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はてなキーワード: シカゴ大学とは

2023-01-08

私たちは買われた」「性の商品化」という表現は誤っている

一般女性風俗嬢バランスシート上でどのように計上されるかを考えてみたい

一般女性場合は、流動資産棚卸資産として計上される

この際の評価について「歳をとったからといって評価を下げるのはおかしい。簿価会計とすべきだ」という意見が一部の女性からあるようだが

IFRS(国際会計基準)では時価会計とすることが求められているので、女性棚卸資産としての評価は毎年洗い替えすることが必須である

資産評価については個人差があり、人によっては歳をとって評価が上がる人もいるが、通常は年を経る毎に右肩下がりとなるのが一般である

評価の具体的な算出方法については、専業主婦モデル共働きモデル、一生おひとりさまモデルなど各モデルによって計算方法が異なってくるのだが、

こちらについてはシカゴ大学 サンショク・ヒルネツキー教授論文女性の働き方の考察について」に詳しいのでこちらでは割愛する

とりあえず例として結婚後に専業主婦になるケースで評価を算定してみよう

とある女性年収800万円(定年までの生涯賃金約3億円)の会社員結婚するとしよう。この場合算定の基礎となるのは

生涯賃金3億円であるが、当然のことながら今すぐに貰える1000万円と10年後に貰える1000万円に同等の価値は無い

(利子率を7%と仮定すると、10年後に貰える1000万円は今すぐに貰える500万円と同一価値となる)

将来得られるであろうCFを利子率で割り引くDCF法によって計算された生涯賃金が2億5千万であるとしよう

ここから必要生活費等を差し引いた可処分所得が1億円となれば、妻の取り分はその2分の1となるので、棚卸資産評価は5000万円となるわけだ

この相手との結婚見送り、更に高い年収相手を探すことも可能だが、歳をとるごとに自身評価は下がるので時間との戦いにもなってしま

この場合、「自らの資産評価を少しでも高め、評価が下がる前に売買を成立させる」という手法が一番有効戦略と成り得る

一方でパパ活女子デリヘル嬢、セクシー女優などといった人たちについても考えてみる

彼女たちはバランスシート上は流動資産ではなく、固定資産機械設備に計上される

働く形態キャバクラソープピンサロ)などによって法定耐用年数は異なるが、一般的なモデルケースでは20歳から働きはじめた風俗嬢耐用年数は15年となる

一般女性と異なる点として、風俗嬢場合機械設備なので毎年減価償却を行う必要があり、定率で価値が逓減していくという点が挙げられる

一般女性有効的な戦略は「自らの商品価値の最大化」であったのに対し、風俗嬢が取るべき戦略は「自らの肉体を使って得られるキャッシュフローの最大化」となるわけである

さて、ここまで読んで頂ければ賢明なるはてなーの皆様には「私たちは買われた」という表現会計学上は全くもって誤りだということが分かって頂けたのではないかと思う

日曜日あなたたちが家族連れで遊園地に行き、1人1000円払ってジェットコースターに乗ったとする

この1000円でジェットコースターを購入したのであれば「私たちは買われた」という表現が正しいのだろうが、あくま1000円はジェットコースターに乗る対価でしかない

そしてジェットコースター大勢に乗られることで摩耗するので、毎年減価償却を行い価値が逓減していく

私は一部フェミニストの人たちの議論に参加するつもりはないし、そもそもそういった議論自体に興味が無いのだが会計学を学ぶものとして誤った表現がまかり通っている

現状を看過することは出来ないので、表現の間違いについてだけは指摘させて頂きたい

×:「私たちは買われた」「性の商品化」

○:「私たち償却された」「性の機械設備化」

2022-06-08

Kendall (2007)について適当に調べました。

Kendall (2007)に関する雑感。筆者は経済学学位を持っていますが、因果推論は専門ではありません。なのでコアな分析妥当性について判断を下すことはありません。あと短時間でパパっとみた結果なので、網羅的に全ての情報を集めることはできていません。それを理解した上で読んでください。興味深い部分をまとめると

1. Kendall自体はしっかりした経済学者。指導教官ヤバい経済学で有名な Steve Levitt。

2. 指導教官のLevittは自身ブログで、読んではいないけど、結果にはSkepticalと述べている。自然実験を探さないとね、とのこと。

3. Kendall (2007)は最終稿のようなものではなく、これからブラッシュアップしていく段階のように(僕は)感じる。

4. Kendallは2008年民間に移ったので、それでこの研究は中断されたのでは。

5. ただKendall自身はこのあとも研究活動を共著者らと続けているようなので、なぜこの論文だけ宙に浮いてしまったのかはよく分からない。

査読論文ならこんな素人探偵みたいなことをしなくていいのにね!

Kendallについて

-- 所属時系列とともに整合的。論文テーマから見ても同一人物でしょう。

-- 2003年シカゴ大学経済学博士号を取得した後、2003年から2008年にかけてアメリカのクレメント大学助教授として勤める。その後に転職し、現職のCompass Lexeconに勤める。

-- 最初査読論文2003年にSouthern Economic Journalに掲載されたもの

-- この謝辞にGary Becker. Pete Klenow, Steve Levitt, Casey Mulligan, Kevin M. Murphy, Derek Neal, Allen Sanderson, Lester Telser名前があることから、ここらへんの人に指導されたことが推測できる。Gary Becker, Pete Klenow, Kevin M. Murphy, Steve Levittは僕でも知っている有名人指導教官はSteve Levittのよう(下記参照)。

-- そのあとの論文を見ていると、Journal of Sport Economicsに載せていたり、Steve Levittみたいなヤバい経済学スタイルを感じる。

-- Journal of Economic Behavior & OrganizationやJournal of Urban Economicsなどのソリッドな雑誌論文掲載している。一流とは言わないけど、ちゃんとした経済学者。Journal of Urban Economicsに載った論文(https://doi.org/10.1016/j.jue.2010.12.001)は2011年のものなので、転職後も研究活動自体は続けているよう。


Kendall (2007)について

-- どちらのバージョンもRepecを通しては見つからない。SSRN(プリプリントサーバー)にも登録されていない。

-- 2006年バージョンはToulouse School of Economicsで発表したときのものっぽい(http://idei.fr/sites/default/files/medias/doc/conf/sic/papers_2007/kendall.pdf)。

-- けっこう雑じゃない?(僕は専門じゃないので分からないけど)

-- Placeboとか、そういうお作法が広まるはもうちょっと後な気がするので、そこまで要求するのは酷かもしれない。

-- 指導教官のLevittは2006年の段階では、It is not really fair (especially to your former student) to be skeptical without reading the paper, but I have to say I am skeptical of the empirical resultと述べている。(https://freakonomics.com/2006/10/pornography-and-rape/) ちゃん自然実験を探した方がいいよ、とのこと。

-- このあと同じブログで他のライターがBhullerらの論文を紹介している。Bhullerらの論文自然実験を利用しているので、自然な流れ。(https://freakonomics.com/2011/08/more-on-rape-and-porn-does-internet-access-increase-sex-crimes/)

  • NBER Law and Economics Summer Instituteで発表しているようなので、それはかなりいいシグナルのように思うが…。
  • 論文体裁としては最終稿っぽくないけど…?

-- サブミット前の論文だったらもっとちゃんとしたドメインにありそう。

-- 2007年回帰表(表1から表5にかけて)がワードで作ったやつみたい…?

-- どうもStataを使っているようなので、綺麗に作れると思うのだけど…

-- ただ大量に脚注がついていて、これはもしかしたらレフェリー対応したのかもしれない。

-- LeamerExtreme bound analysisを使っている人、はじめてみた。

ここから完全にあてずっぽう


ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。筆者のhesopennです。前の投稿と直接関係はなく、あくま自分好奇心の赴くまま、適当に調べました。あまり信用しないで、気になる部分は自身で調べて頂ければ幸いです。個人的感想として、論文評価を非専門家がするのはあまりにも難しいなと感じました。僕個人のこの論文評価は「よく分からない」です。だから狭義の専門家査読するわけですよね。

2021-03-19

亜は亜米利加の亜。亜細亜の亜。

アジア系へのヘイトクライム急増、女性誌編集長アジア人侮辱ツイートが大問題

https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2021/03/post-516.php

アメリカ世界反差別運動を牽引するリーダーなので、イギリスカタルーニャ日本のためにもぜひ範を垂れてください。

昨年ニューヨークでも、日本人ピアニスト男性地下鉄の駅で8人組から突然暴行を受け負傷した事件があった。犯人男性を殴りながら「アジア人」や「中国人」という言葉を放ったと被害者本人が証言しているが、ビデオなどの証拠が残っていないことからヘイトクライム可能性あり」として処理された。この事件も未だ犯人は捕まっていない。

犯人が未だ捕まっていないとは恐ろしいが、アジア系への憎悪を持った集団なのだろうか。

一刻も早く捕まえてください。

その際はどのような人々だったのか、動機は何なのかも詳しく知りたい。

そんな中、『ティーンヴォーグ』誌の新編集長が発表されたのだが、その資質への疑問が社内外から沸き起こった。8日に編集長就任したアレクシィ・マッカモンド氏(27歳)は、かつてアジア系の人々をからかったり侮辱したりするツイートをしており、その内容が再び議論となったのだ。

同氏が10代だった2011年から12年にかけてシカゴ大学学生時代に、「アジア人のように腫れぼったくない目にならない方法をググっている」「間抜けアジア人」「(教師助手について)年取ったアジア人女性みたい、笑」などと、複数回発信していた。

Alexi McCammond氏はバイデン大統領就任式で詩を朗読したアマンダ・ゴーマンさんや、テニスセリナ・ウィリアムズ選手大坂なおみ選手、メーガン妃と同じ有色人種女性

アメリカ社会を共に生きるマイノリティなのに、共感を示してくれるどころかこんなことを書くなんて・・・悲しい・・・

アメリカの名門大学でそんな思想蔓延しているとも思いたくないけど・・・

アジア系の人々に向けた差別嫌がらせの急増の要因はいくつか考えられる。もともとアメリカにはアジア系を含む有色人種への差別は根強くあった。そんな中、新型コロナで人々の不満が溜まり、弱いものいじめ嫌がらせ暴力ストレスを発散しようとする者が増えたと考えられる。そしてトランプ元大統領選挙活動中に「中国ウイルス」という言葉を何度も使い、人々に差別意識を深く根付かせたのも一因だろう。

やはりトランプ元大統領差別的な言葉遣いが大きな影響をもたらしていたのだろう。

その点だけは一安心

彼はホワイトハウスからTwitterから排除された。

バイデン政権は、アジア系のみならずあらゆる人種差別偏見の解消を目指す大統領令に署名し、この問題に打ち勝つと決意をあらわにしたが、その解決は容易ではなさそうだ。

バイデン大統領には本当に頑張って欲しい。

本来安心できる場であるはずのアメリカ学校現場でも、アジア系を集中的に狙った差別蔓延しているという噂がある。

バイデン大統領任期以降は差別が激減したと後世の歴史家に書かれるほどの意欲的取り組みを期待する。

2021-02-08

社会学者が嘘つきである実例 anond:20210203122538

山口一男(シカゴ大学社会学教授) vs 女子大生起業家で、山口一男先生必死擁護していた社会学者が、嘘の説明女子大生起業家ことショーンさんを批判していました。とりあえず見つかった嘘を紹介。

社会学者による嘘の具体例

嘘:山口一男先生は「所得の男女差は差別が一因」と言っていない」

ショーン君さぁ…… anond:20210203122538

うん?差別?突然出てきたが何の話だ。実際に解析結果では「係長課長部長という意思決定ラインの登用には男性が優先されている」し、少なくとも引用元では山口先生はそれを差別と呼んでいないぞ。

トラバ君さぁ…… anond:20210204133924

勤続年数と労働時間等で補正(寿退社時短の影響を除外)しても職階の男女格差は残る。これに対して「係長課長部長という意思決定ラインの登用には男性が優先されていると考えられる」と山口先生は言った。そして山口先生ショーン君の引用元ではそれを差別と呼んでいない。

指摘の引用元と思われる経済産業研究所 BBLセミナー 女性の活躍推進―男女賃金格差解消の障害は何か?の中身は次の通り。

人的資本(注 教育により蓄積された知識熟練学歴とか)が同じであっても、係長課長部長という意思決定ラインの登用には男性が優先されていると考えられ、これが男女の所得格差の大きな一因となっています。(略)こういった性別と強く相関する企業コース制度は、英米基準では明らかな女性への間接差別制度とみなされますが、わが国の雇用機会均等法改正における間接差別定義には、未だ明示されていません。

山口 2016)24ページ(PDFでは8ページ目)右段 下から5行目の段落から引用社会学増田君が参考文献に挙げている)

重要な業績である大卒か否かより,生まれ男性である女性であるかが,課長以上の管理職になる可能性の大きな決定要因なのである。これが大卒女性であってもその大部分が管理職候補から外される総合職一般職区別などのコース制を通じた企業女性に対する間接差別の結果であると思われる。

山口一男先生発言ざっとまとめ

「A(男女の所得格差)の大きな一因は、B(出世コース男性が優先されるという差がある)から

「B(出世コースで男女に差がある)は、C(差別)の結果」となる。

まり企業差別しているからと山口一男先生は言っている。

社会学者の嘘は勘違いではない

トラバ君さぁ…… (リンク先は上にあり)から別の個所を引用

ショーン山口 男女差別解釈」と解釈ショーンによればエビデンスなし)
が正しい。そらエビデンスもないわ。言ってないんだからこれは元増田でも書いた。はっきり書いた(※2)。なぜトラバ君は読んでいないのか。

山口一男先生男女差別とは言っていないと、社会学増田君は繰り返し説明したと強調しているので、勘違いや打ち間違いではない。(山口 2016)に「女性に対する間接差別」とはっきり書いてあるにも関わらず。

なぜ嘘をついたのか

2つ理由を考えたが、違いそう。社会学増田君、なんで嘘ついたん?

理由1 社会学増田君が「Aの原因はB、Bの原因はC」から「CはAの原因の1つ」という(高校生でもわかる)論理関係理解できなかった

→嘘をつく気はなかった(社会学増田君がかわいそうすぎるので却下

理由2 参考文献の内容が難解だった

参考文献を「差別」でワード検索をかければ、上の引用はすぐ見つかる。その周辺を読めば明らか。

→これが理由なら、ワード検索すらさぼって文献に目を通さないで批判するのが社会学者という実例

嘘をついたら謝るのは小学生でもすること

社会学者はできるのかな?

参考文献

山口 2014) ホワイトカラー正社員管理職割合の男女格差の決定要因 (PDF) 日本労働研究雑誌 No. 648.

2021-02-03

ショーン君さぁ……

とある増田経由でこのtogetterまとめにたどり着いたが。これはひどい

山口一男(シカゴ大学社会学教授) vs 女子大生起業家 https://togetter.com/li/1659464

本来最初の2ツイートで終わった話。

山口先生の解析では山口(2008)で“男女の所得格差男性に比べ女性非正規雇用が多いことが一因ではあるが、より大きな原因は正規雇用者中の男女格差で、特に女性管理職昇進率が男性に比べ著しく低いことが要因だ”ということが示され、さら山口(2014ab)で勤続年数・就業時間・年齢・学歴職場の種類だけでは男女の管理職割合/所得格差説明しきれない(これらの項目が全て同じだったとしてもまだ大きな男女格差が残る)ことが示された(※1,2)。

まりショーン君の「山口一男氏を始めとして、多くの研究から所得の男女格差女性が辞めたり時短にした結果によって生じているもので、そうしなければ女性所得男性並みであることが分かっておりますので、女性も自信をもって主たる家計支持者になって大丈夫ですよ。」は間違い。

しろ何で山口先生名前出したん?たぶん読んでないでしょ君。それで本人から訂正されるって一番恥ずかしいやつぅ。

……とまあ本来はここで終わり。あるいは、少し後退して「賃金の男女格差の要因の一部には女性が辞めたり時短にすることが含まれうる」と主張を弱めるか。はたまた「貴方論文/解析は間違っている」と文献を挙げるか自分研究結果を出すか。

しかショーン君は別の道を選んだ。

※1:就業時間管理職割合関係因果が両方向(長く労働する社員管理職になりやすい/管理職になると労働時間が長くなる)だが、前者だけを考慮している。そのため、就業時間の実際の説明力は解析結果よりもっと弱い。

※2:平均の就業時間ではなく、就業時間区分に分けてその割合で解析している。理由としては平均値だとあまり男女差は無いが、区分分けすると“長時間労働者”区分割合で男女差が大きくなるため。平均差より区分分けして解析した方が労働時間説明力が高くなる。山口(2014a)では具体的に述べてはいないが山口(2014b)では週当たり平均労働時間の男女差は約4時間だが区分分けすると労働時間50時間以上の区分女性割合男性3分の1になる。

恐ろしく速い論点ずらし。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

ここからショーン君は鮮やかな論点ずらしを見せる。「男女格差女性が辞めたり時短にした結果」という自分の発端のツイートとそれへの指摘は無視して、別の話を始める。

まあショーン君も実際に解析結果見て「あ、ヤベ」って思ったんだろうなあ。他の人の研究でも女の時短とか離職は数あるファクターの一つに過ぎないし。

『「男女格差女性が辞めたり時短にした結果」ではありませんよ。要素の一つにすぎません』に反論しようがない。

でも凄いよショーン君は。まるで最初からそう言ってたみたいに論点ずらすんだもん。ネット論客かくあるべし、みたいな?尊敬はしないけど。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

まずファクト確認として、

1) 日本でも同じ勤続年数・職位・職階であれば所得の男女差はない

2) 日本所得の男女差はa.勤続年数・職位・職階分布の違いとb.職種分布の違いで説明できる

というのが基本かと思います

うんうん。まあもう少し言えば補正後も男女差は残るし、職階分布の男女差の説明変数の一つが勤続年数なんだけど、まあ細かいことはいいんだよ。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

山口先生と私が違っているのはそのファクト解釈です。山口先生は例えば《意思決定ラインの登用には男性が優先されていると考えられ》とここに男女差別があるのだという解釈になっています。ですが、この解釈には直接的なエビデンスがありません。

うん?差別?突然出てきたが何の話だ。実際に解析結果では「係長課長部長という意思決定ラインの登用には男性が優先されている」し、少なくとも引用元では山口先生はそれを差別と呼んでいないぞ。

事務職コースみたいな、女性が多く(というか実質女性向け職)かつ賃金昇給が低く抑えられている企業コース制度のことは間接差別だと言ってるけど。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

2020年管理職30%目標など企業努力しており、その中で問題になってくるのが「女性に昇進を打診しても断られる」「管理職候補だった女性寿退社してしまう」という問題です。女性の昇進意欲については山口先生の間接的データ解釈とは別に直接的エビデンス存在します。

うぅん!?“昇進意欲”なるもの唐突に出てきた。え?女の時短や離職で賃金格差が生じてるんじゃなかったの?

しれっと別の話始めないでよショーン君。たぶん山口先生も混乱したでよ。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

例えば、『多様な選択可能にする学びに関する調査報告書』(gender.go.jp/research/kenky…)では女性の昇進意欲は男性のそれの半分です。パーソルの調査rc.persol-group.co.jp/research/activ…)でも同様の結果で、日本女性アジアの中でも管理職昇進意欲が最低で、男女のオッズ比も最も大きい。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

女性に昇進を打診したのに断られる」という企業困惑は実際そうでしょう。引用から図表を持ってくるとこのようになります

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

この問題日本に限った話ではなく、例えばスーザン・ピンカーが「なぜ女は昇進を拒むのか」(hanmoto.com/bd/isbn/978415…)という本を書いていたりしますが、この本の主張はともあれ多かれ少なかれ「女性に昇進を断られる」という問題現実的な話ではあります

いやしれっと進めないでよね。それに女は昇進意欲が小さいんじゃい!と連呼されてもさ、それが職階分布の男女差をどれくらい説明できるのかなんも言ってないじゃん?(※3)

いやはややっぱりすり替えうまい。女は昇進意欲が小さいというエビデンスを、それによって職階分布の男女差ひいては男女の賃金格差が生じているというエビデンスに誤認させてる。

山口先生がただ結果を述べているだけなのを「男女差別があるのだという解釈」ということにして信頼を毀損しようとする。

やりますねえ!

※3:たしか昇進・労働意欲の影響を調べた解析もあった気がする。あ、これだ馬&乾(2016)。これだと係長への昇進は意欲で一部説明可能だが課長以上はできないって結果。ちなみにこの調査では、管理職割合については属性格差(人的資本の男女差)より評価格差(人的資本評価における男女格差。例えば同じ人的資本を持つ男女では男性の方がより評価されるなど)の影響の方が大きく、男女の職階差は差別的扱いに由来するもの結論付けている。馬ら(2017)でも昇進意欲の影響を見てるがこちらはもっと説明力が少ない。

アクロバティック!

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

次に、寿退社の話です。スローター仕事と家庭は両立できない?」とその種になっているコラム"Why Women Still Can’t Have It All"(theatlantic.com/magazine/archi…)やサンドバーグ「Lean In」では夫選びの重要性が説かれます。妻の出世に協力的な夫でないと出世は難しいと言う話です。

こらまたアクロバティックな方向転換。なぜに夫選びの話に?

43歳でFacebookCOO(その前はGoogle、さらにその前は米財務省首席佐官、その前はetc.)のスーパーウーマンシェリル・サンドバーグが「女のリーダーなすぎ!女だからって仕事辞めなくていいよ!子育て仕事も両立できるし、バリバリ働けばキャリアだって男に負けない!頑張れ頑張れできるできる!!」と抜かすLean In (悪意的要約)と、それに「いや無理だし」と返しているアン・マリー・スローターを同じ意図引用するってどういう脳みそだ。ほんとに読んだん?

夫選びに限定したって、サンドバーグは「理解のある夫くんが居れば無問題」、スローターは「夫は重要だけど、それだけじゃ無理」と言っている。

ちなみにショーン君の引用しているアン・マリー・スローターの文は日本語訳があるので置いとくよ。→https://courrier.jp/news/archives/77602/

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

最近共働き志向の中では「出世に伴う転勤・引っ越しについてくる配偶者か否か」という問題で表出しやすくなっています先生研究者ですからポストを得るのに引っ越し必要であり、現実的引っ越しについてくる配偶者か別居を選ぶかしか選択肢がないのはご存じでしょう。

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

ただし、引っ越しについてくる夫を選ぶ女性が極めて少ないのは、中野円佳「育休世代ジレンマ」(kobunsha.com/shelf/book/isb…)4章2「なぜ夫選びに失敗するのか?」や、

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

あるいは有名どころで上野千鶴子インタビュー(toyokeizai.net/articles/-/224…)にもそれは表れています他人白河桃子『「専業主夫」になりたい男たち』も同じ旨が書かれます

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

女性結婚相手選びで所得を重視するのは婚活産業少子化関連の調査から明瞭で、言ってしまえば女性自分出世邪魔になる夫を選んでしまうのですが、ここを変えようとしてもプライバシーへの干渉になるので、現実問題としてはここが非常に大きなボトルネックになっています

まだまだ続くよ夫選びの話。ええい印象論はいい。エビデンスを出せエビデンスを。

って言うか最初に言ってた寿退社の話はどうなった。転勤・引っ越し寿退社に何の関係があるんじゃ。

ちなみに山口(2014a)は制約は多いながらも「既婚および子供の有る女性/男性は、そうでない場合より昇進し難い/易い」という解析結果をだしている。あとさっき引用した馬&乾(2016)では結婚女性の昇進に影響なし、男性プラス

しか解釈は容易ではない(※4)。「夫が足引っ張るせいで妻が出世できない」のエビデンスには全く足りない。

あとこのツイートからわかるのはショーン君の「女が悪いフィルター」の強さかな

出世邪魔になる夫」の問題じゃなくて『「出世邪魔になる夫」を選ぶ女』の問題って言うんだぜ。賭けてもいいが、ショーン君ならDV被害DV男を選ぶ女の問題って言ってくれるはず。

※4:パターン単純化しても↓である

①/② 結婚男性/女性(の昇進)にプラス/マイナス効果を生じる

③/④ 独身男性/女性(の昇進)にマイナス/プラス効果を生じる

⑤/⑥ 昇進が男性/女性結婚プラス/マイナス効果を生じる

⑦/⑧ 結婚男性/女性(の昇進)に影響がない

①~⑥は全部同時に成立しうるし、①③⑤は⑦と、②④⑥は⑧と、⑦は⑧と排他である

さらプラス/マイナスが具体的に何によってもたらされるかも考えねばならない。超複雑!

後方宙返り3回ひねり

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

最後専門職の話。これは、実は「ジェンダーギャップ指数が良好な国ほど女性STEM系進学率が低くなる」現象があり、Gender-Equality Paradoxという名前他国でも問題提起されています(eprints.leedsbeckett.ac.uk/id/eprint/4753…)。

問題提起?されたなあ確かに。その論文Stoet&Geary (2018)の信頼性についてだがね。

発端はこの論文に興味を持った他の研究者がデータから結果の再現を試みるも失敗したこと。よく見たらデータ自体も合わない(例えばポーランド女性STEM学位取得率は43%だが、論文中では27%くらいになってる)ことが判明。著者らに問い合わせたんだ。

すると――聞いて驚け!――この論文の著者らはMethodsにも書いていない、非公開の独自計算方法を用いて数値を算出していたのだと。

でまあ指摘を受けた著者は論文の大幅な――元論文の1割以上、1,113語にも及ぶ――修正をしている(Stoet&Geary, 2020)。

その訂正の多さもさることながら、元論文では言い切っていたところを「傾向(propensity)」という弱い表現差し替えてる。つまり非公開の手法データいじって主張を誇張してたわけだ元論文は。

ぶっちゃけ個人的にはアウトもアウトな話だと思うんだけど、皆さんどう思う?

さらにそれを指摘した学者らの出したRichardson et al. (2020)では、国の数や男女平等指標等が変わるだけで男女平等STEM分野の男女格差の相関は消えることが示された(=Stoet&Geary (2018)に再現性なし)。Richardsonら曰く「複数指標手法を試して結果の一貫性確認すべき。自説に合う結果が出たやつだけ使うのはダメ」とのこと。

おっと、引用元解説を長々しすぎた。Gender-Equality Paradox云々は置いといて、ショーン君が言いたいことは分かるよ。「女の選好のせい。女が悪い」でしょう?

良い手だが、それは結局ファクターの一つを提示したに過ぎない。それの説明力や、それがどの程度社会的形成されたものであるのかが重要だ。

ちなみに山口先生の解析では、男女の専攻の選好は理工学部を除き、男女の職業分を説明しない。その理工学部にしても最大推定で約50%しか男女の職業分離を減少させない(※5)。

勘違いしないでほしいが、男女の選好の違いは男女のSTEM分野ないしより広い範囲職業選択において重要ファクター一つであることは間違いない。

論点はそれがどれくらい生物学的(対処不能)でどれくらい社会的(対処可能)であるかということだ。極端な主張の人達――100%生物学的 or 100%社会的――もいるがね。

※5:

男女の大学の選好の違いの多くは、男女の職業分離を説明しないが、例外理工学部女性の増大で、もし理工学部女性割合男性と同等になり、かつ彼女たちの職業分布男性理工学部卒の職業分布と同じになるという2条件が満たされるなら、タイプ1型(※6)の専門職割合の男女格差が最大の推定でほぼ半減すると期待できる。

(山口,2016より引用)

※6: タイプ2専門職教育・養育、医療健康看護社会福祉分野の専門職から医師歯科医師大学教授(教員)を除いたもの

タイプ1専門職医師歯科医師大学教授(教員)およびタイプ2に含まれない専門職

女子大生起業家@DM解放中🇨🇳🇯🇵🇺🇸 @SeanKy_

山口先生問題提起に対して

1) 元々出世意欲が低く打診しても断られる

2) 夫選びの指向寿退社が多くなる

3) 進学段階でSTEM専門職パスを選ばない

という問題があり、ここに手を入れたくても女性自由意志に反したり、プライベート干渉する必要あり難しくなるのです。

まるで“山口先生が知らない問題であるかのような口ぶりだが、2)と3)は山口先生の解析で男女の賃金格差の主因足りえないことが示されている(個別でも組み合わせても)。山口先生研究で(たぶん)扱っていない1)についても要因の一つたり得るがエビデンスは少ない。

1) → 出世意欲の男女差では賃金/管理職割合格差説明しきれない(調査も少ない)。

2) → 勤続年数が同じ(寿退社しない)でも格差は残る。また夫選びは勤続年数に影響を与えるファクターたり得るが、勤続年数そのもの

2021-02-02

[]2021年2月1日月曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
0013515428114.363
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2021-02-01

anond:20210201160925

いつも炎上してる社会学者の人たちだったら「ああどの業界にもアレな人いるよね」で済むじゃん

でもさあ今回途中で折れちゃったのはシカゴ大学の偉い教授だったかがっかり

でもリベンジにはまだ期待している自分がいる

社会学議論重ねてアップデートしてけばいいんだしさ

anond:20210201002433

トンデモ医学に対する批判ちょっと調べればたくさん出てくるし、

頭のおかし経済学者もいるけど、ちょっと調べればそれに対する批判もすぐわかる。

でも下のほうでも出てる、 「山口一男(シカゴ大学社会学教授) vs 女子大生起業家」 に対して、山口大先生に苦言を呈してるなのある社会学者っているの・・・?って感じだよね。

まぁそういうやつのほうが拡散されるから目につきやすいだけだとは思うけど、山口大先生擁護か、どっちもどっち論でうやむやにしようとしてるかのどちらかだった気がするけど。

2021-01-31

社会学者に村や恋人を焼かれた人々は実際にいる

今回は大学院生シカゴ大学教授が同時に炎上たから一気に燃え広がったけど

村はネットコミュニティ恋人コンテンツ推しだと考えたら、「社会学者」に村や恋人を焼かれた人間は実際に少なからいるから恨まれている

それも1人や2人でなくメディアSNSで目立つ位置集団でいる。さらメディアSNS文系学者コメンテーターと思われているいる人間はまとめて「社会を語る学者」→「社会学者」と集約されるからさらに恨みの対象が増える。


もちろん社会学そのもの社会学的な思考必要だし多くの社会学者研究を頑張っているのはわかるが、

現時点で「社会学者」という存在は「マナー講師」と似た存在となっているので、権力者がそれに気づいてパージバッシング藁人形に仕立てあげる前に、収まってほしい

2021-01-30

シカゴ大学社会学教授 vs ネットチンピラの件

ボクシングチャンピオンが、道端のチンピラ相手に舐めてかかったら喧嘩慣れしてる上にボクサー対策完璧だったチンピラボコボコにされたという話。

リング公式戦のルールだったら負けはなかっただろう。社会科学論文を書いてお互いの論考を否定するという勝負だったなら。

しか自分からエゴサしてストリートファイト挑んでおいて「Twitter時間無駄なのでもう呟きません」と敗北宣言するのはいかがなものか。

査読付き論文を軽視するような日本の(一部)社会学者とは違い、あの高名なシカゴ学派の一員でありおそらく世界トップレベル社会学者でもこうなってしまうとは……

日本社会学の現状を憂うある社会学者の方が仰っていたように、もう社会学者ネットでは金輪際発言せずに論文や著書だけ書いていた方が良いのでは?

さすがにその擁護無理筋

mukudori69 - 『山口一男(シカゴ大学社会学教授) vs 女子大生起業家 - Togetter』 へのブックマーク https://b.hatena.ne.jp/entry/4697742733162022434/comment/mukudori69

女性」という大きなくくりが「責任ある立場を嫌がる傾向がある」ならば、その原因を社会システムに探すのが社会学

その原因は管理職専門職の男女問わないハードワークのせいだ、てほぼ結論が出ているのでは?

で、さらにその構造を問うなら、資本主義社会の側から要求される競争が背景にある。

人々の意識が変わると欧米女性パワーエリートみたいになんじゃねーの?というKY氏に対し、結論ありきで不誠実な態度の社会学者氏に批判が集まるのは当然だろう。

id:mukudori69 氏、擁護無理筋というか、筋が見えてない。

2020-04-03

anond:20200403180713

だが、多くの数論学者達にとってもっと懸念することは論文が依然として読むに堪えないという事実だった。

"議論理解していると主張するエキスパートは誰も(非常に多くの)戸惑っているエキスパート説明することを成功して来ていない"とシカゴ大学マシューエマートンは書いた。

http://taro-nishino.blogspot.com/2019/03/blog-post063.html

なんじゃこりゃって感じだなぁ

2020-03-01

利他的集団の方が強いのでそういう個体がずっと子孫を残し続け、逆にサイコパス排除されている

親切/利他精神というのは生まれつきのギフト

親切/利他精神が生まれつき足りない子は逆張りしていないで学習/訓練した方が良い

あるいはCU特性がないか確認したほうがよい

▼「誰かを助ける」のに理由はいらない(哺乳類なら):シカゴ大学 研究結果

ラットは閉じ込められた仲間を見ると、その仲間に共感し、助け出そうとする。しかし、抗不安薬が投与されストレスを感じにくくなるとこの行動が見られなくなる、という研究結果が発表された。

「閉じ込められた仲間を助けるには、仲間と同じ気持ちになる必要があります。これはわたしたち人間の行動を思い起こさせる結果でした。わたしたちも、ラットと同じ哺乳類なのです」とメイソン教授は語っている。

「誰かを助けると、通常はいい気分になります他者を助けることは、いわば一種麻薬のようなものなのです」とメイソン教授は言う。「これは、おそらく進化過程で獲得した哺乳類特質なのでしょう。互いを助けることは、種の繁栄もつながるのです」

 

マウスに『共感能力 (川崎福祉大学)

https://k.kawasaki-m.ac.jp/data/2473/media_dtl/

 

個人間の争いでは利己的な個体の方が有利だが、集団になった場合利他精神を持つ個体集団の方が有利
個人間の争いでは利己的な個体の方が強いので遺伝子を残し続けるが、蟻🐜と同じく常に利他的な個体が増える速度の方が速い

 

▼「利他的行動は戦闘進化」:コンピューターモデル分析

https://wired.jp/2009/06/08/%E3%80%8C%E5%88%A9%E4%BB%96%E7%9A%84%E8%A1%8C%E5%8B%95%E3%81%AF%E6%88%A6%E9%97%98%E3%81%A7%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%80%8D%EF%BC%9A%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%A2/

 

日本語記事:『裏切り蟻』が増えるとコロニー過労死で滅ぶが利他的な蟻の増える速度の方が常に速いので滅ばない

 https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-212621.html?a_aid=3598aabf

 

 

anond:20200301112556 anond:20210717155340 anond:20210717155725

2019-01-20

anond:20190120163825

研究者として苦労していらっしゃるのでしょうか。

いまの研究評価の流れの背景には(シカゴ大学発の)ネオリベラリズム政治的圧力が強力に作用していると思います

2019-01-02

共感放棄している者は哺乳類ではない

他の個体ストレス感じているとストレスを感じるのが標準的哺乳類やぞ
そこに理由は要らない
それを放棄しているのは、非・哺乳類か、超ストレス状態か、宗教の人か、サイコパス やで

▼「誰かを助ける」のに理由はいらない(哺乳類なら):シカゴ大学 研究結果


ラットは閉じ込められた仲間を見ると、その仲間に共感し、助け出そうとする。しかし、抗不安薬が投与されストレスを感じにくくなるとこの行動が見られなくなる、という研究結果が発表された。

「閉じ込められた仲間を助けるには、仲間と同じ気持ちになる必要があります。これはわたしたち人間の行動を思い起こさせる結果でした。わたしたちも、ラットと同じ哺乳類なのです」とメイソン教授は語っている。

「誰かを助けると、通常はいい気分になります他者を助けることは、いわば一種麻薬のようなものなのです」とメイソン教授は言う。「これは、おそらく進化過程で獲得した哺乳類特質なのでしょう。互いを助けることは、種の繁栄もつながるのです」

マウスに『共感能力 (川崎福祉大学)

https://k.kawasaki-m.ac.jp/data/2473/media_dtl/

■ やさしいさや共感性に関する遺伝子も一部特定

anond:20190109180239

極端に社交的なイヌでは、GTF2IとGTF2IRD1という2つの遺伝子変異があることが明らかになった。一方ヒトでは、これらの遺伝子変異は、妖精のような独特な顔つきや人懐っこさなどを特徴とする「ウィリアムズ症候群」と関連づけられている


哺乳?

anond:20190102214121 anond:20190129095639 anond:20190129112240 anond:20200208181649

2018-10-13

一人で生きていけるから結婚しないだけ

https://synodos.jp/society/19195

筒井 女性労働少子化についてですね。今まで、女性労働することは少子化につながるとか、つながらないとか、様々な議論があったと思います。以前は女性雇用されると子どもをあまりつくらなくなるというマイナス関係最近は逆にプラス関係があるのでは、と考えられています。これには一応、決着がついています

まり女性が外で働くと子どもは減りますしかシカゴ大学山口一男先生などの研究をみると、育休などの制度を充実させると、このマイナス効果が緩和されるという結果がでています

さらに、ここからはぼくの見方なんですが、先進国少子化を克服した国というのは、若い人の失業率が高くて苦労している国なんです。


岸 よく聞く話と逆ですね。少子化を止めるためには、若年者の雇用支援して結婚させると言われますし。


筒井 ヨーロッパの国をみると、若者が苦労しているときにも出生率回復しているんです。むしろ生活が苦しいから、若い男と女がくっつくんです。一人で生活していけないか同棲結婚する。しかもこのとき女性も働き続ける見込みがないと、カップルをつくらないし、さら子どもを作ろう、ということにはならない。

若年層を「一人暮らしできない程度に」低賃金にして、なおかつ女性男性賃金労働時間を等しくさせれば少子化問題は解決する。

今の日本は若年層の賃金が高すぎて、一人でも生活できてしまうから結婚したがらないんだ。

一人で生きていけるのならどこの国でも好き好んで結婚などしないということはわかった。

2018-10-11

山口一男・シカゴ大学教授日本社会学は総じて科学的ではない」

http://www.vcasi.org/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E4%B8%80%E7%94%B7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC

――手法としては経済学に影響を受けつつ、世界観としてそれ採用するのではないわけですね。

山口 ないですね。社会学というわれわれの学問自由なわけですね。悪く言えばいい加減。分析の最終的な評価にあたっては方法論的厳密さが求められるけれど、その背後には多種多様研究者がいるんですね。エスノグラフィーをやっている人や街へ出てインタビューする事例研究をやっている人なのです。そういった研究ある意味科学的ではないと僕は思っているけれど、彼らは時々すごくいい洞察をする。すると、彼らの洞察データで裏づけできるか、一般可能か、といった問題へと発展していくので、分業だと思っています

ただ、そういう観点から見ると、日本社会学は総じて科学的ではないということになってしまますね。相変わらず古典的理論家が何をどう言ったという文脈解釈エスノグラフィーが中心ですから例外はたくさんいますが、やはり少数です。4000人ぐらいが所属している日本社会学会では、計量分析に真面目に取り組んでいる研究者は1割程度しかいないと聞きました(笑)アメリカ社会学会では逆に計量分析が7割程度エスノグラフィー純粋理論は非常に少ない。ましてや古典理論解釈をやっている人はほとんど希少価値を帯びているといっていいです。

――そういった違いは日米の大学教育の結果なのでしょうか?

山口 日本社会学教育研究では、社会学ヒューマティと分離していないんでしょうね。ヒューマティ自体重要ですが、それと社会科学としての分析意識的に分けなければいけません。たとえば僕の本『ダイバーシティ』にもヒューマティと呼べる内容が入っていますね。それから、たとえば大学学部教養教育では人に考える力を与え、人を育てることを考えますからヒューマティを含め雑多な要素が全て入ってくるわけです。それはいいんですよ。ですが、大学院は研究専門家を育てるための訓練をする場所のはずです。日本研究者は、しばしばその境界意識せずヒューマティ科学をまったく区別しないんです。その結果、研究においてさえ、たとえばドメスティックバイオレンス研究をしている研究者が、計量的分析などほとんどせずに、被害者から聞いた話だけに基づくフェミニスト解釈で男はこんなものだといった論評をしたりするわけです。まったく科学ではないよ。そういった論評は、自分はこう考えるという意見として発言しても構わない。アメリカであっても思想政策を中心とした雑誌でそういった意見を発表して社会的影響を与えている研究者は多いですし、総じて尊敬を集めています。けれど、科学者としての分析とは区別しなければならないですね。論文を書くとき思想部分は禁欲的に落とし、検証しえた分析結果だけを書かなければならない。

社会科学」としての社会学に対する意識希薄な背景には、日本では多くの社会学科が文学部にあることも影響しているのかもしれませんね。計量なんかやったって人の本音のところはわからないよ、みたいなことを言う人もかなりいました(笑)。僕は実証しなければ、一般的なことは何も言えないよって言うんですが。

2014-05-04

turimotonaoki

日本人無駄努力を舐めちゃあかんドラえもんの手とか作った人もいたしな。

http://vimeo.com/16185356

Universal robotic gripper」の事を指しているのなら、これを作ったのはコーネル大学シカゴ大学アイロボット社であって日本人ではないのでは?

http://anond.hatelabo.jp/20140227140031

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