はてなキーワード: リア充とは
廊下ですれ違うたびに「今日ももっさりしてるな……」と思う数人がいて、
その数人の一人が彼女だった。
おそらくきちんと乾かさずに寝ているだろう髪の毛はなんとなくしっとりし、
全体的に加齢と睡眠不足を感じさせる顔だ。
そのうえ、控えめに言っても「ぽっちゃり」に分類されるだろう体形のくせに
やたらとフリルやレースのついた安っぽい布の服装を好んでいて、
フレアスカートから大根のようにずんぐりした足をむきだしにし、
すれ違うだけでも
「もっさりしていてやだな……」
「その魔法少女みたいなハートとリボンまみれのスマホケース何なんだよ……」
「せっかく美容院に行ったなら毎日のヘアケアもきちんとしろ!」
「30代になってサマンサベガのカバンを使うな! アニメキャラのマスコットもつけるな!」
といった感想がうかんでしまう相手と同じチームに配属されたのが、去年の9月。
歓迎会で「あ、増田さんって26歳なんだね。私より2つ下とは思えないくらいしっかりしてるね」と言われて、彼女がまだ20代であることを知り、非常に驚いた。ついつい「先輩こそいつもかわいいお洋服を着て若々しいので、もしかして私より若いのかも……?とか思ってました(笑)」と思ってもみない返答をしてしまったくらいだ。
だからこそ、周囲にオタクや腐女子であることがバレないよう、そしてバカにされないよう、身だしなみに人一倍気を使ってきた。
努力が功を奏して、オフの人間関係では、休日は一人BLを読みふけりPixivを回遊してはオンリーイベントに出陣しているオタク女だとバレることもなく、「そこそこリア充」ぽく見せることができている。「美人」と言われることはほとんどないが、自分の素材を生かしつつTPOと清潔感に配慮したファッションを心がけているので、自分よりも土台のいい女の子から「かわいい」「おしゃれ」「その服どこで買ったか教えて~」と言われることは少なくない。好きなキャラのグッズを買うことはあるけれど、身に着けていくのはオンリーやファンイベント、オフ会のときだけ。
今の会社はIT系だし、ソーシャルゲームの部署もあるからオタクも多い。比較的自由な服装がOKな気風で、男性エンジニアなどはアニメキャラのTシャツで出勤したりもしている。それでもうちの部署は比較的外回りが発生するし、つねに「会社の一員としてどうみられるか」「年相応の落ち着きを伴っているか」も意識しながら、ヘアスタイルや髪色、日々の服装・バッグ・ネイルの色などを選択している。痛ネイルをしたくなっても、イベントの前の日の施術してもらって、終わったらすぐオフする。彼氏がいるときは、休日の服装には彼の好みを取り入れる(ちなみに現在はフリー。相手の地方赴任で遠距離恋愛になってしまった彼氏と自然消滅して以来、今のところ彼氏はいない)。毎月の美容院、毎週のジム通いに、毎日のスキンケアと、日々のさまざまなメンテナンスも欠かさない。おしゃれは努力なのだ。
もちろん、それはあくまで私の自己満足であって、他人に押し付けるつもりはない。それでも、隣にもっさりした人がいたら不快感が生じてしまうのまでは止められない。同じチームではあるが直属の上司部下というわけではないから、できるだけかかわらずに過ごそうと決めた。
決めたのだが……その決意はすぐに覆された。なんと、先輩に「増田さん、もしかして〇〇ってアニメ好きじゃない? この間のオンリーイベント出てなかった?」と私がオタクで腐女子であること、ジャンル、そしてオンリーに出展していることまで当てられてしまったのだ。そのアニメのグッズを持っているところを見ていたので警戒はしていたが、まさか同じCPだったとは……。
「気づいたにしても本人に黙ってろよ!これだからデリカシーのねえオタクは……」という気持ちはあったが、現場をおさえられている以上否定するわけにもいかない。次のオンリーも出る予定だったし。やむをえず認めたものの、「ぜったいに内緒にしててくださいね。ランチおごりますから」と念を押し、二人きりで初めてランチを食べることになった。
「えー、〇〇好きな人、うちの部署にも結構いるよ。一緒に話したかったな」
「会社で、趣味の話をするつもりはないんです……。すみません」
自分のスタンスを明確に伝えると、先輩はそれ以上無理には押してこなかったが、「でも増田さんっていつもおしゃれで爪先にまで気を使ってるし、全然オタクだと思ってなかったから、オンリーで見たときはびっくりしたよ。会場ではたしかにいつもよりもラフな格好だったけど、やっぱり周りに比べて垢ぬけてたもん」と私を褒めまくった。
しかも「実は増田さんのところのサークルの本、いつも買ってるんだよね。私が行くときは売り子さんがいることが多かったから気づかなかったんだな。表紙とか装丁もやっぱおしゃれだし、二人の気持ちの流れが丁寧に書いてあって、本当に好きなんだよね……書いている本人といっしょに働いてるなんて、すごいうれしいな」と言う。
「なんだもっさりしてるくせに意外と見る目あるじゃん……」とうっかり調子に乗った私はついペラペラと自分の話をしてしまった。
「見栄っ張りなので、『やっぱオタクだからダサいんだ』みたいに見られたくないし、オタクだからこそ人一倍身だしなみにも同人誌のデザインにも気を使ってますね。彼氏にも、『え、オタクだったの!?』と驚かれることが多いです」
「徹底してるなあ……。私、ここだけの話、ずっと女子校育ちで、彼氏できたことないんだよね。それもあってあまり人の目を気にしてこなかったな。ファッション誌もきちんと読んだことなくって、今まで少女漫画で読んできたかわいい女の子のイメージとか、そういうのをごちゃごちゃに取り入れてこの年齢まで来ちゃった。自分に全然合ってないのかも……とは思いつつ、オンリーとかライブに行ったら似たような服着てる同年代の人もたくさんいるし、まあいいかな~ってスルーしてたんだ。でも、増田さんの話聞いたら、ちょっと自分もがんばろうかなと思ってきた」
「見ていてかわいい服と、自分に合った服って違いますもんね。もちろん、『自分がテンションの上がる格好』も大事だと思うんですけど、『人は見た目が9割』という本もありますし、少しだけ自分の好みを譲歩して人にどう思われるかを考えながら暮らしてみると、思いもよらない反響があったりして、楽しくなりますよ。自己表現は、同人活動ですればいいんですよ」
「いやいや、見栄っ張りなだけなので……」
「ねえ……もしよかったらなんだけど、私の服装についてちょっとアドバイスに乗ってもらったりはできないかな? 実は、最近思い切って婚活アプリに登録したんだけど、全然マッチングしなくて……。素材がアレだからしょうがないかもしれないけど、増田さんの話聞いて、もう少し頑張る余地がある気がしてきた」
まさかの展開である。なんでそんな面倒な頼みを引き受けないといけないんだ……。断ろうかとも思ったが、一瞬考えたすえ「私でよければ……」と応じた。面倒ではあるが、さすがに同じチームの先輩である。オンリーに出ていることも、活動ジャンルもCPまでバレている。見栄っ張りの私としては、先輩がそれを言いふらす危険性をできるだけ排除しておきたい。
それに……もっさりしている怠惰な人間は嫌いだが、努力して改善しようとする人間は嫌いじゃない。私も、中高時代はもっさりしていて、スクールカーストでは底辺オタクグループに入れられていたから。
「その代わり、ちょっと厳しい意見も言うと思いますし、運動とかもしてもらいますよ? お金もかかると思う」
「え、運動?」
「ファッションには体形も大切です。今の体形にあった服装を選ぶのでもいいですが、彼氏を作るのが目的なんですから、体形とか髪型とか、ふだんの過ごし方から見直したほうが絶対にいいです!」
「そこまで親身になってくれるなんて……。精いっぱいがんばるよ!」
結論として、先輩はきちんとミッションを遂行した。私がいい教師だったということなのだが、この9カ月、ずいぶんと頑張ってくれたと思う。
体重は7kg減ったまま週2のジム通いで維持しているし、髪の毛はすすめた美容院できっちり整え、清潔感のあるボブスタイルにしてもらった。たまのイベントの際に施術していたというジェルネイルも、ゴテゴテしたデザインをやめてもらい、綺麗な塗り方を覚えさせ、自分でピンク系のワンカラーをほどこしてもらっている。メイクも、適当に買ったプチプラの集合体を一つずつやめさせて、年齢に合ったデパコスに置き換えつつ、BAさんから顔に合ったメイクのアドバイスを聞くように指導した。
服も、既存の安っぽい服のほとんどはメルカリで売ってもらった。フリルやレースのついた服、アシンメトリーのスカート、個性的な柄のワンピースなどが上級者のたしなみであること、サマンサベガのバッグはどう考えても年齢に合わないこと、などを丁寧に伝え、休日に恵比寿のアトレにいっしょに赴いて、シンプルで使い勝手と質のいい服をコツコツと買ってもらった。
きちんとしたプロがトータルでアドバイスしたらまた違う結果になるかもしれないが、少なくともこの8年ほど見栄をはりつづけてきた私の基準でも、納得のいく「小奇麗なアラサー」ができあがったはずだ。実際先輩も、前より鏡を見るのが楽しくなったと言うし、つづけている婚活アプリでも、マッチングして食事デートくらいまではするようになっているそうだ。
「ただ、相変わらずコミュニケーションスキルが低いから、結局アニメやマンガか、仕事の話しかできなくて、あんまり話が弾むところまではいっていないんだよねえ……練習あるのみかなあ……」
それでも私は知っている。社内の男性社員たちが、先輩を見る目がなんとなく変わっていることを。そして街を一緒に歩いているときの、周囲の男性のまなざしも変わってきたことを。肉体とファッション改造をしてもらううちに気づいたのだが、先輩、思ったよりも素材が良かったのだ。私なんかより全然美人である。笑うと、元AKBの大島優子に似ている。
自分が指導した成果が世間にも評価されていることがうれしい反面、最近、先輩が婚活アプリで出会った男性について話すときに、胸がチクチクする自分にも気づいてきた。つい話をさえぎって、自分からアニメやマンガの話を不自然にねじこんだりもしてしまう。先輩が彼氏をつくれるようにサポートしたはずなのに、先輩が男の話を自分からするのを聞くのが、イヤなのだ。
この気持ち、一体なんなんだろう。
好きなモデルのLINELIVEの配信を視聴していたら、出演中のドラマの共演者と一緒に視聴者の質問に答えるといった内容だった。雑談を交えながら陽気に質問に答える様子はまさにリア充のそれ。めっちゃ明るい。常にハイテンション。根暗の私には眩しすぎた。こういう会話ができないから根暗なのだなと。顔も不細工だし。表情筋も死んでる。
あれは去年の冬、僕が22歳の時だった。大学が嫌になってしまって実家に帰省していた僕は地元でバイトをしたりしながら、フラフラしていた。課題もたまっていたしやるべきことが溜まっていたけれど、そう言うことから逃げるために実家に帰っていた。そして毎日毎日意味もなくバイトをする中でインターネットだけが僕の癒しで、特にSNSを楽しんでいた。
そんなある日、僕の元に知らないアカウントから連絡が来た。なんでも自分の高校の5つ下、17歳の後輩の女子らしかったけども、プロフィールに出身校など書いていない僕をどこで知ってなぜ連絡が来たのかはっきりわからなかった。けれども、とりあえず連絡を取り合って見た。
そして彼女から話を聞いていく中で、僕は驚きの事実を知った。高校の同期の非リア非モテ童貞だと思っていた友人が実はその5つ下の後輩と付き合っていた上にすでにセックスをしていたと言うことが明らかになったのだ。リア充非童貞だったわけだ。ただ彼は彼女に対し自分の高校時代について多くを語ろうとしなかった。だから親友である僕に彼の高校時代などについて一度話を聞いて見たいと連絡が来たのだ。
正直彼は容姿がいいわけではなく、オタクの権化みたいな見た目で、彼自身も非リア芸をSNSで展開していたし、それは疑うことのない事実だと思っていた。しかしそうではなかったんだ。正直裏切られたと同時に、やることやってんだな、とも思った。
高校の同期が女子高生と交際している上にセックスまでしている、それだけなら同期で集まった時にみんなで話して盛り上がるゴシップの一つに過ぎなかったのかもしれない。でも話を聞いていくと同期のクズっぷりが少しずつ明らかになった。
初のセックスに関しても彼の童貞卒業、そして彼女の初体験にもかかわらず全く愛がないセックスでげんなりしてそれ以来セックスはしていないと聞いたし、記念日にプレゼントもなければ普段の愛情表現もなくて、一方的に彼女が彼に奉仕している、そういう関係だった。髪型も彼氏の指定する髪型を強制させられていて、彼女はなぜ自分が彼氏のことを好きなのか理解できないとすら言っていた。それを聞いた僕は奴隷だな、と言うのが素直な感想で、僕は義憤に駆られたけれども、どうすればいいかわからなかった。そんな折、彼女から二人でカラオケにでも行って一度彼氏の愚痴を聞いて欲しいとの誘いが来た。
行くべきか悩んだ末、興味本位で僕は行くことにした。
カラオケボックスで彼女から話を聞くにつれ、彼女の健気さに僕は惹かれた。正直可愛かった。可愛いと言う感情は弱い生き物に対して抱く感情のそれであると以前聞いたことがあるんだが、まさにそれだ。それに僕と彼女は本当に馬が合った。本当に盛り上がって、かなり長時間カラオケボックスに居たものの全く飽きることなく、そしてカラオケにもかかわらず全く歌を歌うことなく終わった。
でもその中で、彼女と僕は盛り上がりすぎた。最初ソファの端と端に座っていた僕らは少しずつ距離が縮まっていって、いつしか隣同士になった。健気な彼女の努力と、彼氏の愚痴を聞いていく中で彼女の努力を褒めるために彼女の頭を撫でると、彼女は甘えた声を出し始めて、一気に触れ合う面積が増えた。少しずつ彼女の息も荒くなって、彼女は「キスしよ?」と禁断の提案をして来た。
その頃僕は東京に彼女が居た。でもその彼女とはただ単に互いに異性が欲しいから仕方なく繋がっていただけの、愛のない関係だった。実際実家に帰省していたからといって寂しいと言う感情もなく、こまめに連絡を取り合うこともなかった。そういうある意味冷めた距離感というのが居心地が良かったのでもあるが、まあとにかくそういう関係だった。
それでも僕は彼女持ちだ。僕は迷うべきだっただろう。しかし僕は全く迷わなかった。正直に言うが全く迷うことなく、僕は彼女と唇を重ねた。彼女は小刻みに震えながら、僕と濃密なキスをした。いろんな女性とキスをして来たが、今までで最高のキスだった。もう僕は止まることはできなかった。彼女の小さな体を抱きしめ、何度も何度もキスをした。
22歳にして、17歳の女子高生をカラオケボックスで抱きしめ、キスをした。彼女は親友の恋人でもある。でも僕はもう、彼女が好きになっていた。たった数時間会っただけにもかかわらず。禁断の関係だった。もはや漫画か小説かと言うレベルの話である。
そして彼女も、「もし先輩に先に出会っていたら、先輩を好きになってたと思う」と言って来た。もう僕たちは停車位置を大きくオーバーランして、暴走していた。
最後に彼女は「これは『共犯』だからね」と言って、互いに今日のカラオケボックスで何があったかは互いの恋人に対してだけでなく、多くの関係者や友人に対しても秘密にすることを約束した。
そして僕たちは『共犯』という名の元に、互いに恋人がいるにもかかわらず、いわば「セックス抜きのセフレ」として、今後もイチャイチャして行くことにした。僕たちは互いに本命の恋人がいるから本気にならないようにしながらも、イチャイチャしていこうという約束だった。でも僕はすでに本気だった。しかし同時に彼女は親友の彼女でもある。
この感情を相談するのに適切な人間はなかなかいない。高校同期の友人に相談しても手を出すことを制止されるに決まっている。そんなわかりきった綺麗事なんて僕は欲してないんだ。ただ、この複雑な状況において、この僕の走り出した熱情に対し、手を出しちゃいけないならなぜいけないのかを納得させてくれる、そう言う人間が必要だった。
だから僕は恋愛経験の豊富な年上の知人男性にどうすべきかを聞いた。その時その人は「その女子高生を落とすしかない」と言った。その知人は僕と東京の彼女の冷めた関係についても知っていたので、そこまで本気で好きになったのなら、いくところまでいくべきだと言った。そして両方を目指すのはダメだ、どっちかにしないといけないとも言われた。
僕はそれを聞いた数日後に、東京の彼女に対して別れ話を提示した。色々あったけれども、互いに冷めた関係でもあったので大きく揉めることもなく、すんなりと別れた。
また同じ時期に東京で飲み会に参加した時のこと。普段占いなんて気にしない僕だったけれども、飲みの席で占いを勉強していると言うとある女性に自分の運勢を占ってもらった。すると、恋愛運はあまり良くない。そして運命の人とはまだ出会っていないと出た。ちょっと参ったな、と思いつつもその時はあまり気にしなかった。
そして実家に戻った僕は、「高校同期と彼女の関係の健全化を図る」という名目のもと、彼女と会合を重ねた。その時の僕は同期との友情も維持しつつ、あわよくばJKと仲良くしたい、付き合いたい、そういう感情だった。ただ僕はまだ本気で彼女のことを狙っていることを明かしていないのでそこまでガツガツ行くこともなかった。
JKの彼氏(そして僕の高校同期)のことをここでKと呼ぶことにする。
バイトの合間を縫って彼女の家に行ったり、カフェで待ち合わせしたりして僕は彼女の愚痴を聞いたり、彼女がKにどういうことを求めているのかなどを聞いて、Kと彼女の関係を取り持とうとした。とにかく僕は目的だけは真面目だったので彼女の家に行く際もマナーや態度にも最大限を気を使っていて、彼女のご両親からも認められていた。今の彼氏(K)よりも僕の方がいいんじゃないか、みたいなジョークすら言われていた。
そんな後ろ盾を得た状況だったので今思えばKに対してなかなかひどいことも言って、申し訳ないことをしたとは思う。でもあの時僕は義憤に駆られていたし、間違ったことを言ったとは思っていない。ただもう少し表現の方法は色々あったかもしれないなと今反省している。
しかし僕はいずれ彼女のことを本気で好きであることを明かさねばならないとは思っていた。そして彼女もある程度察していたのか素直に自分の欲求を言ってみて、と聞いてきた。だから僕は素直に彼女のことが好きであると言うこと、そして東京の彼女と別れたことを説明した。彼女は特に驚くことはなく、「それなら奪い取るために頑張ってみて」と、対立構造を明確化させた。こうなった以上僕も男だ。やるしかない。
僕は彼女の家にしょっちゅう通った。行くのは彼女から来て欲しいと言う相談がある時だけで、僕から行きたいと言い出すことはない。もちろん目的は彼女と話をしてKのどういうところが問題なのかを聞き、そしてより良いKと彼女の関係の構築を目指してどこを着地点にするのかということを僕が第三者的視点から検討するという目的だった。
役人が出会い系バーに行って問題になったりもしているけれど、僕の場合は本当に調査目的だった。それは事実。
でもカラオケボックスで燃え上がった僕と彼女の関係は簡単に消え去るほど弱い火ではなかった。
彼女と会うたびに僕は彼女を抱いた。とにかく抱いた。それは彼女から求めて来た。僕が先に手を出すのは良心の呵責に堪えなかったからだ。でも僕が彼女に求めていたことでもある。互いに『共犯』という名目のもと、とにかくイチャイチャした。それに僕は少なくともKよりはセックスが上手いという自信があった。実際彼女は僕とイチャイチャしてる時、ものすごく感じていた。そしてある時には一緒にホテルに泊まってイチャイチャすらした。
体の相性って存在するんだな、と思った。多分体の相性が良かったんだと思う。とにかく楽しくて、正直離れられそうになかった。
肉体関係だけじゃなく、普通に喋っていても楽しかった。しょうもないことから大事なことまで、いろんなことを話している中で僕と彼女の考えは非常に近かったし、話していて本当に楽しかった。ここまで女性と話していて楽しかったことはない。彼女は聡明で年上の僕の話にもついてきて自分なりの考えを臆することなく話すので、話していて楽しかった。女の子と話しているのではなく、一人の大人と会話している感覚だった。正直尊敬の念すら抱いた。
イマドキのJKみたいなくだらないこと、当たり障りのないことをグダグダ喋るようなタイプではなかった。例えるならPulp Fictionのミアみたいな女性だった。気まずい沈黙は嫌うけれど、それを回避するためのつまらない話も好まない。そう言う、少しめんどくさいタイプではあったけれど、考えが近かったぶん色々話しやすかった。
やがて僕は彼女とKと僕の3人で集まって話す機会を何度かセッティングし、関係改善の突破口としようとした。表向き僕はレフェリーとしてその場に存在していた。その中でKは幾度となく彼女を泣かせた。僕の目の前で僕の好きになった女を泣かせるKという男が僕は憎かった。幾度となく傷つけ、そして傷つけたことへのリカバリーも十分ではなく、それがまた彼女を傷つけた。なんで、なぜ、そんなにも無神経になれるんだと。なぜわかってあげることができないんだと。本当に僕は怒りで体が震えた。
そんな状況だから僕と彼女は本当の意味で互いに好きになり始めていた。最初は僕が一方的に本気になっていただけなのに、彼女の方も本気になりかけていた。本当に幸せな時間だったし、僕は彼女のあらゆるものを欲した。
そうして僕たちは幸せにイチャイチャし続けていた。でもそれと同時に僕はKと彼女の関係改善のための努力も続けていて、Kは確実に良い方向へと変化し始めていた。僕は完全な悪にはなりきれなかったから、Kと僕との関係も守りたかったし、Kと彼女の関係も最初の対等じゃない関係を改めて改善するつもりだったし、僕と彼女の関係に関してもこのまま幸せになりたいと思っていた。
しかしその3つは最初からどうあがいても両立できないものだと今ならわかる。でもあの時の僕はとにかく今Kと彼女の関係がマイナスになっているのでそれを僕の努力で0にまで戻してやり、その間に僕が彼女との関係で大きくプラスを稼げば彼女は確実に僕を好きになるだろうと。そしてその結果僕とKとの関係が多少冷え込んだとしても僕の努力についてKは僕に感謝するだろうし、長い付き合いだから関係が切れることはないと考えていた。それにもしKとの関係が切れたとしても彼女を手に入れることができればそれでいいとすら思っていた。
そうして僕の計画が軌道に乗り始めたところで僕は年度末が迫って来て忙しくなり、東京に戻って大学や職場関連の手続きなどに追われ、彼女にあまり会えなくなった。それでも僕はずっと彼女のことは好きだったし、片時も忘れることはなかった。
そして僕がつらい時期を乗り越えることができたのも、彼女のおかげだと今も思う。彼女からもらった励ましの言葉や時には彼女に叱責されたことも思い出して、そうして僕はつらい時期を乗り越えた。ただ優しくするだけなら誰にでもできる。僕のためを思って叱ってすらくれる彼女を僕は本当に心の支えにして、必死に生きた。必死だった。
僕はその頃メンタル面に問題を抱えていて、父からもそのことについてよく怒られていた中で、彼女が本当に僕のメンタル面の改善において決め手となる後押しをしてくれた。これが僕の中では本当に嬉しくて、Kも変わっただろうけども僕も変わったぞと、はっきり胸を張って言えると思っていた。
そうしていつしか冬が終わり、春になった頃。Kと彼女の関係改善に関しては僕の努力によりある程度目処が立って、一時かなり冷え込んでいた二人の関係も多少回復していた。
それでも僕は絶対に彼女が選ぶのは僕に違いないと信じていた。そこに根拠はない。でも僕は絶対にKよりも僕の方が彼女を幸せにできると確信していた。それは内面もそうだし、就職も決まっていて収入もそこそこ確保されていて、より現実的な選択肢だと自分のことを思っていたからだ。
しばらく会えなかった中で彼女と3月末に久々に会うことになり、一緒に花見をしながら互いの話をする中で僕と彼女はやっぱり馬が合うなと確信したし、彼女も公園であるにもかかわらず僕にすり寄ってきて、僕のことを好きだと言った。僕はほぼ勝利を確信した。
そして新年度が始まり、ある程度忙しさの峠を越えて、先日僕が久々に彼女とまとまった時間話す機会を得た。と言うより彼女から話したいと言って来た。久しぶりだ。「今話しても大丈夫?」と聞いて来たので僕は少し嫌な予感がした。でも僕は大丈夫だと答えた。
↓続き
アニメ「月がきれい」では毎週のように死者が出ている(視聴者側に)
布教したいから適当にはてな匿名ダイアリーに書く次第。
・ニヤニヤする
・壁を殴る
・壁が足りない
・悶え苦しむ
・血ヘド吐く
・死にたくなる
・浄化される
恋愛物語にこういった感情はありがちだが、常にある訳では無い。このアニメの問題はこれらの感情が毎週のように襲ってくることにある。
「心が抉られる」と書く人もいるが、体感的には心を取り出されてボコボコにされた後無理やり体に戻される気分である。
そのあまりの辛さに「もう見たくない」と言う人まで出てくる始末(結局見る)
このアニメの上手いところは、もどかしい展開でフラストレーションを溜め込ませた末に、視聴者が理想とする展開が提示されるところである。
そのため視聴者は「くそがあああ」「きいいい」と断末魔をあげ、くっつくな死ね、このリア充め、という嫉妬・羨望の裏で「くっつけええ」「いけえええ」という謎の保護者目線で応援しているのである。視聴者は忙しい。
このアニメの今後が楽しみだ。
父:(現在63才なので定年が65才ならば)公務員。実は元々は大阪の公立大学卒業後民間企業にて働いていたが、中途で関東の公務員になって現在に至る。知性とオタク度はよいが男としての資質は(お察しください)
母:(現在61才なので定年が65才ならば)金融界隈。京都の大学を出たらしい。親戚がアレなので、元ヤンよろしく怒らせると怖い。
妹(高山沙織):国大学卒で、半リア充。兄いわく「怒らせたくない女」。一応いい仕事(民間系)をしている。
そして兄(高山直人)は…公立大学卒業でライター。高校生以来熱心なオタク。じつは7年間いい役場仕事をしていたが辞めてしまい…
http://anond.hatelabo.jp/20170522132625
について
http://q.hatena.ne.jp/1495428314#comment
でコメントを書いたので転記+追記
他論を述べます。
今は、発達障害者は定義がすごくひろがっており、自閉症スペクトラムの「非常に薄い」部分も治療対象になるのではないかと検討にくりいれられています。
極言すれば「リア充」すなわち社交性で生き残る性質が100点満点の人でなければ発達障害の要因があるとされます。
私にとっては、発達障害とは、新しい形質ではなく、昔からの、座業職人、百姓や鉱夫のような、自然から直接資産を汲み出す産業に必要だった性質にみえるのです。それが今となっては機械に職場を追われ、ゲームやコンピュータという資産を汲み出すしかなくなっているわけです。
その意味ではミアキスのような「古い」存在だというのは納得いきますが、犬猫すべての可能性を含むとかいうふうにはちょっと納得がいきません。それは遺伝子プールそのものの性質であるはずでしょう。
人間の適応能力が広いから、育て方によっては発達障害者の範疇にも、範囲外にもなり得るし、社会の変化スピードによっても定義がかわるのだというほうがまだ納得がいきます。
さらに極論すると、字を早く読ませよう、小学校入学までに50音と足し算くらいは、と早期教育が常識になっている(教育は憲法に定められた国民の義務ですからね)と、子が発達障害になりやすいのかもしれません、というほうが、遺伝子プールを引き合いに出されるよりはずっとわかりやすい。
でも元益田がいいたいのは、日本マスコミは美談依存症で「不自然」を悪者にするキメツケがひどい。差別行動などをひき起こしやすい局面だから、とにかく何を引き合いにだしてもいいから、穏やかに共存の道を探ろうという最後の部分だけだとおもうのですけどね。ミアキスを犬ネコが攻撃したかどうかなんてダレにもわからんわ。
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今リア充が非常にもとめられているのは、福祉国家の最大労働者である介護者に必要な資質が「うたれづよいリア充」だから。
(口さがないのがあたりまえだった。差別用語を日常で平気で口にしていたし今でも口にする)ので、
「適応障害」程度なら、介護を経験すればだれでもなるといっていいくらいだ。
そのなかで「どうやら生まれつき介護や対人サービス業に向いていない性格」の人は「発達障害の気がある」とされる。
(自閉症さえも、遺伝子レベルで特定はされてないのに、発達障害=生まれつきと扱うべしというキマリはへんだけど、「疑わしきは生まれつき」とあつかったほうが社会の無理解によるいざこざは少なくなるだろうということだね)
(まあ、仮に早期教育はよくなかった、なんて判明したって後天的生まれつきだ、直せないからそのまま扱うしかないという結論になるんだし)
昭和後期生まれ(団体ジュニア)が食い止めている間に早く逃げろといいたいが、
粉ミルクが最先端のはやりの育児だったし、排ガス大気汚染最悪期で育ったから肺は弱いし。
ちびまるこでいうまるお。へたれ。
ひたすら3D、MMDでエロ動画を検索してかたっぱしから見ていた休日だった
そんで思った・思い出したことがある
高校のときに、オタク友達からアリスソフトのダークロウズを借りてやってたんだけど、
「自分は基本的にはそういうの(二次元)には興味ないんだけど、増田がそんなに面白がってやるようなものなら自分もやってみたい」
(カーストが下の俺らにも気を使って話しかけてくれるようなほんとにいいやつだった)
でも後日感想きいたら、やっぱり自分にはレベルが高かったと困ったような苦笑いしながら報告された
あのずっと止まった絵と文章だけで抜くの?って聞かれもした
やっぱり最初にやるエロゲーとしてダークロウズはミスチョイスだよなあと思った
好みの顔ではなかったけどかわいい顔ではあったし、俺は3次元でも抜けるので、返すときには、よかったよと報告をして返した
前置きが長くなったけど、最近のMMD動画的な2.5次元のものなら、あのリア充も抜けたのかなあ、そして新しい性癖に開花して今そっち系の話ができたのかなあと思ったよ、というオチ
旦那がスーパーセブンという凄いクルマを買ってきて怒っている増田を昨日みた。
http://anond.hatelabo.jp/20170508181335
コメをみるとなぜか元増田が叩かれ気味だけど、これは旦那が悪いだろ。
「プリウスを買った」と嘘ついてたというのは論外だし、仮に嘘をついてなかったとしても、いきなり変なクルマを買ったらそりゃ揉めるわ。
※最初俺は、「プリウスを買ったと嘘をついてた」という部分を見落としてたので、以下は「嘘をついてた」という背景はない前提で書いてます。
いくら「任せる」と言われても、最終確認ぐらいはしてもらってから買わないとダメだ。
嫁も乗せて日常生活に使う前提のクルマを買うなら当然そうだし、それとは別に純粋に趣味のクルマを購入するにしてもそう。
誰のおカネかとか、任せると言われたとか、迷惑はかけてないとかそういうことじゃなくて、夫婦生活において「嫁がイメージしていなかったようなこと」を無断でやったり勝手に決めたりするのは良くないわけです。
ところが男というものは、往々にして1人で決めてしまう。俺もそうで、勝手に色々決めてしまってそのたびに嫁が切れる。
「任せる」とか「好きにして」とかよく言われるのだが、それを文字通りに真に受けてしまったらダメなのだ。
女は、考えるのがめんどくさいし決めるのが苦手だから「任せる」と言っているだけであって、一応頭のなかに選択肢のイメージが漠然とはある。その範囲内で選ぶ検討作業と実行作業を任せると言っただけなので、どの範囲までが想定内であるかを、男は忖度しなければならない。
といっても女は往々にして、その選択肢の範囲がどっからどこまでなのかを、事前には教えない。なので結局は、「任せる」と何度言われたとしても、最終確認ぐらいはしてから決めるほうがいいわけです。
…と分かってはいても、「好きにして」と言われたら本当に好きにしてしまって、毎回揉めるという男も多いのだが(俺もそう)。
じゃあ男の希望が嫁の選択肢イメージの範囲外だった場合、男は常に我慢しなければならないのかというと、べつにそんなことはない。
ちょっと無茶な選択であっても、嫁の機嫌がいいときに相談してみるとか、ちゃんと段取りを踏めば、許可を貰える場合がある。
また、そもそも女は、「その選択肢が嫌だから怒っている」のではなくて、「想定していなかったものがいきなり目の前に現れることが不快で、それを勝手に決めた男に怒っている」だけということも多いので、事前に言っておけば案外OKだったりするわけです。
はてなには、「そんなのめんどくせー」「そんな相手と結婚する必要なし」みたいなことを言う奴が多そうだが、それは童貞もしくはスーパーイケメンもしくはたまたま性格が100%一致する相手に出会えた超リア充の考え方だ。スーパーイケメンや超リア充がはてなを使っていることは稀だと思うので、だいたいそういうコメント付けてるやつは童貞だと判断していいだろう。
ふつうは、希望は100%は一致しないし、相互に相手を思いやることでカップルは成り立っているので、自分のわがままが通らないこともあるし、相手のわがままを拒否することもある。自分のわがままを通したいなら段取りが必要で、自分の選択が相手にとって不快でないか常に注意するのも当然のことだ。
一緒に暮らすんだから多少の不自由は受け入れるのはふつうだし、さっきも書いたように、言うほど自由が制約されているわけでもなく、事前に相談さえすればOKであることも多い。
だから、何度「任せる」と言われようとも、ある程度大きな買い物をする時とか、大きな物事を決める時には、嫁の事前承認を得るようにするべきです。元増田の旦那も俺も、どうせまた忘れるけど。
なぜか朝起きてから出かけるまでにやたらと時間がかかる。仕方がないから出勤2時間前ぐらいに起きることにしているけど、目覚まし時計が鳴ると「まだ寝てたいんだよ!」とキレそうになる。そして起き上がってテレビを付けたりするけどだるい。朝食は簡単にコーヒーと野菜ジュースとロールパンぐらいだし、弁当も作らないし、洋服選びや化粧にそんなに時間をかけているわけでもない。前の上司は朝5時に起きてひとっ走りしてシャワー浴びてから出勤してくるとか言ってたけど、そんなの絶対無理だ。
そして職場に着いてもだるい。休み明けだとチェックしないといけない書類が山積みなので、とりあえずぼちぼちその処理から取り掛かるんだけど、完全に自分の意志とペースで進めないといけない仕事の方がやばい。基本的にぎりぎりにならないとやらないタイプだからね。今の職場はそんなに飛び込み仕事が多くないし、事務量もたかが知れてるからいいけど、忙しい職場だと適応不能。
一番不可解なのは、家で掃除したり片づけたりする時間がないこと。別にダンナも子どももいないし、食事もほとんど自炊しないので、時間に余裕があるはずなんだけど、なぜか部屋は散らかっている。…あ、こうやって匿名ダイアリーとか書いてるからいけないのか。ちなみに最近はスマホやタブレットでSNSをチェックするという暇つぶしができたおかげで、読書もろくにしなくなった。たぶんこうやってネットに費やす時間をほかのことに回せばもう少しきちんとした生活ができるんだろうな。
こんな調子なのでスマホは持たず、ガラケーとタブレットの2台持ち(機械はスマホだけどSIMカードがデータ通信専用)にして、タブレットの電源は通勤時間と昼休み以外極力入れないようにしている。ネットの時間泥棒っぷりは半端でない。もっとも、おかげで退屈な時間を過ごすことが少なくて済んでいるんだけど。私と同じような状況に陥っている人は1時間でも2時間でもネットに割く時間を減らすと、時間を有効に使えると思う。ま、言ってる本人がこんな状態だけどね。
あと、他人のリア充っぷりを見てこっちが凹むようなSNSは極力アクセスする時間を減らすようにしている。が、必ずしもリア充と呼びにくい独身中高年男性が一所懸命日々の暮らしを投稿しているさまを見るとなかなか微笑ましく、「イイネ!」とか押したくなったりする。ほどほどにネットを活用し、ほどほどに実生活を充実させるような時間配分ができればいいんだけど、難しいなぁ。
緊張してきた
30にもなって
デートでこんなにどきどきすると思わなかった
というか
彼はみんなにモテる人気者で
私なんか誘われるの想定外すぎる
私は正直オタクすぎる
日がな一日図書館で過ごすのが
何よりも楽しみ
友だちなんて本当にいない
ほんとにひとりぼっち
ほんとにたくさんの友だちに囲まれて、
私が付き合うとしたら
きっととびきりオタクのひとだろうなと思ってた
でもなぜか
人気者の彼に誘われてしまった
誘われたんだから
なんでなのか分かんないけど
誘われたんだから
もしかしたら
お付き合いできるかもしれないって
思ってもいいよね
でもがっかりされたら怖い
おどおどしてたら嫌われるよね
明るくしなきゃ
あーでもうじうじ悩んでしまう
何話したらいいんだろう
水族館に行くみたい
デートの下調べしたいと思って
生き物の生態を調べ始めたら
下調べの方向間違えてたことにあとで気づいた
そもそもお洋服とか
買いに行かないといけない
爪とか髪は切ったから
お洋服を買わないと
ユニクロじゃだめかな……
眼鏡も新しくした方がいいのかな……
ツイッターでプリクラ地鶏アイコンにしてるような。一昔前ならスイーツ(笑)って呼ばれてるタイプ
腐女子ももちろん叩かれてる。けど、「しょせん俺達キモオタの同類、同士だよな」みたいな感じがどこかにある。
キラキラ女子に対しては容赦ない。「頑張った自分へのご褒美(笑)」「自分磨き(笑)」「ジャニーズ(笑)」「パンケーキ女子(笑)」「かれぴっぴ(笑)」「可愛いって言ってる自分が好きなんだろ(笑)」等等揶揄されまくり。
ミソジニーの他に、リア充的なもの、DQN的なもの、馬鹿で軽薄(だと自分たちが感じる)なものには何を言ってもいいという風潮が、男だけでなく女にもそうさせている。
とくに、「自分が好きそう」なのが気に入らない人たちに叩かれてるんだろう。
腐女子というか女オタクは、叩かれることに対して反発の姿勢を見せている。
だが彼女たちはそもそも叩かれてることは目に入らない。住む世界が違いすぎるのだ。
だが、叩いてる側と共通項がないわけではない。
彼女達を叩いてるミソジニー達は、キラキラ女子はたとえば「男がおごって当然!」という思想の持ち主だと思っているようだが、はっきり言って誤解している。
そういう、プリクラキラキラアイコン達が「レディースデーって差別じゃない?男の人かわいそう」とか、「高畑裕太に自分が襲われたかった。被害者のおばさん何通報してんの」とか「(新聞で相談された中学生の娘にセクハラする父親に対して)お父さんかわいそう~」とか言ってるのをよく見た。
もちろん、オタクに色々いるようにキラキラ女子にも色々いる。でも上記のツイートを見る限り。彼女たちを叩いてるミソジニー達とそんなに相性が合わないわけではないと思う。
彼氏がいたり、友達が多い人間を「リア充」というカテゴリに十把一絡げに押し込んで見下して、個人を見てこなかったんだろ?
友達も同じだよ
小さい頃友達を作るのが苦手だった私は、ようやくできた友達も友達を作るのが苦手と自称するタイプばかりで、キャピキャピした女子グループを眺めては、教室の隅で友達と「何が楽しいんだか」と小馬鹿にするような、こじらせた青春時代を送っていた。
そのノリは大学生になっても続き、私はげんしけんの様な「みんなで仲良く」リア充爆発しろ!と言っては笑い合うようなオタクサークルに入った。
リア充爆発しろ!は確かに本心であったし、彼氏も作らず(というか作れなかった)皆で言うのは確かに楽しかったが、万が一自分がリア充になってしまったら一発で除け者にされそうな雰囲気もあった。
26歳になり、半年前に3歳歳上の人と結婚した。黙っとくのも変だしアピールしてると思われるのも嫌なので一言「結婚しました」とだけSNSに投稿した。
そこから、学生時代の友達から遊びに誘われることがぱったり無くなった。誘ってくれるのは社会人になってから知り合った子ばかりで、不思議なことに既婚者か婚約中の人ばかり。
私は学生時代の友達とも遊びたくて自分から飲みに誘ったりしている。しかしどうも皆歯切れが悪い。「旦那さんに悪い」「新婚さんでしょ?」とか言って、なかなか誘いに乗ってくれない。
教室の隅で女子グループを小馬鹿にしていた自分や、部室で彼氏をよく変える女子を「クソビッチ」とこき下ろしていた自分と、今の私は地続きになっている自覚がある。
生活環境が変わっただけで私の本質は何も変わっていない。しかし、周りからしてみると結婚したら違う人間になった様に見られるのだろうか?
友達に囲まれて「リア充爆発しろ!」と言うことと、旦那さんと一緒に「リア充爆発しろ!」と言うことはそう変わらないと思っているのだが、違うのだろうか。
今いる既婚者の友達や子持ちの友達は、「家族って最高!」を地で行く人達で、妙に明る過ぎて気疲れしてしまう。やっぱり、私が落ち着くのは「リア充爆発しろ!」グループなのだ。
でも向こうが私のことはもう違う人間だと思っているのなら、私は誰と仲良くすれば良いんだろう。