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2023-12-11

トランスジェンダー関連 自分の考えまとめ

最近トランスジェンダー関係ツイートをよく追っていた

トランスジェンダー(他いろいろの性的マイノリティ)の味方になりたいアライさんとGC側の果てしない論争が目を引いたからだ

毎回議論脱線していき、論破合戦になるばかりで肝心のトランスジェンダーは置いてきぼりの状況が悲劇的だ

なんとなく自分の考えがまとまってきたのでまとめておく

文献を引いてくる気はないし単語かいろいろ間違ってるんだろうけど当事者たちも全然その辺統一感が無いので気にしない

これは自分トランスジェンダー関連をこう思って過ごそうと思っているというまとめである

あの界隈は本当にややこしいのだが、性同一性障害と言われている疾患とトランスジェンダーがまず違うらしい

性同一性障害は数百万人に一人の頻度で発生し、幼少期から自分の体の性別に強い違和感をもって生きていく疾患である

その違和感改善するために適合手術という外科的手術があり、見た目を変え、違和感の根源である生殖器を取り去ることで苦痛を和らげようとする

この手術がめちゃくちゃ体の負担になるのは容易に想像できるし、外科手術だけでなくホルモン投与なども行わなければならない

そこまでしても実際に異性になれるわけではないのでもともと男として生まれた人は妊娠出産はできないし、女として生まれた人は精子を作れるわけではない

それでも手術をしてよかった、見た目が異性らしく見え、生殖器を取り去ることで、周りからも異性として扱われやすくなるし、自分自身がもともとの性別から変われたと思えて楽になった、という人はいると思う

どれくらいいるのかはわからない

もともとが数百万人に一人だし、そこから実際に手術する人は一部だろうし、そこから長きにわたって後悔せずに生きていける人はさらに一部だろう

手術なんてしなければよかった、しても意味がなかった、多少は意味があっても苦痛のほうが大きかった、という人も絶対にいるし、手術をした人の中でどちらのほうが多いのかはわからない

性同一性障害治療の一環としての外科手術はいまだに試行錯誤されている段階であって、決定的な治療ではない

五十年後に同じことをしているかというとしていないだろう

今できる精一杯としてこの不完全な処置をしているに過ぎないし、それが今できる最善なのかもわからない、それでもやる人はい

特例法はそうまでして体を変えた人が特例として戸籍を変えて生まれた時と違う性別で生きていくことを容認する法律だが成立して何年もたっているので現状とはずれてきている

現状のずれとは何か?

もともとこれは性同一性障害患者用の特例だったが、そうではない人々も戸籍の変更を強く求めるようになったこである

性同一性障害ではないのに戸籍の変更を求める人々、それはトランスジェンダーである(と私は理解している)

最初に述べたようにトランスジェンダー性同一性障害は違う

トランスジェンダーという概念性同一性障害を含んでいるが、もっと広義なものであるらしい

本来性同一性障害であれば幼少期から違和感があるはずだが、幼少期には特に違和感がなかった人が人生の途中から違和感を感じ始めることがままある

幼少期から違和感があった人のなかに性同一性障害ではない人もいる

ここが本当にややこしい

色々見てみても、言葉遊びみたいなのになっててわかろうとすればするほど難しかった

今の私の理解としては、性同一性障害ではないトランスジェンダーは、もともとの体の性別にかかわらず自分のことを異性だと思っている人のこと

女の体でも男だと思っているし、逆もまたしか

から外科手術をしたりホルモン投与をするしないに関わらず自分は男ではない(女ではない)と思っているし、必ずしもそれらの医学的補助を必要としない

そして、これは全員ではないかもしれないが自分だけではなく周囲から自分がこうだと思っている性別で扱われることを望んでいる

その一環として自分の望む性別戸籍を変えたいというのは、自然な流れである

性同一性障害だけではなくトランスジェンダーに対しても戸籍変更を認めるか否かが問われていて、おそらく流れとしては認めるべきであるという方向に進もうとしている

で、ここで議論になるのがトランスジェンダーという存在社会の中で存在感を増すということは必然的性別によってわけられていたことが意味をなくしていくということについてである

性別によってわけられていたことが意味をなくしていく話をする前に改めてトランスジェンダーについて話す

トランスジェンダーは幼少期からずっと違和感を抱えている性同一性障害とは異なる

疾患ではないとする動きもあるらしいが、それは非常に納得できる感覚で、トランスジェンダーとは疾患ではなくライフスタイルに近いと考えると私としては非常にすっきりする

ベジタリアンみたいな感覚と似ているなと思う

そういうライフスタイルで生きていくことにした人達

そういう風にしか生きていけないの人たちもいるのだからライフスタイルと一緒にするなと言われるのは間違いないが、トランスジェンダー定義自体がどんどん変わっていっているのでどうしようもない

ライフスタイルだと思うのはデトランスする人たちがそれなりにいるからということと高齢になってから突然トランスする人たちが一定いるからだ

自分の体の性別についての違和感が不可逆的なものなのかどうか、というのは大切なポイントだと思う

ここでベジタリアンのたとえを使うけど、ベジタリアンとして一生生きていくひとと、途中でやめる人、両方いる

もしベジタリアンとして生きていくと宣言して社会的にもベジタリアン認識され、以後一切肉も魚も食べられません、これはあなたが決めたことです、途中で気が変わったといっても無理です、と言われたら困る人は沢山いるだろうな

そしてその人が一生ベジタリアンとして生きるかどうかは寿命が来て死んでしまうまでわからない

いまトランスジェンダーが異性として生きていく、一生そのままだ、と思っていてもそうなるかどうかはわからない

実際高齢になってからトランスする人がいるのだから、いま三十代でそう思っていても六十代になると変わるかもしれない

トランスジェンダーというライフスタイルが定着すれば必然的性別というのは可逆的なものになる

いまそういう概念があるのかわからないが、不可逆的トランスジェンダーと可逆的トランスジェンダーがあるんじゃないのかなと思っている

実際どういう扱いなんだろうな

トランスジェンダーだと思っていたけれどそうではないみたいです、という人たちは確実にいるわけだが、アライさんはトランスジェンダーだった場合を考えてその人が最大限トランスジェンダーとしての生活を送れるように推奨していると思われる

不可逆的トランスジェンダーにとっては歓迎すべき対応だろうけど、可逆的トランスジェンダーは後悔する可能性が高い

GC側は可逆的である可能性を憂慮しているし、アライさんは不可逆である可能性を重く見ている

特に今は思春期の子供たちが話題になることが多いが、当然両方の子供たちがいるし、一方にとって良いことは一方にとっては悪い

唯一にして絶対の正解はない

正解はないのに正解だけを求めようとするとそこからこぼれていく人がいる

置いてきぼりにされる当事者たちの出来上がりだ

さて、そのような可逆的不可逆的が入り混じったトランスジェンダー社会のなかで存在を増していくとどうなるか

当然性別でわけられていた施設はどんどん意味をなくしていく

目の前の人が自分想像する性別とは異なるかもしれない

でも現時点で性別の差は物理的にも社会的にも大きくて、突然その概念をめちゃくちゃにするようなことをすれば社会的混乱は必然

段階的な対応が求められる

私としては性同一性障害をふくめてトランスジェンダーという存在がなくなることはないので、一緒にあるべき社会を考えていくことは絶対必要だと思っている

ベジタリアンという存在はなくならないので一緒に生きていく社会を考えるように

ベジタリアンメニュー、肉魚を食べるか食べないかの事前確認、いちいちそれに対して感想を述べたりしないし過剰反応もしないし拒絶もしない

そういう感じのイメージ

いまトランスジェンダー議論になりがちなのはまだ社会のほうが受け入れ態勢ができてないのに理想論優先で先走ってしまうことがままあるからだと思う

現実的な話ばかりしているアライさんが沢山いる

それに対してびっくりしてしま一般大衆をして理解が乏しい愚者みたいに扱っているのが非常に嘆かわしい

こういう人たちはトランスジェンダーサポートしたいのではなくて、概念で誰かを殴るために活動しているんだろうな

なぜならそんな風に一般大衆論破してもトランスジェンダー理解が深まるわけじゃなくてむしろ反発を呼ぶだけだから

ロビー活動としては下の下、愚の骨頂

たここでも置いてきぼりになる当事者たち

トランスジェンダーは、もともとの体の性別にかかわらず自分のことを異性だと思っている人であり、「トランス女性女性です」の言葉象徴するように常に周囲から自分がこうだと思っている性別で扱われることを望んでいるので、女性スペースがあるなら女性として使用したい、それが許されないことは非常に苦痛を感じるだろうことは想像できる

だが少なくとも現時点でその望みがあるとして十全に叶えることはできない

まだその段階にない

それが性別でわけられたスペース利用についての議論スタート地点

ではゴールはどこなのか?

これは人によって目指すものが異なるだろう

そもそも性別でわけたスペース自体なくしていまいたい人、自分の望む性別のスペースにスムーズに入れるようになりたい人、スペースの問題ではなく医学が進んで実際に身も心も異性のものに転換されることだけを望む人、ほかにもいろいろいるだろう

望むゴールが違えば話はどんどん食い違う

譲歩しているのだ、と双方が思っている

トランスジェンダー関連の話になると必ずトイレフロ問題が取りざたされるが、これについてはそれぞれの思う理想のゴールをきいてから始めたほうがいいのになと常々思っている

混浴を目指す人、身体的な区別を目指す人、ジェンダーでの区別を目指す人、それぞれ違う

いずれにしてもトランスジェンダーという存在を前提とした施設を考えていく必要はあるだろう

私自身の意見としては性別で分けられたスペースは維持されてほしいしそのうえで性別で分けないスペースの併設が望ましいと思っている

性別で分けないことを多くの人が望めば性別で分けられたスペースは縮小していくだろうが、そうでない場合一定数残していく

その数のバランスニーズによって考える必要があるがニーズが少なくともゼロにはしないという感覚があってほしい

それが多様性のある社会というものだろうから

以上、大体私が気になっていたことについての考えをまとめました

色々考えすぎてごちゃごちゃしていたのをまとめられてよかった

満足しました

2023-12-07

anond:20231207093934

いまだに癌治療が全く進歩していない所かね。

殆どの人がエコー内視鏡含む健康診断しっかり定期的に受けていても見つかった時には末期癌ですぐに亡くなる。

かと言って早期発見できれば良いかと言うとそんなことはなく、外科治療化学療法治療と呼べるどころか積極的QOL阻害行為レベルなので病気が治ったり余命が伸びることなく、ただガリガリ健康だけ削られる。

詳しくは近藤誠氏で検索

2023-11-30

anond:20231130130533

紹介状なしで一般歯科を診てくれるような大学病院歯科口腔外科って今も都内にあるの?

anond:20231129185247

反対咬合なら保険適用されるから入院費用込みで70万くらいで矯正治療できるよ。口腔外科での手術があって大掛かりだけど、歯の悩みが多い人ほど矯正人生に与える効果は大きいから勧めたい。

2023-11-26

ちんちん靴下を被せるという行為

包茎は恥ずかしいことのように喧伝する卑劣美容整形外科広告抵抗するためだった可能

2023-11-25

anond:20231124114531

これ地方枠みたいに外科枠とか作れないのかな?学費は安いor無料の代わりに外科で何年か働かせて破ったら本来学費との差額を請求する感じで

2023-11-24

anond:20231124103619

医者の数自体は増えてるけれど、必要な所の医者は減ってる

外科とか救急科等のきつい仕事、や地方勤務など

若い人や特に女性なんかがextreme労働をしない傾向

都市部歯医者皮膚科眼科がひしめき合ってるけれど

怪我しても入院できない、地方入院できない

extreme労働に対してそれに見合うプレミアムを払えなくなるから不足している

2023-11-10

anond:20231110224130

まよまよしいは、しいたけマヨネーズを塗って焼いて、刻みのりを乗せるだけのシンプルな焼き料理です。

また、まよまよしいは、

  1. 倉敷の老舗割烹旅館吉井旅館
  2. うきは市吉井町にある「まーさ食堂
  3. 漂泊の歌人吉井勇」
  4. 岡山市東区にある「吉井外科内科クリニック」

などを指すこともあります

2023-11-05

(追追記しました)(追記しました)国民皆保険制度になくなってほしい

(追追記

思ったよりバズり困惑する一方でこの話題に感心を持ってもらって嬉しくも思います表現の汚さは、連休中日の当直後、概日リズムを崩すまいと、徹夜明けのハイ状態で書いていた文章である事を以て言い訳とさせてください。

一点、誤解されている点を追記させてください。あん文章を書いておいてアレなのですが、私個人は、皆保険制度をまるごと消滅させるべきとは考えておりません。医者他人の金をクソの山に埋める事を生業としている現状を変えたいと思っているのです。

現状は、様々なプレイヤーが種々の程度で皆保険チャンに乱暴を加えている状況であり、それが日本の衰退を惹起させているのだと認識しております

(そして、すべてが手遅れになった際には、全て医師のせいにされるのであろうという、強い予感も感じております。)

しかしながら、ルール悪用されるに当たっては、悪いのは悪用されるルールの方です。日本だとこのルール及び細かい数字はよーわからん方々がエイヤーとやって定めているのだと理解しております

自己負担○割に変更するのも一つの手でしょうが、明確な理由も無くそ数字が定められる以上、本質的最適化ではないと思われます。勿論、1割よりかは3割の方が望ましいと思います

根本的にこれを是正するにあたって、米国の様に見えざる手に委ねるか、或いは英国の様に医療アクセスを絞り費用対効果分析から得られた結論トップダウンで課すか。

表題では医師というポジションのみを考え露悪的に前者を推してみましたが、現実的には後者でしょう。

まりは「○○歳の五体満足な人間一年間は、○○万円に相当し、bedriddenであればそれを0.○倍する」という、地球より重いはずの人命を日本円で測定する事をやらねばならない訳です。

忖度なしにこれをやると、いまの医療漬けのご老人方は壊滅すると思われますが、忖度無しに行うからこその費用対効果なのです。

このベースに加え、足りない分を、英国のように、修練を積んだconsultantにのみprivate practiceを許して補うという制度あたりがちょうど良いのだと考えております

もっとも、NHSは今絶賛ストライキ中ですが。

追記

医者バッシング一色になるかと思ったら、意外にもそうではなくびっくりしました。

我々の富が如何にして投資に回されず、誰のためにもならない形で浪費され、みんなで不幸になっているかを知ってもらうため、注目を引きたいが為に露悪的に、過激に書きました。ハマスがやってるような手法です。大勢の方々が気分を害されたと思いますが、誰も半裸にして引き回したりしてないので、許してね(^_-)

日本人が皆保険を手放す訳無いと理解しておりますし、仮にもし、皆保険制度がなくなったとしても、案外多くの勤務医がクソみたいな低い値段で医療提供し始め、そんなに人件費は上がらんじゃないかと思います。奴ら、どうしようもないお人好しばかりなので。

個人普段努めて優しく臨床をしております患者が憎いわけではないのです。先程私が口汚く罵ったような方々を実際に目の前にした際には、「大変だなぁ」と思います患者ご本人に対し、そして世話をする家族自分含めた医療従事者、そのシステムを支える皆様方や将来の子供たちに対して、です。

もうちょっと制度が違っていれば、もっとうまくいくのになあと感じます

さて、皆様に於かれましてはお医者さんが大嫌いな方も多いと思われますので、以下、医者を困らせる方法記載しておきます

これらをされると、我々のお客さんが「なんもしてないのに病気になった人」だけになってしまい、困ります

それでは、お大事になさってくださいね

(本文)

当方、お医者さんである

国民民主党の玉木議員医者給与を減らせというツイートが昨今話題になっている。その理由医療に金がかかりすぎ、成長と全体の幸福を損ねているから、らしい。

ここに、手っ取り早い解決法を提案したいと思う。国民皆保険制度廃止すれば良い。

国民皆保険制度、そして高額医療制度は非効率医療サービスバラマキを行っている。

発熱すらしていないコロナ患者に対するラゲブリオや末期肝硬変患者貧血に対するエリスロポエチン。どうしようもなくボケちまった爺さん婆さんはあめ玉のようにアリセプトを舐めている。大正まれのご老人に順内と血外の連中がTAVIやらEVAR,TEVARをするせいで、ピンピンコロリへの道筋が絶たれていく。一種の老人病であるアミロイドシスという病気にタファミジスのような冗談みたいな価格の薬が投与される。

PD-1阻害薬なんて薬ができたせいで森○朗が復活してしまい、東京五輪遺憾無く老害っぷりを発揮したのは記憶に新しい。ヤニカス年金を受け取る前に早く死んでくれるから財政的にトントンだったのであって、延命してしまえば単なる息の臭い金食い虫だ。

糖尿病腎臓をぶっ壊せば医療費がタダになる上に週3人工透析をする権利付与される。これは米国だと週2回である別に週2でも死にはしないのだが、政治家にとっての票田、透析病院にとってのアクティブユーザー数を維持する為に週3となった。

そして今後これにレカネマブが加わる。

この話を欧米医者にすると、イかれてんなwどこからその金が出てんの?、と言われる。納税者の財布からである日銀円債を引き受け、円の価値希釈させることでそれを行うこともやっている。

世間イメージとは裏腹で、日本医療従事者の人件費はとても安い。

これは一人当たり医療支出を見れば明らかだ(4,691ドルOECD加盟中15位/38位)。上述のような無意味バラマキをしており、かつ失敗国家のような人口比率であるのにもかかわらず、日本医療支出相対的に低い。何故か?それは医療従事者の人件費が安く押さえられているからだ。

米国医者看護師給与水準は日本の5〜6倍くらいはある。最近円安でそれにブーストがかかった。米国の一人あたりGDP日本の2倍程度であるのを考慮しても、単純計算で3倍もらっていいことになる。しかも、日本医療サービス必要とする高齢者割合が高く、富は高齢者に集中している。その上、日本人口あたりの医者数は米国の二分の一強しかいない(看護師数は知らん)。自由競争が許されれば、価格はどこまで上げて良いのだろうか?

社会主義的な医療制度採用しているカナダオーストラリアイギリス比較しても日本医療従事者の待遇は地を這うような水準だ。この差は、これら国々は費用対効果に見合う医療のみ提供する事より生まれる。そして、費用対効果という言葉日本で最も忌み嫌われる言葉だ。医は算術ではなく、バラマキなのである

少々話が脱線するが、日本医療は安いだけでなく、質が良い。

看護師の方々の礼節は海外比較するとびっくりする程だ。大して金を払っていない患者に対して奴隷の如くクソ丁重にもてなす個人的にやめたほうがいいと思っている)。消化器の先生海外ではまず不可能であろうESDなどを華麗にこなしてみせる。外科先生はクソ面倒くさいリンパ節郭清などを毎回丁寧にやってらっしゃる(あれエビデンスあるんすか?)。心外脳外婦人科先生方はキチガイじみた24hオンコールを律儀に請け負っている。

ネットに出没する出羽守の方々が海外で稼げなくなってから日本凱旋するのはまさにこれが理由である医療が安いだけが理由であったのなら、金が腐るほどある金持ち海外医療を受け、そこを終の住処とするだろう。

要するに国民皆保険制度医療従事者を抑圧する制度でもあるということだ。

この手の話題では、医業の独占を医者から譲り渡すべきだという議論になりがちがだが、別にそうすればいいと思う。

chatGPTの言われた通りに動けば素人でも9割方正解を出せる(残り一割はとんでもなく間違う)。

ただ、麻薬とか向精神薬とか抗癌剤など人を殺せる系薬剤の処方権をお譲りするのは難しいと思うし、無免許医が患者不利益を及ぼした場合、たとえ事前の患者同意があったとしても殺人罪やら傷害罪適応されるべきだと思う。じゃないと麻薬密売やら自殺幇助などがはびこるだろう。

血圧とか糖尿病の薬程度であれば各々自由にやればいいんじゃないかな。ここら辺も匙加減間違うと死ぬけどね。

ネット上では医者が率先して寝たきり患者を量産していることとなっているが、それは嘘だ。寝たきり患者が増えることで得をするのは病院であって、医者ではない(そして、病院にも大した得にならない)。医者胃瘻やら中心静脈栄養やら喉頭気管分離を行うのは、家族から「できることはやってあげてください」、或いは「昇圧剤と心マは希望しないけど、他はやってください」と言われるためである。一度そう言われてしまうと、文字通りできる限りの事をしないと訴訟医師免許お取り潰し、場合によっては殺人罪を着せられることになる。延命を行わないことのデメリットが甚大である一方で、メリットは皆無なのだ

そんな中でも過去ALS患者安楽死させようとした医者や、透析を中断させようとさせた医者過去に居たが、日本人はその行為の是非を議論しようとはせず、彼らは司法やらメディアの袋叩きに逢い、無事死亡した。

「寝たきり患者量産」は、国是であり、日本国民の総意なのだ

医療従事者は、低所得者生活保護者ともっと交流する職業のうちの一つだ。実際に相手をしてみると解るが、大抵彼らは愚かで、卑しく、救い難い。そんな人々を相手にしたくないし、彼らのために真面目に労働納税している人々の税金を注ぎ込む際には良心が痛む。

だが、そうせざるを得ない。国民皆保険制度がそうさせているのだ。

国民皆保険制度廃止することのメリットは以下の通りだ

デメリットは以下の通りである

要するにフリーライダー死ぬということである

ただ、想像してみてほしい。ご高齢の方々は、周囲からまれながら、そんなに長く生きたいだろうか?役目を終え、尊敬される老人のまま、死にたくないか

デブアル中、ヤニカスの皆様方は、太く短い生涯を送りたくて、そういったライフスタイルを営んでいるのではないだろうか?

そしてなんといっても皆さん、フリーライダーは、お嫌いでしょう??

「お前もいずれは高齢者になる」と言われるが、私の経験では生産可能年齢を過ぎてから延命は本人含め、誰も幸せにしない。

病院に巣くうご老人方は醜く礼節に欠きそれでいて生産性は皆無である家族含めた周囲は陰に陽に早く死んでほしいと考えている。そんな中貴重な医療資源を浪費し、死ぬはずであった今日先延ばしにしているご本人は少しも幸せそうでなく、それどころか不機嫌な顔をしている。飯塚○三のような、あの顔である

医療に縋らないと生きられない時点で、生物として破綻しているのである。そんな中長く生きても、なーーーーーーーーーーーんもいいことないよ。

私は、基本的には人の為になりたくて医者になった。給与労働条件が他国に比べてイけてないのはまだ我慢できる。だが、劣悪な労働条件で滅私奉公し、それが故に国賊の様に扱われるのは納得がいかない。国民皆保険制度医療従事者の待遇悪化させているだけではなく、医療従事者が頑張れば頑張るほど、日本国民、および患者とその家族不利益を及ぼすような制度設計になっている。悪いのは制度であって、医療従事者でも、患者でも、老人でもないのだ。

保険制度は捨て去られるべきだ。

レッツ、レッセフェーーーーーーーール!!!!!!!!!

2023-10-31

anond:20231031214051

外科的な判別が出来ないという理由でオートガイフィリア批判してる奴がトランスジェンダーかいう括りはしっかり飲み込んでるあたりポジショントークなんだよな

私はトランスジェンダーさんに正気に戻ってもらいたいと思っています

2023-10-30

anond:20231030224908

ストレス性ならご愁傷様だけど、色々検査してくれるような耳鼻科でみてもらって外科措置でよくなると良いね

2023-10-27

父は消化器内科医、母は小児科医でクリニックをやっていた。

俺は一人息子でもちろん内科医を目指していたんだけど、好きだった先輩と同じ外科に進み、現在膵臓・胆嚢・肝臓を専門にしている。

ロボット外科学を学ぶために留学している際に父親が倒れた。倒れる2ヶ月前に「脳腫瘍かもしれない…」とやけに暗い声で電話をされ、すぐに検査するよう言った。母には黙ってるように言われた。

倒れた後に母から電話を貰ったが、結局父は怖くて倒れるまで検査を受けていなかった。診断結果は胃がんで脳転移があった。亡くなったの約半年後。

父が最後意識があった時「〇〇(俺の名前)に連絡…患者の引き継ぎ…」と言っていたらしい。父は俺が外科医になることに何も言わなかったが、やはりクリニックを継いで欲しかったのだろう。朦朧とする意識で俺と働く夢でも見ていたのだろうかね。

みんなは親孝行しろよ。

2023-10-25

パリスInstagramシェアしたのは、現在9カ月のフェニックスを抱っこしてソファ腰かけ写真数枚。「私の大切なかわいいベイビー、フェニックスが初めてニューヨークへ」とコメントを添え、フェニックスニューヨーク訪問を伝えました。

 パリス意図に反しこの写真には、フェニックスの頭が平均より大きいと指摘する声が殺到。「彼は巨頭症だよ! 私の息子も頭が大きかったけど、彼はもっと大きい」「彼は脳炎なんでしょうか? どうしたんでしょう。失礼は承知なのだけど、普通ではないように見えます」「頭蓋骨縫合早期癒合症の一種なのかもしれない」「赤ちゃんを小児神経外科に連れて行ってあげた方がいい」など、中には具体的な病名を上げながら小児科での精密検査必要であると主張するコメントもみられました。また、「だから彼女子ども写真をあまり投稿しないのか」といったコメントや、頭を大きく膨らませられる人といった、単に容姿をやゆするような画像をあげる人も現れました。

 この出来事を、あるTikTokerが動画にまとめて批判赤ちゃんの頭が大きいとして、親切で進言しているかのように医者ではない人が勝手に診断したり、悪意を感じる嫌がらせコメントを抜き出しました。この動画に気が付いたパリスは、コメント欄で反応。「世の中には病んでる人がいるみたいね。私の大切なかわいい子は完璧健康だよ。それに、もちろん医者にも行った。彼はただ脳が大きいだけ」とフェニックス健康には全く問題がなく、病院で診察も受けたことを明かしました。

 2021年11月実業家カーターリウム結婚したパリスは、2023年1月フェニックス代理出産誕生したことを発表。小さな手がパリスの指をつかむ写真シェアし、「あなたはもう言葉では言い表せないほど愛されている」と大きな愛を伝えていました。

 今回赤ちゃん容姿コメントをする人々へ向け、「なぜ赤ちゃんいじめるんです? どうしたっていうの? 罪のない赤ちゃんでしょう」「子どもの外見についてあれこれ言うなんて、恥を知りなさい」など、怒りと悲しみを表すコメントも多数寄せられました。また、「彼はすごく賢い子どもになりそうだね」「彼は本当にかわいい。とても優しくピュアな心を持って生まれてきたように見えるよ」と赤ちゃんのかわいさだけを伝える人、「彼女は最高の医者のところへ行ってるに決まってるだろ」「何かあったとしても私たち心配することじゃない」とどんなことであろうと他人の家庭に口を出すべきではないとするコメントも書き込まれSNS上で人々が大人として振る舞うように促しました。

2023-10-18

ムダ毛ヒゲプチプチ抜きながら、爽快感がないなって思う。

抜き終わった時に達成感はあるし、サッパリもする。掛け布団の感触ダイレクトに味わう感覚も心地良い。それでも地道な作業に爽快感はない。

植わった芋を折ることなくズボッと引き抜きたいのにチマチマ周りを掘っていくような、そんなもどかしさがある。

脱毛のように漸次的ではなくカミソリで剃るかのように一瞬にして、しかも根っこが残る気持ち悪さもなくサッパリしたい。

こんな時によく妄想をする。

身体の全てを意のままに操れるようになって、毛穴を開きまくって全てのムダ毛を一瞬にしてハラハラと落とす。これは良い。しかし今一歩爽快感が足りない気もする。毛根のブヨブヨが張り付いて上手く落ちないかもしれない。

ムダ毛だけを実体化させたまま、残りは透明というか透過人間みたいに変身してはどうか。その瞬間に一瞬空中でとどまった全てのムダ毛がフ……と床へと舞い降りる。再び実体化した時には綺麗サッパリツルツルの身体になってる。抜きづらい目玉や唇付近の産毛や余分な眉毛まで綺麗サッパリだ。これはいい

それにこれならついでに顔の脂なんかも除去してさっぱり出来る。なんなら毛母細胞や皮脂腺ごと落としてしまえばいい。本物の永久脱毛になるし、風呂ピットインせずとも前髪がベタつかない。

全部の皮脂腺がなくっても困るかもしれないから、集中してる部分に絞って1,2割を残して間引くのがいいかもしれない。

成果物もまじまじと観察したい。足元に舞い落ちるムダ毛と滴り落ちる皮脂が混じってベタベタになってはいけない。フィルターのような網でも張って、その下に桶でも置いておけばいい。皮脂腺や毛母細胞までもが、外科手術による損傷が一切ない姿でそっくりそのまま観察できる。肌に埋まっていたありのままをまじまじと観察すれば、アリの巣を観察出来るジェルのキットを眺めるような喜びがあるに違いない。

しか懸念点もある。透過人間重力に捕まるかは分からないが、もし床と透過した身体が重なったまま実体化したらどえらい事になってしまうかもしれない。

透過人間になる前にテーブルに乗って飛び降りた瞬間に変身、着地する前に戻らないといけない。空気中の塵も脅威になるはずだ。眼球や血管に混じってしまったらとてつもなく気持ち悪い。これはブレゲクリーンルームよりも厳格な、無菌室のような所でやらねばならない。

こんな妄想をよくする。

まあワックスでも使うのが一番理想に近い場所あるかなって思う。妄想からは遠すぎて誤差のようなもんだけど。

2023-10-17

口が臭い人は歯医者に行こう

歯磨きすれば治る訳じゃないんだな

チンコの側に口臭菌があってそれが蓄積されると口が臭くなるそうな

から口腔外科もやってる歯医者口臭菌取って下さいってお願いしたら口臭取ってくれるみたいやで

2023-10-15

AIの有無とかに関わらず、ビジネス屋とかはぐれビジネスの「俺に金をもたらさない奴は悪、俺の言うことを聞かない奴は社会悪」みたいなの事あるごとに可視化されるのに是正できる決定打が来ないポジションビジネスしようとするの、倫理観外科手術で摘出したレベルで持ち合わせていない

2023-10-13

anond:20231013094903

とりあえず交通機関運転とワイの外科手術だけ休んでもらえたらええやで

2023-09-27

万個のびらびらがきったねー色で片方だけ長いのが嫌になって美容整形を受けたくて色々探している

そんなところの美容整形があるのを知ったのも本当に偶然で、いきつけのネイルサロンの予約が取れなくて適当に行ったサロンネイリストが整形ガチ勢で二重やボトックスやえら削りや脂肪吸引や…まぁとにかく色々やってるそうだ

で、びらびら含めてシモの方も整えてるらしい

全部韓国美容整形外科でやってて国内事情は詳しくないと言ってたけど、そもそもそんなことができることすら知らなかった身からしたらものすごい知見

日帰りで局所麻酔で切って縫って、十日くらい自分ケアしてその後病院で抜糸して二、三ヶ月後に再診しておしまい!縫った翌日から普通に歩ける感じで親知らずの抜歯の方がつらかったっていうからめちゃくちゃやりたくなった

けど韓国語もわかんないし国内でやりたい

あと親知らず抜いた時めちゃくちゃ腫れて高熱出したからしばらく安静にできるだけの休暇もとりたい

そして手術費用もそこそこする

2023-09-25

ワイは尿路結石製造所(´;ω;`)

どうも高尿酸血症になったっぽい(´;ω;`)

トニカク(🩲ーッ!)頻繁に結石が錬成される

詰まって排出されない結石の様子見を2ヶ月ほどしてて外科手法で取り除く決断をしたその日の断層写真で「あ、もう1個つくられてローンチされようとしてるね、ほらココ(大意)」てリトルワンスモアたんが映ってたのワロタ…ワロタ…(´;ω;`)

原因?オペ終わってチンコにカテーテル入ったまんまの今いろいろとググってみたけど、

ストレス←人見知り躁鬱病なんで直せない!

ビールラガーサッポロ赤星やで!

肉←ステーキお高いから家でバンバン焼こ!

卵←ニラ玉だいすき!

油脂ニラ玉にはバター醤油でしょ!

ホウレンソウバター炒め うっま!

水分←よく下痢するけどついつい水ガブ飲みしてまた下痢ちゃう

ちくしょう(´;ω;`)

どれを切ったらええんや(´;ω;`)

やっぱ酒か…

デカボール

君は成形された段ボールをどのように持つだろうか?

大きさは問わない。小さな段ボールで考えても良いし、大きな段ボールで考えたとしても構わない。

...

さて、今思い浮かべてもらった持ち方は、意外にもこれから述べる「2つの持ち方」のいづれかに該当するはずだ。

1つ目は「両手を段ボールの底に引っ掛けて持つ」という持ち方だ。

クレーンゲームの2本爪アームを思い浮かべると良い。まさしくあの構図である

しかし、あの貧弱さはどこへやら、我々が実践した途端、とても高い安定性を提供してくれる。

「片方の手を手前の底角に引っかけ、もう片方の手を対角線上の底角を引っかける」とより更に安定するが、これはこの持ち方の一派とさせて欲しい。

さて、この持ち方をするまでもない小さな段ボールがあったとする。

それは自然と「小脇に抱えるように持つ」だろう。これが2つ目の持ち方だ。

およそ出回っている段ボールはこの2つの持ち方でなんとかなる。

なんとかなるという表現より、「段ボールを持つ」と心の中で思ったなら、その時既に行動は終わっているという表現が正しい。

思考する間も無く、我々は「2つの持ち方」のいづれかを実践してしまっているはずだからだ。

ん?なんでこんな話をするかって?

そりゃあ、

「この2つの持ち方では持てないほど大きな段ボールの話をするため」だ。

~

中野坂上で借りた特大のハイエースの車高はとても高かった。

彼女の旧邸から荷物を運び出すべく、長い時間運転していたおれは、その車高に慣れてしまったせいか、旧邸に積み上げられていた段ボールの大きさを見誤っていた。

「あっ」

おれが抱えようとした段ボールは、その底面が地面から完全に離れる前に、鈍く沈んでいった。

まるで、装着したロングバレルの重さに耐えきれず、かかとが浮いてしまったバトルビーダマンのように、前傾姿勢になったとき、おれは初めて気付いた。

その段ボールはとてつもなく大きかったのだ。

印字を見るからに、その段ボールは「6ロール入りのティッシュペーパー」を12ロットほど詰める用途で使われていたようだ。

おおかた、近くのドラッグストアなどから拝借したのだろう。こんなにデカ段ボール生活の中では見たことがない。

(この段ボールは以降デカボールと呼ぶ。)

新居には「そのデカボール14個分の衣類」が運び込まれた。

引っ越しは難航した。2人でなければ運べないデカボール。あまりの多さに、1往復で済むはずだった運搬作業は3往復にも及び、東京の端から端へ反復横跳びするような1日だった。

返却期限が迫るハイエース

使わなくなる家電引っ越し当日に引き取りに来た彼女の旧友。

連れ猫もいた。大きくハイエースが揺れるたび、猫を気遣った彼女視線を受けた。

手伝ってもらった友人の機嫌もどんどん悪くなり、23時半まで引っ越し作業が及んだ。

友人が帰った後、「14個てw」と散々弄った。この服の量は明らかにおかしいことに気付いて欲しかった。

弄るたび不機嫌になる彼女は、シーツもかけずに床に直置きしたマットレスの上でいつの間にか寝ていた。よほど疲れていたのだろう。その日はデカボール言及することなく、おれも瞳を閉じた。

...

「いい加減服を捨てろよ!!!

数ヶ月後、新居でデカボールを指差し、おれは怒鳴っていた。

デカボールの中の衣類は、季節毎ではなくアイテム毎に分かれていた。

そのため「積み重ねると取り出すとき利便性を損なう」という理由で、14個のデカボールは積み上げられることなく平置きされていた。

引っ越してきたあの日から、ずっと平置きされてきた。

広い家に、素敵な家具を少しだけ置くことを思い描くおれは、あの日から何度も彼女に伝えてきた。

数を減らしてくれないか

着ないものはないか

この服は最後にきたのいつなのか?

シーズンじゃないものは預けてみないか

分類だけしてみようか?

いずれも聞き入れられず、新居がデカボールに犯されているように見えてならなかった。

新居はなるべく広く間取るために、収納限界まで削られていたワンルームだった。

この物件は駅からも遠かった。最寄駅は職場からも遠かったし、栄えている街でもなかった。

しかし「大好きなインテリアをスペースを取りつつ配置したくて」この部屋にした。

幼少の頃から部屋を与えられなかったおれが、1人暮らしを始めてインテリアに興味を持つの必然だった。

就職してからというもの、100円ローソンのかしわおにぎりセットで飢えを凌いで貯めたお金は、全てインテリアに使うようになった。

美容整形外科で使われていたというAD COREのコーナーソファACME Funitureの木工曲線見事なマガジンラック。綴化に綴化を重ねて要塞のように大きくなったユーフォルビア。

フルーツを置いて楽しむイメージパッケージに印字されたiittalaステンレスプレート。

実家を出てからフルーツなんて買えたことはない。そんなおれだが、インテリアにだけは心血を注いで来た。

このインテリアたちがいつか小さな六畳一間を飛び出して、大きな広い部屋でディスプレイされる日を夢見て。

そんな日々を夢見れば、100円ローソンのかしわおにぎりセットなどいくらでも食べることができた。

しかし今。

おれが掴みかけた夢は、デカボールに押し出され、ヴィンテージソファ彼女の連れ猫に切り裂かれ、集めたインテリアたちはこんなに広い部屋の隅で、暖を取るように固まり、一部はベランダで鯖つくのを待っている状態ですらある。

日々を切り詰めて手に入れたこの広い部屋は、インテリアを配置するための広い部屋は、目を薄めて見ると全て同じに見えるような服をパンパンに孕んだデカボール占領されている。

おれの大切なもの害するデカボールをどうにかしては欲しい。そう伝えても何も行動しない、協力する気もない、そんな彼女にふとしたきっかけで言ってしまった。

「いい加減服を捨てろよ!!!

しまった...と思いきや、彼女は倍の声量で言葉を返した。

「は?なんでそうやってあたしの好きなものを奪うわけ!?絶対捨てないから。服って一期一会から。大体さ、このワンルーム収納がないのがいけないんじゃん!!収納があれば片付けるよ?でも無いじゃん!!そんな中でデカボールのこと言われてもあたしにどうしろっていうわけ!?引っ越す??引っ越そっか!!!でもあたしは1円も出さないからね!!!だいたいs...」

おれは怒りで「口喧嘩がとんでもなく強い彼女」だということを忘れていた。

普段は気さくな彼女だが、いざ衝突するとなると、論理で攻めるときひろゆきのように、論理で攻めあぐねたら田中みなみのように感情で攻めてくる。ディベートケルベロスとでも言おうか。

いくつか火花を散らしたが、そのときは結局捨てさせることができなかった。

おれ自身反省し、捨てろとは言わなくなった。確かに収納があればこのようなことにはなっていないかもしれない。

いくらデカボールがおれが好むインテリアを迎え入れることを拒んだとしても、彼女が既に持っている服を奪う権利はおれにはない。

「初めから独りっきりだったてめーに!!オレの何が分かるんだってんだ!!!アァ!!?つながりがあるこそ苦しいんだ!!それを失うことがどんなもんかお前なんかに・・・!!」

という、とある忍者セリフがある。

これはその通りで、最初から手元にないことと、手元にあるものを失うことはまるで違う。

彼女クリティカルな返しで怒鳴り合いは幕を閉じ、おれは服を捨てさせるのを諦めた。

春が終わるころ、デカボール彼女が新たに迎え入れた夏服を飲み込むために、その体裁を崩し始めていた。

~

冬。

もうデカボールは服にまみれて見えなくなっていた。

東京を知らない若者になら「これが文化服装学院です!」と伝えても納得して貰えるほどの服の要塞が出来上がっていた。

この要塞の基礎工事と成り下がったデカボールだが、「もー、なんで見つからないのー??」という声と共に、その要塞が掘削されるとき、彼らは隙間から顔を覗かせてくれた。

デカボールには服の重圧で紙皺が出来ていた。その紙皺は、インテリアを諦めたおれを憐んでいるようにも見えた。

捨てさせることを諦めたおれは、収納を新たに設ける方針に切り替え、何度か提案をした。

「せめて段ボールはやめてさ、かっこいい収納を買おうよ。」

「着ない分はさ、レンタルスペースとかに出してみようよ。」

ベランダに服の収納作ろっか?そしたら生活空間が少しは確保できるかもよ?」

「ベッド下に収納を作っても良い?引き出し型のやつ、おれが買うからさ」

実家に送るのはどう?おれの実家でも良いよ?」

彼女からおれの痛みを和らげる提案はない。おれだけがおれの痛みを解消できる唯一の存在だった。おれは思いつく限りの提案をした。

しかし、論理的かつ狡猾に、おれが余力を絞って書き連ねる処方箋は破られていく。

この量の服を飲み込みつつも、デザインを維持できるかっこいい収納などなかった。

着たい時に着れない服は持ってないのと同じらしい。レンタルスペースに置く=捨てることだと言う。重ね着のため、シーズンが違うものでも着ることがあるらしい。

ベランダに置くと湿度日光で服がダメになるらしい。

ベッド下の収納は、床が見えなくなるため、家が狭く見えてしまうからダメらしい。おれも同じことは思っていた。その感性が一致しているからこそ余計苦しくなった。

実家にはスペースがなく、おれの実家に送るにしても申し訳ないらしい。

全ての処方箋が破られたころ、おれはもうデザインインテリアはどうでもよくなっていた。

生活スペースにはみ出た服を収納するためだけに、アイリスオーヤマプラボックスを購入した時、これまでに積み上げた感性が死んでいく気がした。

羽立った木材を色も塗らないままDIYを始めた。

しかし、作った収納はすぐに服が食い尽くした。また作る。服が食い尽くす。また作る。服が食い尽くす。希望が見えなくなっていく。

電動ドライバーの矛先を向けるべきなのは果たしてネジなのか、分からなくなってくる。

この間にもベランダ家具は錆びていく。青いスタンドライトには服が、ベルトが掛けられていく。ソファは猫に削られ、ステンレスの棚の上にはZOZO段ボールが積み上がり、靴箱はさんざん揺られた弁当箱具材のようにひしゃげた靴で溢れている。

余白はどんどん服で埋め尽くされる。余白が埋め尽くされるたびに、おれの理想は霧がかってゆく。

好きだった雑誌Casa」を買うのも辞めてしまった。

おれはあの頃から、もうインテリアを買っていない。いつの間にか100円ローソンにも行かなくなった。

 

...

最近は時々夢をみる。

服に火をつける夢を。

デカボールが役目を終え、空は灰となって消えていく夢を。

服が、家が燃え尽きたのちも、 iittalaステンレスプレートだけが、美しく残っているのだろうと思う。

その煤だらけのプレートだけを持って、おれはこの家を出たい。

2023-09-21

anond:20230921123133

現実的には記憶媒体へのインターフェースとして、脳に対する外科的な手術が必要になるわけで、たとえばレーシックやICLの手術よりもさらに高度でリスクがあるものになるから、その初期手術の支払いができるかどうかで差が生まれそう

2023-09-19

ひらたく言うと癌になった

表題の通り、平たく言うと癌になった。

悪性リンパ腫で、癌の中では数年単位で進行し

"癌"と言うイメージもつ死へ近いものではないが、診断を受けた時めちゃくちゃショックだった。

20代で、そんな大病になると信じられなかったし

今まで健康診断でも何も出なかったのだから

悪性リンパ腫が出たところは、ずっと違和感があり病院に通っていたが、アレルギーだと言われ

普通よりもかなり高い薬も何回も試した

4回は病院を変えたと思う。

最後病院(引越しのため変更した)で、

そこまで治らないと、大きな病院に行った方がいいと、紹介状をもらい、

最初の課では、うちではないと言われて

有給-1、別の課へ回され検査のため手術。ここで

有給-3ぐらい、その後結果が出るが

外科ではなく内科はと言われ、悪性リンパ腫と言われ、入院から治療になった。

会社への説明は軽く行ったが、上司

癌の中でも軽いんだねと言われて、何とも言えない気持ちになり落ち込んだりもした。

癌ということもショックだし、

医療保険にも入っていなかったので、入院費と治療費がかなりきつい。

ぜんぶで20万以上は行くと思う。

もちろん、体のことは心配されるが

金銭面や治療でかなり体力も落ちて、

死への心配はないもの

今後どうなるんだろう?出世は軽く閉ざされた?とか医療保険の加入は当分出来ないとか、不安のしかかっている…。

若くても癌になるし、健康診断では出なかったから、自分幸運なほうなんだろけど

なんともいえないモヤモヤが残る。

追記

色々な人が反応してくれて、素直に嬉しかった

ありがとう

私のは、色んな増田がおっしゃるとおりがんのなかでも、ステージ1なので死ぬとかはないと思う。

心配してくれた人、本当にありがとう

ただショックな気持ちと、驚きの気持ちで書いてしまった!

私は、割と病院行く方なのでわかったけど

わかるまでに5年ぐらいは経過してると思う。

点滴治療して、何も問題なければ

経過見るんだけど、あんま上手くいかなければ

別の治療になるはず。

高額医療制度のことありがとう。頭が回らなくて、ちゃんと調べることができてなくて申請します!

仕事休んで、何時間病院に行って

が毎週あったので落ち込みもあったけど

頑張って進めていくよ。

みんな、治らない腫瘍というかできものがあって全然治らなかったら、セカンドオピニオンしてくれ。

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