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2024-08-26

植物の科でドラフト会議

暇だったのでChatGPTに植物の科でドラフト指名してもらった。

1位 イネ

イネ小麦とうもろこしといった主食で高栄養な上、燃料、木材、紙など利用価値の高い材料として使える

2位 マメ科

大豆、えんどう豆などタンパク質も脂質も確保できるうえ、味噌醤油などの調味料の原料や飼料としても有用。1位指名イネ科と合わせて三大栄養素カバーできる。

3位 ナス科

 トマトジャガイモピーマンなどビタミンミネラル豊富な上に美味しい。イネ科に向かない土地でもジャガイモは育ったりするので保険にもなる。唐辛子もあるので辛い味も楽しめる。

4位 バラ科

 りんご、梨、さくらんぼ、桃、イチゴなど果物ビタミン食物繊維を補強。甘い味への欲求アーモンドのようなおやつもあり、花も心を癒す。

5位 シソ科

 バジルミントタイムオレガノシソなど各種ハーブ香辛料が該当。4位までで概ね主要な栄養が確保できているけれど、シソ科を加えることでさらに味のバリエーションが増す。薬としても使える

非常にロジカルバランスの取れた指名をしている。特に栄養について王道通り三大栄養素から固めてビタミンミネラル食物繊維を加え、デザートや味のバリエーションまで気を配った素晴らしいチームづくりしてる。

2023-08-23

anond:20230823124620

ナスを油で炒めて塩とほんの少しの味の素で食べるとほんのりとじゃがいもの味がするって俺しかからいかも知れんけど、ジャガイモナス科ってすごく納得するんよね。

タンパク質マメ科

脂質のマメ科アブラナ科

炭水化物イネ

三大栄養素固められてて、栄養的にはほぼ水植物だらけのウリ科が最弱、辛うじてジャガイモ持ってるナス科がプービー。

ただ、トマトじゃがいも持ってるナス科と玉ねぎ香味野菜持ってるヒガンバナ科ユリ科)も捨てがたい。果物に近いの持ってるウリ科も夏は無双だし。悩ましい。

野菜の科目を一つだけ選ぶとしたらどれが最強か

野菜にはナス科アブラナ科などの科目がありますが、一つだけ選ぶとしたらどれが最強か考えてみました。

(最強というのは戦いに強いという意味ではなく、食べるとしたらどれが一番か、という意味です!)

ナス科

ナス科は、ナスはもちろん、他にも色んな野菜があります

まずはトマト。そしてピーマンパプリカもあります。彩りがいいし、栄養もありますね。

唐辛子ナス科イタリア系料理が捗りそう。

そしてじゃがいもナス科です。炭水化物カバーして、ナス科は強いと思います

ウリ科

ウリ科は、きゅうりズッキーニがあります。そしてかぼちゃ。甘くて美味しいですね。

そしてこれを野菜に入れていいのか分かりませんが、スイカメロンウリ科です。

これらを野菜と認めるなら、子供ウリ科を選びそうですね。

アブラナ科

アブラナ科は葉野菜が多いです。キャベツ白菜小松菜チンゲンサイなど。

ブロッコリーアブラナ科です。栄養満点ですね。

あと、大根アブラナ科です。幅広い守備範囲で、アブラナ科も強そうです。

イネ

イネ科は、その名の通り、稲があります炭水化物としては最強ですが、少し寂しい気もします。

しかし、イネ科にはなんと麦があります。これは強いです。

麦があればパンうどんも作れますし、ビールも作れます

お酒はお米から作れるし、アルコール好きな人イネ科を選ぶでしょう。

ただおつまみが弱いです。とうもろこしイネ科なので、焼きもろこしやポップコーンつまみしましょう。

マメ科

マメ科には、えだまめ、さやえんどう、落花生などがあります

えだまめは、熟して茶色くなると大豆として収穫できます。これが強い!

大豆豆腐豆乳、しょうゆ、味噌、また大豆ミートとしても利用されています

調味料を生み出せるのは強いです。和食好きな人マメ科を選ぶのではないでしょうか。

ヒガンバナ科

ヒガンバナ科は、玉ねぎ長ネギがあります

またニラニンニクラッキョウヒガンバナ科です。

香りが強い野菜が多く魅力的ですが、どちらかというと他を引き立たせるタイプ野菜が多そうです。


ここまで主な野菜の科目を見てきましたが、みなさんはどの科が最強だと思いますか?

私はマメ科が好きです。豆腐味噌汁が好きなので、個人的にはマメ科(というか大豆)が最強だと思いました。


他の野菜の科目は、他サイトの以下の表にあるので、よかったら見てみてくださいね

http://www.nanbahc.co.jp/yasai_kamoku.html

2022-11-07

虹(ニジ)と、ヘビと、ウナギの話

 この文を書いている今日、所用で外出した先で雨に遭い、それが止むのを夕方まで待ち、さて自転車で自宅に帰ろうとした道すがら、空に虹(にじ)を見た。

 今日の外出先から自宅へと向かおうとすると、ちょうど西から東へ進行する形になる。東の空へと流れ去る黒い雨雲を背景に、色の濃く鮮やかなもの、色が淡いもの、二本の虹が綺麗な弧を描いていた。

 その時、私が通行していた自転車道兼遊歩道には、他に散歩ランニングをしている人たちもいたのだが、彼らも私と同じように、虹に見とれたり、スマホ画像を撮ったりしていた。中には「二本の虹なんか初めて見た!」と驚いている人たちも少なからず見られた。虹が二本出ることを知らない人もいるのかと、むしろそれに私は驚いたのだが、のんびりと空を見上げる余裕を持つことがあまり許されない現代人には、仕方が無いことなのかもしれない。綺麗な虹を見たという新鮮な感動が機会となって、彼らが空の気象天体に関心を持ってくれたら嬉しい。

 ところで、二本の虹が出ることを知らないということは、おそらく彼らは二本の虹の名前も知らないのであろう。しかし、虹が二本出ることを知っている人でも、案外その名まで知っている方は少数派ではなかろうか。こんなことを言うと「虹は虹でしょ?区別とかあるの?」と思われるかもしれないが、漢字による呼称区別がある。

 漢字の原型は、殷代の甲骨文字に見ることができるが、その中には既に、虹を表した象形文字を見出すことができる。それは、弓形の弧を描く二本線で描かれており、弧線の両端には口を開いて下を向く頭を持ち、しかも角らしき突起まで見られる。

 甲骨文字占いに関する記録を遺したものであることから卜辞(ボクジ)とも呼ばれ、古くから中国人自身による研究が行われていた。その一つに郭沫若(かく・まつじゃく)の著した『卜辞通纂考釈』があるが、この中で「一つ出た虹を『虹(コウ)』、二つ出た虹を『霓(ゲイ)』と称したものであろう」という説が述べられている。ただし、現在漢和辞典を引けば、『虹(コウ)』が雄で『霓(ゲイ)』が雌とも記されていて、郭沫若の説とはやや異なる。二本の虹の濃い方を『虹』、淡い方を『霓』として雌雄ペアと見るのが後代の見方である。いずれにしても、卜占の亀甲や肩甲骨に刻まれるような神秘的・神話存在として、虹・霓は古代中国人の心を捉えていた。

 残念ながら、私のデバイス文字変換では『霓』の文字しか出てこないのだが、本来は『虫』偏に『兒』旁で、ちゃんと『虹』とペアになるのに相応しい形をした文字である。それが現在、雨冠の字形が主流となっているのは、科学的な物の見方をするようになった近・現代人が、この漢字には神話的・呪術的な役割ではなく、気象用語という科学的な役割を担わせるようになったことの反映であろう。

 虫偏の字であることからも判るとおり『虹(コウ)・霓(ゲイ)』のことを、昔の人々は、広い意味での『蟲(むし)』の類いと考え、すなわち「ヘビ」の一つと見做していた。これは日本でも同じことで、マムシやフクムシなど「ムシ」呼び名がヘビには用いられている。『フクムシ(福虫)』というのは、これは穀倉を荒らすネズミなどの害獣を捕食してくれる益獣だからである。『マムシ(真虫)』の真(ま)は、オオカミに冠した神名大口真神(おほくちのまかみ)』における真(ま)と同じく、強く猛々しい神の名を軽々しく直接的に呼ばないようにするための、一種忌み名としての尊敬接頭語であろう。

 『虹(コウ)・霓(ゲイ)』は、両端に頭を持つ怪蛇であるから「それではヘビじゃなくて、むしろ龍とかの仲間ではないか」と言われるであろう。しかし、昔の人々にとっては、家屋の周辺や田畑などで身近に見かける普通のヘビですら、神秘的な存在だったのである。昔の人々にとって、龍(りゅう)/蛟(みずち)etc.普通のヘビとの間の境界は、我々現代人が考えるよりも遥かに曖昧であったと言ってもいい。足を持たない、もしくは四脚が有っても小さくて目立たない、細長いクネクネとした身体動物のことを、一纏めの仲間として昔の人々は捉えていたと考えられる。このことを少し頭の片隅に置いてから、以下を読み進めてもらいたい。

 「それにしても、虹がヘビだなんて、昔の中国の人たちは面白いことを考えていたものだなあ」と思われるかもしれない。しかし、実は「虹(にじ)=天の蛇」という考え方は、近代化する以前の社会では、地球レベルで広く見られた/見られるものである。そして、それは日本例外ではない。そもそも日本語の名称『ニジ』そのものが『ヘビ』を意味していたとも考えられている。

 日本における「『天の蛇』としての虹」の話に関しては、ロシア人言語学者ニコライ・ネフスキーによる有名な研究をはじめとして、多数の調査研究が為されている。それらから、思いつくままに事例を紹介していこう。

 例えば、琉球諸島宮古島では虹を『ティンパウ』と呼んでいたが、『ティン』は「天」、『パウ』は「ハブ」のことである。『ハブ』は『ヘビ/ヘミ』系統の語である大蛇を表す『ウワバミ』の語に含まれる『バミ』もまた『ヘビ/ヘミ』の転訛であると考えられる。『ウワ(上)』はマ(真)カミの真と同じく、忌み名としての尊敬接頭語であろう。

 宮古島の北にある池間島には、若返りの水についての昔話が伝えられている。欠けて新月となり姿を消し、再び満ちて姿を現すことを繰り返す月。脱皮して不老不死を保つ(かのように信じられていた)蛇。若水とは、神話では月や蛇と結び付けられて語られる、不老不死象徴である。月と水が結び付けられるのは、潮の干満との連想であろうか。

 太古の昔、人間はスデ水(若返りの水)を浴びて脱皮することで、不老不死を保っていた。ある時、天の太陽神が、セッカ(ヒタキ科の鳥類)に命じて、スデ水を月から地上へと運ばせていた。ところが、途中で『アウナズ(虹)』が、スデ水を奪って捨ててしまった(あるいは、スデ水を横取りして使い、脱皮するようになった)。このため、太陽神月神の怒りを買ったアウナズは、それ以来、太陽の反対側に出るようになったという。

 若水物語に登場する『アウナズ』という語は、琉球諸島地域におけるアオヘビ類を指して言う『アウナジ/オーノジ』系統の語と明らかに同じものである。他に、八重山群島竹富島でも『オーナーヂィ』と言うとされる。つまり『天の虹』と『地上の蛇』を、同じ名前で呼んでいたのである

 少し変わったものでは、小浜島では虹を『チネー・ミマンチィ』と呼んでいたというが、これは『ティン・ヌ・ミミジィ(天の蚯蚓[ミミズ])』の意であるという。細長くてクネクネした動物を昔の人々は一纏めに捉えていたという話を、今一度、思い出してもらいたい。

 新城島では、虹を『アミ・ファイ・ムヌ(雨を食うモノ)』と呼ぶ。雨が降りそうで本格的には降らない俄か雨で終わる状況を「虹が雨を食った」と言うからだそうである与那国島には『アミ・ヌミャー(雨を飲むモノ)』という呼び名もある。

 虹が喉の渇きを潤すために雨や地上の水を飲みに現れる、或いは、虹が喉の渇きを潤すために雨を呼び起こすという信仰もまた、広く見られるものである

 長野県では、龍が天から水を飲みに降りてきた姿が虹とされ、また、同県更科では「虹は『ジャ(蛇)』の吹く気である」と信じられていた。山梨県西部でも「『ノジ』は蛇の息」とされた。秋田県平鹿では「『ノギ』は吹いた」と表現した。大分県でも、虹が出ると「『ジャ(蛇)』が吹いた」と言われていた。水神としての蛇神が棲むとされた湖沼から天の蛇としての虹が出現して、雨を呼び起こすという話も広く分布していることが認められる。このことからネフスキー湖沼支配神を指す『主(ヌシ)』も『ニジ』と同一起源ではないかと考えたようであるが、それは流石に後代の研究から否定されたようであるしかし、湖沼の主といえば大抵は龍蛇なので、語源論としてはともかく、ヌシと虹を結びつけるネフスキー見方は意外に悪くないと思える。

 ネフスキーと同じ頃の時代宮良当壮という研究者は、虹とヘビ類の方言呼称分析して「『ニジ』はヘビを意味する語から分化した」ということを立証しようと試みた。ニジの呼び名には『ノジ/ネジ/ヌジ/ヌギetc.』がある。既に上でも紹介したが、琉球諸島地域におけるアオヘビ類の呼び名が「アヲ+(語根)」の形をとっており、その語根部分の変化が『ノジ/ナジ/ナギetc.』となっていて、極めて似ている。そこから、宮良は「『ナギ』が『ウナギ(鰻)』を含めた『ヘビ型動物』の総称であり、そこから『ニジ/ヌギ』などの語が派生分化していった」と考えたのである。細長いクネクネした動物を一纏めに捉えていたという話を、再度、思い出していただけたであろうか。

 この宮良説の傍証としては、例えば秋田県ではアオダイショウのことを『アヲノジ/アヲノズ』と呼び、『ノジ/ノズ』は同地域における虹の呼称共通しているなどといった事例が幾つも見られるので、宮良説はあり得ると個人的には思っている。大蛇を指す『オロチ』という語も、尊敬の『接頭語オ(御)+ロチ(ノジ系統語の転訛)』と考えられる。

 とはいえ現代人の感覚から見れば、特に生物学動物分類学知識を通じて見れば、ヘビとウナギ同類視するという考え方は、なかなか受け入れ難いものと思われるかもしれない。しかし、以下の話を読まれたならば、どうだろうか。

 昔の日本人は、雷神に対して信仰を抱いていた。特に農民は、落雷に対する特別信仰を抱いていた。例えば、岐阜県美濃地方では、稲田落雷があれば、その場所注連縄を張って神聖視・聖別した。何故このように稲田への落雷特別視したのか。それは『稲妻(イナヅマ)』という単語に端的に表されている。イナヅマとは「稲の配偶者」であり、昔の日本農民たちは、雷神を「稲田神を孕ませる夫(ツマ)」と見做したのである。これは、落雷のジグザグ線が蛇神の顕現と見做されたこと、そして、蛇体が男性器の象徴と考えられていたこととも関係しているのであろう。落雷は豊作の予兆であった。

 東北地方には、落雷のあった稲田神聖視する風習存在した。例えば、岩手県では、落雷のあった稲田を「お田の神の田」と呼んだり、女性家畜を入れないようにしたり、雷神と刻んだ石を建てて祀るなどした。

 この岩手県をはじめ、東北地方には「ウンナン田」と称する水田の事例が見られ、これは「落雷のあった水田」であり、しかも「鰻(ウナギ)の姿が見られる水田」のことであるとされる。ウナギが住める水田は、水温が比較的高く、良い水田だと考えたからともされる。落雷後の水田ウナギを目撃したことで、農民たちは「雷神水田に棲み着いて、良い水田に変化した」と考えたのであろう。しかし、それだけではあるまい。

 今では、落雷が豊作の予兆であるという考え方は、単なる非科学的な迷信ではなく、それなりの自然科学的な根拠があったと知られている。農作物の稲だけに限らず、植物の生長には、窒素肥料成分が不可欠である大気中には気体の窒素が大量に存在するものの、それらは化学的に安定な窒素分子状態存在しているため、そのままで植物栄養素として利用できない。ハーバーボッシュ法による大気中の窒素を人工的に固定する方法確立し、窒素肥料大量生産が実現するまでは、大気中の気体窒素を、植物栄養素として利用できる窒素化合物の形に化学変化させることができたのは、マメ科植物の根に共生している根粒菌を除けば、雷による空中放電だけであった。おそらく、落雷が起きた水田の周辺では、雷の電気により生じた窒素酸化物の影響で、稲の発育が良かったのだと想像される。それを見た農民たちが、経験知として「落雷=豊作の徴」と語り伝えたものが、ウンナン田なのであろう。

 最後になるが、もしも『ナギ系統の語がヘビ型動物を指すという説が真実であるとすれば、そこからどうしても思い浮かべてしまうのが、インドから東南アジア地域に広く分布する蛇神『ナーガNaga』の存在である果たして、ヘビの古い呼称の一つである『ナガムシ(長い蟲)』の『ナガ』は『ナーガ』と関係があるのか。水の中にいる長くクネクネしたヘビのような身体をした動物ウナギは、もしかしたら『オ(御)+ナーガからその名が付けられたのか。

 妄想は尽きない。

【参考文献】小島瓔禮・編著『蛇の宇宙誌』(東京美術)

 今回の内容は、この本の受け売りである。とても面白い名著なので、是非、図書館などで一読することをおすすめしておく。

栗花落カナヲと蛇の話⇒anond:20221108215545

2022-11-01

anond:20221101121105

レンゲ有用

レンゲ

レンゲに訪れたセイヨウミツバチ

レンゲはセイヨウミツバチの良い蜜源となるため、多くのはちみつレンゲの蜜から作られています。また、マメ科植物であるため、前回の記事で詳しくお話した窒素固定を行うことができます。そのため、水田肥料緑肥)として利用することができ、水田の休閑期に見られる一面のレンゲ畑は緑肥のために栽培されていることが多いです。

レンゲによる緑肥の利点

レンゲ

レンゲ

レンゲを稲を植えていない時期に植え、成長させて窒素をたくさん取り込ませたところで、植物体ごと土の中にすき込みます。これにより、化学肥料を与えずに窒素分を田んぼ供給することができます化学肥料は手軽に安く利用できる反面、問題点もあります。耕作地に撒かれた化学肥料の50%くらいが利用されずに土壌から流れ出し、川や海の富栄養化に影響すると言われています。また、化学肥料だけを土壌に与えていると土壌に住む微生物ミミズ代表とする土壌動物の餌が不足し、生息しにくい環境になります。そういった生物が居なくなると、土が硬くなり、植物も生育しにくい土壌になると考えられています有機物を土壌に与えることは、土壌が劣化してしまうのを防ぐのに欠かせません。レンゲによる有機肥料を用いた農法は化学肥料使用するよりも知識技術必要になりますが、持続的な田んぼの利用や周囲の環境への影響を考えると、良い手法であると考えられます

レンゲ畑の減少

レンゲ

レンゲに訪れたコマルハナバチ

レンゲ栽培は、1960年代以降に急激に減少しました。その原因は、稲の苗を植える時期が早まりレンゲ栽培時期と重なるようになったことや、化学肥料を容易に使えるようになったこと、農家家畜を飼わなくなり、その飼料としてレンゲ栽培することがなくなったことが挙げられます。また、アルファルファタコゾウムシ Hypera postica というレンゲ害虫1982年海外から侵入し、九州から西日本に広がり、開花前のレンゲが全滅するという被害がおこりました。

アルファルファタコゾウムシ Photo by AfroBrazilian, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

これに対し、日本では、生物的防除として1988年からタコゾウチビメバチというアルファルファタコゾウムシの天敵がアメリカ合衆国から導入され、2006年までに福岡熊本大分山口岡山兵庫岐阜で定着したこと確認されました。それらの地域では、アルファルファタコゾウムシのレンゲへの被害が減少してきたことが報告されていますしかし、生物的防除は、外来種積極的に導入する方法であり、在来種にどのような影響が起きるのか想定することが難しく、非常に危険手法です。生物学的防除として沖縄に導入されたマングースは、結局目的生物駆除できず、むしろ在来種に多大な影響を与え、しかも、一度広がったマングース駆除するのも困難な状態になっています (沖縄マングースについて1, 沖縄マングースについて2)。幸い、今のところは在来種への影響は明らかになっておらず、レンゲへの被害は減少しているようです。

近年は、2015年から施行された「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律」で、緑肥を行う農家への国から支援も行われるようになって来ました。レンゲ畑、復活の兆しが見えてきたのかもしれません。

https://biome.co.jp/biome_blog_170/

2021-12-16

anond:20211216140442

元増田です。

環境への影響を考えるなら、化成肥料は間違いなく悪いです。

肥料は主に窒素リンカリの3要素からなります

窒素空気から合成するのにエネルギーを使います。全世界の消費エネルギーの1.2%だそうです。

https://www.asahi.com/articles/ASM594WBSM59ULBJ007.html

リンは主にリン鉱石という鉱物から作られます

火山灰土ではリンが反応して植物に吸われなくなるという現象があり、日本ではリンはとても大切な資源ですが、

残念ながら日本には資源がありません。100%輸入だったと思います

中国からの輸入が主で、これが今ストップしてしまいました。

一部では肥料工場も止まり、値上がりで済むのか、来年分が手に入るのかという状態です。

何にしても有限な資源であることは変わらず、リン枯渇という問題は随分前からあります

過去にはグアノというコウモリの糞がリンの主原料でしたが、取り過ぎて枯渇して国家滅亡寸前までいった島があります

カリちょっと知らないです。すみません

有機技術を使うと、例えば窒素マメ科栽培して共生である根粒菌空気中の窒素肥料に変えさせるという方法があります

稲作の前にマメ科であるレンゲを育ててすき込んで肥料にするという方法は昔からあります

リンは既に過剰投与と言われているので、共生菌などを利用して固定化されたリンを吸い出すなどができると思います

この共生菌が発見され商品化されたのは割と最近の話です。

近くで手に入るものは何より手軽で安い。カーボンフットプリントという観点では肥料成分が薄く量が多くなっても間違いなくエコです。

有機からというより、資源の乏しい日本で、近くで手に入るもので回していくと自然有機になっていくのです。

2020-10-27

[]グァー

インド原産マメ科植物

種子を粉砕して得られるグァーガムという成分は、

水に溶かすと非常に高粘度となるため、

添加物の増粘多糖類として用いられる。

2020-07-05

【2000件突破記念】これまでに投稿された「今日知った言葉」の一覧 (2/2)

anond:20200705020553 の続きから

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詳細はこちからhttps://anond.hatelabo.jp/c/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%A8%80%E8%91%89

2020-05-14

[]スネークウッド

夢野久作少女地獄」よりスネキウッド(蛇木杖)という語で出てきた。

この間、カリンにはバラ科マメ科の二種類があってややこしいと書いたのだが、こちらにも似た事情があるようだ。

一つは、クワ科。材が堅くステッキ材として珍重されるそうだから、「少女地獄」に出てくるのは恐らくこちらだろう。南アメリカ原産で、蛇のような斑紋がある。

もう一つはキョウチクトウ科の常緑低木で、インド蛇木とも呼ばれる。インド・マレーなどの熱帯に分布する。名は根の形状からだが、一説に毒蛇による咬傷の治療に用いられたところからとも。

と、ここでおしまいにしようと思ったら、wikipeidaのsnakewoodの記事に、9種もの植物の別名として知られていると出ていて、思わず吹いた。

2020-05-09

[]カリン (マメ科)

漢字で書くと花梨、花林、花櫚。

東南アジアからフィリピンニューギニア熱帯雨林に自生していて、日本では八重山諸島が北限。オレンジ色の小さな花が、1日から2日の間に密集して咲く。

建物内装材や家具材、仏壇楽器として使われる銘木(美しくて趣がある木材のこと)である

ややこしいことに、のど飴なんかに使われるカリンとは全く別の種である。こっちは中国原産バラ科で、漢字で書くと花梨、榠樝となる。果実生薬名を和木瓜(わもっか)という。ただし和木瓜をボケやクサボケとする人もあるし、カリン木瓜(もっか)とする人もいるらしい。木瓜と書くと、普通ボケな気がするのだが、この辺は統一されていないとのこと。なるほど、どの種を指しているか混乱しないように、唯一のラテン語学名必要になるわけだ。

そういえば、近所の植物園ウコンと呼ばれる桜の品種が生えていて、ウコン色の花が咲くからなのだけれど、これもややこしいことこの上ない。わざわざ植物に別の植物の由来する名前を付けているのだものとはいえ、実際にウコンなのだしょうがない。

2017-06-29

君はバニラを見たか

バニラって、マメ科なのな。

いっかい土産物でもらったことあったけど、でっかい豆のさやみたいなのが乾燥してあって驚いた。それで、ホントにあのにおいがしてた。

https://anond.hatelabo.jp/20170629141435

2016-04-30

平成26年青果卸売市場調査報告

id:damae 日本ではかろうじてアブラナ科が対抗できているといえようが(日本人ダイコン大好きだよなあ)、世界的にはナス科がすでに支配している。トマトジャガイモという双璧を崩せるライバルがいない

確かに。日本におけるアブラナ科地位確認してみよう、と思い立ったので調査

平成26年青果卸売市場調査報告

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001140076

から「全国及び主要都市野菜卸売数量・価額・価格」をダウンロード。主要49品目(47品目+その他の菜類+その他の野菜)を科別に集計してみた。

品名価額(億円)数量(万t)kg単価金額量%
ナス科4548 177.2 257 21.0%16.5%
アブラナ科3579 369.8 97 16.5%34.5%
(ユリ科)3087 157.5 196 14.3%14.7%
ウリ科1906 73.6 259 8.8%6.9%
(その他野菜)1780 33.9 526 8.2%3.2%
キク科153375.9 202 7.1%7.1%
(きのこ派)1165 25.6 455 5.4%2.4%
セリ科993 74.7 1334.6%7.0%
アカザ科590 12.1 488 2.7%1.1%
マメ科507 7.1 7122.3%0.7%
ヤマノイモ453 12.8 354 2.1%1.2%
ヒルガオ科407 21.6 188 1.9%2.0%
スイレン249 5.1 4861.2%0.5%
イネ240 10.2 235 1.1%1.0%
ショウガ221 3.7 605 1.0%0.3%
(その他菜類)189 5.4 349 0.9%0.5%
サトイモ科179 6.2 287 0.8%0.6%
ウコギ科170.3 546 0.1%0.0%
総計21642 1072.7 202 100%100%


まさかナス科1位。数量ベースだとアブラナ科が2位ナス科ダブルスコアの圧倒的1位なのだが、金額だとこんなことに…。まさに

id:yuru_harukaze 好きな野菜ランキングならナス科の勝利じゃない?生産額でもナス科な気がする。流通量なら圧倒的にアブラナ科っぽい、1こが重いから

という予測通りの結果。

ま、まあ「その他野菜」や「その他菜類」がこれだけ大きいと分からないよね、とお茶ツバキ科)を濁してみる。

FAQ
  • id:uunfo エングラーやクロンキストのユリ科みたいな大雑把な分類使うのもうやめて
    • 最初そうしようかと思ってたんですが、シェアがどっちも14%になったんでついそのままにしてしまいました(謎言い訳)。下に品目別の表を付けたのでそれでご容赦ください。

付録、品目別ランキング

====

というわけで

単位でなく品目でのランキングです。参考として、価額順位・数量順位・単価順位も載せています

その他が1位ですが、仕様です

品名価額(億円)順位数量(万t)順位kg単価順位
その他の野菜V.A.1779.9 133.9 10526 15
トマトナス科1545.7 250.4 8307 30
きゅうりウリ科1461.6 349.4 9296 31
たまねぎ(ヒガンバナ科)1286.4 4115.3 2112 44
キャベツアブラナ科1247.3 5141.3 188 47
レタスキク科1114.3 660.8 7183 42
ねぎ(ヒガンバナ科)1013.4 731.1 11325 26
なすナス科813.1 825.1 1232427
だいこんアブラナ科799.5 9104.4 377 48
ばれいしょナス科789.0 1072.8 5108 46
にんじんセリ科754.1 1168.2 6111 45
ミニトマトナス科666.8 1211.7 20572 12
ピーマンナス科638.5 1316.4 15389 22
ほうれんそう(ヒユ科)590.2 1412.1 19488 17
はくさいアブラナ科553.8 1586.4 464 49
ブロッコリーアブラナ科504.4 1615.8 16319 28
しいたけ(シメジ科)461.1 175.1 30913 5
やまのいもヤマノイモ453.3 1812.8 17354 24
かぼちゃウリ科443.9 1924.3 13183 41
かんしょヒルガオ科406.7 2021.6 14188 40
しめじ(キシメジ科)348.0 217.7 25454 19
アスパラガス(キジカクシ科)319.2 223.1 341043 2
ごぼうキク科306.1 2312.7 18241 37
にら(ヒガンバナ科)300.0 245.8 27521 16
えのきだけニレ科(誤)287.5 2511.2 21257 35
れんこん(ハス科)249.4 265.1 2948618
こまつアブラナ科241.0 278.4 23285 33
しょうがショウガ221.1 283.7 32605 10
その他の菜類V.A.189.0 295.4 28349 25
さといもサトイモ科179.0 306.2 26287 32
スイートコーンイネ177.9 318.5 22208 38
にんにく(ユリ科)167.9 322.3 35746 7
えだまめマメ科144.6 332.2 36653 9
さやいんげんマメ科143.8 341.9 38766 6
さやえんどうマメ科129.1 351.3 431025 3
セルリーセリ科114.2 364.7 31243 36
かぶアブラナ科103.9 378.3 24125 43
ししとうがらしナス科94.8 380.9 451092 1
ちんげんさいアブラナ科90.5 393.2 33281 34
しゅんぎくキク科88.9 401.6 41568 13
みつばセリ科78.6 411.3 42597 11
なめこ(モエギタケ科)67.9 421.7 39402 20
たけのこイネ61.9 431.7 40374 23
そらまめマメ科48.2 441.2 44402 21
パセリセリ科46.4 450.5 48955 4
実えんどうマメ科41.3 460.6 477288
カリフラワーアブラナ科38.7 471.9 37199 39
ふきキク科23.9 480.8 46309 29
うどウコギ科16.5 490.3 49546 14


http://anond.hatelabo.jp/20160428222726

2016-04-29

農産物生産ランキング

id:y-wood 生産高(金額ベース)だとイネ科?ナス科

直観的には三大穀物、米小麦玉蜀黍を有するイネ科の圧勝だと思ったが、本当はどうなってるか気になったので検索

http://faostat.fao.org/site/339/default.aspx

で多少古いが2012年統計発見。当時の為替の1ドル=80円換算で表にしてみた。

品目生産額(兆円)生産量(億t)キロ単価
1牛乳ウシ科14.986.2623.9
2コメイネ14.857.3820.1
3牛肉ウシ科13.560.63216.1
4豚肉イノシシ13.341.09123.0
5鶏肉キジ10.570.93114.0
6小麦イネ6.346.719.4
7大豆マメ科4.862.4120.1
8トマトナス科4.731.6229.2
9サトウキビイネ4.6318.422.5
10キジ4.400.6666.3
11トウモロコシイネ4.298.734.9
12ジャガイモナス科3.903.6510.7
13生鮮野菜V.A.3.692.7013.7
14ブドウブドウ科3.070.6745.7
15水牛ウシ科3.060.9731.5
16綿花アオイ科2.970.26114.3
17リンゴバラ科2.550.7633.4
18バナナバショウ2.261.0222.1
19キャッサバトウダイグサ科2.062.697.6
20マンゴーウルシ2.020.4247.9
品目生産額(兆円)生産量(億t)キロ単価
サトウダイコンアカザ科0.862.703.2
大麦イネ0.371.342.8
サツマイモヒルガオ科0.381.083.5
スイカウリ科0.891.058.4
たまねぎユリ科1.390.8316.8

註:マンゴー類は原文は「マンゴーマンゴスチングアバ」なので本当はそれぞれウルシ科、弟切草科、フトモモ科に分かれる

結論イネ科マジ世界支配者。量ベース統計だともっとひどくて1~4位を独占する。

15位が謎だが、なんかインドパキスタン生産多い。宗教上の理由でスイギュウが多い、と説明している人がいるが、本当にその説明で正しいかは分からない。

最後の5品目は量ベース統計だとベスト20に食い込む産物。参考として載せた。

http://anond.hatelabo.jp/20160428222726

2010-09-07

農法の進化

農法の進化の過程を見ていると、紀元前から続く農業肥料との戦いであったことに気づく。

ヨーロッパの原始的な農法として二圃制というのがある。

冬に小麦を育てるのだが、その後はなんと一年間放っておき、休耕地にする。

これは別に農家が怠慢だとかではなく、そうしないと小麦が育つ地力が回復しないからだ。

次に北ヨーロッパに農耕文明が伝わってしばらくすると、三圃制というのがでてくる。

二圃制に加えて夏に大麦を育て、大麦→小麦→休耕のローテーションにする。

これは当時としてはかなり便利だったらしく、長く続けられた。

ところで、別にそんな面倒なことをせんでも成り立つ非常に便利な農法が古代にもあった。

氾濫を利用する方法だ。

メソポタミア文明エジプト文明、その他いろいろの文明の発祥地ではこれが非常に便利に使われていた。

土が枯れたら雑草に癒して貰うのではなく、川に流してもらい、新しい土を持ってきてもらうのだ。

そうすれば毎年なんの憂いもなく農業に励める。

現在では大河の氾濫など、人間に害があるばかりでダムでも作って治水してしまうものだが、化学肥料がなかった時代は氾濫は農業にとって非常に重要であった。

ところで、農地の地力とは、主に窒素分のことである。

大気中に腐るほど存在している窒素も、窒素酸化物などの形で地面に入らなければ植物が利用できない。

日本では古来、カミナリのことを稲妻と呼んだ。雲中で大放電現象が起きることで空気が灼かれ、窒素酸化物ができそれが雨に乗って地上に落ちる。無論、稲妻最初に呼び始めた人たちはそんな現象は知らぬだろうが、その関係性は知っていたのだろう。

窒素を大量に固定してくれる植物は、マメ科植物だ。

大豆などが有名だが、大豆肥料として利用されていた。日本では満州大豆を大規模栽培し、油などを取った絞りカス日本に輸入して肥料にしたりしていた。

化学肥料がいくらでも手に入る現在では、行われていないが、日本田圃では収穫後の田圃レンゲソウマメ科)を植えた。

幻想的な風景だが、昔は田圃に一面のレンゲソウが咲いていることが日常風景であった。(その蓮華は枯れる前に花ごと地面に巻き込んで肥料にした)

ヨーロッパ農業革命と言われるノーフォーク農法(輪栽式農業)では、クローバーを栽培した。

クローバーマメ科であり、この時やっと人間が「肥料を作る」という現象が発生した。

これまではずっと「肥料はどこかから持ってくるもの」だったのだ。(たぶんこの辺の意識の違いが近代近世あたりの歴史認識重要になってくるんだろう)

ノーフォーク農法は大麦小麦クローバーの他に、あまり地力を必要としないカブを育て、そのカブ家畜に食わせることによって家畜を年中飼育することができた。

クローバー家畜の糞でようやく、紀元前から続いてきた慢性的肥料不足は改善されるようになったのだ。

その後の化学肥料農薬の現代農法が確立されるようになり、肥料の問題は(少なくとも量的な側面では)農業から消滅した。

今や肥料をえるために四苦八苦していたのは歴史の事柄である。

2008-10-15

今日の服。

トップレス。ニプレス位つけておけばよかったか。0円

パンツ。よくわかんない豹柄。この間夕飯捕まえた時に一緒にくっついてきた。0円。

ベルト。近所に生えてるマメ科植物の蔦。0円。

  • シューズ

職業上木に登らないといけない為、特殊加工の足の裏。

バブルスくん。たまに動く。大きな物をもってる。餌代が一日50円位か。

計50円。

ターザンより。

 
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