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はてなキーワード: Socとは

2021-02-03

社内のアルファベット用語だけで書いてみる

この間GHMMと話したところ、最近SPCOC気味で、原因を調査することとなった

そこでDAかましてみるとSOCがORなことがわかったので

更にLCGC、SMB・MSA・MAに分けて調べるとどうやらMSAに対するSCが原因のようだった

更にDDしてCRMを見た上でSRHを実施するとCCのせいでNOVとBTTが増えていることがわかった

従ってOPEX削減にはRBSGIするべきだと提案した

そこでMPとなるのはLSPのPS

現地に行くわけにもいかないのでVTを結成することにした

GITは30名にもなるため、RMアレンジするのも一苦労だ

これから半年はPJTが続くことを考えると実にKO

誰かOTIYしてくれないかなぁ…

2021-01-19

Chromebookで迷った件

Lenovo IdeaPad Duet Chromebook

これ、キーボードと分離してタブレットとしても使える

Chromebookタブレットとして使えるのは市場に3モデルくらいしかないので貴重

レビューみるとAndroidアプリ動かなかったりとまだ発展途上ぽいのでいったん見送り

よく考えたらCPUがHelixとかいモバイルSocで遅いのと、

スペック的には分離キーボードが7000円でついてくるようなイメージなのでそんなに安くない

ASUSAcerHPノート

4GBメモリと8GBメモリ判断となる

フツーの使い方なら4GBでいいが、ページたくさん開く人は足りないみたい

あとは12インチか14インチ

重さは結構重要なようである

Win10ではほぼないペンや指でタッチができるのは良い

理想

できれば、14インチで1.2kgくらいで、360度ヒンジ回転して

メモリ8GBでCPUは4コアのPassmark3000くらいのもので、

3万円前後で出してほしいもである

これならWindows10が動くスペックなので

ChromeOSならサクサク保証されている

2021-01-11

猿でさえ死ぬまでは自慰行為をしないのにブクマカは一つ覚えるとずっとシコッてるんだな

一つ覚えで「圧縮写真マン」を繰り返す○○ブクマカの続き。

上のエントリを書いて投稿する間に、

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.jiji.com/jc/article?k=2021011000299&g=soc

にも

繁華街の近くに住んでるけど、圧縮写真なんかじゃなく本当にこんな感じ。昨日はコロナ前に戻ったのかなというレベルで人が多かった。

とか

パッと見75mm~100mmくらいで撮ってそうだから、ギリ圧縮でもなさそう。時事通信記者(多分カメラマンじゃなくて記者撮影だと思う)も朝日炎上で気使ってそうな気がする。

といったコメントがついたので、流れが変わるかな、と期待したんだけど、ブクマカに期待した私がバカだったね。まあ何度も期待しては失望する私がバカなんだけど。

もう一回書いておこう。

もう大丈夫。背景で圧縮マンって判別つくようになったわ。登りとかも密集するからバレバレよね。

あの写真のどこに「登り」が写ってるの?

圧縮してこれじゃあ相当閑古鳥鳴いてるな id:cankyan 基本的パースが強いかいかってのと物の間隔、これで言うと左上の高架の柱の間隔とか見るんだよ

これは純粋に疑問なんだけど、本文の「午後には人をよけないと歩けないほど混雑した」は嘘だと判断しているの?

上野10年住んでいたが、圧縮してこれじゃ相当空いているとしか思わない。一度でいいかパンフォーカス写真出せ。

これも純粋に尋ねたいんだが、上野10年住んでいるぐらい詳しいなら、写真から「人をよけないと歩けない」程度が妥当かどうか教えてほしい。

線路の下の等間隔になってるやつ見るとなかなかエグめの圧縮率に見える

当たり前だけど仮に標準レンズでも背景の後ろは圧縮されるよ。何ミリレンズ撮影したと思って書いてるの?

圧縮写真っぽいので様子見

圧縮マン圧縮してるだけで全然人居ないな

まずは圧縮しない写真と共にお願いしたい

圧縮って面白いねー

一つ覚えっすね。

「実際に混んでいる街を、混んでいるとひと目で分かるように写しました」はレトリックとして問題もないのだよ。

一つ覚えで「圧縮写真マン」を繰り返す○○ブクマカ

「昼飲み」「バーゲン」自粛色なく 首都圏、宣言下も街混雑:時事ドットコム

に対するブックマーク

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.jiji.com/jc/article?k=2021011000299&g=soc

圧縮マン

圧縮写真サムネに釣られた

また圧縮写真・・・

「にぎわう」ねぇ。写真望遠レンズでとったやつじゃね?混雑指数みたいなの(エントロピーが近いか?3m四方あたりの人数を時間(秒?分?)で割ったようなやつ)で出さないと記者のさじ加減一つでなんとでもかける



お前ら、本文の

東京上野アメ横商店街台東区)は、午後には人をよけないと歩けないほど混雑した。」

という日本語も読めないのか。

圧縮写真」という単語批判的な文脈で使うならば、

「実際にはさほど混んでいなかったのに、圧縮効果で混んでいるように見せかけている」

ことを同時に言う必要がある。そうだろう?

「実際に混んでいる街を、混んでいるとひと目で分かるように写しました」は何の問題もないのだから

例えばこの記事本文で「緊急事態宣言効果か、アメ横商店街はさほど混んでいなかった」と書かれていて、写真がこれだというならおかしいし、

または、ブクマカ当人が午後のアメ横を歩いていて、

「私が午後に歩いたときは人をよける必要がないぐらいにガラガラだった。取材時とは時間帯が違うのかもしれないが、それでも『午後には人をよけないと歩けないほど混雑した』タイミングがあるとは思えないし圧縮効果悪用したのでは」

のように体験を元に批判するなら分かる。

ところが、ブックマークコメントでは「圧縮写真」と言い捨てるだけ。

寸鉄人を殺す」を気取っちゃった?

マジウケるんですけど。

恥ずかしくない?ねえ?恥ずかしくない?

あ、そうか、本当は日本語読めないんだった。ここに書いている内容も読み取れないよね。ごめんね。

2021-01-09

anond:20210109191020

おまえずれてる。

街の人出が増加するので正味Rtが増加すると言ってるだけでしょ。(都市部では宣言下でも人出は増加傾向にあると予想されてるんだっけ)

飲食店の客が減ったとしても、他で増加したら人人の衝突断面積も増加するし

Rtへ必ずしもネガティブフィードバックしかしないなんて言えない。

京大西浦の計算でも今回の宣言程度ではほぼ横ばいみたいになってたはず。これのパープルな。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021010600858&g=soc

2021-01-07

はてな民って子宮頸がん大好きすぎて気持ち悪いよな

母の子宮頸がん、子に移行 羊水に混入、肺がんに―世界初・国立がん研究センター:時事ドットコム

この記事なんだけど、「小児の肺がん患者は100万人に1人もいない上、極めてまれな例だ」って書かれてるのに「HPVワクチンを普及させるべき理由が増えました」とかドヤ顔で言ってるコメントスターがつきまくっていて笑ってしまった。

そもそもセックスする相手いるかも怪しい連中が自分科学理性的人間でございとばかりに子宮頸がんについて真顔で熱弁ふるってるのが滑稽なんだけど、子宮頸がんの何が彼らをそこまで熱くさせるのだろう。

ワクチンを打たない自由」はないの?

の子宮頸がん、子に移行 羊水に混入、肺がんに―世界初国立がん研究センター時事ドットコム

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.jiji.com/jc/article?k=2021010700322&g=soc

ブコメがこわい

まるでワクチンを打つのが正しくて、打たない人は悪みたい

自分は打たない派だけど、打つ人に反対はしてないよ

から「打たない自由」も認めてほしい

2020-12-19

日本半導体産業年代記

以前にこんな日記を投下した半導体業界人増田です。

https://anond.hatelabo.jp/20200813115920

https://anond.hatelabo.jp/20200813164528

久々に日記を書きたくなったので、今回は方向性を変えて年代記風の記事を投下してみます

私自身は業界の全盛期である80年代~90年代前半を経験しておらず、当時の状況を記述するのに十分な知識がないため、その時代については省いています

ということで、私がこの業界に入ることになる少し前の90年代半ばから物語を開始します。

工場呼び名企業の再編によって変わる事が多々あるので、原則立地で表記している。

1990年代半ばごろ 時代の転換点

80年代後半に栄華を極めた日本半導体産業であったが、日米貿易摩擦の影響で一時に比べて勢いを失っていた。

また、韓国企業の台頭により得意分野のDRAMの雲行きが怪しくなり始めたのもこの時期である

(余談だが、日本半導体衰退の原因としてよく話題に上がる韓国での週末技術者バイトさらに昔の話である。このころにはすでに強力な競合に育っていた。)

とはいえ世界的にみると日本の電機メーカー資金力・技術力ともに上位であり、一時的不況を乗り越えさえすれば再び繁栄が訪れると誰もが信じていた。

そんな時代背景の元、日本企業貿易摩擦に対抗しつつ、さらなる勢力拡大を図るため、自動車産業成功例に倣い世界各地で現地生産を進めることで変化に対応しようとしていた。

北米進出歴史
企業進出設立
NECカリフォルニア州ローズビル1981
富士通オレゴン州グラシャム1988
三菱ノースカロライナ州ダーラム1989
日立テキサス州アービング1990
松下ワシントン州ピュアラップ(National Semiconductorより買収)1991
東芝ヴァージニア州マナサス(IBMとの合弁でドミニオンセミコンダクタ設立) 1996
欧州進出歴史
企業進出設立
NECリビングストン1982
日立独 ランツフルト1990
三菱アーヘン1990
富士通ダーラム1991
アジア進出歴史
企業進出設立
NEC中国首鋼集団と合弁工場設立1991
三菱台湾力晶半導体(Power Chip)と提携DRAM技術供与1994
東芝台湾華邦電子(Winbond)と提携DRAM技術供与1995
沖電気台湾南亜科技(NANYA)と提携DRAM技術供与1995
日立新日本製鉄及びシンガポール開発庁と共同出資シンガポール工場建設1996

1998 ~ 2002 終わりの始まり

Windows95ブーム終焉による半導体のだふつき、アジア通貨危機後の韓国メーカーのなりふり構わぬ安値攻勢、ITバブル崩壊による半導体需要の激減と、短期間で何度も悪化する半導体市況。

次第に半導体産業は将来性を危ぶまれるようになり、成長分野から社内の『お荷物』とみなされるようになっていった。

かつて半導体事業の中核だったDRAMは、優位性を失い韓国企業覇権を譲り渡してしまった。

資金面でも徐々に脱落するメーカーが現れ始める。はじめについていけなくなったのは、バブル期事業多角化を進めて半導体新規参入した鉄鋼メーカーだった。

続いて総合電機各社も規模縮小に向かう。世界中に作った半導体工場投資の回収ができないまま次々と閉鎖されていった...

工場の現地化の試みは失敗に終わり、10年程度という短い期間での工場立ち上げ・閉鎖はマンパワー資金の浪費に終わった。

こうして各社は体力を削られ、余力を失っていくのだった。

1998

新日本製鉄館山半導体工場台湾UMCに売却

三菱北米拠点ダーラム工場を閉鎖

日立北米拠点アービング工場を閉鎖

松下北米拠点ピュアラップ工場を閉鎖

富士通欧州拠点ダーラム工場を閉鎖

1999

新日本製鉄シンガポール半導体工場株式日立に全額譲渡

NKK綾瀬半導体工場キヤノンに売却

富士通DRAM撤退

NEC日立DRAM事業統合を決定。エルピーダメモリ設立

2000

神戸製鋼、米TIと合弁の西脇半導体工場を米Micronに売却

日立台湾UMCと合同で初の300mmェハ(従来の主力の直径200mmのウェハから2.25倍の面積になり、ざっくりいえば同じ工程数で2倍程度のChipが取れてコストを削減可能現在に至るまで主流のウェハサイズ。)を使用する工場トレセンティテクノロジを常陸那珂設立

2001

東芝DRAM撤退北米拠点ドミニオンセミコンダクタを米Micronに売却。

ソニー熊本に300mmのイメージセンサー工場建設

2002

NEC欧州拠点リビングストン工場を閉鎖

富士通北米拠点グレシャム工場を閉鎖

NEC、非メモリー半導体事業分社化NECエレクトロニクスを設立

2003 ~ 2007 反転攻勢

繰り返す半導体市況の激しい変動も落ち着きを取り戻し、待ち望んだ好景気がやってきた。

90年代後半から不況で体力を消耗した日本企業だが、いまだ技術力は健在。

からブームとなっていた『選択と集中』を合言葉に、各社の得意分野に集中投資だ!

パソコンではアメリカ企業に後れを取ってシェアを失ったが、液晶プラズマをはじめとするテレビDVDレコーダーデジカメ等、日本お家芸である家電デジタル化が進展する今こそ最大のチャンス!

さらに、世界中で規格が共通化された第三世携帯電話が普及すれば、圧倒的な先進性を誇る日本携帯電話が天下を取れるのだ!半導体復活の時はついに来た!!!

製造業国内回帰の波に乗り、生産性に優れる300mmウェハの工場をどんどん建てて再起をねらうのだ!

2003

日立三菱ロジック半導体事業統合世界三位半導体メーカールネサステクノロジ誕生

富士通、米AMDNORFlashメモリ事業統合Spansion設立

エルピーダ三菱電機からDRAM事業譲渡日本の残存DRAM事業が集約。新社長を外部招聘し、反転攻勢開始

東芝四日市に300mm対応NANDFlash工場四日市第3工場建設開始

東芝大分に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

NECエレ、鶴岡に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

ソニー長崎に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

2004

ルネサス三菱時代から欧州拠点アーヘン工場を閉鎖

エルピーダ東広島に300mm対応DRAM工場建設開始

東芝大分の300mm工場が稼働

NECエレ、鶴岡の300mm工場が稼働

富士通桑名に300mmの先端ロジック工場建設開始

Spansion会津若松に300mm対応NORFlash工場建設を発表

松下魚津に300mmの先端ロジック工場建設開始

ローム浜松に300mm工場建設

2005

エルピーダ東広島の300mm場が稼働

東芝四日市第3工場稼働

ルネサスUMCからトレセンティテクノロジの持ち株を買収。完全子会社

ソニー長崎の300mm工場が稼働

富士通桑名の300mm工場が稼働

松下魚津の300mm工場が稼働

2006

東芝四日市に300mm対応NANDFlash第4工場建設開始

富士通桑名に300mm新棟を建設開始

エルピーダ台湾力晶半導体と共同で台中DRAM工場建設

2007

Spansion会津若松の300mm工場が稼働

東芝四日市の300mm第4工場が稼働

富士通桑名の300m工場新棟が稼働

2008 ~ 2015 暗黒時代

2000年代日本企業の反転攻勢は、リーマンショックで終わってしまった。

日本の電機業界が成功を夢見たデジタル家電韓国勢との競争に敗れ、携帯電話でも海外展開に失敗した。

90年代から繰り返し計上してきた赤字と、2000年代の大規模投資を経た今、半導体工場への投資継続する資金的余力はもはや残っていなかった。

不採算部門とみなされるようになった半導体事業設備投資が止まり建設されてからわずか数年で時代遅れとなってしまった。

これ以降は、東芝NANDFlashメモリや、ソニーイメージセンサーといった競争力を維持している分野、また旧エルピーダDRAM工場といった外資資金を得た分野のみが投資継続されることになる。

2008

ルネサス日立時代から欧州拠点、ランツフルト工場をLファウンドリーに売却

日立シンガポール工場シンガポールチャーターセミコンダクタに売却

ソニー長崎の300mm工場東芝に売却

ローム沖電気半導体事業を買収

2009

Spansion倒産

2010

ルネサスNECエレが合併世界第三位半導体メーカールネサスエレクトロニクス発足。フィンランドノキアからモデム部門を買収。

東芝四日市に300mmのNAND製造第5工場建設開始

米TI、Spansion会津若松の300mm工場買収

2011

ルネサスエレ、NEC時代から北米拠点ローズビル工場を独テレフンケンに売却

ルネサスエレ、1400人リストラ

東芝四日市の300mmの第5工場が稼働

ソニー長崎の300mm工場東芝から買戻し

オン・セミコンダクター三洋電機半導体事業を買収

2012

エルピーダメモリ倒産。米Micronが買収

ルネサスエレ、7500人リストラ

富士通岩手の200mm工場デンソーに売却

2013

東芝四日市の300mm第5工場2期工事開始

ルネサスエレ、ノキアから買収したモデム事業から撤退さらに2300人リストラ。またNEC時代中国の合弁を解消し撤退

富士通マイコンアナログ事業を再建したSpansionに売却

2014

東芝四日市の300mm第5工場2期分稼働。200mmの第2工場を300mmに建て替え

ルネサスエレ、年2回のリストラで約1000人削減

Panasonic半導体工場をまとめてイスラエルTower Jazzに売却

ソニールネサスエレから鶴岡の300mm工場を買収

富士通桑名の300mm工場台湾UMC出資受け入れ

2015

ソニー東芝から大分の300mm工場を買収

ルネサスエレ、1800人リストラ

富士通PanasonicSoC設計部門統合、ソシオネクスト設立

2016 ~ 再編ひと段落?そして現在へと続く道

この時期に至ってようやく主要半導体メーカー工場再編が一通り完了し、現在につながる枠組みがほぼ出来上がった。

リーマンショック後の大規模再編で日本企業世界地位はかつてないまでに低下し、国内工場においても外資系の傘下に入るところが増えた。

現在半導体の先端工場継続投資できる日本企業は、イメージセンサーに強いソニー東芝メモリ事業を引き継いだキオクシアだけである

はたして日本半導体産業は今後どうなるのだろうか?再び世界に飛躍する日はやってくるのだろうか?

2016

東芝四日市の第2工場建て替え完了大分岩手の200mm工場分社化ジャパンセミコンダクターを設立

2017

東芝本体粉飾決算あおりを受けてメモリ事業分社化東芝メモリ設立四日市に300mmの第6工場建設開始。さら北上市に300mm新工場建設

ルネサスエレ、米intersilを買収

2018

東芝メモリ四日市の第6工場が稼働。多国籍連合ファンドパンゲアから出資を受ける。

富士通桑名の300mm工場台湾UMCに売却。また、会津若松の200mm工場も米オン・セミコンダクターに売却。

2019

東芝メモリ、キオクシアに社名変更北上工場稼働

Panasonic、残ったマイコン等の事業台湾Nuvotonに売却して半導体から撤退

ソニー長崎に300mm新工場建設開始

Micronエルピーダから買収した広島工場拡張

ルネサスエレ、米IDTを買収

2020

キオクシア、北上に300mm第2工場建設開始

東芝本体SoC部門撤退で770人リストラ

2021

キオクシア、四日市に300mm第7工場建設開始予定

2020-12-09

Apple M1が高性能な本当の理由解説する

Apple M1の高性能の理由について、ネットはクソみたいな解説記事に溢れている。

技術に明るいはずのはてなーですら某AVライターの間違いだらけの記事に釣られて、300ブクマ超が集まっていて嘆かわしい。

それもこれも後藤センセーがいつまでたっても解説記事を書いてくれないせいではあるが、公開情報が少なすぎるせいでまともなライターほど記事を書けないのも理解できる。

なので素人の俺が解説する。

M1メモリまでSoC化/ワンチップ化したから速い

違います

そもそもM1DRAMSoC化/ワンチップ化していません。M1がやっているのはSiP(System in Package複数チップをワンパッケージに組み込む)であって、eDRAMによるSoCとは全く異なるものです。

SiPSoCJavaJavascriptくらいには違います

SiPだとしてもメモリが近くなるから速い

違います

HBM系のメモリ採用していたらメモリ帯域は大幅に向上しますが、M1は標準DDRメモリをワンパッケージ化しているだけなので、帯域もレイテンシも変わりません。

帯域はM1 MBPとIntel MBP(Ice Lake)でチャネル数同じ、前者はLPDDR4X-4266、後者はLPDDR4X-3733なのでメモリ帯域は14%しか向上していません。また、x86x64新世代のTiger Lake/ReniorはLPDDR4X-4266に対応していますレイテンシM1が96.8ns、Tiger Lakeが98.4nsでほぼ同等です。

Apple M1の実力を最新世代のIntel/AMD CPUと比較。M1が両者を大きく上回る結果ににあるように、SiP化によって消費電力の削減は期待できます

DRAMとの物理距離が縮まって、レイテンシが短くなって速い

違います

SoC-DRAM間がマザーボード上で30cmあったとしても、電気信号の伝送にかかる時間は片道1nsです。仮にSiP化で物理距離が1/100になったとしてもレイテンシ100usが98.02usになるだけで、CPUにとってDRAM絶望的に遠いことに変わりありません。

M1UMA(Unified Memory Architecture)でCPUGPUその他でメモリを共有しているから速い

違います

まず、同一チップ上のCPUGPUが同一のメモリコントローラDRAMを共有するという意味では、Intel2011年Sandy BridgeAMD2011年のLlanoからUMAです。一歩進んだメモリ空間の共有、コヒーレンシの確保という意味でも、AMD2014年Kaveriから対応していて、この点においてM1革新性はありません。

M1CPUGPUメモリコントローラI/Oがワンチップになっているから速い

違います

上記Sandy Bridge、Llanoの世代からかつてのノースブリッジCPUに取り込まれたため、2011年以降のモバイルPC向け”CPU”のほぼ全てにはGPUメモリコントローラが含まれています

かつてのサウスブリッジIntelは今でもワンチップ化こそしていませんが、2013年HaswellからMCMでワンパッケージ内には収められていますAMD2014年のCarrizoからサウスブリッジ機能CPUに取り込まれています

この意味で、x86x64モバイルPC向け”CPU”は、かなり以前からSoCです。

M1はNPUがあるから速い

違います

NPUを活かせるアプリケーション2020年現在では未だ限定的です。もしNPUの有無によってUXが決定的に改善されるなら、NPUありのSnapdargon 8cxを積むSurface Pro Xは同世代Surface Pro 7よりずっと快適でなければなりませんが、そのような事実はありません。

M1が速いのは単にM1CPUGPUが速いからです。

M1CPUコアが採用するArm ISARISCから速い

違います

CISCRISCの論争は20年以上前に終わった話です。その後CISCRISCの美点、RISCCISCの美点を取り入れたので、現代CPUISAがCISCか/RISCかだけで性能が決定されることはありません

歴史的経緯からx86x64デコーダが複雑になりがちなのは事実ですが、5W以下のローパワープロセッサの開発へ向かうIntelにあるように、ISAの差による消費電力増は1020%のレンジで、さらに性能増によって相殺される分、電力効率の差としてはわずかです。

じゃあ結局、なんでM1は速いの?

頑張って最適化してIPC上げたのと、スマホ由来の積極的なDVFS・クロックゲーティング・パワーゲーティングで浮いた消費電力を回しているからです。

気が向いたら書きます

2020-11-20

PS5の故障原因と対処方法考察

PS5が故障しまくりって評判が出ていてなんか中古市場転売市場が大荒れのようなので調べてみた。一応私見レベル

今回はPS5の分解映像動画が数多く出ているかXBOX設計思想と見比べると、確かにこりゃ故障するわって内容だった。

根本的な原因は、旧世代ゲームハード比較すると熱源が一気に増えたにつきる。

PS5の熱源は次の5種類

①旧世代GPUの排熱

SoCオーバークロック

③高排熱のSSDオンボード

④GDDR6メモリが高温

⑤電源ユニットの冷却不全

①は従来から発熱対象であり、しっかり対策が取られている。 だが②については増加温度対応できているとは言い難い。

問題は③以降のメモリ発熱で、特に超高速なSSDを搭載するPS5はその発熱無視できない。高速通信で常時ストリーミングなんてやればSSD温度だって70度前後にはなってしまう。

そのためSSDにはヒートシンクを搭載して、排熱を行っているのだが、PS5はヒートシンクあくまCPUにつけられていて、メモリ回りの排熱系にはスチールプレートでの排熱で対応している。

さらにGDDR6はCPUの裏に設置してあり、どう見ても温度の影響を受けやすいのだがこれまたスチールプレートでの冷却が図られている。一応メモリからスチールプレートへの熱伝導性向上のために

グリスが塗られているのだが両面基盤の表裏が両方熱源で、CPU側だけにファンがある状態でまともに冷えるかって言われたら。 後はわかるな。

オーバークロックすれば、高電圧必要で電源ユニットXBOXよりも高容量を突っ込んでいるけど、個体差とはいえコイル泣きが起きている時点で相当あっぷあっぷなんだろうなと。

その証拠コントローラー充電系は変な制御がかかっている。コントローラー充電は別コンセントでやったほうがいいだろうと思う。電池まりもたんのに。

しかオーバークロックしている割にコンデンサが周りが貧弱なのよね。いや普通コンシューマーハードなら十分なのだけど、オーバークロックはやっぱり駄目だ。

で、これどうやったら治るんだろう。

2020-11-19

anond:20201119203821

化石乙。何年前の話だよ。

今じゃ韓国台湾の方が品質高いデバイスなんて山ほどあるぞ。

半導体最近国産家電SoCなんてほぼほぼ台湾Mediatekだぞ。

2020-11-13

PS5

やっぱり熱系トラブル頻発しているな。

やっぱり一枚の基板にSSDとGeforceRTXで高熱問題が地味に発生していたGDDR6とRDNA1世代オーバークロックしたSoCを集積したのは無理があったんやなって。

2020-11-11

Apple Silicon Macトラップを考えてみる

買って使ってみた後に、こんなはずじゃなかった、みたいなやつ。

1. USB/Thunderbolt 周辺機器互換性の懸念

何千、何万とある周辺機器を、Appleだけで検証するのはまず無理だろう。

iPad Proで使えたものは恐らく大丈夫だろうが、それ以外はどうか。

特に自身必須と思っている周辺機器が使えないとしたら大問題

2. macOS Big Surの不具合

ここ最近バグが頻発しているmacOSである

参考 https://japanese.engadget.com/jp-2019-10-26-ios-13-macos-catalina-6.html

その状態で更にApple Silicon版、という大きな追加要素が加わることになる。

例えばある機能において、Intel版では正常動作しても、Apple Silicon版では動作異常、という可能性はあるのでは。

3. Rosetta 2の誤動作

まり不具合を聞かなかった前バージョンRosettaとは、動作の仕組みがかなり違うので、個人的には気になるところ。

さすがに有名どころのアプリ大丈夫だろうが、それ以外はどうか。

参考 https://jp.techcrunch.com/2020/07/12/apple-provides-the-tools-to-make-a-smooth-transition-from-intel-cpus-to-apple-silicon/

4. 特定アプリケーションの誤動作

最近だと、MacBook Pro(2020) 13インチ動画編集アプリ(Final Cut Pro 等)の不具合話題になった。しか最初の頃は問題なく、使っていく内に徐々に調子が悪くなるという時限爆弾であった。

参考 https://gori.me/macbookpro/127174

あい検証が難しい不具合が起こらないとも限らない。

5. (MacBook Airのみ) サーマルスロットリング

MacBook Proファンを内蔵しているということは、最高性能を引き出すには本来ファン必要ということになる。かつサーマルスロットリングに関しては、悪名高いMacBook Airの筐体である

参考 https://gori.me/macbookair/125873

どの程度かは未知数だが、ゲーム動画エンコーディング等、高負荷な状態が続くとサーマルスロットリングにより速度低下が起こるのは想像に難くない。

6. iOS/iPadOSアプリ動作に関する思い込み

例えばあるソフトウェアメーカーが、Apple Silicon MacにはiOSアプリを使わせないという選択可能

参考 https://www.gizmodo.jp/2020/11/apple-silicon-mac-ios-app.html

ただそんなことも知らずに、iOS/iPadOSのアプリは全て動作可能と思っている方もいるのでは。

たこれは余談かつほぼ冗談だが、iOSアプリApple Silicon Macで起動した後、画面をタッチ操作できないことに気づいた、みたいな方もいないとも限らない。

7. メモリ増設不可

もしかして知らない方もいるかもしれないので。SoCである故、99.999%メモリ増設不可である

参考 https://ringosuki.hateblo.jp/entry/Bye-bye_Intel%2C_Hello_Apple_M1

プラス8GBで2万円は高いので後で増設すればいいやと思い、8GBのまま購入した方は後の祭りである

8. 原価率

莫大な研究開発費や広告宣伝費等がかかっているはずなので、本来まり意味がないが一応。

IntelからCPUを購入する必要が無くなったので、本来値段が安くなるはずなのに、あまり安くなっていない。

iFixitあたりから製造原価を公表されて、マジすか、みたいに感じてしまう方もいるのでは。

以上、思いつくままに書いてみた。

1から5は個人的懸念事項、6と7は確定事項かつ注意事項、8は余談である

懸念事項として書いた内容を含め、不具合は起こってほしくはないが、初物である故まったく不具合がないというのは難しいだろう。

不具合を含めて初物を楽しむ気持ちで臨みたいものである

2020-10-09

Androidのタブ8インチがほしい

今は名機として名高いHUAWEIM3を使っているのだが、さすがに電池が消耗して毎日充電するようになってきた

そこで新しいの買い換えようとAmazonみたり検索したりしたけど、8インチだとM3に劣る機種ばかり

おいおい、まじかよM3発売されてから何年経ってると思ってるんだよと思いながら、見てるけどない

M3の後継機M5もあるにはあるのだが10インチか8インチでもSoCが非力なものに載せ替えられている

それに35000円以上出すなら、iPad買ったほうがいいような予感すらする、けど10インチは大きすぎるのだ

せめてスマホでいいから8インチ出してくれないだろうか

2020-10-01

新型ニンテンドースイッチに関する予想

情報
予想
1. 新型SwitchはProか?Switch 2か?

ズバリSwitch 2と予想する。

これはシステム的、ハードウェア的にどうというよりも、Proの場合は「これ以上、Switch進化は無い」とも解釈できるためだ。

また、Proの場合は専用タイトルが出る未来は考えづらい。「綺麗なゼルダ」「綺麗なスマブラ」では、コアなファン以外の客層を取り込めるとは思えない。

そのため、Switch 2としてフルモデルチェンジし、下位互換を残す事で、既存タイトルを活かしつつ、その性能をフルに活かした専用タイトルが今後発売していくだろう。

このサイクルを、数年(4〜5年)周期で回してほしいと考えている。

言うなればPS4で言うところのPS5みたいなもの、といえば伝わりやすいだろうか。

あるいはiPhone12の発表はいつですか?

2.採用されるSoCについて

引き続きnVIDIASoC採用されると思うが、XavierかOrinのどちらか(を、Switch向けにカスタマイズしたもの)になるだろう。

それぞれ、現行と比較すると以下の通り。

現行0.4TFLOPSTegra X1カスタム
Xavier1.3TFLOPS-
Orin不明曰く、Xavierの7倍との事

参考

PS41.84TFLOPS
PS4 Pro4.2TFLOPS
PS510.3TFLOPS

まずXavierだが、こちらはPS4にも及ばないくらいの性能だ。そんな性能では4Kは無理だろう。

Switchの上位機種としては十分かもしれないが…。)

一方、Orinに関しては、その性能を仮に1.3 x 7 = 9.1TFLOPSとすれば、PS5の10.3TFLOPSに迫る勢いだ。

これなら4Kも十分可能では無いだろうか。

ただし、PS5のデカイ筐体を見た後なので、そんな性能を実現しつつ、Switchサイズ感やコンセプトを維持できるのかは疑問だが…。

Nvidia Announces New Drive Platforms With Orin and Ampere

こちらの記事によればOrinのTDPは45Wと言うことなので、案外大丈夫かも?

もちろん、PS5やXBOX Series Xの凄さSoC以外にも高速SSD等の要因があるため、真の意味でこれらのハードに迫る性能にはならないと思う。

だがそれでも、馬力が無くてSwitch版が作られなかったタイトル(例えばARKとか)がSwitch 2なら可能になる、等の可能性が生まれるのは良いことではないだろうか。

3.発売時期について

しかし、今回の予想、思わぬところに落とし穴があった。

実は、Orinが採用される場合2021年に発売しない可能性がある。

NVIDIA、5W版の新型SoC「Orin」でADAS市場を本格的に志向。「2000TOPSでも、4000TOPSでも可能」とダニー・シャピロ氏 - Car Watch

気になる出荷時期についてダニー・シャピロ氏は、サンプル版を2021年、通常版を2022年、5Wの低消費電力版を2023年と語る

さすがに、早くても2022年になるだろう。

ここでnVIDIAが頑張って2021年に間に合わせるなんてことが…ありえるのか?

一応、PS5の例を書いておくと、PS5には「カスタムRDNA2アーキテクチャ GPU」が搭載されてるが、RDNA2アーキテクチャの「Radeon」はまだ発表すらされていない(今月末に発表予定)。

まりAMDゲーム機に対してGPUをある程度先行して投入していた事になる。

nVIDIAが同じような協力体制を取っているのであれば、あるいは…?

まとめ

以上です。

この予想がどこまで当たるか、来年以降が楽しみです。

Rakuten Handなあ。

値段が未発表なのがダメそうだな。

Snapdragon 720Gなら3万円台に抑えてないとダメだな。

同じSoCのRedmi Note 9Sが2.5万だし、FeliCa分を考えてもそれくらいが期待される。

でも側面カーブディスプレイは嫌だな。情弱はあれを見栄えがいいとポジティブに捉えるかもしれんが、実際は誤タッチを誘発するだけだし。

あとさすがに今どきのスマホにしちゃ上下ベゼル太すぎるね。

小型スマホこそベゼルを詰めて実画面を大きくすることに心血を注いでほしいところなのに。

2020-09-06

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.jiji.com/jc/article?k=2020090500174&g=soc

あ、これ指定外せ! コロナ風邪! って医者の一部が息巻いて政府もいいじゃんいいじゃんただの風邪wって乗っかろうとしてた奴だけど、なるほど、無症状・軽症の強制隔離根拠消滅して東京陥落するって気付いて沙汰止みになった訳か

政府w

2020-09-03

社会的身分が高かろうと病気や死は避けられないから拡大自殺

自殺未遂繰り返す」 嘱託殺人逮捕医師

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020072400509&g=soc

これってつまり拡大自殺だろ

自分死ぬ団になるとほかの人も巻き込みたくなる人間本能

安楽死推進してる人間ってたいてい持病を抱えてそうだったり7080いってる高齢者だったり

まり財産があったところで死が近い人が拡大自殺して一人でも多く自分の死に際に巻き込もうとしているだけ

2020-08-13

anond:20200813160408

最新の技術を使った場合、設けは大量生産しないと出ません。

インテルとかアップルと大量に使う製品に限り使える最先端プロセス

40nmはもう古い。マイコンにも使われる。小さめのSoCにも使える。

秋月とかのマイコンもっともっと古いプロセスを使う。

よこ

日本半導体産業についての話

業界人です。お盆休み帰省できず暇を持て余した友人から急にSkypeがかかってきて、「そういえば日本半導体産業って衰退してるってよく言われるけど今どんな感じなん?やっぱり人件費中国韓国に勝てないの?」みたいなことを聞かれて、日本半導体産業の規模感って一般にあまり知られていないと思ったので、備忘録的に日本半導体製造している主要メーカーとその工場について書いてみる。

始めにロジック半導体メモリ半導体から。気が向いたら他の分野も書く。

追記:書いた

https://anond.hatelabo.jp/20200813164528

はじめに 半導体製造コスト人件費について

半導体工場使用される製造装置寡占化が進んでおり、世界中どのメーカーでも使われる装置自体に大差はない。

この辺の記事 (https://eetimes.jp/ee/articles/2003/17/news048_4.html ) を見てもらうとわかりやすいけれども、各工程使用する装置はどの分野も3社程度で寡占されている。

これらの装置費用が非常に高いため(一番高価な露光装置で50億超、最新のEUVだと100億)、製造コストに占める人件費割合は低い。

工場で働く人たちは装置メンテナンスや、管理システムの構築、製造計画プランナーとかで一般的な工場ブルーカラーイメージとはタイプが異なる。

先端ロジック半導体

リーマンショック後の2010年あたりで新規設備投資ほとんどなくなった。もはや質・量ともに諸外国と先端品で競えるレベルに無く、外資系企業の買収が進む。

経産省TSMC誘致を企画しているようだが、現状の日本国内には先端品の需要が少なく、実現性は低いと思われる。

現存する日本の主要工場は下記の通り。

ルネサスエレクトロニクス

那珂工場:40nm

日立三菱電機NECロジック半導体部門の流れをくむ日本代表する半導体メーカーだが、

売上的には縮小均衡を重ねて 1+1+1=1 と残念な結果に終わっている。

かつてはSoCマイコン車載等様々な分野で世界一の売り上げを誇っていたが、現在では上記のすべてで世界一から陥落している。売れるものがなくなれば工場への投資はできないわけで…

ユナイテッドセミコンダクタージャパン (台湾UMC富士通から工場買収)

三重工場:40nm

かつてのフラッグシップスパコン、『京』のCPU製造した工場。他にもSparcプロセッサや、VIAGPU、各社デジカメSoC等、地味にいろんな会社受託製造をしていた。

が、プロセッサ需要TSMCに流れ、デジカメ市場大幅縮小。車載分野に活路を見出そうとしているが先行きは大丈夫なのか…

■ タワーパートナーズセミコンダクター (イスラエルTower JazzセミコンダクタPanasonicと合弁)

魚津工場:45nm

Panasonicが自社のデジタル家電で使うプロセッサ製造するために設備投資をしていたが、

台湾Mediatekデジタル家電向けプロセッサ太刀打ちできず規模縮小。

一時期32nmの半導体世界に先駆けて量産との報道が出ていたが、現在では作っていない模様。

Panasonic半導体製造分野から手を引きたくてイスラエル会社に51%株式譲渡運営の主導権を渡す。

今は何を主力で作っているのだろう?

ちなみに。規模はともかく一般的に半導体イメージがそんなにない下記の国でも、実は日本よりも進んだ製造プロセス工場を持っていたりする。

先端ロジック半導体製造に関しては、すでに勝負がついた感がある。

ドイツ:Global Foundries(資本は米) 12nm

フランスST Micro 28nm

アイルランドIntel 10nm

イスラエルIntel 10nm

中国SMIC 14nm

メモリ半導体

日系・外資含めた主要メーカーは3社。技術設備投資ともに世界2位の水準。現在も年間数千億円が継続して投資されている。

20年ほど前、『メモリ装置があれば誰でも作れる汎用品』との言説が流行し、各社一斉にロジック半導体シフトした時期があったが、結局は今に至るまでメモリ分野のほうが競争力を維持できているというのは何とも皮肉

外資系の影響力は増したが日本産業が残っており、お金も回っている。

■ キオクシア (旧東芝メモリ)

四日市工場3D NAND 96層

東芝メモリ(現キオクシア)のNANDFlashメモリの主力工場増設を重ねて規模だけでいえば全世界で最大の半導体工場だったはず。

2次元NAND時代には微細化で世界トップクラス技術を誇っていたが、3次元化に出遅れ技術的な優位がなくなってきている模様。

96層世代では辛うじてキャッチアップできたようだが、技術的には韓国サムスン電子・米Micronに先行を許す。中国メーカーYMTCの製造が急速に立ち上がる中、先行きは予断を許さないだろう。

北上工場3D NAND 96層

上記四日市工場は確かに世界一の規模を誇っているのだが、これ以上規模を拡大すると人材募集が難しくなる(東海地方理工系人材自動車化学とも取り合い)ことや、周辺の交通渋滞慢性化による物流効率低下、地震等の自然災害事業が壊滅するリスク等を踏まえて2019年に新設された最新鋭の半導体工場

ただ、工場の規模がまだ小さいため、電気水道工業用ガスといったインフラ費用が割高になることや新規採用したオペレーターの習熟度等の影響で四日市工場よりも製造コストは高いと推測される。

■ Micron Memory Japan (旧エルピーダメモリ)

広島工場DRAM 1Znm世代

NEC日立三菱電機DRAM部門統合してできたエルピーダメモリ破綻後、米Micronが買収。

米国企業になり財務に余裕ができた影響か設備投資が増額されており、昨年には世界に先駆けて1Znm世代DRAMを量産に成功

ちなみに1Znm世代とは何ぞやという話だが、DRAM業界ではプロセス基準サバ読みがもともと横行していたのだが、20nmを切ったあたりで微細化のペースが落ちた結果、具体的に何nmといえなくなってアルファベット世代を表している模様。

なお、リクナビ新卒募集要項を見ればわかるが、待遇は日系メーカーよりはるかに良い。

■ Western Digital

上記キオクシアの半導体工場共同運営していた米SANDISKを米Western Digitalが買収。

投資折半しているだけでなく、日本に開発拠点製造人員も擁しており、何気に日本国内での事業規模は大きい。

余談だが、日立フラッシュメモリから撤退したとき人員が旧SANDISK日本法人に流れ、日立HDD部門Western Digitalに売却していることから管理クラスは旧日立系が多いとの噂。

日本法人社長日立出身だしね。なお、キオクシアとWestern Digitalは同じ分野の仕事をしているにもかかわらず、上記Micronと同様、リクナビを見ればわかるように日系メーカよりも良い待遇となっている。

半導体業界を志望している学生諸君、キオクシア受けるならWestern Digitalの方がいいぞ!

2020-07-30

日本はどうして半導体への投資諦めたのか

インテルAMDNVIDIAクアルコムARMAppleなど、日本語でも半導体話題になることが多いが、

国内では敗退色が強く、研究投資もない。


韓国国家を上げて半導体勝負しているし、サムスン投資金額は巨額だ。

中国も同じく国家戦略として国産しようとしている。

EUソフトバンクARMを買収したことによって、European Processor Initiative Research ProjectEUとしての半導体を持とうとしている。

imecという先端プロセスを開発してる拠点もある。


富岳で富士通が関わっていたが、どちらかというとARMアーキが使われたことと1位になったこと、TSMC製造したこと話題で終始しているし、

スパコン予算が取れなかった時点で設計者は消えてしまう。

設計用のEDAソフトウェア国産しようという動きもない。


これからハードではなくソフトウェア差別化だと言っている間に、AndroidiOSに見られるようにパクりパクられを繰り返して多少の使い勝手はあるもの差別化要因になっていない。

Androidスマホなんてカメラ性能とCPU性能とディスプレイ性能を比べてのハードウェアによる差別化しか残ってない。

iPhoneなんてApple siliconを独自SoCを作ることで差別化しようとしているし、GoogleはTPUv4で差別化しようとしている。

GoogleがBERTを学習できるのは大量のサーバーがあるからだし、OpenAIGPT-3を学習できるのはマイクロソフトに大量のサーバーを構築してもらったからだ。


ソフトウェア不要ということはないが、ハードウェアの性能以上のことができないし、より抽象度を上げて処理が重くなる方向に向かってるので、ハード進化するしかない。

それ以前にソフトウェアサービス国内市場しか取れず、Appleには手数料を30%から40%に上げようかと言われる始末だ。


からなら量子コンピュータだろうという意見もあるだろうが、下記の慶応量子コンピュータアーキテクチャの図1を見ればわかるように今のコンピュータがなくなるわけじゃない。

どちらかというとGPUのようなアクセラレータとしての域をまだ出ていない。

https://www.futurelearn.com/courses/intro-to-quantum-computing/0/steps/31566

RISC-Vが、という意見もあるだろうが、性能が突出してるわけでもなく、開発環境が整っているわけでもなく、無料という以外のメリットがない。




最後に謎の半導体会社を紹介しておく。プロセッサー業界情報が知りたければThe Linley Groupサイトニュースお勧めする。

  1. Groq社、GoogleのTPUのコア部分を作ったJonathan RossがCEOとなっている会社で、AI用のテンソルストリーミングプロセッサを作っている。
  2. Graphcore社、AIチップを作っている。Azure上で使えたり、デルサーバーに搭載されている。検索エンジンのQuantも画像処理に使ってる。
  3. GrAI Matter Labs社、エッジ向けAIプロセッサニューロモーフィックで低消費電力が売り。
  4. Cerebras社、215mm×215mmのウェーハレベルAIチップを作っている。
  5. 中国Cambricon Technologies社、サーバー向けの推論チップSiyuan 270を作っている。エッジ向けのSiyuan 220もある。
  6. SiMa.ai社、エッジ向けAIチップを作っている。画像処理用のISPコンピュータビジョン用のハードML
  7. BrainChip社、エッジ向けAIチップAkidaを開発。ニューロモーフィック。
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