数年ツイ廃を続けて、ふと俺のTLは殺伐としていることに気づいた
どれも初めは刺激的で楽しかった
人々のドロドロした部分を見るのも
様々な考えの人がいて、学びも多く
自分なりの考えを呟いたり、有益と思われる情報をまとめて呟けばフォロワーが増えて
少し呟けば反応が返ってくるようになった
しかし色々と好き勝手つぶやいていたら、匿名とはいえ自然とある程度のスペックは伝わってしまうものだ
フォローしている相手の金銭感覚や教養、趣味嗜好、生い立ちなどの背景はなんとなく分かっていたし、俺をフォローしている人たちもそれが分かってフォローしていたと思う
同じことの繰り返し、大して変化を感じないTLに飽きてきたところであるアカウントに出会う
これまで全く交わらなかったところに見つけた
TLを彩る作品の数々
どれもクオリティが高く、二次創作と言えどユニークで魅力は一次創作に負けず劣らず
前向きなリプの嵐
興味を持った俺はROM専で彼らを見守った
彼らは検索避けを使って界隈の人間以外にやたら存在を知られないよう気遣っているから、こちらから探しに行かないと出会うことは無いのだ
アカ消し
創作意欲そがれた
どこの世界でもTwitterをやるからには多かれ少なかれ反応を求めているのだ
奴らの創作モチベーションは推しへの愛やニッチな癖だけではない
承認欲求だ
炎上覚悟のメンタルつよつよ民とはちがい、作品作りにかける気持ちが大きい分、何かあった時の精神的ダメージは大きいように見えた
それで彼らが満たされるなら
創作してくれるなら
今の俺はお金で買えない作品をもっと生み出して欲しい、そんなプライスレスな価値に俺は満たされたんだと思う
そんな俺の行動に多少なりとも動かされて、彼らの意欲につながったと実感する時がある
すると俺の存在意義を感じ、俺は満たされる
初対面なのに優しくしてもらえるのは顔が好みだから
羨ましがられることはあっても、貶されることはほとんど無い俺は、SNSは高みの見物のつもりだった
でも現実世界の俺は、努力ではない、運良くたまたま好まれるように作られた俺なのだ
匿名の感想文を送る活動はそんな俺のスペックを削いで、内面だけを見た相手に認めてもらえる手段だった
武器を持たない俺は無力なのかもしれないが、今日も彼らのガソリンになるよう熱心にメッセージを送る
一番承認欲求が強いのは、俺なのかもしれない
女くさい
その程度のことで一番承認欲求が強い? せいぜい町内一だな