みなさまご機嫌よう。いかがお過ごしですか?
前回の投稿からかなりの時間が空いてしまったことを大変申し訳無く感じております。
堅苦しい挨拶はこのあたりにしまして早速今回のお題といきますわ。
今回のお題は「ChromeOS」ですの!
「はぁ?くろーむおーえすぅ???」と思ったそこのアナタ、その気持ちすごく共感いたしますわ。
なにせChromeOSは低機能版のMicrosoft Officeしか動かないし、クリエイティブ用途じゃまともなAdobeアプリケーションが供給されていないんですもの。
スマートデバイス向けOSのAndroidアプリケーションが動くとはいってもWindowsやMacの代替になるとは思えません。
わたくしは皆様のその見解へ同意しかありませんことよ。
さてそんなChromeOS、GIGAスクール構想によって今や最も注目を浴びるICT教育用パソコンOSとして注目され、COVID-19コロナ禍のリモートワーク需要でも特にビデオチャットが簡単に行えるとして一部の社会人からも一定の需要を得られましたわ。
そのような実績も、人類史に残る大疫病であるCOVID-19コロナウイルスがたまたま上手く噛み合って作ることの出来た実績だろうと皆様は感じてしまうかも知れませんが、多かれ少なかれCOVID-19コロナ禍の影響は否定できないものの、実際のところCOVID-19コロナ禍が無かったとしても一定の需要の高まりはあっただろうと私は予想していますわ。
何故ならChromeOSはCOVID-19コロナウイルスの危険性が叫ばれる前の2016年の時点で、北米で幼児〜高校生にかけての12学年で教育用として採用されるパソコンOSでシェアを50%以上獲得していましたの。
これは何を意味するか?と言えば、2016年の時点でシェア50%を超えていたことが真実ならば、2021年現在の北米就活市場の新卒人材の50%はChromeOS経験者であることを意味しますわ。
もちろんこの新卒はパソコンOS市場で2大勢力のWindowsやMacをどこかで経験をしていることは想像に難しいことではなく、少なくとも2021年現在の北米新卒の50%はWindows(やMac)とChromeOSという複数のシステムを使いこなす人材であることがわかりますわ。
では本邦の新卒はと言えば情報系学校卒か、もしくはそれなりにITリテラシーの高い新卒でなければWindowsしか経験がないでしょう。この危機感を理解できまして?
COVID-19コロナウイルスがなくとも北米では教育機関でChromeOSが広く採用されているわけですから、ChromeOSユーザーがどんどん増えていくことは誰でも簡単に予想がつきますわ。
COVID-19コロナウイルスは市場の想定よりもChromeOSの普及速度を上げただけであって、2016年の時点でChromeOSが普及していく将来はほぼ確定的であったと言っても過言ではないんですの。
ここでわたくしは皆様へChromeOSの評価を改めるべきだと進言させていただきます。
もしもアナタがChromeOSをWindowsやMacの代替にならないのでChromeOSは使えないと断じているのであれば、わたくしはそれは間違いであると返しますわ。
ChromeOSはすでに北米の教育機関からICT教育用コンピュータOSとして実用に堪えうると認定を受けていますの。そして認定だけでなく実際に運用され数字として採用率が年々上昇しています。
アナタはもしかしたらメディアの「ChromeOSは低性能パソコンでも動作しコストが安いから導入された」という報道を鵜呑みにしているんじゃないかしら?
ChromeOSはGIGAスクール構想以前から既にIT先進国の米国でICT教育に堪えうると認定を受けていますのよ?
ChromeOSが選ばれる理由は「ICT教育に堪えつつ低コスト」だからですわ。重要なのは「ICT教育に堪えうる」点なのです。
日本はIT先進国米国の評価を追認したに過ぎないんですわ。
更に付け加えれば、2021年現在の子供たちはデジタルネイティブからより進んだスマホネイティブと呼ばれる世代です。
以前、最近の学生はスマホでレポートを作成して提出してくるというのが話題になりましたが、言い換えれば現在の子供たち、若者はそれだけスマホアプリへ親近感を持っていることになります。
そして、そんなときにGIGAスクール構想で導入されるのがChromeOSであり、ChromeOSではAndroidアプリが動作してしまいますの。
2021年の若者の目の前には2種類のパソコンOSがありますわ。
スマホアプリが動作しないパソコンOSと、スマホアプリが動作するパソコンOSです。
想像してみてくださいな。スマホでレポートを作成する学生がどちらのパソコンを選ぶのかを。
このスマホアプリが動作するパソコンOSの脅威は素晴らしいプロダクトの発表を続けるAppleも無視できるものではなく、現在のAppleはIntel系アーキテクチャから脱却しiPhoneやiPadで採用するARMアーキテクチャを採用したApple Silliconを開発し、iOSやiPadOSアプリが(限定的ながら)動作するいわゆるM1 Macをリリースしましたわ。
Microsoftも指をくわえて見ているわけでなく、SAMSUNと共同でWindows上でAndroidアプリを動作させる試みをしたり、(POSIXの兼ね合いもありますが)Androidの基礎となっているLinuxカーネルをWindows Subsystem for Linux(WSL)という形で取り込み始めていますわ。
経験豊かな社会人の皆様は認識を改めなければならないとわたくしは思いますの。
皆様がWindowsやMacに慣れていて使いやすいと感じるのであれば、教育でChromeOSに慣れた若者はChromeOSが使いやすいと感じる可能性があることを。
そんな学生へ「ChromeOSはWindowsやMacの代替にならない」と言ってごらんなさい?鼻で笑われますわ。
学生は「ChromeOSをChromeOSとして運用しWindowsやMacの代替として見てない」のですから鼻で笑われて当然です。
これからの時代はスマホアプリが動くパソコンOS、その先導者がChromeOSなのですわ。
ちなみにわたくし実はこれまでChromeOSマシンを10台購入していまして、それ以外にもChromeOSのオープンソース版ChromiumOSを様々なマシンへインストールして遊んでいたという実績がありますわ。
例えば今でも持ち歩いているものと言えば、はてなでも話題になっていた7インチUMPCの「GPD Pocket 2」へインストールして使っていますのよ。ゴロ寝用としてなかなか便利ですわ、主にYoutubeを見たり電子書籍リーダーとして使っています。
私が所有している中でマルチブートマシンを除いてもっともハイスペックなChromeOSマシンが「ASUS Chromebook Flip C436」ですわ。
Intel Core i7-10510U、ワーキングメモリ16GB、PCIe SSD 512GBでWindowsマシンと遜色ないスペック。主にプログラミングや簡単な画像編集、Androidのゲームアプリをプレイするのに使っていますわね。ウマ娘プリティーダービーも快適に動作しますわ。
ちなみにこのエントリもそのマシンで書いてます。
もしもこれからChromeOSを始めたいという方がいらっしゃるのであれば「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」をオススメしますわね。
このマシン、たびたびセールになりまして割引率が物凄い時は家電量販店ポイントと合わせて半額くらいになったりしますのよ。タッチペンもキーボードカバーも同梱していて2万円台で買えてしまうことがありますわ。低スペックですけどね。
もう少しスペックが欲しいとなれば「ASUS Chromebook Detachable CM3」ですわね。
タッチペンが収納できたりカバーが縦立てでも横立てでも使えたりと便利ですわ。見た目もオシャレですし最初のChromeOSマシンとしては非常に良いと思います。
さていかがでしたでしょうかChromeOS。
賛否両論あるとは思いますが、低コスト、WindowsやMacの代替というありきたりな評価へ対して新たな視点を皆様にご提供できたのであれば嬉しく思いますわ。
次は何を語りましょうか、楽しみにしていて下さいね。
ガジェットの情報を見てはAmazonやクラウドファンディングでポチる日々を送っていますの。
最近のガジェットって推すものがあるとするならばカメラですわ。デジタルカメラ。
何を今更と思うかも知れないですけれども、最近のカメラ事情に詳しくない方へ少々お話させて頂きますわね。
日本の光学機器と言えば世界でも屈指のシェアを誇り、我が財閥も購入という形で出資しているのですけれども、光学機器の中でもカメラ業界をリードしているのは間違いなくSONYですわ。
数年前から日本ではオリンピックイヤー2020年を控えていて、各カメラメーカーは熾烈な開発競争をしていましたの。
東京オリンピックが開催されれば写真を撮影するためにカメラ需要が高まることは日本世界を問わず火を見るより明らかで各カメラメーカーはこれを商機と捉え、カメラお嬢様のみならず、包括するガジェットお嬢様も「2020年はカメラの年だ」と予想していましたわ。
つまり、東京オリンピックが開催される直前、2020年初頭に新型カメラの大量発表があると踏んでいたわけですの。
残念ながら新型コロナウイルスの影響で、カメラと写真の世界最大規模の見本市イベントであるCP+2020を代表に各イベントは不開催を選択してしまったのですけれども、各カメラメーカーは即座に体制を整えてWebを活用した自社発表へ切り替えましたわ。
リアルタイムで次々と新型カメラの発表が相次いでいるのが今で、本当にホットな時期と言えますわね。
関係者の皆様におかれましてはその心労察してやみません。新型カメラの発表でキャッキャウフフして良いものかと悩みましたが、わたくしはガジェットお嬢様。わたくしまで応援をやめてしまっては当家の沽券が許しませんことよ。
話を戻しますわね。
2020年はカメラの年、そう予想していたカメラお嬢様、ガジェットお嬢様たちは2020年に合わせるように財閥のキャッシュフローを調整していたところカメラ業界をリードするSONYがやりやがりましたわ!
2019年2月SONYは新型カメラα6400を発売開始しましたの!!!!!
これにはカメラお嬢様、ガジェットお嬢様だけでなくSONY以外の各カメラメーカーも驚愕したはずですわ!
SONY α6000シリーズと言えば従来型レンズ交換式デジタルカメラの構造を簡略化しミラーレス型レンズ交換式デジタルカメラですの。その当時SONYが発表したときはNEXシリーズとブランディングしていましたわ。
ミラーレスカメラのはしりは医療光学機器のOLYMPUSと総合家電メーカーPanasonicが提唱したマイクロフォーサーズシステムですの。
ミラーレスカメラ、早い話がカメラ界のスマートフォンだと思えばよろしくてよ。従来型のガラケーからスマホへ変わった感じだわ。
でもSONYのミラーレスカメラはマイクロフォーサーズシステムよりも被写体からの反射光を受け取る撮影素子センサーの面積が大きく写真の画質を考えれば、面積がより大きい方が有利なのですわ。
そのシステムの最新直系と言えるのが2019年2月に発表されたSONY α6400というカメラだったのです。
誰もが予想していませんでしたわ。何故ならオリンピックイヤー2020年に新型カメラを発表するのがベターだと誰もが思っていたから。どんなに早くとも2019年終盤の冬ボーナスシーズンだろうと。
しかしSONYはそうしませんでしたわ。業界をリードする者としてSONYが一番最初に新型カメラを発表するという熱意の現れ、そしてしたたかにも他のカメラメーカーを出し抜いたんですの!
そしてそのα6400は早くリリースするからと言って手を抜いたものではありませんでしたわ。特に注目すべきはYoutubeの流行などによって需要が高くなった動画撮影機能ですわ。
α6400は最上位機α9Ⅱと同じ画像処理エンジンBIONZ Xを採用しつつ、今やYouTubeでは当たり前となった4K30FPSで動画を撮影できましたの。
しかも価格はコンパクトなレンズと、遠くまで撮影できるズームレンズが同梱しているダブルズームキットで約14万円、キャンペーンで2万円のキャッシュバックが付いて実質約12万円で購入できるという価格設定でしたの!!!
既にレンズを所有しているならレンズなしα6400本体で11万円、2万円キャッシュバックがあるわけですから9万円ですわ!!!
この凄さわからないかも知れませんが、その当時の最上位機α9Ⅱはレンズなし本体で55万円でしたのよ。まったく同じ画像処理エンジン搭載しているのに。
画像処理エンジンBIONZ Xの威力は凄まじく、オートフォーカスの速度は最速0.02秒、しかも顔認識オートフォーカスの進化型である瞳オートフォーカスが搭載しており、この瞳オートフォーカスはなんと動物にも適用できてしまいますの!ネコちゃんもピントがバッチリで撮影できてしまいますわ!
しかも前述したとおりYoutube需要に合わせた4K30FPS動画が撮影できて、背面ディスプレイモニターは上方へフリップして自撮りにも対応していますの。これをカメラ本体価格実質9万円でやりのけたのはその当時α6400のみですわ!!!
増田お嬢様たちから「あら貴女gatekeeperですの?」とツッコミを受けそうですけれども、α6400を見たときカメラお嬢様すべてが本当に驚愕したんですのよ!!!安すぎるって!!!!!
しかも開いた口が塞がらないのはSONYの快進撃は止まらないって部分ですの。
α6400の早期登場は2020年以降のカメラの基本性能を決定付けてしまったわ。SONY NEXシリーズがiPhoneだとするならばα6400は時代の変わり目を代表するiPhone Xのような位置付けだと思えば良いわ。
2019年後半に入ると今度はα6100とα6600を発表するという追い打ちをかけて来ましたの!
特にα6100はα6400を元に基本性能を低くすることで価格を抑えつつも、画像処理エンジンはBIONZ Xのまま。0.02秒のオートフォーカス、瞳オートフォーカス、4K30FPSを使えてダブルズームキットで12万円ですわ。
もちろんキャッシュバックもあって、キャッシュバック1万5千円、ダブルズームキットが11万円を下回る価格で買えてしまいますの。本体のみですとキャッシュバック適用後実質7万円ですわ・・・SONYやりすぎ・・・。
もちろんこの状況を他のカメラメーカーは指をくわえてみていたわけでなくFUJIFILMがα6100と同価格帯のX-A7をぶつけて来て面白くなってきましたわ。
2020年に入るとα6400と同価格帯のFUJIFILM X-T200を発表し熾烈な競争を繰り広げていますの。
カメラお嬢様、ガジェットお嬢様の中にはSONYのソリッドなボディデザインや機械的な画質を好まない方々もいらっしゃって、2020年以降の基本性能を抑えつつSONYとは逆張りしたかのようなコンセプトを持つFUJIFILMは注目株ですの!
もちろんレンズ交換式デジタルカメラで動画を撮るという流れを作ったCANON、Youtuberに高い評価を得ているPanasonic、一風変わったコンセプトでお嬢様の心を離さないSIGMAそしてRICOH(PENTAX)、動画に消極的な点が不安視されている眠れる巨人NIKON、カメラ女子ブームを生んだOLYMPUSなど、SONYの好きにさせないというライバルは盛りだくさんですわ!