「海外市場」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 海外市場とは

2023-02-24

anond:20230223074402

問題はその「カワイイ」にあたる未熟さを愛でる芸風設計が、非常に内輪向けで海外に輸出できない、海外で広く受け入れられない現状があることなんじゃねーの。

純粋に高いクオリティパフォーマンスを通してカッコいいを表現できれば、そして言語能力というスキルがあれば、海外市場で受け入れられる、韓国芸能が示しているのはその実績なわけで。

2023-02-13

EV欧州による日本車潰し

これ言ってる人に聞きたいんだけど。

から何なの?

日本車潰しだから日本メーカーEVなんてやらなくていい、て言いたいの?なんかコメントからはそんな感じがするけど。「我が代表(海外市場から)堂々退場す」が見たいの?海外市場を失ったら、日本メーカーたぶん全部潰れるよ?

日本車潰しだけど、…悪いけどこっちは全く思いつかない。EVシフトにとにかく反発して潰されよう、とか?EVで勝つんじゃなくて?

とにかくこれをいう人の「だから何なの?」が全くわからない。いや、ほんと、だから何なの?

2022-12-31

2018年頃のVTuber観を2022年末に振り返る

ふと昔のVに関する記事を追っていたら2018年の以下の記事が見つかった。

Vtuber市場供給過多で早くも飽和気味 : 市況かぶ全力2階建

https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65925486.html

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/kabumatome.doorblog.jp/archives/65925486.html

当時のコメント欄未来を見通していたり、あるいは全く外れていたりして面白かったのでコメントをとりあげて語ってみたいと思う。

セカンドライフ系のコメントが多い

・順調にセカンドライフ化していってる。

実体のない潜在需要を見込んで金が集まってる様をセカンドライフに例えてるんでしょ。みんなどんだけ楽して稼ぎたいんだ。

企業が乗り出してるけど外れてる感じがセカンドライフっぽいって事じゃないの?

セカンドライフとの比較結構見られた。確かにこの時期はいろんな企業独自にVを立ち上げたりしていたので、そう感じたのもわかる。実際マネタイズがうまくいかなくなって消えていった事務所も見てきた。

潜在需要をうまくマネタイズできたのがえにからカバーなのだろう。

・んで比較対象セカンドライフ?あれはオンゲーでしょ?Vtuberはどういうものか皆ちゃんとわかってる? / だからyoutuberの枝分かれした1ジャンルに過ぎない言うてんのに何勝手に大きな期待して勝手失望してんの君ら。

・状況としては普通YouTuberと同じなだけではなかろうか

この見方は正しかったと思う。自分動画製作者・配信者・ストリーマーのバリエーションひとつと見てる。そしてここ数年でこのジャンル自体が大きく成長したのだと思う。

キズナアイ四天王しか生き残れない

・結局先行者だったキズナアイとソレに続いてクラスタ分けされた、シロ・アカリルナ、あとはこれらの環境をはじめて一人でやってしまった元祖バ美肉のじゃおじ、くらいしか生き残らなさそう。

キズナアイ一人勝ち

四天王しか生き残れない、知ってた

・新しい文化ゆっくり醸造していくものからな。今はガートナーのハイプサイクル的には失望期に向かってる。あと5年は掛かるんじゃね/現状は素材提供する受託側が儲かる状態四天王委員長絶対安全圏だな

泣いていいか

この頃には既に流れが来ていたが、2018年以降生配信2DのVが業界を席巻するようになり、四天王相対的に影響力を弱めていくことになる。

コメント欄で全く言及もされていないホロライブがここまで伸びると予想していた人はいたんだろうか。

レッドオーシャンやばい

Vtuber総数は推計5000人、に驚愕。そりゃ多過ぎだな…もっとも、YouTuber自体レッドオーシャン極致なわけだが…。/企業が本気でコンテンツ制作に取り組んでくれるのは、官製クールジャパン」よりよほど良いと思う。

・まさにレッドオーシャンですね

パイ全体が小さいから、参入が増えると一瞬でレッドオーシャン化。利益度外視趣味でやってる個人ならともかく、時間当たり人件費が明確な企業がペイできるだろうか?

・要は10数年前に流行したバーチャルネットアイドルのガワを売れないyoutuberに被せただけのもんなんだからこうなるのは自明だったと思うんだがブルーオーシャンだと思われてたのか・・・大丈夫広告業界

・つぶしあえー(オッさん声で)/ここはブルーオーシャン、って乗り込んでみたはいいが死屍累々って構図すごく好き。傍から見る分にはエンターテインメント。中はきっと大変だろうけど。

とうとう2万人突破したぜ。

VTuber(バーチャルYouTuber)、ついに2万人を突破ユーザーローカル調べ)

https://www.userlocal.jp/press/20221129vt/

上の記事にあるトップ10のうちキズナアイ以外は2018年はいなかったことを考えると、まだ全然ブルーオーシャンだったのかもね。(追記:フブキもいた)

今年はぶいすぽっ!が急成長していたりと、売り方によっては出来ることはあると思う。(コミケのグッズ販売で300分行列はびっくりした)

先人の開拓のおかげでパイはだいぶ大きくなったと思うが、それでもまだ小さいとは思うので今後も期待。

・後から黒船がやってきてかっさらう予感。

黒船というか、ホロENとかにじENが海外市場の広さ・強さを証明していて強いなぁ…とは思った。

VShojoはどうなのかな。

ゆるキャラ

ゆるキャラめいてきた

ゆるキャラ界隈がVtuberやりだしたらまた様子も変わる…ってか、それはもしやふなっしーが通ってきた道

甲賀流忍者!ぽんぽこが逆にゆキャラ界隈に殴り込んでたわ。

ピーナッツくんは実質ふなっしーみたいになってきたが。

中身おっさんが〜系

・金かけられるなら中身おっさんより本物美少女のほうがコストそんなに変わらない割にマス受けするわな・・・Vtuberは見るものじゃなくてなるものやろ

女子ウケしないもの流行った試しがない。女性には、中がオッサンってバレバレからVtuberなんて誰も近づかないし話題にすらしない。

・「中の人オッサンでも組織力バックアップ」の強みが「PVが伸びなくても人件費ガンガン出ていく」弱みに。これソシャゲの悪いパターンじゃね

今だと「中身おっさんが〜」というのはあまりにも無見識だけど、2018年当時は本当によく言われていた。

女性ウケについては、努力甲斐あったのか最近女性リスナーが増えたなと思う(少なくともにじさんじは)

えにからIRだとリスナーの男女比率は半々くらい。実際にじフェスリアルイベント)を見てる感じ、肌感覚とも合致している。

オワコン

vtuberもそろそろ終わりか。

スーツネクタイ締めた連中が金目当てで参入しはじめたらそらもう終わりよ

Vtuberかぁ、三次元モデルに喋らせたり踊らせたりして配信してるのかなと調べないでいる内にもう下火になってきてた。コンテンツの消費が早すぎる。

・騒がれ始めてからコンテンツの消費速度が凄かったしこんなものでは。現状人気あるものバ美肉おじさんみたいにコミュニケーションツールとしてVR使ってるのぐらいしか残らないかもね

京都出身の某若手映画監督脚本家の人のツイキャスを見てたときに「飲みの席で某広告代理店の人からVtuber勉強しといたほうが良いよ』と言われた」という話を聞いて、嗚呼炭鉱カナリアが死んだと思いましたね

・酷い業績でこれをやれるハートの強さ 同人イベントコミケなど)で人気がない事を知り、ステマに近いゴリ押し事業なんだと悟った。供給過多にもなるし、飽和状態にもなりますわ。

オワコンと言われ続けて早4年、コミケジャンルではVtuberが最大手になりました。炭鉱カナリア死ぬには早すぎたな。

プリコネ

・プリコネCMVTuberっぽく作られてて「早いなー」「やっぱもうそろそろ打ち止めだなー」とか思いながら見てた。

・プリコネCMVtuber感すごくないすか

プリコネに限らずサイゲは割と積極的だったよね。ゴルシとか既に誕生してたし。

そのほか

・全員追ってた人がどうなったか気になるね…

かにどうなったんだろう。

そもそも萌えキャラである必然性は?犬tuberとか猫tuberの方がリーチする市場が広そうなモンだが。

黒井しばを応援してくれ

ニコニコ動画の時からいい続けているけど、ネット面白さってアマチュア面白さだからお金かけてプロ面白さにしても、アマチュア特有の雑味や体当たり感が失われて重しrくなくなることがざらにあるのよねぇ…

からないでもないが、アマチュア特有の雑味や体当たりをしてみたら炎上するようになって、色々と世の中変わってきたのを感じる。

ゴールデンウィークのぽんぽこ24時間生放送の後ぐらいをピークとしているの実感と符合する(わからない人にいっておくとvtuber史に残るイベントです)(vtuber視聴者としての意見です)(由持早く喉がよくなるといいね)

ぽんぽこ24時間も恒例イベントになって久しいけれど、見る視聴者は割と固定されてる感じはするんだよな。

当時は界隈のファンみんなが見てた気がするんだけど。

事業としては技術側面はどうでもよく最早ただのタレント業なので見るものはない。より多くの人気者を抱えた事務所が勝つ。

指摘の通り、人気者を技術力で魅力的に表現する機会は増えたが、技術力で人気が出ることはない。

まあローションチャンバラ観ような(技術無駄遣い)

・一時期のビットコインみたいになってきた。今参入しちゃだめだ。

この頃のBTCは1BTC=6,400ドルくらい。大暴落を経ても今日は16,566ドルくらいだから、参入しておけばちょっとは儲かったな。

2022-12-17

「小さくて多い」の問題本質海外の成長を取り込めないという事

https://anond.hatelabo.jp/20221215233615

海外市場勝負をしようと思ったら同じ業界比較すればドメスティック会社に比べて大きくなるのは必然

小さいままだというのはむだに国内疲弊して海外市場勝負する機会を奪っているという事

日本が成長していた昔はこれでよかったが今は世界市場に出なければどうしようもない

2022-11-21

anond:20221120175837

記事の宏光MINI EV全幅が正しいとして、広くする方は簡単。でも幅を狭くするのは自動車設計の中でも一番難しい。フェンダやドアに膨らませてある要素があれば片側7mm痩せればよいけど、その寸法を考慮していなかったら相当に厳しいかな。トレッドまで変更するとなると車両の基本のディメンジョンを変更せざるを得ないし、記事内容ほど簡単には日本車両法規制対処できないかもしれない。逆に対処できて、相応の販売店、整備拠点を確保出来たら一定数が売れるかもしれない。

スペックだけでなく、販売後の部品供給などの問題も考えるとなかなか難しいのではないかな。

「軽」の枠にとらわれない小型・低価格EVもっと世に出すべきだ。とか

この記事書いている人は本当のEV車の実態を知らない人だと思います日本EV車は何度も耐久テストを重ねたりバッテリー衝突事故火災防止対策を念入りに行われていて日本EV車が火災事故を起こした話はほとんど聞いたことがありません。海外テスラ車も韓国EV車も衝突事故による火災が頻繁に起きておりその真実報道しないマスコミもだらしないです。それからEV車が中古で出回ることがほとんどないのは交換用バッテリーが高く採算が合わないからです。毎年中国海外では数百万台の中古EV車の廃車が行われていることも知ってほしいです。

日本キラー」なんて呼ばれた車が過去にもありましたね。

ことごとく安さが売りでしたが、品質も装備も微妙販売台数は伸びず今では忘れ去られています

今の海外勢は日本車と比べて遜色無いと言われていますが、最新のドイツ車ですら日本車よりトラブルが多いと避けられる節が今でもあります

進出したヒョンデも目の肥えた日本相手勝負するのは並大抵では無く逆に評価されれば世界でも通用出来るとコメントするほど日本市場は厳しい戦場のようですからスマホと違って高価で命を預ける車はシェアを伸ばすのは大変でしょう。

まず気になる点は、衝突安全性

前提として、平均的な軽自動車の衝突安全性を大幅に下回るレベルであれば、輸入を許可しないで頂きたい。

また、同様に高速走行に動的不安のある車体であれば、自動車専用道路での走行を禁じる等の制約を設けるべきであろう。

国土交通省自動車事故対策機構による試験により、しっかりと合格レベルであれば何も言わない。話はまずそこから

現代の車に求められる事は、環境問題もそうだが安全性の確保。これを抜きに単純にEVだから軽を駆逐出来る訳でも無く、その意味では日本の車市場は甘くない筈だ。

普通軽自動車規格に準拠しようとしたら、かなりの改造が必要です。その結果、重量も増え価格も高くなります

なので、このような中国EV車が、直ちに日本軽自動車市場を圧迫するということは、ちょっと考えにくいです。

販売するとしたら、超小型モビリティ規格で販売されるはず。超小型モビリティEVと相性が良い。超小型モビリティの利用が増えて来れば、通常の軽自動車もある程度の影響を受けるようになるかもしれません。

超小型モビリティは、これから普及してくるカテゴリーなので、これからどうなるかははっきり言ってわからない。

個人的には、75歳以上の高齢者は、自動的超小型モビリティ限定免許にして欲しい。

宏光MINI EVを受け入れるような割り切れる国民ならば、そもそもガラパゴス」なんて状況にならない……。

そういう国民になるべきか否か、という議論はした方がいいと思う。

無駄が多すぎて全体の競争力に影響するのは事実なので。

で、国民が「割り切り」をちゃんと受け入れるというならば、別に宏光MINIを受け入れずとも、日本人がそういうクルマを作れば良い。

議論から目を背け、革新したい勢がこういう「黒船」使って無理やりやろうとすると、様々な「副作用」で疲弊するんだよね。

自動車安全性に関しては国際規格があり、日本だけガラパゴスになっていない。

東南アジア中国では、予防安全、衝突安全の規格が不十分であり、この試験技術も遅れている。

バックミラーが片側だけなど部品が削れるところを削るのは、インドでも実施済。

それでも良いと価格重視で購入する購買層は、経済力関係で各国にいる。

最近中国BYDがEV車を生産し、日本販売することを公表。この価格は400万円以上。

中国製品が、労働力等で低価格化しても限界がある。加えて安全性走行性を確保するとなると欧米システム製品センサーなどの部品使用し、低価格化の限界がある。

この安全性走行性を求めるとなると日本製品が、世界でも一定市場確保は確実。

安全性の低いEV車は、ゴルフカートなどの限定された市場になる。

最近、この手の記事が増えているが、視点がズレているのではないか日本でも、2025年から自動運転タクシー実用化がはじまるそうだ。まずは、電車のように遠隔で見守りしながらという事のようだが、それでも運転手必要なくなれば、値段も安くなるだろうし、利用しやすくなるだろう。特に都市部であれば、自動車を持つランニングコストを考えれば、自動運転タクシーを選ぶのではないか。これは以前から言われている事だが、自動車はこれから公共交通に変わっていくだろう。それもおそらく、10年以内位のスパンで急激に変わる可能性がある。ホンダソニー提携も、それを見越しての事ではないのか。日本メーカーが考えるべきは、交通システムとしての自動車であって、安売り競争に参加する事ではないだろう。

サクラなど軽BEVで、高速安定性だとか、走りや内装の質感だとかを無駄に?追求することが、価格高騰につながっているのなら、そういう部分を簡略化した、低価格軽自動車を開発して欲しいし、それなら(場合によっては海外市場も含めて)一定ニーズはあると思うのだが・・・

宏光の車が日本でそのニーズを充足するかどうかは、微妙な気がする。一方で、これが実際に日本導入されて、そこそこ売れるようなことになれば、軽自動車が壊滅するとまでは思えないものの、まず軽BEVの将来は真っ暗なものになるだろうなとも思う。

ガラパゴス」「黒船」みたいな結論ありきな言葉は止めて実質で評論して欲しいもの

EVの地域適合性が普及の鍵となると思う。

寒冷地ではバッテリーの性能低下やエアコンに割かれる電力が問題になる。

車に拘りの無い一般の人にとって走りは当たり前に走れればそれで良いだろう。

寒冷地で残りの走行距離を取るか、暖かさを取るかの苦渋の選択を強いられるような車は避けられると思う。

近代のEVはオープンカーから出始めた事と無関係ではないと思う。

プロパンガススタンドが主流でガソリンスタンドが稀ならプロパン車を買うし殆どスタンドチャージステーションになればEVを買うと思う。

例えば人手で扱えるバッテリーの規格が統一され、小型車は二個、大型車は六個とかの充電済みバッテリーを交換して短時間満タンに出来るシステムの出現を期待したい。https://news.yahoo.co.jp/articles/62c99c84ff8ebb9aafd24d4ea8acfe5e5f01d578

2022-10-11

アニメジャーナリスト数土直志の「2022年アニメから見えるアニメビジネストレンド

2022/10/11TBSラジオ、アフター6ジャンクション

アニメジャーナリスト数土直志の「2022年アニメから見えるアニメビジネストレンド」まとめ

2022年アニメは本数ベースでは例年と同程度だが

 水星魔女うる星やつらチェンソーマンなど大作が豊作

・ただでさえ強かったジャンプさらに強くなり、今はジャンプ一強状態

ジャンププラスで紙媒体限界を超えた原作供給量を確保した結果、

 ジャンプ作風が広がっている

アニメ制作費の高騰と共に、アニメ業界に「失敗できない」という

 プレッシャーがかかり、手堅いジャンプ原作に各社が殺到している

チェンソーマンMAPPA単独製作するのは、

 MAPPAブランド呪術廻戦で高まったことが要因ぽい

・鬼滅が記録を塗り替えたことや海外市場拡大のため、

 アニメの大作化・保守化が進んでいる

異世界アニメの増加は海外人気の高さが原因

 海外から買い取り価格が上昇している

・近年は「連続放映せず時々休ませる」など

 作品長寿命化させるノウハウ業界に蓄積されている

2022年アニメは本数ベースでは例年と同程度だが

 水星魔女うる星やつらチェンソーマンなど大作が豊作

・ただでさえ強かったジャンプさらに強くなり、今はジャンプ一強状態

ジャンププラスで紙媒体限界を超えた原作供給量を確保した結果、

 ジャンプ作風が広がっている

アニメ制作費の高騰と共に、アニメ業界に「失敗できない」という

 プレッシャーがかかり、手堅いジャンプ原作に各社が殺到している

チェンソーマンMAPPA単独製作するのは、

 MAPPAブランド呪術廻戦で高まったことが要因ぽい

・鬼滅が記録を塗り替えたことや海外市場拡大のため、

 アニメの大作化・保守化が進んでいる

異世界アニメの増加は海外人気の高さが原因

 海外から買い取り価格が上昇している

・近年は「連続放映せず時々休ませる」など

 作品長寿命化させるノウハウ業界に蓄積されている

2022-09-02

世界EVシフトが止まらない

気になって調べてみたので、2022年8月末の状況として簡単にまとめておきます

中国市場

世界一自動車市場2022年7月データです。

今年のこれまでのEVシェアは27%、BEV20%、前年同月比+112%。去年の2倍以上に増えてます。今年のEV販売予測は600万台ほど。これは日本乗用車市場より大きな数字です。

7月売り上げトップはBYD SONG PLUS。BYDが好調で、テスラの納車がない月とはいえEVトップ10中6車種がBYDです。最近になってヨーロッパオーストリア日本にも進出し始めたBYDだけど、自国市場でしっかり商品力をつけていることが伺えます

日本車は1車種もランクインせず。

欧州市場

2035年でエンジン販売禁止が決まった欧州市場6月データです。

EV比率は21%、BEVは13%。サプライチェーン問題などでエンジン車を含めた全体としての自動車市場が-17%も縮小する中、BEVは+4%の成長をしています

売り上げトップはもちろんテスラ。四半期締め月はテスラの納車が集中します。他にはVWFIATHyundai などがEV売り上げトップ10ランクインしてます日本車はなし。

アメリカ市場

カリフォルニアエンジン販売禁止が決まり、その他の青い州も同じ規制を導入すると言われているアメリカ市場日本車がよく売れてるのはまさに東西海岸線沿いの青い州なんだけど、大丈夫ですかね?まず話題カリフォルニア市場を今年の上半期で見ると、BEV比率は16%。これはHV比率より高いです。全ての乗用車の中で売り上げトップテスラモデルY、2位はテスラモデル3。

全米市場全体では細かい数字がわからない(Hyundai Kona とKona EVなどエンジン車とモデル名が同じ場合に内訳がわからない)とのことですが、ブルームバーグレポートによるとBEV比率は全米で5%を超えたとのことです。去年の今頃は2%ちょっとだったので、だいたい2倍の成長です。

EV売り上げトップはぶっちぎりでテスラFordVWHyundai に続いて10位に日産リーフが入ってます

バイデン政権EV投資に前のめり、連邦政府主導で州を跨ぐ高速道路に急速充電器設置しまくるそうです。それを受けて(?)ピックアップトラックが人気な内陸部の赤い州でF150とハマーEVバージョンの予約が好調です。GMFord自分達が強みを持つ赤い州EV化を狙ってます

世界

世界だと14%がEVでした。前年同月比+73%。2021年にEVの売り上げがHVを抜いたと話題になってたけど、差は広がってます

日本車の現状、ヤバい

これだけEVの売り上げが増えてるのに、売るものがありません。

日産リーフ世界で売るには賞味期限切れでしょう。アリア海外市場でまだ一台も納車できてません。

水素も本気、EVも本気」なトヨタの本気のEVは、車輪が取れるから走れません。プラットフォーム共通するスバルも。「本気」でこの有り様か…

ホンダeに続くEV2024年発売予定。来年1年間はまともに売るものがありません。マツダは予定すらありません。

日本メーカーはどうなってしまうんでしょうか?心配で夜も眠れません。

2022-08-28

anond:20220828172012

そのSwitch日本語翻訳義務付ける方針のお陰で他のハードにも一時に比べると日本語版が最近は充実しているから、"日本向けの開発をやめて海外市場に注力するようになる"のではなく逆に日本向けの開発が増えてる例になってるぞ

この例を元にするなら、

ps5が日本からなくなったらソフト開発がどうのみたいな話をする人がいるけど、こっちも日本向けの開発をやめて海外市場に注力するようになるだけなんだよね

ではなく「ps5が日本からなくなったらソフト開発がどうのみたいな話をする人がいるけど、日本ゲーム市場switchが大きいから影響ないよ」だろう

anond:20220828172012

北米市場でしょうなあ

中国は突然ゲーム禁止かになるリスクがある

■どうしたら日本ゲーム関連企業の関心をとどめておけるかって問題

PS5値上げの件でやいのやいの言ってるウヨが多いけど、結局はここに帰結すると思うんだよな

値下げ幅で言っても日本の値上げ幅はアメリカ等に比べて低いわけ。つまりソニー日本が物を買えない貧乏国って判断をしてるんだよね

その判断ってのは家電全般でもそうだし、車とかでも同じようなことが起きてる

これは仕方ないことで、日本が悪いとかそういう話ではなく商売をしている以上当然の判断

相対的に30年経済成長してない国に未来を見出す方が難しい

で、ps5が日本からなくなったらソフト開発がどうのみたいな話をする人がいるけど、こっちも日本向けの開発をやめて海外市場に注力するようになるだけなんだよね

実際、海外ゲーム日本翻訳が当然じゃなくなってから久しい

これは大手メーカー以外のゲームがどんどん増えている現状も関係しているわけだが、たかだか人口が1億しか居ない上に言語体系が異なってて習得が容易でない日本語にリソースを割くのがコスパが悪いってのも当然の話だ

大手メーカーでも機械翻訳日本語化なんてことを普通にやってしまうのが現状

マシなゲームだと、ユーザー有志が日本語化したデータを流用して後から日本語が追加されるケース。でもこれも自分で金出してやってるわけじゃないかコスパがいいってだけにすぎない

ユーザー側が何かしないとこちらに振り向いてもらえないって時代が来てるよね

もちろんswitchで出せるゲーム例外だけど。switchでだけ日本語が追加されるゲームが多いこと多いこと

それだけswitch以外のゲームハードpcゲーム市場が小さいんだなってことがよく分かる

どうしたら日本ゲーム関連企業の関心をとどめておけるかって問題

PS5値上げの件でやいのやいの言ってるウヨが多いけど、結局はここに帰結すると思うんだよな

値下げ幅で言っても日本の値上げ幅はアメリカ等に比べて低いわけ。つまりソニー日本が物を買えない貧乏国って判断をしてるんだよね

その判断ってのは家電全般でもそうだし、車とかでも同じようなことが起きてる

これは仕方ないことで、日本が悪いとかそういう話ではなく商売をしている以上当然の判断

相対的に30年経済成長してない国に未来を見出す方が難しい

で、ps5が日本からなくなったらソフト開発がどうのみたいな話をする人がいるけど、こっちも日本向けの開発をやめて海外市場に注力するようになるだけなんだよね

実際、海外ゲームの日本語翻訳が当然じゃなくなってから久しい

これは大手メーカー以外のゲームがどんどん増えている現状も関係しているわけだが、たかだか人口が1億しか居ない上に言語体系が異なってて習得が容易でない日本語にリソースを割くのがコスパが悪いってのも当然の話だ

大手メーカーでも機械翻訳日本語化なんてことを普通にやってしまうのが現状

マシなゲームだと、ユーザー有志が日本語化したデータを流用して後から日本語が追加されるケース。でもこれも自分で金出してやってるわけじゃないかコスパがいいってだけにすぎない

ユーザー側が何かしないとこちらに振り向いてもらえないって時代が来てるよね

もちろんswitchで出せるゲーム例外だけど。switchでだけ日本語が追加されるゲームが多いこと多いこと

それだけswitch以外のゲームハードpcゲーム市場が小さいんだなってことがよく分かる

2022-08-06

anond:20220806075614

なお、投資家は、ありがたい円を売っ払って海外市場に。

もはや転売ヤーも真っ青なゲス野郎

2022-08-05

anond:20220804195436

金だけならエロ同人ゲーかな。

少数制作で数万本売って億単位の売上が出てるのが複数ある。

ゲーム自体クオリティ水準は高くなくてもエロで値段が高くなる。

多くはツクールWOLFとかなので、独自性での勝負は非常に簡単エロセンスは欲しいが。

海外市場を狙ったインディーゲームも悪くないけど、サクナヒメみたいなレベルが欲しくなる。

競争も全世界クリエイター予算が潤沢な海外インディーとの勝負になってややキツい。

2022-07-14

ネット漫画リー問題

チェンソーマン2部が始まった

それで問題が表面化したのはリー問題

1話の翌日には2話目のリークが流れて内容が分かるようになっていた

雑紙の早バレよりも早くなっている理由海外市場の影響が大きい

これは全国同時刻配信を行うようになっているため、翻訳用の漫画リークされているようだ

任天堂スイッチでもリー問題があったがこれも海外によるもの

国境を超えるとコンプライアンスなんてもの希薄になってしまうのだろう

これは国会の議題にも挙げるべき重大インシデントだと思われる

農作物盗難と同じくクールジャパン崩壊しかねない問題

2022-06-02

きららアニメなんてオワコンだろ?空気読めよ

https://anond.hatelabo.jp/20220518232547

きららアニメに関する増田がバズってるけど、アニメ業界空気読めてないよな。


はっきり言って、きららアニメオワコンなんだよね。間違いなく、アニメ業界人間はみんなそう思っているだろう。

まあ、俺はアニメ業界人間ではないけどね、ネット記事を見ていると、そういう風潮をひしひしと感じる。


実際、きららアニメは減ってきているではないか2019年には『まちカドまぞく』しか放送していないし、2021年は『ゆるキャン△』の2期だけで新作のきららアニメは1本も放送されなかった。


こんなに少なくなっているのに、低俗まとめサイトですらオワコン呼ばわりする記事がない点で本当に終わっているよな。

アニメ話題きららアニメを出すのは恥だと言われる時代は確実にやってくる。きららアニメを知る人はほとんどいない。その上、布教しようとして作品を見せると「キモい」と言われる。なぜなら、終わっているから。



では、なぜきららアニメオワコンなのか――それは、海外人気がないからだ


今日アニメ業界にとって海外人気は、成功を考えるのに最も重要ものさしであるこれは、数土直志氏をはじめとしたアニメビジネスジャーナリストが口を酸っぱくして言っていることだ。(アニメブロガーアニメYouTuberも)


これまで成功のものさしだった円盤の売上は減少していき、配信時代だと言われるようになった。

その一方、日本アニメ海外市場は急成長を遂げた。「アニメ産業レポート」によると、海外の売上は2014年で3,266億円だったのが、2020年になると1兆2,394億円と急成長した。

割合的に見ても、海外の売上は2014年までは3割に満たなかったが、2020年には国内の売上を上回った。つまり日本アニメ国内市場相対的に縮小した。

アニメ会社がこぞって海外人気を重要視するのは必然だ。



覇権を握っているコンテンツプラットフォーム週刊少年ジャンプ小説家になろうであろう。特にジャンプは、少年ジャンプ+作品が出てくるたびにはてなブックマークバズる

そして、今の時代における花形ジャンル異世界モノラブコメ だ。

こういったジャンル共通点は、日本国内だけでなく海外でも絶大な人気があることだ。



今の時代、最も数が多いのは異世界モノであろう。特になろう発のなろうアニメが顕著だ。その情勢の中でラブコメが追い上げている。


なぜ、異世界モノやなろうアニメあんなに多いかというと海外人気が高いからだ。


中国大手動画配信サイトbilibili(ビリビリ)での再生数は他のジャンルを圧倒していて、覇権基準といえる1億回再生を達成した作品は多い。「スマホ太郎」と散々揶揄された『異世界はスマートフォンとともに』ですら1億再生突破している。

また、英語圏アニメレビューサイトMyAnimeListの点数を競うMALスコアランキング比較的高順位

さらに、国内においてもdアニメAbemaTVを中心に再生数が高い。


そのおかげで、数が多いだけでなく2期決定率が極めて高い。放送終了直後に発表するんだから、それだけ結果が出せているということだ。


異世界モノでなくても『政宗くんのリベンジ』『デート・ア・ライブ』『ようこそ実力至上主義の教室へ』のように、海外人気のおかげで続編が決定したケースが後を絶たない。



それに比べて、きららアニメ海外人気がない


そりゃあ、海外アニメファンからすれば、きららアニメありがちな極端にデフォルメされたキャラデザはチープな作画に見えるし、恋愛をせず男に媚びようとしない女は幼稚だもんな。

そう、女子高生にもなって男に媚びない女は年不相応に未熟。海外日本以上の恋愛至上主義で、恋人を持とうとしない人間に厳しい。

あと、百合とか言うけど、海外日本より同性愛嫌悪が強い。


そんなまんがタイムきららアニメ業界からそっぽを向かれている


その世相が最も露骨に現れているのは制作会社WHITE FOXであろう。『はたらく魔王様!!』や『シュタインズゲート』などで知られるヒットメーカーである

この会社は、最も有名なきららアニメご注文はうさぎですか?』を捨ててなろうアニメに傾倒していった。

主な作品として『Re:ゼロから始める異世界生活』や『ありふれた職業世界最強』とかが挙げられるが、その極致と言えるのが『無職転生』であろう。何せ、アニメ制作するためにわざわざスタジオバインドという新しい会社設立するぐらいだ。その凄まじいクオリティは他のアニメを圧倒した。


異世界モノのように人気が出ることが確実視される花形ジャンルであれば、企画はいくらでも通る。しかし、人気のないジャンルはやがてアニメ業界からやがて絶滅する。



それにしてもカドカワはきららアニメを割と多く製作してるよね。どうせ、なろうとかラブコメとか本命の自社出版原作アニメを引き立てる噛ませ犬だろ。

それ以外に何の理由があるのかね。


Abemaにあった夏野剛社長のあの発言からしてそうじゃないか

グラビアより過激漫画日本はあふれている。
よくグーグルとかApple審査に通らないんですよ。
それも含めて、どこまでは公共でいいけど、どこからダメというのを、もう1回このネット時代にふさわしく、基準作り直さないといけないのかなとすごく感じますが、僕がいる出版業界自由派ばっかりなんだけど

ネットでは物議を醸したが、俺は夏野社長発言理解できる。

海外市場が急成長しているのだから日本アニメ漫画海外通用しなければならない。

そのためには、海外表現規制に適合するべきであり、その中で最も代表的ものの1つがGAFA基準だということだ。

そして、それ以上に重要なのは作品海外で人気が出ることだ。つまり海外通用しない作品穀潰しだと唾棄される。


例の発言の後にカドカワは何をやったか――中国大手IT企業テンセントとの資本提携だ。中国表現規制に適合したいとのことだ。

中国表現規制は一段と厳しさを増していった。

それに関連して話題になったのは『小林さんちのメイドラゴン』だ。トールたちの大きな胸を小さく書かざる負えなくなったのだ。

これを言い換えれば、中国表現規制突破さえできればめちゃくちゃ儲かる。そこまでして作画を直すのは、中国でのビジネスはそれだけ大きな利益が期待できるということだ。

これだから海外展開はやめられない。



まんがタイムきらら時代に取り残されてしまった。はっきりいって、かなり詰んでいるんだよね。


前述の通り、花形ジャンル異世界モノとラブコメであるしかし、きららはそういうジャンルに力を入れることが出来ない雑誌だ。

みんなが予想ができる通り、ラブコメを推そうとすると百合厨がギャーギャー喚き散らす。

異世界モノだって一応手を出してるけど、RPG不動産たまたまお声がかかっただけでやる気がない。ついでにいうと、読者もあまり評価しない。


売れる花形ジャンルに手が出せないのは成長の見込みがないということだ。


すでに、損切りの時が差し迫っているようだな。2年以内できらら系列雑誌は1つ廃刊になるだろう。そして、5年以内でまんがタイムきらら歴史は幕を閉じる。



からアニメ業界のみんなで言ってやろうよ。






せーのっ











まだきららで消耗してるの?

2022-01-19

anond:20220117185446

「本気で環境のためにEV化を進めるのであれば」

これがもうすでに大きな誤解だわ。環境のためじゃなく、市場を制して生き残るためにEV化を進めないといけないんだよ。

日本メーカー世界相手に車を作って売らないと今の規模を維持できない。そして世界市場は急速にEVに置き換わってるんだよ。日本だけ「より合理的システムを構築」なんて悠長なことやってたら、日本メーカー競争力が落ちて海外市場を失うだけ。

参考までに、世界最大の中国市場では2021年に昨年比でプラグイン車は145%上昇する一方でガソリン車は4%ダウン。12月には車全体の売り上げの20%以上をプラグイン車が占めるようになってる。ヨーロッパも似たような感じ。

アメリカは欧中に比べたらまだ遅れてるけど、バイデン政権が充電へのインフラ投資税額控除を増やして、自国EV産業必死で成長させようとしてる。

欧米中国メーカーは、EV投資しまくってこの巨大な市場を狙ってる。日本メーカーが戦わないといけない舞台は、日本じゃなくて世界なんだよ。

お前も含めて、アンチEV世界を見る視点が決定的に欠如してる。もう一度言うけど、日本だけ変な回り道をしてると、日本メーカー競争力を無くして没落していくだけだ。足を引っ張るな。

2021-11-17

EVシフトの衝撃

NHK特集を見てるけど、EVシフトを止めるのは無理でしょ。

欧州ではEV新車販売の8割を超える国も出始めて、ドイツイギリスなどの主要国は前年同月比2倍の勢いで成長してる。VWを筆頭に欧州メーカーも前のめり。EU当局も前のめり。

世界最大の自動車市場である中国でも、たくさんの中華スタートアップテスラVWがしのぎを削っていて、やはり前年同月比2倍の勢いで成長してる。NIOやXPengは欧州市場進出し、東風や五菱は日本配送市場に食い込んできている。

世界第2位の自動車市場があるアメリカは、テスラを抱えているうえにGMフォードもCOP26に署名してEVに前のめり。GM2035年の脱エンジン宣言し、フォードピックアップトラックEVは16万台の予約が入ってる。バイデン政権も前のめりで、充電スタンドを拡大するインフラ投資も実現する。

日本が…、電源構成が…、水素が…、雇用が…、災害が…とかもう全部関係ないよね。シンプルな一つの事実を前にすると。

海外市場EVシフトする。

輸出が売上の8割を占める国産メーカーには、EVシフトする以外の選択肢なんかないよ。

2021-11-05

日本自動車産業EVについて書こうと思う

こんばんは。増田です。最近元三洋の人が書いたスマホ記事面白かったので、私も書いてみることにしました。

 

ちなみに私は電装系サプライヤー勤務。年齢は元三洋の人とおそらく同じくらいです。かつてはホンダ系列だったのですが、今はそこを離れてとある企業の傘下になってます。あのとき結構衝撃を受けましたけど、確実に働きやすくなりましたね。

 

さて、日本企業EV消極的世界の時流に乗り遅れ、未だに内燃機関固執している、みたいな話。半分本当で、半分ウソです。世界に先駆けてEV積極的に取り組もうとしたのは日本でした。(ここで言うEV純粋バッテリーで動く電気自動車のことで、本当はBEVと書いたほうが正確なんでしょうが、ここではEVとしておきます。)

 

それにはいわゆる京都議定書(1997)の存在があります。これは温暖化防止の為の初めての国際的な取り決めでしたが、この会議日本は2008~2012年に6%の温室効果ガス削減を約束しました。当時はかなり日本に不利と言われたものですが、開催国メンツもあって政府は本気でこれを達成しようとします。その対策の一つとして推進されたのが原子力発電でした。当時日本原発国家をあげて推進しようとします。東芝ウェスチングハウスを買収して(2006)、原発世界に打って出ようとしたのもこの頃です。

 

ただ、原発基本的24時間一定効率で発電させるものです。出力調整はできないことはありませんが、かなり非効率です。昼間の電力需要を満たそうとして稼働させると夜間に電力が余るので、揚水発電などで調整するのですが、その切り札として見られたのがEVでした。つまりEVは夜は基本的に充電器につなげておくものであり、大量のEVを普及させて夜間に充電させれば、原発の電力を効率よく使って、車自体から出る温室効果ガスも減らせるわけです。

 

で、三菱自動車からi-MiEV(2009)、日産自動車からリーフ(2010)がほぼ同時期に発売されます。これはリチウムイオン電池を使った初の量産EVで、三菱GSユアサと、日産NECトーキンと巨大な工場を建てて電池の量産体制を整えます特に日産は実際のところかなり本気の参入で、同時期に全国で充電設備の導入も急ピッチで進められました。

 

そして、どうだったか。まあ、売れなかったわけです。いや、世界初の量産EVとしてはこの2つは望外にできの良いものだったと思います。売れない理由はいくつか挙げられますリーフについてはデザインナマズみたいで全く先進的でなかったこと。エアコンやヒータを使うと走行距離が実質100km程度しかなかった。電池劣化が想定以上に早く進んで中古市場でも値崩れしていた、トヨタハイブリッドの出来が良すぎて先進イメージを求める層はそちらに流れた、など。一言で言えば実用的ではなかったのですが、まあそれでも初めて出てきたEVとしては大したものだったのです。でもこの評価は全くエンジニア目線でしょうねぇ。すみません

 

ただ、最も大きな要因は東日本大震災(2011)でしょう。これで原発を主軸に温室効果ガスを減らすという国家戦略は完全に頓挫しましたし、それをあてにしたEVの普及など望むべくもなかったのです。実際EVガソリン供給が途絶えた被災地でかなり役立ったのですが、その後数年間原発を失った日本は電力供給が逼迫することとなり、主戦場である日本EVは売れなくなりました。日産はその後も地道にリーフの改良を続けますが、もはや主戦場で売れなくなったEVに積極投資はできなくなり、2代目リーフ(2017)は初代から大幅な進化はなし。i-MiEVは一代限りで姿を消します。日産NECトーキン電池事業を受け継いだAESCを中国のエンビジョングループに売却します。

 

ちなみにウェスチングハウスを買収した東芝はその後地獄を見る事となり、今日凋落につながるのはご承知の通り。日立海外原発建設から撤退します。そんな事をしている間に、中国国家を上げて次世代原発開発に取り組んで、技術的には完全に抜かされてしまいました。なんだか泣けてきますね。21世紀日本は完全にツキに見放されたって感じがします。はい

 

さて、じゃあ巨人トヨタはどうだったかトヨタ保守的EVから距離をおいていると思ったあなた、そうでもないんです。実はトヨタはあのテスラ出資(2010)し、トヨタGMが共同で運営していた工場NUMMI)をテスラに売却。テスラ支援していました。実際に共同でSUVEVを出したりしています。実はテスラスタートを支えたのはトヨタであり、テスラの主力工場は元トヨタ工場でした。ところが2014年くらいか提携を解消。トヨタクルマづくりとテスラクルマづくりが決定的に合わないことが原因だったと言われています

 

実際、テスラの車は粗雑極まりないものでした。彼らの作り方は信頼性の高い車載用の電池ではなく、ノートパソコンなどに使われる安価電池を大量に積んで、それを高度なマネジメント制御するというものでしたが、クルマづくりは全くの素人。ADAS(運転支援システム)も信頼性に欠けていて、ただの支援システムなのに自動運転と銘打ったので事故が続出。生産技術もかなり問題があり、量産モデルであるモデル3が出るときは大量の予約が入っていたにもかかわらず、ちっともラインから完成車が出てこない有様。イーロン・マスク自身工場に泊まり込みで生産を指揮したと言われています。このとき生産技術者をあちこちから引き抜いてかき集めますが、その多くが彼のやり方に従えず去っていったとのこと。

 

まあそんなことで、ぶっちゃけこの頃、テスラ世界EVで席巻するなんて、私ら業界人で予想できてた人なんていなかったと思います。やっぱり車なんてそう簡単に作れねぇんだなぁザマアミロ、くらいの感じでした。まあでもその予想が全く裏切られてしまったのはご承知の通り。ただ、テスラいかにすごいと言っても生産台数ではまだトヨタVWの足元にも及びません。年間数百万台の車を生産するにはまだ乗り越えなければならないハードルは数多くありますテスラの株があれほど上がっているのは、彼らはそれが出来ると思われているのでしょう。いやホントかな。どうなんだろ。

 

まあとにかく現状はこんな感じですが、これからEVが本当に普及するかどうか。トヨタも含めて、「世界自動車の大半がEVになることなんてないよ!」と思っているメーカーは無いと断言してもいいと思います。どこもEV時代はかならず来ると思っている。問題はその時期です。トヨタもっとかると思っていて、それは段階的に移行すると思っていました。テスラは一気に最終ゴールに攻め込んできたわけです。それについて考察してみましょう。

 

EV問題点としては航続距離と充電速度。そして電池資源問題があります特にコバルトなどの資源簡単供給を増やすわけには行かず、今のような垂直立ち上げみたいなやり方で一気に電池生産を増やすことはできないと思われていました。なのでトヨタHVFCVで段階的にそれを進めるつもりだったわけです。特に水素自然エネルギーとの親和性が高く、風力発電太陽光発電のように出力が安定しない電源でも、それによって水素を造って貯蔵すれば実質的電池と同じ役割を果たすことができます。充電速度も航続距離水素を使ったほうが優位です。ちなみにいまトヨタ水素エンジンをやけに宣伝していますがあれは効率が悪くて話にならない、ただの宣伝用であり、彼らが水素でやろうとしていることはあくま燃料電池をつかったFCVです。

 

しかしイーロンはそんなまどろっこしいことしなくても、電線電気を運んでバッテリに入れた方がいい、そのための障壁となる電池欠点の改良にリソースを全振りしたほうがいいに決まっていると言うわけです。電池の開発というのは時間がかかり変化も漸進的であり、そんなことは無理だろうというのがわずか5年前までのほとんどの業界人見解でした。しかしいま世界はイーロンの言うとおりに進んでいます資源問題中国メーカーを中心にリン酸鉄系電池解決されつつあり、急速充電の問題、それを可能にする電力インフラ問題自然エネルギーの出力が不安定問題、これらの問題がすべて電池技術解決されようとしています。まったく、なんちゅうことでしょう。

 

今日本はオーストラリアの褐炭を使って水素を取り出して運ぶとかいろいろ考えてやっていますが、おそらくすべて失敗して産業墓場になる未来が見えます。まあでも、長距離トラックくらいはひょっとしたらFCVの入る余地があるかも知れません。しかしそれも充電技術進歩によって電池解決される可能性が高いです。

 

さて、主要な日本企業の将来についてちょっと予想を。

 

トヨタ

電動車についての卓越した技術蓄積を持ち、電池技術電池への投資余力も持つ稀有会社。ここが死んだらもうおしまい。パナと一緒に電池の開発と生産に勤しんでいるが、実はパナはライバルテスラ電池供給する関係でもある。ちなみに傘下の豊田通商電池に不可欠なリチウム資源ガッチリ握っている。実はEV技術開発や投資も怠ることなくやってきたが、誤算はその流れがあまりに早すぎたことだろう。今年スバルと共同でEVを投入予定。

 

ホンダ

GMと組んでEVに取り組む。2040年までに内燃機関を全廃すると宣言したが、彼らが満を持して出した量産EVHonda e」はあまりな出来で全然売れてない。電池韓国LGケムあたりから買う予定らしい。HVには早くから取り組んできたが、トヨタがTHSを地道に改良していくのに大して、ホンダHV技術コロコロ変わり、イマイチものにならないイメージ企業イメージ先進的だが、実は社風はかなり保守的であるevについての意気込みはすごいが、個人的はいま最も心配メーカー

 

日産三菱

言わずと知れたEVにおいて世界で最も先行していたメーカーしかしそのアドバンテージほとんど活かせず、極めて信頼性の高い電池も持っていたが、コスト的に折り合わず中国エンビジョンに売却。リーフは長年世界トップの売り上げを誇るEV車種だったが、今はトップテンからも外れた。まだアライアンスを組むルノーのほうが健闘している。日産アリア挽回できるか。無理だろうな。

 

マツダ

未だに直6エンジンを開発するなど、一見時代遅れに見えるが、実は割とクレバーじゃないかと思われるメーカー。というのは、EVが普及期に入れば、eアクスルといった駆動システムメガサプライヤーから買ったほうがいいし、電池にしてもCATLやLGあたりの最も安くて性能の良いメーカーから調達したほうが有利である。ADASもコンチネンタルモービルアイから買ったほうがいい。要はみんな似たりよったりの車になる。となると、自動車メーカーに求められるのは制御技術デザイン、そしてブランドである。今マツダはそれを必死に磨いている。マツダくらいの規模のメーカーだと案外この戦略が一番いいのかも知れない。

 

スバル

卓越した四輪駆動技術を持つ。売り上げの大半が北米。多分、トヨタにひっついてその一ブランドとして生き残るつもりでしょう。

 

ダイハツスズキ

コンパクトカーを安く作る卓越した技術を持っていて、100万円以内でアルトミライースを作れる生産技術はたいしたもの。この点において強力な強みを持ち、ダイハツ東南アジアスズキインドで高いシェアを持つ。しかしこの強力な強みを速攻で無効にするのがEVであったりする。ダイハツスズキ海外市場中国EVメーカーに席巻されてシェアを失う未来が見える。国内で軽EVを地道に作るかも知れないが、それすらも中国メーカーの台頭で怪しい。将来は暗いだろう。

 

パナソニック

車載電池トップを突っ走っていたが、CATLとLGケムに抜かれて現在3位。テスラの株を売却して多額の利益を得たが、なぜかをそれをブルーヨンダー買収に使い、電池の新技術設備への投資は先をゆく二社に比べると消極的トヨタパナソニックを見限り始めていると聞く。

 

日本電産

EVモーターやeアクスルで覇権企業を狙う。しかし永守が死んだらどうなるんだろう。

 

他にもいろいろ書きたいことがあるけど、疲れたのでやめる。ところで、元三洋の人の書き込みをみて、ずっと今までiPhoneを使っていたのを、GooglePixelに買い替えました。なんでかって言うとね、それについたユーザー体験がうんちゃらという大量のブコメを見て、iPhoneを使い続けることが、結局新しいもの積極的スイッチできない日本人の保守から来てるんじゃないかと思ったから。それで思い切ってAndroidにしようと思った。中華スマホちょっと怖いのでPixelです。そんだけ。以上。

2021-10-26

anond:20211026015740

小さい日本市場いくら頑張ったところで海外市場から拒絶されたら意味ねーしな

ロビー活動で勝てないのに独自路線行こうとする理由わからん

2021-10-14

anond:20211013185454

海外市場やら色々と配慮した結果やら、なんやらかんやらでリメイク初代ガンダムセイラさんは黒人になると思う

2021-10-01

anond:20211001102209

そりゃ、社会条件が変わっちまったからだね。どんだけ「内燃機の技術日本世界一で、660ccのエンジンで高速を難なく、かつ燃費良く走れる車が安価に売られているのは世界的に見れば驚異的」だとしても、それより安く作れて、CO2フットプリントが低い自動車が出てきたら、市場としては蒸発していくしかないじゃん。

日本市場ガラケー機能成熟ものすごくて、同時代セルラーで同等レベルのもの海外市場に全く存在しなかったけど、iPhoneが出てきてから最初の頃は「バッテリ持ちが悪い」だの何だの難点だらけだったスマホに5年足らずで駆逐されちゃったでしょ。今グローバル市場トップシェアを持ってるのは、Apple以外は韓国中国メーカーばっかり。初期は比較的健闘してたソニーすらもうトップ10に入ってない。

このままだと乗用車でも同じことが起こる。日本自動車産業は、余力があるうちにEVに向けて全力でピボットするべきだったんだよ。日産ルノー傘下になったことで、そのトレンドをよく理解してたし、雌伏の時期を経て、今後もグローバルで戦える技術力とブランド力を獲得できた。実際、欧州でのリーフ認知度と販売はすごいよ。長いことEVCV(コンベンショナルビークル、内燃車)との性能を比較するベンチマークカーにされてるもん。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん