はてなキーワード: バツイチとは
まだ個人情報とかにうるさくなかった頃の、某業界の大規模プロジェクトのお話。
年末年始にあたり、何かあったときに連絡が取れるよう、協力会社の責任者(=会議参加者)の電話番号を書いた一覧表が、プロジェクトリーダーから配られた。
そのとき、
「おいおい、この連絡先じゃ困るよ」
という声が上がった。
「この番号、別れた嫁さんとこの番号だから、ここにかけてもオレは出られないよ」
とのことだった。
それが1人や2人ではない。
「あーオレのもだ」
「ウチもだよ」
あちこちからそんな声が聞こえた。
ちなみにその業界のというより、とある業種のお客さん相手のプロジェクトでは、今でも週2・3回しか帰らない人が結構いる。
最後に会ったときは普通に別れたし、私は何も悪いことしてないのに何だろうと思いつつ、自分の仕事が忙しいことを理由に1ヶ月程こちらからも連絡をしなかった。
彼氏とは共通の知り合いはいないし、周りに付き合ってることは話してないので聞くことも出来ず。
フェイスブックで生存は確認できてたから、連絡したかったけどフラれた男に連絡するなんてプライドが許さなかったからしなかった。
DQNだしバツイチだし、住む世界が違いすぎるし、結婚とか考えれる相手でもないから、さっさと次の人見つけようって思ってた矢先、フェイスブックから連絡寄越してきた。
どういうつもり?って思ったけど、何があったか気になったから、とりあえず返事をして何やってたかを聞いた。
DQN時代のツケが回ってきて、地元でて逃亡してるらしい。そんなん知るか\(^o^)/って感じ。何がほんとで何が嘘かも全くわからないけど、私も暇だし、次までの繋ぎとして適当に連絡取ってた。ら、2日後また連絡がなくなった。
またかよwって感じだけど、生きてるか心配になって、連絡したけど音沙汰なし。
留置所にいて一文なしだから送金してほしいだと。頼れるのが私しかいないとか言ってたらしい。親も逃亡してること知ってるんだから親に連絡してくださいって言ったけど、本人が私にしか話したくないとかなんとか。
罪状は直接自分の口から言いたいからって弁護士は教えてくれず。
よく言うよね、逃亡先で女に世話になってるくせに。その女に世話になれよバーカ。
それでも私はきっと送金するのだろう。早く帰ってきてくださいという手紙と一緒に。
誰か私をとめてくれ。どうしたらいいか教えて
【追記】
誰にも話す人がいないけれど吐き出す所がほしくて初めて書いた匿名はてなで、思いの外コメントがあり驚いたのと同時に、自分の愚かさに恥ずかしくなりました。書くんじゃなかったと思ったけれど、コメント読んで目が覚めました、ありがとうございます。どうでもいいかもしれないけれど、補足と続きを。
増田:20代、社畜SE、ブス、スクールカーストは一軍の二軍の間、オタク(3次元)
フェイスブックで約1年前に再会→ごはんによく行くようになる(私の財布は出したことない)→付き合う→上記参照←イマココ
体の関係はないから、よくよく考えたら付き合ってすらない、都合のいい女だねこれ。都合のいい女ですらないかもしれんけど(文字にするとpgr案件すぎるw)
そんな話は置いといて。確かに詐欺かもしれないと思い以下を確認してみた
という訳で、弁護士の先生に、私ひとりで抱えるべき話ではないのでご両親に話して何とかしてもらってください、何度言われても結論は同じで時間の無駄です、ときっぱりお伝えしておきました。今後どうなるかは知らん。
ちなみに、お願いされた金額は、5000円~8000円の間の金額なので、引っ越しは出来ません。憂さ晴らしにポケモンでも買おうかな。
釣りでしたって言いたいけど、何もかも本当の話なので、身バレこわいけど、私みたいな底辺女がこれ読んでひとりでも救われますように。
【追追記】
※追記 11/18
この記事に対するお返事を書きました。
「「結婚をする人の…」を書いた者だけども。」を書いた者だけども。
昨日書いた結婚をする人の気持ちがわからない。に、たくさんのはてブ・コメントが付きました。
なぜ結婚をするのか?、結婚のメリット、についてのコメントをまとめると概ね以下の4つに集約されると思います。
要は金や見栄のために結婚するということだよね。
結婚した方がお得だ・カ・ラ。。。
みんなしてるカ・ラ。。。
ああ~悲しいなあ~。
これはもう法律がいけないんだね。
みんなが悪いんじゃない。
大人になったら結婚!社会保障受けるなら結婚!子ども作るなら結婚!みんなしてるから結婚!結婚!結婚!けっこーーっん!
たくさんのコメントを頂いたので、ここからはそれに対するお返事を書きたいと思います。
まず風俗に行ってセックスのイ・ロ・ハを教えてもらってください。
彼女はその次です。
「この人と一緒に居たい」と思えば一緒にいればいいだけで別に結婚をする必要はない。親友と同じです。
僕は結婚願望はないですし、今までしたいと思ったことも一度もないです。
お互い愛を誓うのはいいが、それをお上に書類出す必要はないよね。でも、愛と婚姻届がなぜか直接リンクしてる人にそういうこと言うとたいてい怒り出す。特に女。宗教と同じで、盲信してるんだと思う。
例え話だよ!バカたれ!
女がずっと独り身で仕事してるとそれだけでつけ入ろうとする人がいたし結婚もできないババアかと壮年の既婚男性の愛人候補にされたり、何かとしんどかった。結婚して本当に救われた。旦那にとても感謝している。
"人の気持ちなんて...それが普通" 故に生計を共にする集団を固定する方がおかしいとすれば、結婚だけでなく家族制度そのものが否定されるがその辺は?一部の機能不全な例をもって制度自体を否定するのは無理があるな
家族制度も正直意味わかんねーな。なくていいよ。人類みんな一つの家族です!
でも「インドカレーしか食べない」と誓わないと、インドカレーを失ってしまうんですよ?すごくインドカレーが好きな人にはそのほうがつらいですよ。
>結婚しても3組に1組は離婚 これよく勘違いされるけどその1年で結婚した人数とその年で離婚した人数比べてるから全く意味ないよ。
食べ物の好き嫌いとかも同じだけど、多くの人が賛成している感覚(物)を受け入れられない時は、自分に何かが不足しているか、見逃している可能性を疑うといいよ。
多くの人が賛成している感覚=正しいみたいな考えほど怖いものはないね。
人生には、心の底から信頼できて、一緒に変化の荒波を乗り越えていけるパートナーが必要。1人でも乗り越えられる穏やかな人生を生きる人には、もしかしたら不要かもしれない。
なぜパートナーは婚姻関係でなければいけないのか?パートナーは結婚とは関係ない。
それとなぜ結婚しないと孤独・一人ということになるのか理解できない。
「結婚子作りをして遺伝子を残すのが生物の義務なのにそれをしないお前は異常、考えを改めた方がいい」って繁殖至上主義者に言われたい? 屁理屈結構余計なお世話と思うだろ。他人だってお前に対してそう思ってるよ
オレは自分の考えに信念を持ってるから人から何を言われようとどうも思わない。
離職率も3割でブラックで辞めたくても辞めれない人もいるから5割は離職したいと思ってる。離職するために就職してるみたいなもん。就職する人の気持ちが分からない。 と聞いてどう思うかな。
全くその通りだと思う。
したくもない仕事をなぜイヤイヤやるのか?なぜフリーランスや起業しないのか?と思う。
一応、結婚契約書を交わして結婚記念日に更新をするようにしているよ。契約書はともかく、更新の作業はすれ違いを修正したり家事の分担とか見直す機会になるので、わりと実用的。
オレはガッキーが結婚をせがんできても芦田愛菜ちゃんが結婚をせがんできても絶対にしない。
なぜなら1ヶ月も一緒に居続けたらどんな美人・可愛くても飽きるから。
いやだから、インドカレーが死ぬほど好きだから結婚するんだって。毎日毎日インドカレー作って食べて、それでも飽きないからするの。逆にそんなに好きな相手が見つからない場合全然しなくてOK
意味がわからない。インドカレーが死ぬほど好きだから結婚するの意味がわからない。
僕はコーヒーが大好きで毎朝欠かさず自分で淹れてるけど、コーヒーとは結婚する気はないし、する必要もないと思ってる。
この先コーヒーに飽きるかもしれないし、飽きたら他の飲み物を飲むかもしれない。
そしてまたコーヒーに戻るかもしれない。
ドラマは全く興味ないので見ません。
北米やヨーロッパでは結婚しない家族もたくさんいるから、日本もそうなっていくんじゃないかな。あっちでは「なんで結婚したの?」って聞かれるらしいですよ。
日本は遅れてる。
ギャンブルをする人と同じ発想ですね。
家に帰っても独りじゃ淋しいやんか
それは知らなかった・・・。
"一緒にいるのが当たり前になったから一緒になる"の意味がわからない。
一緒にいるのが当たり前になった→結婚するってなることが意味がわからない。
何をそんなに荒れているのだ?ふられたか?ちなみにうちは籍は入れてるが、結婚式はしてないから神様には永遠の愛は誓っておらぬ。一緒にいて面白いからいるわけで。
一緒にいて面白いからってなぜ結婚しようとなるのか意味がわからない。
家族でい続けることは、子供、親戚付きあい、住居、金銭などのルールを守ることだ。ルールに縛られるからこそ、その先にある世界で1番大切なものを得ることができる。ルールもなく生きたいなら結婚すべきでない。
結婚しないとルールを守れないようないい加減な人間なのか?自分は?
婚姻制度は財産制度、子供や愛は直接関係ない。労働契約と同じで、自力で条件交渉出来る人もいれば、労働法/公的保障が必要な人もいる。既婚者が正社員だとしたら、損でも自由でいたい自営業型やニート等、色々いる
「子どもを育てるためだろ」というコメントをいくらか見たが、直接関係ないとするなら、その人達は何をもって「子どもを育てるためだろ」と言っているのだろうか?謎である。
完全な自由恋愛(出産)&子供は社会全体で育てるという制度だと、ごく一部の恋愛強者の男性が種を蒔きまくって、他の男性は子供を持てずに税金だけ延々支払ってモテ男の子供を育成する社会になりますね。
なぜ他人の子どものためには一銭も払いたくないという自分本位の考えになるのか理解できない。
付き合っている間は別れようと思えば一方的にいつでも別れられるから不安だ。たとえ何十年付き合ったとしても、相手がその気になれば明日から連絡を絶つことだって出来るんだよ
本来、人間関係というのはそういうものである。出会いがあれば別れもある。
それでも別れることになったのなら相性が悪かったのかもしれないし、タイミングが悪かったのかもしれないし、違う理由があるかもしれない。
人から、社会からどう思われてるのか気にして生きていく人生なんて虚しいですね。
なんでそんなに結婚しないことにこだわるのか分からん。 したい人がなんとなくしてるだけだよ。飽きたら離婚してるだけの話さ。
なんとなくしてる。。。みんな何も考えてないアホばっかということか。
新婚だけど収入増えるからそこそこの物件住めるし魔法の指輪で変なの寄ってこないし頑張って作ったごはん一人で消費しなくて済むし朝自分が起きれなくても起きる人いるから部屋暖まるし良いことだらけ
おっさんにはわかってもらえたのかな。
結婚を気分とか感情だけでするものという思いが強い人なんだろうね。愛情だけが結婚の意義と意味ではない。家族を経営するとか、子供を育てる協力形態とか、生計協同とかの面も見るべき。
それはオレ以外の大多数の人が思っていることではないか?
家族経営、子育て、生計を共にすることは結婚をしなくてもできるが。
まあ金銭面で結婚した方が若干のメリットがあることは理解したが。
結婚という制度を使って結婚ごっこしようぜ!のノリで15年以上経ちました。子どもいない!生活も別!古い結婚観に囚われてる増田がんばれ!
それいいじゃん。ただそれなら結婚する必要ないよねと思ったが金銭面で得するのかな。
元彼とTwitterが原因で別れて数年たつ
破局してから問題のTwitterアカウントは放置されていた
やがて、元彼は2個アカウントを作った
2個目は玉子アカウントで、FC動画配信、ニコ生主、エロコスプレイヤーをフォロー
ちなみに元々あったアカウント(今は放置)については、2個目に近かった。
私に隠れてやってたのを発見したので人間性がキモすぎて別れを告げた。
1個目のアカウントを見るたびに幸せそうで「生主フォローとか目をつぶって付き合って結婚しておけばよかった」と後悔してた。
が、ある日2個目のアカウントに変化があった。
なんと、女子○生の裏垢をフォローしていた。そして数回のリプのあとDMに移ったようだ。
会話を辿ると、今週のどこかで都内でオフパコするようだった。お金で。
ああ、そういえばこの人は私と付き合う前に「若い頃、女の子買ってたんだよね」と言っていた。
私と付き合ってる最中もそうだったのかもしれないが、まさか結婚して子供もいるのにまだやってんのかとオドロイタ。
いや~結婚しなくて良かったです。
結婚してたら、すぐに証拠押さえて離婚して、バツイチ子持ちになってたわ。
危ない危ない。
彼女と知り合ったのは、私が結婚で大阪に転居した先の近所にある病院だった。
彼女はDV男と同棲中で、目に青痰つけて出勤してきたり、首に締められた痕としか見えない内出血をつけてきたりしていた。
しかし元来彼女の看護師としてのスキルは高かったこともあり、「アレは男が悪い」と皆彼女に対して同情的だった。
私は生まれてこの方父親も含め男性に手を上げられたことが無かったので殴られても首を絞められても別れようとしない彼女の事が理解出来なかったが、まだ特別親しくもなかったので「色々な人がおるもんやな」くらいの感想しかなかった。
数ヶ月して私は彼女と同じ病棟へ移動となり彼女と一緒に働くこととなった。
「DV男と同棲する女」という色眼鏡で見ていたのに、一緒に働いてみると看護師としての彼女は本当に優秀で頼りになるしっかりした女性だった。
そして、それ以外の彼女はとても可愛らしく、ほっておけないような、同い年なのに妹のような、美人では無いが人懐っこい笑顔が印象的な魅力ある人だった。
私達はあっという間仲良くなった。
三十路を前にしてオトナになって初めて出来た親友と呼べる友達だった。
曰く、DV男の両親は所謂地元の名士だったが、悪い人に騙されて土地山を奪われた上多大な借金を抱えており、世間体至上主義な両親が自己破産するわけもないので、DV男が一生かけて借金を返すのだ、と。
その為に結婚式等は出来無いが、私も一緒に働いてDV男を助けていこうと思う、と。
色々言いたいことはあったが、彼女はバツイチでこども2人の親権を元夫に取られた過去があることや、今のDV男との出会いのきっかけは◯ムウェイだったことやらを考えると、行くとろこまで行かないとわからないのが彼女の人生なんだろう、と思い祝福した。
泣くばかりで何も喋れない彼女に、
「今どこにおるん?今すぐ迎えに行くからうちにおいで」
いう言葉が口をついて出た。
夫にも了解を得て彼女を迎えに行くと、彼女は家中の衣類を全て詰め込んだような大きなカバンを2つ抱えて泣いていた。
結婚したものの義父母義妹との同居生活は最悪で、DV男はかばうどころか一緒になってモラハラ発言を繰り返すばかりで、もうどこにも居場所が無い。
妊娠発覚した途端に洗脳が解けるが如くこれまでの色々な「オカシナ理屈がまかり通っている」事に疑問が湧き上がってきた。
彼女の実家は南の方にある離島で、離婚して独りになった母親がいるだけだが、他に頼る所も無いし一旦実家に帰ろうと思う。
そして、お腹の子は堕ろしたい、その時は付き添って欲しい、と。
彼女と母親との確執について何度か聞いた事があったので、実家に帰るという選択肢はちょっと現実的では無いかなとは思った。
それに首を絞められても顔にグーパン喰らっても別れられなかったDV男と、そんな簡単に別れられるだろうか?とも思った。
しかし、その時の彼女はヘトヘトに疲れきっており、ぼーっとしてるかと思えばシクシクと泣き出したりと情緒不安定の極み状態で、何はともあれ産婦人科で妊娠の確定をせねば、と病院に付き添った。
DV男は私の存在を知っているにも関わらず、私に電話もして来ず、職場に問い合わせもせず、ただただ彼女の携帯にロミオメールを送り続けていた。
現実的な対処は一切せずに、ひたすら彼女の心に毒を染み込ませていた。
「お前がいなくなってずっとあちこち探して歩きまわっているけど何処にもお前の姿が見えなくて途方に暮れている」
「僕をこんな辛い目に合わせられるのはお前だけだ」
「お前と一緒に行った桜並木は今も満開で美しいけれど、お前が居ないと桜はただの物体で何の意味も無い」
もっと他にやるべきことはたくさんあるだろうに、親には「あいつは友達の所に泊まっているから心配ない」と言い、自分の友達には嫁に家出された事は隠し通し、阿呆みたいなロミオメールを一日に何通も送信していた。
初めのうちは着信には出ていなかったが、家出三日目を過ぎたあたりで彼女は通話に出るようになった。
DV男が会って話がしたいと言うので、私は母に助言を受けて昼間のファミレスで私も同席し話し合う事にした。
同伴の男友達は昔ヤンチャしてました系で無駄に態度のでかい男だった。
DV男はどこだか忘れたが四大を出た後NYで一年留学した経験があり、たった1人でアメリカのディズニーランドに行った事が自慢話のひとつだった。
しかし今にして思えばFラン大からの親のカネでNYで一年語学留学だとしたら、NYで一年遊んでたけど友達出来なかったから本場でぼっちディズニーしただけの話だよな・・・。
取り敢えず四人でファミレスのボックステーブルにつき、さぁ話し合いを始めようかといった所でDV男が最初にした事は煙草に火つける事だった。
私がすかさず制止したら、DV男は慌てて火を消したが何故か苦笑いしながら、
「でも副流煙を吸ってるのは非喫煙者だけじゃないんですよ?喫煙者も副流煙吸ってますからね?」
と、のたまった。
はぁっ!?んなもんは喫煙者の自業自得やんけ!そんなしょーもない言い訳が妊婦に副流煙吸わせる免罪符になるとでもおもとんかこのドアホが!
と言いたいのをぐっと堪えて、「いやー、それと妊婦の前で煙草吸う事はちょっと話の次元が違いますよね(笑)」とやんわりたしなめたら、DV男は私を見て一瞬ハッとした顔をしたものの何やらモゴモゴ言いながら話題を変えてきた。
当初の彼女の言い分は「離婚も堕胎も一旦棚上げして実家に帰って少し独りでじっくり今後の事を考えたい」だった。
DV男の言い分は「実家に帰るならもう自分たちの関係が修復される事は無い。だから今すぐ帰ってきて欲しいしこどもも産んで欲しい。これからは両親・妹からお前をちゃんと守る。」だった。
私は本当に彼女の事が大事ならば今は実家で心身共に休ませてあげて、別居等準備が整えてから彼女を迎えに行けばいいのではないか?と提案してみた。
だがしかし、彼女の口から出てきた言葉に私は耳を疑うことになる。
話 が 違 う や な い か ー い !
彼女の荷物が少し残っていたので、私は彼女に「DV男と一緒に私の旦那に挨拶がてら荷物取りにきて。人として最低限のけじめやと思うからそれだけはお願い。」とメールを送ったが返信は無かった。
数週間後、忘れ物を持って彼女の家の近くまで行ってから電話をかけると、こけつまろびつ彼女が出てきた。
DV男に私達と会っている所を見られたくなかったのだろう。
上下だるだるになったスウェットにクロックスを履いてノーメイクにぼさぼさの頭で。
目には涙を湛えて「ごめんな、ほんまにごめんな」と私や旦那に何度も深く頭を下げ続けていた。
そんな彼女の姿を見ながら、
「あぁ、もうこの子と会う事はなくなるんだろうなぁ。」
と頭の中で考えていた。
私も積極的に彼女を助けようとしてくれた旦那に申し訳なくて、「なんだかんだ言ってあのDV男の事が好きなんだ」と裏切られたような気持ちにもなっていた。
番号は変えなかったから彼女から電話がかかってくればその時関係復活すればいいと思った。
そして、電話は鳴ることなく私は夫の地元へと転居し、私達の縁は切れた。
あれから14年経つ。
無理矢理別れさせることも堕胎させることも実家に帰らせることも、どれひとつ出来無いしするべきでは無かったからしなかった。
ただネットの世界に漂うDVの記事を目にする度に彼女にした事出来たかもしれない事をついぐるぐると考えてしまう。
14年も経ったのに、未だに。
西原理恵子さんはアルコール依存症の旦那さん(故人)に酷いDVを受けていた時のことを著書の中でよく書かれている。
その中で「DV被害者は洗濯機の中でぐるぐると回り続けているようなもの。まずは洗濯機の中からつまみ出す事が先決。シェルターなりに一旦避難させてDV男との生活が異常な状態であることを認識させる。DVの洗脳を解く。そうじゃないと簡単にまた洗濯機の中に
戻っていっちゃう」と言うような事を書かれていた(私の記憶によるものなので細部やニュアンスは違うかもしれません)。
私は洗濯機の中へ帰っていく彼女を引き止めるべきじゃなかったのか。
駄文最後まで読んで頂いてありがとうございます。
誰の目も気にすることなく、自分で自分の人生を生きていると実感することができる。
唯一つ、後悔していることがある。それは、ヤツに全ての貯金を渡したことである。
もし、これからDV野郎と離婚を考えている人がいれば、少しでも参考になれば嬉しい…
という大義と、「とにかく吐き出してしまいたい」という気持ちでもって、ここに私の経験を記したいと思う。
「元夫」と書くことすら抵抗感があるので、恨み辛みが表出していて格好悪いなぁと思いながらも、以降も「ヤツ」と記載させていただく。
ヤツと結婚したのは、私が三十手前で「そろそろ結婚したいな」と思っていた時期だった。
ヤツから猛アプローチがあり、数ヶ月の交際後、結婚するに至った。
当時から、ヤツのことを好きだったのかどうか、正直分からない。「この人と結婚したい」ではなく「いま結婚しとかないと誰ともできないかも」という気持ちが大きかった。
私のそんな気持ちは、態度にも表れていたのかもしれない。
ヤツは結婚後、共働きで仕事後に取り掛かる私の家事について、そのクオリティにいちいち口を出すようになり、私が反論すると、激しい口論となって、挙句手を出されることもあった。
「死ね!」は当たり前、「大した仕事もしてないくせに」だとか「親の人間性もクズ」と言われたこともある。
「暴力」については、殴られたことはない。手首を捻りあげられて骨にヒビが入ったことが二回、首を絞められたことが二回(一度は屋外で締められた)、
髪をひっぱって引きずられることが数回、寝ているところを枕ごと頭を蹴り上げられたことが一回。あと、至近距離で思い切り食器をぶつけられたこともあった。
それらのキッカケは、先述の「家事が未熟である」だとか、「友人と一緒にいた際の俺への態度が気に入らない」といったことであった。
家事については、CookDoの利用を説教されたり、布団カバーを替えた時に窓をあけていなかったことであったり、急な雨で洗濯物を取り込んだ際に投げ入れたことについてであったりした。
あるときは、私の大切な友人数名との食事会で、同席した私の友人発言に対してキレてしまい、急に店を出て、追いかけた私をひっぱってシャツを破き、車道へカバンを投げられたこともあった。
こうして書き出してみると、改めて「どうして我慢していたのだろう」と我ながら思う。
いや、実際には、黙ってただただ我慢していたわけではない。私は元来気が強く口が悪い。
「どうしてそんなことでキレられないといけないの」「私の友達の前でそんな態度しないで」と何度も言い返していた。結果、ヤツからは言葉だけでなく力となって暴力が飛んできたのだ。
次第に私は自信を失っていった。自分をなんて駄目なヤツなんだと思うようになり、常にヤツの顔色を窺い、帰宅するとヤツが早く寝ることをひたすら願いながらやたらとニコニコしていた。
仕事が好きで、その仕事を頑張る自分を、ときには落ち込んだりしながらも「そんなに悪くない」と思い、充実した毎日を送る自立した社会人だったはずなのに。
転機は結婚して数年目に訪れた。商社に勤めるヤツが海外赴任となり、約半年の単身赴任生活を送ることとなったのだ。
最初は、部屋に一人でいることが寂しく、早く会いたいと思っていた。
でも、一ヶ月ほど経つと、自由に友人と会い、自分の生活だけを考えれば良い生活が、
罪悪感がありながらも楽してたまらなくなってきた。
そして数ヶ月が経ち、洗脳がとけるように私はハッと気付いてしまった。
そう、単身赴任中の一時的な気楽さだとか、人と一緒に住む難しさだとか、そんなことではなく、
ただ、ヤツと一緒にいない自分の方が、堂々としていて、思い切り仕事をしていて、自由に意見を発言している。そんな自分の方が好きだと思ったのだ。
そして約束の半年が経過し、ヤツから「予定より一週早く、今日帰れることになったよ☆」とメールが来た日、
家を片付けられていないのに帰ってきてしまう!明日も仕事で朝早いのに帰ってきてしまう!あぁこれからまたあの生活が始まる!!
そういった精神的なプレッシャーをトイレで吐瀉物にしながら、私は決心した。「もう無理だ。別れよう」と。
ヤツが帰国して三日後に、夜ご飯の品数の不十分さについてキレられた際に、私は離婚を切り出した。
「私はあなたにふさわしい奥さんになれない。別れてほしい」と切り出した私に、
ヤツは「納得できない!」と暴れまわり(文字通り暴れまわったので壁に複数の穴があいた)、
散々に詰ってきたが、これまでと違って私が決して折れないと気づくと、泣き落としにかかってきた。
「一緒に暮らすことを楽しみにこの半年頑張ったのに」「必ず変わるから信じてほしい」等々…。
ある日には、夫婦ぐるみで仲良くしていたヤツの友人に囲まれ、「なぜ離婚するのか」と責められたこともあった。
実はこれが一番キツかった。私も、ヤツがきっかけとはいえ、彼らとは友人だと信じていたし、私の話を聞いてくれるのだと思っていたのだ。
そこで初めて、上記の暴力について打ち明けた。人に話すのは初めてで、すごく勇気を出して話した。
ところがその結果は、数時間に渡って「考え直してあげてほしい」「どんなときも支え合うのが夫婦だ」と言われつづけるだけだった。
このときのことは、今も思い出すと辛い。
信じていた友人に責められたことで、自分が物凄く非情な人間で、酷いことをしていると思ったし、誰かに話すと自分が責められるような内容なのだと思わされる出来事だった。
このとき、再度ヤツと話し合うことはした。しかしやはり私の決心は固かった。
そして遂に私はヤツに「二人で貯めた全ての貯金とこの家、それに家具家電も全部要らないから別れてほしい」と話した。
ヤツはかなりの守銭奴で、二十代でかなりの額を貯めており、結婚後も、給与を共通口座に振り込むことが一日でも遅れると激昂していた。
ヤツの貯金や家へのこだわりを感じていた私は、それまでの「貯金の半分はほしい」という主張を取下げ、とにかく離婚を最優先にすることにしたのだ。
ちなみにここまで、ヤツは「そんなに怖がらせていたのなら変わるようにする」とは言っても、暴言や暴力について謝ったことはなかった。
よく「DV野郎は暴力の後急に優しくする時期がある」と聞くが、ヤツの場合は、そもそも自分のやっていることを悪いことなどとは露とも思っておらず、
自分が正しいことを証明するための手段であり、怒らせる私が悪い、これだけ怒らせたら暴力は当然だ、と思っているようだった。
そして、私が金銭や家の要求を取下げたことで、ヤツはようやく離婚に同意した。
私の両親が結婚時に買ってくれた多くの家電もそのままに、結婚時に同一名義にした結婚前の貯金はもちろん、
この数年間に二人で貯めた数百万円のお金全てと引き換えに、私は自由の身となった。
離婚が決定となった頃、ヤツはかなり憔悴していて、愛情は全く無くなってもさすがに可哀想に思う気持ちも少しはあった。
しかし、家を出ようとした際にヤツに言われた一言で私に戦慄が走り、すぐに冷静になった。曰く、
「俺は100点満点を目指してほしかっただけなのに。」
この一言には、私の結婚生活の苦しさや、ヤツの全てが集約されているように思う。
ヤツは最後まで「帰国したら急に離婚と言われて可哀想な俺」と自分の立場を認識していたし、
私への暴力を悪いこととは思っていなかった。
それは、私が100点満点じゃなかったから。未熟な嫁が満点をとれるよう、一生懸命指導してきたら裏切られた、とでもいうような気分なのだろう。
『100点満点』って何だよ。
なんで毎日の生活で満点とらないといけないのか。しかもそれを採点するのは誰なのか。
そうして、自由になった私は、いい歳して実家の両親の援助を受け、どうにか一人暮らしを再スタートしている。
しかし、当初は開放感と喜びでいっぱいだったが、さらに数ヶ月が経過し、生活が落ち着いてくると、だんだんと腹が立ってきた。
なんで私は全財産渡しちまったのか、と。
これは、お金が無い苦しさからだけではない。もちろんそれもあって、欲しいもの買えない!なんて時に「ヤツめー!」と腹が立つこともあるのだが、
お金が一銭ももらえなかったということは、ヤツは私を苦しめていたということを最後まで認めていないのだ。
むしろ「俺は納得していないから、せめてお金はもらう」みたいなことを言っていたので、
これが数十万でも「暴力を受けた分の慰謝料としてもらいます」と受取ることができていれば、また気持ちが違ったかもしれない。
そう思うと、腹が立って腹が立って仕方がなくなってくる。離婚の成立に焦らず専門家に相談すればよかった!と思えてくる。
実際は、金銭で揉めていれば未だ離婚できなかったかもしれないし、
ヤツが逆上して刺されるようなこともあったかもしれない(離婚後、実家を急襲されないかしばらく怯えていた)。
DV野郎との離婚で金銭の要求は期待してはいけない、という話も見た。
それでも、私が「数年に渡って傷つき苦しんだ」という事実が、ないがしろにされているように思い、金銭を諦めたことだけは、今も時おり思い出して後悔することがあるのだ。
冒頭、「少しでも参考になれば」などと書いたが、これは「お金もらわなくて後悔しているから、そこは要求した方がいいですよ」という話として受取ってほしくない。
金銭でこじれてさらに困難な事態に陥る場合もあるかもしれないし、DV野郎とは、とにかく早く離婚することが第一だとは今も思っている。
ただ、「あまりに離婚成立だけを優先し、何の謝罪ももらえないままだと、憎しみを引きずりますよ」とだけは伝えたい。
いや、伝えたいというよりは、吐き出したかった。
読んでくださった方を不快にしていたら大変申し訳ないけれど、こうしてこの場をお借りして吐き出すことで、私の中の黒くて暗い感情の塊が、
少しはトイレに流れていったように感じる。
今は、公私ともに充実し、前より自分を好きになり、毎日を暮らしている。
私が抱えたままだった後悔は、友人(と思っていた人)を数人失ったことや戸籍にバツ印がついたことなんかじゃなく、
ヤツに怯えたままだったせいできちんとした謝罪を要求できなかったこと。
あのとき、理不尽な目に遭いながら主張できなかった自分を悔いている。でも、あのときはそれが最良の方法だったと分かっている。
悔しさは消えないけれど、「どうせなら謝らせたかったぜコンチクショウ!」と思えるくらい、
心が元気になったと信じて、また一歩前に進みたい。
余談だが、離婚後、暴力について他の友人に話した際、息を呑んで「殺してやりたい…」と言ってくれた人もいた。
というか、上記の友人数名以外は、皆一様に、こういったリアクションだった。
もし今悩んでいて、打ち明けた相手に「それでも簡単に別れたら駄目だよ」なんて言われた人がいたら、
たとえどんな場面でどんな理由があったとしても、暴力などという手段で自分の主張を通そうとする人間のことは、全力で捨ててほしい。
スーパーサセコだったので、男の人のセックスの上手下手は実際にやらなくても、
わかるようになった。セックス下手な男は性格に問題あるケースが多いので、
ちょっとかっこいい位でなびかない方がいいよ。
いわゆる遊び人みたいな男は全員セックスが下手だった。これ確定っていっていい。
いろんな女の子とセックスしてるんだろうから上達しても良さそうなのに、下手。
全然優しくないんだよね。触り方も何もかも。これ、年齢とか関係なくて、
オッさんでもチャラチャラしてる人は本当に下手。
・オタク 下手度80%
カメコさんや、同人誌書いてるタイプの人ら。まず、ボディがだらしない人が多い。
太った人は体臭キツイ事も多くて、シャワー浴びてもらってるのに辛いとかあった。
テクニックに関しては、身体中を舐めまわしたがるとか、ずっと乳首触り続けるとか、
一点に執拗な人が多かった気がする。
・童貞 下手度70%
童貞さんも大概下手。大学生くらいの若い子とかは、体力あるんだけど
触り方が強すぎて痛い。あと、腰バシバシ振ればいいってもんじゃないから。
AV見過ぎみたいな話もあるけど、飲んで欲しいみたいな
むちゃくちゃいう人もいる。ちゃんと伝えれば止めてくれる事も多い。
・おじさん 下手度40%
40代超えてくると、持続力なくなるんだなーって知った。
若い男の人では見た事ないけどバイアグラとか使う人、結構多いんだよ。
おじさんっていっても属性いろいろだけど、総じて前戯は上手目。
向こうからセックスしたがってきたのに、すぐ疲れて中折れて勝手に傷ついてる。
フォローするの少しめんどくさい。
このくらいからは上手ゾーン。長いこと付き合ってたパートナーがいた人は
比較的上手な人が多かった。100人斬りみたいな男は下手の代名詞だけど、
3年付き合った彼女が3人いたとかは、相当上手な人が多い印象。
長期的にセックスをすることの意味がわかってて、優しく扱ってくれる人が多い。
なんというか、相手を喜ばせることが好きだったり、食欲と性欲が近かったりとか
そういう事なのかもしれないけど、皆やたら努力家だった。
ただ、技巧に走りがちで、ムード作るのが上手とかってわけではないので、
ムードも含めてセックスですよというのを教えてあげると良いと思う。
参考までに。
1巻は面白かったんだけど一つ引っかかることがあった。
主人公の木根さんは映画オタクで自分の好きな映画をバカにされたり、あるいはオススメ映画を見ないだけでも超怒る一方、自分は平気で他人の好きな映画をバカにしたり中指を立てたりする。その行為というかあり方自体は別に問題ない。そういうキャラなのだ木根さんは。
そういう木根さんのあり方に対して、作者が無自覚だったり無批判なスタンスではないのかな、というのが引っかかってた。木根さんは映画オタクとしては正しいんだけど、一般人としてそれはどうよっていう視点が無いのは嫌だなと。キャラクターに関する思い入れのバランスを思いっきり欠くと、しまいには『妖怪アパートの幽雅な日常』みたいなグロテスク作品になってしまうのだ。
でも2巻をみて少し安心した。ルームシェア相手のバツイチ佐藤さん視点で木根さんのイタさ面倒くささが存分に描かれている。映画ビリギャルを借りて見たいような人からマッドマックスにハマる人はどう見えるのか、同じ映画を何回も見に行ってしまう人はどうなのか。
え、ジブリ見たことないんですか木根さんな第7話、衝撃の第9話等、見どころも多くあった。面白かったです。
ちなみに3巻冒頭にあたる第13話は「うわ またバットマン見てる」「私それ全然面白くなかったな」で始まります。まだヤングアニマルDensiで読めるはず。
私の父親であった男は自分が既婚者である事を母親が未婚で妊娠するまで隠し、バツイチだと嘘をついていた。
その子供は流れてしまったが、母親はバカだったので「別れてくれるなら付き合う」と言って本当にバツイチになって来た男と愚かにも交際を継続し、再婚して二人の子供を成し、案の定不倫の病の再発した父親に捨てられた。
独りになっても母親はバカだったのでまた既婚者と関係を持ち、怒り狂った本妻が家へ押し掛け、小学生になる子供の前で母親と堂々と不倫相手に関する言い争いをした(注)。
一時期は不倫相手と結婚できるならお前なんか捨てても良いと子供本人に向かって言い放つ程頭の狂っていた母親だが、母親がわりであった祖母(私から見て曾祖母)の死を転機として目を覚まし、不倫相手と縁を切って独身男性と再婚した。その男性が父となってからは実家では概ね平穏な家庭が続いている。
(注:なおこのとき私は不倫相手をパパと呼ばされており、まだ不倫という概念を知らなかった。その言葉を初めて知ったのは、子供たちとの帰宅時に家の前に座り込んでいた本妻を見た母親が泣きながら女友達の家へ駆け込んで通報し、やって来た警察官にその友達が『彼女(母)とその女性の旦那さんが不倫の関係で』と説明をしていた時の事だった。度重なる本妻の来訪に悩まされての事だろうが自業自得の案件に呼びつけられる警官も気の毒な事である)
このような家に育った私は、年を経る毎に次第に自分の家に何が起きていたのかを悟るようになり、そして深く不貞というものを憎むようになった。
血のつながった両親はもちろんの事、便所ブラシと肉便器の間に産まれた、母親の不倫相手の本妻やその子供から殺されても仕方がない薄汚れたクソガキである自分自身の血も憎くて仕方がなかった。
丁度インターネット黎明期に10代後半であった私は、ネットの世界で自分と同じ思いをしている子供がいないか、子供にそんな思いをさせている親は何を思っている/いたのか、それから何年もかけて探して回るようになった。
そうして20代の私はミソジニーかつミサンドリーの煮込みうどんとなった。両親共に不貞の加害者であった自分には増田のように片方の性を神聖視する選択肢がそもそも無かった。
今は違うが当時の世論もネットも本当に酷いもので、不貞に異議など唱えようものなら男の場合は浮気をする甲斐性がある有能な男を妬んでいるモテない駄目男、女なら男をつなぎ止める魅力と寛容さのない裏切られて当然のゴミ女、と罵倒されるのが当たり前の場所だった。要するに男の浮気には異様に甘く女の浮気は独身女が既婚の男に股を開くパターン以外の選択肢があり得ない、昭和男尊女卑の一番酷いところを鍋底にこびりつく焦げカスになるまで煮詰めたような場所だった。
増田と同じように私には、不貞などせず縁もなく、普通に生きている人たちの姿は誰ひとり目に入らなかった。この世にはまだ裏切っていない人間と裏切った人間と裏切られた人間の三種類しかいないと本気で思っていた。男も女も皆クズでどうせ裏切り者以外は100%裏切られるのだからモノだけを心のよりどころとしていれば良い、そうすれば傷つかずに済むと20代の前半はずっと考えながら生きていた。
とはいえ日常的に他人に攻撃的な言動をとっていた訳ではない。表面上はごく普通に接していた。
(ただ一度もうすぐ結婚するという高校時代の女友達が、結婚報告と同時にそれが略奪婚であると明かし、「彼(二股をかけていた便所ブラシ)と一緒に裸でベッドにいる時に元彼女が訪ねて来て凄く怖かったの」とかいう寝言を吐き始めたときだけはどうしても取り繕えなかった。裏切られた元彼女は男と同じ職場であったらしく、結婚式の招待状を元彼女にも出そうかと男に尋ねてわざと楽しんでいるという話を聞いた時点で「最低だね」という感想をついに黙っていられず縁を切った)
それ以外はリアルで不倫をしている人に会っても概ね知らぬ振りをしていられた。
幸いにも私の周囲には、自分のしている不貞を本能だからと男は皆不倫して当たり前とかいう理由で正当化しようとするバカはおらず、私も「でしょうね男はみんな不倫しますよ私の父もそうでした○○さんのお父さんもお祖父さんもひいお祖父さんもみんな不倫して奥さんを泣かせて来たし娘さんも結婚したら旦那さんに不倫されて同じ目に遭いますよね楽しみですね」とか「まあそれはご勝手ですけどお子さん間違いなく股ユルになるかだめんずになるか誰とも付き合えない人間不信のメンヘルになるかの三択ですね、よかったですねソースは私と妹です」などと大人げの無い嫌みを言わずに済んだ。
一方ネットはそういうバカを見つけるたびに上記の言葉を投げてやって楽しむ自傷行為が日常茶飯事だった。一度「俺の親を侮辱するな」とか言い返して来た客観性という概念を知らないほんまもんのバカがいて今風の表現を借りれば大草原不可避であった。
そんな中である日2chの浮気・不倫板に親に不倫された子供のスレというスレを立てた。
スレ立て当初は滅茶苦茶に荒らされまくり、親が不倫したのはお前のせいだ、お前らは捨てられて当然だと書き込まれる事も幾度となくあったが、それでも細々と何スレか続いた。リアルタイムで親の不倫を知って苦しんでいる中高生を慰め、昔親の不倫に苦しんだが今は幸せだという年長者に慰められ、何より「不貞なんかして家族を傷つける奴はクズだ」という意見を誰にも否定されず堂々と言える場ができたことに心のよりどころが生まれた。
(何しろそんな事リアルで言おうものなら「世の中白か黒じゃない、大人になれ」「ご両親も苦しんでいたのだから理解してあげろ」とかいう説得力もクソもない思考停止を押し付けられる選択肢しか当時はなかったのだ。毒親に苦しむ子供に対して子供を愛さない親はいないから親を許せと平気で言うバカが幅を利かせていた時代なのだから当然と言える)
そうして私は少しずつ立ち直って行った。
気づけば周囲の状況も随分変わっていて、不貞をしている者を見れば男女を問わず咎められる空気が徐々に優勢となっていた。
もしかすると初めからそうで、前段に書いた「当時の世間」は一部のバカに惑わされた私の視野の狭さによる思い込みでしか無く、ただ私が自分を傷つける意見の方に自ら近寄って行っただけなのかも知れない。「そんな人たちばかりではない、良い人を見つけたら幸せになれる」という声は今も昔も確かにあった。ただ誰がそんな人たちで誰がそうではない人たちなのか明確に見分ける術のない自分には何の救いともならなかっただけだ。
最終的に「クズとそうでない人を見分ける事におびえる必要はない。誰がクズだか分からないから全員を断ち切る必要もない。相手がクズとわかったら即座に切ればいいだけ」と自分で出した答えがとりあえずの結論となった。
元増田の世界には小学生でスマホオナニーを、中学校で公開キス動画を、高校で円光を大学で数股変態プレイを、会社や家庭で不倫を楽しむ女しかいないのだろう。増田の母も祖父母も妹もそういう女たちなのだろう。男も増田自身を含めてそうした性の乱れた同類ばかりで、そうした人間たちとその価値観を厭わしく思い咎める者は男女問わず誰もいないのだろう。それでいいと思う。
私自身そうしたものには何一つ縁無く生きて来たしそういうものには自他を問わず永久に無縁であってほしいが、増田にそれを証明してやる義理も縁もない。増田にとっては長らく喪女として生きて来た私のような者は女ではなく産廃としてカテゴライズされている可能性も高いことだし。
私の世界には男と女がいて、その中に割合は分からないがクズが混じっている。どこの誰がクズか分からないのは今も同じだが、それを悪として捉え被害者の心に寄り添える人が私の他にも沢山いると知っている。その対処法も彼らから沢山学んで来た。
クズとわかれば捨てれば良い。わからないうちは自分が親しくなりたい人と親しくしていれば良い。自身が自身の憎むクズに落ちぶれなければ良い。今はそう思って生きている。