「グレシャム」を含む日記 RSS

はてなキーワード: グレシャムとは

2023-10-12

めちゃくちゃめんどい仕事まかされてダルむりつらすぎありえんぴえんになったのでハイパーインフレーショングレシャムならどうするかな…と思って考えてみたけどどんなに考えても「奴隷を雇ってやらせる」しか出てこないし、いまは私が雇われてる奴隷側だからなんの解決にもならなかった。おわり

2023-03-03

ハイパーインフレーション最終決戦の面白さが分からない奴向けの解説

ビックリしましたよ。

これが分からない人がいるらしいですよ?

じゃあ全力で解説してやりますか。

金で繋がった信頼=相手の理性への信頼

この物語マクロ視点でまとめると「ガブール人という人種が、帝国信頼関係を築くまでの物語」なんだよね。

ルーク提案により帝国政府とガブール人の間には「400億ベルク借金」という経済的な繋がりが誕生した。

もちろん帝国政府武力などを背景に「ガブール人から借りた金とか知らねえよ」と言えば踏み倒すことは可能だ。

しかしそれをやってしまえば「帝国政府は金の話を平気で誤魔化すような奴らだ」→「こんな奴らの作った紙幣は信頼できねえ」→「ベルク暴落」→「ハイパーインフレーション」→「帝国経済終わり」というシナリオへと進んでしまう。

これによって帝国政府が受ける打撃は400億ベルクなんかでは効かないので、帝国政府はこの取引を裏切れないのである

巨大な経済という歯車の間に両者が挟まることにより、両者の裏切り不可能になる。

もちろんこれは両者が理性的判断を下し続けることを根拠にしているが、逆に言えば両者が理性的であり続ける限りは当面裏切り心配はない極めて強い結びつきとなっている。

差別利益の逆説的な関係

今までガブール人は帝国政府に対して「いざとなれば武力でひっくり返せば良い」という状況に「人間相手になんて酷いことをするんだ」という感情論で対抗するしか無かった。

だが帝国にいる多くの人々は「逆に言えばガブール人を人間扱いしなければ搾取できるじゃん」と差別を繰り返していたのだ。

差別反対論者の多くも「近代的な思想を持つ人格者であるという信頼」を得るためという利益を求めて差別に反対していた。

反差別感情の根幹にあるのは優しさやヒューマニズムではなく利益なのだ

だが、その他大勢人間、そんな所で利益を得る必要のない人間にはガブール人差別が出来ていた。

利益差別関係は、A利益が出る→A差別をする//B損害が出る→B差別をしないの順番なのである

だがここからはガブール人に対して不当な扱いをするかどうかが400億ベルク取引のものへの信頼となっていく。

もしも帝国ががブール人への不当な扱いを繰り返せば、「400億ベルクもいつかひっくり返すのでは」という懸念が産まれ、それは「じゃあ先に裏切って少しでも利益を出すか」という判断をガブール人に起こさせかねない。

その金の繋がりによって帝国人のガブール人差別はこれから少しずつ改善されていく未来が予想される。

信頼関係の根幹には利益があるが、逆に言えば利益で繋がれさえすれば信頼関係は構築していけるのだ。

ルークは「ガブール人と帝国の間に不当な取引はない」という関係性を、互いが利益で繋がることで生み出したのである

いから裏切れない⇔賢くないから裏切れる

登場人物の多くが信頼関係でつながった中で、最後最後ハブられたのがイェルゴーと裏社会人間たちだ。

では何故彼らがハブられたのだろうか?

答は一つ。

「裏切っても損をしない」と判断されたかである

裏社会人間もイェルゴーも偽札取引をしていたという後ろ暗さがあるため政府に助けを求めることが出来ない。

それに対して裏社会側は「グレシャムと今後も取引を続ける機会」を、イェルゴー側は「奴隷を開放するという約束」を担保としていた。

だがグレシャム闇金の不当金利によって得る利益はその組織が今後提供する利益を上回っていたため裏切られた。

イェルゴーの場合そもそも約束を守ることがない」という理由から裏切られたのである

どちらも裏切られた理由は、「裏切らないだけの担保提供することが出来なかった」ことにある。

まりは、賢くなかったのだ。

いから動きが読める→動きが読めるから信頼できる→賢さを証明すれば信頼できる

ルークがガブール人として帝国との間に気付いた信頼関係の核はここにある。

互いの知性を信頼するに値しない同士であれば、互いに踏み倒すつもりで空手形を切るだけの関係になるが、互いが本当に賢いのならば正式取引をするしかない。

どちらかが愚かな関係最初から破産にするつもりでの約束が成立してしまう。

グレシャムから見た裏社会組織、イェルゴーから見たルーク、そしてルークから見たイェルゴーがそれだ。

賢いもの一方的にそれをやれば搾取に終わり、賢いものと愚かなもの場合は互いが裏切る形になる。

では賢い者同士ならどうなるだろうか?

そもそもそんな約束はしないのである

お互いが真に相手の知性を信じていれば担保のない取引であることが明らかである時点で、取引が結ばれないのである

そしてその状況で結ばれる取引は、互いが互いの担保を握り合う形となり、裏切りが生じないのだ。

そのために必要ものが2つあり、1つが担保、もう1つが知性への信頼である

もしも相手が愚かならば、自分の側に返ってくる刃の見積もりを誤り安易裏切りへと動くからである

イェルゴーは偽札の正体を見破れなかったが故に、自分けが一方的に裏切れるだけの担保を得たと思いこんでしまい、それ故にその報いの大きさにより自滅したのだ。

ルークを筆頭としたガブール人国家帝国関係はそれとは全く違う。

お互いが正しい判断をするだけの知性と、裏切れば損をするだけという担保証明を揃えている。

裏切れないのだ。

(当面の間は)暴落することのない信頼関係、それこそがルーク達の手にしたものである

偽札という極めて暴落やすい信頼を積み上げてこの結果にたどり着いたという経緯こそが、ガブール人の知性を証明し、そこから生み出される取引において強固な信頼を得たのである

まり、”ハイパーインフレーション”(コレが言いたかったので書きました)

2023-01-26

anond:20230126222641

その気持ち悪さってどっから来るんだ?

子孫を残すために交配するのは当たり前すぎて

グレシャムの顔になった

2022-12-24

本当の天才って人の心を持つ理由がないし、倫理観とか邪魔だと感じているからね

そんな人間と会うたびに、こいつらとは一生関わりたくないけど仕事恩恵だけは受けたいと感じる

パワハラだって当たり前だけど、あの人達からすればちょっと頑張れば出来る程度のことなんだなって考えたらもうなんにも言えなくなった

それにいくら法律倫理観道徳心で縛ろうとも、天才ってのはそういう領域自体から抜けることすらできちゃう

仕事ができるってだけで治外法権使いまくりだしさ

からいくらでも傍若無人振る舞うしその対価は他人が支払ってオシマ

仮に大失敗しようにも、その数倍の実績を1年程度であげてしまえるから失敗自体に無関心だったりする

ちょうどハイパーインフレーショングレシャムのようなタイプ

2020-12-19

日本半導体産業年代記

以前にこんな日記を投下した半導体業界人増田です。

https://anond.hatelabo.jp/20200813115920

https://anond.hatelabo.jp/20200813164528

久々に日記を書きたくなったので、今回は方向性を変えて年代記風の記事を投下してみます

私自身は業界の全盛期である80年代~90年代前半を経験しておらず、当時の状況を記述するのに十分な知識がないため、その時代については省いています

ということで、私がこの業界に入ることになる少し前の90年代半ばから物語を開始します。

工場呼び名企業の再編によって変わる事が多々あるので、原則立地で表記している。

1990年代半ばごろ 時代の転換点

80年代後半に栄華を極めた日本半導体産業であったが、日米貿易摩擦の影響で一時に比べて勢いを失っていた。

また、韓国企業の台頭により得意分野のDRAMの雲行きが怪しくなり始めたのもこの時期である

(余談だが、日本半導体衰退の原因としてよく話題に上がる韓国での週末技術者バイトさらに昔の話である。このころにはすでに強力な競合に育っていた。)

とはいえ世界的にみると日本の電機メーカー資金力・技術力ともに上位であり、一時的不況を乗り越えさえすれば再び繁栄が訪れると誰もが信じていた。

そんな時代背景の元、日本企業貿易摩擦に対抗しつつ、さらなる勢力拡大を図るため、自動車産業成功例に倣い世界各地で現地生産を進めることで変化に対応しようとしていた。

北米進出歴史
企業進出設立
NECカリフォルニア州ローズビル1981
富士通オレゴン州グラシャム1988
三菱ノースカロライナ州ダーラム1989
日立テキサス州アービング1990
松下ワシントン州ピュアラップ(National Semiconductorより買収)1991
東芝ヴァージニア州マナサス(IBMとの合弁でドミニオンセミコンダクタ設立) 1996
欧州進出歴史
企業進出設立
NECリビングストン1982
日立独 ランツフルト1990
三菱アーヘン1990
富士通ダーラム1991
アジア進出歴史
企業進出設立
NEC中国首鋼集団と合弁工場設立1991
三菱台湾力晶半導体(Power Chip)と提携DRAM技術供与1994
東芝台湾華邦電子(Winbond)と提携DRAM技術供与1995
沖電気台湾南亜科技(NANYA)と提携DRAM技術供与1995
日立新日本製鉄及びシンガポール開発庁と共同出資シンガポール工場建設1996

1998 ~ 2002 終わりの始まり

Windows95ブーム終焉による半導体のだふつき、アジア通貨危機後の韓国メーカーのなりふり構わぬ安値攻勢、ITバブル崩壊による半導体需要の激減と、短期間で何度も悪化する半導体市況。

次第に半導体産業は将来性を危ぶまれるようになり、成長分野から社内の『お荷物』とみなされるようになっていった。

かつて半導体事業の中核だったDRAMは、優位性を失い韓国企業覇権を譲り渡してしまった。

資金面でも徐々に脱落するメーカーが現れ始める。はじめについていけなくなったのは、バブル期事業多角化を進めて半導体新規参入した鉄鋼メーカーだった。

続いて総合電機各社も規模縮小に向かう。世界中に作った半導体工場投資の回収ができないまま次々と閉鎖されていった...

工場の現地化の試みは失敗に終わり、10年程度という短い期間での工場立ち上げ・閉鎖はマンパワー資金の浪費に終わった。

こうして各社は体力を削られ、余力を失っていくのだった。

1998

新日本製鉄館山半導体工場台湾UMCに売却

三菱北米拠点ダーラム工場を閉鎖

日立北米拠点アービング工場を閉鎖

松下北米拠点ピュアラップ工場を閉鎖

富士通欧州拠点ダーラム工場を閉鎖

1999

新日本製鉄シンガポール半導体工場株式日立に全額譲渡

NKK綾瀬半導体工場キヤノンに売却

富士通DRAM撤退

NEC日立DRAM事業統合を決定。エルピーダメモリ設立

2000

神戸製鋼、米TIと合弁の西脇半導体工場を米Micronに売却

日立台湾UMCと合同で初の300mmェハ(従来の主力の直径200mmのウェハから2.25倍の面積になり、ざっくりいえば同じ工程数で2倍程度のChipが取れてコストを削減可能現在に至るまで主流のウェハサイズ。)を使用する工場トレセンティテクノロジを常陸那珂設立

2001

東芝DRAM撤退北米拠点ドミニオンセミコンダクタを米Micronに売却。

ソニー熊本に300mmのイメージセンサー工場建設

2002

NEC欧州拠点リビングストン工場を閉鎖

富士通北米拠点グレシャム工場を閉鎖

NEC、非メモリー半導体事業分社化NECエレクトロニクスを設立

2003 ~ 2007 反転攻勢

繰り返す半導体市況の激しい変動も落ち着きを取り戻し、待ち望んだ好景気がやってきた。

90年代後半から不況で体力を消耗した日本企業だが、いまだ技術力は健在。

からブームとなっていた『選択と集中』を合言葉に、各社の得意分野に集中投資だ!

パソコンではアメリカ企業に後れを取ってシェアを失ったが、液晶プラズマをはじめとするテレビDVDレコーダーデジカメ等、日本お家芸である家電デジタル化が進展する今こそ最大のチャンス!

さらに、世界中で規格が共通化された第三世携帯電話が普及すれば、圧倒的な先進性を誇る日本携帯電話が天下を取れるのだ!半導体復活の時はついに来た!!!

製造業国内回帰の波に乗り、生産性に優れる300mmウェハの工場をどんどん建てて再起をねらうのだ!

2003

日立三菱ロジック半導体事業統合世界三位半導体メーカールネサステクノロジ誕生

富士通、米AMDNORFlashメモリ事業統合Spansion設立

エルピーダ三菱電機からDRAM事業譲渡日本の残存DRAM事業が集約。新社長を外部招聘し、反転攻勢開始

東芝四日市に300mm対応NANDFlash工場四日市第3工場建設開始

東芝大分に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

NECエレ、鶴岡に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

ソニー長崎に300mm対応の先端ロジック工場建設開始

2004

ルネサス三菱時代から欧州拠点アーヘン工場を閉鎖

エルピーダ東広島に300mm対応DRAM工場建設開始

東芝大分の300mm工場が稼働

NECエレ、鶴岡の300mm工場が稼働

富士通桑名に300mmの先端ロジック工場建設開始

Spansion会津若松に300mm対応NORFlash工場建設を発表

松下魚津に300mmの先端ロジック工場建設開始

ローム浜松に300mm工場建設

2005

エルピーダ東広島の300mm場が稼働

東芝四日市第3工場稼働

ルネサスUMCからトレセンティテクノロジの持ち株を買収。完全子会社

ソニー長崎の300mm工場が稼働

富士通桑名の300mm工場が稼働

松下魚津の300mm工場が稼働

2006

東芝四日市に300mm対応NANDFlash第4工場建設開始

富士通桑名に300mm新棟を建設開始

エルピーダ台湾力晶半導体と共同で台中DRAM工場建設

2007

Spansion会津若松の300mm工場が稼働

東芝四日市の300mm第4工場が稼働

富士通桑名の300m工場新棟が稼働

2008 ~ 2015 暗黒時代

2000年代日本企業の反転攻勢は、リーマンショックで終わってしまった。

日本の電機業界が成功を夢見たデジタル家電韓国勢との競争に敗れ、携帯電話でも海外展開に失敗した。

90年代から繰り返し計上してきた赤字と、2000年代の大規模投資を経た今、半導体工場への投資継続する資金的余力はもはや残っていなかった。

不採算部門とみなされるようになった半導体事業設備投資が止まり建設されてからわずか数年で時代遅れとなってしまった。

これ以降は、東芝NANDFlashメモリや、ソニーイメージセンサーといった競争力を維持している分野、また旧エルピーダDRAM工場といった外資資金を得た分野のみが投資継続されることになる。

2008

ルネサス日立時代から欧州拠点、ランツフルト工場をLファウンドリーに売却

日立シンガポール工場シンガポールチャーターセミコンダクタに売却

ソニー長崎の300mm工場東芝に売却

ローム沖電気半導体事業を買収

2009

Spansion倒産

2010

ルネサスNECエレが合併世界第三位半導体メーカールネサスエレクトロニクス発足。フィンランドノキアからモデム部門を買収。

東芝四日市に300mmのNAND製造第5工場建設開始

米TI、Spansion会津若松の300mm工場買収

2011

ルネサスエレ、NEC時代から北米拠点ローズビル工場を独テレフンケンに売却

ルネサスエレ、1400人リストラ

東芝四日市の300mmの第5工場が稼働

ソニー長崎の300mm工場東芝から買戻し

オン・セミコンダクター三洋電機半導体事業を買収

2012

エルピーダメモリ倒産。米Micronが買収

ルネサスエレ、7500人リストラ

富士通岩手の200mm工場デンソーに売却

2013

東芝四日市の300mm第5工場2期工事開始

ルネサスエレ、ノキアから買収したモデム事業から撤退さらに2300人リストラ。またNEC時代中国の合弁を解消し撤退

富士通マイコンアナログ事業を再建したSpansionに売却

2014

東芝四日市の300mm第5工場2期分稼働。200mmの第2工場を300mmに建て替え

ルネサスエレ、年2回のリストラで約1000人削減

Panasonic半導体工場をまとめてイスラエルTower Jazzに売却

ソニールネサスエレから鶴岡の300mm工場を買収

富士通桑名の300mm工場台湾UMC出資受け入れ

2015

ソニー東芝から大分の300mm工場を買収

ルネサスエレ、1800人リストラ

富士通PanasonicSoC設計部門統合、ソシオネクスト設立

2016 ~ 再編ひと段落?そして現在へと続く道

この時期に至ってようやく主要半導体メーカー工場再編が一通り完了し、現在につながる枠組みがほぼ出来上がった。

リーマンショック後の大規模再編で日本企業世界地位はかつてないまでに低下し、国内工場においても外資系の傘下に入るところが増えた。

現在半導体の先端工場継続投資できる日本企業は、イメージセンサーに強いソニー東芝メモリ事業を引き継いだキオクシアだけである

はたして日本半導体産業は今後どうなるのだろうか?再び世界に飛躍する日はやってくるのだろうか?

2016

東芝四日市の第2工場建て替え完了大分岩手の200mm工場分社化ジャパンセミコンダクターを設立

2017

東芝本体粉飾決算あおりを受けてメモリ事業分社化東芝メモリ設立四日市に300mmの第6工場建設開始。さら北上市に300mm新工場建設

ルネサスエレ、米intersilを買収

2018

東芝メモリ四日市の第6工場が稼働。多国籍連合ファンドパンゲアから出資を受ける。

富士通桑名の300mm工場台湾UMCに売却。また、会津若松の200mm工場も米オン・セミコンダクターに売却。

2019

東芝メモリ、キオクシアに社名変更北上工場稼働

Panasonic、残ったマイコン等の事業台湾Nuvotonに売却して半導体から撤退

ソニー長崎に300mm新工場建設開始

Micronエルピーダから買収した広島工場拡張

ルネサスエレ、米IDTを買収

2020

キオクシア、北上に300mm第2工場建設開始

東芝本体SoC部門撤退で770人リストラ

2021

キオクシア、四日市に300mm第7工場建設開始予定

2016-03-12

グレシャム法則

貨幣の額面価値と実質価値乖離が生じた場合、より実質価値の高い貨幣流通過程から駆逐され、より実質価値の低い貨幣流通する。

試しにその所属組織名前や、専門分野の実績を差し引いて眺めてみれば、彼らはただの声の大きい人である

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん