はてなキーワード: 反対咬合とは
タイトルのとおりだ。
私は口元に自信がない。
ガチャ歯というほどではないけど今も叢生(そうせい、というらしい。歯が一部重なり合ってしまっている。今通っている歯医者で教えてもらった)というやつだ。八重歯もある。幸い受け口はそこまでひどくない。
咬み合わせも悪く、幼い頃はハッキリとした反対咬合(イーッとしたときに下の歯が前に出る)だった。
こちらは成長に伴って軽減されたのか今は改善されている。幼少期に一瞬だけ矯正治療をしたせいかもしれない。(一時期マウスピースをつけていたが全く慣れなくて、すぐに噛み締めて割ってしまうため親も諦めた)
小学校高学年くらいの頃には周りの子に比べてわかりやすく歯が黄ばんでいた。親からは幼少期に飲んだ風邪薬の影響だ、と言われていた。
口周りに自信がない一番の理由はこの黄ばみかもしれない。友人にハッキリと「なんで歯が黄色いの?」と言われて落ち込んだ記憶がある。
反対咬合は生まれつきだったので自分にはそれが普通だったし、矯正は自分が嫌で辞めたのもあってあまり気にしていなかった。
そしてこの叢生のせいなのかとにかく昔から歯磨きが下手で、当然虫歯もできやすかった。
そんなわけで
・歯並びが悪い
・歯が黄色い
という三重苦を背負ったのだ。
ちなみに、親はあまり歯磨き指導に熱心ではなかったが矯正治療も考えてくれたしちゃんと虫歯が出来れば歯科へと連れて行ってくれたので私はこの件は親に責任はなく自分の意識の問題だと思っている。
こんな三重苦の私だが、ここ最近まで年単位で歯医者に行っていなかった。
歯医者が苦手というありふれた理由だが、おそらく小学生の頃に通っていた歯医者がすべての始まりだったと思う。
その歯医者には小学生〜中学生の半ばくらいまで通っており、私は学校の検診で引っかかってはそこで治療するというのを繰り返していた。
そこに一人、とにかく常に不機嫌で高圧的な歯科衛生士がいた。妹も当たったことがあるらしく「あの人でしょ」とわかるほどに露骨だった。
虫歯治療は長引くことが多かったので当然その歯科衛生士に当たる機会も多い。
毎回歯磨きをしてから向かうのだが、私は歯磨きが下手だ。だから虫歯ができているのだけど。
彼女は毎回のように「歯磨きが本当に下手、何度やっても上手くならない」「歯の生え方が悪いからどうしようもない」と言い続けた。
言われている当時は自分が悪いのだから仕方ないと思っていた。何年もそこに通い、何年も言われ続けた。
中学の頃にもう一度きちんと矯正治療をしてみるか?という話が出たが、そこの歯医者で参考として見せられた本の内容がかなり外見的な面での不安を煽るもので、一応年頃だった私の矯正治療へのイメージは最悪になった。
ちなみに最初のマウスピース治療をしたのもこの歯医者だったが、私が何度も壊れたマウスピースを持って受診するので医者から中止を進言されたと聞いた。
矯正治療の件をきっかけに私がその歯医者に苦手意識を持ったことや、母の仕事が多忙になり私を連れていくのが難しくなったこと(車で通う距離だった)で、自分で行ける距離の歯医者へ変えることになった。
最初の2回くらいは行くのだが、その後は予約をしていても無視して行かなくなってしまうのだ。
当然気まずいので今後その歯医者には行かなくなる。そんな理由で行けなくなった歯医者が何軒もできた。
そのうちよっぽどの痛みがないと歯医者に行かなくなり、その場合も痛みが引くと次の予約があっても行かなかった。
「虫歯があるだろうな」と思いつつ下手くそな歯磨きをして暮らしていたが、転機は去年の春先だった。
当時はそこまで気にしていなかったが、その頃にはすでに歯磨きをすると歯ぐきから少量の血が出る、いわゆる歯周病になっていた。
ある日、食パンを食べたら歯が欠けたのだ(と思ったが実際には過去に治療したところが取れただけだった、見た目が白かったので自分の歯だと思った)
何ヶ月か前にも詰め物が取れて近所の歯医者に行ったのでそこにかけた。
そこは「駄目なところ全部治すか、それとも今困っているところだけでいいか」と最初のカウンセリングで聞いてくれたので「困っているところだけでいい」と答えた。
取れたものを再装着するだけだったので久しぶりにちゃんと規定の治療完了まで通えた歯医者だったのだ。
しかし予約がいっぱいで私の都合がつく日だと一週間以上先になってしまう、という話だった。
さすがに自分の歯が取れた(と思っている)状態で一週間放置は怖かった。
歯が取れた原因をネットで検索すると当然のように歯周病について表示され、これまた恐ろしい末路が書いてあるので尚更だ。さんざん歯医者を避けてきて何を今更、という感じだが。
結局、なるべく通いやすそうなところで、と新たな歯医者を探し翌日に見てくれるということで行ったのが今の歯医者との出会いだ。
当日、受付を済ませ問診票を渡されて驚いた。
すごく事細かに書くことがある。
どういう症状があるかはもちろん、以前のところと同じくすべて治したいか、その場限りでいいのか。
その他にも治療までいかなくても悩んでいることや、今まで歯医者で不安だったこと、嫌だったことなどを書く欄まであった。
私は歯並びが悪いことや歯の黄ばみがあること、歯磨きが下手なこと、歯医者に通うのが苦手なことをすべて正直に書いた。
その後カウンセリングルームに通されたが、これまた丁寧だった。
問診票を元にいろいろ質問されたが「通いづらいのは、治療が怖くてですか?」と聞かれてハッとした。
考えてみたら私は痛みに弱いわけではない。麻酔も効きづらいのに抜けにくくて、ほぼ麻酔が効いていない状態で歯を削られたり抜歯されたこともあった(思い返せばこれも最初の歯医者でのことだが、まだ感覚がありますと数回言ったところで面倒くさそうに溜息をつかれ結局治療されたのを思い出した。痛かった)
治療が怖いのではなく、歯医者や衛生士の言動や歯磨きそのものに苦手意識を持っていることに気がついたのだ。
「昔から歯磨きが下手なんです。自分では磨いているつもりなんですけど、どこの歯医者でもいつも歯磨き指導が入るのでそのたびに下手だと叱られているようで行きづらくなってしまいます。歯磨きそのものにもすごく苦手意識があります」
泣きそうだった。
最初の歯医者の頃、そんな小さな頃のことが今までずっとトラウマになっていたことに気付かずにいたなんて。歯医者に通い続けられない自分はダメなやつだと思っていた。
レントゲンや唾液の検査(これも初めてだった)の結果、自分の歯の生え方は歯磨きが難しいこと、かなり虫歯ができやすい口腔状態であること(この時点で虫歯が少しあった)、軽度の歯周病であることがわかった。
ここなら大丈夫かもしれないと、思い切って「駄目なところを全部治してください」とお願いした。
担当した衛生士は「治療と一緒に毎回歯磨きの練習をしていきましょう。少しずつ口内環境を良くしていきましょうね」と言ってくれた。
虫歯治療と歯周病治療が一段落つき、おためしで自費クリーニングをやってもらった。
クリーニング後は目に見えて黄ばみが軽減していて「回数を重ねればもっと綺麗になると思いますよ」と言われた。
そこで気になっていた歯の色のことを相談してみた。
「薬での黄色とは色味が違うんですよね…家族に喫煙者の方とかいましたか?」
父が喫煙者で、家の中はタバコの煙で白くなっていることもあったと話す。
「タバコの副流煙って歯にも影響あるんですよ。あとは食生活ですね。この黄ばみは改善できる黄ばみですよ」
衝撃だった。物心ついた頃から黄色い歯だったのでこれが変わるとは思いもしなかった。
歯磨きの仕方も何通りも教えてくれて(伝え方の違いかもしれないが)その中の一つがあっていたのかやりやすく「前よりずっと良くなってますよ!」と言ってくれる。
自費クリーニングはそれなりに高額なので、保険内の定期クリーニングをしつつ必要に応じてつど歯医者の方から薦めてくれることになった。
歯医者に通う前は慢性的にあった沁みる感じもないしもう歯磨きしても血も出ない。
自分は歯磨きが下手だという気持ちはまだ消えないが、むしろそう思っていた方が気を遣うのでいいのかもしれない。
歯磨きは下手でも、今の自分はちゃんと歯医者に通って診てもらうことができる。
歯の矯正を行い、35歳になった現在の体験談を記しておきます。
子供の頃に行ったもので取り返しも付きませんし、両親の判断であったとは言え、その後の後遺症と呼べるものに関しては両親には言うことはできません。
これから矯正をしようとしている人、子どもにそれを考えている人にとって有益な体験談になればと思います。
●現在(35歳)になった私が抱えている問題
先に矯正が原因ではない要素もありますが、その関係性を疑わざるを得ない症状に関して、記しておきます。
つまり子供の頃に矯正を行ったことで以下の様な症状が出る可能性があるということです。
・腰痛
あまり使うと痺れたような感じになるため、あまり重労働ができません。
・背痛
厳密にはそのような表現ではないようですが、私の場合は主に背中の中心、背骨の筋肉が腰痛に似たような痛みがあります。
これは、寝ている間に食いしばることが原因で側頭部に力が掛かり、朝起きた時点で頭痛が発生します。
これに関しては25歳を超えた辺りから発生してきたものだと思います。
偏頭痛を疑うような非常に強い痛みで、更に寝れば治ることもあるのですが、その追加の睡眠により更に食いしばりを行い結果治らないと言うダブルパンチも発生します。
ドライマウスは食いしばることで唾液の分泌が減り乾いて口臭が発生するようです。
歯軋りをすると同様のことが起こります。
歯軋りをしきりにする人も同様に口臭の原因がそれにあるかもしれません。
・骨隆起
骨が隆起すること。
歯科医に指摘されるまで(後述の自然歯科医以外は指摘なし)、それが変なことだと分かっていませんでしたが、下歯を支える下の骨の内側(舌の左右)に骨が隆起してきています。1cm位は出っ張っているような状態です。これがあることのデメリットは分かりませんが、強烈な食いしばりに耐えるために骨が隆起したそうです。顔の外観に影響があるかもしれませんね。
21歳の時に突如顎関節症を発症しています。就職の時期もあってストレスかと当時思いましたが、そんなに悩んでいたような気もしていません。こちらはマウスピース装着で何ヶ月かで治りました、その後再発無し。
※これらの因果関係は、まず睡眠時の強烈な食いしばりにより、まず直接的に負荷のかかっている頭蓋骨の筋肉の披露による頭痛、そして緊張した状態の睡眠時により背痛、腰痛になっていると思われます。
※あまり解決策を書くとその宣伝のようになってしまうので、ここでは控えますが、これに関しては当初原因が分からず薬で誤魔化していました。腰痛などの流れから色々調べた結果、歯が疑わしいということで、いわゆる自然療法を行う歯科にかかってところ原因が判明しました。現在は寝る際にマウスピースをすることで頭痛、背痛の発生はほとんど無くなりました。
時系列で、どのような矯正を行ったか、記憶にある限りで書こうと思います。
5,6年通っていますので、もろもろ含め80万円くらいは使っていると思います。
●小学5年生頃
母が周りの人に聞いたことで、歯並びというよりは反対咬合(主に下の前歯が上の前歯より前に出ている、或いは出てきそう)に気になる点があった私を札幌市中央区の矯正歯科に連れて行く。
細かい流れは忘れましたが、歯の裏に金具をつけたり、何度も歯を削ったり、寝ている最中に頭に被って、上歯を前に出し、下歯を押し込む装置、脱着可能な装置(キカイと呼んでいたような)を何年かに渡って行っていました。睡眠中にずっとつけていたものですが、結果思うようになっていないため、これの効果のほどは不明です。
おかげで、歯を削られることには何も感じなくなったものです。
●中学2年頃
たしかこの頃だと思いますが、あまり効果は得られず(歯科医として?)、とにかく反対咬合がどうにもならないということで、良くある歯の一本一本に金具を付けてワイヤーで動かすものを装着しましょうということになって装着しました。その前に下歯が大きいので、何をするかというと歯を一本抜いて、その隙間を埋めるためにその一本一本につける装置を装着したわけです。これを付けた時は全ての歯が激痛で、食べ物も食べれない状況が何日か続きました。
歯を抜く。
歯はいっぱいあるので一本くらい大丈夫だろう、と言うようなことがビジネスにおいて判断され教えられているような業界であれば、それは大きな問題では無いかと思います。
例の一本一本のものはどのくらいつけていたか記憶にありませんが、1年位だったと思います。それが取れた時は嬉しかったものです。ただ変なものをつけているため、虫歯になりやすく、その頃虫歯になった記憶があります。
●しめ
私の歯並びは見た目にはきれいです。ただ、機能性には問題があり、強引に動かした下歯は不安定になり、しっかりかめていない部分もあります。上述のように様々トラブルがありますし、今後の老化でどのような問題を引き起こすかも分かりません。
またマウスピースにもどのくらい頼っていかなければいけないのか、睡眠の質の問題、また噛み合わせや歯軋り等の問題から健康上の問題を引き起こすとも言われています。
歯科医は、子供の頃の歯の動き易いうちに矯正を行うことが容易で大人になれば難しいと言いますが、それを行って実際にトラブルとして発生しているのもまた事実です。
反対咬合、いわゆる受け口の本当の原因は何か分かりません。それがそのままだと問題になる可能性も含むと言うこともわかりますが、それには原因があるかもしれませんね。そういうことはまだ科学的な究明がされているのかも分かりません。
ただ、歯を削ること(歯軋りの原因になればトラブルは多かれ少なかれ発生すると思います)、歯を抜くこと、物理的に動かすこと、等に関してはとても慎重に行うべきだと思います。今ではセカンドオピニオンと言うことで病気で言われることもありますが、歯科医に関しても同様に慎重に選ぶことが重要だと思います。