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はてなキーワード: パターナリズムとは

2023-01-02

「暇空を消しても代わりはいもの

最初に断っておくとこれはどちらの陣営揶揄批判擁護するものではありません。


例の団体に限らず左派裁判やら記者会見やらネット工作(笑)やらでブルージャパンしてキャンセルカルチャー批判対象に対して行っていた。

実際にそれは有効で、近年でも左派フェミ界隈に対し批判的な言説を行っていた人物がお手紙でその地位から引きずり降ろされ

社会的地位収入を奪われ弱者男性へと転落していった事は記憶に新しい。

実際に必殺・キャンセルカルチャーを繰り出す前にも、お得意のネトウヨ差別者レッテル貼り連呼

批判者を「こいつは社会正義に反しているからこいつの言動には価値が無い」という流れに持っていき、黙らせていた例は枚挙に暇がない。

もちろん一企業などの「そもそも反撃出来ない、し辛い」対象を選んで攻撃、悪く言えば殴りやす相手を選んで殴っていたのが、今までの左派リベラルのやり方だ。

勿論批判である左派は「正義の人」なので、キャンセルカルチャーに対する批判アンチの悪質な嫌がらせとして一蹴していた。


そのやり方を多方面にし続け、ヘイトと恨みを青田買いした結果の先に、暇空という「キャンセルされる社会的地位名誉も無いが資金力(戦闘力)がある」

本来であれば左派にいそうな無敵の人(社会的に)を産んでしまった。

彼は元より左派自称している「正義の人、存在」でも無いので、彼をいくら悪魔化した所であまり効果が無く、逆に批判する言動の汚さが中立的立場から嫌厭される始末だ。

(恐らく氏の発信力が失墜するには、ここでは書けないレベルの「痛い腹」や所謂下のスキャンダルが無いといけないが、今の所は見えて来ていない)

目的はともかく手段は正しい彼の手法は、言ってしまえば今まで左派リベラルがやっていた「合法的嫌がらせ」をパターナリズムして模倣している様にも思える。

虚実ないまぜの問題をぶちあげ世間アジテーターしていく様は、一昔前の「ヘイトスピーチへのカウンター活動を見ているかの様だった。


しかし暇空は左派リベラル的には「男でオタク」という倒すべき悪であり、世間からも同情されにくい属性を持っている。

対する左派リベラルは「女性」を押し出し女性弱者性を盾にして少々の批判矛盾をさばいてきた。

「これは女性差別です!」というヤツだ。実質社会強者である女性が使える最強の盾である

恐らくColabo側には女性の盾がある限り、世間からの同情も買いやすく完全勝利とは到底いかないだろう。


だがしかし左派批判的な者が左派手法模倣して暇空という無敵の人排出した様に、今後はアンチ左派フェミ界隈に対するカウンターとしての存在が生まれる日も遠くないであろう。

即ち、左派フェミニズム言論否定的で、キャンセルされる社会立場も無く、拡散力が高く自前で資金調達出来る能力のある「若い女性」である

(個人的にはV界隈に候補者がいるのでは無いかと思う、何故なら彼女らの収入社会的地位所謂オタク文化の興亡と直結するからだ)

勿論彼女らのバックには「男」がいるのだが、女性を全面に押し出し最強の女性の盾を使うというのは左派常套手段である

左派アンチ馬鹿では無いので、この手法模倣する日は遠くない。


「無敵の若い女性」が左派界隈に牙を剥いた時、世間はどう反応するか見ものである

2023-01-01

anond:20230101122102

もともと矯風会なんてパターナリズム権化みたいな奴なのでそれがリベラル名乗ってることのほうがチャンチャラおかし

2022-12-30

なぜマスメディアがColaboの不正報道しないのか?

1. ジャーナリズムがないか

2. 能力がないか

3. 会社男尊女卑から

1,2に関してはほぼ同義だが、つまり現在マスメディア報道機関ではなく(会社はもちろん政府警察の)広報機関に成り下がっており、記者の考えを世に示すということができなくなっている。これは記者権力者が保身や個人的利益の確保に走り、中立性を笠に着て意見を述べることを避けてきた(無記名の記事や「ネットではこのような意見も出ている」というような言い回しがまさにこれである)ことに起因する。なので当然、都や共産党を敵に回すような記事はもし正義感のある記者問題点に気づくことのできる記者がまだ存在したとしても書くことができない。

日本において支援パターナリズムに陥りやすく、"してやっている"という構図にすることで権威を帯びたり利益を得たりすることに利用され、それはまさに差別であり搾取構造形成する。未だに女子アナなどというものを売り物にしているマスメディア男尊女卑企業なのは疑いようがなく、そのような会社弱者女性支援"してやっている"団体とは差別の温存という目的を共有しているので、都合の悪い記事を書くことがないというのが3である

2022-12-27

日本語でパ行の言葉が少ないのは何故なのだろう

赤ちゃん発音やす発音としてpの音が存在するのに、幼児語以外の日本語でパ行を用いる語句は少ない

罰符とか法被とか日本とか確かにパ行が使われた日本語はあるけれど、明らかに少ない

しりとりでパ行で渡されると苦労するのをイメージできる

何故だろうと思いぐぐって見ると、平安時代には「はひふへほ」は「ぱぴぷぺぽ」と発音されていたらしい

古代日本語にhの音は無かったとのこと

「母(はは)」は「パパ」と読んだということか!

母なのにパパとはこれいかに面白い

しかしそうなると次の疑問はp→hに音が変化するのは日本語以外でも発生するのかということ

どうやらこの変化は唇音退化と呼ぶらしい

wikipediaの唇音退化のページを見てみると英語……というかインドヨーロッパ語でも同様に発生しているみたいだ(←英語場合そのような変化の規則をグリム法則というらしい)

phかいてfっぽく読む英単語そういえば有るな

photoとか

というか英語でも古英語だと父のことをpaterというのか

これがfatherに変化したってわけね

でも日本語ではほとんどパ行の音は消えてしまって、英語だと生き残りが沢山いるってのも不思議

ゆる言語学ラジオ質問のお便り出すかね

っていうかパトリオットとかパトロンとかパターナリズム語源ってpaterか!

頭の中で繋がった

パターン!?

「父のように手本にすべきもの」という意味合いから型とか様式みたいな意味になったのか……

2022-12-11

暇空を表自の神輿にするのはリスクが高すぎる

SNS上での論争では丁寧に議論を積み重ねて結論を得るのは難しいので、局地戦を仕掛けて勝利を積み重ね、相手陣営が如何に非論理的で頭が悪く、自分たちがその割りを食った被害者かを第三者に主張することが有効と言える。具体的な方法としては、浮いた駒(用意に破綻する主張をしてしま無能な敵陣営)を晒し上げてTogetter等にまとめればそれを見た大衆は「○○派って変な主張ばかりだし、馬鹿にしてもいい存在なんだな」と思ってくれる。まあ所謂セレクティブエネミーというやつである

暇空氏以前の表自と規制派の戦いを振り返ると、これまでは表自側が優勢だったという印象は拭えない。これは表現規制派が問題とする萌え表現について問題ではなく受忍限度であるとの判断をする人が若者を中心に多い[1]にも関わらず、表現規制要求する際の根拠基準を明確には示せない(少なくとも聴衆を納得させられる状況ではない※)こと。またこれまで性的被害を受けてきた被害者であるがゆえの強い言葉での否定晒し上げられてしまった際にパターナリズム男性嫌悪に基づいて規制をしようとする人達という印象が先行してしまったのではないかと考える。実際に日経新聞月曜日のたわわ広告大阪駅広告では規制派側の要求は通らず、広告事業者側も客ではない規制派のクレームは社内基準等を盾にあしらう、という対応が(少なくとも商業広告では)定着しつつあるように思える。またそもそも問題であると感じた萌え表現アドホックに叩くという戦術は、中立であった少なくないその作品ファンが根こそぎ相手陣営につきかねない危険方法だったように思える。

前置きが長くなったが、これらを踏まえた上で暇空氏は現在表自側の浮いた駒になりつつある。暇空氏が現在戦っている土俵表現の自由ではなく仁籐氏の本業であるColaboのアウトリーチ活動であり、表現規制に反対する立場の人でも仁籐氏の本業活動については肯定的な人も多い。暇空氏は生活保護ビジネス陰謀論会計杜撰さを武器に戦いを挑んだが、陰謀論返り討ちにされ、会計だけではColaboを潰すには足りない。また会計問題についても意図的不正大金をせしめていたというよりは単に杜撰だったという印象があり、仮に「東京都相談の上、今後は適切な会計処理を心がけます、それはそれとして暇空氏の誹謗中傷は許せません」となった場合にどちらに理があるのかは明らかである。また暇空氏自身だけであれば良いものの暇空氏は過激ファンネルを抱えており、彼らが誹謗中傷を行ってまとめて浮いた駒として負けてしまうことは世間への印象として非常にリスクが高い。これに関連して、暇空氏と同じく表自側のインフルエンサーである青識氏はColaboへの誹謗中傷をやめるよう注意喚起をしている。これはColabo憎しで本業に影響を与えた輩がまとめて敗北する事を危惧していると考えられ、青識氏の行いはあまり好きではないがネット上での喧嘩のやり方については流石にプロであると感心した。

Colaboの本業を叩きに行く暇空氏の戦いはほとんどギャンブルであり、今後の展開によっては大敗する可能性がある。また表現の自由の枠組みの中で戦っていれば有利であった表自にとって戦線を拡大するギャンブルを犯す意味は薄い。暇空氏はすでに暴走しており止めようがないが、良識ある表自としては一度暇空氏とその過激フォロワーに肩入れすることはせずに推移を見守るべきと考える。

自分意見としては規制基準は必ずしも規制派が示す物ではなく関係者合意によって双方で作り上げるものとの認識なので、規制派が皆が納得する基準を示せないからといって即座に主張が無効とはならないと考える。一方で規制派も表自に対して基準検討するためのテーブルに着けとの方向性を示せず、自身らの暗黙的な基準押し付けたのはパターナリズムとの批判は免れないのではないと考える。

[1] JR大阪駅性的広告」に見る日本炎上が続く真因 https://toyokeizai.net/articles/-/636895?display=b

リベラルフェミニズムポストモダンフェミニズムって分類はどうよ

リベラルフェミニズムは「人は生まれながらに自由」「男女は同じ人権を持っている」「互いの権利を害さないよう法律条例があるしその調整もする」という方針で、はてなー的にはおそらく異論あんまないタイプフェミニズム

ポストモダンフェミニズムは「ジェンダー社会的性別)は許せないからそれを再生産しそうなあらゆる物は批判する」「法律条例では快適な社会には足りないのでアップデートした倫理規範で更に強い制約を設ける」「弱者意見が常に正しいので女性の言うことに従わなくてはならない」という、社会学者とかジェンダー論とかを大学で専攻した人が染まるタイプの奴。

 

どっちも一応フェミニズムだし、後者の方が近代議論から余計タチが悪いんだけど、どちらも学問を名乗っていて社会運動の側面もある。社会的性別を徹底的に排除した社会というのがどうあるべきか(目指すべきか?)などは考えてみる価値はあると思う。

後者の方はその理屈の振り回し方が活動家宗教家に便利過ぎたという致命的欠点があるせいで、例えばミサンドリーをこじらせただけの人が萌え絵封殺するための棍棒としてフェミニズムを使う。

あと矯風会の「女の権利制限して肌の露出娼婦も許さん」みたいなパターナリズムゴリゴリ思想倫理規範みたいな顔をしてフェミニズムを振り回す。もちろんリベラルとは真逆なのでこいつらをリベラルと呼んではいけない。

 

ジェンダー解体観点から萌え絵批判をする場合社会にある性差再生産しそうなあらゆる物(シャネル広告でも男性アイドルでも良いけど)もすべて否定しないと一貫性が無いし、棍棒として振り回す奴らは自分に都合が良い部分だけしか勉強してないかちゃんポストモダンフェミニズム勉強した人からすらも馬鹿にされる。

アップデートした倫理なんて物は学問世界ですら答えは出ていないのに、宗教家適当に都合が良い部分だけつまみ食いして自分が正しいと言い出すので矯風会的にはかなり使い勝手が良いんだろうなポストモダンフェミニズム

そもそも学問ってのは「誰の口から出ようが正しい物が正しい」っていう再現性こそが要なのに、ポストモダンフェミニズムは「弱者が正しい」と言い出したか弱者以外が何を言っても間違いとしてしまった結果、学問ですらなくなってしまって袋小路に迷い込んで失敗した学問なんだけど、そこを反人権全体主義者やミサンドリズムに目をつけられて乗っ取られたか活動家宗教家が便利にフェミニズムを名乗ってる。

 

俺は他人思想市場経済活動法律やら倫理やらで制御しようという考えがそもそも間違いだと思うので、規範押し付ける事で他人思想制御しようとしてくる奴らは残らずクソだと思ってるし、絵を焼く奴らも服装押し付ける奴らも反人権な巨悪だと思う。

でもフェミニズムって名乗って活動してるからこの辺の経緯と実体を知らない人から敵視されずに済んでるんだと思う、ガン細胞みたいなやつだ。

2022-11-27

anond:20221127165118

その通り

被害者のいない2次元の絵にすぎんものすら危険視してそれでもって特定人間否定し愚弄し制裁しようという態度は

突き詰めれば共産党のような強権的な思想統制を敷く体制への道をボトムアップで作りかねない、自由主義国としては警戒すべき草の根パターナリズムであるから

半裸の少女絵を町中で見たいわけではないが、そういうのが掲示されてたとしても各個人でそれぞれの価値観に応じた受容やスルーで「ああいうのが好きな人もいるよね」程度で流せるよう学習していかなければならないわけで

弾圧していくことでそういう世の中の清濁を吟味する能力のない白痴の温室栽培人間ばかりになっていくことを助長してしま

全員が賢くあろうとしなければ維持できない民主主義社会にとって体制崩壊を招く危険思想だよ過剰な表現取締りというのはね

この手のパターナリズム拡大の根源には他人は愚かであるに違いないという傲慢さがあるわけで、そういう人々を利することがまず健全社会形成障害なわけ

2022-11-26

anond:20221126231750

エロいけど二次元三次元人間は別の生き物。

例えば猫の写真可愛いけしからんっていう感覚と、二次元美少女露出衣装(二次元世界では普通)がけしからんっていうノリは、ほぼ同じ。

40代以上の人間にはその感覚を会得する機会が多分なかっただろうなとは思う。

から二次元美少女のあり方、立ち振舞いや生き様を、現実青少年の延長と捉えるのは強烈に違和感がある。

それこそ銃で殺し合うFPSゲームプレイ国民に許しているのは狂気の沙汰であり禁ずべきみたいなのと同じ。

娯楽文化のお決まりがある中の架空世界観と、現実区別がついてない。ちゃん区別をつけられる人間の理性をないものとしてる。

この表現を受け取る人にはそんな賢さはないだろうと、現実に悪影響が出る程度の知能しかないだろうと、馬鹿にしてるんだね。

そういう見下し由来の恐怖に支配されてパターナリズムを振りかざす流れってのはこういう所から出てきて、甘く見てると韓国の保健福祉部とか中国共産党みたいに「行き過ぎでは?」って域まで容易にエスカレートして干渉してくる。

日本牽制してかないと十分ああなる素地があるのが悲しいところ。

2022-10-07

https://www.asahi.com/articles/ASQB64661QB4UPQJ001.html

今のリベラルって左派ターナリストが大半じゃん

それなのに朝日パターナリズム否定してていいのかい

お得意の自分の〇〇は綺麗な〇〇ってやつか?

2022-09-24

氷河期弱者男性尊敬軽蔑まなざしで見る

歴史的革命をもたらす者って本人は猛反発にあってボロボロ朽ち果てていくけど死後結果的に本人の目指した時代がやってきたりするじゃないですか。

氷河期弱者男性にも同じものを感じるんだよね。

それまでの価値観だと異常者でしかなかった「家庭的にも社会的にも何も成していない男」が自由恋愛格差社会時代には普通に現れることを身をもって証明してくれた人たち。

特に当時オタクの持ち物だったインターネットガッツリ弱者男性マインドに寄せていったのは良くて、これで下の世代がかなり"教育"された。

おかげで今は「適当に生涯独身で生きます」と宣言しても表面上は「ま、いいんじゃない?」と返すのが正しい世の中になったし本心からそう思う人も多い。

氷河期弱者男性のおかげで今の俺たちがあるといっても過言…いや過言か。でもそこそこ貢献してくれたと思う。

ただ、そうやって彼らが(部分的に)作り上げた時代に…彼ら自身はいまいち適応できていないのが残念なところだ。

まず本人らの価値観更新されていないからいまだに妻子持ちの年収800万~年齢的には1200万あたりに「普通」のラインを置いているフシがあり妙に要求が高い。

しかパターナリズムが抜けていない場合が多くて影響を与えたはずの下の世代ともやたらと衝突を起こす。

なんといってもずっと針の筵だったから性根が腐りきってしまっているのが致命的で、もう属性がどうとかではなく普通に付き合いたくない人間になってしまった。

最初の話になぞらえると今は氷河期弱者男性にとって死後の世界、腐りながら彷徨う姿はゾンビのようなものから、せめて速やかに成仏してほしいものだ。

2022-09-22

日本語の原郷」についての論文、取り下げ勧告を受ける

去年、「日本語の原郷」についての論文(Robbeets et al. 2021)が話題になった。増田は専門外の素人ながら疑問を持ったのでツッコミを入れたんだけど(anond:20211121124146)、今年の6月に入って専門家集団から「あの論文は取り下げろ」という反論論文が出ていた(Tian et al. 2022)。といっても、プレプリントサーバのbioRxivに置いてあるだけで、学術誌に掲載されたわけではないんだけど、まあいずれどこかには載るよね多分。

そういうわけで、反論論文の内容を(素人なりに)紹介していくよ!

そもそも誰が書いたの?

ふええ……知らない人ばっかりだよぉ……

22人の共同著者による論文だけど、その多くは中国人研究者。ほかは数人のヨーロッパ人中国人研究者については全然からない。漢字で書かれれば一人か二人は名前を聞いたことがある人がいるかもしれないけど、ラテン文字で書かれているので誰が誰やらさっぱりなんだよな……

ヨーロッパ人研究者のうち、ラッセルグレイ氏は聞いたことがある。20年くらい前に『ネイチャー』に印欧語族起源に関するレター載せてた人だ(Gray and Atkinson 2003)。ホセ・アロンソ・デ・ラ・フエンテ氏は以前ロベーツ氏の著書に辛辣書評書いてた人で、去年の増田でも引用した。

そしてトマ・ペラール氏は、日本では有名な研究者だ。彼は宮古島の北4キロに浮かぶ人口数十人の離島大神島方言について博士論文を書き、それが「母音あるいは声帯を震わせて出される音を含まない単語がある」という世界でも珍しい特徴を持った言語であることを明らかにした(Pellard 2009: 80–85;ペラール 2011: 28–29)。ペラール氏は母語フランス語だけでなく英語日本語でも論文や共著を発表していて(最近だとペラール 2021とか)、琉球諸語の言語復興についても発言しているので(ペラール 2013; 2015)、琉球諸語に関心を持って調べたことがあれば一度は名前を聞いたことがあるはずの人物だろう。

要するにこの反論論文には、そのへんの日本人よりはるか日本語に詳しい研究者が参加しているってこと。

言語的側面について

反論論文は、ロベーツ論文で挙げられている同根語(cognate words)が少なすぎると指摘する。

同根語というのは、「起源を同じくする単語」のことだ。ある言語から分かれた娘言語たちは、いずれも共通した同根語を(二次的に失ったのでなければ)持っているはずだ、というのが比較言語学の基本的な考え方だ(生物学でいう原始形質/祖先形質にあたる……と思う。多分)。もちろん、偶然の一致とか、言語場合借用語とかがあるので、言語学的な検討を行って「これは祖語から受け継がれた同根語である」というのを確定させて、それをもとに言語系統関係判断していく。

たとえば印欧語族だと、次のような対応関係が見いだせる(例はウィキペディアの「印欧語彙」のページから持ってきた)(*がはてな記法の一部と認識されちゃうっぽいので*で代用)。

-印欧祖語英語ラテン語サンスクリット語ハラ
pH₂tér-fatherpaterpitṛ́car
2dwóH₁twoduodvā́wu
ped-footpēspā́d-pe
*ék̂wos英語eohequusáśva-yuk

複数の語派(語族の下位区分)にわたって対応する語彙が存在することがわかると思う。これらの同根語が存在することで、「英語サンスクリット語は親戚なんだなぁ」というのがわかるわけだ(お墓に卒塔婆って置いてあるじゃん。あれに書いてあるのがサンスクリット語)(足で操作する機構を「ペダル」といったり歩行者デッキを「ペデストリアンデッキ」といったりするのは、英語のfootに対応するラテン語pēsから派生語なんだよね)(「父権主義」が「パターナリズム」になるのも、英語fatherに対応するラテン語がpaterだから。これがポルトガル語でpadreになり、そこから日本語に入って「ばてれん」になるわけですよ)。

ついでに日琉語族の表も示しておく(Vovin 2017)。基礎語彙において規則的に音韻対応しているのは、これらの一致が偶然ではなく日本語沖縄語が親戚であることの動かぬ証拠だ。

-標準語沖縄語(首里
これkorekuri
toritui
komekumi
場所tokorotukuru

しかしロベーツ論文は、ひとつ以上の語族でみられる同根語が317、2つ以上の語族でみられる同根語がわずか50、そして5つの語族で共有されている同根語はたったの2つに過ぎないという(Tian et al. 2022: 2)。思い出してほしいんだけど、ロベーツ論文テュルクモンゴルツングース朝鮮・日琉の計5語族が同一の起源を持つと主張しているのね。なのに5語族で共有されてる同根語はたったの2ってどういうこと? って話になるでしょ。全然トランスユーラシア語族」の証拠になってないじゃん。

っていうか、その50個の同根語リストの中には、ロベーツ氏自身が「これは借用語だよ☆」って書いてる単語が入ってるんだってさ。借用語は除くというのが比較言語学の基本なのに(借用語だと気づかずにリストアップしたならまだしも)借用語だとわかった上でリストアップするのヤバくない? そんなこと言ったら日本語英語の親戚になっちゃうよ? 大丈夫

反論論文の著者たちはこれに激おこぷんぷん丸になっていて、ロベーツ論文の「著者たちは彼ら自身歴史的言語比較原則無視し、証拠を彼らの必要にあわせて歪曲している」(Tian et al. 2022: 3)とまで断言している。そりゃ、借用語混じりのたった数十の同根語で「トランスユーラシア語族は、ありまぁす!」って言われたらそう言いたくもなるわな。

遺伝学・考古学的側面について

遺伝学的にも、ロベーツらの論文は「不当な仮定unjustified assumption)と、移民についてのありえそうな他の仮説を排除した選択モデリング」に基づいているとバッサリ。考古学証拠も「弱い」と切り捨てている。このへんは遺伝学や考古学に詳しいはてなー解説をお願いしたいところ。

結論

そして反論論文は、こう締めくくられている。

ロベーツ論文の結果を再現しようという我々の試みは[言語遺伝・考古の]3つすべての面で重要な不一致をみた。さらにいえば、ロベーツ論文はこれら3分野の研究成果を統合するために「三角測量」を用いたと主張するが、その「三角測量」とやらの手法定義記述もしていない。したがって、彼らの手法に従って3つの分野に関する訂正を組み合わせることも不可能だ。つまるところ、我々が行った3つのデータセットすべての再検討は、ロベーツ論文の主張を完全に崩壊させた。トランスユーラシア仮説は未実証である私たちはこの論文を取り下げるよう謹んで勧告する(Tian et al. 2022: 7)。

要するにアルタイ語族2.0は失敗したってことっすね。ロベーツ氏は「民族主義的な議題を持つ人々にとっては、自分の言語と文化の起源が国境の向こうにあるということは不快な真実だが、すべての言語と文化、人間は混じりあっている」って言ってたらしいけど、まずはご自分の仮説がボロボロだという不快真実に向き合ってほしい。

こんなガバガバ論文を載っけちゃった『Nature』については、まあ……仕方ないところもあるのかな? ちょっとでも言語系統かに関心を持っている人なら「これアルタイ語族2.0じゃん」と気づける内容だけど、理系雑誌編集者にその目利きを求めるのも酷かな……査読者選ぼうにも誰がこの分野の権威かすらわからんだろうからな……ただし『トランスユーラシア語族ガイドブック』なんてものをホイホイ出版したオックスフォード大学出版会テメーはダメだ。お前んとこは人文系研究書いっぱい出してるんだからアルタイ語族2.0くらい見抜けるだろうが!

なお、ペラール氏のツイッター(@ThomasPellard)を見たら「そもそも論証の基盤になってる語彙の出典が書いてないやんけ。これスタロスチンが作ったデータベースからコピペじゃね? っていうかいくつかの言語対応表に載ってないから同根語を検討できないんだけど?」という趣旨ツッコミをしていた(https://twitter.com/ThomasPellard/status/1536288665936306176)。あっ……(察し)

そういえば

そろそろ凱旋門賞ですが、タイトルホルダーくん楽しみですね。天皇賞(春)宝塚記念圧勝劇(+お姉ちゃん)ですっかりファンになりました。ロンシャンでも逃げ切ってほしいですね。ただ背負ってる期待が大きすぎるドウデュースくんにも勝ってほしい……武豊凱旋門賞に勝たせるために生まれてきた馬になったら胸熱すぎるでしょ……

あと先日のセントウルステークスは感動で泣きそうになりました。桜花賞のころから推してたので……(ソングラインちゃん安田記念戴冠おめでとう。BCマイル頑張れ!)。スプリンターズステークスで今度こそ待望のG1制覇を成し遂げてほしいですね……

ユキノビジンは! 引けませんでした!(すり抜けで夏服メジロドーベルサクラチヨノオーが来たのでまあ良し)

追記

ペラールさんの解説動画見た方が分かりやすい。

https://www.youtube.com/watch?v=UgXq14ag85Q

anond:20220922081214

これ見落としてましたわ。教えてくれて感謝こちらの方がわかりやすいのでみんなペラール氏の解説動画を見てクレメンス

専門外って日本語起源についてってだけで、比較言語学で博士取られてませんか??

博士号って持ってないからわからないんですけど食べられるんですか? ご飯粒よりおいしいんですか?

ここでもいくつか紹介されているようにトマ・ペラール氏は日本語でもいろいろ書いているしTwitterやAcademia.eduなどでも積極的情報研究を公開していて我々素人にとってはとてもありがたいです

ペラール、ヴォヴィン、ローレンスの3氏は色々academia.eduに上げてくれてて助かりますよね。ところで素人はいったい……うごごご。

有り難い要約だけど、最後の「アルタイ語族2.0」だから胡散臭い、という部分はやや迂闊かと。当該論文はそうでなさそう、というだけで真に画期的論文によりアルタイ語族復権することは可能性としてはあるよね

もちろんそれはそうです。ちゃんとした比較言語学的な手法で「アルタイ語族」の存在実証できるのならそれは歓迎すべきことで、その可能性は残されています。ただ、これまで数百年にわたって研究が続けられてきて熱心な擁護者も大勢いるのにまだ確固たる同系の証拠が出てきてない、というのは相当に重い事実ですよね……。ロベーツ氏は「民族主義的な議題を持つ人々」のことを揶揄してますけど、日琉語族の分類というのはまさにその「自分たちの言語はどこから来たのか」というルーツ探しの情熱に取り憑かれた人たちがいっぱい研究して、それでもなお結論が出ていないテーマなわけで(cf. 日本語の起源 - Wikipedia)。

日本日本語起源について野生の専門家増田意見を聞いてみたい

anond:20220922103201

増田はドシロートなんでなーんも独自見解は持ってないですが、古代ロマン的な観点からanond:20211121124146でも言及した大陸倭語仮説が面白そう(「大陸倭語」の存在はまだ定説にはなってないことに注意)。島嶼倭語(仮に「大陸倭語」の存在実証されない場合は日琉語)のUrheimatは五十嵐氏の指摘に沿えば近畿地方のあたり(多分四国ではない)。日琉語族列島半島にまたがって分布していて、そのうち大陸倭語が南進してきた朝鮮語族同化されたと考えると古代日本朝鮮半島との関わりに色々納得がいく(繰り返すように素人古代ロマンといくつかの論文に基づいて妄想したものです)。では仮に対馬海峡をまたいだ日琉語族存在実証されたとして、そのUrheimatは……どこでしょうね? なんもわからん

あ、トラバでやたらゲノム研究URL貼ってる人は、(もし同一人物なら)去年の議論血統言語系統混同したり(anond:20211121201022)、論文増田の内容を理解できてなかったりする(anond:20211121224311)ような人なので、マトモに相手する価値はないっすよ。一応ご忠告

参考文献

2022-09-16

anond:20220916113140

パターナリズムに陥りやすいところかなー。理屈けが宙に浮いて、もっとも強く行動を矯正させられる当事者達が置いてけぼりにされてしまう。支配階級処罰感情が強まるのに対して、処罰される側は何が起きているのかよくわからないまましょっぴかれていく。

2022-09-14

anond:20220914024226

パターナリズムに伴う干渉はされたくない。でも庇護は欲しい。正直自分は働かずに稼ぎは盗み取りたい。私からは何も与えないけど

こんな女たちが多数派のままなら、正直両性相互の支え合いに基づく関係など構築不可能になる

女性側が最適解に走るなら男性側の最適解である結婚を匂わせて子供を産ませたらバックレる」にこちらが走っても文句は言えまいよ

2022-09-04

anond:20220904195852

普通に男女平等価値観を持っている世代ほど、古臭いパターナリズム要求するフェミニズムに反発している」ってだけだと思うんだけど

夫→妻方向のパターナリズム見直しが進んでいるが、大人子供パターナリズムはなかなか見直しが進まない

例えば、こないだ増田でバズっていた未成年エロコンテンツに触れられず、自慰を悪だと感じてしま問題がその一例。

子供保護理由に、子供自身人権を妨げてはいけない。

そもそも、親という特定大人依存しないと生きていけない「家族」という形が、その温床なのかもしれない。

親に従わないこと=生きていけないこと、という無力感が、子供による大人への抵抗を妨げている。

だとすれば、集団育児子供人権という点から検討されるべきだと思う。

2022-07-21

長周新聞について調べたら面白かった

記者座談会 統一教会自民関係にメスを 反共右派として育てた為政者の罪 | 長周新聞

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/24165

岡良様 on Twitter: "長周新聞・・・スゲェーな!"

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/oka1029ri/status/1549691233039446018

これらの記事が「真のジャーナリズム」とか「地方紙気概」とか絶賛されてて、

かに部分的には正論なんだけどちょっと怪しさがないか?と思ったので長周新聞について調べてみたよ。

 B 日本統一教会の原点は戦後反共産主義を掲げて岸信介を中心とした右翼連中でつくっていた「防共挺身隊」といわれ、岸信介出身地である熊毛地方には一定集団いたことが知られている。山口県戦後共産党トップだった野坂参三宮本顕治志賀義雄などもいて、それこそ彼らは田布施の隣である出身だったりもする。政治的には右も左も激しかったわけだが、その防共挺身隊岸信介パイプを持っていた韓国反共宗教団体である文鮮明統一教会ドッキングして、日本統一教会誕生したという。

こことか、岸信介日本における統一教会活動バックアップしてたとか自宅の土地統一教会アジトとして使わせてたとかいう話はこれまでに色々な媒体で見たけど、

岸信介自身が作った防共挺身隊韓国統一教会ドッキングして日本統一教会になった」って話は見た覚えがない。

岸信介統一教会と昵懇の仲だったどころか岸信介の作った組織が発展して統一教会になったんだよ!

なんて話が本当だったらすごいショッキングだし、他でも大きく取り上げられてると思うんだけど。これは何がソースなの?

長周新聞について | 長周新聞

https://www.chosyu-journal.jp/aboutus

要するに派閥抗争に敗れて日本共産党を除名された人が集まって作った日本共産党(左派)の機関紙

政局的には今はれい新選組推している模様。

気概はあるかもしれないけどこれを地方紙で括るのはちょっと無理があるなぁ。

共産党分派を許さない(民主集中制)ので思想意見割れたらどっちかが抜けるまで戦うしかないわけだけど、

日本共産党(左派)は徹底的に毛沢東を崇拝し中国共産党方針に従うべきという考えの派閥だったので、

日本共産党日本独自路線でやっていくべきだとする主流の自主独立路線とは相容れなかったみたいだね。

そんな感じで日本共産党(左派)はあまりにも毛沢東を崇拝していたため、

日本共産党は彼らを「毛沢東盲従集団」とか呼んで罵倒していたよ。こういう左翼罵倒ボキャブラリー好き。

毛沢東盲従集団福田一派の虚像実像

http://maoist.web.fc2.com/jcp/jcf000.htm

福田正義の経歴も面白くて、満州日新聞で記者やってたとき後藤新平の功績を称える伝記を書いて日帝中国侵略正当化に荷担していたんだけど、

それについてはひた隠しにして自分を「不屈の革命戦士」と売り込んでいたただのお追従野郎とか散々言われています

長周新聞創設者であり編集主幹であり日本共産党(左派)初代中央委員会議長である福田正義2001年に亡くなっているんだけど、

長周新聞ではその死後も彼を編集主幹として名を掲げているとのこと。

この辺がやっぱり日本共産党とは違い毛沢東主義を貫いている日本共産党(左派)っぽくて、個人崇拝が強めだよね。

日本共産党志位和夫がずっと選挙もなしに委員長に居座っててどうなんだとは言われているけど、そんな露骨個人崇拝をするようなことはないし。

そしたらリニューアル前の長周新聞Webサイト面白コンテンツがあるという情報があったのでWebアーカイブで見てみた。

2002年に行われた福田正義氏追悼記念集会特集ページで、スピーチとかの内容が記録されているよ。

中でもこれがすごい。

福田のおじちゃんに誓うこと

https://web.archive.org/web/20160304141021/http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/himawari.htm

長周新聞長周新聞人民保育所という社員用の保育所を設けていて(それは偉いと思う)、

そこ出身の子供たちが「楽しかった、運動会!」「「運動会!」」みたいなのをやるパートがあったみたいだね。

 小六男・小六女 わたしたちのお父さん、お母さんは、

 小六男 貧困失業戦争もない、新しい社会を実現するために、

 小五女 新聞仕事をしています

 小六男 ひまわりは、一九七三年四月、長周新聞保育所としてつくられました。

     間

 小二男 ひまわりがなかったころ、

 中一男 赤ちゃんは、昼と夜、別のベビーホームにあずけられ、

 小五女 まだ仕事が残っているときは、段ボールで寝かされていた。

 中二女 だれもかまってあげられないので、赤ちゃんは、人の足音がするときだけ泣くようになった。

 中三男 家に帰るのはいつも夜中でも、朝早く家を出て、赤ちゃんもお母さんといっしょにがんばった。

 小五女 そんなとき福田のおじいちゃんが、

 小四男 子どもたちが病気をせず、のびのび生活できるように、

 中二女 お父さん、お母さんが安心して仕事ができるように、

 中二女 そして、子どもたちが将来、お父さん、お母さんのように、社会の発展のために役立つものになるようにと、

 中一男 ひまわりをつくってくれました。

 下学年 ひまわりは、今年で、二九年目です。

 中三男 ひまわり卒業したぼくたちの先輩は、おじいちゃんのあとを受けつぎ、

 小四男 長周新聞でがんばっています

 五年生 わたしたちも、先輩たちのようになるために、

 小六男 ひまわり毎日がんばっています

この「福田のおじいちゃん」への個人崇拝色の強さ!

かに保育所設立したのは福田正義だったのだろうけど、福田のおじいちゃんがまったく一人でやってくださったみたいな言い方なのがなんかすごい。

 小六男 一、勤労人民尊敬し、労働やたたかい、生き方に学ぼう!

 小六男 二、大きい子は小さい子を温かい心で指導しよう!

 小六女 三、女子男子に負けないくらい、がんばろう!

 小五女 四、学校の成績で仲間を差別せず、ひまわり目的で団結しよう!

 小五女 五、学童会や中学会で決まった方向を実行し、自分中心の考え方をなくそう!

 中一男 ぼくたちは、このスローガンのもとに、団結して生活しています

五番がかなり民主集中制っぽさがあって良い。

 小六男 福田のおじいちゃんはみんなの声を代表して、長周新聞をつくられました。

 小六男 自分の小さな幸せでなく、みんなの幸せのために、奮斗した。

 中二女 福田のおじいちゃんは、ひまわりにいつも心を寄せてくださいました。

 中二女 わたしたち学校の帰りにおじいちゃんにあって、「こんにちは」というと、ニコニコ笑ってあいさつをしてくださいました。

 小二女 長周四五周年のとき

 小四男 体が痛かったのに、

 小六女 わたしたちの出し物のときは、いちばん前で見てくださいました。

 中二女 そして、病気とたたかいながら、ウソをあばき、まちがっているものとは、断固たたかい、

 中一男 ぼくたちにほんとうの真実はなにかを教えてくれました。

 小六男 福田のおじいちゃんは、

 中三男 戦争のない、平和日本未来のために

 小六男・中二女・中三男 生涯、真実を貫いた。

 小六男・小六女・中一男・中二女 長周新聞は、強い!

長周新聞は、強い!」の力強さに笑ってしまった。

こういうのを2002年にやってるっていうのもなかなか驚きだ。

これ見て思い出したのが何かというと、森友学園話題になったときに出た幼稚園の子供たちの映像だよね。

安倍首相、がんばれー!」「安保法制国会通過、よかったです!」ってやつ。

毛沢東主義・スターリン主義を貫徹すると何故か結局指導者の個人崇拝に行き着くの面白いなぁ。

法的根拠特にない安倍晋三国葬に反対するのは正論だと思うし私も同意するんだけど、

それ書いてる新聞めっちゃ指導者を崇拝する式典をやって子供たちにこういうのをやらせてたっていうのもなかなかだよ。

カルト宗教話題になってるときに見るとこういうのも別の形の「二世問題のような気もするなぁ。

 小六男 おじいちゃんに誓うこと

 小一女 わたしは、大きい子のいうことを聞きます。手伝いをがんばります

 小四男 自分のことだけでなく、人のことを先に考えて行動します。

 小五女 わたしは長周に入るために、自分からすすんで重いものを持ち、力をつけます。

 中一男 なんでも自分から率先して働き、だれとでも団結し、友だちをもっとつくります

 中三男 わたしたちは、おじいちゃんの遺志を受けついで、

 全員 かならず、平和社会を実現することを誓います

「小一女 わたしは、大きい子のいうことを聞きます。」のパターナリズム感!

全体的に目上の者の言うこと聞いて正しくあれみたいな感じがあるけど、

日本共産党(左派)は元から反米愛国主義を掲げていてナショナリズム色が強いから、やっぱりパターナリズム的な感じなんでしょうか。

子供たちの理想として「ジャーナリストになる」とかじゃなく「長周新聞に入る」が謳われているのもなんか二世問題っぽいね

そんで安倍晋三暗殺に紐づいて統一教会政治の関わりについての批判国葬への批判は概ね正論として、

長周新聞が他の問題についても正論を言ってるかというとそうでもないわけで。

https://twitter.com/lautream/status/1301343209751109632

ちょっと前の香港問題では「世界中国の味方!アメリカ孤立!」とか言って中国共産党を支持していたり、

ウクライナ戦争を1日でも早く止めるために日本政府は何をなすべきか」 ロシア研究者有志が声明発表 専門的見地から行動提起 | 長周新聞

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.chosyu-journal.jp/shakai/23102

ウクライナ危機国際社会はどう向き合うべきか 緩衝国家日本も迫られる平和構築の課題 東京外国語大学教授伊勢崎賢治氏に聞く | 長周新聞

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.chosyu-journal.jp/kokusai/22976

ウクライナ戦争では「アメリカが悪い」とか「ミンスク合意が」とか「ロシア満州事変と同じことやってるんだから日本は先に自分過去反省しろ」とか言ってたよ。

まあなんというか、いろんな意味普通新聞ではないか普通新聞に書けないようなことも書けて、時々正論を言ったりもするけれど、

やっぱり普通新聞ではないかあんまここをソースになんか言うのもあれだなぁって感じですかね。

その辺の一般人はともかくこれを真のジャーナリズムとか言って持ち上げてる学者先生とか議員先生はもうちょっとソース選んだ方がいいと思います

ソーススプートニクとか、ソースはHanadaとか、ソース世界日報とか、そういう感じ。

ていうか長周新聞記事いいねしたりリツイートしたりしている共産党員のアカウントがいてすごい。

毛沢東盲従集団機関誌広報した罪で糾弾されない?

2022-07-14

anond:20220713233033

やっぱり結構パターナリズムになりますね。建前は寄附になるので実態を見て判断するために宗教監督庁みたいな所が必要でしょうか?

2022-07-07

https://archive.ph/j9vZB

「『法の下の平等』、約束してんだからちゃんやらせる」というのがどうして政策たり得ないんだか。どうして「詩」なんだか。

とんだパターナリズムじゃねえか。

2022-06-07

80年代には海外では見直されていた「生活習慣病」という考え方』

https://news.yahoo.co.jp/articles/5015da26607a03ab2fd804f94bd39019607c12f9?page=3

ーー先生が立て続けに、「生活習慣病」について書いた論文を読んで驚いたのは、当初、アメリカでは真逆の発想で導入されたという事実です。1950年代から60年代にかけて公民権運動が活発になった時に、自由主義思想の広がりと共に広がったと書かれていますね。

生活習慣病概念自由主義自己決定権意識と結びつくことで、自らの将来を自らの力で変えることができるという「健康アメリカンドリーム」として米国市民政府科学者の間で広く受け入れられたのである。(『糖尿病プラクティス』38巻2号)》

元々は、「生活習慣病」は、「専門家に縛られず、自分自分未来を切り開く」というアメリカンドリームだったんです。当時の発想としてはすごく良かったし、その考え自体は今後も活かすべきだと思います


これ凄く重要な指摘だな

なるほど、「生活習慣病」という発想も、元々はそこまで悪いものではなかったんだね

パターナリズム(父権主義)に対する反抗の趣旨を含む概念だったと。

でも今は寧ろ逆だよなあ

医師という権威に縋って、医師の言う通りに糖質制限をし好きなものも食べられず、寧ろパターナリズムに全力で屈している

2022-05-25

anond:20220525122117

後者は確かにアホくさいけど

前者はパターナリズムなので昔から受け入れられている価値観です

2022-05-17

anond:20220517102856

お前がどう思うかはあんまり関係なくて、

この場合は、お前がお前の思っていることを善意から押し付けようとしていることが問題となる。

皆がどう思うかを考えようとしていない。

 

パターナリズムだよ。

家父長制の父部分がお前=母になっただけの状況。

それが望ましいですか、と言う話。

2022-05-16

anond:20220516160448

っつーかさあ、例えば40代おっさんにここまでパターナリズム振りかざしたりしねえじゃん

発達障害だろうが単なるバカだろうが、リベラルさんですらそいつ自業自得って気軽に突き放しちゃう

女のことばっかりこうやっていっつもスクランブルちゃうわけよあの人たち

もう女限定で30歳成人にでもしたらいいのに

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