2020-05-09

[]カリン (マメ科)

漢字で書くと花梨、花林、花櫚。

東南アジアからフィリピンニューギニア熱帯雨林に自生していて、日本では八重山諸島が北限。オレンジ色の小さな花が、1日から2日の間に密集して咲く。

建物内装材や家具材、仏壇楽器として使われる銘木(美しくて趣がある木材のこと)である

ややこしいことに、のど飴なんかに使われるカリンとは全く別の種である。こっちは中国原産バラ科で、漢字で書くと花梨、榠樝となる。果実生薬名を和木瓜(わもっか)という。ただし和木瓜をボケやクサボケとする人もあるし、カリン木瓜(もっか)とする人もいるらしい。木瓜と書くと、普通ボケな気がするのだが、この辺は統一されていないとのこと。なるほど、どの種を指しているか混乱しないように、唯一のラテン語学名必要になるわけだ。

そういえば、近所の植物園ウコンと呼ばれる桜の品種が生えていて、ウコン色の花が咲くからなのだけれど、これもややこしいことこの上ない。わざわざ植物に別の植物の由来する名前を付けているのだものとはいえ、実際にウコンなのだしょうがない。

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