はてなキーワード: 理学とは
8億円あったら立派なPCRセンターが作れますね。
妊婦向け布マスク、検品に8億円 不良品問題で厚労省 | 2020/5/14 - 共同通信 https://t.co/vt2L3hfr1j— Koichi Kawakami (@koichi_kawakami) 2020年5月14日
Koichi Kawakami
@koichi_kawakami
国立遺伝学研究所・教授。東大院理。理学博士。Tweetは個人の意見です。紹介記事:https://www.nig.ac.jp/nig/ja/research/interviews/faculty-interviews/kawakami …
三島 Mishima
scholar.google.com/citations?hl=e…
マスクの検品費用8億円で「立派なPCRセンター」が作れるとどこかで聞いて、心のなかで乾いた笑いが聞こえた。— 宮原篤 / 書籍「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」@9月21日発売 (@atsushimiyahara) 2020年5月14日
宮原篤 / 書籍「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」@9月21日発売
@atsushimiyahara
小児科専門医・国際渡航医学専門医・臨床遺伝専門医。簿記3級。大学院生。あくまでも個人アカウント。つぶやきとRTは気まぐれ。予防接種に関する本を森戸やすみ先生と一緒に書きました(リンク参照)。お返事にはお答えできないことがあります。悪しからず。
amazon.co.jp/dp/4862574815/
はてなスターがブクマ一覧で表示されず意味がなくなって不評だが、これってコロナ関連でのブクマの盛り上がりが問題視されたんじゃねーの?
ハテブのトレンドはずっと非常にヤバかった。
今じゃ誤魔化しが流行しているが、
・集団免疫獲得!エピカーブを抑えながらゆっくり感染しよう!SIRモデル!
・感染増えないのは日本人のライフスタイルのせい!清潔な民族!お風呂大好き!
・ソースは村中璃子!Buzzfeed!EARLなどのTwitter医師!
と今回の危機を招いた医療デマ満載のうすらバカの掃き溜めがクラスタ化していた。
更に検査低減で医療崩壊回避のバカ正義感に駆られたバカが、検査して貰えず困ったと愚痴っている医師、患者家族等のtwitterを探し出して「本当に医者なのか怪しい、運動家だろ」「ドクターショッピングだ!」と炎上させまくっていた。こいつら逮捕しろよ。
内容見れば今じゃ良く知られたクリニック→帰国者センター→大病院等のたらい回しだが、ドクターショッピングという語彙を覚えたので皆で使いたくてしょうがない。
と、知的に背伸びしたいバカの再生産率をR0=1以下にする必要が見て取れた。
そこではてなクラスタ対策班が取った対策が3蜜の原因のはてなスター事実上撤去なんじゃないの?
スターに付着したブクバカウィルスが乱れ飛んで承認欲求の塊のバカがどんどん感染!ブクバカウィルスはセントラル承認欲求ドグマを乗っ取りキャパが少ない脳みそは抵抗できずにどんどん増殖!自分と同じ意見にウィルス付きスター配りまくってエピメディック発生だ!ブックバカーの乱れ打ちだコラー!
あのな、ウィルスに打ち勝つのは免疫力が重要だが、重症化して死ぬのってほぼ全部免疫力のせいなんだよ。ウィルスじゃ人は死なねーの。免疫系が肺をボロボロにしたり多臓器不全にしたり関節痛くしたりしてんだよ。
だから病院じゃ免疫抑制治療してるのな。ステロイド大量に投与したり。
これらは医学ってよりも基礎免疫学の知識だが、サイトカインと炎症の関係って高校の生物でやった筈だよな?
ブクバカウィルス感染したブックバカーどもは「専門家の説明」を足りない脳みその権威付けに使うんじゃなくて高校生物の教科書引っ張り出すのがまずやるべき事だったんだよ。そしたら仏当局が「コロナ自宅療養中にイブプロフェン使うな」って言った理由も必然的に判るから。インフル軽症患者用のアビガンを重症者に投与してる理由もな。
それはブクバカスーパースプレッダーの一人が村中璃子だった事だ。しかも媒体が結構信頼されていたbuzzfeedだ。
村中はネットの反ワクチン運動を牽制する立場で、ネットの医療デマの対極に居ると思われていた。その村中が反ワクチンムーブメントと似た立場で唱導をしていた、というのは確かにちょっと難易度高めの罠だな。
でもこれは権威主義に陥って内容を良く読んでないのだ。良く読むっていうのは批判的に読むって事でもある。批判的って反対の立場でって意味じゃなくて他のエビデンスなどと突き合せて妥当性の検証をするって意味な。為念。
EARLなんて参照にしてるのはもう論外で言う事もない。
でもやっぱブックバカーがバカーなのはやはり本人に問題があって、例を提示すると
[B! COVID-19] ピークカット戦略(集団免疫戦略)地獄への道は善意で舗装されている | Medium
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/medium.com/@bigstone/only-containment-is-the-option-e689ba0b22ef
golconda 感染症数理学を冒涜する記事ww まずはカーマック・マッケンドリック方程式やSIRモデルをぐぐって勉強し直してから再度執筆してください。この方は中学数学レベルできちんと計算→ https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0545.html
この元記事って集団免疫に必要な人数=感染して生存した人数をベースに死者数と猶予期間を出してのな。計算としては単純だ。
でもその単純な計算しない理由にSIRモデルなどが持ち出されてる。批判としてはずれてるなんてもんじゃねぇ。権威主義の権化だ。
そして実際英国はこの2日後位に方針転換、ジョンソン首相も発病して入院した。
軽症で済んで生還したが、その軽症とは死の一歩手前の症状だって事も世界に知れ渡る事になった。
こんなブコメがトップ群に入ってるサービスなんてヤバイだろ。サービスごとロックダウンした方がいい。
大手のWEBサービスやプラットフォーマーじゃコロナの扱いにはピリピリしていて、コロナ関連の話題のユーザーコンテンツには自動的に「COVID19の正確な情報は公的機関で入手して」と断りが挿入されるようになってる。
特に徹底しているのがYoutubeで、動画の説明欄どころか動画内の発言、字幕に「コロナ」があれば自動的に収益化解除、「正確な情報は公的機関で」のリンクが挿入される。しかも全言語対応で、最近じゃコロナウィルスの画像、イラストや内容を見ての判断もされている。
そうしないとアクセス狙いのスパム的なテキトー情報が溢れるのが目に見えるから。
こういう状況だが自分を知的と思ってるブックバカーズは知ったこっちゃない。相変わらず検査した人間を炎上!検査で医療崩壊した韓国を見ろ!と大ハシャギ!バカは死ななきゃ直らねぇ…。
社会に有害で危険を齎すブックバカーはコロナで死にゃいいのだがバカは風邪引かないって言ってね。
バカカルト集団となったクラスター発生の責任を問われてはてなは破産して社屋がロックダウンされそうだ!
そこでR0を下げる為にはてなスターの一覧撤去を行ったのではないか?
サービス改悪だ!とか抜かしてるんじゃねーよバカども!てめえらが原因なんだろ!
バカウィルスに感染して外にばら撒いてるんじゃねーよ!おめえらは無症状感染者じゃない。重症者だ!バカクラスタ形成してバカ同士で承認しあってるから気が付いてないだけだ!
公前で発話するな!飛沫感染する!マスクしろ!空気を一切通さない奴でな!
顔にラップぐるぐる巻きにしたらいいんじゃね?村中とEARLが言ってたらしいぜ!Buzzfeedでな!顔にラップぐるぐる巻きしてる人って知的で素敵よね~!SIRモデルを感じるわ~!偽陽性高すぎなPCRに頼らない人って感じで最高!
日本の医療はてめえらのせいでもうどうにもならないが希望の日はある。韓国台湾と抑え込みに成功しつつある国と隣接している事だ。
余剰となった検査資源、医療資源を回してくれるだろう。台湾は既に他国を助ける事を表明しているし、韓国はパンデミックアドバイザーとして重要な位置を占めている。「戦後」はこの両国が経済をいち早く再起動して東アジアを引張る力を持つだろう。
それはブックバカーには関係ない事だから自分の病を治すのが先だろ。顔ラップぐるぐる巻きでとっととあの世に行っちまえバカー!
木ノ幡みら
星咲高校→東京大学教養学部理科一類→東京大学理学部天文学科→東京大学大学院理学系研究科天文学専攻→ 自然科学研究機構国立天文台(NAOJ)
真中あお
星咲高校→東京大学教養学部理科一類→東京大学理学部天文学科→東京大学大学院理学系研究科天文学専攻→ 自然科学研究機構国立天文台(NAOJ)
猪瀬舞
星咲高校→東京大学教養学部理科一類(推薦)→東京大学教養学部学際科学科地理・空間コース→国家公務員試験・総合職技術系区分<大卒程度>合格→国土交通省国土地理院
桜井美景
星咲高校→東京大学教養学部理科一類→東京大学理学部地球惑星環境学科→東京大学大気海洋研究所→国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
森野真理
星咲高校→東京大学教養学部理科一類→東京大学工学部航空宇宙工学科→東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻→国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
鈴矢萌
適当に感想を述べる。ただの主観なので履修に悩んでいる人はシラバスと逆評定を読め。L系列については書かない。
「¬A ∧ (A ∨ B) ⇒ B」みたいな命題の証明を、ある規則に従って行ったりする。理科生的には数学の根源を掘っているみたいで楽しい。
全13回の授業で毎回違う教員がいろいろ話をしてくれる。各回ごとにレポート課題が出るが、最終的に提出するのは1つだった。単位に関係あるのは実質1回だけなので、結構気楽に聞くことができて癒しになる。普通の講義は毎回理解を求められるが、この授業は理解できなければその回のレポート課題を選ばなければよいだけなので。
人間の認知機能と脳機能の関係をやる。説明の都合なのか話題の9割が視覚(特に錯視)についてだった。脱線が激しすぎて全体的に何を言いたいのかいまいちわからない。ノートとスライドと教科書を見比べまくってなんとかしたが面倒すぎた。良い勉強方法が最後までわからない。
学際の香りがする。主に扱うのは二酸化炭素とオゾンホールとプラスチックとダイオキシン。「地球に温室効果がなかったら気温は-15℃」というのはよく聞くと思うが、その根拠をエネルギー収支の計算から示したりする。意外と覚えることは多い(フロン番号の命名規則とか)。
印象がない。新しいことを学んだ気がしない。とにかく簡単だった。
天下り的にいろんな化学が降ってくるが、具体的な理論づけは全くやらないので結局暗記ゲーと化した。基礎化学で扱う内容は、後々その他の化学系の科目で詳しく扱うので正直取る意味がなかったと思う。
熱力学の更なる応用みたいな感じ。ルシャトリエの原理とかの証明をしたり、酵素の阻害剤がどう働くのかをやる。学ぶところが多くて楽しいが結構難易度は高い。
なにもわからん。
Pythonやってれば楽勝。Pythonの実用みたいな感じ。アルゴリズム力よりコーディング力が付く。
アルゴリズム入門よりアルゴリズム寄り。ダイクストラ法とかやる。毎回課題が出るので面倒さは結構ある。アルゴリズム好きな人は楽しいと思う。
何かの参考とかにしたらダメです。書き始めて半年経つんだけどこっからどう直したらいいんだか(何をゴールにしたらいいのか)わからない。。
追記:合流性とか強正規化可能性とか停止性とか、全部チューリング不完全で、事前の静的解析で使うメモリの最大量が確定できる、とかそういう風に読み替えられる人を増やしたいのです、数式の添え字とΣと∫にびびらない人を増やしたいようなもので
数理論理学の一分野である証明論から成長した、数理論理学と理論計算機科学の境界領域の研究領域である型理論(type theory)は、大規模なプログラムの内的な整合性のチェックを行うための方法論を必要とする情報処理技術の分野で関心を集めている。
そもそも「型」(type)とは何か。プログラミング言語は一般的にはレコードや関数といったプログラムを構成する「値」(value)の定義をする道具である(*1)。その言語のコンパイラ作成者はこれらレコードや関数などの値、もしくは第一級の対象(first-class object)の種類を区別する型システム(type system)を必要とする。抽象代数学の観点からすると、「型」とはこれらの値もしくは第一級の対象が属する高階の対象(higher order object)としての空間(space)ないし代数系(algebraic system)で、型システムはそれら「型」とそれら相互の関係(relation)つまり型のなす順序構造(order structure)ないし束構造(lattice structrure)であるといえる。
プログラムを構成する値すべてに型が付くためには、曖昧でない(*2)こと、自己矛盾していないこと、悪循環を含まないこと、それぞれの値の内容をチェックするために無限の時間を要しない(*3)ことなどが必要で、これらを満たすなら、プログラムは有限時間で実行を終え、停止する。手続き型言語では無限ループ、型無しラムダ計算では無限再帰によって型付け不能なプログラムを書くことができるが、型理論はこれらのチューリング完全な計算機を意図しない停止しないプログラムから守る装甲でもあり、再帰やメモリ確保で好き勝手をさせないための拘束具でもある。型が付くプログラムには単に停止するというだけでなく、可能な実行経路(訂正:経路→方法)のすべてで同じ結果を出すなど種々の良い性質がある。
1)この定義は現実に使われているプログラミング言語の特徴を覆い切れていない、狭い不満足な定義だが本稿では都合上この定義に立脚して限定的に議論する。例えば変数(variable)というものを持つプログラミング言語もあり広く使われているが、これについてはレコードや関数と同じように性質の良いものとして扱うことが難しい。難しさの原因は次の注の内容と関連する。近年は変数を扱うかわりに値の不変のコピー(immutable copy)やその参照に名前を付ける機能を持つプログラミング言語が増えている。
2) 現実の情報システムでは、COBOL言語のレコード再定義やC言語の共用体、一般的な関数ポインタやVisual Basic言語のvariant型変数のように、同一領域に異なる型の値が共存する共用型(union type)の値がしばしば必要となる。共用型の値はgoto文を排除した構造化/オブジェクト指向プログラミングにおいて条件キャストやクラス分岐などによる実行経路の複雑さの主要な原因になるが、これは和型(sum type)すなわち相異なる型の非交和(disjoint sum)として定義することで曖昧さなく定義できる。
3) ゲームプログラムやネットワークサービスにおいてしばしばみられるように、入力として無限リストや任意に深い木のようなものを想定する場合には明らかに(条件を満たさない限り)停止しないことが正しい動作となり、この場合は最外周のループを(←どうする?)メモリリークを起こさないなど別の考慮が必要となる。
私は比較的好奇心が強い子供だったと思う.小さい頃から親になんでなんでと訪ねては疲れさせていた.小学生の頃,調べ学習が大好きだった.調べ学習の時間では,その時間が始まるといてもたっても居られなくなり,先生の言うことを聞かずに行動して怒られたりしていた.
中学生の頃は,物になぜ色がついて見えるかを調べた.それを調べている時はとても楽しかった.階段状に並んだタイルの総数を考えたり,N次元空間に置かれた立方体がある視点から見える最大の面数は何か疑問に思ったりしていたこともあったっけ.
母親は欲しい本はなんでも買ってくれた.ラノベや宇宙の本を買ってもらった.雑学の本も好きだった.ブラックホールが発生してから蒸発するまでの話に私はとてもワクワクした.
私が友達なんていらないと思うようになったのは,中学生の頃,同じクラスの女子が原因だった.彼女は手下にできそうな私を見つけて,私を支配下に置いた.私はそれ以来人間不信のような状態になった.
私が自尊心がないのは両親の不仲が影響しているようにも思う.父親が帰ってくるたび毎日家がピリピリしていた.母親は私が中学3年生の頃家出してしまった.その時は毎日泣いていた.学校も休みがちになった.父親は料理ができないから,コンビニ弁当ばかりだった.その頃,母親も浮気していたと思う.私はとても寂しかった.人生は結局一人なのだと思った.
けれど,母親は結局,私を別居先のアパートにいさせてくれた.学校をサボって,会社をサボっている母親と映画を見た.映画のシーンでセックスの描写があったときに後ろから目隠しをされた.母の手は暖かくて,なんだか嬉しかった.
高校受験の時は,親に経済的な負担をさせるまいと,確実に合格できる公立の商業高校の情報処理科を受験した.
高校では友達を作らないようにしようと自分の殻にこもった.入学直後,女の子がお弁当を一緒に食べようと誘ってくれたが断った.友達になろうとしてくれた人の誘いはほとんど断っていた.
けれど,部活には入部した.商業高校だったものの科学への興味があったため科学研究部に入ったのだ.
生物のドクターを出た先生が顧問だった.高校2,3年生の頃は水生生物の調査が主な活動だった.部活の顧問は「お前はドクターまで進学した方がいい」と助言してくれていた.
この頃も,宇宙の本を読んでいた.その本は量子力学に関する奇説を扱う本だった.この宇宙は,あらゆる状態の分岐に応じて,並行して無数に存在しているという説もあった.今生きている私というのも,無数に存在する宇宙のうちの一つの認識している自我でしかないのかもしれないと思った.宇宙にとって私とはエネルギーの濃淡の揺らぎ,またはセルオートマトンの点滅.私が生きていようが死んでいようがどちらも美しくなりたつ宇宙に思いを馳せた.
大学受験では,文系の高校から理系の大学への進学は難しかったが,やはり理学への興味が尽きなかった私は,理系へ進学することを決断した.高校では数学はIとIIしかやっていなかったため数学の受験勉強は独学で行なった.私はひどく頭が悪いわけではないけど,かといって大して頭がいいわけではないから,低い偏差値の大学の推薦入学だったけど,それでも苦労した.
何回か,母の前で自殺するふりをした.反抗期だからか,勉強ができないストレスか.ある日,母に他の男の気配を感じた.当時の私はそれがたまらなく許せなかった.死んでやる,といって包丁を持ち出して,自分の首に突き立てたりした.本当は死ぬつもりはなかったけど,別に死んでも構わないとも思っていた.
高校で,中学生の頃いたような人間には出会わなかったので,大学では友達を作ろうと思った.
また,研究に対して大きな憧れを持っていた私は,すぐに研究室に配属を希望した.その教員は快く迎え入れてくれた.3年生の頃には,先輩の卒論を手伝うほど知識がついていた.今思えば,あの頃が最も楽しく知識を身につけていたと思う.授業でも良い点を取ろうとか考えてなかったので,授業を聞かずにオリジナル(?)のアルゴリズムを使って手書きでボロノイ図を書いたりして自由に楽しんでいた.外部発表もしたし,卒業論文も特に苦労もなく書き終えた.この頃,「ゲーデル,エッシャー,バッハ」という本に出会って,その本に魅了された.
いつからか,「論文を出さなければならない」,「自分は周りと比べて劣っている」,という考えにとらわれるようになった.体調的にも良くなかった.学部の頃からのカフェインの大量摂取,昼夜逆転の生活,慢性的な睡眠不足・運動不足・栄養不足などが祟ったのである.締切前になっても全く焦りが働かなくなった自分に気付き,おかしいと思って心療内科に通院し始めた.修士論文も提出しなければいけないのに全く取りかかれなかった.学部の頃からお世話になっていた指導教員ではないO先生がそんな私を見かねて,一緒にLaTeXを書いてくれた.一応提出はできたけど,修論発表を終えた後は悔しさで泣いた.
それでも私は博士へ進学してしまった.修士の頃からドクターは進学しようと決めていたし,エネルギーの低くかった私は,判断を変えるほどの力がなかったのかもしれない.正直,そんな覚悟で博士をやっているのは日本でも私ぐらいなのだろうと時々思う.幸い,修士からの学費や生活費は奨学金や授業料免除,アルバイトで何とかして親に頼らずにいられた.
博士の間はずっと,健康を取り戻すために時間を使ってしまった.カフェインを断ち,夜更かしを辞め,休日は一切休むことにして,睡眠を十分にとり,運動もして,という生活を送った.論文よりも睡眠や運動を優先した.O先生は博士の間もずっとメンタリングしたりしてくれた.なんとか学会論文を2本書いたが,卒業要件でもあるジャーナルの論文が完成しない.とうとう何もできないまま3年生になってしまった.
O先生に,成果という葉にとらわれず自分という根を大切にしなさいと教えられた.成果にばかり気を取られていると自分のエネルギーが朽ちてしまうというのだ.確かに思い当たると思った.そもそも自分ってなんだっけ?と思った.ドクターには,「自分」が必要なのだ.でも私はそれがなかったのだ.目の前の成果だけしか考えていなかった.
自分はなんのためにドクターをやるのだろう?一瞬,救済を必要とする人や弱い立場の人のためになりたい,と思ったけど,本心からそう思っているか自信がない.ひとまずそう思うことで安心したいと思っているだけかもしれない.自分とは,ちょっとした好奇心を満たすのが好き,それだけだった.
私はなんのために生きているのだろう?私は高校生の頃から,セルオートマトンの瞬きにしか過ぎない人生などに,意味を見出すことはできなかった.
死の淵に立てば,生きる意味が見出せるかもしれないと思った.服薬自殺は病院巡りをして薬が準備できるのに時間がかかりそうだし,飛び降りは失敗した時が怖いと思った.死ぬときは失血死か,首吊りかどちらかにしようと思った.結局,なんとなく気が進まなくて,自殺の手筈を整えるのはできなかった.
人文系の先生に生きる意味を相談したところ,その先生は四諦八正道の考えを教えてくれた.確かに考えても意味はないのかもしれないが,考えるのをやめることは難しかった.
哲学科の先生にも訪ねた.私の考えはニヒリズムに分類されることがわかった.達成することに意味がある,後世に何か残すことに意味があると見出すのはナチュラリズム と呼ばれるものらしい.私はどうもその考えはしっくりこなかった.その先生にニヒリズムの考えを持つ中島 義道という哲学者を教えてもらったので,後でその人の本を読んでみようと思う.また,哲学の入門として,図書館にある,哲学の雑誌の現代思想を読んでみることを勧められた.
現代思想12月号は巨大数の特集だった.2chの「一番でかい数を書いたやつが優勝」スレから始まった日本の巨大数ブームの歴史や,ふぃっしゅ数,小林銅蟲(パルの人)の漫画が載っていた.11月号は確か,反出生主義についてがテーマだったと思う.
まだちゃんと読んでないけれど,あぁ,私はこういうものを読みたかったのだ,と幸せを感じた.
私は毎日,贅沢ではないけれど,質素に暮らしていけるだけのお金があって,現代思想とかを読めればそれだけで幸せなのだと悟ったのだ.
諦めずにドクターを取得するのか,ドクターをやめて就職活動をするのか,決断しなければならない.
高卒には分からない世界だろうが、博士号取得のために絶対必要になる「まともな査読付き国際(英文)学術誌に自分が第一著者となって原著論文を通す」っていうのは、大学学士(下手したら修士も)でやってきた""お勉強""と全く違う能力が必要とされるからなあ。
話の流れ的に工学系だと仮定するけど、修士卒を新卒で取って社内で育ててから社会人で博士号取らせるというルートはもちろんあるけど、そんな社内育成なんてしち面倒くさいことしなくても初めから博士号持ってる奴を採用したほうがポテンシャル低い新卒を掴まされるリスク低いし、というのはあるはず。
下手したら修士でも、っていうのは知ってる例だと京都大学の医学系研究科でも原著論文どころか学会発表もせず20ページくらいの修論で修了した人を見たのでまあアレですよ。皆さんの回りにも意外とそういう人いるんじゃないですか?私は理学系の博士卒なんでそういうオボちゃん予備軍みたいな人は周りにはいなかったですが。
酸素が重いから回転が遅い、というのは違うからね。酸素より重いランタンのほうが酸素より速いからね。回るのは原子核じゃなくて核スピンだからねホントはね。わかりにくいから原子核って書いたんだと思うけど一応ね。核スピンは、そうねぇ、小さな磁石だと思ってくれてもそんなに間違った理解ではないよ。
で、NMRの原理のところだけど、現代でラジオ波の吸収を使って調べることはほとんどないんじゃないかな。連続波(continuous wave; CW)法で検出にQメータ使っている人なんてほとんどいないでしょ。いまは(といってもだいぶ昔からだけど)パルス法が主流で、これは強く短いラジオ波パルスを照射することで広帯域の核スピンを励起して一度に信号を取るとても効率の良い方法だよ。
え、それって吸収を調べているんじゃね?って思うかもしれないけど、ちょっと違うのね。本質は、核スピンが集合してできた巨大な磁石(巨視的磁化とよんでます)なのね。この巨視的磁化はコイルの中に置かれています。
この巨視的磁化は超伝導磁石の作る強磁場の方向に通常は向いているんだけど、コイルによりラジオ波パルスを照射されるとパタンと倒れるのね。これが励起状態です。
で、励起されたらまた強磁場の方向に向こうとするんだけど、このとき元増田が書いてくれたように、置かれた環境や結合に依って違う回転スピードでぐるぐる回りながら戻っていくのね。
この回っている巨視的磁化の周りにはコイルがあって、コイルの中で磁石が動くとどうなるかというと、ファラデーの電磁誘導の法則ってのを覚えている人がいると思うんだけど、電圧が発生して電流が流れるのね。で、この誘導された電流は巨視的磁化の周波数の交流で、こいつを検出器で検出しているというわけ。
この巨視的磁化ってのが本質だと書いたけど、ホントのホントはスピンが揃っていること……コヒーレンスなのね。コヒーレンスって可干渉性とか訳されたりするけど、この時間的にも空間的にも揃っていて、しかもその持続時間が非常に長いことがNMRを他の測定法とは一線を画す面白い測定法にしているよ。
たとえば、炭素の巨視的磁化と水素の巨視的磁化が干渉して結合状態が分かったりするよ。あと、人間が作るラジオはパルスもかなり干渉性の高い電波で、このラジオ波パルスの打つタイミングや長さや強度や打つ方向を工夫すると、巨視的磁化を操ることができて、欲しい情報だけを引き出すことができたりするよ。こういう一連のパルスをパルスシーケンス(パルスプログラム)と呼んでいるんだけど、このパルスシーケンスを開発している人達もいるよ。ほんとにプログラムするようにできたりするよ。そのためには量子力学、特に密度行列の時間発展を計算できる必要があるよ。
あとは量子コンピューターにも使われようとしたこともあるよ。こともある、とか書くと怒られるかもだけど。IBMが核スピンを使って初めて量子コンピューターを実証したよ。でも今の主流ではないよ。
超伝導磁石に関しては、強い磁場を生み出すことも重要だけど、空間的・時間的に均一であることも重要だよ。NMRって特に溶液NMRだと10^-9の精度での磁場の均一性が求められるよ。時間で変動しても、場所で違っても信号がなまってしまって困るのね。
そうそう、超伝導は理学系が多くて、超電導は工学系が多く表記に使っているよ。どうでもいい豆知識だね。
で、いま世界最強の溶液NMRにも使える超伝導磁石(と電磁石のハイブリッド)はアメリカはフロリダ州タラハシーにある45 Tマグネットだよ(https://nationalmaglab.org/magnet-development/magnet-science-technology)。水素の共鳴周波数でいうと、ええと、1.9 GHzで、もはやラジオ波じゃなくてマイクロ波だね。
NMRの弱点は、感度がめちゃくちゃ悪いことだよ。質量分析とかタンパク質ちょびっとでいいけど、NMRだと必要量が桁で変わるよ。タンパク質とか作るのめっちゃ大変だから、そのへんはNMRの泣き所だよ。感度向上は古くて新しいNMRの研究テーマだよ。今はいろいろな方法があってね……(以下略)。