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はてなキーワード: 二面とは

2018-09-11

anond:20180911075003

いわやる普通の人って大人になってもキモオタ同期を陰でニヤニヤ「やばいやばいwww」言うて盛り上がったり、

上には超好青年、同期と下には嫌な奴みたいな二面性あったりするもんだぞ。

ロンドンハーツ水曜日のダウンタウン大好きな感じ。

2018-08-11

サルしかしてない元サッカー経験者が10年ぶりに広いコートプレイして感じたこと。

今日サル(個人参加フットサル)みたいなところに行ってきた。

そこでは、二面でやってたのだけど、途中までは一面づつ、途中から二面をくっつけて8人制サッカーみたいな感じになった。

で、久しぶりに広いコートでやったのでその感想を書く。

思ったのは、サッカーの方が自分には難しかった。

がんばって言語化してみる。

・ロングシュート力。サッカーはきれいミートしたロングシュートがより有効で、そういうキック課題に感じた。二回くらいインサイドへぼシュートを打ち、二つとも枠を外してしもた。

スピード感

視野の確保。フットサルの方が視野確保できるんだなと思った。

・個のしかけやキープ力がある方が有利。

上手く言えないけど、スペースが増えて、スピードが上がって、自由度が上がったけど対応できなくて、シュートが下手だった。

自分で良かったと思ったところは、3-3-1の左サイドハーフをやってたんだけど、センターハーフがサイドに抜けたときにその穴をうめたこと、サイドでボールをもらったときに中に切り込んで上がってきたバックにパスアシストできたこと、ディフェンスときに戻って潰せたことかなー。

中に切り込む選択肢が多かったけど、もっとゴール方面見てトップに当てるとか、そもそも縦に勝負できる個の力とかアイデアが欲しかった。

2018-06-26

anond:20180626193546

元増田。負けを認めることが結構あって可愛げがあったというエントリを見たものの、また同時に、英語を読めないのに読んだフリをして自爆をしたとか、本一冊でも読めば分かるであろう知識についてすら調べようとしないで自爆を繰り返した(後者についてはどの程度なのかちょっと真偽不明)というエントリも見たし、その方が多かっただろうとも普通に思う。

自分は幸い時間もあるので情報アップデート自己研鑽を怠って歳だけ食って学歴けが全てになってしまって周りから見下される分だけプライドを際限なく高くしてしまうような手合いにはならないと思うが(自分大学の先輩にそういう人間が非常に多いので反面教師にしているというのもある)、不幸にもそうなってしまった手合い、今回具体的には低能先生典型的ネットヤバい人がやりがちな一行だけ書いて逃げるのを繰り返していたというのは聞かされても全く想像に難くない。

 

ただ、この奇妙な彼の二面性についてもし2つだけ書くことがあるとするならば、これは本当に憶測憶測になるけど、

 

とりあえず今日ここを見てて思ったのは、凄く奇妙なことに、低能先生とのやりとりがどういうものだったかとして印象が残っているかは人によって相当な違いがあるみたいだ。

多分だけど、相手の態度や雰囲気によって容易に態度を変えるような人格にまで精神が落ちぶれてしまっていたのだろうということは想像に難くない事だ。自分はそれだけは絶対にしないのだけど。

これはもう絶対供述と違うやろなぁという予感しかしないので嫌なのだけど、仕方なく自分憶測を書くなら、相手が誠実に話をふっかけてきてしかも学のある人間だと判断したら流石にまともに応対はするけど、それ以外の人間にはもうまともに返答はしない、そういうスタイルだったんじゃないかなぁと部外者自分は思う。

そして、何よりの問題として、

今日ちょっと増田を触ってみたのだけど、これ、忙しい。本当に忙しい。たった7言及ついただけで本当に対応が忙しい。

こんなサイトで活発に活動するなんてのを年単位でやってたらもう自分の中で脳内論破してた人間や煽ってくる人間に対しては、とりあえず無視はしたくない(逃げたくない)から返信はするけど、面倒だから正直時間割きたくないし、それよりはまだまともな人間に対して返信をしたい、そういうのはあったのかもしれないなと思った。全く擁護できた姿勢じゃないし管理できる範囲でやれよって思うし、まさしく言及元の言った通りもうちょっと賢く見せらんなかったのかって思うのはそうなんだけどさ、でもそれを多少に犠牲にしてでも大事にしたい何かが彼にはあったんだと思うよ。あるいはちゃんとした人間に返信しているんだから他の人間に言い逃げするのは許されるだろうとか思っていたのかも知れない。

 

これはひどく彼を擁護した見方だし自分でも無理があると思うけど、もし仮に何か整合性をつけて安心のしたい人がいるのなら、恐らくこれで良いと思う。

まぁ、供述自分の書いた事なんて全部パーになるんだけどさ。

2018-06-14

anond:20180614115622

実際にこういうリソース死ぬ気で吐き出してクリアするゲームは、上手くいくと気が狂うほど気持ちいいものがあるよな。

でも大抵は理不尽シレン的な感じでパーマデスなデザインになっていて高難度過ぎてキツいのばかりだ。

もちろん死んでいく中でシステムセオリーを掴んでいくのがこういうゲームの魅力なんだけど、

上手いことバランスが取れてるゲームが有ったら良いのになぁ。

Steamとかで楽しそう!と思って買ってもいつも楽しさがわかる前に挫折してしまう。

FTLのイージーギリギリ楽しんでクリアできる

Risk of Rain二面冒頭で即死レベル技量しかない

2018-05-29

今のインターネットはつらい。

今のインターネットにはお互いを不幸にするために議論をする人たちがたくさんいる。

明らかに憂さ晴らしのための極論をぶって他人を嫌な思いにさせるタイプの人々が今のネットではとても目立つ。

彼らによってインターネットは先鋭化した極論や対極の極論を投げ合う地獄となり、

不毛罵倒合戦ばかりがログに溜まっている。

 

誰も彼も「自分にとって」都合の良い世の中にしたがっている。

社会正義よりも自分の気分や個人的感情問題遡上に上げるかどうかを決めている。

そんな人々はどんなに正義ぶっていても自分に都合の悪い話題には絶対に触れないし、自分自身の邪悪さは理屈正当化する。

他者自分正義によって攻撃自分邪悪さを上手くはぐらかす、そういう器用な人間インターネット他者を抑圧している。

 

もう疲れた自分は善良を気取ることも露悪的に振る舞うこともできない。

人間二面性を都合よく使い分ける不誠実な振る舞いを行い続けられるほど器用じゃない。

口を開けば地獄生まれる。

 

みんなはどうやって自分自身に内在する矛盾解決しているんだろう?

誰に聞いても「考えすぎ」だと言われる。

人間というのはそんなに都合良く考えるのをやめられるのだろうか?

2018-03-29

研究室でのストレス解消法

1. 対象

・優秀なあなた

自分人生不安を抱えているあなた

・後輩に不満を持っているあなた

他人人生蹂躙したいあなた

2. 基本的な考え方

研究室実力主義だ。自分より業績が少ない人間人格否定しまくろう。業績が多い人間立場が上の人間には徹底的に媚びよう。あなた研究に対する不満を後輩の人格蹂躙することで晴らす権利がある。だってあなたは優秀だからね。

・「今のあなた」を基準にしよう。あなたD2で彼はB4だとか、そんなことは考えてはいけない。研究業界に年齢なんて関係いからね。

あなたが行ってきた仕事は全てあなた能力によるものであるあなたにたくさん同期がいて、後輩が一人だけでも関係ない。後輩はあなたと同じだけの仕事をこなす必要があるのだ。だってやらなきゃいけないことだからね。

3. ストレス解消方法

善意の皮を被って後輩をいじめよう。全ての攻撃手段は「アドバイス」「愛の鞭」の体をとろう。

・後輩にたくさん情報を教えてあげよう。研究に関する思いついたことを片っ端から話そう。優秀な教授とは異なる意見を伝え、暗にそれを取り入れるように指示しよう。自分と同じ程度能力人間日常的に引き合せよう。後輩はそれら全てを忠実に実行しようとして全て中途半端になり鬱になってくれるぞ。

・後輩には積極的二面性を見せよう。その場にいない人間悪口を言いまくろう。後輩はあなたに不信感を抱き、あなたの「善意アドバイス」そのものを疑い始めるぞ。

・後輩は「何か目に見えない答えを模索させる」ように仕事を振ろう。可能な限り曖昧な指示を出そう。何か聞かれたら「俺は一人でやった」と叱責しよう。後輩が仕事をしたらその都度「俺の時はこうじゃなかった」文句を言おう。そのうち研究のものもこけてくれるぞ。

・引き継ぎは適当にやろう。「何かあったら質問してくれ」でOKだ。教授には「丁寧に教えた」と報告しておこう。いざ質問されたら面倒臭そうな感じを出そう。

・「How to」だけ教えよう。「Why」を教えてはいけない。「Why」を教えると後輩が実力をつけてしまうぞ。

研究雑務に関する失敗は必ずみんなの前で叱責しよう。反論もされにくいし何かあっても向こうが悪いですむぞ。

・指摘は本人に指摘してはいけない。本人に指摘すると実力をつけてしまう。後日に本人より優秀な人が集まる場で笑いながら言おう。後輩はムキになってあなたの「アドバイス」を無視し、より一層潰しやすくなる。

・後輩の仕事が完成する一歩手前あたりでちょっかいを出そう。「アドバイス」をして軌道修正し、後輩に「自分が一人で考えると必ず間違う」というメッセージを伝えよう。後日、「あいつら一人で何も出来ない」と嫌味を言おう。

・陰口を積極的に言おう。後輩に「あなたは先輩として信頼できない人間である」というメッセージを伝えよう。

・平素の仕事はしっかりこなそう。優秀な同期や上司・先輩は尊重しよう。上記の行いをしても彼らはあなたの肩を持ってくれるぞ。

・後輩に別の後輩の陰口を言おう。そのうち無能な彼らは仲間同士で喧嘩をしだす。

・たまには後輩の仕事を褒めておこう。で、上司や先輩がその仕事を叱責し始めたらそちらの肩を持とう。

2018-03-24

https://anond.hatelabo.jp/20180324010745

地方のどうしょうもない労働力不足を「外国人技能実習制度」によって救ってくれたところ。二面性のある偽善制度だけど、これで救われた経営者はまともに足を向けて眠れない。これがまず一番。

株価民主党政権から一気に倍にして、年金資産運用を安定化してくれたこ

雇用を増やしてくれて、無職若者を減らしてくれたこと。民主党時代高校大学卒業した人は多分二度と野党投票しないと思う。

原発問題収束させてくれたこと。事故責任取らずに逃亡して打算的な反原発運動にかまけてる菅は許さん。

民主党時代に行き詰まった日中関係改善して、たくさんの観光客日本に呼んでくれたこと。当時、尖閣問題中国内の資産を焼き討ち・取り壊しにあって困窮した多くの日本企業を救ってくれた。

・安定政権に安住せずに世界中外遊して日本存在感を高めてくれたこと。中央ヨーロッパから中央アジアにかけての日本存在感は確実に高まった。(嘘だと思うならバルト三国とか中央アジアとかのマイナー国で大学訪問したりIngressとかのゲームイベント参加して若者と話すと分かるよ・・・

インドインフラ支援をしてアジア大陸における中国の過剰な台頭の歯止めのきっかけを作ってくれたこと。

長期政権になってもちっとも腐敗とかの雰囲気が顔に出ず、テレビ映りが良い(本当にやってないかはともかく)。石破さんには申し訳ないけど「人相」が首相外相の器じゃない。あの顔が海外テレビ日本政治家として映るのは正直悪夢だ。

・とにかく、代わりになる人が思い浮かばないのでこのままずるずると長期政権が続いても仕方ないとしか言えない。アベ政治を許さないという人は誰政治ならいいのかとにかく示してくれ。

・すごい危機感あるのは、いざ首相を辞めざる得ない時の代わりに思い浮かぶ人が出てこない。今後は後継者の育成に専念してくれー!!!

・もちろん、今の政治にも人口過疎化問題農業漁業問題シラスウナギ問題は実は地方利権問題根深い)、高齢者医療費支出増大問題、それに伴う科研費の削減と日本科学技術国としての地位低下、ブラック企業問題、色々不満あるんだけど、そういう一般国民に切実な問題野党も全部頬かむりしてどうでもいい土地問題とかしか国会で取り上げないの超ムカつく。

・というか、自分の親も含め、今の野党を支持する高齢者の方が自分には信じられない。とはいえ、親と話して分かるのは高度経済成長期の成功体験が体に染み付いていると今の日本はもどかしく感じるのだろうということ。

投票秘密は誰でもあると思うが、政治家族議論するのはいいと思う。若者はぜひ親を説得して、支持政党野党から鞍替えさせてくれ。一旦、野党殲滅して、自民党を分裂させてまっとうな議論国会でできる新しい日本を作ろう!

2018-03-23

[]3月22日

○朝食:なし

○昼食:助六寿司

○夕食:ご飯、納豆、卵、大根水菜サラダ減塩野菜たっぷり味噌汁

調子

はややー。

仕事たるい、たるい、たるい。

やることがあまりなかったから、ぼけーっとしてた。

ぶっちゃけ、四月まで大した仕事がないから、仕事はほどほどにしよう。

3DS

名探偵ピカチュウ体験版

体験版クリアするところまでプレイ

前作の不完全版と同じような話だったと思うけど、スジを完全に忘れてたので楽しくプレイできた。

今日プレイした範囲では、ズルッグポチエナグラエナヤミカラスと、悪タイプポケモンがたくさん出てて楽しかった。

明日の完全版が楽しみだなー。

ポケモン銀(VC

カントーってどうやっていくんだっけ? とさまよってしまった。

結局思い出せずググるなど。

魔神少女

ロックマングラディウスを合体させて萌え萌えキュンさせた感じのゲーム

難易度が高い!

難易度ノーマルなのだけど、死に覚えゲーのようで、何回も死んでは何回もやり直している。

ただ、死に覚えゲーとは少しちがうところとして、経験値を貯めて能力解放するシステムがある。

これを使うと、割とゴリ押しできるようになった。

今日は、4面までクリアした。

と、書いて気づいたけど、このゲームステージセレクトシステムから、どれが4面かは人それぞれか。

司書さん、氷のトレジャーハンター的な人、獣人監獄死神っぽい人の4人を倒した。

あと二面なので、明日にはクリアできそう。

2018-03-03

夫婦喧嘩を見て育った

普通の家ってなんだろう。

私は自分の家を普通の家だと思っていた。むしろ大学まで行かせてもらって、その上生活費も出してもらっていたのだから、すごくいい家庭である。憎まれるほどいい家庭だ。

でも、昔から夫婦喧嘩が絶えなかった。

子供暴力をふるうことはなかったが、父は母を叩いて殴って蹴って踏んで罵倒していた。母は金切り声の叫び声をあげてわんわん泣いていた。物心ついたときから家はこの状態だった。

記憶してるなかで一番はじめの夫婦喧嘩は、3歳くらいの、まだ市営住宅に住んでいたときだ。

夜遅く、母は洗濯物を畳んでいて、私は母のそばテレビを見ていたと思う。車の音がして父が帰ってきた。母が玄関まで鍵を開けに行くと、酔っ払った父が家の中に入ってきた。私はなぜかすぐにコタツの中に潜って隠れた。父と顔を合わせたくなかったんだと思う。あと、酔っ払うと絶対喧嘩になることを知っていたからかもしれない。私は真っ暗なコタツの中で息をひそめていた。しだいに口論になっていくと、突然父が怒鳴り声を上げる。いつもここでびっくりしてしまう。本当に突然大きな声で怒鳴るのだ。そしてバシッと叩く音が聞こえる。何度も叩く。母はその度に「もう!やめて!やめてよ!!」と甲高い声で泣きながら叫ぶ。ドカドカと殴る音になると「やめてーーーー!」と母の絶叫が聞こえる。私はコタツの中でずっと震えていた。隠れているのが見つかったら私も同じ目にあってしまうと思っていた。喧嘩が終わると、まだ興奮がおさまっていない父の口から漏れるシーシーという息と、母のすすり泣く声に変わる。怒鳴り声か金切り声はだんだん慣れていくが、すすり泣きの声だけはいつまで経っても心臓がぎゅっと掴まれるような痛みを感じる。

両親はほとんど毎日喧嘩していた。父がいない日は心からホッとした。母が私を寝かしつけたあとに父が酔っ払って帰ってくると、ドスドスという足音とひどい喧嘩で起こされた。それでも布団にもぐって怯えながら寝たフリを続けなければならなかった。母をかばたことは、たぶんなかった。

次に記憶があるのは、小学校の高学年のときだと思う。父は自営業を始め、母は事務を手伝っていた。工場に隣接されるように建てた一軒家には自分の部屋がつくられた。

仕事は忙しく、夕飯はいつも11時くらいに食べていた。共に自営業を始めたことで、喧嘩レパートリーが増える。母も気が強い方なので、父に対して仕事意見を言うが、父は「口出すな」「誰のおかげで生活できてると思ってんだ」「黙っとけ」と応戦する。「くらすぞ!!」と拳を振り上げ、しだいに喧嘩ヒートアップする。プロポーズだと笑われてる九州方言だけど、聞くと少し複雑になる聞きなれた言葉

また始まった...と呆れながらテレビを見続けた。うしろで行われる喧嘩が聞こえてないようにじっとテレビを楽しむふりをしていた。怒鳴り声で音なんか聞こえないのに、ずっとその場に固まったままテレビを見続けた。喧嘩が始まると、その場から動いちゃいけないという気になるのだ。トイレに行きたくても、立ったその瞬間に「聞こえてません知りません」のフリは解けてしまうと思っていた。自分の部屋に戻りたかったけど、その場から逃げることはなんだか卑怯だと思っていた。母を助けないくせに。

怒鳴りながら暴力をふるう父と、泣きながらやめていたいと泣き叫ぶ母と、テレビから目を離さな子供。今考えると異常な光景だった。すぐうしろで母が泣き叫んでるというのに、見ないふりをしていた。

その日はなかなか喧嘩がおさまらなくて、近所迷惑だなと呑気に考えていた。その時、怒り狂った父がとうとう台所から包丁を持ってきた。この時の光景はずっと忘れないと思う。父は「ころすぞ!」と怒鳴りながら泣きじゃくる母に向けて包丁を何度も振りかざすまねをしていた。母がその時やめてと叫んでいたのか、刺せばいいでしょと反抗していたのかはもう覚えていないけど、ただ包丁を母に向ける父の姿から目が離せなかった。

頭の中で「終わった...」と考えていた。父が母を殺して、両親をどっちも失うことになって、どうやって暮らしていけばいいんだとまで考えていた。その喧嘩はなんとか父が冷静を取り戻して終わったが、ずっとこの喧嘩のことは忘れないだろう。

父は交友関係が広い人だった。外に出ると、何度も友人や知人に明るく挨拶をする姿を目にする。外での父はとてもいい人だった。明るくて面白くて輪の中心にいるような人だ。私に対しても優しくて少し甘い普通父親だった。だからこそ、その二面性がこわくて気持ち悪かった。

父の友人は私に「いいお父さんでしょ?」とにこにこしながら聞いてくる。私はいつもなんと言っていいかからなかった。

やがて反抗期に入った私は父とまったくしゃべらなくなっていた。そこまでは良い。よくあることだ。しかし、私は母に対してひどい態度をとるようになってしまった。母を小バカにするような口はまるで父のようだった。私の中で無意識に「母にはひどい態度をとっていい」という意識が生まれていた。今考えると、父の母に対する態度の影響が出ていた。

大学に入って地元を離れることになった。簡単には両親と会えない距離だ。そこで私は一人暮らしのあまりの快適さに感動してしまう。怒鳴り声も暴力もない、近所迷惑も考えなくて良い生活は本当に心地よいものだった。

そして、両親が今まで不自由なく育ててくれたことに自然感謝できるようになった。夫婦喧嘩記憶だんだんと忘れていった。

でも、正月や盆に帰るたびに夫婦喧嘩日常的に行われていた。私は理由をつけて帰らないようになっていった。

大学にいる間、たびたび友人間で両親の話題をするようになる。もちろん良い部分だけを話した。そうすると友人の中でうちの両親のイメージは「優しくて天然なお母さん」「面白くてちょっと寂しがり屋なお父さん」という理想的な両親になる。私も誇らしかった。「私の両親は良い人なんだ」と思うことができた。久しぶりに帰ると、そのイメージは壊され、やるせなかった。

うちは普通の家庭である、と思っていた。喧嘩が少し多いだけの、普通の家庭だ。でも、親元を離れて暮らす中で、あれは普通ではなかったかもしれないと気づいていく。夫婦喧嘩包丁は振らないし、「誰のおかげで生活できてると思ってんだ」なんて言葉は出てこないらしい。

大学卒業して地元に戻ってきた私は、いまだ喧嘩を続ける両親に向かって言った。「夫婦喧嘩がほんとに嫌だった、辛かった。喧嘩するのもうやめてほしい」と伝えた。父は笑って「どこの家もこんなもん。だいたい喧嘩じゃなくてじゃれてるだけ」と言った。情けなくて、もう何も言いたくなくなった。

夫婦喧嘩について調べていく中で、「面前DV」という言葉があることを知った。直接子供暴力を向けなくても、夫婦喧嘩子供精神DVを与えるというものだ。たしかに辛かったが、私はあんまり精神DVを受けたとは思っていない。なぜならいつも知らないふりをしていたからだ。母がどんなに泣き叫んでも庇わなかった。でも面前DVを受けたという話の子供はほとんど母を庇っていた。怖かったとはいえ、自分が情けなくてたまらなかった。

今では大人になり、父の言い分も母の言い分も理解できるようになった。仲裁に入るようになった。ずっと離れていたためか、暴力をふるう姿はあまり目の当たりにすることはなくなった。母方の祖父と共に暮らしているため、怒鳴り合いだけに抑えているのかもしれない。職場では、従業員の前でも怒鳴り合いの喧嘩をしている。人のいないところでまだ暴力をふるってるのかもしれない。

そういえば、病気で目が見えづらくなってきたのに配達に行かせるのよ、と母にこの前愚痴られた。なんでもないただの愚痴のように言われた。一歩間違えば事故を起こすというのに、「父は昔からそんな人だったのか」と改めてショックを受けた。

仲裁をしていく中で、私の意見なら父はちゃんと聞いてくれるということがわかった。母も「あなたの言うことなちゃん聞く耳つのよ」「あなたから言ってよ」と言うようになった。

私が言わなければならないということはわかっているし、母を庇おうとしなかった負い目もあるため私から話をすることが増えた。しか口論になって、怒りを滲ませた父の表情を見ると、恐ろしいと思ってしまう。白目のところが赤くなっていくのだ。次には拳が飛んでくるのではないかという考えがよぎる。

離れたら穏やかに暮らせると思う。だけど、私がいない間の両親の喧嘩想像すると苦しい。いつかどちらかが殺してしまうのではないかとずっと思っている。

私に対しては優しい父への接し方がいまだにわからない。

2018-02-27

伊藤万理華ソロ写真集エトランゼ感想

伊藤万理華写真集エトランゼ』買った。

自身企画構成にも関わり、スタイリスト自身とのこと。

いわゆるアイドル写真集と違う感じ。



たぶん、いわゆるアイドル写真集において、アイドル本人は被写体としての役割しか担わない。

から、他の制作メンバーが担う役割は自ずから

ビジネスとして、被写体であるアイドルのいいシーンを引き出し、そして切り取ること』となる気がする。

そうなると、そこには客観しか存在せず、アイドルとしての価値だけを凝縮した作品が完成するのでは。



エトランゼ』は、制作に際し伊藤万理華主観意見が反映している。

アイドルである自分に疑問を持ち、映像制作面白さに触れ、アートとしての表現を学んだ、彼女主観

結果、この写真集には『アイドル伊藤万理華』と『表現者 伊藤万理華』が混在している。

人間二面性を切り取った、素晴らしい作品と思う。



彼女は、

アイドルとしての『みんなのためが、自分のため』という価値観と、

表現者としての『自分のためが、みんなのため』という価値観を、

どちらかではなく、どっちも選んだんだな。



それをビジネスとして成り立たせることは茨の道だと思うけど、

やり抜いた先にはブルーオーシャンが広がっている気がする。



まりっかかわいいよまりっか

2018-02-15

二面

普段超嫌なやつなのに、酒の席だとテンション上がって陽気になる同僚がいるんだけど、めちゃくちゃ怖い。

そして、次の日は通常通りの暗黒モード。とにかく人を見下し、相手のいないところで文句を言いまくる。

二面性が怖いから、相変わらず好きになれない。

2018-01-05

anond:20180105141859

その姉妹や母や姪や叔母や伯母って増田と会ってる時は身内モードで、ある意味態度を取り繕ってるから「いい人」になっているわけで、

増田がその場にいなければ他の男に向けて恋愛モードになっている時もあると思うんだけど、そういう二面性があるだろうことについては特に気にならないの?

自分恋愛モードを向けられなきゃ(裏で別の誰かに恋愛モードになってたとしても)それでいいの?

裏で何をしてても気にならないなら、浮気オッケーとか偽装結婚したいということで相手を探せばいいと思うんだけどなあ。

2018-01-03

anond:20180103001849

そういう男性二面性が酷いタイプかもしれん

うちの父も毒親持ちだけど家族に見せる不安定ヒステリックな顔と外の明るく人好きな人気者顔が全く違う

家族入院したらヒステリーを起こして金がどうこう責め立てたりイライラして家具壊したり子供の髪掴んで引きずったりする男が外には家族が酷くて苦労してる被害者アピールしてるらしい

職場にも毒親から仕打ちアピールが好きな明るい人居たけど一人ターゲットを決めて潰すイジメが好きだった

2017-12-27

彼氏が、のつづき

まずは色んなコメントありがとう!全部返さなくてごめんね。普段SNSをそんなにやらないので、途中からめんどくさくなっちゃった

結論からいうと彼氏とは別れなかったよ。

伝えたことをまとめると、

「私はひとりがすき。恋人第一にできない。それしてるとあなた気持ち悪く思ってしまう。だからしばらくセックスなし、空いてる日に毎回会うのなし、返信をすぐしないの許して。」

彼氏の反応をまとめると「理解できないけど、ひとりの時間を作れるようにする。別れたくない。」だった。

たぶんこれに対して、それ別れてるよ友達だよってコメントくると思うんだけど、そこは理屈じゃないとさせてほしい。

友達男の子たちより彼は特別だし、心配したりされたり、悩みを聞いたり言ったりするのは彼なんだ。

から別れなかった!

このトピックのなかで私が性悪、というのが話題になったよね。こんなに盛大にディスられたの初めてだからびっくりしたー!

それに対しては、「二面性がある(そんな気持ちを出さずに付き合う)のは悪」「好かれるのが気持ちいいんだろ」の2つが気になったかな。

二面性があることが悪いと思わないよ。(これについては一個前を見てね)

好かれるのは誰でも気持ちよくない?私は嬉しい。ただ1人の時間結構すきだから、こっちは嫌いなのに好かれてる、みたいな状況はあまり好ましくないかな。(今回の話しでいくと、私は彼を嫌ってはいないよ。)

以上、続報でした。

匿名だとなんでもかけてありがたかった。匿名からなんでも書いていいと思うなという人もいると思うけど、気持ちを出す場所として使うのはいいんじゃないかな!

2017-12-20

anond:20171220020510

気になってたんですけれど、増田さんて全てご自分に主導権がおありなんですね。

「私は近すぎるのが苦手だよって言う」

うそれ、嫌いでいいじゃないの?

最初元増田を読んで自分気持ちがそのままならプリントして彼氏に見せたら解決するよ。

なんで増田さんは女王みたいに振る舞ってるの?

彼氏増田さんに借金でもあるの?親を人質にでもとられてるの?

どうも、増田さんが神のように君臨してて、命令してるみたいで気持ち悪い。

彼氏さんは増田さんの下僕奴隷か何かなの?

そこまで付き合いたくないなら別れたら。ここでそういうの読むの気分悪いよ。

増田さんが内心を相手に伝えたら、もう彼氏彼女じゃなくなるでしょう。

次の人が見つかってないのかな?

内心そこまで嫌なのに表に出さな性格の悪さを彼氏が知ったら、即別れられると思いますよ?

あなた自分が嫌ってても、好かれているのが気持ちいいという、

せこい意地汚いずるい乞食根性があるモテないひと。

言葉の隅々からわかります

こんなところでうだうだ言ってないで、さっさと電話でサヨナラ言えば。

可哀そうな彼氏あなたの毒々しい面をきちんと見せたらどう。

こんな二面性のある人、フツーに恋人じゃなくて友だちでも怖いわ。

あなたにはあなたにふさわしい、みかけは綺麗でも心が真っ黒なタイプ、すぐ見つかりますよ。類は友を呼ぶから

2017-11-17

anond:20171117174047

安心しろ

特に何も言わない奴はともかく

長期的に二面性使い分けるのは使い分ける当人にも負担なのに

お前相手にそこまでコストかけてられんわ

2017-10-11

マチアソビにて片渕監督講演会覚え書き

キャラクターに宿る存在感

この世界の片隅に」が目指したこ

片渕須直監督

藤津亮太アニメ評論家

いつもだと自分パソコン開くんですが。今日は藤津さんのパソコンで。

コメンタリー上映会2回目。まだ喋る内容がある。というかしゃべる時間が足りない。映画ポーズで止めたかった。

キャラクター作りについて。すずさんがそこにいるということを目標ひとつとしていた。これはマイマイ新子の頃から

絵空事では無く。肉付け。外側の世界を充実させることで、結果的パーソナリティを描けるのではないか

世界構成要素を本物で描く。我々の作るアニメーションファンタジーとなるのだが、日常空間から逸脱することでファンタジーを描くのだが、実際の世界を描くことでファンタジーリアリティが与えられる。

名犬ラッシーからラッシーイギリス舞台エリザベステイラー時代アメリカホームドラマの影響で作ろうとしてた。ロケハンにも行けなかったので、行ったことの無いヨークシャの炭鉱想像と調べたことの組み合わせで作っていった。

町に住んでいる人達準レギュラーにすることで、街自体を描く。そうやってストーリーにしていった。炭鉱の浮沈や犬を手放すことになったサブシーンを描いていく。考えながら走りながら作っていった。

町を本物らしく見せる鍵は町自体歴史があるという背景。町の川側から町を描くシーン。その世界を裏側から描写する。立体的に書き割りでは無い町。

アリーテ姫リアリティのあるファンタジー。国がどうやって運営されているかとかが描きこまれていた。城下職人暮らしを描くことで、アリーテの気持ち世界を描いた。

人の生活を示すことで、キャラクター存在感が出てくる。

大学入った頃に観た、高畑勲さんの作品の影響もある。ハイジの話し。ドイツの町に住むことになって、ハイジクララピクニックに行くが、楽しんでいたクララが突然限界がきて辛そうになる。二面性。リアル世界

当時はすごいめんとくさいなと思った。学生の頃はみえてない。世界みえてなかった。

人間を描くのはめんどくさいなと思った。名探偵ホームズはやりやすかった。宮崎駿さんが、人間の深みとか書くつもりの無い人だったから。

魔女の宅急便の時にそのあたりに踏み込んだ。普通の人がどう生きてるか。成長していくか。心の構造精神発達心理学など。伊丹十三さんとか岸田秀さんの唯幻論。人はどうできているか

1人の人の中には複数個性バランス。その場に応じて表面に出てくる割合が変わっていく。

アリーテ姫原作は単純なキャラ。悪役の魔法使いボックス原作主人公クレバーでは無いが、ボックスの悪役を掘り下げたことで、アリーテ姫は機転がきいた子になる。

自分を偽って生きているのが、自分たちの正体ではないか?虚飾の魔法使い。本当の人生を生きていない人の描きこみがアリーテ姫から始まった。

ブラックラグーンの作り込み。原作が途中から追いつかなかったので、ストーリーを聞いて描いていった。

この世界の片隅にの径子の台詞。径子は自分自分の道を選んだから。すずとりんはそうじゃない。ブラックラグーンOVA。周りのキャラにも、そうじゃない人生があったというエンディング悪漢たちの別の顔。

自分が選んだ道を歩いていけてる訳ではない。だからこそ、そういうありたかった人生に触れることでその人間を描く。

原作を超えたところを描きこんだブラックラグーン。立体的な背景。タイのような舞台タイ基本的外国支配を受けていないが、南の一部はインドネシア領フランス占領されたりしていた。

アリーテ姫自分人生を歩き始めたところから始まる。

そうじゃないところから始まったのが、ブラックラグーン

最初丸山さんは監督無しで3話ごとに交代でやる予定だった。さすがにそれはまずいだろうと基本設定決めるところをやってたら、丸山さんが監督を全く考えてなかったので気が付いたら監督していた。

ブラックラグーンはこれまでの片渕監督作品イメージと違うので、ペンネームでやるかという話しがあった。マイマイ新子と同時期。

うまくいかなかった人生を書いたブラックラグーンマイマイ新子の周りの大人たちは上手くいってない。原作には1000年前の設定は無かった。国府の話しは出た。

でも、1000年前の話しが出たら、そこをふくらませてそこに見えない世界を描くのがファンタジーであり、そこを描き込むのが本能みたいなもの

1000年前のことをきちんと調べることでファンタジーの描きこみができる。実際の280回くらいの発掘調査報告書を読んで、その中の図を集めて今の地図に重ねる。でも全然足りない。国衙調査でも足りない。でも道路などがわかる。1000年前と今の間にもいろんな世界がある。

1000年前の世界1000年前の話し。1000年前が真ん中。

ブラックラグーンタイ取材にいこうとしてたら、洪水でいけなかった。ベトナム香港などは行った。

マイマイ新子は3回くらいしか現地に行ってない。終わった後の探検隊10回。そちらの方が多い。

発掘調査報告書がメイン。古本屋から写真など。干拓地のきーこ。カネボウ工場社宅。そのカネボウ最後工場長から写真などをもらえた。

事前の知識を持ってロケハンに行かないと見てもわからない。塀のイメージなど発掘している現地でイメージが湧くためには知識が無いと出来ない。

事前に知っているからこそ、現地で発掘している人と話しがきちんと理解し合える。情報をもらえる。今でもあって昨日も泊まらせてもらった。

ハイジクララ矛盾マイマイ新子では子供たちは純粋だけど、周りは思ったように生きられてない。

マイマイ新子金魚が戻ってきたのが最後原作者体験らしい。死んだはずの金魚がまた出てくるという思いが子供世界。おじいちゃんの死の原作での書き込みを外して。

原作者は男女の性愛を描く人。それを入れなかった代わりに死の表現がにじみ出ている。死を描くための映画にしたくなかった。

普通に歳をとって死んだおじいちゃんの話しは重くしたくなかった。で、ヤクザの話しを膨らませた。

この世界の片隅にのすずさんは大人少女から大人への端境期という面が原作より強いと原作者から言われた。すずさんは18歳で自分意思とは関係無く嫁にいかされる。

すずさんは自分空っぽだと思っていたが、実は中にはたくさんあった。

マイマイ新子のきーこ。新子に対して現実的な子。自分には無い想像力を持った新子をうらやましいと思っている。きーこと新子は2人とも主人公

すずは自分の内側にあるものから変化する。空っぽな人はいないが、それを表に出せないタイプのすず。アニメーションやってる人も普通の人。

日本アニメドキュメンタリー性を持って進化してきたと思う。記録性。

年齢層が上がってきた。巨人の星読売巨人軍や二軍。実際にある世界を描くようになってきた。オバケのQ太郎とは違う。観る年齢層があがる。

長くつしたのピッピルパン企画書を見つけた。タバコや銃のブランド定義ピストルで済ませるのでは無くワルサーP38ルパン三世カリオストロでは赤いきつねコカコーラを描いてる。

日本アニメにそういうリアルを描く流れができた。母を訪ねて三千里は、周りの人間リアリティが入ってきて、中学生くらいがみられる作品

手塚治虫さんの漫画の描き方の本。アシスタントに車を描けといったらできなかった。手塚治虫さんの言う車は抽象的な車だったが、今は実際の車。

この世界の片隅にでは実名のある描きこみ。実現できなかったすずさん。抽象的な戦時中ではなく、現実カケラを組み合わせた。

出来るだけ背景を捉える。人物サイズを大きくしがちだが、もっと背景を描く。背景にあるもの存在感

効果音BGMについて。この世界の片隅にでは、出来るだけ実写の音響でということをお願いした。アニメ表現より実写の表現BGM無しでも良いかとも思ったが、BGM心理描写ができた。

2017-10-09

■マチアソビにて片渕監督講演会覚え書き



キャラクターに宿る存在感

この世界の片隅に」が目指したこ

片渕須直監督

藤津亮太アニメ評論家

いつもだと自分パソコン開くんですが。今日は藤津さんのパソコンで。

コメンタリー上映会2回目。まだ喋る内容がある。というかしゃべる時間が足りない。映画ポーズで止めたかった。

キャラクター作りについて。すずさんがそこにいるということを目標ひとつとしていた。これはマイマイ新子の頃から

絵空事では無く。肉付け。外側の世界を充実させることで、結果的パーソナリティを描けるのではないか

世界構成要素を本物で描く。我々の作るアニメーションファンタジーとなるのだが、日常空間から逸脱することでファンタジーを描くのだが、実際の世界を描くことでファンタジーリアリティが与えられる。

名犬ラッシーからラッシーイギリス舞台エリザベステイラー時代アメリカホームドラマの影響で作ろうとしてた。ロケハンにも行けなかったので、行ったことの無いヨークシャの炭鉱想像と調べたことの組み合わせで作っていった。

町に住んでいる人達準レギュラーにすることで、街自体を描く。そうやってストーリーにしていった。炭鉱の浮沈や犬を手放すことになったサブシーンを描いていく。考えながら走りながら作っていった。

町を本物らしく見せる鍵は町自体歴史があるという背景。町の川側から町を描くシーン。その世界を裏側から描写する。立体的に書き割りでは無い町。

アリーテ姫リアリティのあるファンタジー。国がどうやって運営されているかとかが描きこまれていた。城下職人暮らしを描くことで、アリーテの気持ち世界を描いた。

人の生活を示すことで、キャラクター存在感が出てくる。

大学入った頃に観た、高畑勲さんの作品の影響もある。ハイジの話し。ドイツの町に住むことになって、ハイジクララピクニックに行くが、楽しんでいたクララが突然限界がきて辛そうになる。二面性。リアル世界

当時はすごいめんとくさいなと思った。学生の頃はみえてない。世界みえてなかった。

人間を描くのはめんどくさいなと思った。名探偵ホームズはやりやすかった。宮崎駿さんが、人間の深みとか書くつもりの無い人だったから。

魔女の宅急便の時にそのあたりに踏み込んだ。普通の人がどう生きてるか。成長していくか。心の構造精神発達心理学など。伊丹十三さんとか岸田秀さんの唯幻論。人はどうできているか

1人の人の中には複数個性バランス。その場に応じて表面に出てくる割合が変わっていく。

アリーテ姫原作は単純なキャラ。悪役の魔法使いボックス原作主人公クレバーでは無いが、ボックスの悪役を掘り下げたことで、アリーテ姫は機転がきいた子になる。

自分を偽って生きているのが、自分たちの正体ではないか?虚飾の魔法使い。本当の人生を生きていない人の描きこみがアリーテ姫から始まった。

ブラックラグーンの作り込み。原作が途中から追いつかなかったので、ストーリーを聞いて描いていった。

この世界の片隅にの径子の台詞。径子は自分自分の道を選んだから。すずとりんはそうじゃない。ブラックラグーンOVA。周りのキャラにも、そうじゃない人生があったというエンディング悪漢たちの別の顔。

自分が選んだ道を歩いていけてる訳ではない。だからこそ、そういうありたかった人生に触れることでその人間を描く。

原作を超えたところを描きこんだブラックラグーン。立体的な背景。タイのような舞台タイ基本的外国支配を受けていないが、南の一部はインドネシア領フランス占領されたりしていた。

アリーテ姫自分人生を歩き始めたところから始まる。

そうじゃないところから始まったのが、ブラックラグーン

最初丸山さんは監督無しで3話ごとに交代でやる予定だった。さすがにそれはまずいだろうと基本設定決めるところをやってたら、丸山さんが監督を全く考えてなかったので気が付いたら監督していた。

ブラックラグーンはこれまでの片渕監督作品イメージと違うので、ペンネームでやるかという話しがあった。マイマイ新子と同時期。

うまくいかなかった人生を書いたブラックラグーンマイマイ新子の周りの大人たちは上手くいってない。原作には1000年前の設定は無かった。国府の話しは出た。

でも、1000年前の話しが出たら、そこをふくらませてそこに見えない世界を描くのがファンタジーであり、そこを描き込むのが本能みたいなもの

1000年前のことをきちんと調べることでファンタジーの描きこみができる。実際の280回くらいの発掘調査報告書を読んで、その中の図を集めて今の地図に重ねる。でも全然足りない。国衙調査でも足りない。でも道路などがわかる。1000年前と今の間にもいろんな世界がある。

1000年前の世界1000年前の話し。1000年前が真ん中。

ブラックラグーンタイ取材にいこうとしてたら、洪水でいけなかった。ベトナム香港などは行った。

マイマイ新子は3回くらいしか現地に行ってない。終わった後の探検隊10回。そちらの方が多い。

発掘調査報告書がメイン。古本屋から写真など。干拓地のきーこ。カネボウ工場社宅。そのカネボウ最後工場長から写真などをもらえた。

事前の知識を持ってロケハンに行かないと見てもわからない。塀のイメージなど発掘している現地でイメージが湧くためには知識が無いと出来ない。

事前に知っているからこそ、現地で発掘している人と話しがきちんと理解し合える。情報をもらえる。今でもあって昨日も泊まらせてもらった。

ハイジクララ矛盾マイマイ新子では子供たちは純粋だけど、周りは思ったように生きられてない。

マイマイ新子金魚が戻ってきたのが最後原作者体験らしい。死んだはずの金魚がまた出てくるという思いが子供世界。おじいちゃんの死の原作での書き込みを外して。

原作者は男女の性愛を描く人。それを入れなかった代わりに死の表現がにじみ出ている。死を描くための映画にしたくなかった。

普通に歳をとって死んだおじいちゃんの話しは重くしたくなかった。で、ヤクザの話しを膨らませた。

この世界の片隅にのすずさんは大人少女から大人への端境期という面が原作より強いと原作者から言われた。すずさんは18歳で自分意思とは関係無く嫁にいかされる。

すずさんは自分空っぽだと思っていたが、実は中にはたくさんあった。

マイマイ新子のきーこ。新子に対して現実的な子。自分には無い想像力を持った新子をうらやましいと思っている。きーこと新子は2人とも主人公

すずは自分の内側にあるものから変化する。空っぽな人はいないが、それを表に出せないタイプのすず。アニメーションやってる人も普通の人。

日本アニメドキュメンタリー性を持って進化してきたと思う。記録性。

年齢層が上がってきた。巨人の星読売巨人軍や二軍。実際にある世界を描くようになってきた。オバケのQ太郎とは違う。観る年齢層があがる。

長くつしたのピッピルパン企画書を見つけた。タバコや銃のブランド定義ピストルで済ませるのでは無くワルサーP38ルパン三世カリオストロでは赤いきつねコカコーラを描いてる。

日本アニメにそういうリアルを描く流れができた。母を訪ねて三千里は、周りの人間リアリティが入ってきて、中学生くらいがみられる作品

手塚治虫さんの漫画の描き方の本。アシスタントに車を描けといったらできなかった。手塚治虫さんの言う車は抽象的な車だったが、今は実際の車。

この世界の片隅にでは実名のある描きこみ。実現できなかったすずさん。抽象的な戦時中ではなく、現実カケラを組み合わせた。

出来るだけ背景を捉える。人物サイズを大きくしがちだが、もっと背景を描く。背景にあるもの存在感

効果音BGMについて。この世界の片隅にでは、出来るだけ実写の音響でということをお願いした。アニメ表現より実写の表現BGM無しでも良いかとも思ったが、BGM心理描写ができた。

2017-09-29

90年代異端の集いであ

00年代ヲタクがイキリ始め

10年代では誰もが二面性を露わにしている

2017-09-26

anond:20170926233054

そもそもネット現実で同じ様態を観察できる前提なのがおかし

90年代異端の集いだったし、ゼロ年代ヲタクがイキリ始め

今では老若男女が二面性を露わにしてる。

そんな印象。

2017-09-22

ルース・ベネディクト菊と刀

本屋で冒頭数ページ読んだら、「『菊と刀』とは、一見繊細で芸術を愛するように見えるのに、ふとした局面に途端に暴力的で強権主義的になる日本人の、二面性の著しさの象徴である」(要約)と書いてあって、もうそれだけで「この人はわかってるなー」と思って買わずに帰ってきたんだけど。

 この、70年前の戦争記録から日本人分析した論文と、ほぼ同じような感想を、現代日本を観察する欧米人の多くも持っていることだろう。日本に生まれ育った俺でさえ、これがまったく不思議しかたない。

 多くの日本人は、俺やこの種の欧米人にとっては当然のように「あわせて備えているもの」と感じられる性質のセットの、どちらかが平気で欠けていたりする。たとえば理系芸術分野に携わる人間の、社会的理想像の幼稚さ……なんて言うと文系はてなサヨクは小躍りしてそうだそうだと言いそうだが、逆に言えば、歴史社会を興味対象にする連中の、創造活動への関心の低さも異常なのである

 ネット大人気の「自炊は高くつく論」なんかもこの例である

「生まれて初めて料理ハンバーグ)をするために調理器具から小麦粉から買ってきたら1まんえん以上した!自炊は高い!」なんて、冗談としても発想が小学生レベル稚拙記事を、いつもは『吾輩は知的である』なんて顔をしてる連中が「そうだ自炊は高いんだ」と拡散したりする。

 まず、こんな記事を書けるような年になるまで、本当に一回も料理をしたことがない人間なんて、その時点でただの教育の失敗とは思わないのだろうか。

 良い年して現代史もまともに知らず、ネットで感化されて修正史観にハマってしまネトウヨと、低レベルさにおいて何が違うんだそれは。

 欧米の「リベラル」はこんな中庸に欠ける連中ではない。少なくとも、主流の「スタイル」はこれほど低レベルではない。

 人権意識を持ち、環境配慮をし、知的好奇心に溢れるインテリからこそ、「自分でやる」ことへの情熱を失わない。下手でもDIY自炊への憧憬を見せる。

 一方で、アーティスト職人肌のギークたちが、社会環境配慮したものづくり意識し、積極的メッセージを発信することも、ごく当然のように行われる。ギーク系のニュースサイトブログでも、人道/環境配慮科学技術政策のあり方(政治議論)に、正面から切り込んでいく。

 これらは日本ではほとんどみられないものだが、本当にその理想を追求したのなら、人を知ることはものを知ることであり、ものを知ることは人を知ることであるといずれ繋がるのは、このように論理的には必定に思える。欧米では「当然あわせて備えているべきもの」と(少なくとも至上の理想レベルでは)見なされているこの両輪に、何故日本ではこんな断絶があり続けるのだろう?

 『菊と刀』の奇妙な同居は、結局のところ、ものごとを薄っぺらな表層レベルしか装えない、日本人精神性の貧しさの現れでしかないのではないだろうか。

2017-09-16

anond:20170915153747

私もさっきレイトショーで見てきたところ。

時間美人を観る映画でもあったし、性差役割善悪個人がどう使うかの難しい映画でもあった。感想ほとんど同じ。すっきり復習できてよく眠れそう、ありがとう。(教育の意義のところだけひねくれてるように思うけど、たしかに隙はあった)

個人的には、彼女最後まで使う武器が、武器っていうか縄だっのが興味深かった。痛めつけもするけどつなぎ合わせたり引っ張り上げたりもする。事実は一つかもしれないけど、受け止め方によって善悪/信じる疑う/苦楽と二面性を持つ。あと、最後攻撃のシルエットが十字架だったことも、私にはわからない西洋キリスト文化コンテクストがあるのかな、なんて。

女性活躍する映画として面白さで言えば、ゴーストバスターズのが楽しかった。でも十分、見るに値する!映画だったよ。

2017-09-15

anond:20170915153747

この種の気遣いがあるのはもちろん良いことなのだが、それが気遣いの要素を超えていない、多様性テーマに対して踏み込んでないという部分があったせいで、浮いて見えてしまっている。またそれに対応するドイツ軍が通り一辺倒な描写で(つまり白人集団なので)片手落ちに見えてしまう(ドイツ下げをしたかったわけじゃないだろうに)のも気にかかる点だった。

いやあ、でもネイティブアメリカンが「俺の土地を奪ったのはこいつらだよ」とさらっと言うのとか、ドイツ側もドクターポイズンいかにも女を捨ててきましたみたいな感じなの良かったじゃん。

古典まで学んだダイアナが、人間の持つ二面性や、善悪といった内面を「全く理解してない」なんてのはありうるんだろうか?

そこで「第一次世界大戦」なんじゃないのかな。人間だって戦争はする。でもいま起きているのは史上空前の「すべての戦争を終わらせる戦争」なんだぜ。っていう。

スティーブ

「僕は今日を救う、君は世界を救え」良いよねー。

スパイダーマン:ホームカミング

良いよねー。

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