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2016-10-15

響きは好きだけど使いどころのない日本語

こけつまろびつ

家出してきた親友を受け入れた結果その後音信不通になった。

彼女と知り合ったのは、私が結婚大阪に転居した先の近所にある病院だった。

彼女DV男と同棲中で、目に青痰つけて出勤してきたり、首に締められた痕としか見えない内出血をつけてきたりしていた。

しかし元来彼女看護師としてのスキルは高かったこともあり、「アレは男が悪い」と皆彼女に対して同情的だった。

私は生まれてこの方父親も含め男性に手を上げられたことが無かったので殴られても首を絞められても別れようとしない彼女の事が理解出来なかったが、まだ特別親しくもなかったので「色々な人がおるもんやな」くらいの感想しかなかった。

数ヶ月して私は彼女と同じ病棟へ移動となり彼女と一緒に働くこととなった。

DV男と同棲する女」という色眼鏡で見ていたのに、一緒に働いてみると看護師としての彼女は本当に優秀で頼りになるしっかりした女性だった。

そして、それ以外の彼女はとても可愛らしく、ほっておけないような、同い年なのに妹のような、美人では無いが人懐っこい笑顔が印象的な魅力ある人だった。

私達はあっという間仲良くなった。

三十路を前にしてオトナになって初めて出来た親友と呼べる友達だった。

その後彼女紆余曲折の後DV男と結婚することになった。

曰く、DV男の両親は所謂地元の名士だったが、悪い人に騙されて土地山を奪われた上多大な借金を抱えており、世間体至上主義な両親が自己破産するわけもないので、DV男が一生かけて借金を返すのだ、と。

その為に結婚式等は出来無いが、私も一緒に働いてDV男を助けていこうと思う、と。

色々言いたいことはあったが、彼女バツイチでこども2人の親権を元夫に取られた過去があることや、今のDV男との出会いきっかけは◯ムウェイだったことやらを考えると、行くとろこまで行かないとわからないのが彼女人生なんだろう、と思い祝福した。

数カ月後、彼女は泣きながら私に電話してきた。

泣くばかりで何も喋れない彼女に、

「今どこにおるん?今すぐ迎えに行くからうちにおいで」

いう言葉が口をついて出た。

夫にも了解を得て彼女を迎えに行くと、彼女家中の衣類を全て詰め込んだような大きなカバンを2つ抱えて泣いていた。

その上、彼女妊娠していた。

結婚したものの義父母義妹との同居生活は最悪で、DV男はかばうどころか一緒になってモラハラ発言を繰り返すばかりで、もうどこにも居場所が無い。

妊娠発覚した途端に洗脳が解けるが如くこれまでの色々な「オカシナ理屈がまかり通っている」事に疑問が湧き上がってきた。

彼女実家は南の方にある離島で、離婚して独りになった母親がいるだけだが、他に頼る所も無いし一旦実家に帰ろうと思う。

そして、お腹の子は堕ろしたい、その時は付き添って欲しい、と。

彼女母親との確執について何度か聞いた事があったので、実家に帰るという選択肢ちょっと現実的では無いかなとは思った。

それに首を絞められても顔にグーパン喰らっても別れられなかったDV男と、そんな簡単に別れられるだろうか?とも思った。

しかし、その時の彼女はヘトヘトに疲れきっており、ぼーっとしてるかと思えばシクシクと泣き出したりと情緒不安定の極み状態で、何はともあれ産婦人科妊娠の確定をせねば、と病院に付き添った。

堕胎までのタイムリミットは三ヶ月弱程だった。

DV男は私の存在を知っているにも関わらず、私に電話もして来ず、職場に問い合わせもせず、ただただ彼女携帯ロミオメールを送り続けていた。

現実的対処は一切せずに、ひたすら彼女の心に毒を染み込ませていた。

「お前がいなくなってずっとあちこち探して歩きまわっているけど何処にもお前の姿が見えなくて途方に暮れている」

「僕をこんな辛い目に合わせられるのはお前だけだ」

「お前と一緒に行った桜並木は今も満開で美しいけれど、お前が居ないと桜はただの物体で何の意味も無い」

もっと他にやるべきことはたくさんあるだろうに、親には「あいつは友達の所に泊まっているか心配ない」と言い、自分友達には嫁に家出された事は隠し通し、阿呆みたいなロミオメールを一日に何通も送信していた。

初めのうちは着信には出ていなかったが、家出三日目を過ぎたあたりで彼女通話に出るようになった。

DV男が会って話がしたいと言うので、私は母に助言を受けて昼間のファミレスで私も同席し話し合う事にした。

DV男も男友達を1人伴ってくるとの事だった。

初めて会うDV男はインテリの優男風に見えた。

同伴の男友達は昔ヤンチャしてました系で無駄に態度のでかい男だった。

DV男はどこだか忘れたが四大を出た後NY一年留学した経験があり、たった1人でアメリカディズニーランドに行った事が自慢話のひとつだった。

しかし今にして思えばFランからの親のカネでNY一年語学留学だとしたら、NY一年遊んでたけど友達出来なかったから本場でぼっちディズニーしただけの話だよな・・・

取り敢えず四人でファミレスボックステーブルにつき、さぁ話し合いを始めようかといった所でDV男が最初にした事は煙草に火つける事だった。

彼女妊娠を知った上で。

私がすかさず制止したら、DV男は慌てて火を消したが何故か苦笑いしながら、

「でも副流煙を吸ってるのは非喫煙者だけじゃないんですよ?喫煙者副流煙吸ってますからね?」

と、のたまった。

はぁっ!?んなもんは喫煙者自業自得やんけ!そんなしょーもない言い訳妊婦副流煙吸わせる免罪符になるとでもおもとんかこのドアホが!

と言いたいのをぐっと堪えて、「いやー、それと妊婦の前で煙草吸う事はちょっと話の次元が違いますよね(笑)」とやんわりたしなめたら、DV男は私を見て一瞬ハッとした顔をしたものの何やらモゴモゴ言いながら話題を変えてきた。

当初の彼女の言い分は「離婚堕胎も一旦棚上げして実家に帰って少し独りでじっくり今後の事を考えたい」だった。

DV男の言い分は「実家に帰るならもう自分たち関係が修復される事は無い。だから今すぐ帰ってきて欲しいしこどもも産んで欲しい。これからは両親・妹からお前をちゃんと守る。」だった。

私は本当に彼女の事が大事ならば今は実家で心身共に休ませてあげて、別居等準備が整えてから彼女を迎えに行けばいいのではないか?と提案してみた。

だがしかし彼女の口から出てきた言葉に私は耳を疑うことになる。

別に実家に帰りたいって言うてるわけやない。」

 話 が 違 う や な い か ー い !

結局一週間程で彼女DV男の元へ帰って行った。

彼女荷物が少し残っていたので、私は彼女に「DV男と一緒に私の旦那挨拶がてら荷物取りにきて。人として最低限のけじめやと思うからそれだけはお願い。」とメールを送ったが返信は無かった。

数週間後、忘れ物を持って彼女の家の近くまで行ってから電話をかけると、こけつまろびつ彼女が出てきた。

DV男に私達と会っている所を見られたくなかったのだろう。

上下だるだるになったスウェットクロックスを履いてノーメイクにぼさぼさの頭で。

目には涙を湛えて「ごめんな、ほんまにごめんな」と私や旦那に何度も深く頭を下げ続けていた。

そんな彼女の姿を見ながら、

「あぁ、もうこの子と会う事はなくなるんだろうなぁ。」

と頭の中で考えていた。

その通り彼女からの連絡は途絶えた。

私も積極的彼女を助けようとしてくれた旦那申し訳なくて、「なんだかんだ言ってあのDV男の事が好きなんだ」と裏切られたような気持ちにもなっていた。

そのせいで自分から連絡をとることもしなかった。

機種変の折に彼女アドレス登録しなかった。

番号は変えなかったか彼女から電話がかかってくればその時関係復活すればいいと思った。

自分は動かず彼女から歩み寄って来ることを待った。

そして、電話は鳴ることなく私は夫の地元へと転居し、私達の縁は切れた。

あれから14年経つ。

無理矢理別れさせることも堕胎させることも実家に帰らせることも、どれひとつ出来無いしするべきでは無かったからしなかった。

ただネット世界に漂うDV記事を目にする度に彼女にした事出来たかもしれない事をついぐるぐると考えてしまう。

14年も経ったのに、未だに。

西原理恵子さんはアルコール依存症旦那さん(故人)に酷いDVを受けていた時のことを著書の中でよく書かれている。

その中で「DV被害者洗濯機の中でぐるぐると回り続けているようなもの。まずは洗濯機の中からつまみ出す事が先決。シェルターなりに一旦避難させてDV男との生活が異常な状態であることを認識させる。DV洗脳を解く。そうじゃないと簡単にまた洗濯機の中に

戻っていっちゃう」と言うような事を書かれていた(私の記憶によるものなので細部やニュアンスは違うかもしれません)。

私は洗濯機の中へ帰っていく彼女を引き止めるべきじゃなかったのか。

変な意地を張らず私から連絡を取ればよかったじゃないか

あの時の子は無事生まれたのか。

今、彼女は、元気に暮らしているのか。

初めてはてブに書いてるので無駄に長文になってしまいました。

駄文最後まで読んで頂いてありがとうございます

彼女の事を思い出す度に沼にハマって堂々巡りになる現状を脱したいので、何かご意見が頂けたらありがたいです。

2009-03-13

http://anond.hatelabo.jp/20090313093137

そういう深読みも出来るんだけどさ、この小説ってそういう楽しみ方をするものなのか。こけつまろびつ不器用青春を愛でる小説だと思っているのだが。

全能者も全鈍感者もいないだろ。別にところどころつじつまが合わなくても、俺は気にしないで読んでいるよ。

 
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