はてなキーワード: 竜王戦とは
https://anond.hatelabo.jp/20231027224113
将棋にはゾルトラーク的なものがいっぱいある。猛威を振るったけど対策が研究されて下火になった、あるいは陳腐化した戦法たち。
横歩取り戦法で一時期猛威を振るった後手番の戦法。先手番が3四飛車で歩を取った後に、3三角として飛車を2筋に戻りにくくする戦法。
飛車が序盤から高いところで動くので空中戦法とも。90年代後半から2000年代のタイトル戦でよく指された戦法。
後に先手番の対策が進んで、後手番が不利になったこともあり横歩取り自体が下火になった。
穴熊自体は江戸時代からある古い戦法だけど、居飛車穴熊は意外と新しくプロが使うようになったのは1970年代。
振り飛車側の振り飛車穴熊や美濃囲いに対して更に硬さで対抗する戦法。
渡辺明はこの戦法と上記の横歩取り戦法で若くして竜王になった。
振り飛車側も下記の藤井システムを始めとする対抗策を開発したが、それでも長いこと主流戦法だった。
振り飛車自体が指されなくなったことに加え、将棋の質自体が玉の硬さから盤面のバランスや広さが主流となったことにより下火に。
四間飛車の戦法。藤井システムの藤井は藤井猛九段から。藤井聡太ではない。そもそも藤井聡太が生まれる前の戦法。
四間飛車は本来玉を早い段階で美濃囲いなどに囲って戦うものだったけど、居飛車穴熊戦法に対抗するために四間飛車から居玉のまま美濃囲いの形に進み、角筋を使って居飛車穴熊を妨害する構想。
開発者の藤井猛の竜王戦3連覇の原動力ともなったが、居飛車側の対策が進んで使われなくなった。
後手番が角道を明けたまま飛車を序盤に5筋に振る戦法。開発者の近藤正和七段がいつもニコニコごきげんだったからこの名前に。
それまで振り飛車といえば角道を止めて戦うのが当たり前だったが、序盤から角交換も厭わない攻撃的な戦法で革命的だった。
この戦法の恩恵を最も受けたのは久保利明九段で、先手番の石田流とあわせてタイトル戦や順位戦での活躍の原動力となった。
これも居飛車側が超速▲3七銀や超急戦など対策を開発、トップ棋士の振り飛車党減少もあり下火に。
ちなみにこれらの戦法は、羽生会長が全盛期によく指していた。一方で藤井八冠は公式戦ではほぼ指したことがない。
AI以降の将棋はゾルトラーク的な戦法開発というよりも、以下の序盤から終盤にかけて間違えないかという方向になっているので、
もうこういう画期的な戦法や新手は出てこないだろう。藤井聡太が藤井と名の付いた新手を出すことはおそらく無い。
「藤井八冠は公式戦ではほぼ指したことがない」なんて書いたけど、対抗型の居飛車穴熊は指していて負け無しだった。
あとこれらの戦法はプロの棋戦ではゾルトラークだけど、女流やアマチュアではまだまだ主流戦法。
元ツイートでは羽生善治に続けて渡辺明の賞金総額も出してるんだけど???
https://twitter.com/mtmtlife/status/1621656188680286208
ついでに藤井聡太の対局料も挙げてるね。
https://twitter.com/mtmtlife/status/1621731061490409474
「どんな意図があって」って、そりゃ、ちょうど数日前に昨年の年間獲得賞金が発表されて、藤井聡太が1億円を達成して、羽生善治の史上最速&史上最年少記録を抜いたからでは???
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202302030001165.html
大本のツイートを見るだけで、それがツリーになっていることもわかったはずだし、「羽生善治」でググるだけで、藤井聡太が羽生善治の賞金に関する記録を抜いたこともわかる。
この程度の手間すらかけずに人を批判するの、「その指止めよう」案件すぎない?
将棋ファンでライターにまでなって連盟とも繋がりがある人が下世話な金の話だけでツイートすることの残念さ。将棋ライターで名がある人だからこそお願いしただろうにこの返しの残念さ。
「下世話な金の話」って、プロ選手の獲得した賞金額が下世話な話なんですか? だったらもう高額賞金かけてタイトル戦やるのやめれば? 竜王戦の優勝賞金が4,400万円とかいう額なんだから賞金額も含めてエンターテイメントの一部でしょ? そりゃ子供の養育費とかだったらゲスすぎるけど、プロの勝負を見て獲得賞金を気にするのはごくごく普通の楽しみ方。それをことさらに批判するのは異常。
どのジャンルもそうだと思うけど、公式からあかん言われたら、すみませんってまずは下げるのが基本だと思うのよ・・後は当人同士クローズでオチつけたらいい訳で。世界中見てる中で足掻いて燃料投下がまずいんよ
公式である日本将棋連盟様が獲得賞金額を公表してらっしゃるんですよね~~~~~~~~~~~~~~~~。
オラッ公式様が出してる下世話なカネのランキングやぞ!>https://www.shogi.or.jp/news/2023/02/202210.html
この体力論にはいろいろ反証も考えられるけど、まず思いつくのが、村山聖よりも大変なはずがねーだろ、ってのね。
ネフローゼ患って、竜王戦挑戦者になって、順位戦A級在位のまま村山聖は死んだけど、別に、A級になれとか、竜王戦挑戦者になってみろやとかまでは要求していないので。
三段リーグを突破して見ろと言う、たったその程度のことなんで。
それに「体力不足や生理でまともなタスクが果たせない」のであれば、それはなんだってそうなんじゃないの?
そんな人に国民の生き死にの決定を下さなければならない政治家が務まるの?
会社の存亡にかかわる判断をしなければならない重役が務まるの?
将棋に関して言えば、しょせんはゲームなので、体力も含めての能力だよ。障碍者手帳持っているようなガチ弱者の村山聖だって、香落ちのハンデをもらえたわけじゃないんだし。
日本将棋連盟から分裂する形でLSPAが結成された。これは従来の女流棋士たちが運営に不満を持ち起ち上げた独自組織である。
従って現在、女流棋士には、日本将棋連盟所属の女流棋士と、LSPA所属の女流棋士がいる。米長会長の時に、すったもんだがあって分裂したのだが、今はLSPA所属の女流棋士も、日本将棋連盟が主催する女流棋戦には参加できることになっている。
里見香奈は、女流四冠なのだが、年収は1500万円くらいだ。正棋士(事実上、現在は=男性棋士)ならば四冠ならば年収は1億越えてもおかしくはないので、差がありますね、とは言えるが、タイトルを持っていない正棋士と比較すれば菅井竜也八段(A級棋士、竜王戦1組、昨年度銀河戦優勝者、王位獲得経験あり)と同程度の年収である。
里見香奈がいかに強かろうとも、日本将棋連盟の正棋士と比べれば棋力では40位から50位相当くらいなので、棋力でソートするのであれば、女性優遇されていると言える。里見香奈がもし男だったら、女流棋戦には当然、参加できないので、年収600万円程度だっただろう。
その女流棋戦も、日本将棋連盟が主催すればこそ、スポンサーを見つけることが出来るのであり、日本将棋連盟のブランドは、男性棋士たちの棋力に負うているので、女流棋士が男性棋士に経済的にも寄生している構造自体はある。
プログラミング未経験から1ヶ月ほどで、将棋の評価値の新たな方法でのグラフ化を行うPythonツールを作った。
https://github.com/k-the-p/notherscore
この記事は2本立てです。結果のグラフや将棋よりプログラミングに興味がある方はもう一方のプログラム編から読むことをおすすめします。
未経験から1ヶ月!Pythonで観る将ライフを向上させた話(プログラム編)
一局全体において、AIの示す第1候補手と第2候補手の評価値の差をグラフ化するツールを作った。
評価値は強力で便利なものだ。それを否定できる人はいないでしょう。しかし評価値が絶対に正しいものかといと、それは怪しい。単にAIが今も強くなり続けていることは多かれ少なかれ現在のソフトが間違っていることを意味するし、そこまで極端なことを言わなくても、評価値はそもそもAIのための数字であって、それを人間の将棋にどれだけ活かせるのかという問題もある。
こうした考えは、私が振り飛車党であるということが影響しているのかもしれない。AIは飛車を振った瞬間に、相居飛車戦であれば若干形勢を損ねているぐらいの評価値を出すのだが、いくらなんでもそれはないだろうと思う。そうした思いを抱えている中で、もう一つの記事でも紹介した藤森哲也先生の「AIの一手は最強の一手なんです。確かにプラス1000点になるけど一手間違えた瞬間にマイナス何百点になるような綱渡りの手。それよりもアマチュアの皆さんにはプラス数百点で得は少ないけど安全な道、最善の一手を学んで欲しい」(大意)という言葉や、佐藤天彦先生の振り飛車転向以降のインタビューを読むにつけ、「それをAIを使って調べてみると面白いんじゃないか?」と思うようになりました。
なのでプログラミングを覚えるところからやってみた。その辺りはもう片方の記事で詳しく書いたので、以下では分析してわかったことを書いてみます。
まずは、1995年に行われた藤井猛六段-井上慶太六段戦(段位はいずれも当時)、有名な藤井システムの第一号局を見ながらグラフの見方を確認しましょう(以下全て使用エンジンは水匠4、1手10万局面)。
このグラフを見ると、30手ごろから井上六段のグラフが下方向に向かって大きく傾いているのが見て取れます。30手ごろと言えば、まさに桂馬が跳ねて角道を開ける、藤井システムが炸裂した瞬間とも言える場面ですが、評価値自体はやや藤井有利程度で、すぐに大きく開いているわけではありません。
しかしこの局面でグラフが下に振れているということは、井上六段は「一手間違えると大きく不利になる局面」に連続して立ち向かわなければならなかったということがわかります。結果として井上六段は徐々に不利に陥っていきます。
他方の藤井六段のグラフは中央から大きく離れることがなく、一見すると「何を指しても大勢に影響はない」ように見えますが、不安定な藤井システムの将棋においてそうした均衡を保つのにこそ超絶的な技量と研究が必要とされることは言うまでもありません。
佐藤康光・山崎隆之・糸谷哲郎、はい、今期A級へんt…力戦派三羽烏ですね。「力戦派」の定義って今まで定量的に分析されたことが無かったと思うのですが(見れば分かるので)、今回分析してみてそれができそうだな、と思いました。ここで3枚のグラフを見てみましょう。
それぞれの共通点があることがわかりましたか? ここでは序中盤に着目してみましょう。どれも評価値自体は互角なのに、力戦派の方だけグラフが振れているのがわかるでしょうか。これを言葉で言うと、「相手は何を指してもいいのに序盤から自分だけ綱渡りしながらも互角を保っている人」ということになります。
自分で言うのもなんですがこれ、けっこう面白い知見ではないでしょうか。言われてみれば確かにそうだけど、というのが数字で表せるということは、「山崎糸谷佐藤康光みたいな将棋を指すAI」という可能性が決して夢物語ではないことを意味しています。だいたい互角の手の中で、綱渡りの手を選ぶようにすればいいわけですから(上手くいくかは知りませんが)。
では、正統派(3人の先生申し訳ありません)の将棋はどんなグラフを描くのだろうか?
1枚目は棋聖戦第2局の藤井渡辺戦ですが、これはある意味でとても典型的な藤井四冠のグラフです。自分だけ選択肢が多い状態にしながら、相手だけを間違えたら危ない状態に置く。その後に行われた棋聖戦第3局のグラフ(2枚目)を見ると、渡辺三冠も藤井四冠と同じ方針をとって食らいつこうとしているのがわかります。3枚目の王位戦挑戦者決定リーグ戦における藤井豊島戦も、藤井四冠の方だけグラフが落ち着いているのが目に付きます。4枚目の竜王戦第4局豊島藤井戦は、豊島竜王が藤井四冠のお株を奪うような指し回しをしていましたが、最終的には崩れてしまった。この指し方はそれだけ難しいということでしょう。
自分だけ選択肢を残しながら相手に難しい必然手を指さざるを得ない状況にさせるということは、藤井四冠からすると相手の反応を予測しやすく、相手からすれば最善手を見つけるのみならず藤井四冠の多様なありうる応手を調べなければならないということを意味します。言葉にすれば簡単ですが、これはまさに超絶技巧でしょう。単にAIの評価値が右肩上がりになるのを眺めているだけでは分からない、藤井四冠の強さを示すことが出来たと思います。
ここではいちいちグラフを示しませんが、振り飛車のグラフは、評価値はもちろん若干悪いのですが、中盤で居飛車側のグラフだけが振れる傾向にあるように思いました。すなわち、中盤になると振り飛車はまったり指せるのに対して、居飛車党は間違えると形勢を損ねやすくなるということです。これが、AIが評価しないのに反して、人間同士ではまだまだ振り飛車が有力である一つの理由であると私は思いますし、これは多くの振り飛車党の先生が言っている「評価値は若干悪くてもねじり合いになれば美濃囲いが固くて有利」という見解にも一致します。
私は評価値だけを見て悪手だの名局だの言う傾向には嫌気がさしていましたが、今回は自分で作った愛着もともなって、ろくに指し手の意味も考えずに多数の対局をグラフだけ眺めて面白がる、という行為につい耽溺してしまいました。
あなたもぜひ楽しんでみては、というには導入のハードルが高いのですが、きっとここまで読んでくださった方には価値があるのではないかと思うので、暇な方はトライしてみてください。ただ、導入方法についての質問にはお答えできません。これは意地悪でも手抜きでもなくて、単に人に教えられるだけの知識を私が持っていないからです。頑張ってください。
程度が様々あるのは理解しているので好きならそれでいいじゃんという気持ちもあるんだけど、ひとつの事に熱中してる人を見ると私の趣味ってなんだろうって思ってしまう。
ソシャゲもまあまあやるし、2.5も見る。
年パス買ったりするくらいには好きだ。
こういう言い方をすると「多趣味だね」と言われる。
広く浅くいろんなもの触ってみてるのは本当だけど多趣味かと言われるとなんか違うような気がしてしまう。
ひとつの事にずーっと熱中してる人。
たとえばバイクや車とか、ネトゲのひとつのタイトルだけ極めてるとか、ハンドメイドで通販してるとか、そういうひとつの事を長くできる人。
そういう人たちが凄いなあって、羨ましいなあって思っている。
解説の人も全員途中まで先手持ちだったのに後手が逆転した。糸谷強い。
▲97角が攻めながら壁解消の味のいい手なんだけど、角が結局最後まで使えなかった辺りが先手の誤算らしい。
2chに▲77步とキズを消すのではなく▲85步と無理やり角道開けて先手優勢と手持ちのソフトが喋ってるって人がいて、タダで桂馬を呼び込んで勝つとかすごいなーと思ってたら渡辺は指せなかった。
ソフトと観戦していると人間の手と人外の手の区別が悪い意味でつかなくなると思うんだけど、それ楽しいのかなと疑問に思う。
ただし先手の優勢が吹っ飛んだ後も綾はいくつかあったようなので、その辺は渡辺が悲観しすぎてしまったのかもしれない。
糸谷渡辺の竜王戦は糸谷の一勝四敗、一勝も渡辺の中合い忘れに助けられただけで、内容的には完敗だったように思う。
劣勢から決め手を与えず逆転ってのは糸谷にとって幸先がいい。今シリーズは糸谷いけるかもしれない。
でもあの序盤は作戦負けはどうなんだろうか。ちゃんと準備してるのかと無駄に心配になる。
あと、一手損角換わりは登場しないっぽい。
一緒に難解な状況を検討し、プロの解説に納得し、一見謎だと思った手が有効な手だと分かった時に驚くのが楽しかった。
だけど今やAIによる推奨手や形勢判断がが常に表示され、観戦者は答えを知ってるからか指し手よりも、何なら下手したら解説のプロよりも大上段からコメントを発している。
例えば先日あった竜王戦第三局、AIの数値を元に書くなら「羽生九段が豊島竜王を評価値80-20まで追い詰めるも最終盤で寄せ間違えて頓死、大逆転負け」となる。実際にネットの記事でも逆転負けとは結構書かれていた。
しかしAIが8割で勝てると推奨していた手は人間ではすぐにはおよそ思いつかない奇手で、さらにそれ以外の手を打つと負けがほぼ確定。しかも羽生さんはこの時点で時間を使い切っていて1分以内に手を打つ必要があったという状況。
つまり実際は逆転負けでも何でもなく、むしろ羽生九段が追い込まれていて、薄い逆転の道があったものの1分じゃ読み切れなかったから順当に豊島竜王が勝ったといえる。
でも中継してたAbemaのコメントは羽生やらかしたの大合唱。何故ならその薄い薄い勝ち筋を先に答えとして教えられてるから。
今の将棋を見てる人、特に藤井フィーバーあたりから見だした人の多くは、将棋とはAIの推奨する手をいかに間違いなく指せるかというゲームと思ってるんだろうなという気がする。見方が変わったというのはわかるんだけど、何かついていけないなあと思う。
24初段ウォーズ三段が寸評する。ちなみにソフトなんて持ってない。
羽生九段の周到な準備を感じさせる横歩取り。最近は後手が青野流を迎え撃つ将棋が増えてきた。また戦型の幅が広がるので、最新研究をぶつけられるトップ棋士は大変だろうなぁとか思う。
藤井二冠はモリモリ時間を消費して、9筋の開戦時点で残り1時間対羽生の2時間半、藤井二冠の負けパターンですね。
54手目の4八歩が鋭いんだろうなあ。こういう歩の手筋は指せる人と指せない人の間にまず断絶があって、指せる人の中にまたレベル差がある印象。俺はまるで指せない。
最終盤は藤井二冠が詰めろ逃れの詰めろをかけたつもりが逃れてないというか別の詰み筋が生じてしまって頓死。少し前に△2四歩が詰めろで入るので、これが後々の先手玉の詰めろを事前に防いでないかな?それなら藤井勝ち?とか並べてて思った。
自然な流れで単手数で終わる横歩取りって印象。もちろん中身はよくわからない。ただ終盤は羽生が圧倒してたように思うので、この間の対丸山の圧勝といい、よほど好調なのだろうか。少なくとも順位戦でダニーに大逆転負けを食らった羽生九段ではない。
竜王戦も楽しみ。