はてなキーワード: MtFとは
以前からずっと、不安と焦燥感が消えてくれないし、何もしていないよりは多分ましだろうから。
・私について
30代女性。
‥と言うには若干語弊があるかな。ちょい前までは戸籍上は男性だったから。いわゆるトランスジェンダー、MtFってやつ。
・私を苦しめてること。
戸籍の性別を変えて、女としての生活も営んでるのに、どうしても自分を女と思えない。不思議だよね。
原因は自分でもわからない。長年「自分の身体は女のものではない」という現実を叩きつけられていたせいか、はたまた私が「男でも女でもない性」なせいなのか、現状自分でも答えが見当たらない。
これにはとても満足してる。「書類を提示しても、裸になっても「女」でいられる」という安全・安心感もあるしね。
・では何が問題なの?
端的に言うとセックスが止められない。現状「仕事」とかもろもろの、主に時間的事情がある程度ストッパーになってるとは思うのだけれど‥。
・以前からそうだったの?
やはり性別が何かのはずみでバレるのが怖かったし、男時代は性嫌悪が相当強かったから。
(男時代も「未経験」ってわけではない。職場の人に囲まれて、逃げ切れない状態で風俗店に連れてかれたことがあったから。まぁ非常に嫌な記憶だし、当時もそれ起因で病みかけたからね‥。)
・なぜ止めれないの?
先ほど「自分を女と思えない」と書いたけど、セックスしてる間だけは、抱かれてる間だけはその感覚を忘れられる。専らこのせいだと思う。
あと私、「自分の身体に起こったことを、自分の身体に起こったことといまいち思えない、どこか他人事に思える」っていう状態にもあったんだけど(これはこれで苦しい)、この感覚も忘れられるんだよね。
まとめるといわば、「セックスしてる間だけ、自分が自分でもあり、女だと思える」から。
もちろん、セックスするたびに性別がバレてたらそうも思えなかったんだろうけど、カミングアウトすることなしにセックスして、結果的に「元男と悟られることはなかった」っていう経験を複数積むとね‥。
(なお、カミングアウトなしのセックスに最初に至った経緯も、「お客さんにさんざん酔わされて、断りづらい状態でなし崩し的にOKしちゃった」という駄目パターン。)
・怖くはないの?
もちろん怖い。妊娠だけはしないとはいえ、性病のリスクはあるし、元男とバレたときに何をされるかわかったものじゃないし。
それに、こんな私でも大切に思ってくれる人はいるわけで、彼・彼女に対して裏切り行為をしているような気分にもなる。
正直、いつかは破綻するような気はするんだけど‥。
・結局
どうしたらいいのか私にもわからない。
「自分が自分だと思えて、自分が女だと思える」っていう感覚は私にとってはもはや唯一の希望になってるし、この感覚を手放すのかと思うと、セックスを手放すこともできなくなりつつある。
「自分が自分だと思えて、自分が女だと思える」代替手段があれば、たぶん私もセックスからは離れられるんだろう。でも、その答えが見つからない。
自問自答を繰り返したあげく「セックス」っていう答えを出してしまうあたり、本当にダメなやつだと自分でも嫌悪感を催すし、都度死にたくなる。
私はいったいどうすればいいんだろう。
いやいや、単に怖いだけ。
ただ…趣味女装へのマイナスイメージも徐々には減ってきてはいるものの、
男が好きな性同一性障害としては、女を性の対象として見るような趣味女装(それに準ずるように見えるMtFビアン)と
同じカテゴリーに入れられるのは嫌なんじゃ無いのかな…と想像してるだけだから。
ただ某MtF YouTuberが、MtFがビアンかどうかはフィーリングで分かるみたいな動画やってて、
そこでビアンのMtFを見下してる様に見える節もあったからな…。
ただ、そこは人によりけりかもしれないね。
「陰茎つき女性も銭湯の女湯に入れるべき」との意見に対して生じる問題について話し合う流れへ…「騙りをどう対処すべきか」「女性の嫌悪感はどうする」など - Togetter
https://togetter.com/li/1401831
というのがホッテントリにありましたが、ポストオペMtFの(あくまで)一当事者としては、こういうことを大きな声で言わないで欲しい、と思ってしまいます。まあこの人の立場も理解はできますし、オペ自体については別にしたくなければしなければいいと思いますが、その人の心の安寧のために他の人の平安が脅かされて良いということにはならないでしょう。
わたしはオペ・戸籍変更(修正)して随分になりますし、結婚して日常普通に暮らしていますが、それでも公衆浴場に行こうと思いません。
ブコメで書いている人もいましたが、シスヘテロの人でも色々コンプレクスがあったり(あるいは単に習慣や趣味として)人前で裸になるのを嫌がる人がいるくらいなのに、とてもそこまで自分の身体に自信が持てません。よくよく観察したら違和感くらいあるでしょうし、それで少しでも他人が不快な思いをするなら、わざわざ敢えて公衆浴場に入る必要はないでしょう。家にお風呂がないなら仕方ないかもしれませんが、わたしならそれでもコインシャワーに行きます。
皆、多少なりとも我慢して譲り合って生きているのだから、自分が少し人と違うからといって、声高にアピールしすぎてはかえって逆効果になるのではないでしょうか。もちろん、歴史的経緯などがあるので積極的に理解をすすめなければいけない、というのはその通りだと思いますが、とにかく平穏無事に日常を送れることが第一なのですから、敢えて人様を刺激するようなことは避ける方が懸命だと思います。
だらだらと失礼致しました。
マイノリティみたいな括りで敵と味方!みたいになってるんだろうけど
レズ:レズからノンケには転向しやすい傾向がある、異性愛の女性よりむしろ収入が高い
ゲイ:ゲイは一生ゲイなことが多い、異性愛の男性より収入が低い
トランスジェンダー(MtF、男→女):実はIQはちょっと高い、でも失業率も自殺率も異常に高い、手術後は子供も物理的に遺せない、LGBTへの批判で槍玉に挙がる筆頭(女湯に~とか女子スポーツで~みたいな)、フェミニストからも攻撃される
トランスジェンダー(FtM、女→男):IQはちょっと低いけど社会適合してる、特に失業率とかめちゃくちゃ高い訳でもない、その気になれば子供も遺せたりする、男湯云々の論法やフェミニストに叩かれてるのも見たことがない
ここだけ考えても中身は違うのに、なんで同じトピックで括ってるんだろう?
てかLGBT問題ってジェンダー論みたいな括りで扱われるけど、フェミニズムと言うより、実際は(身体的に)男のつらさ系のトピックなのでは・・・?
おそらくそれが原因で注射をした2,3日は体調が悪いし、気分の浮き沈みも激しくなる。
理性的なつもりでいるけど、後で振り返れば内面はすごく感情的だったりする。
注射してからしばらく経過したあとだと受けるダメージが10でも、
些細なことで人をすごく嫌いになる。
仕事上の付き合いなら表情には出さないけど、一人になってからどうすればあの人を解雇させることができるか、
どんな怪文書を書けば雪辱が果たすことができるか、なんて物騒なことを考えてしまう。
だが、そんな期間が過ぎれば、なんであんなにも人を憎んでいたのだろうと我に返る。
ステータス異常中は自分の異常性に気づいていても抑えることができない。
注射後だからと言い聞かせても、自分が憎んでいることを正当化できる材料を探してしまう。
年を追うごとにこの傾向が強くなる。
誰かアドバイスをください
大陰唇の毛穴に沿って水ぶくれみたいなのがガッツリできてて。その集合したところがボッコリ腫れてんのよ。
昨日まではあらあらって感じだったんだけど、今日になってからなんか脚の付け根に違和感あるし、夜になったらズキズキ痛み出してて。腰もだるいし。
調べたら初めてヘルペスかかったらこういうリンパの腫れとか全身の倦怠感とか症状強く出るって書いてあって。
こりゃかなり疑わしいわと思うし、女だと膣内とかにも広がってる可能性あるから絶対プロに診てもらった方がいいんだけど。
私ヘテロセクシャルじゃないし非モテだから三十路過ぎた今まで異性と性交渉ないのよ。ゼロ。オールフリー。
でもって、昔に生理痛が激重で婦人科で診てもらった時も、最初の問診で「性交渉なし」っつったらめちゃくちゃ怪訝な反応されたわけ。
で、「性交渉経験無い方なら内診とかしない方がいいと思いますし…」みたいな感じで、診察らしい診察もしてもらえなかったし。せっかくガバッと見てもらいやすいようにワンピース一枚で行ったのに。
でも正直体調悪いし。田舎だから「○○市 婦人科 レズビアン」とか検索してもそれっぽいの出てこないし。妊娠出産を望むシスヘテロ女性向けのクリニック、って感じのところしかない。あと逆にFtMまたはMtF向けのホルモン治療してくれるところとか。そういうことじゃないんだなぁ…
トランスVSフェミ面白すぎる 特に非当事者アライの右往左往が
「マイノリティである女性とLGBTを虐めるマジョリティであるシスヘテロ男がなんもかんも悪い。俺はマジョリティだけど女性とLGBTの味方のアライ。俺のようにマジョリティの原罪を引き受けない他の男は差別主義者、恥を知れ!」
こういう雑なジャッジをどんな問題にも下してきたLGBT(&フェミ)非当事者アライが、マイノリティ同士が戦争し始めたせいで、どっちに味方すべきかうろたえているのを見るのがとても楽しい。
いや、気持ちはわかるよ。
TERF(トランス排除ラディフェミ)の酷さは今更言うまでもないが、トランス当事者の側にも「MtFの俺は女湯に入ってグヘヘと思ってるよ」と下種発言したり「TERFのみならず、トランス差別発言を諫めない傍観しているだけの有力フェミ・学者フェミも敵、フェミは全て敵、戦争しかない!」って追い詰められちゃってる気の毒な人もいて、正直どっちの味方もしたくないよね……
それでも、こうやって揶揄されるのをわかっていながらフェミとトランスの和解のために自分なりの意見を述べたり、率直な困惑を表明したりと発言を続けているアライの人たちは偉いよ。
恥ずかしいのは、この問題にだんまりを決め込んじゃってるアライね。
あからさまなLGBT差別が今ここにあるというのに、これまで「シスヘテロ男が悪い」でジャッジを下せる差別問題には漏れなく48時間以内に「お気持ち」を表明してきた模範的なビジネスマンのごとき勤勉さはどこにいったのか?
「アライの人」w
「マイノリティである女性とLGBTを虐めるマジョリティであるシスヘテロ男がなんもかんも悪い。俺はマジョリティだけど女性とLGBTの味方のアライ。俺のようにマジョリティの原罪を引き受けない他の男は差別主義者、恥を知れ!」
こういう雑なジャッジをどんな問題にも下してきたLGBT(&フェミ)非当事者アライが、マイノリティ同士が戦争し始めたせいで、どっちに味方すべきかうろたえているのを見るのがとても楽しい。
いや、気持ちはわかるよ。
TERF(トランス排除ラディフェミ)の酷さは今更言うまでもないが、トランス当事者の側にも「MtFの俺は女湯に入ってグヘヘと思ってるよ」と下種発言したり「TERFのみならず、トランス差別発言を諫めない傍観しているだけの有力フェミ・学者フェミも敵、フェミは全て敵、戦争しかない!」って追い詰められちゃってる気の毒な人もいて、正直どっちの味方もしたくないよね……
それでも、こうやって揶揄されるのをわかっていながらフェミとトランスの和解のために自分なりの意見を述べたり、率直な困惑を表明したりと発言を続けているアライの人たちは偉いよ。
恥ずかしいのは、この問題にだんまりを決め込んじゃってるアライね。
あからさまなLGBT差別が今ここにあるというのに、これまで「シスヘテロ男が悪い」でジャッジを下せる差別問題には漏れなく48時間以内に「お気持ち」を表明してきた模範的なビジネスマンのごとき勤勉さはどこにいったのか?
この記事とその1つ前の記事への反応だけど、みんなが訳知り顔であの発言を叩いていることに疑問を感じる。
LGBTの当事者が自分のセクシャリティーを受け入れられないという場合もある。
そして、界隈にいればわかるけど、セクシャリティーが変わることなんてザラ。
活動家でない当事者からすればそんなに叩くほどのことでもないと思っている当事者も少なくないと思う。
おそらくここまで叩かれている理由は「戻る」という言葉をつかった点についてなのだろう。
だけど、当事者から言わせてもらうと、もしマジョリティーに戻る方法があったのなら、私はその選択をしたかった。
今の自分を今のままで受け入れる(正確に言えばまだ受け入れきれていない)のにはすごい消耗する。
普通の人が文化的な活動をする時間を何千時間も堂々巡りで希死念慮に苛まれて、貴重なリソースを浪費してきた。
周囲の人から向けられる好奇心の目、社会での扱いの明らかな変化、海外にいけばその落差はより顕著になる。
悩みのタネに気づいたあの頃に、そういった方法論があったらどれだけ救われたことかと今でも思う。
だから、言葉選びのような瑣末な問題でそういう選択肢自体を潰すことに恐怖を覚える。
否定的な意味を若干含んでいた言葉だったかもしれないが、あの方法・方法を探求する姿勢を全否定して欲しくない。
ちょっと前には、「マイノリティに理解がある自分・世の中を変える自分」を目指す人が自己肯定を強化したいがために
同性愛者ならばオープンにするべきだと決めつけで正義を振りかざしてきた人が散見された。
そんな話をゲイの友人とも話題にしたことがあったが、今回のバッシングも似たようなものを感じる。
フェミニスト女性とトランスジェンダー女性(MtF)のバトル、公衆浴場だのトイレだの問題に矮小化されてるけど本質はツイフェミのY染色体憎悪でしょ
MtFは生まれたくもないほうの性別に生ませられて幼少期からいじめだの身体への嫌悪だのなんだので辛い人生送ってきて、それでようやく性別移行できる段になってもフェミニスト()から「MtFは多様な男性のあり方の問題です」とか「MtFへの差別は男性たちが解決すべき問題」とか言ってくるんでしょ
持って生まれたくもない性染色体を偶然持って生まれしまい、そのことが原因で体験したくもない性別二元論に基づく養育を施され、そうやって人生からひたすら疎外された極めつけがそのあなた方の言う「持って生まれた性別に責任を持て」ってこと?やっぱり絶望しかなくない?
そりゃ自殺がやたらめったら多くもなるよ。命の値段がそれだけ軽いんだろうね。こういうこと言うと「死ぬ死ぬ詐欺?」とかまた言われるんだろうけど実際に自殺した話はそれだけよく聞くんだよ残念ながら。
世の中には誰でも知っている物語をこんな風に汚れた目で見ている奴もいる。
物心付いた頃から、世の中に存在する数多くの人魚姫の絵本に対して、言いようのない困惑を抱いていた。
人魚姫、それは様々な子ども向けの読み物の中で唯一、女主人公が読者の目に全裸を晒す場面のある物語だった。
幼少期の俺にとって、魚の尾鰭が人間の女の下半身にすげ替わった直後の人魚姫の描写は、あまりにも衝撃的だった。
人魚達には人間のように、動きにくい服で生身の体を覆い隠す文化がない。
ほとんど生まれたままの体に装飾品をつけ、自由自在に海の世界を泳いでいる。
しかし、直前のページまで「人間ではない空想上の生き物」として許されていた人魚姫の姿は、人間の下半身と接続した途端、突然「子どもが見てはいけない生々しいもの」に変質する。
人魚姫が人間になろうとして、何もわからないまま「なり損ねた」ぶざまで痛ましい姿が、あの裸身なのではないかと俺は考える。
実際、アンデルセンによる原作には、王子に姿を見られた人魚姫は、自分が何も身につけず裸であることに後から気づき、慌てて長い髪で体を覆い隠したという描写がある。
この恥じらいの描写は、人魚姫が目を覚ますまで、無言でその場に突っ立って彼女の姿を眺めていた王子の態度と併せて考えると、両者の間にいたたまれなくなるほど明確で圧倒的な力関係が最初からあることを示しているように思える。
特に海外の絵本の挿絵にその傾向があるが、高貴な衣装で身を固めた王子が、恥ずかしそうな表情と共に髪や海藻で乳房や下腹部を隠している裸の人魚姫を見下ろしている構図は、見ていて心の奥がザワザワするほど暴力的だ。
かつて王子の命を救った尾鰭を自ら手放した今、高貴な人魚の姫はもはや空想上の美しい生き物などではなく、恥や罪や裏切りや支配のある人間世界の一員、何も身を守るもののないか弱い全裸の小娘に堕ちてしまった。
人魚姫の絵本で初めてオナニーを覚えてしまった幼少期から、こんなことを数十年間悶々と考え続けている。
正直恥じらいの描写だけではなく、人間の枠に収まるべきじゃなかった存在が、無理矢理人間に変身させられてしまう理不尽さ自体が性癖なんだと思う。
10代の頃から、ネット上で見つかる限り、世界中の人魚姫の絵本の画像を保存している。特に人魚姫が人間に変身した直後の場面の挿絵を執拗に集め続けた。
動画サイトに上げられている、この童話をモチーフにした国内外のアニメ作品(プロアマ問わず)のスクショもそこには含まれている。
この物語が時代や地域を超え、世界中の人に愛されている証拠だ。
去年、最近の人魚姫の絵本が萌え絵に寄ってきているとか、そもそも30年前から書店で売られている定番の絵本の画家は当時活躍していた有名なアニメーターだとか、そんな議論がネットの一部界隈を騒がせた。
俺にとっては今更な話だ。
子ども向け絵本に相応しい絵柄というものは時代によって変わるのだとか、特定の画風や表現に目くじらを立てる大人の方が歪んでいるのだとか、どちらも冷静で健全な意見だと思うが、上記の葛藤を長年抱えている俺個人にとっては疎外感しか湧かない。
絵柄がどうであろうと、この世で作品として表現された多くの人魚姫に対して、俺は欲情するし、ポルノのように見なしてしまう事実がある。
絵本を生み出し子どもに届けることを職とする人々には、こんな読者がいることを心から申し訳なく思う。
しかし、原作の内容からして、やはり人魚姫は初めから人の心の後ろめたい部分を刺激する歪さを含んだ物語だったのではないだろうか。
人間への変身を遂げた直後の人魚姫の肢体を、露わに描くことの是非は正直わからない。
わざと扇情的に描くこともないんじゃないかと思う。そんなことをするせいで俺のような変な人間が出てしまう。
あくまで自分の体感だが、実は2010年前後から、子ども向けの読み物における人魚姫の挿絵の表現に変化が現れつつある。
2010年代(ゼロ年代からそうだったかもしれない)の人魚姫達は、痛ましい裸体を王子や読者の目に晒すことが前よりも少なくなった。
浜辺に倒れて気を失っている人魚姫は、何も着ていないのではなく、鱗が変化したと思われる可憐なドレスを予め身に纏って描かれるパターンが増えている。
俺は正直、その傾向にものすごく安堵している。
もう欲情しなくて済むし、後ろめたさを感じなくてもいい。
そうすれば人魚姫の清純さ、可憐さ、儚さ、気品は十全に表現される。
さっきまで被服の概念のない無垢な世界で生きていたせいで、自分を愛さない男の目に一糸纏わぬ裸体を晒す、愚かで無知な少女はいない。
俺は間違いなく、おそらく意図的にこんな理不尽で無垢で蠱惑な物語を歴史に残したアンデルセンを、良くも悪くも一生恨み続けることだろう。
追記:
向こう見ずで愚かな少女の憧れが、最後に宗教的に高尚な愛と犠牲の境地に昇華していく話だというのは理解しているんだけど、なんかそこに至るまでの過程に、清純になりきれないエグみやエロさが含まれているような気がする。
個々の絵本やアニメのような派生作品には、言いづらいけどオカズを探してたはずなのに純粋に芸術性の高さに圧倒されてしまうような素晴らしいものも多い。特に東欧の絵本とかすごい。
どちらかといえばアンデルセンだけじゃなくて、数年周期でよくネットで「人魚姫の絵本がエロい」と騒がれる絵(30年前からおそらく今に至るまで日本で1番手に入りやすい人魚姫の絵本が出典)を描いた高橋信也さんにも複雑な気持ちを抱いている。
エロ目的で描かれたものじゃなく、社会で広く受容されているし文化的にも高い評価を受けている作品を幼少期からずっとオカズにしていることは、とてもじゃないがこの先なかなか打ち明ける場がないだろうと思ったので、一度言葉にしてみたかった。
これを投稿して16時間後の今、「王様の耳はロバの耳」の床屋のような気分でいる。肩の荷が降りた感じだ。
訂正すると、画像が2000枚あると書いたのは多少不正確だった。
人魚姫関係以外の非三次元のオカズ(MtFのTSFとか)も合わせてまとめたフォルダの画像の総数が2500枚程度だった。
実際にあの場面の画像を今まで確認・収集できている人魚姫派生作品の数は、300前後になる。1作品から複数の画像を保存する場合が多いのでこうなるんだろうな。
基本的に俺は変身前の人魚姫の姿で抜くことができず、本当にピンポイントで人間になった直後のあの場面だけに欲情してしまう。なので人魚の姿での画像は集めていない。
加えて、子ども向けとはいえ裸の少女が描かれている微妙な場面の画像が、人魚の姿での明るい表紙絵や、華やかなドレスを纏った終盤のシリアスな場面の挿絵に先んじてわざわざネットに上がる頻度は、やはり少ないと言っていいだろう。
こんな目的意識を持ってネットの海を長年徘徊していると、海外の人魚姫好きが日本の東映が昔作った長編アニメ映画とディズニー版を比較したレビューを書いていたり、ディズニー版はディズニー版で色々な(俺のようにおそらく性の目覚めを奪われてしまったのだろう人間を含めて)ファンがいたり、ニコ動のボカロ曲がアンデルセンの原作通りの筋書きを教えてくれる作品としてyoutubeの投稿者の間で何年も根強い人気を持っていたり、simで人魚姫の物語を再現する動画投稿者が定期的に現れたり、各国で様々な人魚姫が作られている様子がわかったりと、とにかく色々な受容のされ方を目にする。
そこで起きている現象を自分しか知らないままでいるのは何となく惜しいような気がするので、具体的にこの派生作品のここがエロいと感じてしまうという懺悔を含めて、ろくなものにならないだろうが雑な考察をまたいずれ投稿するのもありかもなと考えている。
4/18 再々追記:
ブコメの中に池田浩彰さんの名前が挙げられていたので回答します。
あの本は確か残念ながら絶版になっていたはずだけど、小学生の頃に図書館で見た時はかなり動揺した。
人魚のデザイン(知らなければ画家の名前でググってほしい)もそうなんだけど、画風の美麗さといい、しっとりと柔らかそうな人体描写といい、一度見たら忘れられないような印象の強さがある。唯一無二。普通に絵画として好きだけど、色々な気持ちになる。
この投稿を読んで実際どんな派生作品があるのか調べてみたくなったというブコメもいくつか見かけるけど、個人的には「little mermaid andersen」とか「人魚姫 絵本」とかに色々な単語(legsとか裸とか)を加えながら、グーグルやyoutube、あとピンタレストでもずっと黙々と検索していた。
英語もいいけど、youtubeだとフランス語やスペイン語、あとイタリア語とかで「人魚姫」を意味する言葉を検索しないと辿り着けない動画も色々ある。正直その辺の検索ワードはウィキペディアの人魚姫の記事の各国語版を参照しながら、読めなくてもスペルがそれっぽい単語を勘で拾って打ち込んだりしていた。
いつのまにか性癖の話は脇に置いてでも、一つの童話に対してあれほど多様で豊富な派生作品が存在する様子を誰かに知ってほしい気持ちが湧いてきた。
実際に集めた画像を見てみたいというコメントもあるけど、しかし、その多くはそもそもエロ目的なんかじゃなく純粋な作品紹介のためにネットに上げられたものが大半なんだ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/b.hatena.ne.jp/entry/4666961341665668706/comment/senbuu
マジキチすぎる
差別はマイノリティが標的の場合しか成り立たないよ。男女だと女性がマイノリティ。だから「男性お断り」でも男性差別にはならない。ただし気を付けたいのは体は男性、心は女性という例。このような方は女性だから。
差別が絡む社会問題に関心を示す増田も多いが、その割にいまだこのような誤解がはびこっている。
そのせいで無用な衝突が生じている。
増田たちはそろそろこのような社会問題を論評する時、「弱者カースト」の原理を理解した上で発言してもらいたい。
理解といってもこの原理を実際に適用すること自体には必ずしも賛成する必要はない。
増田自身の意見は賛成でも反対でも保留でも構わないから、原理に従うとどのような論理構造になるか知っておく必要がある。
実際ダブルスタンダードだ、極論だと叩かれることも多いsenbuu氏のコメントだが、弱者カーストの原理を知っておけば氏の論理展開が驚くほど簡明かつ一貫していることが分かる。
弱者カーストとは要するに、社会的な弱者としての弱さの度合いが高ければ高いほど優先的に厚い配慮の対象と見なされる序列のことだ。
言うまでもなくインドの元々のカースト制度とは逆向きで、弱者が優先される原理だ。
社会運動の救済対象を選ぶ基準として用いられることが多く、社会的トリアージと呼ぶこともできるだろう。
序列の知識は大学教員や社会運動家らの間で広く共有されており、政治的正しさ(ポリティカルコレクトネス)、文化の盗用、権力勾配、非対称性など増田でおなじみの概念もこの序列に従って運用されている。
弱者カーストの中では性別(ジェンダー)、性的指向(セクシュアリティ)、国籍、民族(エスニシティ)、人種、障がい、出身地などの社会的カテゴリーによって細かい序列が設定されている。
「マイノリティカースト」ではなく弱者カーストと呼ぶことが適切だ。
弱いことと人数の多さは必ずしも一致せず、中には特権的なマイノリティ、あるいは多数派の弱者といったカテゴリーも存在するからだ。
マイノリティではなく弱者としてとらえることで、多数派を形成する女性や中国人の弱さを考慮し、特権を持つ移民国家の白人の優先度を下げることが可能になる。
カーストの上位の者に対し、下位の者がネガティブな言動を及ぼした時にそれは「差別」と見なされる。
逆に上位の者が下位の者に及ぼした場合には「差別」とは見なされず、「対抗」「抵抗」などの認定を受ける。
つまり同じ言動であっても、それが「差別」なのか「対抗」なのかは主体と客体がそれぞれ弱者カーストの中で占める位置によって規定される。
ここで注意しなければならないことは、社会における大半の人々は最上位でも最下位でもなく、中間的なカーストに位置づけられることだ。
自分より弱者カーストの下位の人間に対しては大抵の言動が許容されるが、上位の人間からは何をされても耐えなければいけない。
同じ人間でもある側面では弱者と見なされるが、別の側面では強者と見なされることもあるだろう。
弱者カーストの中では、数多ある社会的カテゴリーそれぞれに弱さ・強さが定められている。
一人一人の人間の弱さは、彼女または彼が持つすべてのカテゴリーの弱さのレベルを合計して決まる。
弱者カーストと似た概念に「かわいそうランキング」があるが、ランキングの順位はこの弱さの合計値によって決定されているといえる。
つまりかわいそうランキングはそれ自体が原理というよりも、弱さについての計算結果なのだ。
https://matome.naver.jp/odai/2141052638959681901
かつて、埼玉で全盲の女子高生が駅付近で何者かから暴行を加えられるという事件が起きた。
極めてセンセーショナルに報道されたため、記憶に残っている増田も多いだろう。
当然、未成年の女性、そして全盲という最重度の身体障がいを持っている人を攻撃したとあって、連日連夜評論家や各社社説が逃亡中の犯人を非難する声明を発表した。
しかし数日後、警察の捜査が進むにつれ浮上した犯人とは誰もが予想だにしなかった人物だった。
このことが判明したその日の夜には、いっせいにマスメディアの扱いは縮小し、評論家もこの事件についていっさい口を閉ざした。
やがて事件自体が存在しなかったかのように、日々は続いていった。
この事件で犯人像が明らかになった瞬間、報道の風向きがいっきに変わった理由は、弱者カーストの原理で説明できる。
未成年の女性がそもそも弱者カーストの上位に位置づけられる弱者だが、最重度の身体障がい者というカテゴリーは上位2位から5位程度に位置づけられる弱さを持つ。
仮に健常者の中年男性が彼女に危害を加えたとすれば、この男性は社会的に死を迎えることになるだろう。
しかし弱者カーストの中でも、最重度の身体障がいよりさらに弱いとされるカテゴリーが少数存在する。
この事件の犯人は確かに中年男性だが、ただの中年男性ではなく受け答えも難しいほどの知的障がいを抱えていた。
彼が女子高生に加えた危害が不問となってしまうことも、増田なら理解できるだろう。
昨年末からインターネットを騒がせている例として、TERF-MtF論争がある。
TERF(Trans-Exclusionary Radical Feminist)と呼ばれるフェミニストの一部の女性たちが、MtF、身体的に男性から性転換を経て女性になった人たち(いわゆるトランス女性)を女子トイレや銭湯などの女性限定の空間から排除せよと訴え始めた。
その理由とは、性転換しても肉体や染色体が男性であるMtFは潜在的にシス女性(身体的にも精神的にも女性である人々)の脅威となり、性被害に対するシス女性の不安が払拭されないということだ。
中には過剰にMtFの事件を取り上げて非難するような動きも起き始めた。
TERFに対してはMtF活動家が抵抗し始めただけでなく、やがてジェンダー問題に詳しい大学教員や社会運動家も批判の声明を公式に出す事態となった。
過去にはシス男性(身体的にも精神的にも男性である人々)から受ける差別に対して共闘することも多かったフェミニストとMtFだが、twitter上での激しいやりとりが続いている。
TERFの中には反セクシズムの急先鋒として名をはせた人もいた。
かつて女性差別が話題になった時には、大学教員から理論的支援を受け、差別的な思想を持つ男性たちと戦いを繰り広げた人だ。
しかしTERF-MtF論争が燃え広がるにつれ、大学教員たちはTERFを見限った。
このことで、TERFの中には落胆の声を上げる者もいる。
大学教員たちがなぜ女性差別との戦いの局面では支援したTERFを切ったのか、弱者カーストの原理によって理解できる。
確かに二元的ジェンダーで見れば圧倒的に男性よりも女性の弱さが優先される。
しかしトランスジェンダー(シスジェンダー)という別のカテゴリーに着目すると、弱者カーストの中でもトランスジェンダーがシス女性を含むシスジェンダーよりもより弱い位置づけになっている。
弱者カーストの原理では、TERFよりもトランスジェンダーであるMtFがカースト上位として優先的に配慮の対象となる。
大学教員や社会運動家も弱者カーストに基づいて、TERFが訴え続ける不安感よりもMtFの安心感を優先することにしたのだ。
実際、senbuu氏もこの問題では弱者カーストの原理に忠実に従い、ラディカル・フェミニストの主張とは明らかに毛色の異なる以下のコメントを残している。
痛いニュース(ノ∀`) : トランスジェンダーとして女性に認定された男が10歳少女を強姦 スコットランド - ライブドアブログ
http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1987624.html
性自認とともに性的指向も女性だったと考えれば矛盾はない(性別違和かつ同性愛者ということ)。だからこの件で性的少数者をバッシングしようったって、そうはいかない。ということで、あえて痛いニュースにブコメ。
もし社会運動の専門家たちに瑕疵があったとすれば、それはTERFたちに勘違いをさせてしまったことだろう。
シス男性による差別と戦う局面で、TERFが訴える性暴力への不安感や男性に厳しい言説を専門家たちは全面的に支援し寄り添った。
しかしあくまで専門家たちは弱者カースト下位であるシス男性への対抗だからこそTERFの言説を全面的に許容したにすぎず、同じ言説をカースト上位に対しては投げかけることは到底許されるものではない。
専門家たちが寄り添う中で弱者カーストの原理の存在をきちんと説明しなかったせいで、TERFの中には自分の不安感にねざす主張がいついかなる時にも認められると勘違いしてしまい、刃をMtFに向ける者も出てきた。
結果として論争は混迷を極め、いまだ解決とは程遠い状態が続いている。
このような厳格な弱者カーストの原理を、シス男性、シス女性、トランスジェンダー、そして社会問題に関心を持つすべての増田が理解しておくべきだ。
27歳、162cm、60kg、Hカップ、巨乳に伴いガタイもよいが、まあ顔もよい。
上記スペックならまず男にモテてもいいはずだけど、驚くほど男にモテない。
告白はおろか、連絡先を聞かれることも、ナンパすら、ストーカーもいない。
人生、たったの一度も。
黒髪ぱっつん舌ピアスでもなければ、全身ブランド品でも、坊主頭で刺青が入ってるわけでも、男に見えるくらいボーイッシュなわけではない。
モテるというのは自分が所属したコミュニティで、告白、ストーキング行為、自分を取り合ってのキャットファイトが起きることを示している。
大体、所属コミュニティに、近しい女性が20人いたら1〜2人は自分を好いてくれる。
ノンケ女性、レズビアン、バイセクシャル女性、MTF女性、この4種類の人間にしか好かれない。
男性女性どちらにもモテないのなら、自分の需要がないのだと諦められる。
でもこうまで、女性にしか好かれたことがないと、鏡に映る女性は自分にしか見えない幻想で、本当の自分、周りが認識してる自分は男なんじゃないかと最近思う
女騎士さん「ば、バカな……こいつは男なのに……なぜ私たち女性しか使えない『聖剣カコウバーイ』を使えるのだ……」
MtF「俺は男でありながら女の魂を持ち女性特剣を手に入れた者、人呼んで≪海よりも深く天よりも高き境界を往来せし者(トランス=ジェンダー)≫……まあ、面倒だから竿と玉は残してて戸籍は男のままなんだけどね」
女騎士さん「ふざけるな! 貴様に男性器がある限り、いや、たとえ男性器を切除して国家が貴様を女と認めたとしても(※1)、XY染色体を持って生まれた者は死ぬまで男なのだ! 貴様は『女装した男』、『女になりたい男』でしかないのに、この女性の聖域オチャダインを汚さんとするただの野蛮な一匹のジャッポスだ、我が聖剣で処断してくれる!」
MtF「(息を吸う音)すぅ……『アタシがフォローしてる尊敬していたフェミ垢の@femaleknight19040308さんがトランスへの酷い暴言ツイートしてた!(※2) 同じマイノリティで仲間だって信じてたのに裏切られた! 傷ついた! 人口の過半数を占めるシスヘテロ女性から圧倒的少数派であるトランス女性のアタシが差別された! 理屈がどうであれ少数派で弱者のアタシの方が被害者で正しい!』」
女騎士さん「なにっ!? 私の女性特剣が全く通用しない!! ……これは、まさか『オキモチの聖盾』!?」
MtF「何を驚いている? 聖盾が女性専用装備だとでも思っていたのか? それとも、この世に女性よりも弱い弱者がいるはずがないという想像力の欠如かな?」
女騎士さん「なにが弱者だ! 貴様は男でマジョリティで強者! 男の分際で身の程知らずにも弱者を名乗った大魔法使いKKOと同じように徹底的に論破して自決に追い込んでやる!」
MtF「ふっ、KKOか……奴はいい年して女の一人も口説き落としたことの無い未熟者にすぎん。我ら弱者男性の中では最弱……いや、最強? ネットで女に煽られたぐらいで自裁した弱者男性の面汚しよ……まあいい、お前が男の俺とは『対話』できないというのであれば、『彼女』を呼ぶとしよう。出でよ、守護獣(♀)アライ!」
守護獣(♀)アライ「あんた、今までフェミニズムの何を勉強してきたんだい? 女性差別を批判して女性の権利を擁護してきた口でトランスを差別してトランスの権利主張を馬鹿にするのかい? 生まれた時の性別で人のいるべき場所を決め付けるなんて、今のあんたたちツイフェミは日本会議の保守オッサンどもそっくりだよ! 恥を知りな!」
女騎士さん「グワーッ!! 同じ女性にまで批判されたー!! よりにもよって最も憎んでいる存在である日本のオッサンと同類扱いされたー!! ……ぅぐぐぐ、私は負けん! 男を擁護するこいつは名誉男性に違いない。おペニスよしよしプリンセス・スプリング=ウィンドちゃんと同じくたとえ未成年であっても最大の侮蔑を受けるべき人間のクズだ……断じて女性ではない。私は女性のために最後まで戦う。たとえ私が定義する『女性』が世界で私一人だけになったとしてもだ」
MtF「ほぅ、まだ立ち上がるか。ならば、更なる絶望を味わうといい。≪偽装・太陽の車回す小鬼の群(ジャパニーズ=サラリーマン=コスプレ)≫! ……さあ、今の俺の姿はお前の目にはどう見える?」
女騎士さん「男だ……完全に男の社会人だ。女体持ちの私と違い、満員電車で痴漢を心配する必要など無い(そんなスーツの似合う体格の良い男が痴漢に遭って思わぬ快感に戸惑うシチュは相当に美味しい)、性被害を恐れてMtFによる女性用更衣室やトイレの使用に反対している多くの女性の気持ちなど理解できないし、理解する必要もない安穏とした人生を過ごせる男そのものだ……」
MtF「その通り、この格好をしている時、社会は俺を完全に男として扱う。この意味はわかるな?」
女騎士「う、嘘だ……聖堂女学院を優等で卒業し『聖騎士二級』の資格を持つ私がずっと大学の非正規事務員と警備員のダブルワークを強いられているというのに、こいつは男だというだけの理由で大企業に正規雇用され、同期の女子社員と比べて結婚・出産で退職するおそれの無い長く働いてくれる戦力として期待されて裁量と責任とやりがいのある仕事を与えられて、やがて結婚し子供を持つ時もキャリアとの両立に悩むことなど無く、むしろ専業主婦の妻に支えられてますます仕事に打ち込む男盛りを迎え、無知な新人女子社員や立場の弱いテンプや取引先の女性を有り余る性欲のはけ口にしつつも家庭は壊さないようにせこく立ち回って……そうやって、私が憎みそして羨んできた父や兄や同期の男子や元恋人の男どもと同じように女性を踏みつけながら楽しく生きていけるだなんて、そいつが女装しただけで私たち女性と同じように弱者としても扱われるだなんて……」
MtF「そう、これこそがMtFのチートの神髄……『女性特剣』と『男性特剣』の『二刀流』だ」
女騎士さん「か、勝てない……こんな相手に勝てるはずがない……私が女性のために戦い女性の権利の拡大に成功すればするほど何もしていないMtFが女性としてその恩恵を享受し、しかも男としての経済的・肉体的強者としての特権も手放さず、性的少数者として批判もされない無敵の存在であり続けるならば、これでは私たちフェミはMtFに奉仕する存在ではないか、この構造は女性が家父長に奉仕する伝統的家族制度と何が違うというのだ……私たち女体持ちはどうあっても男体持ちへの奉仕種族の立場から逃れられないか……唯一選べるのはどの男に奉仕するかだけなのか……ならば、私は……」
MtF「ところで、俺の性自認は女性だが、性的指向、要するに性欲の対象も女性だったりする。肉体的には男だが、心はレズビアンってところだな」
女騎士さん「素敵! 抱いて!」
こうして二人は主観的にはレズビアンのカップルとして、客観的には社会から求められるジェンダーロールに則った理想的な夫婦として、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。
(※1)
性別変更「手術が必要なのはおかしい」…最高裁に特別抗告の臼井さん「アイデンティティは心で決まる」 - 弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_23/n_7910/
(※2)