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削除されたamazonレビューの供養として140字制限のあるSNSで以下を画像で投稿したら、思わぬ反響とともにテキストにしてほしいとの要望も一部頂いたので、増田の使い方として正しいのかよく分からないが、とりあえず貼り付ける。
投稿した画像の文章(=amazonに投稿した内容)からタイポ1か所とamazonの規約に引っかかったのではないかと思われる1か所の2点のみ修正してある。
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本文:
まだ半分ほどしか読んでいないので追ってこのレビューは修正する必要があるが,小池百合子の虚飾を良く暴いたという絶賛レビューしかないことに違和感を感じる。この本の記述をそのまま受け取っていいものだろうか。
この本の記述が確かなら,小池百合子は芦屋とは名ばかり(とまではいかないかもしれないが)の中流より少し上の家に生まれ,周囲のお嬢様との格差や才色兼備のいとこと何かと比較されることにコンプレックスを抱え,ほら吹きで政治に散財する控えめにいってもクズな父親の趣味で1970年代のカイロに19歳の少女の身空で体一つで放り込まれたことになる。
そこから(著者によれば)アラビア語も全くできない中で,自分の外見と若さだけで周囲の駐在日本人を誑し込んで人脈を作り,カイロ大学首席卒業という大法螺ひとつで日本社会に自分を売り込み,首脳夫人の通訳,番組アシスタント,ワールドビジネスサテライトキャスター,政治家への転身を決め,閣僚,都知事まで上り詰めた。小池には何ら専門知識がなく,頼みの学歴すら嘘であるというなら,むしろ恵まれているとは言えないスタート地点から自分の強烈な上昇志向だけでここまで上り詰める才覚は凄まじすぎる。よって立つものがないから法螺で戦ったのであれば,そのクソ度胸は同じ人類とは思えない。
小沢一郎から「ゲッベルスになれる」と称賛?された小池のPR能力について著者は所詮お飾りといったような評価で冷淡だが,クールビズは実際定着したし,最近では「密」など,天然ボケ的なセンスかと思われたPRが,〇〇〇〇〇である彼女の冷静な計算に基づいていたものだったのであれば驚嘆するしかない。著者はこれをテレビ的センスと片付けるが,テレビ界で数年アシスタント,キャスターを務めただけの小池一人で電通,博報堂と肩を並べる力がある。
田島陽子などの声を取り上げて,小池は他の女性政治家と違う名誉男性であるかのような言い振りをするのもフェアではない。そういう同調圧力が女性の進出を阻む最たるものなんではないだろうか。この本では,(少なくとも自分が読み進めた半分くらいのところまでは)小池がチャンスをつかむたびに,その理由は周囲の男性を誑し込んだから,ということで片づけているし,それ本当かなーという気がしてくる。
また,震災被災者の陳情をマニキュアを塗りながら聞き,塗り終わったらから帰れ,自分はもう選挙区変えたと言い放つ場面は,その是非はともかく,事実なら小池が並みの政治家とは一線を画す存在であることを浮き彫りにする。こんなの表に出た瞬間政治生命が終了する話であって,そういった態度を政治家が本当にとれるものなんだろうか。地盤のない小池にとっては評判が命だと思うのだが。
正直,著者の描写する小池が凄すぎて,著者の描写も一面だけを捉えた虚像なのではないかという気がしてくる。こうした悪評をすべて小池が権力で抑え込んでいるというなら,小池の権力は総理大臣をはるかに超えているんではないだろうか。証言者もナミレイの朝堂院とか,小池に劣らず胡散臭かったりする点も気になる(これはそもそも小池家が胡散臭いことをやっていたことにも起因するんだろうが)。
また,もしこれが小池の実像であれば,むしろ僕は小池が凄すぎてその評価を上方向に改めなければならないし,その立身出世物語は痛快な小説を読んでいるかのよう。小池が豊洲で無駄にした120億円を使ってこれを本人主演の映画にすれば,日本映画史に残る名作になると思うので,ぜひ小池にはスクリーンで注目を浴びてもらって,政治の世界からは永遠に離れて頂きたい。
6月9日追記-----------------------------------------------------------
最後まで読了したが,途中まで読んだ違和感は強まるばかりだった。著者は小池のなすことすべてにケチをつけずにはいられないようで,例えば著者は核兵器の使用の違法性についての小池の答えを自分の意見がないと批判的に述べつつ,テロ特措法の延長を努力すると述べたことについては「国内で審議も経ていないのに防衛大臣が早々に自分の考えを明かしてしまう」などと批判する。結局自分の考えを言えばいいのか言っちゃだめなのか。当然ながら防衛大臣が核兵器の合法性について突飛な持論を展開したら大問題だし,逆に担当閣僚が法案の成立に努力することを述べるのは普通のこと。もはや小池憎けりゃ何とやらの世界。おかしいのここだけではなく,後半に入るにつれてこうした強引な記述が各所に目立つようになる。多すぎてここには書けないが,終盤は一事が万事この調子。また,丸川珠代の主張はともかく,「日本人で良かった」というキャッチコピーだけで「人種差別的」と断じてしまう著者の姿勢は客観的とは言えないだろう。
本書を書くことで著者は身の危険すら感じているようだが,小池と裏社会のつながりが明かされるわけでもなく,小池の秘書の怪しげな不動産取引を指摘するだけ(その内容は新潮が報じたものの枠をでるわけでもない)。日本のODAが入っているからエジプトは小池の言いなりのような主張もエジプト舐めすぎ。日本より多くのODAをエジプトに出してるドイツ,フランスはもっとやりたい放題なんだろうか。
こう考えていくと,著者のインタビュー相手が一様に口が重いのも,小池が理由なのかも怪しくなってくる。いずれにせよ,小池という一級の面白材料を調理するのには著者の力量が足りてないのは間違いない。
大野晋 日本語は、もともと関西で発達したんですね。〔……〕関東はね、元来、別の言葉をしゃべっていた。そこへ日本語が入ってくるわけです。だから発音の習慣だけは以前の言語の習慣が残り、関東は母音を落とす。関西は母音が多い。母音を落としちゃ、日本語はいけないんです。〔……上方漫才は……〕日本語の正統な流れなんですよ。
司馬遼太郎 『日本書紀』の天智〔……〕五年〔665〕に「百済人二千余を東国に置く」、天平十八(七四六)年に「新羅人を武蔵に置く」。この聖武の時代あたりが関東のあけぼの〔……〕。それが大きな集団なものですから、坂東武士の先祖は、やはり入植渡来者と非常に関係があると思うんです。
〔……〕日本人は、とくに上方の人間は、子音が詰まった形では発音出来ない。ところが東京の人は、それを平気で発音出来る。「なんちゃって」と言うでしょう。そしてトゥングースの言葉も子音を子供のときからどんどん言うんですよ。
永井路子 やはり気候の差があると思います。関東のからっ風というのは、特殊な作用をしている。はっきり言えば、口を開いていられないんですよ。〔……〕口をまともに開けてはしゃべられない。話をするにも、優雅に母音を発音しているひまがないくらいに、タッと早く喋るわけですね。ですからだんだん詰まっていく。
「口をまともに開けてられんなら、まともに笑うこともできん。まともにしゃべれん、笑えんとなると、思考も感情も育ちにくい気がするけど……いわゆる標準語は、旗本の言葉に切り貼りした人工日本語。戦争演説に適した『ジークジオン弁』。大阪の児童の学力が低いて言われるけど、『欠陥語』教育に本能的に反発した結果ちゃうの?」
「『普段正統な本物の日本語話しとるのに、何でデチューンした偽物の日本語教わらなあかんねん』て、感覚的にわかるんやろなあ。どちらを標準語に採用すべきやったかというと……」
「小籔さんを起用した例の厚労省『人生会議ポスター』が中止された時、こんな意見が報じられました」
死や死にゆく人を茶化すような表現は、関西弁を使ったり、お笑いの人が登場したりしていることを考えてもおかしいですし、関西の人だって死や病気になって生きることに真剣に向き合っているはずです〔BuzzFeed News〕
大野晋 日本語は、もともと関西で発達したんですね。〔……〕関東はね、元来、別の言葉をしゃべっていた。そこへ日本語が入ってくるわけです。だから発音の習慣だけは以前の言語の習慣が残り、関東は母音を落とす。関西は母音が多い。母音を落としちゃ、日本語はいけないんです。〔……上方漫才は……〕日本語の正統な流れなんですよ。
司馬遼太郎 『日本書紀』の天智〔……〕五年〔665〕に「百済人二千余を東国に置く」、天平十八(七四六)年に「新羅人を武蔵に置く」。この聖武の時代あたりが関東のあけぼの〔……〕。それが大きな集団なものですから、坂東武士の先祖は、やはり入植渡来者と非常に関係があると思うんです。
〔……〕日本人は、とくに上方の人間は、子音が詰まった形では発音出来ない。ところが東京の人は、それを平気で発音出来る。「なんちゃって」と言うでしょう。そしてトゥングースの言葉も子音を子供のときからどんどん言うんですよ。
永井路子 やはり気候の差があると思います。関東のからっ風というのは、特殊な作用をしている。はっきり言えば、口を開いていられないんですよ。〔……〕口をまともに開けてはしゃべられない。話をするにも、優雅に母音を発音しているひまがないくらいに、タッと早く喋るわけですね。ですからだんだん詰まっていく。
「口をまともに開けてられんなら、まともに笑うこともできん。まともにしゃべれん、笑えんとなると、思考も感情も育ちにくい気がするけど……いわゆる標準語は、旗本の言葉に切り貼りした人工日本語。戦争演説に適した『ジークジオン弁』。大阪の児童の学力が低いて言われるけど、『欠陥語』教育に本能的に反発した結果ちゃうの?」
「『普段正統な本物の日本語話しとるのに、何でデチューンした偽物の日本語教わらなあかんねん』て、感覚的にわかるんやろなあ。どちらを標準語に採用すべきやったかというと……」
「小籔さんを起用した例の厚労省『人生会議ポスター』が中止された時、こんな意見が報じられました」
死や死にゆく人を茶化すような表現は、関西弁を使ったり、お笑いの人が登場したりしていることを考えてもおかしいですし、関西の人だって死や病気になって生きることに真剣に向き合っているはずです〔BuzzFeed News〕
大野晋 日本語は、もともと関西で発達したんですね。〔……〕関東はね、元来、別の言葉をしゃべっていた。そこへ日本語が入ってくるわけです。だから発音の習慣だけは以前の言語の習慣が残り、関東は母音を落とす。関西は母音が多い。母音を落としちゃ、日本語はいけないんです。〔……上方漫才は……〕日本語の正統な流れなんですよ。
司馬遼太郎 『日本書紀』の天智〔……〕五年〔665〕に「百済人二千余を東国に置く」、天平十八(七四六)年に「新羅人を武蔵に置く」。この聖武の時代あたりが関東のあけぼの〔……〕。それが大きな集団なものですから、坂東武士の先祖は、やはり入植渡来者と非常に関係があると思うんです。
〔……〕日本人は、とくに上方の人間は、子音が詰まった形では発音出来ない。ところが東京の人は、それを平気で発音出来る。「なんちゃって」と言うでしょう。そしてトゥングースの言葉も子音を子供のときからどんどん言うんですよ。
永井路子 やはり気候の差があると思います。関東のからっ風というのは、特殊な作用をしている。はっきり言えば、口を開いていられないんですよ。〔……〕口をまともに開けてはしゃべられない。話をするにも、優雅に母音を発音しているひまがないくらいに、タッと早く喋るわけですね。ですからだんだん詰まっていく。
「口をまともに開けてられんなら、まともに笑うこともできん。まともにしゃべれん、笑えんとなると、思考も感情も育ちにくい気がするけど……いわゆる標準語は、旗本の言葉に切り貼りした人工日本語。戦争演説に適した『ジークジオン弁』。大阪の児童の学力が低いて言われるけど、『欠陥語』教育に本能的に反発した結果ちゃうの?」
「『普段正統な本物の日本語話しとるのに、何でデチューンした偽物の日本語教わらなあかんねん』て、感覚的にわかるんやろなあ。どちらを標準語に採用すべきやったかというと……」
「小籔さんを起用した例の厚労省『人生会議ポスター』が中止された時、こんな意見が報じられました」
死や死にゆく人を茶化すような表現は、関西弁を使ったり、お笑いの人が登場したりしていることを考えてもおかしいですし、関西の人だって死や病気になって生きることに真剣に向き合っているはずです〔BuzzFeed News〕
「大本営、隠蔽、大言壮語……欲得ずくの自己陶酔は、日本に悲惨な戦禍をもたらしました」
「陶酔が国を亡ぼすんやね」
「近年の政治家さんを見てると、あることに気づくんよ」
鳩山由紀夫さん:
野田佳彦さん:
安倍晋三さん:
小泉進次郎さん:
「なるほど。何言いたいか大体わかってきた」
「大本営的な風土は、まだこの国に残ってる。ほんで、ここに挙げた皆さん全員、関東出身のいわゆる標準語使いです」
司馬遼太郎 高等師範の二人の教授が標準語のアクセントを作る作業をなさっていた関係上、〔昭和初期から〕高師付属と学習院とで、きちんとした標準語教育が始まる〔……〕。
司馬遼太郎 このあいだ、カセットで東条英機の演説をきいて、あらためて驚きましたね。〔……〕あの人は学習院初等科の出身だそうですから、きちんとした標準語生活者でしょう。戦争中、あの人の大演説をきいて、そらぞらしくなって、感想はといえば「アホかいな」で終いですね(笑)。〔……〕ああいう東条語で議論をしてゆけば、現実の軍事情勢がどうなっていても、インパールへ大軍を送るべきだというような結果になるような感じがします。〔……〕ともかくあの調子の演説、いまでもありますけど、蔭でひとが「アホかいな」と……。
「上方(かみがた)の人間からしたら『よう笑わんと言えるわ』やんな。酔いっぷりが酷いわ」
「標準語て、本格的な教育が始まってまだ百年経たへん人工日本語やのに……」
「作られた経緯考えたら、『戦争演説語』『ジークジオン弁』やんな」
散髪行けないから髪が伸びてんだけど前髪が眉毛くらいまで伸びてもう鬱陶しい
常に気になってQOLが下がる
世のイケメンズはもっと前髪が長いけど鬱陶しいと思わないんだろうか
なんかすげえな
そういうところもイケメンなのか
面白いじゃないですか
「TBS『Nキャス』での安住紳一郎さんの発言です。椅子から片脚で立ち上がるトレーニングをスタジオの皆でやってる時、安住さんが腰を下ろそうとした瞬間、ビートたけしさんが椅子をさっと後ろに引きました。転んだ安住さんの、顔を複雑にゆがめながらの一言」
「何が面白いねん? まだこんなことやってるんか……」
「くまモンがテレビ熊本の番組でそれやって、大批判受けたのにね」
「何でこれが問題にされへんのやろ?」
「爆笑太田さんもこれに似た悪ふざけをします。それも、どちらも素人相手にやる。真面目に何かをしようとしてる背中を突いたり。この、芸とも言えない、機知ともお笑いとも言えない幼稚な行動をトップコメディアンが恥じずにやる。同じことを上方(かみがた)の芸人さん特に大御所がテレビでしてるとこを、少なくとも私は見たことがない」
「あちらの『ぼくのかんがえたさいきょうのユーモア』なんやろなあ。……タモリさんは?」
「あの方もキー局があちらにあって助かったタイプの芸人さんやわ。お正月の番組で鶴瓶さんを絶句させてはった。鶴瓶さんが『~してはる』言うた時、声張り上げて『はる!?』て笑わせにかかってた」
「筑紫福岡の言葉は完全に捨てはったんやね……こういう言動に笑ってみせなあかん立場の人らが気の毒やわ」
「いわゆる標準語て、本格的な教育が始まってまだ百年経たへん人工日本語やのに……」
面白いじゃないですか
「TBS『Nキャス』での安住紳一郎さんの発言です。椅子から片脚で立ち上がるトレーニングをスタジオの皆でやってる時、安住さんが腰を下ろそうとした瞬間、ビートたけしさんが椅子をさっと後ろに引きました。転んだ安住さんの、顔を複雑にゆがめながらの一言」
「何が面白いねん? まだこんなことやってるんか……」
「くまモンがテレビ熊本の番組でそれやって、大批判受けたのにね」
「何でこれが問題にされへんのやろ?」
「爆笑太田さんもこれに似た悪ふざけをします。それも、どちらも素人相手にやる。真面目に何かをしようとしてる背中を突いたり。この、芸とも言えない、機知ともお笑いとも言えない幼稚な行動をトップコメディアンが恥じずにやる。同じことを上方(かみがた)の芸人さん特に大御所がテレビでしてるとこを、少なくとも私は見たことがない」
「あちらの『ぼくのかんがえたさいきょうのユーモア』なんやろなあ。……タモリさんは?」
「あの方もキー局があちらにあって助かったタイプの芸人さんやわ。お正月の番組で鶴瓶さんを絶句させてはった。鶴瓶さんが『~してはる』言うた時、声張り上げて『はる!?』て笑わせにかかってた」
「筑紫福岡の言葉は完全に捨てはったんやね……こういう言動に笑ってみせなあかん立場の人らが気の毒やわ」
「いわゆる標準語て、本格的な教育が始まってまだ百年経たへん人工日本語やのに……」
美人だから、気が合うからという理由だけで下方婚すると後々大変だ。
結局のところ、学歴や年収が高い人は自らの価値を高める努力であったり、
日々のタスクをどうやって効率化するかを考え、実践できる人だと思っている。
もちろん中にはマジで学校以外で勉強したことない、みたいな猛者もいるが
基本的に(努力量)*(効率)*(方向性)の大きさで決まるので、
就職してもばらつきは少し大きくなるが(それは企業の求める人材が幅広く、
試験の点数などある程度統一された指標ではないからだろう)概ね適合している。
下方婚は基本的に同じ大学や職場、といったところではあまり発生しない。
発声するとすればそういう社会的ステータスによらず人が集まる場所、
すなわち合コンや趣味サークル、婚活アプリなどで出会うケースに限られる。
「どうしてして然るべき努力をしないのか」「何でこんな非効率なやり方でやるのか」
なぜなら「これくらいはやって当たり前」という価値観がそもそも違うからだ。
こればかりは幼少期から培ってきた積み上げのレベルに依存するところが大きいので
お互いがそれを許容したり、お互いのレベルを認識したうえでうまくやっていくのであれば問題ないが、
良い意味で相手に期待しない(これぐらいできるだろう、やってくれるだろうと思わない)ことができる人じゃないと大変だな、と思った。
「何で?」
「そらそうやよ? 平家のきらびやかさは、まさに上方好み。驕れる平家て言葉もあるけど、驕ってたんは藤原氏も源氏も変わらんし、平家が生み出したもんは藤原と比べても遜色ない。平家納経、厳島神社、日宋貿易、薩摩守忠度の和歌……何と言うても、家紋が揚羽蝶。平家を名乗った織田信長の家紋の一つも、揚羽蝶」
「優雅やね」
「一方、源氏は……頼朝らは大阪発祥『河内源氏』の末裔やけど、関東ローム層という厳しい土地の磁場のせいか、華やいだ文化には至らなかった」
「質素の何が悪いねん、て源氏ファンの関東人さんらは言わはるんちゃう?」
「それが『民族性』ということ。上方圏は平家寄り、関東圏は源氏寄り。『平家海軍国際派』という言葉がありますが、裏を返せば『源氏陸軍国内派』……これ、関東そのものと思わへん?」
「鎖国、陸軍の暴走、関東軍、国際連盟脱退……ほんまやね。ほな上方は平家系民族で、海に向かって開かれてるわけか。インバウンドが絶好調やったんもわかる」
「平家ゆかりの厳島神社がある広島、壇ノ浦で平家について戦った松浦党ゆかりの長崎……関東が始めた戦争で何であんなことにならんとあかんかったんやろね? あの戦争で起きた空襲も地上戦も核爆弾も、それと今問題のタンク入りの汚染水も、全部その原因作った地方で引き受……」
「何で?」
「そらそうやん。平家のきらびやかさは、まさに上方好みやよ? 驕れる平家て言葉もあるけど、驕ってたんは藤原氏も源氏も変わらんし、平家が生み出したもんは藤原と比べても遜色ない。平家納経、厳島神社、日宋貿易、薩摩守忠度の和歌……何と言っても、家紋が揚羽蝶。平家を名乗った織田信長の家紋の一つも揚羽蝶」
「一方、源氏は……頼朝らは大阪発祥『河内源氏』の末裔やけど、関東ローム層という厳しい土地の磁場のせいか、華やいだ文化には至らなかった」
「質素の何が悪いねん、て源氏ファンの関東人さんらは言わはるんちゃう?」
「それが『民族性』いうこと。上方圏は平家寄り、関東圏は源氏寄り。『平家海軍国際派』という言葉がありますが、裏を返せば『源氏陸軍国内派』……これ、関東そのものと思わへん?」
「鎖国、陸軍の暴走、関東軍、国際連盟脱退……ほんまやね。ほな上方は平家系民族で、海に向かって開かれてるわけか。インバウンドが絶好調やったんもわかる」
「平家ゆかりの厳島神社がある広島、壇ノ浦で平家について戦った松浦党ゆかりの長崎……関東が始めた戦争で何であんなことにならんとあかんかったんやろね? あの戦争で起きた空襲も地上戦も核爆弾も、それと今問題のタンク入りの汚染水も、全部その原因作った地方で引き受……」
「大本営、隠蔽、大言壮語……欲得ずくの自己陶酔は、日本に悲惨な戦禍をもたらしました」
「陶酔が国を亡ぼすんやね」
「近年の政治家さんを見てると、あることに気づくんよ」
鳩山由紀夫さん:
国会の委員会質疑で「小泉総理、あなたは恐ろしい人だ」→ 場内が笑いに包まれる
野田佳彦さん:
首相として消費増税を「心から、心から、心からお願い申し上げます」→ ニュース視聴者を引かせる
安倍晋三さん:
ウラジオストクで「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」→ プーチン大統領に鼻であしらわれる
小泉進次郎さん:
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままでは」→ 言い直しを切り取られたようにも見えるけど……
「なるほど。何言いたいか大体わかってきた」
「大本営的な風土は、まだこの国に残ってる。ほんで、ここに挙げた皆さん全員、関東出身のいわゆる標準語使いです」
司馬遼太郎 高等師範の二人の教授が標準語のアクセントを作る作業をなさっていた関係上、〔昭和初期から〕高師付属と学習院とで、きちんとした標準語教育が始まる〔……〕。
司馬遼太郎 このあいだ、カセットで東条英機の演説をきいて、あらためて驚きましたね。〔……〕あの人は学習院初等科の出身だそうですから、きちんとした標準語生活者でしょう。戦争中、あの人の大演説をきいて、そらぞらしくなって、感想はといえば「アホかいな」で終いですね(笑)。〔……〕ああいう東条語で議論をしてゆけば、現実の軍事情勢がどうなっていても、インパールへ大軍を送るべきだというような結果になるような感じがします。〔……〕ともかくあの調子の演説、いまでもありますけど、蔭でひとが「アホかいな」と……。
桑原武夫 いうとる、いうとる(笑)。などというひやかし方もありますね。
「上方(かみがた)の人間からしたら『よう笑わんと言えるわ』やんな。酔いっぷりが酷いわ」
「大本営、隠蔽、大言壮語……欲得ずくの自己陶酔は、日本に悲惨な戦禍をもたらしました」
「陶酔が国を亡ぼすんやね」
「近年の政治家さんを見てると、あることに気づくんよ」
鳩山由紀夫さん:
国会の委員会質疑で「小泉総理、あなたは恐ろしい人だ」→ 場内が笑いに包まれる
野田佳彦さん:
首相として消費増税を「心から、心から、心からお願い申し上げます」→ ニュース視聴者を引かせる
安倍晋三さん:
ウラジオストクで「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」→ プーチン大統領に鼻であしらわれる
小泉進次郎さん:
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままでは」→ 言い直しを切り取られたようにも見えるけど……
「なるほど。何言いたいか大体わかってきた」
「大本営的な風土は、まだこの国に残ってる。ほんで、ここに挙げた皆さん全員、関東出身のいわゆる標準語使いです」
司馬遼太郎 高等師範の二人の教授が標準語のアクセントを作る作業をなさっていた関係上、〔昭和初期から〕高師付属と学習院とで、きちんとした標準語教育が始まる〔……〕。
司馬遼太郎 このあいだ、カセットで東条英機の演説をきいて、あらためて驚きましたね。〔……〕あの人は学習院初等科の出身だそうですから、きちんとした標準語生活者でしょう。戦争中、あの人の大演説をきいて、そらぞらしくなって、感想はといえば「アホかいな」で終いですね(笑)。〔……〕ああいう東条語で議論をしてゆけば、現実の軍事情勢がどうなっていても、インパールへ大軍を送るべきだというような結果になるような感じがします。〔……〕ともかくあの調子の演説、いまでもありますけど、蔭でひとが「アホかいな」と……。
桑原武夫 いうとる、いうとる(笑)。などというひやかし方もありますね。
「上方(かみがた)の人間からしたら『よう笑わんと言えるわ』やんな。酔いっぷりが酷いわ」
ガジェットの情報を見てはAmazonやクラウドファンディングでポチる日々を送っていますの。
最近のガジェットって推すものがあるとするならばカメラですわ。デジタルカメラ。
何を今更と思うかも知れないですけれども、最近のカメラ事情に詳しくない方へ少々お話させて頂きますわね。
日本の光学機器と言えば世界でも屈指のシェアを誇り、我が財閥も購入という形で出資しているのですけれども、光学機器の中でもカメラ業界をリードしているのは間違いなくSONYですわ。
数年前から日本ではオリンピックイヤー2020年を控えていて、各カメラメーカーは熾烈な開発競争をしていましたの。
東京オリンピックが開催されれば写真を撮影するためにカメラ需要が高まることは日本世界を問わず火を見るより明らかで各カメラメーカーはこれを商機と捉え、カメラお嬢様のみならず、包括するガジェットお嬢様も「2020年はカメラの年だ」と予想していましたわ。
つまり、東京オリンピックが開催される直前、2020年初頭に新型カメラの大量発表があると踏んでいたわけですの。
残念ながら新型コロナウイルスの影響で、カメラと写真の世界最大規模の見本市イベントであるCP+2020を代表に各イベントは不開催を選択してしまったのですけれども、各カメラメーカーは即座に体制を整えてWebを活用した自社発表へ切り替えましたわ。
リアルタイムで次々と新型カメラの発表が相次いでいるのが今で、本当にホットな時期と言えますわね。
関係者の皆様におかれましてはその心労察してやみません。新型カメラの発表でキャッキャウフフして良いものかと悩みましたが、わたくしはガジェットお嬢様。わたくしまで応援をやめてしまっては当家の沽券が許しませんことよ。
話を戻しますわね。
2020年はカメラの年、そう予想していたカメラお嬢様、ガジェットお嬢様たちは2020年に合わせるように財閥のキャッシュフローを調整していたところカメラ業界をリードするSONYがやりやがりましたわ!
2019年2月SONYは新型カメラα6400を発売開始しましたの!!!!!
これにはカメラお嬢様、ガジェットお嬢様だけでなくSONY以外の各カメラメーカーも驚愕したはずですわ!
SONY α6000シリーズと言えば従来型レンズ交換式デジタルカメラの構造を簡略化しミラーレス型レンズ交換式デジタルカメラですの。その当時SONYが発表したときはNEXシリーズとブランディングしていましたわ。
ミラーレスカメラのはしりは医療光学機器のOLYMPUSと総合家電メーカーPanasonicが提唱したマイクロフォーサーズシステムですの。
ミラーレスカメラ、早い話がカメラ界のスマートフォンだと思えばよろしくてよ。従来型のガラケーからスマホへ変わった感じだわ。
でもSONYのミラーレスカメラはマイクロフォーサーズシステムよりも被写体からの反射光を受け取る撮影素子センサーの面積が大きく写真の画質を考えれば、面積がより大きい方が有利なのですわ。
そのシステムの最新直系と言えるのが2019年2月に発表されたSONY α6400というカメラだったのです。
誰もが予想していませんでしたわ。何故ならオリンピックイヤー2020年に新型カメラを発表するのがベターだと誰もが思っていたから。どんなに早くとも2019年終盤の冬ボーナスシーズンだろうと。
しかしSONYはそうしませんでしたわ。業界をリードする者としてSONYが一番最初に新型カメラを発表するという熱意の現れ、そしてしたたかにも他のカメラメーカーを出し抜いたんですの!
そしてそのα6400は早くリリースするからと言って手を抜いたものではありませんでしたわ。特に注目すべきはYoutubeの流行などによって需要が高くなった動画撮影機能ですわ。
α6400は最上位機α9Ⅱと同じ画像処理エンジンBIONZ Xを採用しつつ、今やYouTubeでは当たり前となった4K30FPSで動画を撮影できましたの。
しかも価格はコンパクトなレンズと、遠くまで撮影できるズームレンズが同梱しているダブルズームキットで約14万円、キャンペーンで2万円のキャッシュバックが付いて実質約12万円で購入できるという価格設定でしたの!!!
既にレンズを所有しているならレンズなしα6400本体で11万円、2万円キャッシュバックがあるわけですから9万円ですわ!!!
この凄さわからないかも知れませんが、その当時の最上位機α9Ⅱはレンズなし本体で55万円でしたのよ。まったく同じ画像処理エンジン搭載しているのに。
画像処理エンジンBIONZ Xの威力は凄まじく、オートフォーカスの速度は最速0.02秒、しかも顔認識オートフォーカスの進化型である瞳オートフォーカスが搭載しており、この瞳オートフォーカスはなんと動物にも適用できてしまいますの!ネコちゃんもピントがバッチリで撮影できてしまいますわ!
しかも前述したとおりYoutube需要に合わせた4K30FPS動画が撮影できて、背面ディスプレイモニターは上方へフリップして自撮りにも対応していますの。これをカメラ本体価格実質9万円でやりのけたのはその当時α6400のみですわ!!!
増田お嬢様たちから「あら貴女gatekeeperですの?」とツッコミを受けそうですけれども、α6400を見たときカメラお嬢様すべてが本当に驚愕したんですのよ!!!安すぎるって!!!!!
しかも開いた口が塞がらないのはSONYの快進撃は止まらないって部分ですの。
α6400の早期登場は2020年以降のカメラの基本性能を決定付けてしまったわ。SONY NEXシリーズがiPhoneだとするならばα6400は時代の変わり目を代表するiPhone Xのような位置付けだと思えば良いわ。
2019年後半に入ると今度はα6100とα6600を発表するという追い打ちをかけて来ましたの!
特にα6100はα6400を元に基本性能を低くすることで価格を抑えつつも、画像処理エンジンはBIONZ Xのまま。0.02秒のオートフォーカス、瞳オートフォーカス、4K30FPSを使えてダブルズームキットで12万円ですわ。
もちろんキャッシュバックもあって、キャッシュバック1万5千円、ダブルズームキットが11万円を下回る価格で買えてしまいますの。本体のみですとキャッシュバック適用後実質7万円ですわ・・・SONYやりすぎ・・・。
もちろんこの状況を他のカメラメーカーは指をくわえてみていたわけでなくFUJIFILMがα6100と同価格帯のX-A7をぶつけて来て面白くなってきましたわ。
2020年に入るとα6400と同価格帯のFUJIFILM X-T200を発表し熾烈な競争を繰り広げていますの。
カメラお嬢様、ガジェットお嬢様の中にはSONYのソリッドなボディデザインや機械的な画質を好まない方々もいらっしゃって、2020年以降の基本性能を抑えつつSONYとは逆張りしたかのようなコンセプトを持つFUJIFILMは注目株ですの!
もちろんレンズ交換式デジタルカメラで動画を撮るという流れを作ったCANON、Youtuberに高い評価を得ているPanasonic、一風変わったコンセプトでお嬢様の心を離さないSIGMAそしてRICOH(PENTAX)、動画に消極的な点が不安視されている眠れる巨人NIKON、カメラ女子ブームを生んだOLYMPUSなど、SONYの好きにさせないというライバルは盛りだくさんですわ!
まずマニフェストをそれぞれ読んでWikipediaを読んで後は適当にブログを読んだ。
自民党 : マニフェストは経済成長に主眼を置いて書かれている印象を受ける。(特に経済について)他の野党が酷いから投票するという層がネットでは目立つ。
実際それほど保守に寄っているわけでもないようにも見えるけど杉田水脈とか荻生田とか本当にヤバい(平気で差別発言をするなど)レベルの保守層が一定数いるのでかなり悪感情を持ってしまう。
立憲民主党 : 左派最強という感じだが民主党時代と違い弱体化が著しい印象。自民党と同じく層は厚く保守寄りからかなり左派の議員までいる。どうにもまとまりがない。ネット上では穏やかなリベラル層から支持されている様子。
しかし、個人的には急に革新的なことを言ってみれば、あまりに保守寄りだったりで主張がブレブレであるように見えることが多い。
公明党 : ネットでの人気は皆無に等しい。自民支持者からはボロクソに言われ、野党支持者からは自民の補完勢力と言われる。歴史的には自民党の暴走を防ぐべく中道左派としてバランスを取るのが役割とみなされた時期もあったと聞いたことがある。 憲法改正には賛成してるし増税にも賛成してる。やっぱり自民党寄りなんじゃないかなあ。創価学会も弱体化しているし向こう10年で急速に弱体化するだろう。
国民民主党 : ネットでの人気はほぼない。民主党時代に田舎に票田を持っていた人たちが残っている印象。老人ばかり支持しているんじゃないのと思っていたがデータを見るとそうでもない。とにかくよくわからない。
共産党 : ネット上で支持者は運動家っぽい人しか見ない。マニフェストは自民党と対照的。資料なども真面目で勉強していることがよくわかる。議員も高学歴。ネトウヨなどがいうような共産党への批判(陰謀論や何にでも怒っているだけ)は全然共感しないが、問題はマッチョ気質と本来の意味での保守的すぎるところであると思う。努力家で頭が良い人の考える政治という感じで、多数弱者は守られるが枠にはまらない弱者は切り捨てられそうだ。後中国共産党とはずっと敵対関係にあるがネット上ではあまり指摘されない。
維新の党 : 大阪出身なだけに思い入れがある。個人的に一番嫌な政党。投票する人の心理に共感してしまうからだ。学費無償化などとにかくお金のことを数字入りで大きく書くポスターと大阪の愛郷心を誘う手法で上り詰めた。思うことが多すぎてここではかけない。吉本とかと同じく大阪文化というものを大きく弱体化させている。大阪愛があるからといって市民は大阪文化を詳しく知るわけではない。自らが大阪文化なのであってそれを言語化できているわけでもない。それをうまく悪用されている感じがしてとても不快だ。私の知っている大阪文化というものは吉本の語るそれでも維新の語るそれでもなかった。上品な上方文化もあれば商人文化もある多様なものだった。大阪と言われて上品なものや知的なものを想像するステロタイプがどれだけ残っただろうか。また学費無償化などの裏で多くのコストカットが行われた。貧困層はより貧困になった。
れいわ新撰組 : 維新と名前がややこしい。しかも山本太郎が関西弁。割と好きだがよくわからない。他の野党が保守的で改革を口にしなくなったので革新的なのが好きな人はこっちに着くんじゃないのと思う。
N国党 : 特に書くことはない。(どうせ消えるので)
風船かな?ってくらい丸くなって上方向に伸びてるのは、たまに見る
多くの人はこちらのWikipediaの記事を参照していると思われる。
この記事も踏まえた上で、実際に主だった芸人を「活動開始時期」や「人気が出た過程」で並べ、あらためて世代分けを考えてみたい。
まず画期としては1953年のテレビ放送の開始が挙げられる。この時期に人気があったのは落語家や喜劇俳優であり、またコミックバンドも人気があった。上の表で言えばいとこい・ダイラケあたりが該当する。いわば「第0世代」であろうか。
次にやってくるのが「演芸ブーム」で、1963年開始のテレビ番組『大正テレビ寄席』を中心に数々の演芸番組が放送され、その勢いが1970年ごろまで続いた。一般にこの時期に人気が出た芸人が「第一世代」と呼ばれる。「寄席」をテレビでやるので落語・漫談・漫才・コント・コミックバンドなど幅広い芸人が登場した。てんぷくトリオを筆頭に三人組が多かったので「トリオ・ブーム」とも呼ばれた。1970年代はドリフと萩本欽一のコント番組が人気を二分した。やすきよもこの世代に含まれる。
続いて、1980年に放送された『花王名人劇場 激突!漫才新幹線』『お笑いスター誕生!!』『THE MANZAI』などが立て続けに高視聴率を取り「漫才ブーム」となった。このブーム自体は二年ほどで終息するが、若手漫才師がアイドル的な人気を得て「漫才」のイメージを変えたり、吉本興業が東京に進出したりするきっかけとなった。1981年から1989年まで続いた『オレたちひょうきん族』が『8時だョ!全員集合』の視聴率を超え、出演していたビートたけし・明石家さんま・山田邦子らは一躍スターとなった。たけし・さんまにタモリを加えた「BIG3」を中心に、漫才ブームやひょうきん族から出てきた芸人を「第二世代」とみなすべきだろう。
その次が「第三世代」と呼ばれる芸人たちで、お笑い養成所出身の若手が、小劇場のライブで腕を磨き、夕方番組や深夜番組をきっかけに人気を得て、ゴールデン帯で「バラエティ番組」を持つ、といったキャリアを踏むのが特徴である。とんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンがこの世代の代表格となる。一般に「第三世代」は80年代デビュー組で区切るようだが、個人的には似たようなキャリアから早めにブレイクしたナイナイやロンブーあたりも含めるべきではないかと思う。
次に来るのが「ボキャブラ世代」である。1992年から1999年まで続いた『タモリのボキャブラ天国』は、当初は視聴者投稿型の番組だったが、徐々に芸人のネタ見せ番組に移行。この番組を登竜門に「キャブラー」と呼ばれる芸人が続々と登場した。吉本興業が首を突っ込みそこねたらしく非・吉本芸人が多い。またボキャブラ終了とともに一時的に低迷した芸人が、2000年代に復活するあたりも共通している。先述したとおり、ナイナイ・ロンブーなどを第三世代に含めるとすれば、この「第四世代」は爆笑問題・くりぃむしちゅー・ネプチューンあたりが代表格となる。
2000年代に入って「M-1グランプリ」が始まったことで「お笑いブーム」が醸成された。また同時期に『爆笑オンエアバトル』『エンタの神様』『笑いの金メダル』『爆笑レッドカーペット』などのネタ見せ番組がスタートしてお笑い人気に拍車をかけた。賞レースを目指してストイックに芸を磨く若手芸人と、多数のネタ見せ番組により短期的な人気を得た「一発屋」が混在し、芸人のレベルは底上げされたものの、数としては飽和した感がある。2010年にM-1グランプリが終了するとブームも終息し、多数の「ひな壇芸人」を出演させてトーク中心に作られる低予算の番組が増加した。(2010年までの)M-1でブレイクした芸人と「ネタ見せ番組」によって登場した芸人が「第五世代」といえるだろう。
2010年代になると、第二世代・第三世代がフェードアウトし、第四世代と第五世代がバラエティの「司会」の座を奪い合う群雄割拠の時代に入った。第五世代は図抜けた存在はいないものの層が厚いので、2000年代デビュー組の多くがつかえて中堅に留まっているように思える。そんな中で、霜降り明星および彼らが「第七世代」と称する2010年代デビュー組が既に台頭してきている。この場合は2000年代デビュー組が「第六世代」とされるわけだが、2000年代デビュー組は遅咲きになりそうなので、おそらく2000年代デビュー組と2010年代デビュー組をあわせて「第六世代」と呼ぶようになるのではないか。2020年現在、芸人の主戦場はYouTubeになりつつある。後世から振り返れば「第六世代」は「YouTube世代」と括られるのかもしれない。