2022-07-12

要人警護についての提言コラム

これから徐々に改善されていくと思うけど、自分用の感想メモ

内容はおもに、(1)武器装備の再検討(2)警護計画書の再検討って感じです。

まず素人目にも「おかしい・違和感」と感じた点を述べたい。

銃社会じゃないのにアメリカ風SP

今回浮き彫りになったのは、「銃を想定した訓練をしていない」ということだった。

銃を想定してないのに、スーツケースをもったSPおかしいだろ・・・

この動画のように、ペラっちいスーツケース意味あるのか?とも思う。

https://www.youtube.com/watch?v=hYFglqYa0rM

実際今回の事件では、慣れておらずケースを開いて防御できなかったと聞く。

実践で使えないのであれば、まったく意味がない。

このような形だけの訓練ではなく、「本当に相手を封じ込められるか」を重視した訓練をすべきである

日本セキュリティに適した装備にすべきだと思う。

ただしこの動画で唯一良いと思ったのは、「一糸乱れぬ集団の動き」が実践されていた点である

これはグループとして・兵隊として動いたときの強さを証明している。自衛隊の強さに通じると思う。

アメリカSPのような「個別判断」は弱いかもしれないが、グループとして調練されていれば、

非常に強い警護力をもつのではないか、という期待がある。

槍に代わるものは何がよいか

やはり日本における暴徒の武器ナイフ包丁のたぐいが多いと思う。

これに対抗するには、距離をとるしかない。

そのためにはもちろん槍と盾がベストなのだが、誤使用などの危険性も伴う。

その点、さすまた安全性のある槍と思ってよい。

さすまたと盾を持った人間要人の左右に2人いるだけで、相当な抑止効果があると思う。

これは近接戦を目的にしておらず、「相手との距離をとる」ための防御である

さすまたを振りかざされれば、相手は容易に近づけない。

今回の犯人岡山での犯行あきらめたように、「実行させない」ための抑止力が最も重要だと思う。

押し込むことでさすまたの両端から刃が出るようなギミックもいいかもしれない。

これなら誤使用を防げて、強く押し込むような緊急事態には、犯人を畏怖させられる。

こういう技術開発は日本人は得意だと思う。

検索たらこのようなものがすでにあった。

https://www.youtube.com/watch?v=ibytBZIpN9I

銃を想定した対策ももちろん必要

毎日銃で100人亡くなっているレベルアメリカでは、さすがに効率が重視されている。

テザーガンの効果が分かる動画がある。

これは銃と違い殺傷力がないようだ。

https://www.youtube.com/watch?v=i-iHksu9ePU

また、ボディカメラは徐々に採用されているようだが、全SPにつけてもらいたい。

このような、新規技術を取り入れ、Web報道で告知することで、テロリストを抑止できるだろうと思う。

今回の小型銃の開発は、いわば技術をもった犯罪者が、警察テクノロジーを上回ったともいえる。

ようは技術投資してますよ、という姿勢で、犯罪者にナメられないということである

ローテクハイテク・両面での投資必要と思う。

警護計画書って意味あるの?という点

警護計画書というものがあるらしい。

検索たらこのような、古い紙ベースのものだった・・・20年前の技術のままである

https://www.sp-keigo.com/post/%E8%AD%A6%E8%AD%B7%E8%A8%88%E7%94%BB%E6%9B%B8

今回は、急遽奈良に変更されたということで、夜に計画書を作り、朝に本部長が承認したという。

そのプロセスはどの程度必須なのだろうか?

もし一夜明けて、現場の状況が一変していたらどうだろう。完全にムダな労働である

日本人の悪いところに、ドキュメンテーション時間をかけすぎるという点がある。

文書あくまで机上の論理であって、実践はまた別の次元である

ましてや一瞬の物理防御が求められる警護の現場ではなおさらである

文書に書き出した時点で、それを読者が脳内で「翻訳」する必要があり、時間がかかる。

動画画像による情報シェアなら理解が速いだろう。

以前も書いたが、今回の敗戦は、布陣の時点で問題があったことは間違いない。

https://anond.hatelabo.jp/20220710094249

もし警護計画書を重視して、現場検証がおろそかになったのであれば、悔やみきれない結果だと思う。

警護計画書のモダン

まずは現場確認し、タブレットによる動画写真などを駆使して、

「紙に起こす」という作業のムダを省いてもらいたい。あくまで紙に書くというのは脳内作業である

そうした無駄浄化されているのが建築業で、

ANDPADといったツールによってドキュメントワークが軽量化されて、効率化が図られている。

https://www.youtube.com/watch?v=Rd83X6_1-8U

余談になるが、

IT業界では多重中抜きビジネスが横行している。その中核となるのはドキュメンテーションの水増しである

まり、提出書類無駄作成して、人件費を多く請求する、というのがメインのビジネスである

これにより業務の遅滞・腐敗・形骸化を招いている。

これが積み重なると、総合的な日本の国力低下につながると思う。

「決まっていることに対して疑念をもたない」という国民性ともいえ、強味でもあるが、病理でもある。

奈良県警の、無規律のろい素人の動きは、まさにそのような「ムダ・無意味」なことを重視した結果の、

日本の縮図を世界晒したようで、残念である

本来優秀な人材SPですらそうなのだから日本全体の問題だと強く思う。

現場では、自己判断でとっさに動けるような、マニュアル押し付けない教育が求められる。

警備・警護業にもDXを

ITツールによって「計画作成・共有」が統一され、即時に行えるような改善は、

無駄を省き、スピードを上げ、人材の知性を向上させる。すべての業界に歓迎されるべきだと強く思う。

DXが必要というのは、絵に描いた餅のスローガンではない。

ITがどの業界においても業務の仕組みを一変させ、人材を成長させ、日本を進展させるのである

サイバーセキュリティは別として、これまで警察・警備の現場というのは比較ローテクだったと思う。

今後は最新技術を取り入れて、効率的・実践的な運用が求められている。

記事への反応 -
  • 後詰の重要さ 戦国時代、総大将がやられることは総崩れを意味したため、、 後詰(ごづめ・うしろづめ)という布陣が存在していた。 陣形の基本、八陣は諸葛孔明によって定義化され...

    • これから徐々に改善されていくと思うけど、自分用の感想メモ。 内容はおもに、(1)武器装備の再検討(2)警護計画書の再検討って感じです。 まず素人目にも「おかしい・違和感」...

    • なんで唐突に風水とかいうカルトな見解持ち込むんや

      • ご指摘どうもです 戦国時代の流れですね なにもない湿地帯だった江戸を切り開いた家康も、かなり入念に風水の研究をさせてから開拓したといいます まして戦や布陣においては当然の...

    • そのサイトの図でいうと、「方円の陣」が、現代のSP警護にはもっとも適してるとわかるね。

    • もはや中国との戦争が始まっていると思っていい 日本にいる中国人が、明らかに国益を害するスパイ活動をしていると判明すれば、 民間人でも成敗していい法律を作るべきではないだろ...

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