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はてなキーワード: タイトルマッチとは

2024-05-09

井上尚弥の次の試合が約3年ぶりのただのタイトルマッチ

2021年12月 デイバエン戦 WBA/IBFバンタム級王座防衛戦 →「・・・」前回のただのタイトルマッチ

2022年6月 ドネア2戦 →「うおー!ドネアとの因縁の再戦!」「WBCを加えて3団体統一だ!」

2022年6月 バトラー戦 →「うおー!とうとう4団体統一だ!」

2023年7月 フルトン戦 →「スーパーバンタムでも通用するのか!?

2023年12月 タパレス戦 →「2回級連続での4団体統一いけるのか!?

2023年5月 ネリ戦 →「(ちょいテンション下がるけど)山中の敵討だ!」「東京ドームやぞ!」

2023年9月 次戦グッドマン戦 →「誰や」「ムロジョンじゃないんかい」「階級上げへんのかい

3年間もストーリーの濃い試合を組み続けてきたのが異常で、本来なら「ただのタイトルマッチ」なんてものではないのだが。

2023-12-31

RIZIN45

アーチュレッタからしたら

モチベが上がらない。

前回、タイトルマッチ怪我で欠場した

時点で、海は脱落している。

調整も含めて、試合であり結果である

前回大会で欠場した選手

次の大会タイトルマッチなどないだろう。

挑戦権はない。

なのに国内人気があるが故に

またタイトルマッチをやらないと

いけない。

選手としては、やる気が出ない。

先に試合を辞めたのは海選手である

なので

アーチュレッタは責められるべきではない。

責めるべきは運営サイドである

はじめから海と太田でも組めば良かった。

まあ相手は他にもいるかもしれないが、

一度流れたタイトルマッチは組むべきでは

ない。

2023-12-14

囲碁】史上初の10代同士のタイトル戦が決定する

本日、姉の上野愛咲美(22)との姉妹対決に上野梨紗(17)が勝って

仲邑菫(14)女流棋聖上野梨紗(17)の史上初の10代同士のタイトルマッチが決まった

足しても31歳と増田の平均年齢の1/2の模様(´;ω;`)

2023-10-02

ネロとチャーロの試合日本ではマジで話題になってなくて草

男子ボクシング初の4団体統一王者同士のタイトルマッチだったのに。

 

スーパーミドル級4団体統一王者サウルアルバレス(通称ネロ)と

スーパーウェルター級4団体統一王者ジャーメル・チャーロの

スーパーミドル級4団体ベルトをかけた世紀のタイトルマッチ

 

結果的自分体重でやったカネロが終始圧倒して終わった

階級こそすべてって感じの試合だったのですげー面白いってわけでもなかったけどさ

 

しかしチャーロも19KOとパンチ力がない選手でもないんだが

打っても打っても全然効いてる感じなかったから、

やっぱ2階級も違うと勝負にならんなと思わされた

 

井上尚弥が3階級上のライト級絶対王者ジャーボンテイ・デービス

対戦を要求されて一部井上ファンから井上ならワンチャンあるみたいに言われてたけど

今回のを見る限りではマジメにノーチャンスだなぁ

2023-07-31

井上尚弥かわいそう

ウェルター級タイトルマッチ

3団体統一王者エロール・スペンスJr.(28戦無敗)

スーパーライト級4団体統一3階級制覇王者のテレンス・クロフォード(39戦無敗)

ウルトラビッグマッチが行われて

テレンス・クロフォードが圧倒的な力量差(4度のダウンを奪って9回TKO)で勝利

井上尚弥に先んじて史上初の2階級4団体統一王者になった。

 

井上も無敗の王者であるフルトンをKOして勝利しており、PFP(パウンドフォーパウンド)1位か!?

と言われていたが、スペンス(PFP4位)を圧倒したクロフォードより上に行くことはありえない。

クロフォード自身も指摘していたけど、フルトンはPFPランク外だし。

 

井上が軽量級で雑魚狩りしているとは言わないけど、

どうしたって世界ボクシングレベルで言えば層が薄い場所で戦っているのは否めない。

4団体統一にこだわっているので年内に同階級の2団体王者のタパレスとやって普通に勝つと思うけど

パレスはフルトンよりも評価されてない選手。勝ったところで世界的な評価は……

世界的に評価が高い奴らはライト級以降に固まってしまっているのがつらいわ。

こればっかりは井上がどうこうしたところで変わらんからなぁ。

2023-04-18

タイトルマッチ売りの少女

あるところに、多くの人々にプロボクシングの興奮を味わってもらえるようにはげむ少女がおりました。彼女自分自身ボクシングファンであり、観戦を重ねるたびに人生の喜びを感じており、自分ビジネスを通じて多くの人々にプロボクシングの魅力を伝えることができると信じていました。

彼女試合会場の外で待ち構え、観客から手に入れたチケットを高額でダイレクトマーケティングしていました。また、その興奮を味わいたい人々のために、チケットを手に入れる様子をYouTubeライブ配信していました。

しかし、そんなビジネスを快く思わない人々の間で、新しいビジネスが生まれました。それは、高額でチケットを手に入れた人々が、さらに高額でチケット販売できるビジネスです。

2023年になって、プロボクシング試合ますます人気を集めるようになりました。プロボクシングタイトルマッチが開催されるたびに、人々はその興奮を味わいたくて、チケットを手に入れようと必死になります

2022-12-13

シメロにボコられた赤穂のYoutubeコメント欄

日本人ユーザーは赤穂をけちょんけちょんに貶してる人の割合が大きく

海外ユーザーは赤穂の健闘を讃えている人の割合が大きい

 

わざわざ日本ボクサーの、しかタイトルマッチでも何でもない試合Youtubeを見るようなボクシングファン

戦い続けることの難しさ、厳しさっていうのをよく知ってるんだろうな

2021-06-03

anond:20210603115339

ハントはその後UFCに行って一瞬だけ活躍してヘヴィ級のタイトルマッチまでは行ったけど

その後はパッとしなかったわね

去年復帰したけど、たぶんまた引退すると思う

2021-05-26

追記TCGプロ競技者ではなくてプロレスラーやアイドルにすべき

リアルプロカードゲーマー試合には全く魅力がないのに、なぜ遊戯王はウケたのか考えてみた。

・見た目が派手

これはいつか解決するとして

・興味深いストーリー

・魅力的なキャラクター(プロカードゲーマーと置き換える)

この2つがリアルには無い。

キャラクターに関して、武藤遊戯海馬瀬人の魅力をざっくり考えると

カードゲームに熱意がある

②かっこいい得意な戦法がある

宿命を背負っている

④見た目がかっこいい(好みによる)

⑤なんだかんだで勝つ

と、まあこんなところだろう。

リアルプロカードゲーマーには全て再現不可能である

理由は以下の通り。

カードゲーマーならみんな持ってる

カードゲーマーなら誰でもできる

創作物のようにはいかない

④今のプロカードゲーマーには見た目より実力が求められている

創作物のようにはいかない

なので、見た目と雰囲気のいい「プロプレイヤー」に

発売前のカードを使ってリアリティショーをしてもらうというのはどうだろう。

まだ誰も持ってない、使った事のない、正確な強さなんてわかるわけないカードを使って

アマチュアプレイヤーでは出来ないシチュエーションで、なんならちょっと誇張気味の脚本も使って

派手にかっこよく「プロ試合」をしてもらおう。

頂上決戦じゃ無いと盛り上がらない?

プロレスみたいに、これを「世界大会」とか「タイトルマッチ」ってうたってしまえばいい。

遊戯王とかがアニメで既にやってる事と同じじゃないかって?

そうだね。

からMtGより遊戯王の方が売れてるね。

本当に強いカードゲーマー試合って、どこが凄いのかわかりにくいんだよね。あっさり負けたりもするし、イカサマ疑惑も出たりする。

から、「強い」ってのはプロTCGプレイヤーの魅力にはなり得なかったし、なり得ない。

それならもはや競技プレイは、勝って賞金や名誉を得たいプレイヤー以外には魅力的じゃないってことではないだろうか。

カードゲームに、競技性なんて要らなかったんじゃないだろうか。

追記

読んでいただいてありがとうございます

テキサスホールデムポーカー

テレビ番組は見た事無いけれど、プレイはまあまあした事がある。

ポーカーというゲームは運と実力が重要で、トッププレイヤー達は知的情熱を持ち、

練習知識の拡充に余念の無い人達だと想像するのは難しく無い。番組も実に面白そうだ。

本当は同じなのだ

TCG競技トッププレイヤーも本当は彼らと同じなんだ。

でもそれはほとんど理解されていない。

それはTCG競技ゲーム性が理解されていないからだとも言える。

始まって20年以上経ち、配信環境布教活動が整いつつある今でもこの有様だ。

もう、TCG知的格闘技だなんだと言って売り込むのはある程度諦めるべきなんじゃないか

有吉eee

見た。面白い。

俺は「SASUKE」「オーディション番組」「ガチンコファイトクラブ」みたいなのを想像していたけれど

こういう、和気藹々としたものも人気の助けになりそうだなと思った。

ただ、個人の感想ではあるんだけど有吉面白いだけな気がしないでもない。

有吉並みに面白い人を使わなければ意味が無い、のかもしれない。

動画

強くないカードをさも強そうに使う動画は正直嫌いだった。

でも、今はこれらの動画が人気を集めていた理由がわかるよ。

2021-05-10

殴られ屋ケンジさんというYouTuber

売れにくい人、殴られ屋

この方、数年前から路上で「数分間のうち顔面殴り放題」という看板を掲げてやってる方です。

来歴は元いじめられっ子の元キックボクシング選手で、タイトルマッチまで上ったという経験を持つ実力派です。

動画では名選手たちを前にくるくるパンチをかわしてみせ、ほとんどクリーンヒットなしでくぐり抜けている。

で、この方の数字の乱高下が激しい。

有名格闘家YouTuber朝倉未来朝倉海とやった際は万超えし、他の著名な格闘家コラボしたときも万超え。しか自分けが出演しているときは200回再生も回らない事が普通、という完全に伸び悩んでるひとです。こうした経緯から有名YouTuberと絡む事自体コンスタント成功しているものの、自分自身コンテンツにした場合一切注目されていないという事実がはっきりと浮かび上がってくる。

ケンジさん自身もかなりきついと思います

いじめられっ子と言っても人懐っこい、笑顔が爽やかな人で、嫌われるような印象はまるでない。

番組自体も他の格闘家YouTubeのように格闘シーンがメインなので、特にコンテンツがまずいというふうでもない。

で、5chとかを見てみると、かわすだけの技術なら誰でも出来る、などと叩かれている。

これはもうマニア意見なのでYouTuber一般で考えると全然参考にならない。

何故なら朝倉未来女性ファンまで獲得して登録者数を伸ばしているから。

売れてる人、売れない人

もちろんケンジさんの動画には問題がある。

上記朝倉未来動画などはスタッフがにぎやかで、彼らのやり取りを見ているだけでも視聴者の中にキャラクター形成されて行き、そのファミリー構成をみているだけでも楽しめてしまう、と言う構造を持っている。

これは朝倉ファミリーだけでなく格闘海外YouTuberにも共通する点。コラボ仲間が常連のおなじみで多彩だったりする点も同じ。

ケンジさんはこの点圧倒的にスタッフがおらず、一名入れたスタッフキャラ立ちが薄い普通の人。

なのでドッキリなんてやる隙間もないし、企画も立てにくい。

しかスタッフ編集はべつにおかしくはないし、コラボ相手も本人もまともだ。

ケンジさんが売れない決定的要因は見つからない。

腰骨の不調

これがかなり悪いらしい。自分の指摘を得てケンジさんの動画を見た人は、こんな過去映像だけで人が集まるか、と思うに違いない。実際最近地方巡業中の映像しか流されていない。これは本来ケンジさんの動画のやり方ではない。こうしたケンジさんの動画クオリティ劣化には理由がある。

腰骨の急激な悪化だ。整体動画が流されたが、その動画以来痛いともいわずコラボを続け、ついには動画が上がらなくなってしまった。彼はやがて渡米して堀口恭司で有名なATTの方々ともコラボする予定だったらしいので、その準備かも知れない。

何れにせよ、ケンジさんの延々と続く再生回数の低迷はみていて気の毒になる。

コンテンツは悪くない。少々スタッフストーリーを作りにくい印象だが、当人キャラも明るい。

なぜこんなに売れないのか、とおもう次第。

2021-02-21

ブサイク女性弱者男性底辺ナンバーワンを決めるタイトルマッチってなんでやってるんだあれ?

見せ物としても面白くないし

やってる当人達も幸せにならんし

タイトルホルダーになることに意味ないだろ

2021-01-27

G1 CLIMAX平成維震軍(反選手会同盟)が勝った世界線に住んでる

結論から言うと、正規軍が勝った世界線に住んでる人かわいそう。

以下、ざっくり現代までの歴史を書いていく。

橋本真也は日頃の不摂生が祟って病死長州力は小力とユニットを組むも爆死。両者の首は大阪城ホール入り口に晒される。蝶野正洋は「笑ってはいけない」のビンタ芸人となり実質引退

その後新日には何人かインディー出身レスラー移籍するが誰も定着せず不人気のまま。

新日なんて今もほとんど誰も見ていないマイナーリングの話は誰も興味がないと思うので話を元に戻す。

G1 CLIMAX終了後、越中詩朗が新団体代表になるも5年で引退。その後は後藤達俊代表代行になる。日本格闘技界は平成維震軍、NOAR、全日大日本などが乱立していたが、

総合格闘技ブームが起こらず、外国人レスラー招聘も進みエンタメ化が発展していったので時代遅れアンコ体型のレスラーは次第に消えていった。

その代わりにYouTuberとして人気を博した一般人エンタメレスラー化していく。というわけでこちらのプロレスの授業ではいちいち技の名前なんて覚えない。

そちらではやたらとストロングスタイルがもてはやされているらしいが、こちらではガチンコ(シュート)は前田アンドレ戦まではともかく、小川橋本戦以降はZERO-ONE旗揚げ引き起こし元凶で、野蛮で恥ずかしい存在しかない。

事前にシナリオが完成しているので、佐々木健介みたいなしょっぱーいレスラーベルトを長州するなんてことはなくなった。

90年代後半に入ると各インディー団体レスラーファンが蜂起して有刺鉄線電流爆破マッチなどが漸次的に認められるようになっていく。そちらとは違って新日の強権的な支配がないのでゆるやかにリベラル化していく素地があった。

UWF勢もUWFインター・RINGS両派が認められ、パンクラスとあわせて三大勢力になっている。その後、プロレス八百長説を信じる人も増えていく。

2000年になると前田日明がオランダ勢やロシア勢と手を組み法律禁止されていた総合格闘技の普及を始める。全国各地のライブハウスや潰れたパチンコ屋などが地下格闘技場となり、連日そこでダークマッチが開催された。

00年代後半になるとアメリカで金網ゲージの中で「なんでも有りルール」で闘う形式が人気となる。エンタメプロレスが主流となっていた日本レスラーも何人か参戦するが全く歯が立たない。

そんな状況を一気に変えたのが三沢光晴だった。こちらの世界三沢斎藤彰俊バックドロップをくらって死んだりはしていない。全日離脱後にNOARを経て初代タイガーマスクである佐山とともにタイガープロレス旗揚げしていた。

得意のエルボー武器海外総合格闘家相手に次々と勝ち進む三沢タイトルマッチブラジル人柔術家相手エメラルドロウジョンを極め戴冠した試合は最高視聴率91%を記録し、大河ドラマの題材にもなった。

返す返すも、そっちの世界のように新日本の野蛮なレスラー支配権を握らなくてよかったと思ってる。

2020-11-27

今週末、日本競馬史上最大の戦いが行われる。

2020年11月29日日曜日。15時40分。

ジャパンカップ

一着賞金3億円の同レース日本競馬の年間最強馬決定戦である

しかし今年のレース日本競馬150年の歴史においてすら空前絶後の一大決戦とみなされるだろう。

なぜなら天地開闢以来はじめて「三頭の三冠馬」がひとところに集うからである

三冠馬

牡馬なら皐月賞日本ダービー。菊花賞

牝馬なら桜花賞オークス秋華賞

つのレースを制した馬に与えられる称号

ファンにとって三冠馬は本当に特別存在である

単純に強いというだけではない。

そこには人智を超えた何かが宿っているという「幻想」がある。

今年のジャパンカップにはその三冠馬が三頭も出走するのである

頭目はデアリングタクト

今年、史上初の無敗牝馬三冠を達成した。

さな牧場で生まれて、1200万円という競走馬としては破格の安値で購入された。

強風吹き荒れる過酷環境で鍛えられ、強烈な末脚で勝利を収めてきた、叩き上げの女傑である

頭目コントレイル

今年、史上8頭目牡馬三冠、そして史上3頭目の無敗三冠を達成した。

父は同じく無敗三冠馬ディープインパクト。馬名の意味は「飛行機雲」。

「空を飛ぶ」と称された父の航跡を辿り、同じ偉業をなぞってみせた天才である

頭目アーモンドアイ。

一昨年の三冠牝馬であり、現役最強の女帝である

ドルフも、オペラオーも、ディープも成し得なかった「芝GI・8勝」を達成した。

引退レースとなる今回にも勝利すれば、獲得賞金額でも歴代1位となり「史上最強馬」として語られることになる。

この戦いを何に喩えたらいいだろう。

満員の東京ドームで開催されるジャイアント馬場VSアントニオ猪木

K-1エース武尊RISE神童那須川天心宿願の対決。

メッシ率いるアルゼンチン代表C・ロナウド率いるポルトガル代表によるW杯決勝戦

若きフロイド・メイウェザーJrと全盛期のマニー・パッキャオタイトルマッチ

七冠を達成した羽生善治と八冠を制覇するだろう藤井聡太による名人戦番勝負

あるいは……

多くのスポーツファンが夢見て、しかし叶わなかった戦いの数々。

しかし今年のジャパンカップは紛れもない現実だ。

我々はこの目でそれを見ることができる。

アーモンドアイが見事に引退花道を飾るか。

コントレイルがあまりに偉大すぎる父を超えるか。

デアリングタクトがいま再びエリートどもを喰らうか。

それとも三強以外の馬がここに割り込んでくるのか。

歴史的な熱戦となるか、世紀の凡戦となるか。

すべての可能性を覚悟しよう。

我々はただ目に焼き付けるだけだ。

そして、あなたの目にも焼き付けてほしい。

無敗の牝馬三冠デアリングタクト

https://www.youtube.com/watch?v=u-WOUyVpF90

無敗の三冠馬コントレイル

https://www.youtube.com/watch?v=WjShgQD6wbo

三冠牝馬アーモンドアイ

https://www.youtube.com/watch?v=NUzfbtsoQYM

2020-06-20

藤井聡太七段と少年漫画展開と過密日程

17歳の俊英・藤井聡太七段が将棋8大タイトルの1つ「棋聖」への挑戦権を史上最年少で獲得し、更にその第1局を熱戦の末に制したことで史上最年少タイトル獲得への期待がにわかに高まっています

COVID-19の影響で藤井七段も他の棋士たち同様かなりの過密日程を強いられていますが、その直近対局予定がかなりアツいことになっているのでご紹介するべく筆を執りました。

棋士レーティングについて

2018年3月にレートトップ10入りを果たし、その後もトップ10を維持してきた藤井七段ですが、実は今年4月自身初の1位に浮上しています。今期は彼にとってレート1位で迎える初めてのシーズンとなります

将棋棋士ELOレーティング トップ102020/6/19)
順位棋士段位レート今年度増減前年同月比
1藤井聡太七段19622167
2渡辺明三冠棋王王将棋聖1941-6-35
3永瀬拓矢二冠(叡王王座1940866
4豊島将之竜王名人1935 77
5羽生善治九段186018-20
6千田翔太七段1848623
7斎藤慎太郎八段1822635
8菅井竜也八段1821-2910
9佐々木大地五段18091925
10木村一基王位1802107

レート1900台が4人もいるのはかなり珍しい気がします。

実際今の将棋界はこの上位4人を中心に回っていると言っても過言ではありません。

第91期棋聖

本戦トーナメント
2020/2/29 〇 vs 斎藤慎太郎七段(現A級八段)
2020/3/31 〇 vs 菅井竜也七段(現A級八段)
2020/6/2 〇 vs 佐藤天彦九段A級・前名人

一次予選・二次予選を勝ち上がった藤井七段は16人から成る決勝トーナメント進出斎藤七段・菅井七段を連破します。この2人はこの年の順位戦で全棋士上位10しか所属できない「A級」への昇級を果たした若手のトップ棋士たちです。

藤井七段は続く準決勝佐藤九段撃破。彼もA級棋士の1人であり、前「名人」保持者です。

本戦トーナメント決勝(挑戦者決定戦)
2020/6/4 〇 vs 永瀬拓矢二冠(B級1組・レート3位)

迎えた挑戦者決定戦では永瀬二冠と対決。

永瀬二冠はそのストイック研究姿勢から軍曹」の愛称で親しまれていましたが、最近複数タイトルを獲得したことで「中尉」に昇進したそうです。(二冠で中尉なのか…)

永瀬二冠はかつてabemaTV非公式戦「炎の七番勝負」で藤井四段(当時)に唯一の黒星をつけた強敵ですが、公式戦では初手合い。相掛かりから形勢不明の終盤戦を藤井七段が制し、初タイトル挑戦・タイトル挑戦最年少記録を更新しました。

番勝負タイトルマッチ
vs渡辺明三冠A級・レート2位)
2020/6/8 〇 第1局
2020/6/28 第2局

そして迎えた初のタイトルマッチ将棋タイトル戦は和服で対局に臨む慣習がありますが、挑戦決定から開幕まで4日しかなかった藤井七段はスーツ姿で対局。今期日程の過密ぶりを象徴しています

第1局は相矢倉(初タイトル戦の開幕局で相矢倉純文学!)。

混戦模様のまま突入した終盤戦で見事な読み切りを見せた藤井七段が先勝。初めてとは思えない落ち着きぶりです。きみほんとに17歳か…?

棋聖戦は五番勝負なので3先です。第2局は藤井七段の和服が間に合うそうで、加えて先手番の渡辺棋聖がどのような作戦を用意してくるのか楽しみです。

33竜王

ランキング戦3組 決勝
2020/6/20 対局中! vs 杉本昌隆八段(師匠

藤井七段の過密日程は続きます本日6月20日も対局中です。相手師匠杉本八段!

竜王戦は参加棋士が上位から1組~6組に分けられ、それぞれの上位棋士決勝トーナメント進出する仕組み。杉本vs藤井師弟対決は2018年3月以来2度目。勝った方が決勝トーナメント進出というビッグマッチです。

杉本八段も通算8期にわたって1組で戦った経験のある実力者とはいえ行方九段菅井八段ら強敵を破っての決勝進出は素晴らしい快挙です。

第61期王位

白組リーグ
2020/2/18 〇 vs 羽生善治九段
2020/3/20 〇 vs 上村亘五段
2020/3/24 〇 vs 菅井竜也八段
2020/4/10 〇 vs 稲葉陽八段
2020/6/13 〇 vs 阿部健治郎七段
5勝0敗 1位

王位戦は少し特殊な棋戦です。

予選を勝ち抜いた棋士たち(+シード棋士)は「紅組」「白組」の2組に分かれて総当たり戦を行い、各組の1位同士が挑戦権を懸けて戦います

予選を勝ち抜き白組リーグに参加した藤井七段は5戦全勝で1位。

一方、紅組リーグにも全勝で1位となった棋士がいました。それは…。

挑戦者決定戦
2020/6/23 vs 永瀬拓矢二冠(5勝0敗・紅組リーグ1位)

つい先日棋聖戦の挑戦権を争ったばかりの永瀬二冠です。

藤井七段は20日に上記竜王戦3組決勝、永瀬二冠は21日に叡王防衛戦第1局(vs 豊島竜王名人)を21日に戦った直後となります

双方過密日程の中、藤井七段の連続挑戦なるか、永瀬二冠がリターンマッチを制すか、期待がかかります

第79期順位

B級2組 1回戦
2020/6/25 vs 佐々木勇気七段(連勝記録ストッパー

更にその2日後、藤井七段は順位B級2組の1回戦に登場します。過密すぎる。

将棋最高峰タイトル名人」を目指す上で避けては通れない重要な戦い。相手佐々木勇気七段。ところでこの名前に見覚えありませんか?

記憶力の良い方ならピンと来たはずですが、佐々木七段(当時五段)はかつて藤井七段(当時四段)の連勝記録を29でストップした男です。そうです、あの眼力の強い男です。

お互い段位が七段となり、2度目の対局。藤井七段にとってはリターンマッチです。

そしてこの戦い、もう一つ見どころがあって…

第78期順位戦(前回)

C級1組(上位2名がB級2組へ昇級)
1位 10勝0敗 藤井聡太七段
2位 9勝1敗 佐々木勇気七段

前回の順位戦、藤井七段は10戦全勝でC級1組からB級2組へと昇級を果たしました。

C級1組からは上位2名が昇級できますが、その時に2位だったのが佐々木七段です。

こういう背景を踏まえると、藤井七段だけでなく、佐々木七段にとっても、ついでに将棋ファンにとってもアツい展開が期待できるのではないでしょうか。

竜王戦3組決勝、abemaTVで中継中!

サッカー将棋も突然過密日程で再開するから両方のファンとしてはめちゃくちゃ忙しい…。

ファンも忙しいですが最も負担がかかるのは当然競技者なので、競技者の皆さんが適切なケアを受けられるよう祈るばかりです。

杉本八段 vs 藤井七段の師弟対決が行われている竜王戦3組決勝の中継はこちら!師匠気合和服です!

なお、解説の1人に最年少タイトル挑戦記録を藤井七段に更新されたばかりの屋敷伸之九段がいらっしゃいます

https://abema.tv/now-on-air/shogi

Twitter

https://twitter.com/Shogi_ABEMA

以上、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

2019-12-08

山本直樹が好き

エロティック作風が最高の漫画家山本直樹森山塔の頃から大好きでアラート設定しているのだが同姓同名格闘家山本直樹情報も同時に入ってくるようになってしまい、俺が欲しい情報はこれじゃないぞと思いながら流していたのだが、いつしかこちらの山本直樹にも親近感を持つようになり単純接触効果とはこういうものかと思いつつ、次のKrush タイトルマッチ勝って欲しい。‬

2018-11-07

anond:20181107234715

quick_pastが青メガネ借金玉と直接レスバする光景、見てえなぁ

このタイトルマッチに400円ぐらいは払ってもいい

2018-10-10

井上尚弥選手に対する日刊スポーツの新記録煽りがひどい

どちらも同じ会見の記事化です。

日刊スポーツ

https://www.nikkansports.com/battle/news/201810090000166.html

井上尚弥「また決めちゃうかも」新記録へ瞬殺予告

日本人世界戦の2戦連続1回KO勝ちも元WBC同級王者長谷川穂積と並ぶ日本記録となる。来年3月ごろに米国で予定される準決勝では3戦連続KO勝ちという新記録がかかる。両肩に力が入りすぎることを考慮し、井上は「完封します」とだけ宣言師匠大橋会長は「パヤノ戦は歴史に残るKO。大体、30秒で相手を見極められる。また早い段階で決めちゃうかも」と新記録を予告した。

過去にも当時の国内最速で2階級、3階級と制覇し、パヤノ戦でも日本人世界通算KO記録(11試合)、連続KO記録(7連続)も更新した。今後もボクシング界の歴史を塗り替える好機は巡るため「1つ1つの試合をやって結果的に記録がついてきた。この形で続けられたら」と新記録樹立継続に意欲的だ。

デイリースポーツ

https://www.daily.co.jp/ring/2018/10/08/0011713493.shtml

井上尚弥 “次も1回KO”の期待に苦笑「宣言しませんよ!」

同級世界4位で元同級スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1回1分10秒でKO勝ちという結果で世界震撼させたが、次回も1回KOかと水を向けられると「やめてくださいよ」と苦笑していた。

 井上は今年5月に、バンタム級世界タイトルマッチジェイミー・マクドネル英国)に1回1分52秒でKO勝利しており、2試合連続での1回KOを達成した。こうした流れから質問だったが、井上は「やめてくださいよ。KO宣言しませんよ!」と苦笑い。「マクドネル戦を超える衝撃をと考えることがあったので。たまたまあいう風になったから良かったですけど。それがまた次もという保証はないです。トップレベルで」とKOには固執しなかった。

 しかし、「次回は完封します」と相手に当てさせないボクシングにはこだわりを見せた。

 1回1分10秒でのKOは日本人による世界戦の最短記録。世界戦7戦連続KO勝利世界通算11試合KO勝利日本新記録となった。「今回も試合1つ1つに対して、自分のやれることをやったらついてきた記録なので。この先もそういう形で超えていけたらいいですね」と、目の前の試合に専念すると語った。

◾️井上選手が言ってないことをさも言ったようにした見出し

中身にちゃん大橋会長が言ったと書いてりゃそれでいいのか?明らかにミスリードを誘ってるよね。

井上選手の強さは謙虚調子に乗らず油断しない性格にも起因するので、勝手にチャラいこと言わせるなよ。

◾️新記録宣言否定的当人無視して新記録押しの持論を軸に記事化

本当に同じ会見なんだろうかと言うくらい執拗な新記録押し。全ての言葉が新記録に繋げられている。

大坂なおみ選手に続いてまたしても朝日新聞社系列なんだけど、当人意思無視して持論を軸にするならもうインタビューなんてやめてしまへ。

新記録を樹立した人に勝手に新記録の荷を負わせるのは大昔からにわかの悪習。負担も考えず騒ぎ立てるのはただの邪魔。本当に期待するなら尚更邪魔するなよ。

◾️最後

井上選手にとって記録はおまけ。一戦一戦やる事やってたら自然と付いてくるものと思っていたので、デイリースポーツ記事には本当救われました。一ファンとしてもそんな選手であり続けて欲しい。

2018-02-20

finalvent氏の羽生選手に関する記事に寄せて

この記事http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2018/02/post-4b9b.html)については筆者だけでなく、ブコメでの反応を見ても本来混ぜるべきでないものを混ぜて考えている人も多く危惧を抱いたので私の考えを簡単に記しておきたい。

氏の主張としては「怪我が悪そうなので回復第一に考えて出場しないほうがよかったのでは?」というものだ。そこそこのボリューム記事なのでほかにも色々書いているが、煎じ詰めるとこの一言であろう。しかし決定的に間違っているのがこの「回復第一に考えるなら」という前提の部分である一見正しそうだし、実際多くの場合正しいのでたちが悪い。多くのブクマもこの一見正しそうなマジックワードに騙されている。

回復第一に考えるなら」という前提の何が間違っているのか。ここではこれを「回復してどうするの?」という問いに対する答えを考えてみることで説明してみたい。

おことわり

本題に入る前に最初におことわり。以下に私は「回復第一に考える必要などない」旨を書こうとしているが、それは「羽生選手が痛み止めを使えば金メダル可能性がある程度には飛べる」程度には回復していることを前提にしている。実際その程度の回復具合だったことが明らかになった今では不要な断り書きかもしれないが、たとえば「どう考えても滑れないしジャンプも飛べないのに正常な判断力を失って<出場>を主張している」ケースなどはまた別の話というか、普通に出場すべきでないことは明白であり本稿では考慮しない。

それでは本題に入る。

回復してどうするの?」

いきなり結論を書くが、回復したとして羽生選手にとってオリンピックでの金メダル以上のモチベーションはおそらくない。これが1年に何度もあるGPシリーズのうちのひとつ、あるいは毎年あるGPファイナル世界選手権なら「回復して次の機会に頑張ろう」という理屈も成り立つし、仮に本人が出たがっていても周囲が無理にでも止めさせるという判断はあろう。しかし4年に一度のオリンピック、それも金メダルが狙える状況で止めさせるのは、あまりに酷である

「そうは言っても23歳の未来ある若者なんだし」的なブコメ散見されたが男子フィギュアにおいて23歳は「未来ある若者」ではない。むしろラストチャンス可能性もあり、頑張れば金メダルをとれるかもしれないのなら「出たい」と考えるのは自然なことだ。最悪選手生命を絶たれたとしても悔いはないというくらいの計算も働かせたのではと推察するが、その上での出場判断をいったい誰が止められようか。繰り返すが出ても出なくてもこれが最後かもしれないなら出る、当たり前でシンプル結論である

これで最後かもという部分は反論が予想される。4年後の27歳でも十分に一線級で戦えるかもしれないからだ。銅メダルハビエル・フェルナンデスは26歳である。ただ信じられないほどジャンプ難易度インフレしている男子フィギュアでは、4年という時間と27歳という年齢はプラスよりマイナス作用する可能性が高い。実際もう30年以上25歳以上の金メダリストは出ていない。回復しても27歳の一発勝負金メダルをとるのは難しいなら、そして痛み止めさえ飲めばジャンプできるなら、多少の無理は押して目の前の金メダルをとりに行こうというのは決して分の悪い勝負ではない。最悪メダルもとれず怪我が悪化し今後の選手生命が断たれたとしても悔いがないと思えるくらいの年齢が男子フィギュアにおける23歳という年齢である

高校球児との違い

この点が一部ブコメにも見られた「甲子園での高校球児酷使問題混同してはいけない点である高校球児、とくに卒業プロを目指そうというレベル投手文字通り「未来ある若者である。本人がどんなに連投を望んだとしても、無理にでも大人ストップをかけることに一定合理性がある。もっと大きな舞台もっと大きな成果を挙げるチャンスを、若者特有の好ましくも危うい一時の情熱にまかせて摘み取ってはいけない。

私が冒頭で「回復第一に考えるなら」という前提は「多くの場合正しい」と書いたのはこういうケースである。無理せず回復を待って次のチャンス、次の飛躍へつなげよう!というのは高校球児をはじめとした多くのティーンエイジャーには当てはまるし、ハードワークを強いられ心身が疲弊している一般労働者にも当てはまる。世の中の99.99%の人にとって正しいのが「回復第一に考える」ことである

翻って羽生選手場合はどうか?オリンピックよりもっと大きな舞台があるのか?金メダルよりもっと大きな成果があるのか?たぶん答えは「NO」だし、仮に「YES」だとしても「YES」と言えるのは羽生選手だけである。「回復第一に考えて」というのは彼の身体を気遣った大人分別ある意見のように一見思えるが、実際には、世界最高の舞台世界最高の輝きを放つチャンスを永久に奪い去る暴挙に等しい。幾人かはコメントで指摘していたが羽生選手や彼の決断に対する敬意を欠く行為でもある。

Finalvent氏および氏に賛同した人たちにあらためて問いたい。「回復してどうするの?」。

その他雑多なこと

2017-12-04

待ち合わせの約束をすっぽかされることが多い

相手勘違いや、単純に忘れた等で、すっぽかされて、その場で時間が過ぎてから連絡を取って、しょんぼりすることが多い。

私自身がすっぽかしたことは、人生で一度もない。

直前のドタキャンはまだともかく、連絡すらなくてこちからするって相当でしょう?

つい先程も、習い事約束をすっぽかされてしまった。

隔週で回数がことなるため、勘違いしてしまったらしい。

相手必死に謝っており、1年弱の付き合いで普段はこんなことな相手だとしっているので、こちらとしては、

いえ、いいんですよ、それでは明日会いましょう

くらいの感じで対応した。

これとは別の話として、友人と遊ぶときや、異性を食事に誘ったようなときも、すっぽかされたことがちょいちょいある。

それぞれに事情は聞いているのだけれど、事情真相がなんであれ、

個別事象はともかくとしても、人生においてこういうことに遭遇することが多いというのは、

私は平均的に他人から舐められてるんだろうなって思う。

今日必死謝罪する相手言葉電話越しに聴きながら、そんなふうに目の前の問題とはちょっと違うところで少し落ち込んだ。

私の容姿フランシス・ガヌーみたいだったら、きっと違ったはずだ。

ヌー来年UFCヘビー級チャンピオンになります

ヌーグラウンドに穴があるんじゃないかという意見がたまに見られますが、

カーティスブレイズとの試合を見ればわかるように、意外とTDDは良い動きをしており、TDされてしまった展開でも、すぐ立ててました。

また、この試合での2Rまでの動きを見ている限りでは、スタミナがまるでないタイプではないのも明らかです。

以前の試合では、スタンドキムラをセットしてのサブミッション勝利という、意外な程の対応力も見せており、その上で彼のスタンドは恐ろしいの一言

証明されていないものがあるとすれば、グラウンドでの柔術への対応でしょうけど、

あの程度のレスリング対応力と馬鹿力があれば、穴があったとしても、ヘビーでは大抵の相手にはなんとかなるのでは。

先日の試合ノーダメージでしょうし、来年早々にはミオシッチとのタイトルマッチが見たいな。

2017-06-23

藤井聡太四段で学ぶ「観る将」入門

ついにやってしまいましたね。藤井聡太四段がプロデビューから負けなしの28連勝を飾ったことで将棋界のみならず大きな話題になっています

ここまでくるともう勝つ度にニュースとなり全国を駆け巡るので、嫌でも将棋話題を耳にする人も多いでしょう。

ただ将棋界・将棋プロ制度一般的にはあまり知られていない側面も多い業界です。

そこで将棋プロ制度を全くご存知ない人のためにFAQ形式で学んでいく増田を書きました。藤井四段のみならず将棋界がニュースになった時に一役買えたら何よりです。

Q.藤井くんってデビューしたてなのにもう「四段」なの?早くない?

A.

この疑問についてはプロへの道程から説明しなければなりません。

将棋プロ棋士になるには日本将棋連盟棋士養成機関・新進棋士奨励会通称奨励会」)に入会するのが最も一般的ルートです。

奨励会に入会すると、師匠推薦などで多少の上下はあります基本的には6級が与えられ、他の奨励会員たちと対局して昇級・昇段を目指していきます

ちなみに奨励会の6級はアマチュアの四段に相当すると言われています。これは地方アマ大会であれば上位を狙える棋力です。

そうして6級~1級~初段~二段と昇級昇段を繰り返し、三段に到達した奨励会員は同じく三段の奨励会員たちを集めた「三段リーグ」という地獄、もといリーグ戦に参加します。

半年をかけて行われるこの三段リーグの上位2名が「四段」に昇段し、晴れてプロデビューとなります

藤井聡太くんも上記のルートを辿って最年少で三段に到達し、三段リーグ初参加で1位(13勝5敗)となって四段昇段・プロデビューを果たしました。

まり将棋界では四段からプロ棋士キャリアの始まりなのです。

Q.っていうかそんな強いのにまだ四段なの?昇段の条件ってどうなってんの?

A.

プロ棋士の段位はレーティングのように上下しないので、確かに棋力を示すものではありますが、それと同時に積み重ねたキャリア・実績を示すものでもあるというのが私個人見解です。

したがって、今現在勝ち星を挙げているからといってすぐ段位に反映される類のものではありません。

プロ棋士の昇段規定については連盟サイトに詳しくまとめられています

https://www.shogi.or.jp/match/dan_provisions/

いきなりこんなん見せられてもよーわからんという方のために解説すると、昇段条件には大きく分けて2種類あります

【1】棋戦成績

棋戦(大会)での成績に伴う昇段です。

「〇〇戦×組昇級」「◎◎ランキング戦2回連続昇級または3回連続優勝」「全棋士参加棋戦優勝」「タイトル挑戦」などと書いてあるものです。

デビューしたての四段でも勝ち続けてタイトルマッチに挑戦すれば五段になれますし、

将棋最高峰タイトルの「竜王」に挑戦すれば七段、「竜王」奪取に成功すれば八段へジャンプアップすることも可能です。

これらの条件を達成すれば昇段に値するというのは、詳しくない方でもなんとなくお分かりいただけるかと思いますイメージとしては「J2だけど天皇杯で優勝したのでJ1に昇格!」みたいな感じです。違うか。

【2】勝数規定

段位への評価を難しくしているのがこの勝数規定存在ではないでしょうか。

「●段昇段後公式戦***勝」とあるのがそれです。

タイトルや優勝に縁がなくとも、公式戦で勝ち星を重ねればいずれは昇段が(理論上)可能です。

これはつまり勝率が.333の四段でも200敗して100勝すれば五段になれるということでもあり、純粋な強さを示しているとは言えないでしょう。

ただ、先日の加藤一二三 九段のように成績による強制引退制度がある以上、脚光を浴びることはなくとも安定して勝利を積み上げる棋士への評価軸として、勝数規定一定機能果たしていると私は考えます

ちなみに勝数規定のみで九段に達した棋士ゼロ、八段に達した棋士はこれまでにわずか6名しかいません。彼らは皆スターとなる機会は少なくとも、安定して長く勝ち続けてきた棋士たちです。

棋士の段位と実力は、上記2つの評価軸や勝率、現役生活の長さなどの要素をバランスよく取り入れたうえで語られるべきでしょう。

Q.段位については分かったが、もっと分かりやすい強さランキングとかないのか?

A.

有志のELOレーティングサイトがあります

http://kishi.a.la9.jp/

レーティング」→「棋士ランキング」と進み、現在トップ10を見てみましょう。(2017/6/22)

順位名前レート増減
1佐藤天彦名人18832
2羽生善治三冠棋聖王位王座186918
3豊島将之八段185513
4稲葉陽八段18412
5菅井竜也七段184137
6久保利明王将1834-4
7渡辺明竜王棋王1832-27
8永瀬拓矢六段1802-7
9斎藤慎太郎七段179930
10糸谷哲郎八段1784-14

このランキングであればおおよそ世間的な評価と近い結果が得られるのではないかと思います。ここ数年で羽生を除く羽生世代棋士たちが一斉に順位を下げ、若手強豪がトップ10に多く名乗りを挙げていますね。

いよいよ本格的な世代交代を感じさせるランキングです。

では藤井聡太四段のレーティング増減も見てみましょう。新人四段のレーティング初期値は1500です。

年月順位レート増減
2017年6月35169262
2017年5月49163035
2017年4月61159534
2017年3月77156125
2017年2月87153627
2017年1月9715096
2016年12月1041503-

わず半年で35位へジャンプアップしています。まあ公式通算28勝0敗なので当然ですが。

ちなみにこのサイト、対局情報のみならずレーティングに基づく期待勝率や両者の対戦成績(2001年度以降に限る)も見られるというデータ厨垂涎のサイトとなっています

盤面データを見ながら観戦するのも面白いのですが、このように棋士たち自身データを見ながら観戦するのも…こう…非常に…楽しい…です…フフ

「でもソフトには勝てないんでしょ?」とすぐ言いだす人にはこういう対人競技としての面白さがあまり理解されないのでちょっと寂しいですね…。

Q.藤井四段、強いのは分かるんだけどデビューから負けなし28連勝はちょっと話ができすぎじゃない?

A.

できすぎです。(断言)

はいえ、はてな推薦図書ヒカルの碁」をお読みになった皆さんならお分かりの通り、碁でも将棋でも各人の棋力がどの段階で成長するかはなかなか推し量りにくいものです。

碁会所巡りや洪秀英との戦いを経て短期間に急成長を遂げた進藤ヒカルのように、三段リーグからプロデビューにかけて藤井四段の棋力が更にワンランクアップしたと考えるのもさほど不自然ではないように思います

何より彼は奨励会時代から注目されていたので、先輩棋士からの教えを得る機会も多くあったのではないかと推測します。才能と環境バランス良く備わった結果が今こうして表れているのではないかなと、いちファンとしては感じています

Q.こんな大ニュースなっちゃった話題作りのために手を抜いてる棋士絶対いるでしょ…

A.

いるともいないとも断言できませんが、棋戦は基本的トーナメント方式であり、勝てば勝つほど収入(対局料)が入ります

また、藤井四段は新人なのでトーナメントの最下層からスタートです。

たとえ頂点まで勝ち進むことは難しくとも、目の前の予選1回戦・2回戦をわざわざ連盟話題作りのためにみすみす逃す棋士いるかというと…正直ちょっと考えにくいです。特に藤井四段と当たる可能性の高い若手棋士たちなら尚更です。

私も一部の棋譜をチェックしていますが、盤石な内容ばかりではないもの藤井四段自身の強さは疑いようがありません。

それに加えて本人の勢い、対局する両者へのプレッシャー、加熱する取材、それらの要素が何かしら組み合わさってこのような記録が生まれたと考える方がより自然です。

Q.羽生善治ってもっとたくさん連勝してるイメージあったわ。100連勝とか。

A.

さて、こちらは歴代連勝数ランキングです。

順位名前年齢肩書(当時)連勝数達成年
1神谷広志26五段281986~87
-藤井聡太14四段28(継続中)2016~17
3丸山忠久24五段241994
4塚田泰明22六段221986
-羽生善治21棋王221992
-山崎隆之22五段222002~03
7有吉道夫49九段201984
8羽生善治17五段181987~88
-中田宏26五段181991
-丸山忠久28八段181999
-羽生善治35四冠(!)182005
-永瀬拓矢18四段182010~11

ここから連勝記録が出やすい条件を見出していきましょう。

【条件その1】低段

上記ランカーたちの多くが四段ないし五段という低段時代に記録を達成しています

これはどういうことかというと、まあ身も蓋もないですが「強豪との対局が少ない」です。

裏を返せば「勝てば勝つほど強豪と当たる」という当たり前な事象があり、このあたりに羽生善治三冠の連勝記録が意外と伸びていない理由があるものと思われます

はいえそれでも歴代トップ10に3回もランクインしてたり、そのうち2回はタイトル保持者として強豪ばかりをなぎ倒して達成していたりと、十分ヤバい棋士ではあるんですけどね。

また、デビューから間もない低段棋士は対局相手にあまり研究されていないというアドバンテージもあるでしょう。

【条件その2】若い

合計12の連勝記録トップ10のうち、3つは10代、7つは20代で達成されています

将棋思考力を試されるゲームですが、プロとして対局を消化するのは体力勝負でもありますタイトル戦ともなれば「一人あたりの」持ち時間は3時間~6時間にも達します。

対局の度に盤の前で何時間も考え続けて勝利をもぎ取る体力、これを10何局20何局と積み重ねるためにはやはり若さが大切なのかもしれません。

実際、棋士の力のピークは20代から30代半ばであるとしばしば言われます。この数字だけ見るとアスリートに似ていますね。

そしてランキングに戻ると有吉道夫九段の49歳20連勝が光り輝いて見えます羽生四冠35歳18連勝はもはやチート

【条件その3】強い

当たり前のことですが、強くないとそもそも勝てません。以上です。

…というのもアレなので、連勝記録トップ10ランカーたちの通算勝率を並べてみました。(現役棋士のみ)

順位名前対局数勝数負数勝率最多連勝数
1藤井聡太四段282801.00028(継続中)
6羽生善治三冠191613705440.71622
11永瀬拓矢六段3372371000.70318
20山崎隆之八段8555582970.65322
29丸山忠久九段13468564900.63624
54中田宏樹八段12167224940.59418
88塚田泰明九段13207215990.54622
139神谷広志八段11645576070.47928

プロ将棋では通算勝率が6割あれば実力者とみなされることが多いです。この辺は通算対局数や個々人の主観によっても変わってきますが。

ちなみに対局数1000以上の棋士で7割勝ってるのは羽生善治三冠ただ一人です。恐ろしい恐ろしい

こうして見ると連勝記録ランカーたちは通算勝率もおおむね5割後半~7割をキープしており、また神谷八段と藤井四段を除く全員にタイトル挑戦ないしタイトル獲得経験があります

したがって、勝率の高い、強い棋士が連勝記録を出しやすいと言えるでしょう。まあそりゃあそうよね。

連勝記録が出やすい条件

【低段】【若い】【強い】

藤井四段はこの3つを兼ね備えているので、デビューから負けなし28連勝も当然の結果ですね!!(藤井連勝ストップ予想を書いた紙を破り捨てながら)

Q.テレビでやってたけど藤井くんが休憩中どんな飯食ったかとかどうでもよくない?

A.

どうでもよくないです。これはとても大切なことです。もちろん彼が出前を注文した店に殺到するような行為は厳として慎まなければなりません。

しか将棋ファンにとって「棋士食事」は一大コンテンツでもありますメインコンテンツとまで言うとさすがに過言です。

古来から将棋棋士たちは盤面のみならず食事面でもしのぎを削ってきました。その元祖と言えるのはかの加藤一二三 九段でしょう。

対局の度にうな重を平らげ、板チョコをまとめてボリボリ。近年もカキフライ定食チキンカツ定食ダブル注文で中継を沸かせ、故米長邦雄との"みかん対決"は今なお語り継がれています

上の連勝数ランキングに登場した丸山忠久九段も大食漢で知られています。一部のタイトル戦では1局に2日をかけて戦うのですが、緊迫感が最高潮に達する2日目の夕食にステーキを注文した鉄の胃を持つ男。

竜王戦の昼食ではカツカレー味噌ラーメンダブル注文を決めて健啖丸山を高らかに宣言し、三浦弘行九段騒動で揺れる将棋界に一時の安寧をもたらしました。

(一方、その裏では解説加藤一二三 九段麻婆豆腐+かに玉+中華粥を注文していた)

かの羽生善治タイトル戦で「寿司ジンジャーエール」という新手を残しています一見奇抜な組み合わせだが、ガリの生姜成分をジンジャーエールで補強しようという意欲的かつ独創的な指し回しだと話題になりました。

ちなみに、将棋棋士比較的しっかり食べる一方で、碁の棋士は少食派が多いのだとか。そういえば塔矢アキラも対局日は昼食をとらないキャラクターでしたね。

この辺はいずれどなたかにしっかりとしたデータを取っていただきたいものです。データ厨なので。

Q.次勝てば新記録なんでしょ?次の相手ってどんな人?

A.

やべーやつです。

増田康宏四段(19歳)。26歳以下・六段以下のプロ棋士三段リーグ上位者などが参加する「新人王戦」を昨年10代で優勝している期待の若手です。

プロデビューは16歳。彼も三段リーグ在籍時に藤井四段と同じ「現役中学生棋士」となるチャンスがありましたが、上位直接対決での黒星が響いて失敗。中学生棋士中学生棋士になりかけた男の対決です。

増田四段のELOレーティングは1712。藤井四段の期待勝率は47%ですがこの数字は現状あまり当てにはなりませんね。

先月単独インタビューが公開され、「矢倉(戦法)は終わりました」「("興味のある戦法は?")ないです」「("好きな将棋格言は?")特にないです」「(研究会は)行くのが面倒」「詰将棋意味ないです」

などの強烈なパンク発言話題を呼んでいます

https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=73003

彼はAbemaTV企画非公式戦ながら藤井四段に敗れ、「初めて年下に平手で負けた」と悔しさを露にしているため、次戦を増田四段のリベンジマッチとして観戦するのも面白いでしょう。

Q.藤井四段は次勝つとどうなるの?

A.

藤井vs増田の戦いが行われるのは将棋界で「名人」と並ぶ最高峰タイトル竜王」への挑戦権を争う竜王戦決勝トーナメントです。

https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/30/hon.html

から1組~6組のクラス別予選を勝ち抜いた棋士たちによる変則トーナメントで、藤井四段は一番下の6組予選で優勝、増田四段は5組予選で優勝しての参加です。

ちなみに竜王戦決勝Tは対局料が公開されていますトーナメント表に書いてある数字がそれです。

藤井四段は6組予選優勝で既に93万円を獲得しており、

決勝T初戦で増田四段に勝てば52万円を獲得します。

勝ち進んで挑戦者決定戦に進めば450万円。

挑戦者になればたとえ敗れても1,620万円、

竜王」のタイトルを奪取すれば4,320万円です。(将棋界最高額)

もう一つ言うと、竜王戦6組予選はアマチュアにも門戸が開かれています。夢がありますね。(なお、プロ並みに強いアマチュアに限る)

金曜日ですね

さて、天才たちのことばかり書き連ねていたら疲れました。

平日も残すところあと一日。われわれ凡人は今日も地に足をつけて、やっていきましょう。

2017-05-21

http://anond.hatelabo.jp/20170520225803

http://www.worldboxingnews.net/2017/05/20/news/wba-president-highly-embarrassed-by-n-dam-v-murata-judging

主催WBACEO「非常に恥ずべき試合




山中慎介WBCバンタム級を12度防衛中の王者村田高校の先輩)の話 「ジャッジに対してショック。何を言ったらいいかからない。村田はしっかりブロックして、自分の良さを出せていた」


浜田剛史氏(元世界スーパーライト級王者)の話 「採点にはびっくりした。村田はこれ以上ない出来だと思っていた。エンダムは手数が多かったけれど、村田はしっかりブロックしていた」


竹原慎二氏(元ミドル級世界王者)の話 「自分の採点では5ポイント村田君が勝っていた。すごく残念。王座を取るならば、村田君だと思っていた。勝ちに等しい負けだと思う。もう一度チャンスがあれば」


帝拳ジム本田明彦会長の話 「村田が勝っていた。相手は手数というよりも逃げていただけ。村田完璧に闘うことができたので、無理に倒しにいかず、慎重になった部分はあった。ただ、負けは絶対にない。こういう判定ではボクシングの信用がなくなってしまう」




WBACEOを初め、各関係者世界中ボクシングファンに「インチキ試合」だとコメントされてるこのタイトルマッチを見て、もはやこちらとしては感慨も何一つない

問題は、やはりネットでの誘導的な書き込みなのだ

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