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はてなキーワード: 数学者とは

2022-02-16

anond:20220216222037

ASDなら研究者というのは昔の話で、現代研究者はとにかく社会の役に立てと囃し立てられてて、数学者物理学者であっても企業と関わることを求められるから社会性が低いとかなり生き残りづらいと思う。

anond:20220216221800

ADHDアートASD科学研究者が向いていると思うけど、知的障害グレーゾーンアート書道音楽家が向いていると思う。

グレーゾーンどころかブラックゾーンでもアートが向いている。

サヴァン症候群ならASDみたいな数学者物理学者も狙えると思う。

2022-02-04

今頃ジュラシック・パークを初めて見た

上映当時をリアルタイム経験したくせに、その頃は歌番組プロ野球といったメジャーものにノレなかった、
今で言うド陰キャコミュ障キモオタだった自分は、ハリウッド映画にも全く触れずに過ごした。

おかげですもごっつも、スーパージョッキー元気が出るテレビとかも、B'zもドリカムユーミンスルーしてたのだから筋金入りだ。

そんなキモオタ学生も、今やどこにでもいる冴えないおっさん、いやジジイだ。

そんなジジイTwitch推しが「見る」というだけでホイホイ見に行くんだから、まあその、なんだ、特に弁解はない。

さて、きっかけはともかく、同年代からは「は?今頃?」と言われそうなタイミングで、ジュラシック・パークを見た。

感想としては、結構想定外意味で「いい映画だわ」と余韻に浸る結果になった。

以下、一応ネタバレあり。

正直、今回ちゃんと見るまで「まあハリウッド映画だし終始大スペクタクルで迫ってくるんだろうなー」と思っていた。

でも実際は「そこまで騒がしくない」というか、きちんとSF小説原作リスペクトしたというのが納得できる、良作だった。

個人的小説ベースの名画というとスタンド・バイ・ミーくらいしか出てこないが、あれに通じるストーリーの「真面目さ」「細やかさ」が作品うまみになっているというか。

しかし同時に、声を出してしまうようなカメラワーク(Tレックスとかヴェロキラプトルとか)も随所に散りばめられ、最後まで飽きずに見れたのは、さすが名監督スピルバーグ演出と言っていい。

ちなみに作中のイケメン数学者が薀蓄と口説き披露するカオス理論は、確かに当時の流行りだったが、それが回り回って今のAIかに関係しているんだから、息の長い分野である

そして一番興味を引いたのが、当時のコンピュータ周りの描写

とはいえフィクションの中に出てくるITなんてリアリティ的な意味でロクなもんじゃないし、実際この映画も警備システムをはじめ、微妙な所があちこちにある。

その上で注目したのは、本作での事件の発端となったシステムエンジニア(兼プログラマ)のキャラ

ピザをクッチャクッチャさせてそうなデブというのは、家庭にあるパソコンオタクおもちゃしかなかった当時では、プログラマステレオタイプだったわけで。

何より、アメリカでもGAFA世界覇権を握るほど伸びてくるまでは、たとえハーバードを出ていてもSE仕事ブラック待遇というのは考えさせられた。

まあ日本じゃ、令和の今もそんな感じだし。

更に当時はWindows95すら出ていないので、業務用にプログラマが使う計算機のうち、フルGUIワークステーションといえばUNIXとなる。

なので本作でもMotifだかXViewだかをGUIにしたっぽいUNIXワークステーションを、例のデブも使っていたし。

あとUNIXといえば、金持ちじーさんの孫2人のうちパソコン趣味の姉がUNIXを使えるというのも、もし父親研究者なら納得である(macでもいいけど)。

と、急に年甲斐もなく甲高い声で早口になってしまって恐縮だが、ある意味話の核になることもあり、興味深く見入った次第。

2022-01-27

anond:20220127121508

人口に占める男の割合50%、女の割合50%です

男に占める生まれながらの変わり者の割合は5%、女では3%です

まれながらの変わり者の75%が知的障害者20%は高校に進学できる知能です

高校に進学する生まれながらの変わり者のうち、30%が数学3を履修しま

数学3を履修した生まれながらの変わり者のうち、数学科等に進学するのは、10%です

数学科に進学した生まれながらの変わり者のうち40%が修士に進学し、40%の修士のうち30%が博士に進学しま

博士のうち、20%が数学者になるとします……

ってな計算しないわけじゃん?

多い/少ない

はい終わりって十分文系だぞ

2022-01-26

数学とかだと歴史は最低限知ってるだけでいい

画家建築家などを挙げている辺り、研究者についてはどうでもいいかもしれないけど一分野についてだけ説明しておくね

物理学など他の学問ではどうなるかは面倒くさいので言及しないとして…

数学研究をする際には歴史については自然と覚えてしまう程度の知識さえあればいいと思う

具体的にはピタゴラスの定理は千年単位のオーダーの大昔に証明されたとか

数百年前には今のような集合論に基づいて数学理論を一から組み立てていく形式は無かった…みたいな基本的常識があればいいし

それと論文を書く際に論文に関わる狭い分野内で既に何が証明されてるかを把握して説明を出来ればいい

前者は数学教科書を読んでいる内にいつの間にか知っているし、後者研究集会に出るだけで自然と把握出来るので

わざわざ歴史勉強しようとする必要は無い訳だ

これ以上の勉強数学者になるための必要条件に入っているかと言うと、全く無い

たとえば線形代数理論も分からないような人間数学研究をするのは極めて難しいが

線形代数理論がどうやって出来たか歴史なんて知らなくても一切問題ないし知らない数学者も多いだろう

行列式行列より先に扱われていた事なんて雑談に使える豆知識しかならんし

matrixがラテン語の子から来てる事はジェンダー研究者とかの方が知ってると役にたつ事柄なんじゃないかな…

という風に数学者にとっては極めて重要理論であっても歴史は知らなくても問題ない理論がかなりある訳だ

これは別の分野の研究者でも成り立つ事なのかもしれないが面倒くさいのでここでお終いにする

2022-01-23

[] そのひゃくはちじゅうろく 2げんばめ

ケプラーッス

 

日曜作業お疲れ様です。

日曜日なのに別の現場もあるみたいで(https://anond.hatelabo.jp/20220123150521様)

忙しいな!って感じですね

とはいえ単なる朝礼の側面をもった日記ですので皆様も『今日は俺っちも朝礼してえな』と思われましたらどうぞご利用なさってください。

 

ということでケプラーさんはコペルニクスさんの弟子以外で初めて地動説を支持された方という所以名前を出させていただきました、またケプラーさんも数学者の側面を持たれています

 

ということで本日は【発想の転換いか】でいきたいと思います

発想の転換いか発想の転換ヨシ!

 

それでは今日も一日、ご安全に!

2022-01-05

[] そのひゃくろくじゅうはち

エラトステネーッス

 

落ち着く為に素数を数えろって言われてもアレですよね、1も足しちゃうし48とか入れちゃいますよね

そんなことない?間違えたのは28?そうでしたね、そんな感じでした。

調べたら、あの神父素数を数えるってやつも元ネタがあると見られているらしく、スティーブン・キング小説から着想を得てるのではないかと何かしらの間では囁かれているらしいです。

そしてもう一つ、別の数学者逸話からも着想を得てるのではないか、という推測もされているのですが

なんつーか、こういうノリでまとめブログとかが書かれるんだろうなぁと思いました。

普通に素数のこと考えててもそれはそれで楽しいですしね。

いかがでしたか

 

ということで本日は【在庫整理よいか】でいきたいと思います

在庫整理よいか在庫整理ヨシ!

 

それでは今日も一日、ご安全に!

2022-01-01

なんで元の概念がわかんないのに議論しようとしてんの?

オタクとか絵とかマンガとかゲームとかクリエイターの話になるとすぐ出てくるよな

元々の著作権とか経済とか法とか表現の自由とかそもそも基本的概念をよく知らないまま意味不明な主張してるヤツ

算数がよくわかんないのに数学者バカだとか言って他人の数式に文句つけてるやつ

2021-12-26

シャノンラボインターン企画会社欺瞞を暴く

弊社の長期インターンが「ユアターン」のベストインターン賞をいただきました。

大学生からの人気や、採用実績での長期インターン業界への貢献が高く評価されました。

今後もインターン生とともに、我々も大きく成長できるよう邁進してまいります

https://shannon-lab.co.jp/?p=10653

シャノンラボという会社が「インターンにとって理想的会社」のように見えるが、ちょっとまってほしい。というのも、ユアインターンというサービス提供している会社は『東晶貿易』という会社なのだが、3位に入っている。つまりランキング提供している会社ランクインしている、どう考えても変なランキングなのである

まぁ、それは良いとして、シャノンラボという会社インターン生とともに成長するという『表現』はおかしいと思わないか?実は、シャノンラボという会社は自社サで独自SNS を作っているが、開発人員が不足していて開発が滞っているのだ。以下の資料を見れば、やりたいことに対して費用人材が不足しているのが判断できるの思う。つまりインターン酷使することで、開発費用を抑えたいのだ。

https://www.dropbox.com/s/tfgog7dsda6r2d6/POSII-資料_20200609.pdf

ところで、シャノンラボ田中潤ラフールという会社エンジニアでもあるらしい。何故に、別の会社インターンを同じサイト募集するのか?その理由を考えてみよう。何故に修士以上の学歴要求しているのに、学部1,2年というタグをつけているのか、ちょっと現役数学者という割に論理学ガバガバなのは、頭が弱いからだろうか?

https://www.your-intern.com/course/292.html

そもそも田中潤という人はプログラミングすら怪しいひとなのだ。本を出しているということを自慢するが、その本はクラウドワークスで書いてもらっているのだ。というか、田中潤の著書は洋書コピペか、共著者を利用するのが常々で、本人が一人で書き上げた本はほとんど無い。プログラミング素養も、本人が書いたコードは皆目みつからないのだ。

https://crowdworks.jp/public/jobs/5262219

以上から、聞いたことのない会社インターンなんて応募する必要はないし、なんか小綺麗なサイトランキングも全く無意味だし、ただの時間無駄から、有名大学の学生ヤフーとかグーグルインターン大学から申し込んだ方がいいよ。人生無駄にする必要はない。

2021-12-15

算数のかけ算順序問題に決着をつける

皆さんはじめましてTwitterで「レンタル数学教える人」を名乗っている者です。つい今月の初めに、「そうか!だから小学校算数においてはかけ算順が大切なんだ」と目からうろこが落ち、そのことを夜中のうちにTwitterに書いたところ、朝になったら見たこともない数のリプや引用がついて驚いた。その内ほとんどが「バカ」とか「アホ」とか「クズ」とかの類の言葉でした。それで怖くなりました。「この程度」とか「周回遅れ」とか誹謗中傷まで酷いものでした。

その中でいくつかやり取りするうちに、これは一人一人返信してもらちが明かないから、カリキュラムの順番含めて整理してTwitter内に投稿しよう、と思いつきました。

何でかけ算導入時において順番が大切なのかを教えてやる

2年で「乗法意味」→「乗法の場面を式に表す」→「乗法交換法則

と段階を踏んで学ぶ。ポイントは「乗法の場面を式に表す」だ。この単元を学習中に式の順番が問われるわけだろ。その後に交換法則計算やすければ交換してもよいという話

勝手交換法則使って計算しろよ。ただし場面に合った式を書きなさいと言われている所に、一つ分×いくつ分の順番を無視した式を書くんじゃねえ!という話。途中式間違ってるけど答えはマルもらえるって中高生でも普通によくある話じゃない?

「場面を式に表す」が課題なのよ。段階的ってこと考えよう。

3年で「整数乗法」だ。数を抽象的なものとして計算するわな。結合法則分配法則も習うから計算の工夫をしてスマートに解いてみやがれ!かけ算に慣れてきた頃に「除法の場面を式で表す」をやる。何を何で割るかよく考えろ。割られる数、割る数っていう区別(順番)が理解スムーズにしてくれる。

ここでワケも分からず前から数字を順番に入れて式を立てる奴がいたらどうなる。解答欄の「□÷○=△」穴ポコに順番に入れたらどうなる。かけ算だったら答え合ってて良かったね。

それ習慣ついてたら割合の単元で地獄を見ることになる。ったゆうか現実としてすでに地獄だけどな。

4年で「長方形正方形の面積」だ。お待たせしました。なんか知らんけどかけ算順番の話してるとすっ飛んでくる輩が「縦×横と横×縦は違うんですか?」ってドヤ顔で聞いてくる。うるせえ。交換法則しとけよ。場面を式で表すとは状況が違うんだから好きにしろこちとら「卵10個が3パック」の話してんだよ

この前spaceで聞いた知見を共有する。面積ってのは「1㎝×1㎝の□が何個分」ってところから考える。縦に3個、横に5個、なら一個ずつ数えてもいいが3×5で出してもいい。「1つ分はいかようにも取れるんですよ?」のドヤ顔勢が言いたいのはそれだろ。勝手に5×3やっとけよ。

あのさ、面積ってのはそうやって丁寧に学習していくんだよ。「そもそも面積とは〜積分の考え方を使っているのであり〜」とか言う自称理系人間。アタマおかしいと言わざるを得ない。お前小学生相手に何言ってんの?中学生ですら錐の体積や球の体積を厳密に理解できない。そうやって積み上げていくんだろ

僕がずっと違和感を持っているのは、なぜ掛け算順を認めない人はこのように必死Twitter内を警備し、いきなり引用リツして人格否定的なことを繰り返してしまうのかということです。バカとか洗脳とか悪影響とか「理由説明してください」という謎のエンドレス質問。そしてそのような人はいつも同じメンツで、仲間同士でコメントを付けあっている。「井超算数」というタグをつけるのが彼らの仲間を呼び寄せるシグナルのようです。以後、この一派のことを「超算数警察」と呼称します。

逆に、いつも虐められている(ように見える)人は言葉使いが丁寧で、明らかに教育現場にいる率が高い。誠実な教育者であることが見受けられた。懇切丁寧に掛け算順の必要性説明しているのに、いくら必死説明しても聞かないうえに暴言を吐かれる、謎のエンドレス質問返しで、いつの間にかダンマリになっていく。この誠実な教育者たちを「掛け順派」とします。

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恥ずかしい告白します。僕は半年ほど前まで「掛け算順序否定派」でした。くだらねえ理由で減点して子供可哀想と思っていました。「バカな慣習だ」と暴言を吐いたこともあります。ただし、ここから重要。耳かっぽじってよく聞け。Twitterで「掛け順必要派」の人に対して凸撃とかしなかった。極めて一般的に、まともな大人は、フツーの人間は、Twitter自分と反対な意見の人をわざわざ見つけて攻撃したりしない。時間的なヒマもない。

だってその人にリプを飛ばして考えを改めさせるなんてことができると思うか?まあ出来なくはないんだけど、現実的じゃない。しかし超算数警察は平気でやる。まあしつこい。相手ブロックするまでやめない。結局は見下してバカにしていい気分になりたいだけだろう。同調者が表れて良いキモチ。ちなみにこの人たちは「ブロックされたこと=論破した」と定義している。世間一般的にはそうではないが、超算数警察の中ではそうなのだスクショ付きで「逃げやがった」「やっとブロックたか」が決め台詞である

実は僕がTwitter意見を投下し始めて、あまり暴言がひどいので反論意味で多方面暴言を吐いてしまったところ、ある方に批判された。対話を重ねていたら、その方はスマート教育をされ、学校に期待しすぎないで家庭と学校で協力していけばいいという考えの持ち主だった。

あなたスマート教育をされていることは分かった。学校先生必死でやっているんだ。掛け順間違いでバツされたことなど、学校ってそんなもんだよなと受け流してくれればいいのに

と伝えたら、そこで衝撃の一言「とっくにそうしている。はじめから掛け算の話などしていない」と。僕は冷や汗をかいた。

そうなのだ。始めからそうだった。そしてそうやってある種諦めの境地でもって受け流し、家でも教育しておけば良いというバランス感覚こそ僕が求めているものだった。それこそ思想転向のずっと前から

テスト不本意ながらバツをもらってきた子供に対して、親としてもし、その採点に納得がいかないのなら「これは学校テストにおいてのみ守っておかなければならないルールで、数学的には答えが合ってるから、まあ気にするな」と教えてやればいいのだ。僕だったらそうする。

実際、社会に出たら本当にどちらでもいい問題だ。よくある例としては「個数×単価」のような書き方がある。英語圏では「〇倍した□」といった言い方が一般的だ。だから僕はあくまでも日本国内での「算数ルール」「小学校ルール」と言っても良いと思っている。

冒頭の固定ツイと内容が被るが、僕自身は掛け算の順序を丁寧に教えていくのは極めて有用だと思っている。それは日本語的な感覚という意味でもだ。「●個が〇セット」、割合の単元なら「▼の□倍」という語順がしっくりくる。まだ抽象理解言語運用いまいちな低学年にとってはなおさらだ

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算数警察は厄介なことに、叩ける相手だと認定したらとにかく他のどんなことでもツッコめる穴は無いかと探し始める。たとえば僕は連ツイの最後に「面積の学習は丁寧にやっていく。そもそも面積は積分の考えを使っているので~とか言うな。中学生ですら錐の体積や球の体積を厳密には理解できない」と書いたら、まあそこに食いつく食いつく。一言わずにいられない馬鹿どもが。

「おまえ数学講師なら中学生積分くらい教えてやれ」

中学生に球の体積の理屈くらい教えてあげないのは怠慢、講師失格」

小学生でも球の体積なんか理解する。小学生を甘く見すぎ」

などという酷い言われようだった。まったく現実を見ていない、好き勝手意見だなと思うわけだが、一方でそんな教え方ができるのであればすごいことだ(たとえ受け手側に理解するポテンシャルがなかったとしても)と思って、全員に「中学生でも理解できる球の体積の考え方を教えてくれませんか?」と聞いた。

もう大半がヘンなリンク送ってきたり、有名な説明からさらする必要なしとか繰り返すだけで、何の益もなかった。30人くらいいたかな。そんな中で2人だけ実際に説明を書いて送ってよこしてきた。2,3分でササっとかける代物ではない。余裕で中学生で習う範囲を超えている。しかし素晴らしいと思った。

からするとそもそも僕が主張したいことと話がズレているし、それを活用できるほどの力量もないので、それをどうこうはできない。それは2人にとって肩透かしだったと思う。そもそもこちらは煽られてスタートしているのだ。「できるものならやってみろ」とは言ったが、本当にやってきたのならば敬意を表するほかない。そう。これなのだ数学を愛し、数学を嗜んでいるのなら、自分の手を動かしてみろっていうんだ。超算数警察みたいに「数学は答えがあってればマル、ウソを教えるのは迷惑」とかいってTwitter内でクソリプ飛ばしてないでさ。んでマウンティンググルーミング。それの繰り返し。

算数警察は、小学生学校先生も、そもそも全部ひっくるめて公教育というもの人間社会のなかで行われているということを忘れている。自分の大好きな数学の美しさに惹かれて、極めて抽象的で、この世界中どころか宇宙全体に通用する法則をはやいと小学生にも教えてやれと言っている。んで「合ってるのにバツされるのは可哀想」という。だからもう一回思い出してくれ。こちとら小学校低学年を相手にしているし、そもそも算数」の授業をしているんだって!教科名が「数学」じゃないことに注意。段階を踏むってことが彼らには理解できていない。

算数警察は「美しさ」にこだわっているんだと思う。掛け算は順序を問わないのだから、式が逆なくらいでバツされている答案が目に入るのが耐えられないんだ。現実には日本中小学校で丁寧に式の立て方から指導している。「一つ分×いくつ分」も「○○の□割(倍)」もとても重要視されている。だって最初に「3+3+3+3+3のことを3×5だって説明しているんだから。そりゃ5×3って書いたらバツでしょ。お前思いついた順に数字を書いてんじゃねえよ!って言いたくなるでしょ。「一つ分」を先に書けと言われているのだから

Twitterで見かけた例を拝借すると、二つの倉庫があって「右の倉庫にはボールを、左の倉庫にはバットを入れてな」と決めてそれを周知したのに、逆に入れるヤツがいたら説教したくなるでしょ。右がボール、左にバットなんていう必然性なんかない。ただそう決めただけなんだが、決めなきゃしょうがねえだろ。そのきめたルールが無くなることはないと思うぞ。調べたら100年近くやってるらしいじゃん。じゃあお前らは永遠に不満を持ってTwitterで吹き上がるだけの人生だぞ。超算数警察たちは、ごく普通人間たちの営みを否定している。だってようやく数字という概念を学び始める準備段階の子供を相手にしているんだぞ。ムチャ言うな。

なあ、そんな理論通りの、全てが数式通りに記述された、超算数警察理想とする美しい世界が実現するにはどうしたらいいか教えてやる。「この世界から人間がソックリいなくなる」しかないんだよ!

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から30年ほど前に超絶ヤバ集団いたことを覚えているな。「オウム真理教」っていうんだけど。ムチャクチャへんな主張をするカルト宗教メディア面白がって、バラエティ番組なんかにも出ていたな。あれのトップが何て言っていたか知っているか

近いうちに日本人口が十分の一になる」って言ってたんだぞ。これが何を意味しているか分かるよな。それがどうだ。東京のど真ん中の地下鉄サリンがまかれた。彼らの母数が大したことなかったから、同時多発的にってところまではいかなかったけどな。

そりゃ今だって地球環境を壊さないためには」とか「埋蔵資源を枯渇させないためには」とか「海や山の生態系を守るためには」とか考えると、人間がいなくなるしかねえ!って結論になるよな。ま、それを言っちゃおしめえなので・・とスルーされるのが常識的な流れなんだけど。

しかし超算数警察よ!お前らがやっていることはそれに近い。すべての人間が「極めて忠実に数学の美しさを体現するためには」なんてことをやっている。無理だよ。この世界にはとんでもなく計算が苦手だったり、日本語が通じなかったり、中学生の半分が教科書を読めていなかったり、高校生で「数学を捨てる」なんて発言がまかり通っているんだから中学卒業したら数学というものから離れる人だって多い。そういう人がどれくらい数学が苦手か分かるか?そういう多くの人たちをとりあえず一斉に教えるために作られたカリキュラムだ。ちょっとやそっとじゃ揺るがねえよ。

掛け算を逆に書いてしまったものを慈悲深い心でマルにしてもらえたら、彼らは数学を好きになれただろうか。小学校カラーテストで、本来だったらもらえてた(とおまいらが主張する)5点を取り返したところで、その後の人生に1ミリも役に立たねえよバカ

んで超算数警察の口癖、「掛け順教」。数学的に正しくないウソを教えている宗教って言いたいんだろうけど。あのなあ。宗教って言葉相手バカにする言葉に使えると思っているところが人間のことを分かってねえっていうんだよ。もしかしてお前らって「もともと存在しない神とかいものにすがって、科学否定してきた宗教というもの信じてるヤツってバカ」ってシンプルに思ってない?でなきゃ「掛け順教」なんていう言葉が気軽に出てこないと思うんだけど。

それこそ人間社会のことを分かってないってことの証左なんだよ!人間はこの世界のよく分からないもの暫定的な解を与えるために宗教というものを生み出した。それがよりよく生きるための術だったからだ。もちろんそれが命の奪い合いを引き起こすこともあるがな。現代日本だって神様にお願いしたり、クリスマスを祝ったり、葬式したり、全部宗教だろが!そのことを分かってないで「自分無宗教なんで」とか言ってる。んでここ100年とかで明らかになってきた科学的な知見をかってに借用して、「今どき宗教にハマってるなんてプギャー」とか喚いてんだろ。お前たちは人類の先輩たちが大切にしてきた偉大な宗教というものコケにしているんだよコラ!

この世界のことが科学的に説明できるようになっていることは事実だろう。それと、人間認知機能が一気に進化するってことは話が違うだろが。お前らは数学の美しさ(数式は場面を捨象するからこそ美しい、程度の知識)を知ったからと言って強化人間にでもなったつもりなんだろう。んで科学知識を得た我々は、次から次へとニュータイプが生まれてくるとでも思っているんだろう。そして、現行の算数教育はそのニュータイプの育成をジャマしていると。

バカ言ってんじゃねえよ。そんな簡単人間進化してたまるか。お前らなんか強化人間にすらなり切れていないし、だいたいジャレドダイアモンド先生が言う「認知革命」が起こって以来、人間なんか大して成長してねえわ。ホモサピエンスは昔も今も、ちょっとずつ日常の数的感覚自然数から抽象的な理解に至っていくんだろうが。小学校6年間は、まず数学に入る前の準備段階だって決まってんの!それを数学的な知識を先取りしたうるさい大人たちがエラそうに・・・

俺たちは真っ当に義務教育の中で算数指導をしているだけなんだよ!

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お前らが何と戦っているか教えてやる。

僕は超算数警察を見ていると「進撃の巨人11巻で「敵は何だ!」と喚いてユミルにたしなめられているエレンをいつも思い出すよ。

お前らには見えていない。お前らはお前らが言うところの「掛け順教」と戦ってんじゃねえ。Twitter内にいる「掛け順教」をやっつけて終わりだと思ってんのなら・・そりゃ・・大きな勘違いだ。

お前らは「敵は何だ!」と問うだろう。

そうして僕はこう答える。「そりゃ言っちまえば・・世界だ」と。

あるいは「人間社会」とか「人間世界」と言ってもいいかもな。

お前らが数学が得意で数学が好きでその魅力にヤラれちまっているのは認める。そしてそれは素晴らしいことだ。んでハッキリ言うとくけど、世の中の人はそんなに数学が好きじゃないし、数学に興味がない。

数学が好きならお前たちそれくらい分かんだろがよ。数学列伝とか読めば明らかだろうがよ。数学を専攻する人間なんてのは奇人変人だと相場が決まってんだよ!

算数警察一般人相手に「それ数学的に間違ってますけど!」とか言ってないで、自分数学的な真理を突き詰めたらどうだよ。ただしそれは生きるか死ぬかのイバラの道だと心得よ。フェルマーの最終定理証明したアンドリューワイルズ先生10年間誰とも連絡を取らずに、生きてるか死んでるかも分からないような状況に追い込んで偉業を成し遂げた。ワイルズ先生必死こいてTwitterクソリプ飛ばしてたらとか考えると笑えるよな。あ、コイツ生きてるなって安心できるよな。やってるわけねーよな。

まり人のことを気にしてる暇があったら、自分のやるべきことやっとけってこった。だから僕に対して自筆証明を送ってきた二人以外のお前らは、どっかからリンク引っ張ってきた以外になんか生み出したか

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君たちは三重の壁の外に、バカ天才秀才も凡人もひっくるめた人間社会が営まれているということを忘れちまってる。Twitterの中でお仲間を見つけて、自分たちだけが世界真実に気づけていると思って正義感燃えているんだろう。それをあの頃のエレンだって言ってんだよ。

エレンは壁の外にいる巨人をすべて駆逐すると誓った。そして裏切り者だった同期生を許さねえと言った。しかしやがて真実にたどり着いたエレンは全てを理解したよな。そしてそんな風に怒り狂っていた自分を恥じた。そうか、みんな同じだったんだって。それは壁の外に出たからだ。外に出るという強い意志を持ったからだ。

算数警察よ。君たちはいつまでも三重の壁の中に閉じこもって、つかの間の楽園享受しているんだ。とことんまで抽象世界にもぐりこむのも良い。ただそれは浮世離れした人生を歩むことを意味する。それがイヤだったら、人間たちの世界に戻ってこい。人と心を通わせることを選択しろ三重の壁(心の壁)を壊して外の世界に出るんだ。

算数警察よ。これより配属を言い渡す。

君たちを、人間社会調査兵団に任命する。

2021-11-23

anond:20211123183506

そう。数学者なんていまだにHagoromo chalksが最高!とか言ってる人たちなわけで、完全オンライン議論なんて考えてもないと思うわ。

2021-11-13

東大前教養背伸びして失敗した。

英語講義講師日本語で教える講義英語で教える講義選択できる。

英語で受けたが、理解が追い付かなかった。

それよりもひどいのが解析の講義

難易度が違う講義があり、難しい方を受けた。

しかし、講師の言っていることが飛躍しすぎている、よく講義休講になる

などであまり学びにならなかった。

講師数学者としては大変優秀な方で、数学界でも知られている方なのだが、

講師には向いていなかったと思う。

独学で勉強して、最前線数学者の話を聞きたい人向けの講義だったのかもしれない。

このことで数学に対して若干自信を無くしたことが後々に尾を引いたと思う。

2021-10-18

数学者への劣等感

劣等感ほどは無いんだけど、

高校同級生天才東大理1から東大数学科博士を出て、旧帝大数学ポストについている。

僕は普通に社会人になって、でもコツコツと数学自体勉強している。

  

数学レベルだが、自分は一応は大学レベル数学理解している。

代数学は雪江先生とかハーツホーン、幾何学多様体と数え上げ幾何学、解析はルベーグ関数解析とか。

佐藤幹夫先生数学が好き。工学微妙数学数学昇華してくれてて溜飲が下がるっていうか。

普通に大学院受かるくらいは勉強はしている。

  

しかし、数学論文全然読めるレベルじゃ無い。

難しすぎるね、数学論文は。

適当修士とか博士論文をコツコツ読んでるけど、それすら難しい。

  

もう30代になって、数学能力の伸びも小さくなってきた。

普通数学科の人は25くらいには研究レベルには到達してるんでしょうね。

僕は人より時間がかかるみたいです。

ああ。普通数学ができるようになりたいなあ。

2021-10-15

論理的思考」というのがそんなに簡単ことならみんな数学者になってる。

自分は言うほど論理的思考できていない」ということを全人類が認めて貰えないものか。

2021-10-12

あくまで傾向として女性に受けやすい分野、男性に受けやすい分野ってのは

あるにはあると思うけどな。

映画ドリーム』(原題: Hidden Figures)は有人宇宙開発計画テーマにして女性数学者プログラマー活躍を描いた映画だけど

これがもしテーマ自動車製造原子力発電だったらこんなにヒットしたかどうか。

宇宙開発のようなキラキラしたイメージがある分野は女性に受けやすく、製造業のように泥臭いイメージのある分野は女性に受けにくい、って

全体的な傾向としてはあるにはあるだろうと思っている。

で、結果として理系女性が少なかったとしても別にいいじゃん無理に増やす必要ねーだろと思っている

2021-10-03

anond:20211003215551

ラマヌジャンより業績のない数学者と比べたら、そりゃあ凄いだろうさ。

anond:20211003215115

ラマヌジャン、どうなん?数学知らんからアレだけど。

途中解出せないけどめっちゃ複雑な定理作ったことの業績ってどのくらいなの?

いや一般人と比べるなよ?

でも後世の、ラマヌジャンより業績がない数学者と比べてどう評価すべきなのか気になる。

2021-09-27

anond:20210927012531

もちろん私は数学者でも何でもない。

しかABC予想に関して続報が途絶えてしまったので、今までの事実ベース情報を集めただけである

査読の使い方については、マスコミ登場時も「まもなく査読が終了し論文掲載へ」という論調だったためそのまま採用した。

しろあなたが申すようにこれから査読という流れであるならば、今現在続報がなくなってしまたことを嘆くべきではないだろうか。

anond:20210927011443

査読が終了していない」んじゃなくて、そもそも査読っていうのはそういうものなの。

論文として載せる価値がある」というのは「絶対的に正しい」ことを意味しないの。査読担保しているのは「論文としての価値」であって、「絶対的な正しさ」ではないの。(もちろん、正しさに対する一定以上の信頼度がなければ「論文としての価値」も認められないけど。)

科学的な正しさというのは、ある瞬間に100%正しいと認められるものではないの。論文掲載されて、その後の研究者コミュニティによって引用を繰り返され、一人一人の研究者がそれぞれの価値観でもって「この論文は正しいor間違っている」と判断し、サーベイ寄稿したり教科書執筆されたりすることによって正しさが認められていくものなの。

そもそも論文掲載されるというのはゴールじゃなくてスタートなの。


君はきっとリーマン面タイミュラー理論も、p進タイミュラー理論も知らないでしょ?「宇宙際タイヒミュラー理論」というのは単に数体上のタイミュラー理論のことで、細かい技術的なギャップがあるのかないのかは専門外の私にはわからんけども、少なくとも「トンデモ」扱いするバカがいたらそいつ数学者ですらないバカだと一発でわかるよ。

複素数可能ならp進数でやる。p進数可能なら数体でやる。というのは数論幾何学王道中の王道で、パッと見「できそうだな(具体的にどうやるかは知らんけど)」というのが普通数学者認識。その応用があるかないかは後から考えることで、ABC予想が解けてるのか解けてないのかは私にはわからんけども、少なくとも理論としては間違いなく面白いものだろうとはわかるし、「俺も一生に一度はこういう論文書きてぇなぁ」と思うよ。

ABC予想は未だ予想のままなのか

2012年京都大学数理解析研究所教授望月新一ABC予想証明したと論文を発表し、およそ8年の査読を通して2021年3月学術誌「PRIMS」上で発表された。

2017年ごろから査読が終了しABC予想証明される!とマスコミでも度々騒がれていたが、現状はどうなっているのだろうか。

結論からいえば、今現在数学会はこれを証明として認めていない。

論点1

査読が終了したのであれば証明に間違いはないのではないか

→正確にいえば、査読は終了してはいない。

基本的には査読期間に問題点や疑問点があれば、他の数学者によってその懐疑点を提言解決や訂正を重ねていく。

実際、望月氏の論文にも指摘があった。指摘を行ったのはボン大学教授ペーター・ショルツェである。ショルツェ氏は30歳でフィールズ賞を受賞した現在数学界のトップリーダーでもある。

ショルツェ氏は2018年3月望月氏のいる京都へ訪れ直接論文についての議論を行い、その上で『Why abc is still a conjecture』という評価文を発表した。

この評価文は、一言でいえば「証明根本的な所で間違っている」である

望月氏は2018年7月にこの評価文についての反論文を出しており、この両者の主張がどちらが正しかったのか、これに関して第三者が明確な判定は行っていない。

論点2

学術誌に論文掲載されたのであれば証明問題はないのではないか

学術誌に論文掲載されること自体形式的意味合いが強く、掲載証明担保とはいえない。

さらにいえばこの学術誌『PRIMS』であるが、この発行元は京都大学数理解析研究所であり、編集長望月新一本人である

他意的なことを排除しても、この掲載が正当な評価を出来ているのかは疑問が残る。

論点3

現在評価

数学界ではこの論文は「とんでも論」として、真面目に検証している数学者は皆無である

なお前述のショルツェ氏は今年7月にzbMATHにて、さら論文について再度否定的書評を公開している。

2021-09-25

数学者自分数学者だと命乞いしたら「この問題解けたら助けてやる」ってガチ数学問題だされたやつ

ググり方が悪いのか全くヒットしない

なんか革命さなかとかだったような

2021-09-07

暗記数学が正しい Part. 1

長くなりすぎたので、概要編と実践例に分けます

本稿では、和田秀樹氏らが提唱している暗記数学というものについて述べます

受験数学方法論には「暗記数学」と「暗記数学以外」の二派があるようですが、これは暗記数学が正しいです。後者の話に耳を傾けるのは時間無駄です。

受験諸君は悪質な情報に惑わされないようにしましょう。

よくある誤解と事実

まず、読者との認識を合わせるために、暗記数学に関するよくある誤解と、それに対する事実を述べます

誤解1: 暗記数学は、公式や解法を覚える勉強法である

暗記数学は、数学知識有機的な繋がりを伴って理解するための勉強法です。公式や解法を覚える勉強法ではありません。「暗記」という語は、「ひらめき」とか「才能」などの対比として用いられているのであり、歴史年号のような丸暗記を意味するわけではありません。このことは、和田秀樹氏の著書でも繰り返し述べられています

誤解2: 受験数学は暗記数学で十分だが、大学以降の数学は暗記数学では通用しない

類似の誤解として、

などがあります。これらは事実に反します。むしろ大学理学部工学部で行わていれる数学教育は暗記数学です。実際、たとえば数学科のセミナー大学入試の口頭試問などでは、本稿で述べるような内容が非常に重視されます。また、ほとんどの数学者は暗記数学賛同しています。たまに自他共に認める「変人」がいて、そういう人が反対しているくらいです。大学教育関係者でない人が思い込みで異を唱えても、これが事実だとしか言いようがありません。

嘘だと思うならば、岩波書店から出ている「新・数学の学び方」を読んで下さい。著者のほとんどが、本稿に書いてあるように「具体例を考えること」「証明の細部をきちんと補うこと」を推奨しています。この本の著者は全員、国際的に著名な業績のある数学者です。

そもそも、暗記数学別に和田秀樹氏が最初に生み出したわけではなく、多くの教育機関で昔から行われてきたオーソドックス勉強法です。和田秀樹氏らは、その実践例のひとつ提案しているに過ぎません。

暗記数学の要点

暗記数学の要点を述べます。これらは別に数学勉強に限ったことではなく、他の科目の勉強でも、社会に出て自分の考えや調べたことを報告する上でも重要なことです。

  1. 数学重要なのは、技巧的な解法をひらめくことではなく、基礎を確実に理解することである
  2. そのためには、具体的な証明計算例を通じて学ぶことが効果である
  3. 論理ギャップや式変形の意図などの不明点は曖昧にせず、調べたり他人に聞いたりして、完全に理解すべきである

ひらめきよりも理解

一番目は、従来数学重要ものが「ひらめき」や「才能」だと思われてきたことへのアンチテーゼです。実際には、少なくとも高校数学程度であれば、特別な才能など無くとも多くの人は習得できます。そのための方法論も存在し、昔から多くの教育機関で行われています。逆に、「"才能"を伸ばす勉強法」などと謳われるもの効果があると実証されたもの存在しません。

大学入試に限って言えば、入試問題大学研究活動をする上で重要知識や考え方が身についているのかを問うているのであって、決していたずらな難問を出して「頭の柔らかさ」を試したり、「天才」を見出そうとしているわけではありません。

実例を通じて理解する

二番目はいわゆる「解法暗記」です。なぜ実例重要なのかと言えば、数学に限らず、具体的な経験と結びついていない知識理解することが極めて困難だからです。たとえば、

などを、初学者が読んで理解することは到底不可能です。数学においても、たとえば二次関数定義だけからその最大・最小値問題の解法を思いついたり、ベクトル内積定義線形性等の性質だけを習ってそれを幾何学問題に応用することは、非常に難しいです。したがって、それらの基本的概念性質が、具体的な問題の中でどのように活用されるのかを理解する必要があります

これは、将棋における定跡や手筋に似ています。駒の動かし方を覚えただけで将棋が強くなる人はまず居らず、実戦で勝つには、ルールから直ちには明らかでない駒の活用法を身につける必要があります数学において教科書を読んだばかりの段階と言うのは、将棋で言えば駒の動かし方を覚えた段階のようなものです。将棋で勝つために定跡や手筋を身につける必要があるのと同様、数学理解するためにも豊富実例を通じて概念定理の使い方を理解する必要があります。そして、将棋において初心者独自に定跡を思いつくことがほぼ不可能なのと同様、数学の初学者有益実例を見出すことも難しいです。したがって、教科書入試問題採用された教育効果の高い題材を通じて、数学概念意味や論証の仕方などを深く学ぶべきです。

そして、これは受験数学だけでなく、大学以降の数学を学ぶ際にも極めて重要なことです。特に大学以降の数学抽象的な概念が中心になるため、ほとんどの大学教員は、学生が具体的な実例を通じて理解できているかを重視します。たとえば、数学科のセミナー大学入試の口頭試問などでは、以下のような質問が頻繁になされます


不明点を曖昧にしない

教科書や解答例の記述で分からない部分は、調べたり他人に聞いたりして、完全に理解すべきです。自分理解絶対的に正しいと確信し、それに関して何を聞かれても答えられる状態にならなければいけません。

たとえば、以下のようなことは常に意識し、理解できているかどうか自問すべきです。

  1. 文中に出てくる用語記号定義を言えるか。
  2. 今、何を示そうとしているのか、そのためには何が言えれば十分なのか。
  3. 式変形をしたり、ある性質を導くために、どのような定理を使ったのか。
  4. その定理仮定は何で、本当にその条件を満たしているのか。
  5. そもそもその定理は本当に成り立つのか。自力証明できるか。
  6. どういう理屈意図でそのような操作・式変形をするのか。

ほとんどの人はまず「自分数学が分かっていない」ということを正確に認識すべきです。これは別に、「数学の非常に深い部分に精通せよ」という意味ではありません。上に書いたような「定義が何で、定理仮定結論が何で、文中の主張を導くために何の定理を使ったのか」といったごく当たり前のことを、多くの人が素通りしていると言うことです。

まず、用語記号定義が分からないのは論外です。たとえば、極大値と最大値の違いが分かっていないとか、総和記号Σ でn = 2とか3とかの場合に具体的に式を書き下せないのは、理解できていないということなのですから、調べたり他人に聞いたりする必要があります

また、本文中に直接書いていないことや、「明らか」などと書いてあることについても、どのような性質を用いて導いたのか正確に理解する必要があります。たとえば、

整数l, m, nに対して、2l = mnとする。このとき、mまたはnは2の倍数。

などと書いてあったら、これは

pが素数で、mnがpの倍数ならば、mまたはnはpの倍数。

という一般的定理を暗に使っていることを見抜けなければいけません。上の命題はpが素数でなければ成り立ちません。たとえば、l = 1, m = n = 2として、4l = mnを考えれば、mもnも4で割り切れません。他にも、

a ≡ b (mod n) ⇒ mamb (mod n)

は正しいですが、逆は一般的には成り立ちません。nとmが互いに素ならば成り立ちます。それをきちんと証明できるか。できなければ当然、調べたり他人に聞いたりする必要があります

l'Hôpitalの定理なども、もし使うのであれば、その仮定を満たしていることをきちんと確かめ必要があります

さらに、単に解法を覚えたり当て嵌めたりするのではなく、「なぜその方法で解けるのか」「どうしてそのような式変形をするのか」という原理意図理解しなければいけません。たとえば、「微分極値が求まる理屈は分からない(或いは、分からないという自覚さえない)が、極値問題からとりあえず微分してみる」というような勉強は良くありません。

そして、教科書の一節や問題の解答を理解できたと思ったら、本を見ずにそれらを再現してみます。これは「解き方を覚える」と言うことではなく、上に書いたようなことがすべて有機的な繋がりを持って理解できているかかめると言うことです。

はじめの内はスラスラとは出来ないと思います。そういう時は、覚えていない部分を思い出したり、本を見て覚え直すのではなく、以下のようなことを自分で考えてみます

  • 問題文の条件をどう使うのか
  • 何が分かれば、目的のものが求まるのか
  • どのような主張が成り立てば、ある定理を使ったり、問題文の条件を示すのに十分なのか

こういうことを十分に考えた上で本を読み直せば、ひとつひとつ定義定理、式変形などの意味が見えてきます。また、問題を解くときは答えを見る前に自分で解答を試みることが好ましいです。その方が、自分が何が分かっていて何が分かっていないのかが明確になるからです。

以上のことは、別に数学勉強に限った話ではありません。社会に出て自分の考えや調べたことを報告する時などでも同様です。たとえば、近年の労働法道路交通法改正について説明することになったとしましょう。その時、そこに出てくる用語意味が分からないとか、具体的にどういう行為違法(or合法)になったのか・罰則は何か、と言ったことが説明できなければ、責任ある仕事をしているとは見なされないでしょう。

科学客観性・不党派性について

われわれが『科学客観性』と呼んでいるものは、科学者の個人的な不党派性産物ではない。

そうではなくて科学方法社会的あるいは公共性格(social or public character of scientific method)の産物なのである

そして、科学者の個人的な不党派性は(仮にそのようなもの存在するとしてだが)この社会的あるいは

制度的に構築された科学客観性の成果なのであって、その起源ではない。

科学および的客観性はひとりひとりの科学者の『客観的』たらんとする個人的努力に由来するものではない(由来するはずもない)。

そうではなくて、多くの科学者たちの友好的-敵対的協働に(friendly-hostile co-operation of many scientist)由来するのである

ポパーがこんな事言ってるし哲学者社会学者で似たような事言ってる人達は沢山いて

自分もこの手の主張にそこまで反対はしないんだけど、

ただ現実的一定手続きを満たした結果は正しいとする科学者が沢山いるのも事実だと思うんだよな…

そして数学に至っては揺らぎが殆ど無いような手続きとして

コンピュータにチェック出来るような証明支援システムを用いたものがある。

ある人間支援システムに基づく証明を提出して、その前提と結論理解出来る数学者が沢山いた場合

理解した数学者はその人間証明を一切の疑いも無く正しいと言うだろう。

せいぜい存在するのは証明文が誰かのをパクったか等の証明の正しさに関係ない問題だけである

証明文を提出した人間にどんな人格的・思想的・政治的社会的問題があろうと

証明自体は正しいと言う科学者が大勢いるのは当分の間は確実だと思われる。

たぶん最初引用した主張がされていた50年前よりずっと多いと思う。

この部分でいつかポパーのような考えを持ってる哲学者社会学者達が滅茶苦茶騒ぐ事態がまた起きそうで心配である

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