「携帯小説」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 携帯小説とは

2024-03-29

サバンナ八木携帯小説チェックポイント評価

anond:20240329134921

seesaa Blog検索機能、一覧機能問題で1000話以前のリンクへたどり着くのは至難の業だ。まるで密教のようになっているソレを詳らかにしようと思う。

探索方法

月別アーカイブで掘るのが効率的ってのを発見http://savannayagi.seesaa.net/archives/200909-1.html "200909-1"を変えていく

「0001話 2009/03/07 http://savannayagi.seesaa.net/article/115268130.htmlから始まるんだがURL規則性がない

クローリングするなら「2009/03/07以降の全記事を拾う」でいいか

評価

...

2024-01-18

ゴジラ-1.0」と「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」を見て気づいたゴジラデフォルメ効果

どっちも特攻隊の話が出てくる点で似てるんだけど

どっちもまー演技がひどかった

日本映画の一番の欠点は演技だ

あとセットが偽物臭い

 

なんだけど、ゴジラは出てくると自分の中で「ファンタジーレベル」が上がるから

少しおかしくても受け入れられてしま

これってアニメでも有ると思う、リアルになると粗が気になるが、デフォルメしていくと気にならなくなってくる

「あーこれファンタジーだった」って脳のスイッチが切り替わって

大げさな演技も全然OKって感じになる

 

その点あの花は本当に苦痛だった

ただ知り合いのZ世代は絶賛してたか

単に自分が厳しすぎるだけなんだと思うけど

 

あの花原作面白そうだったよ

携帯小説の類だけど、一応原作者は国語教師だしね

原作中学生だったのを18歳にしたのは今でも意味分からん

2024-01-04

映画あの花が咲く丘で君とまた出会えたら」を見てきた

女子に連れて行かれた、めっちゃ泣いてた

別の女子も泣いたって言ってたからどんなもんかなと思ったけど

結構しんどかった

いわゆる携帯小説のたぐいだった

なろうの異世界転生系に近いナニカであると言えばいいだろうか

 

太平洋戦争時代タイムスリップして特攻隊員に恋する話なんだけど

どうしても舞台となる戦中の描写が粗くて集中できなかった

あとヒロイン性格や悩みも良くわかんなかったし、どう惚れたのかもよくわかんなかった、男の方はちょっと不気味だった

気分はスマホ太郎を見たときのようだった

 

それでも若者には受けてるみたいなので、俺が間違ってるんだろうなと思った

 

多くの違和感の正体は、原作小説であり、主人公が中2であるためだった(映画では18歳、女優は25歳)

主人公発言が言ってしまえば幼稚なんだ、偏差値35の女子高生ならこんなかな?とも思うが、設定では頭がいいことになっていたので違和感がすごかった

元が中2なら納得だ

作者は元国語教師らしいので

もしこれがちゃんと中2主人公で、戦時下の難しい話や価値観の違いは脇に置いといて、愛にフォーカスを当てた文章イラスト付きであったら、しっくり来る内容だと思う

 

あと展開の改変も多かったようだ

小説の方では波乱があり、盛り上がる場所もあるようだが、映画ではごっそりだ

(一応ネタバレはしないが、あらすじをちょっと調べるだけでだいぶ削ぎ落とされたことがわかる)

まり私は原作も読んでないのに原作厨になってしまったようだ

 

でも実際若者には受けているようなので、そのチューニングは正しいのかもしれない、わからないけど

個人的にはちゃん原作通りの内容をアニメかなんかでやったら泣けたと思う

 

ところで、ゴジラ-1.0でも正直戦中戦後描写微妙だなとか、邦画特有の臭さとか、偽物感とかあったんだけど

ゴジラが出てきて全部ぶっ壊しちゃうから、「ああこれはファンタジーだ」と割り切れた面があると思う

 

あの花はそういう意味で、私にとっては不気味の谷に落ちていた

ショックだったのは、若者にとってアレが不気味の谷ではないということで

まり太平洋戦争というものが、ナーロッパ時代劇のような、ディティールを誰も知らないファンタジー舞台に近づいたということだ

例えばアニメ薬屋のひとりごと」ではファンタジー中華舞台なわけだが、アレは私にとって不気味の谷ではない

それは実際の中華全然くわしくないからだ

Z世代、α世代にとって戦中というものもそうなっていってるということなんだろう

 

しろ制作者がそれを見越して若者向けにチューニングしているんだとすれば、それはそれですごいなと称賛するところかもしれない

(ちなみに小説とは展開が違うが、漫画とは近いらしいので、チューニングした人は漫画編集かもしれない)

 

___

 

それにしてもゴジラでも感じたけど、今回もすごく舞台用の構成に見えた

舞台セットも数えるほどしかなかったし

 

あと福原遥萌え声ちょっと気になって集中できなかった

の子から艶がありすぎるから、助けてくれる男が下心あるようにしか見えなくなるんだよ

 

あと棒立ちで話すシーンが多すぎたんだけどこれは元が小説からだよね

もう少し動きをつけられなかったのかな

 

あと軍用食堂という設定なのにメインメンバー以外が全然出てこないの違和感あるしもったいない

たぶんこれも小説で描かれてなかったからだろうけど(それか予算不足か)

先に何人かが特攻に行ってしま描写があるだけで結構違うのにな

 

あとタイムスリップを受け入れるの早すぎ、今どきの子かよ

親との喧嘩の内容が雑すぎ

なんで親と和解できたのかも謎

「溺れた子を助けて亡くなったお父さん」のフックも回収してなくてモヤモヤした

2023-07-28

小説が下手な作家志望

5年やっててまさか向いてないんじゃない?って結論になるとは思わなかった。

私の世代って結構アレなんだよ。

携帯小説全盛期とかで文章力って要らなかったわけ。そのせいにしたくないけどそういうの読んでたかマジで文章力がないの。

友達公募原稿の下読みしてくれて、その時「言いにくいんだけど……」って言ってくれた言葉が忘れられない。

増田さんの適正って小説じゃなくてシナリオじゃない?」

いやそりゃそうよ私企業所属シナリオライターだもん。

シナリオって小説とだいぶ書き方違うんだよね。だからシナリオ脳と小説脳って分けないととても残念なことになる。私はシナリオライターをやってて(雑用係に近いけど)そっちはまあクビにはされてない。けど本当にやりたいのは小説なの。そんなどっちつかずだから職場に行けば「増田小説のクセが抜けないな」小説書けば「シナリオのクセが抜けないね」って言われる。どっちかに絞れよって話なんだけど読者に読んでもらえればどっちも楽しいからやめられない。

で、学ばない上に文章力上げる頑張り方がわからない。とりあえず書き続けてたら書く速度だけが速くなって駄作乱発、一次にも落ち続け言われた言葉が「小説向いてない」で、もうどうしたらいいのか。

参考書読んだり中学国語ドリルやったり頑張ろうとはしてる。でも実力がつかない。5年やって向いてないは時間無駄だった。

それと自作キャラを愛せない。

上司から愛着ないのが伝わってくるって言われるし、なんなら上司の方がなぜか私の作ったキャラクターの解像度が高いまである

かに自分の作ったキャラ愛着はない。だって作品って消えものからそれっきりだし愛着なんて持ってたら次の作業に進めない。キャラは我が子とか言うけど、仕事なんだからそのキャラだけに構っていられない。

と言う考えが作品に透けて見えるらしく指摘される。だってキャラって本気で作ったら自分の要素が入るじゃん、私は自分のこと好きじゃないか自分の要素入ったキャラはどうしても好きになれない。いやそれをなんとかするのが役目なんだけど。

語彙力

オンオフ切り替え

キャラ愛着

この辺が解決すればなんとかなる気がするけど解決方法がわかんないよ。

下読みしてくれる優しい人たちの言葉が段々暴言になってきて心が折れてる。上司からも勤務年数上がるごとに「もっとさあ」っていわれてて私は…私は…。

2023-07-22

ライトノベルは無くなってもいい

かつての携帯小説のように、ただ一時代ライトノベルと呼ばれる小説群があったというだけ。

似たような小説は別の呼ばれ方か別のジャンルで今後も生まれ続ける。

そもそも昔はライトノベルなんてものはなかった。しかし、今カテゴライズするならライトノベルと呼べる小説は昔からあった。ライトノベルと呼ばれていなかっただけだ。

これから時代、紙の本という形は減っていく運命だ。本屋も減っているし、原材料は高くなっているし、日本人貧乏になっているし、手軽に買えるものじゃなくなった。全然ライトじゃない。

でも電子書籍なら出版簡単フォーマットは割と自由。なんなら40ページくらいの短編出版してもいい。そっちの方がよほどライトだ。

そして本は売れなくなったが小説投稿サイトのユーザーは増え続けている。投稿される小説の内容はライトノベル寄りのものが多いが、小説投稿サイトの小説ライトノベルとは呼ばれない。小説投稿サイトは連載形式で、書籍とは違うと認識している人が多いからだろう。

そう。小説舞台ライトノベル全盛からすでに次のステージに変わってきているのだ。

ライトノベルは無くなる。でも僕らが好きな小説は無くならない。それでいいではないか

2023-03-30

なろうテンプレとか言う戯言

中村某とかいうのが「恥ずかしくないのか?」と口にして

またぞろワナビが喚いている

なろう(これはカクヨムとかアルファとか含む)は、その有り様として「素人投稿」を主軸にしてる

受賞作家様や、ベテラン様の、世俗を驚かせる高尚で意識高い「純小説」とかの発表の場じゃねぇんだよ

みんな好きに書けって場なわけ

なかには「二次創作でもいいよ」というところもある

で、人気作品には後追いがかならず出る

だって書きたいだろ?

構成のここをこう変えて、こうしたらどうだろう

僕ならここをこうする、私ならこうだ

で、雨後の筍が集まった「から

集まったから「テンプレ」とか言われるようになる

その頃にはもう、ゴクドーくんのような、外しや反転がガンガン創作される

勇者なんて、まともな人格者であることが珍しいくらいだ

みんな自分の書きたいものを好きに書いてるだけよ

普通に創作入り口だろ

ここで「恥ずかしい」とか言って書けない奴はワナビになるんだよ

自意識けが高くて手も足も動かせない

そのくせ言うことだけは高尚でいようとし

携帯小説やなろう小説を嗤う

中村某が文句言う相手は、少なくともアウトプットはしてる卵の方じゃねぇだろ

手抜きしてるのはランキングからしか作品を世に出せない編集やら出版の側で

そっちにこそ「恥ずかしくないのか、お前の仕事は何だ?」と問うべきで

インタビュー読んだら立派な老害だと感じたよ

当時ですら勇者行為パロディは有り触れてただろ

厄災リンクとか脈々と受け継がれる系譜だよ

ゴクドーくんのどこにオリジナリティがあったよ

ラノベ脳」とかナンジャそら

書けなくなったとしたら、ラノベ脳がなくなったんじゃないよ

意識がお高くなって、書くことに耐えられなくなったからだよ

から他人に対して「恥ずかしくないのか?」とか言葉が出てきちゃう

2022-10-28

anond:20221028143351

必死さや書き慣れは知らないけど正直テンプレ感が強い

携帯小説とか20年くらい前のハイティーン女子向けとかこんなんじゃなかっただろうか

2022-08-31

anond:20220831221453

セリフの内容から登場人物が想起できるのに、人物が横に明記されている点。

A,B,Cなどの英単語企画人物ごとに割り振られ、わかりづらい。

場面転換に地の文説明不足。

?が多い。

教養携帯小説で出来上がっているような文面に見える。

読みづらいでは伝わらないか一般的な文面から離れていて、違和感を感じるが正しいな。

2022-03-01

https://togetter.com/li/1852588

幸色のワンルームとかね……

乙女ゲーとかも監禁エンドなんて王道だし、携帯小説とかでも「誘拐監禁」は一ジャンルしかないのに、「そういう世界」を知らない人は「アレのパロディに違いない!」と思い込んでしまう。

2021-12-20

anond:20211220112015

携帯小説ってやつ?よくわからんけど開始3行で読者の心を掴むキャッチーさがほしい

2021-10-02

例のゾンビ漫画原作小説読んだ

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない

https://novel18.syosetu.com/n3271bm/

読み終わった

漫画と違ってブラウザ無料で全部読めるから暇な人はどうぞ

くだらない携帯小説かと思いきや、かなり出来がよいし、著者もちゃん文学的素養のある人とすぐわかる作品だった

以下ネタバレ感想を書く

思ったこバラバラ殴り書くだけなんで、既読の人に、あーなるほどなーくらいで話せたらいいなと


やっぱり、舞台設定にはゾンビ映画の原点とも言える映画ゾンビ』と共通するものを感じた

スーパーバックヤード拠点に立て篭もるところとか、最後に深月が屋上に上がるところとかもそう

でも序盤にヘリコプター描写が出るから屋上ヘリコプターを期待するけどそれはなかった

主人公関係を持つ数人の女性が出てくるけど、まあ、やっぱりメインヒロインルートかあ、という感じ

でも夢のシーンが未来への暗示もあるなら、将来的には時子ルートに移行して、髑髏男と決着をつけにいくのかもしれない

主人公の精液で時子に変化を与えていたし、避妊描写がしっかり入るのが気になっていて、最後に深月に中出ししたのは伏線かと思った

主人公の精液の効果で深月もゾンビに襲われなくなるのでは?という展開を期待したけど、別にそうでもなかったようだ

回数重ねたら深月もゾンビ耐性もつのか?


あと、優が死んだのはつらかった

幼い弟死なすなよと

あと、幼馴染の男の子もっと大きく動くのかと思ったらそうでもなかった

モブだった

若い女には価値はあるが、若い男には価値はない」と黒田硫黄先生が言ったのも頷ける

2021-06-05

神々と、感想書きの私

もう十年ほど前の話になるだろうか。私は携帯小説が大好きで、あらゆるサイトを日々めぐり巡っていた。

毎日を彩ってくれる、素晴らしき作品たち。創作者の方々に感謝を捧げつつ、作品を美味しくいただいく幸せ時間を過ごしていた。

そんなある日、神に出会った。

特別文章が上手かった訳ではない。話の内容だってオリジナリティに溢れているかと聞かれたら、そうではない。けれど惹かれるものがあった。素直に面白かった。作品を好きになる理由なんて、それで充分。何より出会って数週間、神は一日も休まず作品更新し続けていた。すごい人だな、応援したいと思った。私はもうすっかり神に魅了されていたのだ。

感想を送ると、次の日には返事が来た。

から自分宛に言葉が送られる、これはとても嬉しいことだ。一度でも感想を書き、返事を頂いたことがある人には、わかって貰えるだろう。返信の喜びに味をしめた私は、そこから感想を送り続けた。数ヶ月もすればコメント欄常連さんとして、神に認知されていた。憧れの存在に少しだけ近づけた気分だった。

私は実に数年もの間、感想を書き綴っていた。

そして向かえた運命の日。

その日のことはよく覚えている。私は大学生で、ちょうど学園祭が催されていた。イベントの都合で浴衣を着ており、朝からずっと着通しの状態で、終わる頃にはぐったり疲れていた。ソファにもたれかかかりながら、携帯を見た。返信が来ていないかなと、なんとなく開いたログインページ。神の作品書籍化が決まったことを知った。

泣きそうになるのを堪えた。嬉しかった。

だって私は知っている。この数年間、見てきたのだから。神が今まで、どれだけ頑張ってきたのかを。休むことな作品更新し続け、感想のほぼ全てに返信をし、神の文章力は最初と比べ、見る影もないほど上達していった。コメントを書かなければ、と思った。この喜びを今、書き残しておきたい。伝えたい。けれど私には時間がなかった。今から学園祭の片付けをして、サークルのみんなで打ち上げをして、夜遅く帰る予定。そんなもの放り出したいところだけれど、そうは問屋が卸さない。迷った末、変なひねりは加えず、素直な気持ちを伝えることにした。

神の作品も、神自身も大好きだ。だから嬉しい、本当におめでとうございますと、それだけ告げた。

翌朝、メッセージが届いていた。神からだった。いつもの感想への返信ではなく、私宛に個別メッセージ

あなた感想からいつも勇気を貰っていた、ありがとうと。だからよければ今回刊行される本を送らせて欲しいと。

気づけば泣いていた。

私が今まで送ってきた、感想とも言えないようなもの。けれどそれは決して、無駄ではなかったのだと。その時いただいた本と手紙は、今でも宝物だ。もちろん本は、いただいた分とは別に発売日に三冊は購入した。某密林にレビューだって投稿した。神は本当にすごい人で、それから毎日作品更新し、送られた感想全てに返事をし、一日だって休むことはなかった。

いつだったか旅行へ行った。

そこは偶然にも神の地元であり、ツイッターであそこへ行った、これを食べたと呟けば神からコメントがあった。他愛もない内容のリプライが続くのが、飛び上がるほど嬉しかった。

帰りのバスに乗って、今から帰ります、と呟いた。ほどなくして通知がきた。神からだった。

「本当は会いたいと思っていたけれど、会って幻滅されないか心配で、会おうとは言い出せなかった。情けないです」

確か、そんな旨が書かれていた。少しも情けないとは思わなかった。ただ、会いたいと思ってくれていたことが嬉しくて……私もいつか、お会いしたいと思った。

もしも神が男性だったのなら。私はこの感情を、恋だと勘違いしていたと思う。けど違う。こんなことを言うのは少し恥ずかしいけれど、私が抱いていたのはきっと、恋よりもずっと大切にしたい何か。

それは決して、恋ではなかった。

ある日なんとはなしに零した、「いつかサイン会で会えたらいいですね」。

本当に叶うとは思ってもみなかった。訪れた会場で私は神と出会った。その他大勢ファンと同じように、私も列に並びサインを貰った。

私が名前を告げると「泣きそうです」と神は言った。「会えて嬉しいです」なんて決まり文句を返して、その場は笑って過ごした。

サイン会はあっという間に終わった。

エスカレーターで一階の御手洗を目指して、静かに降りていく帰り道。ようやく辿り着き、扉に鍵をかけて蹲った。声を押し殺して泣いていた。朝早くから、張り切って化粧をした顔がぐちゃぐちゃになっていることは、鏡を見なくてもわかった。多分この時、私の中で張り詰めていた糸が、ぷっつり切れてなくなってしまったのだと思う。

私は次第に感想を書かなくなっていった。

あらゆる物事にいえるが、人はそこに義務を感じると楽しめなくなる。私は知らず、作品を読んで感想を書くという行為に、義務感を抱いてしまっていた。それが少し辛くて、神の作品純粋に楽しむためにも感想をやめることに決めた。

そもそもどうして、私は数年もの間、感想を書き続けていたのだろうか。

英世さん2分の1を軽く超える数。それだけ書いてきても、感想を書くのは一向に苦手なままだった。ほんの数行、ワンツイート分にも満たないようなものを書くのに数十分かかることだってあった。

解釈が間違っていないか、失礼な言葉遣いをしていないか。硬くなりすぎず、適度に密度のある文章を……などと、私のような拗らせた人間は、感想ひとつ送るのにこんなに面倒なことを色々と考えてしまう。

好き!最高!面白い!感想なんて、本来これだけでいいはずなのに。素直にこの言葉を伝えられる人を、私は尊敬する。羨ましい。

少し話が逸れてしまった。

どうして、そこまでして感想を書いていたのか? 単純に神の作品が好きだった、応援たかった、返事が来るのが嬉しかった。理由は色々とあるが、一番はきっと、神を失いたくなかったから。

そう私は一度、自分にとっての神を失ったことがある――さて、ここまでは少し長めの前置き。本題はここからです。

上記の神と出会う前、私には原始の神とも呼べる方がいらした。私を携帯小説の沼へと引きずり込んだ偉大なるお方。この方を追いかけて行った先で、神とも出会ったのだ。

原始の神の作品は、それはそれは素晴らしいものだった。丁寧で優しくて綺麗な文章、練り込まれ世界観。もう随分と前に読んだものなのに、未だによく思い出すくらい大好きな作品だ。

原始の神は言っていた。書くことが好きだと。感想を貰えるのは、とても嬉しいと。けれどある日突然に、ぱたりと姿を消してしまった。

私は後悔した。

好きだという気持ちを、しっかりと言葉にして、伝えられていたら。もっと感想を送っていたのなら、違う結果になったのかもしれないと。

以来、自分にとっての神には惜しま感想を送ろうと決めた。その教訓を胸に、私は数年に渡り感想を送り続けてきたのだ。もっとも神は、私の感想などなくても書き続けていたのだろうけれど。

つい最近、原始の神の作品を読み返した。そして思った。やっぱり私は、この作品が大好きだ。

けれど数年前に送ったコメントに返事は来ておらず……私はもう二度と、原始の神に感想をお伝えすることができないのだろうかと嘆いた。けれど諦めきれない。私はもう一度、あなた作品がどれだけ素晴らしいものであるか、感想をお伝えしたい。伝えさせて欲しい。ただの自己満足で、あなたはそれを望んでなんていないかもしれないけれど。今からサイトの方に、メッセージを送りたいと思いますあなた作品が大好きでした。

この文章が広く世に出回れば、きっとあなたがそれを見てくれるだろうと信じたい。

以下の言葉意味がわかる方がいらしたら、どうかそっと、サイトログインしてみてください。

ラベンダーは青と緑

あの花の名は?

あなたを待っています

2020-12-30

「泣ける」っていつから流行った言葉

キャラクター雑貨を見ると泣ける

https://anond.hatelabo.jp/20201229175124

この増田読んであらためて変な言い回しだなと思った。

増田場合だと「涙が出そうになる」というニュアンスだと思うけど、頑張って涙を絞り出そうとしてるみたいな言葉を使うのは違和感ある。

映画感想で「泣ける」というのはもうちょっと客観的意味か。

ところで一般人までこんな広告みたいな言い方が浸透したのっていつから

2000年代中盤の携帯小説の時に使う人増えた印象はあったけどそれ以前てあったっけ。

評価として泣けるという言葉が広まったおかけで実際にその整理反応が出るかどうかで作品の質を決めようとする人も増えたし、作品の傾向や宣伝がどう変わっていったのかにも興味ある。

2020-09-18

スイーツ(笑)叩きって結局なんだったの?

当時なんでスイーツ(笑)が叩かれてたのか意味わかんなくて結局今もわからないままなんだけどあれなんだったの?

あと恋空をはじめとした携帯小説叩きも謎だった

なんでなにも悪いことしてないのに叩かれてたんだろうって今でも思うよ

2020-07-27

ブコメが絶賛していたので読んだが

anond:20200726200159

重箱

エクスクラメーション連続とか、「鬼のような速さで」とか普通にチープだった。

他にも「クソッ!」という気持ち地の文表現できていない。

「というか正直にいえば~できごとだと思っていた」

付近に至っては句点を挟んだほうがいい。テンポが崩れている。

これでテンポが良いというブコメには目を疑う。

ヒラく部分もくどい。

普通に漢字にしたほうが印象は良い。

もっともここは好みの問題もある。

「①」などの記号をいきなり小説文体に出すのは奇妙だし、本来使うべきではない。

以上、特に守るべきは文節のリズムのみ。あとは、まさに重箱。

構成

昔を思い出す自分と中程の本文、そしてまた現在へ、というオーソドクスな三幕構成

実話と想定する場合、全項が繋がっていないのは別段問題はない。

ただし創作なら冒頭と終わりに中間段落意味が含まれていないため、うまいとは言えなくなる。

以前のラズベリーの人に似た構成力でしかなく、実際同じ人ではないか、という勘ぐりが脳裏をよぎる。

欲を言えば三段の項のバランスが整ってないので整えたほうがいい。

序文と終盤のみ短文というやり方は大変映像作品的な考え方。

メッセージ性はほぼない。

あるとすればベンツへの犯罪も含めた来客の賑やかさと、現在の侘しさの対比か。

しかしそれがやたらうまいとも思えない。転調が効いてないから。

元増田へのブコメ

普通におかしいんじゃないのか?

ここのブコメ

余裕のない文章に本物感を見た。いよいよ増田にも新しい風が吹き始めた

元増田を余裕とする神経がちょっと変ですよ。

あれは詰められてないだけです。

パスしてたけどこれ見て原文読んだわ、サンキューテンポがあそこだけ違うのは心の中の澱がべトーっとしてるのを表現できてるし、むかしの女子高生なら当時の比較表現で「鬼」使うしおれは"加点ポイント"だった。

なるほど。「鬼」は携帯小説作者世代なら少しは……。

ただ、こればっかりは元増田に聞いてみなきゃわからないですね。

コギャル設定はないようですし。

元のやつに「『ひとりぶんの食事』を作ろうとして思い出したのに導入部で水ようかん食ってる齟齬だけは気になる。」とブコメしたんだけどそこどう思う?自分はい増田と思ったから、なお惜しいなと思うんだけど。

ここは時間経過した、という行間を読めばよいのだと思いますが、だとすれば多少進行が映像作品的ですよね。

すごくおかしくはありませんが、水ようかん過去回想を比喩で結ぶとかっこよいかな、くらいは思います

私もブコメほど感心しなかったのですけど、私はむしろ技巧に走らずもっと素朴に書いたほうが面白かったんじゃないのという立場です

面白かったけどこれを至上と言われると違和感ある。もっと下らなく面白文章はたくさんある。

そうです。あまりにも大げさに褒められると、逆にそうでもないポイントが見えたりしますよね。

一方、この文章もやはり元増田への興味を引くことになっています

極端なマイナス評価に見えるからでしょう。

“重箱エクスクラメーション” 椎名林檎みがある

閃光少女ですか。これはまあ、ザ・重箱ですね。

重箱というか増田ブコメ名物揚げ足取りというか。

重箱の隅を重箱と略したり『普通にチープ』とか、他人文章の正しさを指摘するにしては微妙言葉遣いだと思った。件の増田評価はしていないが。

予測済みでした。この内容が小説風なら指摘はそれで良いと思います

インターネッツ評価(の絶対値)がインフレしがち問題」のあらわれという気がする。玉石混交(石多め)の増田文章としては面白い部類な一方で、大絶賛のブコメを読んでからだと、言うほどか?ってなりそう

そう思います意見に対する違和感はないです。

私は増田愛敬を求めてしまうので、あんまり技巧派が増えるとそれはそれで寂しい。

トラバにも「場所に応じて」と書きましたが、これがすべてを物語ってるとは思います

一旦ここで全レスを止めます。せいぜい5ブクマで終わると思ってたので。

自分の中で結論は出ました。

2020-07-12

出戻り腐女子お気持ち表明

 私は腐女子である過去には自らイベントに参加し本を頒布するなどもしたが今はただの出戻りROM専である

私が二次界隈から去っている間に、この創作世界にも様々な変化があったように思う。

主に夢だ。

こんなにも市民権?をとっているとは過去腐女子には想像もつかなかった世界である


 私は夢は苦手であるけど、夢の人にケチをつける気はない。

彼女らは大変に気遣って住み分けし、支部ではタグを入れて事前注意をしてくれるし、別に避けているわけではないが彼女らの主張をSNSなどで見たことがない。少なくとも私は。

 しか最近ちょっと胸に来ることがあった。

原因はTwitterである

そしてその相手は同じ腐女子なのである

 女体化

別に嫌いではない。支部ジャンル女体化を描く人はいく人もいる。しか大勢いるそのうちの一人にもやっと来る。

 その人はいわゆるツイ廃で、心を病んでいる。よく死にたいツイートをしている。自らメンヘラ自称している。

私は過去経験から、8割くらいの二次同人女過去未来現在のどこかで心を病んだことがあると思っているので別にそれは気にならない。

 TwitterというのはSNSの中でも危険度の高いツールだと思う。呟きツールというだけあって、脳と指先が直結している。

気軽に自分自身についてツイートする。そして自分の好きなキャラについて考察したりする。

しかこちらは同時に同じような意見を見ることになるので、彼女キャラ考察というのはキャラでなくてご自身セルフ考察であるなあというのが分かってしまうのだ。

しろそのキャラは某人気王道バトル少年漫画主人公であるので、間違ってもフロイト的な、全ての心の問題は性問題であるみたいな、そういう考察にはなり得ないのだ。

 女体化作品でも作者が透けて見えなければよかった。たとえキャラ崩壊してだれおま状態でも気にならない。

しかしこんな明確に自分問題キャラ投影して、このキャラ考察はこうでこうで、などと大真面目に語られるともはや二次というより彼女彼女自身を描いたエッセイ?を見せられているような気になってしまうのだ。

 エッセイも好きだ。しかし、それは自分客観的に見れていたらの話ではないか

明らかに美化?した理想悲劇主人公女体化。もはやなり変わり夢と化している男性キャラ

絶世の美人(元はフツメン男性キャラである登場人物全員このキャラを愛している。総受け固定、などと語られると

自分ではなく好きなキャラを語っているというつもりなので)、こちらとしてはヲチ目線で見るしか無くなってしまうではないか

 男体のままならまだ自分ごまかすことができたかもしれないが女体化

もちろんこちらは見なきゃいいだけの話なのだが、こんな彼女リアルな友人も見ているだろう垢で、欲求不満です通りすがりの誰でもいいみたいな作品をその女体化キャラリアルチックに描かれられると、そんな赤裸々で大丈夫かとハラハラしてしまう。

なんだかひと昔前の携帯小説援助交際女子高生みたいなこと言っている。

援助交際ってお金目的なんだと思ってたけど、あれ、普通に欲求不満なだけの人もいたのだろうか? 

 ご本人は喪女発言もしている。

こういう自分の願望を自覚しているなら夢創作でやるだろう。

BLという隠れ蓑を纏っているなら他人にその願望をバレたくはないと思っているんじゃ無いだろうか。多分だけども。

きっと未来死ぬほど後悔しそうな気がするのだけど、ひと事ながら大丈夫なのだろうか。

それとも恥ずかしいと思うのは私がオババだからで今の若い人は平気なのかな。

追記

なんかこう書くとエラソーだなと思ったんで付け加えますが、正直BL性的表現というのは私も含め全て自己投影だと思ってます

自分の性についておおらかに表現するのに抵抗がある女性が、男性同士です、私とは無関係ですよ、という名目の元に性的もの創作物として昇華させていると思ってます

夢が苦手なのはそれが覆い隠されてないからってだけです。皆おおらかになったんだなあ。時代だね。

と思ったけど三次元があったな。三次元は私履修してないのでわからない。

2020-06-19

携帯小説ってあっという間に消えたね

2020-05-07

anond:20200507185052

掌編小説ですか。小生の頃などは携帯小説なんてものがありましたが、そのようなものでしょうか、掌で編む小説とは。

2020-04-25

anond:20200425103920

「いい年した成人男性小説読んでるというだけで気持ち悪いのに。」

とか書いてるけど、正直新書を好き好んで読む奴のほうが程度が低い。

かに新書面白いな、勉強になるなって思うのもあるけど、大体は「いかかがでしたかブログレベルで読む価値があるのってホントに一握りだわ。

参考文献もない。データもない。論点不明瞭。お気持ちで決めつける。こんなのばっかりで「よくこんな内容で出版できるな」と思う。

実際の研究者が書いた入門書みたいな新書はまだ良いよ。生物系の奴は面白いの多いし。でも社会歴史系はマジでゴミが多い。自己啓発系は論外。資源無駄

その点、ちゃん出版されてる小説は偉い。ネット個人小説より程度の低いのはまずない。素人が喚き散らした資源ゴミと違って、きちんとプロが書いたんだなって感じる。芸能人が書いたやつとか、ラノベとか携帯小説派生みたいなのはゴミだけど、基本的小説議論を主としないないか資源無駄ではない。


正直、新書とか自己啓発本読んで許されるのは大学生とか20代だけだよ。若いうちはゴミゴミと分かるだけでも価値があるから

でも相応に知識がついてるはずの3,40代にもなって「○○に騙されるな!」とか「○○しろ!」みたいな本読んでると馬鹿なんだと思う。

小説を読んで機微を感じる能力も鍛えようとせずに、ゴミ社会必要スキルをだと勘違いするような知性が欠けた奴ってヤバいよ。ラノベとか読みまくってる奴のほうがまだマシ。感性が死んでるだけだから頭脳ゴミを貯めてが思考が腐ってる奴よりは相当マシ。

2020-04-10

ツイッター群体(思い込み駄文

絵が綺麗だなと思って何となく見ると、比喩もなく何にもかかってない平凡な心情の垂れ流しをみんなが褒めていた。

この感じどこかで、と思ったら十年以上前にもなる携帯小説ブームのノリに近いのかもしれないという感覚に到達した。

読者も読者で、かつてドスト批評に「感動しました!」とか頓珍漢な感想を書いていた層に比肩する連中だ。

多分彼らは本音批評なんてする気もなく、適当に褒めとけばいい程度で感想を書いているんだろう。

これはたしかコミックスが売れない。実際金を払ってまでは皆ほしいと思わないらしい。

建前の裏側がコミックの先細りに直結している。漫画という果実は熟して今まさに腐り落ちようとしている。

別段玄人受けすればよいのではなく、最先端なら最先端なりに尖ったものや、極まったもの必要だと思う。

それがまるでない。

好きでもない友人を戦略的に増やしつつ、有名無実になることを専一に考えるのだから完成度は二の次になるのも無理はない。

本題。

思えばツイッター代表する文化なんてあっただろうか。ウィヒッヒー?

思い出せるものがほぼなにもない。

ツイッターには流動的な群体があるのみで、2chニコニコ固形物の保守的世界とはかけ離れている。

あんなに血が濃い集団はいまやニコニコはてなくらいになってしまった。無論それがいいとも思わない。

けれども群体として「名無し」であるツイッターはかつて殷盛を誇った名無しの集団よりも名無しになってしまった。

それこそ集団流行病のようだ。ニコニコでバズれば歌い手デビューするのか、という思いが巡る。

はてなでバズれば面白いアプリケーション開発者が出てきたのかと想像を巡らせる。あるいは村の闘争か。

ツイッターにおいては芸人か何かが一時的に有名になったのか程度しか思い浮かばない。

このあいまいさの問題ツイッターという母体が様々な形容内包しているからだろう。

EU的な集合体ツイッターなのではないか。けしてアメリカ的とは言えない。

多くのアメリカ人はアメリカを誇りにし、とき嫌悪批判するが、ツイッター民に自国意識はおそらくない。

明日使えるメディアが登場すればあっさり裏切ってそちらに向かうだろう。

そこにはマスとクラスタがあるだけでつながりといえば共通話題ユーロ)だけだ。

時々カタルーニャイギリス独立宣言するが、それをやる人物はせいぜいは5chで叫ぶ程度だ。

大利益を享受できるツイッターを彼らは捨てることはできない。

一致団結できない群れが国家形成すれば、それこそEU中国のようなまとまりのない中身になる。

システムがそうなのだからやがてツイッターはほころぶのではないか

国家になぞらえるのは無理があるか。

まあ、駄文。頭の中の妄言をそのまま推敲しないとこうなる。

2020-03-28

クラス底辺ぼっち女だった

小5から浮き始め、ただでさえ奇異な人間であったのに、恋バナにのれないことがどんどん大きな障壁となり(恋愛に彩られたもの……音楽ジャニーズドラマ少女漫画携帯小説etcの話からも浮き)、恋愛についぞ興味を持てぬまま、女子の輪に入る術も持たず社会に放り出された発達障害者。最低限の会話はできるが人間関係を築けない。部活動の友人が数人いたこともあったが、高校卒業から今の今まで新しい友人は1人も出来ず。かつての友人ーそれがわたしの今もつ友人の全てであり4人しかいないーとは、新しいライフステージで新しい関係を持つように成長していく様を見せつけられると息ができなくなりそうになるので、普段は連絡を経っている。年に一度会うか会わないか。あちらはあんなに優しいのに、わたし彼女らの人生が交差した一瞬は遥か昔だと思うと辛く、妬ましく、醜い感情に溺れそうになる。わたしにとっては数少ないたったの4人だが、彼女らには既に家族や新しい友人や恋人がいる。発達障害の筆不精も手伝い、年々便りの数は減っていく。

職場では変わった人として受け入れられているが、飲み会などは参加できない。怖いからだ。職場においてわたしは群れの一員ではなく、ただ愛玩動物のようなものである。無害で無力で、可愛がるには丁度良い。わたしはその愛玩動物の役に足りえるように取り繕い、尻尾を振る。不注意と衝動性でミスがつもるとき、彼らに見放されるのではないかと思い胃が痛む。変わり者の立場はひどくあやうい。

彼氏どころか友人もいない。寝て過ごすだけの休日と、変わった人としてなんとか見放されぬように努め、取り繕う平日を繰り返す。

時々、目一杯化粧をし、着飾り、服を買いに街へ出る。友達とはしゃぐ女子学生、彼氏と手を繋いで歩く女性子供の手を引くお母さん……わたしはそのどれでもない。店員にびくつきながら買い物を済ませる。「試着いいですか?」そう言えるようになったことが誇らしかったのも随分前だ。もう、言える。誇らしさはないけれど、未だに声が上ずるのは治らない。

ドラッグストアで買った安い化粧品、600円のイヤリング、無理して履くハイヒール。なんとか女性のようになろうとする。いつも、わたしはそこにいるべきでないように思う。店員は怖い。わたしが1人の友人も持たず、趣味もなく、ただ、人生をやり過ごそうとしてる紛い物の女であることを見透かしてくるように思える。いつか相応しくなれたら、BAさんからデパコスを買いたいと思う。そう思いながら、デパ地下惣菜を買う。惣菜売り場はよい。わたしにも居場所がある。

たまの贅沢は、1人で入るチェーン店と出前。本当は高いコース料理好きだ、が、一緒に入る相手はいない。友人は家族恋人のためにお金を使うだろう。それでもたまに、1人でホテルブッフェを食べに出かけ、生きた心地せずに食べて帰ることもある。コースを1人で頼み、ワインを飲むことが絵になるような美女であったら……と思う。残念ながらわたしは小さく弱々しい。

友人は出来ずとも、恋人なら作れるのかもしれない。顔は並みである。きっとわたしのような容姿タイプ男性もいるだろう。地味な、弱々しい顔。

男性と話すのは女性と話すより幾分楽である。異性として意識されている時の振る舞い方、媚び方は愛玩動物としてするそれに似ている。わたし恋人が欲しいのだろうか?人生経験として必要なのかもしれないと思う。経験を積むごとに大人に近づけるかもしれない。

好きなような気がする人はいた。しかし、感情はごく弱く閾値に達しなかった。もし、本当の恋であるなら、身を焦がすように、いてもたってもいられないように思うのだろうか?どちらにせよ、わたしには関係ない……と思う。

わたしはもう随分職場以外の人間に会ったことがない。大学だってサークルひとつもせずにただ、単位を取るためだけに通った。わたし人生に異性はいない。街コンへ繰り出そうか……と思うが、実行したことはない。

行為したことがない。人並みの性欲はあるが、自慰で事足りる。いっそ見知らぬ男で卒業してみてはどうだろうか?と思う。でもやはり実行したことはない。ただ自慰探究のためにだけに、ディルドでも買ってしまおうか?しかしこれもやはり実行したことはない。

群れの一員になりたかった、普通人間のようになりたかった。長年抱き続けた憧れは最早ない。そのことを考えると、嫉妬がふつふつと湧きそうになるから、いつも急いで目を瞑ってきた。

平穏でさえあればいいようにも思える。恋人よりも、散らかった部屋の片付けが、後回しにしているボタンけが洗濯が、ゴミ出しが……先であるように思う。発達障害わたし日常生活にかなりの困難を抱えている。無論、わたしに助けてくれる「理解ある伴侶」などはいない。少しストレスが溜まると破綻しそうになるぐちゃぐちゃの生活をなんとか維持する。わたしは、わたしのために持ち堪えなければならない。

理解ある伴侶」を探しに出かけようか?と、思う。探せば見つかるのだろうと甘い見通しと甘い確信がある。たが、わたしはそれを望んでいないように思う。想像してみる。少し不細工で、モテない男性アニメオタク。だけどそこそこな収入はある。少し変わり者。その人に愛される。その人に愛されて、わたしもその人を愛すだろうか?わたしの代わりに、洗濯物をタンスにしまってくれる人がいたらいいなと思う。そのためならセックスもできると思う。でも、家がわたしの家でなくなるのは怖い。家ではわたしわたしだ。息をつけるのは家だけだ。多分、わたしは1人を好んでいる。

普通の、人間の、女性恋人がいればそちらに行けるのだろうか?と思う。最早憧れはない。ただ、そちらはここより行きやすいのだろうなと思う。

子供を産めば少なくとも「母親」にはなれる。母のような人生はきっと悪くない。そうするべきなのだろうか?安泰。きっと、愛し合わなくても、恋い焦がれなくても、共に生活する人と自分の子供がいれば、死を前にした老い身体で、暗い穴の淵に立つような気にはならない。わたしは、「母親」にならなければ、将来孤独に飲まれるのだろうか?不幸な老婆になるのだろうか?今は、それほど孤独に辛さを感じていないようにも思う。

母親」になるべきなのもかもしれない。きっと子供かわいい。生きがいになる。でも、結婚したいと思っていない。子作りの相手だって居ない。それに、子供だってそんなに欲しいわけじゃない。将来の夢や目標もなく、ただぼんやりと歳だけをとっていく。老いるほどに、選択肢が減ることにあまり焦りはない。

生理の周期が整わぬまま大人になったわたしは、未だに産婦人科を怖がって、通わずにいる。このところ、卵管が痛むような気がする。怖い。それなのに病院の予約を後回しする自分は紛れもなく生活に困難を抱える障害者だという証左だ。メンタルクリニックだって、なかなか行けない。

わたしはどうしたいのか、いつもわからない。学部だって適当に決めた。就職だって適当に決めた。何にだってなれるのだ、と思う。母から逃れたわたしは、何にでもなれる。が、選択を前にして、何も望んでいない自分に気づく。

もっと、いろんなことが人並みに出来たらいいなと思う。憧れではなく、わたしのために。

平日と休日を繰り返す。祝日を待って、お盆を待って、お正月を待つ。毎日終わりを待ちわびる。この生活は、苦しかった学生時代ずっと待ち望んでいたそれであり、わたし平穏である。ここが、あるべき終の住処なのかもしれない。わたしは、案外この生活が気に入っているのかもしれない。散らかったベッドに丸まって眠る

孤独は時々辛く、しかし息苦しくはない。

いつか、デパコスを買えるぐらい大人になれたらなと思う。もうすっかり、大人であるのに。

anond:20200327070213

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん