まだ個人情報とかにうるさくなかった頃の、某業界の大規模プロジェクトのお話。
年末年始にあたり、何かあったときに連絡が取れるよう、協力会社の責任者(=会議参加者)の電話番号を書いた一覧表が、プロジェクトリーダーから配られた。
そのとき、
「おいおい、この連絡先じゃ困るよ」
という声が上がった。
「この番号、別れた嫁さんとこの番号だから、ここにかけてもオレは出られないよ」
とのことだった。
それが1人や2人ではない。
「あーオレのもだ」
「ウチもだよ」
あちこちからそんな声が聞こえた。
ちなみにその業界のというより、とある業種のお客さん相手のプロジェクトでは、今でも週2・3回しか帰らない人が結構いる。