから、人間向きの施設は優先順位が低いってことなのだろうか。
大企業の支社だから、食堂の飯だけは少し期待していたのだが、まさか出前だとは思わなかった。
「普段は何を頼むの?」
「やっぱピザが最強っしょ。もう少し安くなってほしいとは思うけど」
「ああいうデリバリーが高いのは、注文が殺到するのを防ぐためって側面もあるらしいぞ」
「ま、結局は費用対効果が~ところでしょ」
「リーダーのアンドロイドに、何か聞いてみたりしないんすか?」
「ええー……どうかな」
暇つぶしになるかどうか以前に、そもそもやりたくないって反応だ。
「ちょっと怖いんだよね……」
リーダーは、他のアンドロイドたちから十数メートル離れた場所で作業をしている。
遠くから見ても分かるほどに大きなボディで、人間には持てないであろう重さの荷物をいつも運んでいた。
どうにも近よりがたい雰囲気があったんだ。
「他のアンドロイドたちみたいに質問チェックしなくていいみたいだから、無理に関わる必要はないんじゃないか?」
「それが気になるんすよ。なんでリーダーのチェックはしなくていいのか……」
確かに、俺もその点は気になっていた。
リーダーなのだから、むしろ優先的にチェックするべきアンドロイドのはずだ。
運搬作業ばかりで、他のアンドロイドを統率している様子もないのも気になる。
「よし、聞いてこよう」
俺はフォーチュン・クッキーを平らげると、おもむろに席を立った。
「問題ない。占いには『思いがけない出会いが、水の流れを変える』と書かれていた」
「それは、良いとも悪いとも取れる書き方じゃないか?」
もちろん、フォーチュン・クッキーの占いなんて信じちゃいない。
大丈夫だと感じたのは、危険だったら担当もこんな場所を任せないだろうという、常識的判断からきている。
それに漠然とだが、あのリーダーを見たときから、俺の中では「もしかして」って思いが燻っていたんだ。