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はてなキーワード: 童話とは

2023-09-03

anond:20230903112515

日本人の読解力は昔話や童話すらまともに読めないレベルになってきてるのでその可能性もあるな

2023-08-27

anond:20230827112916

コンテンツ潰そうとした人が別の人に潰そうとされているのだから童話だな

2023-08-26

anond:20230826022908

なに言ってんだか。ファンタジー神話伝説童話、詩なんかと地続きで、そのままジョージマクドナルドルイス・キャロル近代文学としてのファンタジー確立しているが、SFはどう頑張ってもヴェルヌまでしか遡れない。SFジャンルとして本格的に成立したのは20世紀になってからだ。

2023-08-13

マロニエ王国の七人の騎士まじでずーっとおもろいな

一切ダレない、ずっとおもしろ

唯一の欠点月刊から単行本で読むと続きが長いくら

なおハラペコ編は7巻を買って読まずにおいてあって

今日6巻〜最新8巻まで一気に読んだけど

7巻読み終わったときに8巻まで買ってあってよかった…!ってまじで安堵したわ

 

舞台はある架空大陸

その中心に位置する「マロニエ王国」の七人兄弟がそれぞれ騎士大使として周辺の国に行く話

神様精霊が出てくる、どこか童話的な世界観にもかかわらず

なんとなく物語に緊張感があるのは、ここに出てくる「神」や「精霊」が決して人に取って都合のいい存在ではない、超常のものとして描かれてるからだと思う

 

兄弟名前は上から順に「眠くない」「博愛」「暑がりや」「寒がりや」「獣使い」「剣自慢」「ハラペコ」

異名でなく普通に名前、「こち騎士長の眠くない君」って普通に紹介されて普通に受けいれられる

それぞれ名前通りの特性がある

余談だが

「暑がりや」は黒髪にぎやか女好きで氷属性

「寒がりや」は金髪おっとり奥手で炎属性なとこが割と好き

(氷属性から暑さに弱い、炎属性から寒さに弱い)

 

それぞれが大使として赴いた先でいろんな問題対応し神と対峙し仲間との絆を深めそれぞれに恋愛描写もあり

それらのすべての要素が取ってつけた感がなくシナリオとしてきっちり絡み合っているのは少女漫画ならでは、この作者ならではの良さだと思う

 

少女漫画以外のジャンルだと、感情内面葛藤を「静」の場面、物語の展開を「動」の場面として切り分けることが多いし

それを切り分けずに進めようとするとセカイ系的な処理になることもあるが

この作品について言えば、恋愛による心の揺れ動きも、神との戦いもどちらも等しく「動」として扱われて、同じテンション物語駆動してくれている

もともとそんなに漫画恋愛読みたい方ではなく、作品によっては読み飛ばしちゃったりするのだが

この作品についてはそれぞれのカップリングの行く末が気にかかり

緊迫して読みうまくいくとほんとに嬉しくなる

作者の手腕によるところとしか言えない

 

あと、見開きの使い方がとても印象的でコマ割りになんとなく映画的な印象がある

(ので、電子書籍派も見開きで読むのを進める)

それぞれの国はなんとなく世界地の文化を下敷きにしているが

眠くないの行ったら夜の長い国は北欧

獣使いの行った生き物の多い国は南米

ハラペコの行った食べ物豊富な国は東南アジアっぽく緻密に書き込まれている

まり漫画で見ることのなかった地域ということもあり背景を見るのも楽しい

 

というわけで読んだほうがいいっすよ!終わり!

2023-08-07

最果タヒの詩についての否定的感想

 最果タヒさんの詩集『死んでしまう系のぼくらに』『夜景座生まれ』と、あとは図書館で数冊をパラ読みした。著作映画化されているらしいが、見てない。本しか触れてない。

 否定的感想なのでブログには投稿するか悩んで、結局、こちらに持ってきた。ただの感想

まとめ

  • 合わない、好みではない
  • 言葉が軽い
  • 説得力がない
  • でも詩でこんだけ売れてて若者人気もあるってすごいよね


合わない

 最果タヒさんの詩はあまりに散文的で、これは本当に詩なのか、日記じゃないのか、小説と変わらないんじゃないのかとすら思う。実際、同作者の小説『十代に共感する奴はみんな嘘つき』も少し読んだけど、境が曖昧だと感じた。これなら全部小説でも良いじゃんと思うけど、当事者からすると違うのかもしれない。

 詩そのものについては、単純に口調とテンポが私に合わない。あんまり真摯な感じがしない……と感じる。でも私が思う真摯な感じとこの人の真摯さが違うだけかもしれないし、この方に真摯なつもりなんてないだけかもしれない。

言葉の軽さ

 使われている言葉は、それっぽい言葉を並べてるだけに見える。色んな言葉が出てくるけど、そのひとつひとつ定義って、なんなんだろう? どういう意味で使ってるんだろう? そういうのが見えてこない。だから真摯には感じない。急に言葉連想ゲームみたいに飛ぶのも、え? 寝ぼけてんの? って感じ。

 あと、わざと間違った/厳密に間違いではないけどまず使わない言葉使いや組み合わせ、漢字の開き(ひらがな)が多用されてると、絞れ!になる。そういうのはアクセントに使うのがいいのであって、多用されると醒めるし、詩全体がぼやけてしまう。

 これがぼやけたことを狙っている詩や短い詩ならまだ良いけど、長くて散文的だから、ただぼやける。何を言ってるのか分からない。批評を色々読んだけど、「わからなさ」を評価されている面もあり、それでいいのか、じゃあ私に合わないだけか、となる。

 ちなみにこの「わからなさ」とは「共感できなさ」のことではない、と言い添えておく。

 また、死にたい、殺されたい、の表明が素直球すぎて上滑りしてる。死にたさについて、現実世界の死について、空想上の死について、犯罪について殺人についてを描いている部分があるが、それはただの比喩なのかもしれない。(以下、長いので略してます、ごめんなさい。詩を引用する時に略すのってどうなんだろ……。よくないかも。)

 ❝(前略)今日も、撃ち殺されなかったと泣きながら眠る夜はただ一人で、(後略)❞

 ❝あいされたい

 それはべつに深刻ではなく。ころされたい、でもいい。❞

 ❝せめて他殺で。惨殺で。❞

           『死んでしまう系のぼくらに』p.16「ぼくの装置」より 

 確かに、「死にたい」「あの人に殺されたい」「今日死ねなかった」と思う人はたくさんいるだろうし、私にもそういう欲求はあるが、なんでだかこの直球ぐあいは合わなかった。反対に、この表現がいい!と思う人もいるでしょう。軽くなんてない、という人もいれば、軽くて何が悪い、という人もいるでしょう。

説得力のなさ

 例えば『死んでしまう系のぼくらに』p.23「線香の詩」から1行目❝大切なものが死んだあとの大地はすこし甘い匂いがする❞のっっっってなんでなんですか!?

 次に蝉が出てくるので夏だろう、じゃあスイカかき氷を食べた庭かな? 大切なもの……有機物か?無機物か?ペット火?人か? 人じゃなければ何かを土に埋めて、それがなんらかの作用で甘い匂いをさせてるのかな?

 って、そんなことは考えても考えなくても良くて、まあ私は考えるほうが好きだが、まあとにかくこういうのがなくてもいいけどとにかく「説得力」が足りない。

 読んでて、否応なしに「そうなのか」となる、もしくは「そんなわけないだろ」と言えるのがさ、好きなんだよな。「そんなわけないだろ」すら言えずに、「意味わかんねーよ」じゃ、ちょっと良いとは言えない。

 例えば宮沢賢治の「やまなし」は詩じゃなくて小説童話)だけど、❝『クラムボンはかぷかぷわらったよ』❞って説得力えぐいでしょ。「クラムボンは、かぷかぷ、笑う」んだよ。まあこれも好みの問題かもだ。

まとめ 

 私は作品批評で、「分からない」からいい、分からないのがいいんだ、みたいなのは嫌だ

 感想においては「気づかせてくれる」とか「感性が素晴らしい」とかって、何も考えないで生きてるのかよ!と叫びたくなる。もちろん、詩歌(詩、短歌俳句)って「新しい視点」が評価されるし、私もそういう作品は好きなんだけど、どうしてか嫌だ。単純に感性が素晴らしいって褒め言葉が嫌いなだけかもしれない。私がそう言われると、「感性は、普通ですよ。思ったことを表現するために、頑張ったんですよ」と思うからかもしれない。私の話じゃん。私の話だよ。

 この記事は、最果タヒの詩について、否定的感想をあまり見つけられなかったので、公開しました。「最果タヒ 批評感想」とかで調べるとね、いくつかは出てきますリンク貼らないけどめちゃくちゃ良い記事もありました。でも、ほとんど見つけられなかった。なので公開しました。私のこの記事はただの感想で、うまい批評なんかじゃないし分析もできてないけど。

 でも詩でこんだけ売れてて若者人気もあるってすごいよね、は本音で、昨今は詩歌の中では短歌ブームらしくて色んな本が出たり特集が組まれてるけど、現代詩もそういうふうに盛り上がると嬉しいなとは思います

 読んでくれた方、ありがとうございました。

 この記事に対する反論も良いですが、おすすめ現代詩あったら教えてください。読むので。

 現代より前の詩……工藤直子金子みすゞ谷川俊太郎とか、中原中也島崎藤村室生犀星萩原朔太郎とかは既読なので、それ以外の「現代詩」のおすすめが、知りたいです。よろしくお願いします。

2023-07-18

君たちはどう生きるか」の好きなシーン7選

まり同じような感想レビューが無かったので共感できる人を探している。

この作品からは、幻想理想の世界から現実に引き戻そうというメッセージ性を感じた。「意味がありそうなことも重要ではなかったりする」、「価値観は人それぞれ正義も悪もない」、「個人想像力努力世界に大きな影響を与えることはない」。こんなメッセージが散りばめられているのに、重く押し付けるわけでもない。そんな雰囲気がとても心地よかった。私が好きだったシーンを挙げる。

1. 我を学ぶものは死す

門と墓があり、墓には「我を学ぶものは死す」と書かれている。ファンタジー世界では危険オブジェクトであるペリカンという不可抗力に巻き込まれて門を開けてしまった。門を開けてしまったがゆえに何か恐ろしい者が目覚め命からがら逃げ出す、という鉄板な流れを期待するものの、そうはならない。キリコが炎を使った謎の儀式をして、墓を見た方向のまま後退する。結局何も起こらない。

ここで最初メッセージを感じた。

「門を開けてはならない」、「怒りを鎮めるには儀式必要」、「儀式には細かい作法がある」、現実にもこんな類の知らない人には全く理解できないルールが沢山ある。守ってもいいし守らなくてもいい。世の中には様々な価値観がある。眞人は肯定否定もない。そんな世界で生きていくことを考えさせられる。

2. 触れてはいけない人形

眞人は何故か机の下で寝ている。自分の周りには人形が置かれていて、何故か触れてはいけないというルールがある。しかし眞人はルールを破って触れてしまう。この時点で薄々勘付く。何も起こらないと。

これは子供1人遊びだ。

何故か自分自分によくわからない制約を課す。理由はない、面白いからだ。狭い空間人形に触れないで外に出られたら面白い成功したら自分を褒める。失敗したら悔しがる。それだけ。

墓のシーンと似ている。子供1人遊び大人儀式も根は同じか。そんな感覚を持った。

3. ヒミ対ペリカン

ワラワラという赤ちゃんの源である可愛いキャラクターペリカンに食べられそうになる。そこにヒミがやってきてワラワラもろとも焼き尽くす。全滅するより誰かが助かった方がいい。ペリカンは生きるためにワラワラを食べるしかない。

小学生の授業でやるような道徳的なシーンだ。

ありきたりな童話のシーンといえばそうなのだが、個人的に好きだったのは焼き尽くしているのが母親のヒミということだ。

戦争で言えば爆撃機もしくはアメリカイメージするその役割を、空襲死ぬ予定の母親がやっているのだ。本人に悪気は無い。良かれと思ってやっている。将来の生命のために、今ある生命を焼いている。その先には因果応報のような結末が待っている。このバランス面白い

4. 裂けた羽根

アオサギの弱点は羽根であるアオサギ自身がそう言っていた。羽根を見せられると慌てた雰囲気になる。そんな中唐突羽根が裂けてしまう。しかし何も起こらない。心の中で突っ込んだ人は多いんじゃないだろうか。

「それも嘘なんかーい!」

弱点が本当だったのか嘘だったのかはよくわからない。眞人もアオサギもそれに言及しない。そう、この時点で2人はすでに仲良くなっていて、弱点ゲームをずっとやっていたのだ。懐かしい気持ちになった。

5. 理不尽な産屋不可侵ルール

ここまではフラグが立ったのに何も起こらなかったというものだが、産屋に入ってはいけないという制約は、入った後に知らされた。今度は過剰な罰を受ける。もはや謎なレベルだ。このシーンは最も現実に近い。よくわからない知らない人が考えた謎ルールで特大の罰を受けてしまう事が現実にはたくさんある。

「知らんがな」

眞人はそんかセリフを心で叫んだかもしれない。眞人には同情するが、そうやって大人になっていくんだよ、頑張れ!と応援したくなる。これは眞人の成長ストーリーだ。現実というファンタジーの中でどう生きていくのかを考えさせる。構造面白い

6.意味の無い努力をしている叔父さん

この叔父さんは可哀想だ。理想的世界自分が維持していると思っている。私のおかげであと1日保つ事ができる。そう言う使命感を持って積み木をしてたらしい。しかし、彼の努力誰も知らないし、現実世界には何も影響を与えていない。そのことに本人は気がついているのだろうか。ぶっちゃけ小学生でも悪意のない積み木を積み上げても理想的世界にはならないことは容易にわかるだろう。

その後、ファンタジー世界崩壊しても、世の中は変わらなかった。戦争が始まりやがて終戦する。1人の想像力努力だけでは世界は変わらない。そんな世界でどう生きるか。そんな事を考えさせられる。眞人の目にはどう映ったのだろうか。尊敬軽蔑、哀れみ、複雑な感情があっただろう。

7. 無駄のないエンディング

ファンタジー世界崩壊してからの流れは早い。

ファンタジー世界崩壊と、終戦後の家族の様子を見れば、メッセージは全て受け取った気持ちになった。もうこれ以上のメッセージはいらない、そんなタイミングでのエンドロール。たまらん!

皆さんはどのシーンが好きでしたか

2023-07-16

ネタバレあり】君たちはどう生きるかテーマについて

何故か言及してる人が少なくて、増田でもあんまり書かれてなかったから、唾つけとく的な意味で書く。

今回の映画意図的多義的解釈できるように作ってあるし、ある種童話寓話的な作品なので、物語の中に何を見出すかは人それぞれでいいというのが前提ではある。

でも、一つだけ言いたいのは、これ、明治維新以降の日本太平洋戦争の話だよね??ってこと。

なんか一回しか見てないか曖昧だけど、

維新前に降ってきた何か→大政奉還だよね?

・石の積み木→大本営発表だよね?

インコ軍人→旧陸軍だよね?

・石積みません→人間宣言だよね?

ってこと。そんで世界崩壊すると同時に戦争も終わる。なんか他にもあると思うけど。

そもそも現実パート戦時中しわざわざ何年かも説明されるし。

なんか詳しい説明は賢い人に任せる

2023-07-12

ナチスは「良いこと」もしたのか?』といつものはてな民たち。

以下のエントリにぶら下がったはてな民によるブコメを読んでいて、「ああやっぱりいつのはてな民達だ…」などとぼんやり考えていたらふと、芥川龍之介蜘蛛の糸を思い出した。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2023/07/post-509289.html

 

血の池地獄で他の罪人と共に浮き沈みを繰り返していたカンダタは、生前にたった一度、蜘蛛を殺さなかった。たったそれだけの「良いこと」をその血の池地獄の様子をたまたま眺めていた天上界のお釈迦様が思い出し、天界から蜘蛛の糸を垂らしてカンダタ地獄から救ってあげようとしたが、その蜘蛛の糸を上っていたカンダタは、自分の後から続々と上ってきた他の罪人に気づき、「こらっ!落ちてまうやろ!上ってくんな!」と叫んだら、その瞬間、糸はプチッと切れて血の池地獄に真っ逆さま、というあの話だ。

 

ていうか、田野氏の2年前のツイート炎上の時もそう思ってた。芥川龍之介が始めた書いた童話だそうだが、芥川が伝えたかたことは曖昧で何か教訓めいたものがあるのかないのかよくわからない、と聞いたことがある。ただしかし、私は単純に、「ナチスは良いこともしていたのでは?」なるよくある言い分は、この蜘蛛の糸そっくりな気がずっとしていたものだ。

 

蜘蛛の糸を喩えとみなせば、そのような一般的な言い分を認める人たちは、2派に分かれる。一派は、「ナチスは実は良いこともしていたじゃないか」として、絶対悪の淵から救い出そうとする勢力だ。これがおそらくそのような主張をする人たちの大半であろうと思われる。だから、それらの一派は蜘蛛の糸絶対に切ったりはしない。たとえばそれらの良いことの実例の一つや二つ否定されたからと言って、それらの人たちは次から次へと蜘蛛の糸を垂らしてナチスを救い上げようとするのである

 

もう一派は、蜘蛛の糸の話そのもの、みたいなものだ。良いことをしていたかもしれないことは認めるが、ホロコーストなどの悪行のせいで絶対悪の淵からは救い出せぬ、とするのである。まるでその人達は、天上界のお釈迦さまそのもののようでもある。

 

id:NOV1975 対戦相手全否定するのって中々の悪手で、観客にその否定の一部でも「いやそれは正しくね?」と思わせてしまえば全否定という主張の根幹が崩れる、という最大級の弱点を無視する人多すぎ問題

このブコメなどはまさにお釈迦さま視点である。このブコメの裏を取れば、全否定しなくとも、ナチス否定できると言っているようなものであり、どんなにナチスに良いことがあろうとも、ブチっと蜘蛛の糸を切って血の池地獄に落としてしまえさえすればいいだけじゃないか、となるのである

 

話は少し変わるけど、私自身がしょっちゅうはてな民は、お釈迦様みたいなものかもしれん、と思ってたりする。とにかく「偉そう」な物言いを常にするから(笑)。いや、ネット民なんてはてなに限らず、ほとんどそんなもんなのだけれど、はてな民は若干だか平均して知性が高いように思わせる「何か」があるので、その分だけお釈迦様度は高いように思われるのだ。

 

さて、話を戻すと、一つ言いたいのは、これらブコメを書いたはてな民たちの何人が一体、『ナチスは「良いこと」もしたのか?』を読んだのか?って話だ。この本は共著であり、およそその半分を小野寺拓也氏が著述しているのである小野寺氏はウルリッヒ・ヘルベルトの『第三帝国』の翻訳者でもある(それがどうしたとか言わないでね。知る人ぞ知る名著です)。流石に二人とも現役のドイツ現代史研究者であり、『「良いこと」もしたのか?』は、極めて実証的に著述されている。もちろん、現代学術見解にも精通しているお二人だ。その観点で、記述内容自体必要十分には詳細であり且つ正確だと考えられる。ナチス経済政策や、労働政策環境政策健康政策などなど、それらが具体的にどんなものであったかを知るための入門書として非常に良書であると思われる。実際、このようにナチスの具体的な政策について概括的に知ることのできる本はこれまであまりなかったかである。『ナチス発明』?あんなもんただのクソ本だ。ハーケンクロイツデカデカと表紙にするセンスそもそも信じ難い。

 

したがって、まずはちゃんと読んでほしいと言いたいところではある(たかだか100ページ程度の本だ)のだが、実は、同著は別に全否定しているわけでもない。確かに、田野氏は「ひとっつも良いとこなんてないですよ」とツイートでしたからこそ炎上したのだけれど、同著の記述方法は、まずは一般に言われるような「良いこと」を具体的に一つずつ、項目としてあげて丁寧にそれを「良いこと」として詳述するところから始めている。つまり、そこだけ読んで、その後の説明さえ読まなければ、ナチスは良いことばかりしていたかのように読むことさえ可能な本なのである(笑)。その辺が、小野寺・田野氏両名の学者として誠実なところではないかとさえ言い得る。つまり最初からナチス政策を腐しているわけではないのだ。

 

結果的には評価として、ナチス政策は良いところなんて一つもなかったと、結果論として評せざるを得ないことは確かである。その象徴が、現在バルト海沿岸に残されている『プローラの巨人』と呼ばれる、ナチスドイツ歓喜公団Kraft durch Freude)が建設していた巨大リゾート施設である。同著では詳しい記述はないが、同施設労働者が無料使用できるリゾート施設になるはずだった。が、戦争が始まると、建設は中途で中止されてしまい、使用されることはなかった。現在歴史的建造物として、廃墟のまま放置されている(以下追記)。しかし、ナチは確かに労働者に喜びや活力を与えようと、余暇を十分楽しめるように政策を実行しようとしていた証拠ではあるのだ。詐欺集団が実際には存在しない投資物件への投資を求めるのとは訳が違う。ただしそれもこれも、戦争の波の前に全て頓挫してしまったので、「夢」としては良いことかもしれないが、「現実」には良いことがあったとは言えないことになる。しかしその全てを台無しにした戦争を始めたのもヒトラーなのである

 

個人的には、お釈迦さま視点など要らないと思う。個々人が個々人自身によって、ナチスにも良いところがあったのでは?と思うのであるならば、批判視点を忘れずに、それを可能範囲で自ら学ぶべきだと思う。否定肯定を抜きにして、『ナチスは「良いこと」もしたのか?』は、知性高いはてな民にとってすらも良書だと思うのだが。1000円未満で買えるんだぞ(笑)

 

追記プローラの巨人については私自身の記憶曖昧且つ古かったようで、再利用化が進んでいるようだ。以下、英語版ウィキペディアから機械翻訳そのまま(修正なし)でコピペする。

売却と再開発

 

改装後の2019年

2004年10年以上にわたって敷地全体の売却が試みられたが失敗に終わった後、建物の各ブロックは様々な用途のために個別に売却され始めた[1]。 2004年9月23日ブロック6は入札者不明で62万5,000ユーロ落札された[1]。 2005年2月23日、旧ミュージアムマイルブロック3はInselbogen GmbHに売却され、同社は建物ホテルとして使用すると発表した。2006年10月、ブロック1とブロック2はProra Projektentwicklungs GmbHに売却された。しかし、ブロック1は2012年3月31日競売にかけられ、ベルリン投資家が275万ユーロで購入した。

 

2006年11月連邦不動産庁がブロック5を購入した。連邦政府とメクレンブルク=フォアポンメルン州から財政支援を受けて、この建物ユースホステル設立する計画だった。複合施設最北端位置するこの建物は、5つの連続した部分に分割された。

 

2008年末、プロラが本来目的を果たし、近代的な観光リゾートに生まれ変わる計画承認された。同協議会は、3,000人が住めるだけの居住スペースとユースホステル観光客向けのアメニティ建設する計画を打ち出した。地元議員のケルスティン・カスナー氏は、プロラの海岸を「カリブ海のビーチ」に例えた。しかし、この決定は、すでにこの地域には観光客が多すぎると感じていたビンツの地元住民や、プロラの歴史家であるハイケ・タゴルドから懐疑的意見もあり、また、町の過去歴史から観光客には不適切場所だとも言われた。とはいえ2011年には、かねてから計画されていた96室402ベッドの大型ユースホステルオープンし、ドイツ最大のユースホステルとして人気を博している。低予算志向観光客に向けた施設拡張可能性も提案されている[8]。

 

2010年9月ドイツオーストリア投資グループにより、1号棟と2号棟を高齢者向け住宅として改修し、テニスコートスイミングプール、小規模なショッピングセンターを備えた300ベッドのホテル建設する計画が発表された。投資額は1億ユーロ見積もられている。

 

メトロポールマーケティング

2013年ドイツメトロポールマーケティング社がプロラを改装し、サマーハウスとして販売する権利を購入した[9]。その年までに、いわゆるコロッサスの改装済みアパートメントが1戸70万ユーロ(90万米ドル)で販売された[4]。2016年ブロック1に新しいアパート第一号がオープンした[10] ブロック2のホテルプロラ・ソリテア」は2016年夏に合わせてオープンし、2017年半ばには同ブロックで再建されたアパートの一部が売りに出された。当時、建物のうち4棟は再開発過程にあり、5棟目はユースホステルとして使用され、残りの3棟は廃墟のままであった[4][11][12]。

 

2017年11月更新によれば、ブロック1のユニットフラット)のほとんどは、ハンブルクベルリンに住む人々のための夏の家として販売され、売却されていた[7]。多くの所有者は、Airbnb[13]やHomeAway[14]などのサイト短期賃貸として掲載していた。

2023-07-05

anond:20230705150947

グスコーブドリって頭に思い付いたけど

なんか思い出せんかった

宮沢賢治童話に出てくるらしい

2023-06-28

いかわって子ども向けアニメ大丈夫なのか、と思っていたけど、まとめて見てみたら、意外とちゃん子ども向けだった。

まず主人公キャラクターたちは、声は子どもだけど、行動は協調性があったり、無理強いをしなかったり、努力家だったりして、ある意味では大人っぽい。

悪さをしたり、攻撃的だったりするのは基本的に外から訪れるもの、外敵なので、内と外の線引きがはっきりしている。

理不尽な展開はあるが、天災のようなものだったり、おとぎ話童話にあるようなものと同じだと思えば気にならない。

ただ、原作と比べるとそうした理不尽がサラッと流されている感じがするので、逆にその怖さに気付きづらいかな?とは思った。

だーかーらー、この場合の「原作」っていうのはアンデルセン童話人魚姫じゃなくて

あくまディズニー映画リトル・マーメイドだっていうのが何故分からないの?

仮に『アナと雪の女王』の実写版でございと言って、アナもエルサもクリストフも出てこない、アンデルセン童話雪の女王の通りにゲルダがカイを取り戻す話にしてたらおかしいでしょ?それは雪の女王だけどアナ雪ではないでしょ?

アンデルセン人魚姫原作だと言い張るならば、ちゃん原作通り主人公王子への恋に破れて死んで空気の精になるオチしろ

ハッピーエンドにしている時点でこの場合の「原作」はアンデルセン童話じゃなくてアニメ映画なんだよ

https://b.hatena.ne.jp/entry/4738509448889218885/comment/cinefuk

cinefuk 2023/06/27

赤毛の女」にアレンジされたアニメ版を「原作」と思い込み絶対視する人たちの問題戯曲というのはその時代演出家時代に合わせて脚色するもので、「このアレンジは嫌い」ならともかく「間違っている」は…

2023-06-14

ディズニーの実写に面白さって求められてるの?

キャストで揉めてるアリエル面白い、いや面白くない…みたいな話をされてるのを見るんだが、アラジン美女と野獣も今までの実写化全部、もちろんアリエルも含めて見に行く人は面白さを期待して見に行ってるのか?とちょっと疑問に思う

自分アラジンだけ友人の付き合いで映画館で見て、美女と野獣金ローで見た(たぶんアリエル配信かに降りてきたら見るんだろうなあと思っている)が、ディズニー実写化なんて映像美を見に行くものであって話の面白さへの期待ってほぼゼロというか抱かない感情じゃない?

マレフィセントとかならわかるよ、でもディズニー古典童話のそのままの実写化なんてもう小さい頃に何回も見たり聞いたりした話で、アリエルがやっぱりアンデルセン原作と同じく泡になって消えます!とか、野獣は人に戻らずそのままですがベルと結ばれたのでハピエンです!とか、ジャスミン最後に死んでしまます…とか、今更そんなことが起きるわけないし、誰もそんなこと期待してないじゃん。二時間ずっと予定調和だよね。

劇団四季ライオンキングとかもそうだけど、名作童話の美しい表現をみんな見たいのであって、今更オリジナル改変とかしたらたぶん逆に怒る。

から今回のアリエルキャストが誰だろうと面白さというベクトル評価値は変わんねえだろと思うし、映像美が武器ジャンルから受け入れられない人は作品自体評価を落とすだろうなあと思うので、いい派とダメ派の和解も無理だろうと考えている

ディズニー実写については「キャスト解釈違いだったけど作品面白かったから…」みたいなのなくない?作品への感想はそのまま原作?への感情になるだろというか。次の展開にドキドキワクワクはしないでしょう、という…

2023-06-07

anond:20230606115009

多分日本人にとってそんなに思い入れのある童話でもないし肌の色が白だろうが黒だろうがあんまり

「これはこれで」みたいな面白さ。歌が凄い上手いのは良い。

2023-05-31

anond:20230531180835

日本童話マッチ売りはそれはそうって思ったが下記は違うど

シンデレラ: 美醜こそすべて。ブスは何をやってもだめ。整形しろ

裸の王様: 頭脳こそすべて。金と権力を持っていても頭がバカなら終わり。

 

シャルル・ペロー(Charles Perrault 1628年1月12日 - 1703年5月16日)版の

シンデレラ(Cendrillon サンドリヨン)はそういう話では無い

童話・昔話から得られる教訓

童話や昔話は素晴らしい。まだ幼く純粋子供に世の中で何が大切かをしっかり教えてくれる。

桃太郎: 暴力こそすべて。力こそパワー。足りないなら買収してでも手に入れろ。

シンデレラ: 美醜こそすべて。ブスは何をやってもだめ。整形しろ

マッチ売りの少女: 金こそすべて。金がないやつは死ぬ

さるかに合戦: 理由こそすべて。大義名分さえあればあらゆる私刑が許される。

裸の王様: 頭脳こそすべて。金と権力を持っていても頭がバカなら終わり。

3びきのこぶた: 家を建てるなら耐震構造で建てろ。

推し自分キャラ付けするのは醜い

鳥の王様選び(あらすじ知らん人は文末解説読んで)というグリ厶童話を思い出してしまう。

なぜ「誰それを応援している」という借り物の御旗で調子に乗るのだろうか。

お前が虎の威を借りているものの素晴らしさとお前の間にある繋がりなんて細すぎるだろ。

親が子供を利用して承認欲求を満たすことでさえ憚られるのに。

無数にいるファンの一人でしかなく、パトロンスポンサーと呼べるのかも怪しいくせに。

なんだろう。それで「俺こそがこのキャラを愛してる」とか言うの辞めてもらえますか?

お前が好きなのはお前だろ結局。

そのために利用してるだけだろ。

お前が見出した原石でもなければ、お前が磨いた宝石でもないものを、「この素晴らしさが分かるなんて自分は素晴らしい」とかよく言えたものだな、と。

好きだという権利はあるし、それを共有するのはいいことだと思う。

でもそれを自分アイデンティティーとして利用するなよ。

何かが好きというのを自分事実として受け入れるのは大切だよ。

自分の趣向を知るのは大切だ。

でもそれで自分が何者であるのかを認識するのはやはり良くないと思うな。

結局自分分析が足りてない、踏み込めてないんだよな。

子供の頃の楽しかった思い出にずっと固執してるとか、なんとなくこういう色合いが好きとか、そういったものの積み重ねの果てに推しが生まれるわけだ。

それを「これが好き」で止めるなよ。

もっと自分を深堀りしろよ。


たとえば「鉄道」が好きなのをちゃんと「自分生活に根ざしたものでないと興味が沸かない。人間動物は怖いから無生物が好き。揺りかごのような振動安心する。個人が所有するのが難しい物の方が、好きなのに持っていないという矛盾を受け入れやすい」みたいな分析を深めていって、そこに自分アイデンティティを持てよ。

雑なんだよ。

「これが好きです!全部好きです!」なんてのはさ、相手自分分析する気がなく理想一方的押し付けてるだけだろ。

そういった態度がやがて「俺の理想通りにならないはずがないんだが?」という思い込みを生んでストーカー窃盗に繋がるんだ。

推しキャラ付けすんな!

自分がなにをどう好きになるのか、どういったものが好きなのかでキャラ付けして、その結果として推しを持て。

自分価値自己認識を無から生み出すための手段として推しを利用するな。

それはただの痛い人だ。

オタクでもファンでも尊くもねえよ。



鳥の王様選び(虚飾に彩られたカラス

鳥がある日王様を選ぶことにした。

カラスは様々な鳥から羽をパクって自分の体に貼り付けまくりコンプリートフェザーフォームでランウェイを歩いた。

パクリじゃねーかとボロカスに叩かれ失格。

実況からは「素の自分オタクは黒に染まれしてればワンチャン

解説からは「黒髪ショートカット需要理解してない時点で王の資格なし」

やっぱトレパクキメラは駄目だよねとグリム兄弟創作界に投げかけた名著である

2023-05-29

anond:20230529185952

全て個人差だと思うが、自分場合の話。

文字文章になっていれば標準以上になんでも理解できるから童話小説はむしろ好んで読む。セリフモノローグちゃん説明されていれば、漫画でもOK

ドラマアニメ配信字幕機能のおかげで近年とても楽しめるようになった。

現実人間関係や会話や出来事は、文字じゃなくて口頭の会話を聞き取らなきゃいけない上に、説明文になっているわけでもないので、読み取れない。会話として上がってくればまだマシで、そもそも誰も口に出さな場合どこにも読むべきものがないから、マジでからない。

なまじ文章化した物語であればわかるので、その場で読み取れなかったものを後日自分文章化して理解できちゃうから自分が読み取れてなかった情報(いわゆる空気って奴)や空気が読めてなかった故にやっちゃった歓迎されない行動を思い出してのたうち回ることになる。

2023-05-18

ヨルシカコンポーザー:ナブナが紡ぐ歌詞マジで良い

俺はヨルシカコンポーザーであるブナが大好きで、中でも特にその歌詞が好きだ。特にボカロ時代歌詞が好きだ。なので、俺が良いと思った歌詞ランキング形式で紹介する。

ヨルシカコンポーザー:ナブナについて

ヨルシカボーカルのsuisとコンポーザーはn-buna:ナブナ構成されており、もともとナブナボカロPだった。Pだった頃から”ウミユリ海底譚”や”夜明けと蛍”などの曲で人気を博していた。ヨルシカ代表曲は”僕は音楽をやめた”や”花に亡霊”。

第5位

背景、夏に溺れる(2013/8/20発表)

夏の終わりを歌った曲だ。歌詞は情景描写に終始していて、極めて抽象であるのにも関わらずびっくりするほど切ない気持ちにさせる。歌詞に時折現れる「君」との……これは何だろう? 別れではない、まるで夏の間だけ現れる神秘的な何かとの出会いと別れ? かな? 

こんな風に、よくわからないのになんかよくわかりそうで、聞き手想像余地を多分に与えている点がこの歌詞のよいところ。

“君の声が響く 夏の隅を

街に泳ぐさかなのように”

一番のサビの締めくくりの歌詞だ。この歌詞センスヤバい

君の声が響く 夏の隅を

の”隅を”のワードチョイスがすごい。通常”夏の”に続く言葉ではない。

“街に泳ぐさかなのように”の”街「に」”の”に”がすごい。普通なら”街「を」泳ぐ”としてしまいそうなところを”に”にしている。ほんとすごい。ほんと良い。

原曲と、俺が一番いいと思う歌ってみたリンク(りぶが歌ったやつ)を掲載しておく

原曲

https://www.nicovideo.jp/watch/sm21638600

りぶが歌ったやつ↓

https://www.nicovideo.jp/watch/sm24409321

第4位

始発とカフカ(2015/8/31)

 カフカの「変身」をモチーフにしたリズミカルな曲だ。しかしその陽気な曲調と歌詞のどことなく闇を感じる歌詞が独特の魅力を生んでいる。

“伝えたい事しかないのに何も声が出なくてごめんね”

“見返すには歩くしかないのに上手く足が出なくてごめんね”

これは毒虫になってしまった歌詞主人公言葉であるのは間違いない。とりあえずこの歌詞はなんかいい。すごくいい。

興味深いのは”見返すには歩くしかないのに”の”見返すには”という部分だ。ここに歌詞の中の主人公、あるいはナブナ自身の何かに対するコンプレックスや、攻撃的な意思の顕れを見ることができる。

https://www.youtube.com/watch?v=j-cQ97A0OPM

第3位

メリュー(2015/5/12)

リズムの感じはウミユリ海底譚と似ているような気がする。なんか良いんだよな……(語彙力の消失)。この曲の歌詞マジでいい。

灯籠の咲く星の海に心臓を投げたのだ

もう声も出ないそれは僕じゃどうしようもなかったのだ”

心臓が痛いから死んだふりの毎日を見なよ

もういっそ死のうと思えたなら僕はこうじゃなかったのだ”

“どうせ死ぬくせに辛いなんておかしいじゃないか

俺のお気に入りはこの中の”どうせ死ぬくせに辛いなんておかしいじゃないか”という歌詞だ。生きるのも死ぬのも嫌だった高校時代めっちゃ共感したのを覚えている。

https://www.youtube.com/watch?v=Jak2qiq_jJo

第2位

ウミユリ海底譚(2014/2/24 発表)

独特なテンポが特徴的な、900万回再生された大ヒット曲である

この曲は……アイデンティティ確立ができていない、モラトリアム期間にある少年少女が抱く不安の歌と考えればいいのか? わからん

サビで繰り返される”僕の歌を笑わないで”という歌詞がナブナ自身の思いだと推察するのは妥当だと思われるが、初音ミクが歌っているのに胸に迫るような感じがするからすごい。

“僕を殺しちゃった 期待の言葉とか

聞こえないように笑ってんの”

Cメロにあるこの歌詞を初めて聞いた時、やば!!!! と思った。人をほめたり期待したりすることも罵倒否定と同じように、その人を縛り付ける呪いになってしまう……みたいな。そういう感じ、な気がする。

https://www.youtube.com/watch?v=7JANm3jOb2k

第1位

ラプンツェル(2016/7/6)

つい最近、偶然町田ちまというvtuberが歌った「ラプンツェル」がランダム再生で流れてきて、歌詞ものすごくいい、誰が書いた歌だろう? と思ったらナブナだった。ガチビビった。

以下この曲のネタバレを含む。

この曲は童話ラプンツェルモチーフとしており、そのテーマ性はラプンツェル物語を知っていればそれほど難解ではない。すなわち、叶わない、あるいは叶ってはならない恋の歌……であると思われる。一見童話世界の歌だと思わせておきながら、Cメロ

“空いた灰皿やビールの缶が示した心象風景は”

という歌詞差しまれる。これによって舞台現代であることが明らかになり、一気に物語が具体的な様相を呈してくるのはこの歌詞の興味深いところだ。

さて、第一位にふさわしい、俺が最も好きな歌詞は二番のサビにある。

“僕の目に君が見えないなら

何が罰になるのだろう”

この歌詞を聞いた時、戦慄した。こんな日本語があっていいのか? 夏目漱石I love youを「月が綺麗ですね」とか訳したらしいが、もうそんなの比にならないレベル天才的な表現だ。この言葉意味を俺自身説明するのはあまりにも無粋なので、ここでは控えておく。

短歌でやり取りして恋情を婉曲に表現しまくってた平安時代貴族でも卒倒するくらい良い言葉だ。主人公の痛ましい想いがこれでもかというほど伝わってくる。

原曲

https://www.youtube.com/watch?v=1okLHuZUftU

町田ちまver

https://www.youtube.com/watch?v=XlUhsBX2bLY

2023-05-15

anond:20230515231317

ChatGPTにぶん投げた質問の例(※1. 抽出には気をつけたが増田で見かけたことがあるのが混じってたらそれは俺だスマン ※2. 質問や回答が面白かったというわけではない):

2023-05-05

女はアリ、男はキリギリス

高校時代モテモテだった恋愛強者女性が「モテるのに未婚」のまま30代後半を迎えてしまうワケ

https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20230504-00348184

これさぁ、ネットでやたら見掛ける婚活女叩きの「設定」だけど

実際にはそういう女性って皆無ではないかもしれないけど殆どいないよ

普通に周りの人間を見てたら分かるでしょ

若い頃にモテ女性若いうちに結婚しているかそもそも結婚願望自体がない場合殆ど

30代後半で婚活している女性若い頃もモテなかった人が大半だよ

常識的に考えたらそうに決まってるじゃないか

そもそも「異性と遊びたい」という感覚が男特有のもの

女には妊娠リスクがあるので結婚に繋がらない恋愛を続けたいとはそもそも考えない

女は早く安定を得たいから、モテる女性はそりゃさっさと結婚する

知ってる?アリとキリギリスって童話があるけれど、実際には働きアリはメスで鳴くキリギリスはオスだから、あの童話って女と男の話なんだよ。

当時の人々がそれを分かっていたかどうかは知らないけれど、人間女と男に当てはめてもぴったりだよね

若い頃に遊びほうけていて中高年になっていきなり慌てて子供を欲しがり婚活を始める男、若いうちに堅実に結婚を考える女。男女の性行動にそのまま当てはまるじゃないか

でも現代ネット社会の男による女叩きってその殆どが、男にしか当てはまらない要素を女に投影して叩いているか違和感あるんだよね

負の性欲だの結婚相手父性を求めてるだのもさあ

女には殆ど当てはまらいか全然的を射てないし、ミラリーングとして大失敗しているのに客観性がないかいつまでも続けている

2023-05-02

昔話風の童話

たくさんあんだな

まあ創作からおかしくないんだけど、

昔話フォーマットでさも昔からあったかのような童話がたくさんあっておでれーた

2023-04-20

anond:20230420093053

ChatGPT自身に考えてもらったらどうか

ChatGPTにウサギ男の子を演じてもらいたいと思っています。「かわいくて、ちょっと偉そうで、でも憎めない、童話世界ウサギ男の子の設定」を、性格にかかわるものと口調にかかわるものを含めて箇条書きで10個くらい考えてください。

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