1. 対象
・優秀なあなた
・後輩に不満を持っているあなた
2. 基本的な考え方
・研究室は実力主義だ。自分より業績が少ない人間の人格を否定しまくろう。業績が多い人間や立場が上の人間には徹底的に媚びよう。あなたは研究に対する不満を後輩の人格を蹂躙することで晴らす権利がある。だってあなたは優秀だからね。
・「今のあなた」を基準にしよう。あなたがD2で彼はB4だとか、そんなことは考えてはいけない。研究業界に年齢なんて関係ないからね。
・あなたが行ってきた仕事は全てあなたの能力によるものである。あなたにたくさん同期がいて、後輩が一人だけでも関係ない。後輩はあなたと同じだけの仕事をこなす必要があるのだ。だってやらなきゃいけないことだからね。
・善意の皮を被って後輩をいじめよう。全ての攻撃手段は「アドバイス」「愛の鞭」の体をとろう。
・後輩にたくさん情報を教えてあげよう。研究に関する思いついたことを片っ端から話そう。優秀な教授とは異なる意見を伝え、暗にそれを取り入れるように指示しよう。自分と同じ程度能力の人間と日常的に引き合せよう。後輩はそれら全てを忠実に実行しようとして全て中途半端になり鬱になってくれるぞ。
・後輩には積極的に二面性を見せよう。その場にいない人間の悪口を言いまくろう。後輩はあなたに不信感を抱き、あなたの「善意のアドバイス」そのものを疑い始めるぞ。
・後輩は「何か目に見えない答えを模索させる」ように仕事を振ろう。可能な限り曖昧な指示を出そう。何か聞かれたら「俺は一人でやった」と叱責しよう。後輩が仕事をしたらその都度「俺の時はこうじゃなかった」文句を言おう。そのうち研究そのものもこけてくれるぞ。
・引き継ぎは適当にやろう。「何かあったら質問してくれ」でOKだ。教授には「丁寧に教えた」と報告しておこう。いざ質問されたら面倒臭そうな感じを出そう。
・「How to」だけ教えよう。「Why」を教えてはいけない。「Why」を教えると後輩が実力をつけてしまうぞ。
・研究や雑務に関する失敗は必ずみんなの前で叱責しよう。反論もされにくいし何かあっても向こうが悪いですむぞ。
・指摘は本人に指摘してはいけない。本人に指摘すると実力をつけてしまう。後日に本人より優秀な人が集まる場で笑いながら言おう。後輩はムキになってあなたの「アドバイス」を無視し、より一層潰しやすくなる。
・後輩の仕事が完成する一歩手前あたりでちょっかいを出そう。「アドバイス」をして軌道を修正し、後輩に「自分が一人で考えると必ず間違う」というメッセージを伝えよう。後日、「あいつら一人で何も出来ない」と嫌味を言おう。
・陰口を積極的に言おう。後輩に「あなたは先輩として信頼できない人間である」というメッセージを伝えよう。
・平素の仕事はしっかりこなそう。優秀な同期や上司・先輩は尊重しよう。上記の行いをしても彼らはあなたの肩を持ってくれるぞ。