はてなキーワード: 造作もないとは
国際金融資本が利益だけを求めて世界中を荒らしまわる的な話だったら、本文で書いたように国際金融資本の利益至上主義はすでに変わって、社会的責任を考えるようになってるよ。
国際金融資本がSDGsに媚売ってるのは「そっちの方が儲かるから」だよね?
自分の商売にとって都合のいい方に乗っかってるだけで、ルール作りなどの面でもそれは同様。
国際金融資本そのものには良心やモラル・良識というものはないし、いまの潮流を覆す、てかその制約から一人抜けることで巨利を得ることも造作もないわけで。
それが不可能ではないくらいに弛い枠組みだというのはパリ協定離脱したアメリカがいつの間にかリーダー面してるところからも見えてくる。
連中が社会的責任を感じているとでも? その割には自分が離脱したブザマな失態を頬かむりして中印の目標値を非難し続けるだけの鬱陶しい存在に成り下がってるけど。
国際金融資本はこのアメリカよりもモラルのある存在なんですかね? 俺はそうは思わないけども。
連中がSDGsに尻尾振ってるのはあくまで「そっちの方が利がある」という幻想あってこその話しかない。自分の想定よりも成長が見込めないようであれば、掌返しで従来の抜け駆けで利を得る方向に容易く転換するだろね。
つい先日までUSC/IGCCだのと石炭火力にせっせとカネ流し込んでたブタはどこの誰だよ、という話。
MDGsがそうだったように、連中にとって痛みのない分野に限っては成果が出るだろうけど、連中がホントに痛みを分かち合わなきゃいけない段になったらすんなり枠組み壊してくるよ。
今日は体育祭だった。うちの学校は体育祭の最後にフォークダンスをする。偏差値がクソほど低い学校なもので、男女問わず憧れの目線でそれを眺めるのが風習らしい。
自分はというと、準備から3曲目まで、ずっとトイレに篭っていた。
というのも、彼氏がいないからつまらないとか、陽キャに対する疎外感とかじゃない。そんなもの、教室で1人で飯食うのを半年してた自分にとっては造作もない。ぼっちを極め尽くしていた人間だからだ。
別に男が嫌いなわけじゃない。男尊女卑ではないが、生物的には男の方が優れていると思っている。女子の輪に混ざりたくないわけでもない。気まずいが、別に混ざろうと思えば混ざれる。それほどまでに空気だから。
つまりなんだって話だが、めちゃくちゃ端的に説明するなら「トランスジェンダーだから女として踊りたくない」。
けど自分の自認性別は女だし、別に女側で踊る事に対しての忌避感はない。踊れるなら男がいいとは思っている。
あんまり深掘りしたくないが、色々あって、男側じゃないと踊れない。複雑な事情ってものは、ネットの海に流しても誰も理解してくれないものだ。
だから、劣等感で腹の中がぐちゃぐちゃになって、唯一と言っていい友人を放ってトイレに30分ほど篭った。
記憶が曖昧だが、吐こうとして何回かえずいた事(朝飯がなかったので未遂に終わったが)と、塞ぎ込んでいたら変な視線を感じたのは覚えている。
変な視線というのは、多分人間のものじゃない。幻覚だと信じたいが、目の裏に霞んだ青い瞳の目が一つ、咎めるようにこちらを見ていた。トイレの壁に黒い影が掛かって、その目でじっとこちらを見ていた。食い殺そうとしていた。
それでいいと思った。むしろそれがいいと思った。そのまま殺されて、死んでしまっていいと思った。眼前まで迫っていたあの影の牙を、忘れられずにいる。とてつもない魅力だった。
だが、目を開けると変わりもしないトイレのドアが見える。そこに影はなく、ただ静かな空間と外の音楽が鳴り響く。
またそれが妙に気持ち悪くて苦しくて吐きたくなって、塞ぎ込んでの繰り返しだ。
形式的なアンコールを聞いて、4曲目の中盤あたりで席に戻った。何も見たくなかった。気持ち悪くてたまらなかった。
やっぱり死にたいと思った。
死にたいわけじゃない。やりたい事はいくらでもあるし、対人関係に怯えている事もない。
ただ、漠然と、目を離すと死にたくなる。
才能がない。努力もない。容姿が醜い。金がない。環境が悪い。価値がない。
自分に自分でレッテルを貼り付けて死にたくなるなんてバカだろうと思う。自分じゃ止められないからどうしようもない。結局死にたい。
けどODする勇気はない。リスカはしたことはないが、自傷だと医者に言われたクセはいまだに治らない。治す気がないんだろう。
何もしたくない。死にたい。矛盾。死は怖いのに、死にたい。カッコつけてるわけじゃない。本当に死にたいのに死ねない、死にたくないから困ってるんだ。
かれこれ数年悩まされてるこの希死念慮に、自分はまだ打ち勝てずにいる。自殺したら、自分の生きてた証を全部捨てたい。自殺した自分なんて要らない。
そう思っているうちは、死なないだろう。そう信じて、寝る。
針小棒大な記述がなされた文章を読むことほど困難なことはふつうの人生の中ではなかなか見つけられないかもしれない。一般的に、文章は読み易い方が良しとされがちだ。けれども、文章を読み難くすることによって自分の好ましくない人々がアプローチしてくることを阻害することができるというのは、低質な文章の読解困難性を逆手に取った、なかなか興味深い技術でもある。また、相手に渡す必要がある文章なのだが何らかの事情で内容を読まれるのを回避したいという場合に、相手の蒙昧さをうまく活用して本来指摘すべき問題について問題提起させないというようにすることすら可能だ。読み難い文章を提示することで読者層の足切りに使うこともできる。無意味に複雑な文は、内容など碌に見られないために本来炎上すべき過激な発言ですら炎上しないことがある。たとえば侮辱するときの語をバーバリアンという言葉に切り替えるだけで炎上の発生確率が低下する。こうした衒学的な文や文章によって人を容易に遠ざけられることに関する確かなエビデンスを提示することは残念ながらできないが、ここではヒューリスティックによる、どうすれば読み難くなるかの方法をいくつか紹介していきたいと思う。予め断っておくが基本的には敵対するための類のものであり、重用すべきものではない。まず第一に、段落分けや箇条書きまたは句読点などそもそも読みやすくレイアウトするという理解を促進させる技術を使わないことが肝要で、一般的に読みやすくする技術の逆を行うことで一気に読み難い文章ができあがる。第二に、仮に無意味だろうがなんだろうがとにかく内容が薄くてもいいから長く長く書いて、一目見たときに長いと思うほど文を長くすることも必要だ。長さは重要なファクターであり文章の長さというのは真剣さの表れとして見られることが多い。実例をあげるなら、好きだよ。だから今日うちのホスクラに来て、という言葉と、俺さ、最近ずっとお前との将来のことを色々考えてて、本当にこの先このままずっとやっていけるのか不安なんだよね。これあんまり言っちゃいけないんだけど今の俺の実力だと店でも実はそんなに売上立ってないし幹部にもなれないから、このままだとお前を幸せにできないかもしれないって毎日考えてまじでずっとつらい。もちろん俺が考えてることは薄っぺらいって思うかもしれないけど、でも少しでも信じてくれるなら今日うちのホスクラ来てほしい、という言葉では意味は等価でも後者からは真剣味を感じられる人が多いことだろう。長い文章というものは一生懸命考えたのだと思われる傾向がある。また長文は重いので、重さを感じさせることができる。人は鈍重な文章を好んで読みたがりなどしない。実際に長い重そうな文を見てここまで明瞭な理解度を保って読んでいる人はほとんどいないだろう。その証拠に、ここまでの文の中に「ちんぽ」という言葉に準ずる言葉が入っているのだが、誰か気づいただろうか。むしろ目が滑ったりはしなかっただろうか。これが第三の、初出の言葉を既出であるかのように振る舞う技術だ。高難度の用語を文章に散りばめてそれについて何も解説しないといったケースも似たようなもので、相手を逆戻りさせ、わざわざ必要ではないことを調べさせる類の技術である。また、初出の言葉をその出現からしばらく離れたところで解説するなどしても良い。ともかくわからずとも全てを読むという技法を持っていない人を全員排除することができるテクニックだ。ちなみにご存知の通り、先の言葉に準ずる言葉はこの文章のどこにも存在していない。このような手法でテクニカルタームや難しい語彙または外来語や外国語をなんの前置きもなく使用することによって読者人数のEliminationを行うのは造作もないことだ。シンプルに高難易度のボキャブラリーを使うだけでそれがどれだけ相手にとって不都合なものでも承認されることがある。実はよくわかってないけれど、これだけ洗練された高度な文章なのだから大丈夫であろうという推定のもとに内容が承認され、その結末はなかんずく小気味良いものだ。逆に文章の末尾に初出の言葉を記述してもいい。人は理解できないとき逆や裏を考える癖があり、後ろから推測されることがある。この文章にも囮の一環として最後に無関係の文を追加しておいた。それからこのように読み難い文章では意外かもしれないが、誤字脱字を消すことも必要である。誤字脱字は絶対にあってはならない。誤字や脱字というものは文章に求められるクオリティが正当で重要になればなるほど、許されなくなる。逆に誤字脱字が無いか著しく少ない文章はそれだけで内容の如何に関わらず品質が高いとみなされる。文章が公的な性質を帯びれば帯びるほど、読みたがるような奇特な人物の数は減る。たかが誤字脱字で全体の評価が落ちるのは読み易い文章のときでも同様だが、本質的に相手に価値をもたらさないまさにこのような文章の中に誤字脱字を入れ込んでしまうと致命的になり得る。第五に、例示しないことも重要だ。最後に、ページを跨がせ、ある1つのトピックを中途半端な位置で複数のページに分割することで、相手にページの往復を強要させることができる。ページの往復作業は憂鬱な作業であり、ページ間の往復で情報が消えやすい。2つ同時に見せるとわかりやすくなってしまうようなものは、必ず分けるようにする。図などは至高の素材であり、10ページ目に14ページの図を使った説明を書くなどすれば、それだけで大半の人間は理解を放棄する。他にもいろいろとあるがこのぐらいにしておこう。大変読みにくかったことだろう。だから私はワクチンに反対だ。
数年ツイ廃を続けて、ふと俺のTLは殺伐としていることに気づいた
どれも初めは刺激的で楽しかった
人々のドロドロした部分を見るのも
様々な考えの人がいて、学びも多く
自分なりの考えを呟いたり、有益と思われる情報をまとめて呟けばフォロワーが増えて
少し呟けば反応が返ってくるようになった
しかし色々と好き勝手つぶやいていたら、匿名とはいえ自然とある程度のスペックは伝わってしまうものだ
フォローしている相手の金銭感覚や教養、趣味嗜好、生い立ちなどの背景はなんとなく分かっていたし、俺をフォローしている人たちもそれが分かってフォローしていたと思う
同じことの繰り返し、大して変化を感じないTLに飽きてきたところであるアカウントに出会う
これまで全く交わらなかったところに見つけた
TLを彩る作品の数々
どれもクオリティが高く、二次創作と言えどユニークで魅力は一次創作に負けず劣らず
前向きなリプの嵐
興味を持った俺はROM専で彼らを見守った
彼らは検索避けを使って界隈の人間以外にやたら存在を知られないよう気遣っているから、こちらから探しに行かないと出会うことは無いのだ
アカ消し
創作意欲そがれた
どこの世界でもTwitterをやるからには多かれ少なかれ反応を求めているのだ
奴らの創作モチベーションは推しへの愛やニッチな癖だけではない
承認欲求だ
炎上覚悟のメンタルつよつよ民とはちがい、作品作りにかける気持ちが大きい分、何かあった時の精神的ダメージは大きいように見えた
それで彼らが満たされるなら
創作してくれるなら
今の俺はお金で買えない作品をもっと生み出して欲しい、そんなプライスレスな価値に俺は満たされたんだと思う
そんな俺の行動に多少なりとも動かされて、彼らの意欲につながったと実感する時がある
すると俺の存在意義を感じ、俺は満たされる
初対面なのに優しくしてもらえるのは顔が好みだから
羨ましがられることはあっても、貶されることはほとんど無い俺は、SNSは高みの見物のつもりだった
でも現実世界の俺は、努力ではない、運良くたまたま好まれるように作られた俺なのだ
匿名の感想文を送る活動はそんな俺のスペックを削いで、内面だけを見た相手に認めてもらえる手段だった
武器を持たない俺は無力なのかもしれないが、今日も彼らのガソリンになるよう熱心にメッセージを送る
一番承認欲求が強いのは、俺なのかもしれない
だから本質的には転売屋は売れない商品も買い取ってるんだよ。なので本当なら放置すりゃ転売屋の倉庫に在庫いっぱいになって順次潰れていく。ので特に気にせずともよい。
だが何故か転売屋が死なないのは「本当は売れない商品でも売るルートがある/小売店の客以外に需要がある」ってことでもある。
多分ガンプラが成立してるのは大口転売屋とかよりもそっち(おそらく海外輸出)の方だと思ってて、だとすると「いままで3割引で潤沢に買えたこと」の方がおかしかった、って話になっていく気はするんだな。
バンダイはおそらく基本的に増産するのは造作もない体制だろうけど増産しないのは小売りの棚に配慮してのことだろうし、ここが確証取れたら増産するだろうし価格もあげてくると思うぞ。
高度に文明が進んだ生命体は、高度なテクノロジーが可能にした男女同権主義という究極の理想を追い求める結果として、地上の個体数を自ら減少させて(自浄作用?)やがて滅びていく、あるいは核戦争のような大量殺戮によって滅びる、そういう運命が決まってるんだろうな。このとてつもなく広大な宇宙で人類より文明の発達した生命体はどこかにいるはずで、今の人類ですらハップル宇宙望遠鏡で多数の居住可能な惑星を発見できているのだから、彼らにとって地球を発見し交信することなど造作もないはずなのよ。なのに今まで宇宙人が交信した痕跡がどこにも見当たらないということは、彼らはどの惑星においても、どこかのタイミングで皆滅びてしまったんじゃないかな。もしかしたら、人類もあと200年ぐらいで自浄作用によって滅びる運命になるかもしれない。
自浄作用は既に現れ始めてて、主要先進国と呼ばれる国々が軒並み合計特殊出生率の低下と将来の国の存亡の危機に直面しているのがそれなのよ。それはフェミニズムが蔓延したからでしょ(※だからフェミニズムが悪いと言っているわけではない)。これに対する反論としてフランスやノルウェーなんかで出生率は増加してるとよく言われるけど、それは移民という変数が大きく数値を押し上げてるだけで、もともと国籍を持ってる白人の出生率はとても再生産できるほどの出生率じゃない。フィンランドなんかは究極のフェミニズム国家で高福祉国家だけど、じゃあそのような国の国民が子供生みたいのかと言うと、むしろ個人主義が強まっていて、子供を産まないという選択をする無視できないぐらいの数の人がいる。
でも結局、文明が発達した生命体ならどの種族もこの流れに収束していく、もしくはしていったんじゃないかなと思うわけよ。アダム・スミスじゃないけれど、神の見えざる手が働いてるんじゃないかな。だから高度に文明化した種族は、自浄作用によっていつか滅びる。そうして宇宙の中の生命体は循環していくから、地球にも宇宙人が現れることはないんじゃないかな、そう思うのよ。
で、こうやって考えていくと、ネット上の過激なフェミニストの主張も寛容になれるかもしれない。ああ、人類の文明は行き着くところまで行っちゃったんだな、あとは滅びるだけだなと冷静な気持ちで見れるしね。リチャード・ドーキンスじゃないけど、利己的な遺伝子の行き着く末を穏やかに傍観する、それもアリだと思いますね。
体が資本の彼にとって、毎朝のボディケアは欠かすことのできない大切な日課だ。
熱いシャワーで目を覚まし、花王エッセンシャルワーカーで傷んだ髪の修復を。
潤いのある顔芸をキープするため、朝カゴパクも忘れない。
身支度を整えたら今度は朝食。
美容のために白米は食べないという彼の前に置かれたのは、茶碗にあつ森されたアマビエだ。
「ミネラルと食物繊維をしっかり摂ること。それが美容の秘訣です」
そう言って、美味しそうにアマビエを頬張る彼の笑顔は、実にZoom映えする魅力に溢れていた。
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それが彼の正体だ。
彼は今日、ここからデビュー30周年を記念した全国ツアー「GoToキャンペーン(後藤キャンペーン)」へと出立する。
「そんなに褒められるとテレワークっ!」
瞬間……!
フワちゃんの周囲は一変し、彼の体はどこまでも続く異空間へと転移していた。
「き、貴様は……ぼる塾!? ソーシャルディスタンスの手先か!」
「クケケケケッ。騙されたな、アーノルド=後藤=フワルツェネッガー。お前にはオレたちの活動資金を集めるための人質になってもらう!」
異世界より来訪したとされる彼らは世界征服を目論み、地球人の濃厚接触者を次々と「ぼる塾」に変えながら勢力を拡大している人類共通の敵である。
「ソーシャルディスタンスの力によって新しい生活様式を手にしたオレは、もはやタダの人間ではない。人の革新たるニューノーマルなのだ。PCR検査をすり抜けるなど造作もない!」
「くっ! まぁねぇ~ロンダリングだけに留まらず、営利誘拐にまで手を広げるとは……。許せん!」
「怒ったところで、ただの人間であるお前にはどうにもできまい。安心しろ。大人しくしていれば危害は加えん」
「……ふふふ。ただの人間、だと?」
「な、何がおかしい?」
「いいだろう。見せてやろう、わたしの秘めたるもうひとつの姿をなっ」
そう言い放った次の瞬間……!
ニジューッ!!!
「BlackLivesMatter――」
掛け声と共に、フワちゃんの体を構成する素粒子のBLM運動が光速をAI超えし、因果律を無視した三つの密を形成する。そして……。
「ま、まさかっ! お前は……!」
「……コロナの温度は100万ケルビン。マスクの値段は143円。ガーゼの力で悪事を防ぐ、正義のヒーロー《アベノマスク》! ここに参上!!!」
「アベノマスク……! アベノマスクの正体はフワちゃんだと!?」
「覚悟しろ、ぼる塾! わたしの3密を知った以上、もはや貴様を生かして帰すことはできん! ここで(自粛)んで貰う!」
「くっ、正義の味方のくせに、まるで悪党のようなことを! むざむざヤラれてたまるかっ。喰らえ、第4次韓流ブーム!!!!!!」
だが、絶体絶命のピンチに追い込まれたはずのアベノマスクは、なぜか微動だにすることなく、静かにただ眼前に迫る韓流ブームを見据えている。
「……明鏡香水」
そう呟いたアベノマスクは、いつの間にか手に握っていた鬼滅の刃を目の前にかざすと、その切っ先でブームを受け止め、そのままブームを刀身に纏わり付かせてしまった。
「オ、オレのブームを吸収した……だと?」
「明鏡香水。相手の力を我がモノとし、自らの力を倍加する。語学留学で日本にステイホームしているときに身につけた、ウーバーイーツの奥義だ!」
「わたしの力と貴様の力。NiziUの力をもってすれば、総合的、俯瞰的に考えてオレの勝ちだ、覚悟しろ!!!」
「ズ、ズルいぞ、アベノマスク!」
「アベノマスクは2枚入り。これがわたしの戦い方だ! 喰らえっ! 《太陽剣・オーロラプラズマ恩返し!!!》」
「ぺ、ぺ、ぺ、ぺこぱぁぁぁぁぁぁぁっ(総合的、俯瞰的に考えて、やられたぁぁぁっ)」
アベノマスクの他人の技名をカゴパクした必殺技は「ぼる塾」を消し去り、異空間を消し去り、そして飛行機の片翼をも消し去った。
「し、しまった。やりすぎた……」
愛の不時着が目前に迫る飛行機の中で、変身を解いたフワちゃんは反省していた。
だが、総合的、俯瞰的な観点からすれば、この程度の事態は大した問題ではない。
「時を戻そう」
再びBLM運動が光速をAI超えし、因果律を無視した三つの密を形成する。飛行機は時空をAI超えておうち時間へと到達する。
こうして、飛行機を無事に救ったフワちゃんは、改めて優雅な空の旅を堪能するのだった。
2019-2
https://anond.hatelabo.jp/20191108151727
2019-1
https://anond.hatelabo.jp/20191107002918
2018
https://anond.hatelabo.jp/20181109213637
2017
https://anond.hatelabo.jp/20171109235515
2016
旧世代はどうあっても女オタクに市民権を認めるつもりはないようだ。
なぜか?
侮りの例を上げるなら女にゲームは作れないというふうな偏見がある。
安全地帯に引きこもっていれば、煩わしい時代の流れに翻弄されることもない。
女の側にも「女はゲームは作らない」という思い込みがあるのではないか?
だが、それは古い世代に押し付けられた可能性を狭める呪縛に過ぎない。
プログラムができない?
近頃ではゲームエンジン、スクリプトエンジンというものもある。
本を一冊読めば、それで事足りる。
絵を描く才能がない?
それならばドット絵を描けばいい。
才能がなくても知識で補える。
現にフリーホラーゲーム界隈では女性作者と思しきものも見受けられる。
前例はある。
この流れをさらに加速させていくのだ。
ところで、なるほど、どうやら女オタクには感想が欲しいという欲求があるようだ。
であれば、なぜ小説などを書いているのだ?
ゲームという表現媒体は動画配信サイトでの実況配信と親和性がある。
感想が欲しいのであればなぜそうした土壌を活用しようとしない?
小説を書いて感想をもらえないのは言ってしまえば当然の一言で片付けられる。
よさげなゲームを見つけたとして、それが女性作家によるものであった。
そのような出来事が頻発すればどうか?
オタクの悪いところばかり考えるんじゃなく、もっとオタクの良いところにも目を向けようよ。
オタクの良いところに気づくことができるのは決して恥ずかしいことではないし、むしろ誇るべきことだよ。
オタクには悪いところだけでなく、良いところだっていっぱいあるんだ。
だのに一般人はオタクの悪評ばかりを真に受けて、オタクの良いところに目を向けようとしない。
オタクの良いところに目を向けさえすれば、オタクを悪く言う気なんて起こらないハズさ。
もしかするとオタクに悪い印象を持っているのはインターネットに毒されているからなのかもしれない。
それらの中にはオタクの自虐だって含まれているのだろうが冗談を見抜けない人がそれを真に受けるんだ。
インターネットが人々の憎悪の念を増幅し相互不信が人々を戦いに駆り立てる。
それは、とても恐ろしいことなんだ。
みんなはそうなってはいけない。
悪いところばかりではなく、良いところに価値を見出すことができるのが人間のあるべき姿だよね?
オタクの良いところを認識することができればオタクだって捨てたものじゃないと分かるはずさ。
いままでだって、そこにあったのに目を向けないから気づくことができなかったんだ。
ひとたびオタクの良いところに気付こうという意思さえ持てば、いくらでも思いつくはずだよ。
腕の良い詩人がするように、オタクの良いところをスラスラと挙げることができる。
それができないのであれば、まず偏見のような己が心の生み出す魔物と戦わなければならない。
それから俺は、先ほどのやり取りを引きずることもなく課題に打ち込んでいた。
しかし十数分後、それは突如として襲来したんだ。
「ただいまー」
ドアが開いた音もせず、いつの間にか部屋の中には弟とガイドがいた。
恐らく超光速航法ってやつだろう。
初めて見る光景だったが、自称未来人のガイドには造作もないことであり、驚くには値しない。
「お前の時代ではどうなのか知らんが、お前がやったことは不法侵入だぞ」
俺はコイツが苦手だ。
他人の文化圏に土足で踏み込む無思慮さというか、ナチュラルに見下している節がある。
「もしかして、あの件について話を聞く気になった?」
「あの件が何なのか知らないし、知りたくもない」
俺に何か協力して欲しいようで、ちょくちょくコンタクトをとってくるが、胡散臭くて相手にしていない。
未来人であることが本当かどうか以前に、単純に人として信頼できないからだ。
「え~じゃあ、何なの? 急いでるみたいだったから、少しでも早く来た方がいいと思ってワープしたのに」
「……弟よ、どうせ連れてくるなら事情くらいは説明してやったらどうだ」
「いやあ~、ワープってどんな感じなのか興味があってさ」
まあ今回みたいに、弟に振り回されることも多いから情状酌量の余地はある。
「それで、今回は何が目的で呼んだの?」
「え? どういうこと?」
弟が何でコイツを呼んだのかは察しがつく。
だが、そもそも俺はアテにしちゃいない。
「そっちで勝手にやってくれ」
飯を食い終わった後は、何食わぬ顔で眠っている。
今の状況が煩わしくて、俺もそうしたいところだ。
「ふむ、なるほどね……」
課題が一区切りついたところで、弟はガイドに経緯を説明し終わったようだ。
「……というわけで、動物の言葉が分かるアイテムとか持ってない?」
しかしガイドから出た答えは、意外にも歯切れの悪いものだった。
俺も期待していたわけではないが、肩透かし感は否めなかった。
「できなくはないけど、やらないというか……」
「ハッキリしないなあ」
「俺から言わせれば、“できない”と“やらない”は大して変わらないぞ」
「いや、技術的には可能なんだよ。高い精度で、動物の鳴き声を判別できる」
「じゃあ、何が問題なのさ」
『名探偵コナン』に登場する、安室透、赤井秀一。私も含めて、安室と赤井はいつもケンカしているようなイメージを持つ人が多いのではないか?たまに「この2人なんで揉めてるの?」という声を聞くこともあるし、実際2人(とスコッチ)の関係性について整理しきれていない人もいるだろう。
そこで今回は、スコッチの真相と安室・赤井の確執について整理・考察をしてみた。
ちょっと検索してみれば分かるのだが、「安室と赤井の因縁について」のような考察は正直かなりの数が書かれているが、今回は、“自分なりに”スコッチの真相と安室・赤井の確執について整理・考察をしてみた。
(一部を除き原作に描写はないが、起きたであろう出来事も含む)
↓
【スコッチ】
持ち物:スマートフォン
・バーボンにメールを送る(「悪い降谷…奴らに俺が公安だとバレた…逃げ場はもう…あの世にしかないようだ…じゃあな、零(ゼロ)…」)
・逃げる?
【バーボン】
持ち物:スマートフォン
【ライ】
持ち物:拳銃
↓
【スコッチ、ライ】揉み合いになる?
↓
【ライ】 拳銃を抜き取られる
↓
【ライ】 自分を撃たないよう説得しようとする(「俺を撃つ前に話を聞いてみる気はないか?」)
【スコッチ】銃口を自分の胸に向ける(「拳銃はお前を撃つために抜いたんじゃない…こうする…為だ!!」)
↓
【ライ】 リボルバーのシリンダーを掴み、自殺を止めるよう説得。「俺はFBIから潜入している赤井秀一…お前と同じ奴らに噛み付こうとしている犬だ…。さぁ、わかったら拳銃を離して俺の話を聞け…お前1人逃がすくらい造作もないのだから…」
【スコッチ】返事はするものの、この時点で拳銃から手を離していない
↓
↓
↓
【ライ】 スコッチの胸ポケットで心臓ごと打ち抜かれたスマートフォンを発見(「なるほど…拳銃を奪ったのは…コレ(=スマートフォン)を壊すためだったのか…」)
↓
【ライ】 振り返り、一言言い放つ。「裏切りには…制裁をもって答える…だったよな?」
【バーボン】スコッチの遺体に駆け寄る(「しっかりしろスコッチ!!スコッチ!?」)
【ライ】
スコッチは拳銃で自決。ライが拳銃を渡し、自決を強要した。そしてライは周りに「自分が殺した」と嘘をついている。
「アイツに自分の拳銃を渡し…そうさせたのは赤井秀一…あれ程の男なら自決させない道をいくらでも選択出来ただろうに…」
・誰が悪いかと聞かれれば3人全員に落ち度があると答える
・しかし、ごくまれに見かける「ライのミスを一切認めない(無視した)考察」には異議を唱えたい
・「現在、安室と赤井が共闘できないのは安室の憎しみのせい」という主張にも異議を唱えたい
・「赤井は優しいからスコッチの件について黙っているんだ」という主張にも異議を唱えたい
以上だ。ここから細かく書いていく。
もしスマートフォンの破壊に失敗していたら、芋づる式にバーボンにも危険が及ぶことは明白だ。最期のメールを解析され、誰に送ったのか調べられてしまえば降谷は本名、スコッチとの関係、本来の所属組織全てが分かってしまう。降谷だけでなく、兄・高明や伊達はじめ同期全員の危機も否定できない。潜入捜査官として、遺言めいたメールを仲間に送ることは推奨される行為ではない。
しかし、最期に親友に遺言を残したことを一体誰が責められるのだろうか。一人の人として考えてみて欲しい。
さらに考えてみると、スコッチは、メールを送れば幼馴染みで親友のバーボンが駆けつけてくることは予想できていたのではないだろうか。そうすれば現場の第一発見者はバーボンになる。壊れたスマートフォンを見て意図を理解してくれる可能性も高いし、現場をいくらでも都合の良いようにごまかすことができる。組織がどういう制度をとっているのか分からないが、ジンやラム、あの方、ベルモットなど比較的力のありそうなメンバーに「スコッチを殺したのはバーボンだ」と進言すれば、実績を評価してもらえるかもしれない。少なくともマイナスに働くことはないだろう。
スコッチは、これを狙っていたのではないか?未だ真実は語られないままだが、気になるところである…
明らかに動揺しているバーボンが現場に現われることは、「バーボン」にとってマイナスに働く可能性が非常に高い。スコッチと同じ、NOCの疑いを掛けられることもありえる。バーボンに降りかかる疑いによって捜査が打ち切りになってしまっては元も子もないと考えると、潜入捜査官として褒められた行為ではない。
こう見ると、捜査官としてのバーボンのミスは、「足音を立てたこと」ではなく「スコッチの自決現場に駆けつけたこと」なのではないだろうか。
しかし私は、人として、「親友の最期に駆けつけたことは間違いではない」とここに断言する。
エレーナ及び宮野家との思い出や、松田に学んだ爆弾解体のやり方、返せなかった伊達のメール、原作・映画・スピンオフそれぞれで少しずつ描写される降谷の友人(恩人)想いな一面を鑑みるに、スコッチのメールを受けてそこで動かないのは降谷というキャラクターではない。
スコッチ同様、親友のピンチに駆けつけたことを誰が責められるのだろうか。
(余談)
よく「スコッチ自決の原因」と言われる「バーボンの足音」について考えてみる。
私は、「バーボンの足音」は「ライが拳銃から手を離した原因」になっただけであって、「スコッチが死んだ原因」ではないと捉えている。果たして、「この音を聞いたら死ぬ」という足音を立てられる人がいるのだろうか?マンドレイクじゃあるまいし、足音じゃ人は死なないということを思い出して欲しい。
「バーボンが足音を立てなければスコッチは死ななかった」という意見もたまに見かけるが、バーボンだけ忍者の素質を求められているのだろうか?
ライがスコッチを助けに行ったことは、潜入捜査官としてあまり正しい行為だとは言えない。スコッチと話しているところを誰かに見られてしまえば、ライまでNOCの疑いをかけられる可能性があるからだ。ライはFBIの捜査を優先しなくてはならない。他国の捜査官のために自らの任務をおろそかにしてはいけないはずだ。
しかし、ライがスコッチを助けようとしたことは人として間違った行いなのだろうか。
2人の間にどれほどの交流があったのかは明かされていないが、ライはスコッチに対して「お前はここで死ぬべき男ではない」と評している。少なくとも実力や人格を認めているととれる発言だ。組織という巨大な敵に立ち向かうにはスコッチの力が必要だと考えていたのかもしれないし、個人的な信頼があったのかもしれない。やはりこれも作中で語られていないので分からないが、「他国の捜査官」という領域を侵してまで助けようと考えたのだから、スコッチのことをそれなりに信用していたのではないだろうか。そんな人物のために手を貸そうという考えを、やはり責めることはできない。
(余談)
ごくまれに、「ライは義務もないのに助けに行った。だから感謝されることはあっても憎まれる筋合いはない。」という言い分を見かけることがある。
しかし、「スコッチがNOCだった」という一報(仮定)を聞き、真っ先に現場にたどり着いた上自決を止めようとしている時点で「助ける義務はない(だから非はない)」とは言えない状況になっている。ものごとに介入した以上は当然責任が発生するのだ。
スコッチを助ける義務がないなら現場に行かなければ良かった話だが、当の赤井本人がお得意の「領域(エリア)」を振り切ってまでスコッチの自決に関わりにいっている以上、通用しない言い分である。
(余談)
「拳銃を奪われたこと」と「拳銃から手を離したこと」は確実にライのミスだ。拳銃を奪われ、一度は止めるも手を離すというライが犯した2つのミスを無視して語ることは出来ない。
バーボンもライも「どちらも悪く、どちらも悪くない」といえる状況だが、ライのミスが大きかったことは事実だ。「スコッチはバーボンの足音のせいで死んだ」等、ライの過失を無視してスコッチの自決について語ることには大きな違和感を覚える。
赤井は降谷の誤解をとく気がない
ライが自決現場でとっさに嘘をついたのは、スコッチの自決を利用するためだと思う。バーボンがNOCだと知らなければそれは自然な判断だ。もしかすると、「スコッチの死を無駄にするわけにはいかない」とさえ考えたかもしれない。
しかし、バーボンが公安からのNOCだと知った今もなお真実を隠していることは褒められる行為ではないと思う。そして、今も隠し続けている(真実を話す気が全くなさそう)のは何故なのか、私には皆目見当もつかない。赤井・降谷双方にとってのメリットが何も思いつかないからだ。
また、赤井が、日本からの潜入捜査官(スコッチ)の存在を知っていてFBIのチームメイトに報告していないことは、FBI側の捜査の妨げになっている。さらに、拳銃を奪われたことに関する報告も怠っているので、
現状「スコッチに関する一連の出来事」について赤井が口をつぐんでいることは、赤井が意図的に自分のミスを隠しているように捉えられてもおかしくない。
(余談)
赤井は、スコッチの件を「優しいから」「安室が傷つくと思って」隠しているわけではないと思う。父親の真相を知りたくてFBI入りしている赤井が「真実が見えないこと」の苦しみを知らないわけがないからだ。本当に「優しい」なら事実を全て話すか、今は話せないのだとしてもせめて話そうとする素振りくらいは見せるのではないだろうか。
「安室が傷つくと思って」に関しては、そもそもこの主張にやや違和感を覚える。
真実を話したら安室が傷つく→「“真実”の中に安室が傷つくような出来事が含まれている」と赤井が認識している→「足音のくだりを聞いたら安室は傷つくだろうな」と“赤井が”考えている
つまり、この主張は「『安室の足音のせいでスコッチが死んだ(だから真実を聞いたら安室が苦しむだろうな)』と赤井が考えている」と言っているも同然だ。
「赤井秀一」は、自分の落ち度を棚上げして他人になすりつけるキャラクターなのだろうか?私は疑問に思う。
降谷は、赤井が嘘をついていることに気付いている
赤井たちFBIには違法捜査の事実があるので、「安室がスコッチ自決までの課程を知る=安室透と赤井秀一の和解・共闘」という図式は本来なら成り立たないはずだ(漫画の都合で最終的に共闘することになるとは思うので、濁した書き方をしておく)。
もし、安室が親友の死の真相を教えてもらうことで、FBIによる数々の違法捜査をチャラにすることがあったとしたら、その行動こそ「私情」であり「狩るべき相手を見誤」っていることになるだろう。
(FBIの違法捜査については「名探偵コナン・赤井秀一に関する考察」に簡単にまとまっているので読んでみて欲しい。私はこの考察に影響されて筆を執った。)
↓ちゃんと表示できているか心配だ…。もしできていなかったら増田の中を探してみて欲しい。
そもそも赤井と安室が「共闘できない・しない」のは2人の因縁が原因なのではなく、(日本側がFBIに協力を要請する必要性が見受けられない以上)FBIが日本側に協力を申し出ないせいなので、「対黒の組織における共闘」と「スコッチに関する一連の出来事」は全くの別問題だと考えるべきだ。
さらに、ライはスコッチの死を利用して昇っていったが、NOCだと露見し早々に離脱した。しかも特に情報は得られていない様子(「ジンと仕事する」という報告をFBIに入れているが、結局会えていない。ラムのことも知らない様子。)なので、降谷の怒りも納得できる。
もし、スコッチがライ(FBI)の手を取っていたら、今のキールのような扱いを受ける可能性が高い(キールの現状についても、前述の増田を読んで欲しい)。
キールの扱いとまではいかなくても、保護する代わりに情報提供を求められてもおかしくない。FBIの立場から考えると、他国の捜査官をわざわざ保護するのだから見返りを求めて当然だ。「公安には情報を流さず、FBIだけに提供しろ。さもなくば赤井に手土産として持たせて組織に送り返すぞ。」という条件がつく可能性だってある。
搾り取るだけ搾り取った後、日本に対して「あなたの国のスパイがいました。これ、どう落とし前付けてくれるんですかね?」なんて言って外交カードに使われることだってあるかもしれない。親友の降谷だって当然危ない。
ライがの身分を信じられなかったという可能性もある。今まで組織のメンバーだと思っていた人間が突然「お前と同じで俺もスパイなんだ」と言ってきても、素直に信じる人はいないだろう。油断して口を滑らせる作戦かもしれない。むしろ疑ってかかるべきだ。
実際あのビルでは、「ライと協力して足音の主を迎え撃つ」という選択肢もあったが、スコッチはそれをしなかった。優秀な捜査官らしく、ライを疑うことにしたのかもしれない。もしくは、申し出を信じた上でFBIに保護されることを拒んだとも考えられる。
もしくは、「目の前のライを殺して足音の主も制圧する=とにかく逃げる」という選択肢も思いつく。これについては、ライが身分を明かしたことによって、結果としてスコッチを脅すことになっている。
スコッチはライ=FBIだと聞いてしまった。それが嘘なのか本当なのかを見極める方法も余裕もあのビルの屋上にはなかった。
もし身分が嘘で、ライは組織の人間なのだとしたら、「ライと足音の主を両方制圧する」は特に問題のない選択だ。
しかし、上述の通り「スコッチは『ライ=FBI』の可能性を考えてしまった」。真実だと確信する方法はないが、フェイクだと確信する方法もない。スコッチはこう考えた可能性もある。
「ライがFBIだと知っていて、ここで危害を加えたら国際問題になるかもしれない」
もしこの場に録音機器や盗聴機器が回っていて、「ライがスコッチに身分を明かした」という事実が誰かに知られていたら?
この場を上手く切り抜けても、後から「日本の諸伏捜査官は、赤井捜査官がFBIの人間だと知っていて手に掛けた」なんて抗議が来たら?
…ということを素人の私でも思いつくのだから、もちろんスコッチも考えたはずだ。
自分の命と引き替えに、今まで身を削って手に入れた情報を他国に流すのか…?自分の存在が日本の不利益になるかもしれない…。兄や親友に危険が及ぶかもしれない…。自分が原因で他国に弱みを握られたら…?
スコッチの自決によって守られたのは家族や友人だけではなかった。スコッチ自らが日本にとっての「危険なカード」になってしまうことも防いだのだ。
この女との関係を良好に保っていれば、自分の人生がうまく行くあるいは、機嫌をそこねたら大きく利益を失ってしまう。というような場合
「女の同意のサインなんて分からない」「セックスに誘うタイミングが失礼とか分からない」という男はかなり減ると思うんだよな。
皇族(でも何でもいいけど、自分が萎縮する存在)の令嬢とお付き合いしているとき、明日ランチのあとホテル行こうよと言うとか、それ以前に機も熟さないうちからこっちの性欲を匂わせることはできないだろうし。
そりゃあ中にはてんで仕事のできんやつもいるが、優秀なはてな民なら造作もないことだろう。
つまり、良く言えばリラックスして自分を出しているから、悪く言えば相手を侮っているから、感情を読むコストをあまりかけずに我を通そうとしてしまうから「分からない」んだと思う。
俺は分からないのは悪いことだとは思わんし、女がそれをキショ!晒したろと思うのも悪いことだとは思わない。プライベートだから気持ちをぶつけ合ったらいいし、数をこなしてりゃそのうち相性のいい子とマッチングするから。