「エクスキューズ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: エクスキューズとは

2013-08-26

高橋洋一はだしのゲンけしからん

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36798

表現規制ライフワークとする人たちはこれまでの議論を踏まえ、有名作家の作品への言及は避けている

今の時代、有名作品が原典のまま見られない事態になれば大きな議論を起しかねない

また左派系と右派系の混合なので、意見合致の為に実利的な目標がかかげられる

(例えば都条例の時に男性向け女性向け双方の未成年近親相姦ネタやり玉にあげ、未成年への道徳的な規制を強くアピール)

なので古典的な作品よりもエログロ主題とした新しい作品を掲げ「これを子供世間様に見せられるか?」と世に問う

一方表現規制反対の活動をしている人たちも

手塚治虫の一部作品やデビルマンといった過激な描写が含まれる名作が失われる懸念をエクスキューズにはするもの

一般、エロ同人様々な作家が集まっているためか、新しい作品が生まれ発表する権利守る思想的な理想の他に

規制に伴い日本漫画産業の巨大なピラミッドが失われる実利的懸念を掲げている

ただ世間の厳しい目に晒された世代も多く、世間様との折り合いをどうつけるかという内部議論も絶えない

そんな息も詰まるつば迫り合いを見てきて、自分は色々賢くなったつもりがしていた

ところがどっこい高橋洋一先生(それと発端の活動家)のような門外漢はそんな事知ったこっちゃない

資料のあいまい旧日本軍の蛮行描写がけしからんと言うために、残虐な表現を閲覧規制肯定の建前に持ってきた

暗黙のうちに避けてきた有名作品叩きをあっさりやってのける様に、規制反対派の俺も図らずとも痛快さすら感じます

から橋下や石原ウケるんだろうねとか改めて思いました

2013-08-24

超音速のMS少女から20

月刊"Model Graphix"誌上で、もっとエクスキューズの少ない(というか皆無の)ページは明貴美加の『MS少女である

ミリタリーやオート・モデリングはいわゆる"大人のホビー"としての正当性を主張し、

キャラクターモデリングは"メディアミックスがどうたら……"と詭弁をたれることが可能(僕のことだ)でも、

MS少女』だけは説明が難しい。

「キャッ♡♡」の前には、どんな言い訳も成り立たない。一網打尽。万事窮す。


ということはすなわち、『MS少女』が、模型雑誌といういわゆる"病気"の世界の、

そして僕らの欲望の、もっとも"生"な部分であるということだ。

MS少女にの生理的拒否反応を示す"良識的な"ミリタリー・ファン(じゃあ自衛隊にでも入ればいいのに…)が多いのも、

明貴美加の『MS少女』がその部分を、無邪気に暴露してしまうからに違いない。

(そして明貴美加の『MS少女』の存在の真の凶暴性とは、

社会派でもある宮崎駿御大と同じ雑誌に連載されているという事実なのである。)


この8年の間に、もともとの『ガンダム』というブランドも、あの手この手で消費され続け、

TVアニメーションとその周辺のトレンド自体も二転三転している。

それどころか、ビデオアニメゲームソフトメディア自体が拡散しつつある。


しかし、メディアバリエーションは数々あれども、

その内容はつまるところは"メカコスチュームつけたキレーなネーちゃん"に尽きてしまうのである

とくに最近は、後者さえあれば、前者は"魔法"や"スポーツ"でも代用できる。

前述したとおり、明貴美加方法はあまりに"生"なので、

世代にかかわらず「ファンである」と口にするのが気恥ずかしい。

だが、一見大人向け…とかシリアステーマ(もし、あれば…だが)の作品も、

それを抜いてしまえば、つまるところ残るのは、『MS少女』と同じなのだ

いや、それどころか、ヤマトと森雪、ガンタンク死語)とセイラさん、

ガンシップナウシカナイト・オブ・ゴールドラキシス…、

過去の名作/ヒット作も実はこの鉄則を守り続けているのであった。

まり、『MS少女』の存在は、一見TVアニメ副産物のように見えて、

明貴美加自身が知ると知らずとにかかわらず、

この8年間のアニメーションというジャンクカルチャーの、

実はかなり正確な批評として機能していたことに気がつかなくてはならない。

MS少女』を貧しいと批判する者は、

実は(量的にはともかく精神的に)かなり貧しい我々のアニメ文化を、

知らず知らずのうちに語っているのである

そして、その文化の本当の名は"特筆することのなさ"という文化であり、

そこに童話の『裸の王様』の中の聡明な少年のように君臨しているのが

明貴美加と『MS少女』だという印象なのである

最終的に笑われているのは僕のような

"特筆することのなさ"にまぎれもなく属しながら、

"特筆することのなさ"すなわちストレートさの意味と力を

理解出来ない者なのかもしれない。



村雨ケンジ「"特筆することのなさ"の普遍性

超音速のMS少女 明貴美加ファーストイラストレーションズ』(大日本絵画、1994)より

http://www.amazon.co.jp/dp/449922635X

(ただし、ブラウザ上での可読性を考え、引用者が適宜改行を加え、

段落間にスペースを挿入した)


ストパン」「ガルパン」「艦これ」とミリタリー美少女ものが大流行で、

ラノベでも「IS」分校が毎月のように刊行され、

あるいは宮崎御大妄想だだもれな「風立ちぬ」が絶賛公開中の現在に、

この文章を読むと、なんかいろいろ感慨深く思えたので引用

2013-07-21

間違っているのはkyo_ju。でも主張がおかしいのはMidas

これな

Midas

私は「スターを使って何かを表現する事自体迷惑」でなく『引用スターを使って何かを表現すること自体迷惑かどうかの判断は元の文を書いた人に任されてる(ブログへのコメント非表示と同じ)』と言ってます

これは全くその通り。なので「はてな利用規約解釈としては、Midasが正しい。」のだけど、この事実をもってしてMidasの「ルール違反だ」との結論を導く主張の部分がおかしいんだよね。

これはつまりはてなスター」のシステム性質上、他ユーザースターを消したりする操作をする事ができないから(運営管理者権限DB直接操作スターを消す作業をやるから)こういった規約になっているのであって、別に「当該ユーザーの申告で問答無用に消せる」事自体イコール「それをはてな言論活動でないと認定いたしました」では無いのだからね。

実際運用側として「各々のユーザー誹謗中傷までは行かないけれど投げかけられたくない言葉」をいちいち把握して判断する事なんて「面倒でしょうがない」じゃん。ただでさえ「はてなスター如きでいちいち通報というか申告する」ユーザーって何かと面倒臭そうな人だったり揉め事を抱えてたりする人だったりするのに。

具体例を挙げたら「在りし日のありむーに『サカタク』と引用スター一言」「地蔵に『指摘しました』」とか。結局のところ「運営ユーザー要請で動く事例である以上、立場カテゴリとしてはその他の迷惑行為にあてはめますよ」「こちらではいちいち消して良いかどうか判断するのは面倒なのでとにかく消しますよ」というエクスキューズしかないのだよね。

そもそも上のMidasのコメント自体「(引用付きのはてなースターを消す事は)ブログへのコメント非表示と同じ」だと言っている。だったら「はてなスターブログへのコメントと同じ」だという認識しているのでは無いのか?と思ったんだよね。

さらに、元の文を書いた人が(それが迷惑に思うかとかは無関係に)消せる・非表示にできるという点では、はてぶのコメントだってユーザー配下ブクマ(b.hatena.ne.jp/「ユーザーID」)のコメント一覧ページに於いては「このブックマーク一覧の表示を制御」で「ブックマーク一覧を非表示」にしたり「特定ブックマーク非表示」にしたりできるわけで、それって自分で消すか運営に申請して消すかの違いだけで後は同じじゃん、っていう。

Midasお得意のコメントPermalinkメタブクマコメントだってブクマ元のユーザーは「問答無用非表示」可能なわけで、だったら、それってイコールルール違反」だからなの?って話なわけで。

まり関係無い話かも知れないけど、そもそも「コメントを伴わないはてなスターについては嫌がらせ迷惑行為判断することが困難であるため」という例外条件が変だと思うんだよ。

「無言&連打スター」による嫌がらせって、はてなスター当初からあったわけだし、わざわざ何で「例外原則設ける必要があるのかって事なんだけど。

別に普通に「どんなスターでも申請があったら削除」で良くないか?と思うんだけどな。

http://anond.hatelabo.jp/20130830235853

http://b.hatena.ne.jp/entry/185948042/comment/comzoo

2013-06-20

http://anond.hatelabo.jp/20130620144122

本気で怒られるとは思ってないくせにエクスキューズを挟む奴も殴っていいのかな?

2013-06-17

シャラップ問題のもっとポジティブなとらえ方

から日本人権がおくれてるとかそういうのじゃなくて

1) 事業部長に「何言ってるんですか!そんなこと言うなら自分でやってみればいいじゃないですか!」

とか言ってしまっても、落ち込まずに

「まあ、国連の分科会で言ったわけではなし。あんなにエライだってついついああいうふうにいってしまうことだってあるわけだし」

と、セルフエクスキューズ

2) とりあえず英語で相手を(まずはその刹那だけでも)シーンとさせるには、シャラップは絶大な効果を発揮する

なんかこう前兆アリゲに徐々に盛り上がるのではなく、突如、「シャラップ」と言えばその場は確実に誰も何も言わなくなる

念の為に二回繰り返すのがベター

3) 英語誤用がへる

高校生とか若い頃にあの動画を見れば「あー、シャラップって間違っても使うとまずいな。フォーマルな場では」

となって,ビー・クワイエット・プリーズ。とか後進のものもの語彙が豊かになる

それはそれでハッピー

まあそんな感じでとらえましょうよ、われわれしもじもは

2013-06-11

AKB0048見た。オタクマイナー作品を持ち上げすぎる。

面白風味なだけ。

せいぜい65-70点くらいのアニメ

オタクの中には100点付ける奴がいるかも分かんないけど。

よく居るよ、しょうもないアニメでも自分が認めたら100点付けちゃう奴。

ダメだろ、そういうのは。

なぜなら自分被害者からです。

おまえらが薦めるからアニメを見て、AKBの曲を口ずさむようになりました。

キモいです。


オタクが薦めるアニメ作品は地雷ばかり。もう信用しない。

特に「周りで見ている人が少ないけど」というエクスキューズ付きの時には(0048のことだよ!)。

AKB0048流行ってないんでしょ?ソフトの売り上げもそこそこみたいだし。

それなのにやたらと騒ぐ。

散々持ち上げておいて飽きたのかトンズラこいた奴もいる。


そもそも、本当に0048が欲しかったの?

欲しいもの別にあって、似たものでノドの渇き癒しているだけでしょう?


どうなんだよ?

2013-06-07

http://anond.hatelabo.jp/20130607191546

解になってないけど、どちらも嫌われる。

傾向が顕著になった時点で人は嫌われるものなので。

Aなら今後も仲良くやっていきたかったのに居なくなった事を嘆く、

Bなら自分の我侭で自分の話したい場所別に作ったら人が来てしまっただけというエクスキューズをはっきりさせる。

結局腹芸うまい人が好かれるので、その分類ではどちらがとはいえない。

2013-05-26

http://anond.hatelabo.jp/20130526211710

結局最初にごちゃごちゃ前提つけたのは単なるエクスキューズで、

実際はそんなこと全く考えてなくて「全てにおいて俺の考えが正しい」と思ってるってことだよね。

こういう人が上にいると下はみんな苦労してそう。

もちろん表面上は持ち上げるから、本人は全く気づかないわけだが。

2013-05-23

乙武氏の問題じゃなくてメディアリテラシーの問題

乙武氏と店長さんの証言・認識に食い違いがあるまま、(正しく覚えてないとエクスキューズまでついてる)乙武視点の主張を疑わずに話を進めている人が見受けられるのだけど、それがまずいと思った。

もし自分が、何かの誤解で乙武から同じようにクレームを頂いてしまうような状況を想像すると非常に怖い。

2013-05-07

http://anond.hatelabo.jp/20130507160407

Naoki Takahashi

問題は、彼がそれを適応がどうだの進化論がどうだのと疑似科学的主張にかこつけているところだ。

俺はほとんどそこにしか突っ込んでないんだよ。科学としてそれはダメだとね。

 

シロクマはそれを「科学であるとして主張したのかな?

どの記事についての話か確認したいのでソースを出して欲しいんだけど

NaokiTakahashiくんが「社会反映論」を「芸であり文芸批評であって科学ではない」と規定して許されるなら

「芸であり科学ではない社会批評だってアリだと思うがね

もちろんそれを科学として公開した場合はアウトだけどな

 

 

読む側がシロクマ本業に目を奪われて

精神科医なら科学的な根拠を持って発言してくれよ」と期待するのはわかるし

一般人に比べて厳しい目を向けられるのも致し方なしと思うが

医者だってサブカル批評家/一ブロガーとして読み物を書くことがないわけじゃあなし

本人が科学ですと言っていない文章にまで科学的実証性を求めるのはネタマジレスだと思うね

そもそも、そういうNaokiTakahashiくんだってプロライターであるからして

一般人より発言責任が重いということも言えるわけだが

「そんなの知ったことか。いつでもプロとして発言してるわけじゃねーよ」という態度でいるのではないか

 

 

それでもあくまで目くじら立てるなら、NaokiTakahashiくんの「社会反映論」()にも相応の論拠は必要だよね

たとえば、「陵辱マンガオタクいじめオタク蔑視オタク抑圧を割と素直に露骨に反映してきたもの

この前提となる

 

オタクイジメオタク蔑視、オタク抑圧という社会現象は本当に存在するのか

存在するとしたら具体的にどのような状況を言うのか

・その社会現象に晒されているオタク層と、「陵辱マンガ」の主要消費者層がどの程度一致しているのか

 

そこから厳密に規定しないと「論」とも言えないわけだろ?

サブカル芸だから」というエクスキューズで許されると思っちゃあいかんわ

というか、それが許されるなら、他のブロガーの「芸」だって同様に許されて当然だな

から他人に厳しいルールを課すなら我が身を振り返れって言ってるのw

2013-05-05

http://anond.hatelabo.jp/20130505153020

Naoki Takahashi

いや、だから、俺は売れるから女が対象のものを書いているだけであり、

「それでも彼の憎悪性的虐待を加えて無力化したいという嗜虐欲求は、

ほとんど「女性」だけに向かう」なんて言われても、俺の嗜好と関係ねえよ、という「自分語りなのだが。

https://twitter.com/NaokiTakahashi/status/330942710166978561

 

「俺は男をイジめる話が書きたいんだけど売れないから陵辱エロゲ作ってます。俺の嗜好とは関係ないんです!!」

話がずいぶん変わっちゃったなw

「陵辱マンガエロゲ」がどれだけイジめられっこ(NaokiTakahashi本人を含め)の愉悦にうったえるか?ってゆう話だったのにねw

 

 

「なんかもう、許して欲しい、それでアリバイになる、鼻歌歌いながら無力な女の子に馬乗りになって

顔面ボコボコにする表現正当性の根拠になるのなら、サブカルちっくなシロクマ的な心理分析を導入しちゃおうかなっていう、

楽になりたい気持ちがあるんですよね。」ってことだろ。この一連のツイート

http://anond.hatelabo.jp/20130504192147

暴力衝動の大半が女性に向かっている自覚があるからこそのエクスキューズであり心理解説だよね

今、俺にツッ込まれたから、「男も虐めたいんだから誤解しないでよネ!!」と焦ってるだけw

 

 

とは言え、シロクマ本人から「陵辱マンガを消費するオタク男性心理」なんて分析されたら

(主旨は http://anond.hatelabo.jp/20130504192147 とそっくり同じでも)、転げ回って発狂するんだろうけどネッwww

2013-04-29

動物実験って、よく考えたら微妙な問題だよな

たいてい動物実験が話題になるときって過激な団体が無茶したときから、「動物実験反対派」の主張が肯定的に報道されることって少ない気がする。

http://b.hatena.ne.jp/entry/togetter.com/li/493443

たとえばこれが「穏便に申し入れて」「高校側が拒否した」とかなら、ニュースバリューも無いしね。

ただ、ブコメとか見てると、たまに妙な意見が書いてあることがある。

・この団体事務所の近くの水たまりという水たまりにボウフラを投げ込んでやりたい

・「アカムシの解剖」は、少なくとも、「ゴキブリ殺虫剤をかける」より残酷行為ではないはず。学校での動物実験に反対する前に、まず殺虫剤の不買を呼び掛けてみろよ。

別に彼らがほんとにそう思ってるってこともないだろうし、単なるレトリックなんだろうけど、やっぱり気になる。

Aを反対するときに、Bも反対しないのはダブルスタンダードから、そっちも批判すべきだ、というのはわかるけど、

それは直接に動物実験賛成を意味しない。

露悪的に言うなら、

「過激な団体に無意味な攻撃を呼びかける声明を出すことで、相手に正当性を付与する」

「ほかにも攻撃対象がありますよ、と被害を広げようとしている」

とかね。

まあ、それは本筋じゃないわけだ。どっちかというと、これに近い。

ところで高校の動物実験って誰が倫理性を担保してるんだろ?個々の高校(ひいては生物教師)を攻撃されたら抵抗するには負担が重いと思う

別に拾ってこないけど、良く動物実験に対する批判まとめみたいなののブコメに以下みたいな意見が乗ることがある。

  1. 動物実験に反対するなら、人体実験に移行しろってことか
  2. 動物実験によって、科学が発展してきたのは事実
  3. 動物実験の利点は無視するのか
  4. 動物実験は過度に苦痛を与えるわけではない。必要実験しかしていない。

でもこれらは、倫理に対しての回答にはなってない。

というのを、無意識的に前提としておいていないと成り立たない。

程度だと、かなり注意しないと動物実験正当性を説明できなくなる。

あー、判りにくいか

動物」を「ユダヤ人」に、「人間」を「ナチス」に置き換えると、上の4つの意見が途端に醜悪なモノに見えてくるだろう。

(もちろん、ユダヤ人動物的だとかそういうことを言いたいわけではなし、適切な置き換えでもない。

 「ユダヤ人を使った実験科学が発展したのは事実だし、ナチス危険さらさずに実験する方法がほかに無い」とすれば、

 「科学発展の速度」や「最低限の実験」ってのが倫理の説明でのエクスキューズにならないのを理解してもらうためだ。

 「ユダヤ人にも権利を」という主張をしているのが動物愛護団体だ、と理解するのが、動物愛護団体共感できない人には判りやすいと思う)

動物実験での倫理の問題って、微妙なんだよな。

実は、さっき不適切な例示だって言い訳しながら使ったユダヤ人とかナチスってのは、あながち無関係でもない。

動物実験の話をすると必ず出てくるヘルシンキ宣言ってのは、そもそもがナチスによる人体実験反省から来ている。

人間を対象とする医学研究は、科学的文献の十分な知識、関連性のある他の情報源および十分な実験、ならびに適切な場合には動物実験に基づき、一般的に受け入れられた科学的原則に従わなければならない。研究に使用される動物の福祉は尊重されなければならない。

ヘルシンキ宣言 B-12

日本医師会ウェブサイトhttp://www.med.or.jp/wma/helsinki08_j.html )

これは要は、動物の福祉は尊重しつつ、人間の福祉よりは制限されたものだぞ、と宣言しているわけだ。

人間のほうが動物よりも上だとする宣言だとも言える。

ブラックジャックだって人間をほっぽっといてイルカを助けたわけではない。あの作品にすら、明確に優先順位がある。

動物人間と同等に扱うのは、個人的には狂ってると思う。

オレは「狂う」というのを、一般からずれてしまった、と定義しているからだ。

少なくとも日本社会では動物人間とは違うものだとされているし、知っている限り西欧諸国もそうだから、「一般的に人間動物より上」と思っている。

から、オレも、人間は明確に動物よりも上だと思っているし、

ペット家族同然とは言っても、家族ペットのどちらを助けるかと問われたら、迷い無く家族をとる。

ただ、動物が虐げられすぎるのは良くないという意見もわかる。

そういった話を全部棚上げにして、「動物愛護団体手法」だけに触れるやり方は、教育機関ではとれないんだろうなーと思ってる。

(過激なことをする団体の主張は取り合う必要は無いというのは一つの方針だけど、動物実験正当性はそれとは別に教育に取り入れないと自然に身につくものでは無いと思ってる)

から動物人間と同じような権利を得るべきだって団体は、オレはおかしいと思ってるが、

そういう主張をする人たちに反論したり正当性を主張するときには、かなり注意しないと、全く意味の無いこと言ってることになる。

そりゃ、ユダヤ人への人体実験をやめろって主張している団体に、科学の発展がーとかナチス安全がーって言っても伝わらんだろ。

そしてそれを、いまいち理解できていない高校生には、経緯を含めて考えてもらうのが教育だと思ってるし、

その正当性倫理性の担保)の説明を、一介の高校に期待するってのは、かなり厳しいと思う。

どうすんのが良いのかねー

2013-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20130412231956

それだったら救いがあるんだけど、企業ガチコミュ力を求めてると思うよ。

採用側も何を基準に人を測っていいかからいから、自分を良く見せる能力に長けた何となく優秀っぽい人材を求めてるんだよね。

コミュ力を求めるのは明確な判断基準を持たない無能な人事のエクスキューズ

だけどそういうクソったれな現実の中で上手くやってくしかないんだよな。

2013-04-03

アスペルガーが嫌がられる本当の理由 』の邪悪錬金術

http://anond.hatelabo.jp/20130402215709

この記事について。

私はただ一つ「この記事には論理誤謬があり、なおかつその誤謬によって害が引き起こされる可能性が大いにある」という話をしたいと思います。健常者がどうのアスペルガーがどうのという話ではありません。まあ書きながら考えるので変なところに着地するかもしれませんがとりあえず目指すのはその辺です。以下本文。



まず、「健常者にも色々いる」とご自分で述べておられますね。
それにも関わらず、「だからアスペルガーは嫌がられるんだよ」という主張の論拠として使われているのは知人のアスペルガー男性エピソードのみ。アレかな、「アスペルガー症候群にも色々いるんですよ^^」っていうツッコミ待ちの記事なのかな。

「私の知り合いのアスペルガーが嫌がられる本当の理由」という題名でもないしそのように解釈できる文言が本文中に書かれてもいない以上、「こういうわけなのでアスペルガー(の人間普通皆)嫌がられるんだよ」という意味しか解釈できませんよね(論拠は筆者の会ったことのある「アスペ男性たち」の印象と、たった二人の人間エピソードだけだけど)。すくなくとも筆者の方はそのような意味をこめて書かれたと解釈したんだけど、違ってたら申し訳ありません。

まあ自分で「自分医者でもないしアスペルガー100人に会ったわけでもない」と丁寧に注をつけておられるし、「アスペを全否定はしない」とまで書いていらっしゃるので、この題名はどちらかというと人を釣るために極端な題名をつける技法の一種ではあるのでしょう。
しかし、「アスペを全否定はしない」のくだりの直前まで「アスペルガーは~」「アスペは~」と相も変わらず「普通アスペルガーはこうなんだよ^^」とでも言わんばかりの叙述が頻出していますよね。というか全編そうなんだけど、「健常者はこうなのにアスペってほんと迷惑だよね、困るよね^^;」という記述、論調になっています。実際に読み取れるのは「私はこうなのに知り合いのこいつらはこんなやつらなんだよね、困るよね^^;」という内容だけであるにも関わらず、一般論に見せかけようとしています

まり、この筆者は、「自分VS自分の知り合いのアスペルガー」の構図を「健常者一般VSアスペルガー一般」という構図に敷衍しようとしているんです。
自分は「自分VS自分の知り合いのアスペルガー」という例しか知らないにも関わらず、「健常者一般VSアスペルガー一般」として、あまつさえアスペルガー一般」を悪であるかのように語ることは紛れもなく邪悪錬金術です。比喩を使わずに言うと、詭弁です。自分の「知り合いの困ったアスペルガー」という個別事例を「アスペルガー症候群人間全般は困る」という大きな空想に仕立て上げる言葉錬金術は、意図的にやったならば紛れもない邪悪です。この「自分医者でもない~」や「アスペを全否定は~」のくだりは、この邪悪錬金術ごまかそうとする、実の伴わない、卑劣エクスキューズであると言わざるをえません。


……とここまでかなり過激な言葉を使ってきましたが、これは「アスペルガーが嫌がられる本当の理由」が書かれた意図をまあ悪いほうに解釈した場合の話です。よりマシなほうに解釈するなら、この筆者さんは<早まった一般化>の罠にうっかりはまってしまったものとも考えられます。<早まった一般化>とは、要するに「X高校の生徒Aは不良だった。X高校の生徒Bも不良だった。したがって、X高校の生徒は全て不良である」とやってしま論法のことです。当然ながら論理的に妥当ではありません。しかしよくやっちゃう誤謬からこそ名前までついているのであって、うっかりやってしまうことがあるのは仕方ないともいえます


しかし、これを「仕方ないねー、次から気をつけてねー」で済ませてしまうことはできないと考えます
なぜなら、意図的であれうっかりであれ、「アスペルガーが嫌がられる本当の理由」が「ある特定のグループ人間妥当な根拠なくdisり、彼らの悪印象を植え付ける」ものになっているからです。
妥当な根拠なく」というのは上段に述べたとおりです。
筆者は「自分の会ったことのある男性アスペルガー達」の話を「実際の、正しいアスペは~」と、何故かアスペルガー全般の話としかとれないような言い方で敷衍しています。そして、「だからアスペは嫌がられるんだよ!」とdisっています。筆者の方もうっすらマズいと思ってはいるのか「アスペを全否定はしませんが~」とか書いてはいますが、そもそも「アスペが/アスペを」と書いた時点で「アスペ(ルガーの人全般)が」という意味になってしまっていませんか。
これを「うっかり」やってしまったのならば、筆者の方には思慮が足りません。言葉は悪いですが、言い方が悪くて周囲と軋轢を起こしまくりなおかつ自覚できない反省もしない、コミュ障(の一種)と同レベルです。言葉の使い方が悪く、主張の論理妥当性を吟味していないばかりに「X高校のやつらってマジ不良だわーサイアクー」という誹謗中傷になってしまっています。ご自身のためにもお気をつけになるべきだと思います
これを「意図的に」やったのならば、ただの根性曲がった悪人ですね。社会のためにも大人しくしててください。

ここまで書いてきたのは、「自分が知っている個別事例のみを根拠に何故か一般論として特定の人々をdisり彼らへの悪印象を植えつけようとする」のはどうかという話であって、本質的に健常者(というか定型発達)がどうのこうの、アスペルガーがどうのこうの、という話ではありません。ただ<早まった一般化>にはお気をつけを。邪悪意図があろうがなかろうが、あなたが「結果的に」悪人と同じことをしている可能性は大いにあります



おわり。







■■■
おまけ
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↑では「アスペルガーが嫌がられる本当の理由」について、個別事例を一般化してdisる
はよくないとおもいます!という話に(最終的に)なっていましたが、それとは別の視点
でこの記事につっこんでみようと思います特に主張の芯もなく(というか主題から外れた枝葉の話で)論理の組み立てが甘いので本文からは省いた話です。二つぐらい書きます

1、

上でも言いましたが、アスペルガーの症状をまとめたサイトには、

空気が読めない」「裏表が無い」

「一つのことに夢中になる」

アスペは、我々がきちんと説明すればわかってくれる」

と、単純なことだけが書かれています

これだけ読むと、天然ボケかわいい人、という感じで、

頑張れば楽しくつきあっていけそうな気がします。

思わない。思わないから。その説明読んで天然ボケかわいい人と思うのはあなただけ。

まああなただけというのは言いすぎですね。人によってこの説明文から受ける印象は分かれるだろうということです。で、人によって印象の分かれる説明文に関して自分の感じた印象を述べるところまでは何の問題もありません。が、この後にこう続くんですよね。

でも、実際はそういう単純なことではなく、

・健常者がアスペに状況を一生懸命わかりやすく説明しても、アスペは理解できないし、

 意見を曲げずに屁理屈を返す。口が達者。こっちが強く言えば逆ギレし、怒鳴って癇癪を起こす。

価値観根本的に健常者と違う。

これが、正しいアスペルガーの症状の説明であり、

以下アスペルガーdis。この辺の記述が個別事例なのにアスペルガー一般の話として語られている以下略という話は上段を読んでいただくこととして、この一連のくだり、実はこんな構造になってるんですよね。

    • 人によって印象の分かれる説明文に対して、肯定的な感想を述べる。

    • その肯定的な感想を覆すことで続く内容に大きな落差を作る

    ここ、2. 以降の内容(「でも、実際にはそう単純なことではなく~」以降)をより悪い印象にするために、本当は印象の分かれる説明文について、わざと「こういういい感じに見えますよね?」と持ち上げているんです。まあよくあるレトリックはいえ根拠レスdis効果的に演出するために使われるとつっこみたくもなるし筆者に悪意が感じられそうになるので困ります

    別に悪意とかなくても無意識に使われがちなレトリックなので上段でこの筆者に悪意があると断定するのは避けたんですが、私最初は「ドーモ、元増田=サン。悪の増田滅ぶべし」って感じで書いてたんですよね。それはこの辺が原因でした。

    でもこれ2回もやってるんだよなーこの人。



    2、「価値観が違う」ことが分かってなければ「価値観が違う人に説明」などできない

    この筆者の方は、アスペルガーのお知り合いとコミュニケーションするに際して、かなり「惜しい」感があります。すなわち、

    価値観根本的に健常者と違う。

    と「感じて」はいるようなのですが、「分かって」はいないということです。

    このアスペルガーのお知り合いの方たちは、被害者、もしくは自分が庇った加害者の気持ちでさえ、他人の気持ちがまったく斟酌できなかったようですね。それは私も記事から読み取れました。心中お察しします。

    しかし、このアスペルガーの方たちが、筆者の方の説明に納得せず暴走し続けていたのは何故なのか?これも筆者の方が仰っているとおり、「価値観が違う」からなんでしょう。(このアスペルガーの方の価値観が「根本的に」「健常者と」違うかどうかは断然議論の余地がありそうですが、それはまた別の話しになるのでさて置きます。)

    では、「価値観が違う」ってどういうことなんですか?

    価値観が違う」ということは、この場合「筆者の価値観に基づく説明では、アスペルガーの知り合いを納得させることはできない」とういうことです。なんだ当たり前じゃんと思いますか?ですが、これを元にすると、先に筆者の方も挙げていた「アスペルガーの特徴」の解釈が違ってきます

    アスペは、我々がきちんと説明すればわかってくれる」

    これです。

    この「きちんと」が曲者だったということです。

    筆者の方は、「きちんと」説明できていません。

    筆者さんのエピソードに出てくる「アスペルガーの知り合い」、すなわち「価値観の違う相手」に説明し納得してもらうには、「相手の価値観に基づいて納得できるように説明」する必要があります。これは相手がそのアスペルガーのお知り合いでなくとも一緒です。自分善悪の判断ができない子供に「あなたのお母さんが、それはダメって言ってるよ」とさとしたり、宗教が違う人間、住んでいる文化圏の違う人間にどうにかこちらの事情を分かってもらおうと四苦八苦したりするでしょう。そんなときにひたすら大人の価値観自分宗教文化圏価値観に基づいた主張、説明のみで分かってもらえるでしょうか?

    アスペルガーのお知り合いの価値観のもとでも分かってもらえるように説明した、と取れる文章は残念ながら記事のどこにもありませんでした。ならばわかってくれなくても当然ではないでしょうか。

    ・健常者がアスペに状況を一生懸命わかりやすく説明しても、アスペは理解できないし、

    分かりやすく説明した、というのはあなた価値観にもとづいた主観であって、相手に何かを納得させたいのであれば、あなた価値観だけにもとづいた説明などゴミも同然です。相手に理解できる論理になっていないのであればそもそも説明になっていません。あなたの説明が普段普通に通じているように思えるのは、あなたが多数派の価値観の中にいるからであってあなたが正しいからではありません。

    ただ、定型発達の方もとい「健常者」がアスペルガーの方の価値観アスペルガーの方に通用する論理を理解するのは難しい場合が多いと思います。お互い論理的に正しくてもその論理の使いどころがそもそもずれている場合が多いですし、論理ではなく感情に拠るところが増えればお手上げでしょう。筆者の方はアスペルガーのお知り合いを「お世話」しているようですが、それがアスペルガーのお知り合いが円滑に社会生活できるように周囲との人間関係をとりもっている、という意味なのであれば、筆者のかたはそもそもその「お世話」に必要な理解の試み、もしくは努力、もしくは能力のものが足りていないのだと思われます価値観の違う相手とうまく付き合おうとする試みに疲れる、もしくはそれができないのであれば、無理に「お世話」しようなどと思わずできるだけ相手と付き合わないようにするのが最善ではないでしょうか。

    少なくとも、やるべきことはこんな破綻だらけのdisではないはずです。

    2013-03-21

    http://anond.hatelabo.jp/20130321130829

    逆に考えるんだそいつは優しくされてるんじゃなく、まともに相手されてないと考えるんだ。

    ここだけの話病気と言うのは本人のみならず周囲にとっても、正面から対峙しない事のエクスキューズになる。

    仕事で最低限必要情報だけやり取りして、あとは遠巻きに無視しておけばいい。

    幻覚が見えてる人間の「虫が!虫が!」とかい叫び無視していいのと同じだ(駄洒落じゃないよ)。

    これが親兄弟ならそんな扱いも心が痛むかもしれないが、増田にとって相手は単なる職場の知人だろう?

    何を言われても意味のある思考の産物だと思わず、「ああ病気でまともな言葉が喋れないんだな」とでも思っておけば、動物の鳴き声と大して変わらんさ。

    2013-03-13

    http://anond.hatelabo.jp/20130116140154

    を、ふと思い出したわけですよ。アニメまおゆう9話の例のメイド姉演説聞いて。

    これはメイド長の説教で言われていた「虫」というのが一体なんなのか、ということに対する一つの資料だ。

    先に言っておくとメイド長の言う「虫」と、メイド姉の言う「虫」には微妙齟齬があるということを前提にして話したい。あまり重要ではないのだけど、要するに師弟関係にある二人の思想家が言ってることは非常に近い所から非常に近いものを言っているが、そもそも別の話ですよ、程度のエクスキューズだと思って欲しい。

    「虫」というのは、そして「人間」というのは、我々現実レイヤーの者にとってもかなり直接的に転写可能な概念である

    現実における彼らとは一体なんなのか。メイド姉の演説を聞いていて、ふと、「まおゆう」批判者よりもむしろ、「まおゆう信者のほうにこそ「虫」は多いのではないか、と思ったのだ。

    自分運命を掴めない存在は虫」とメイド長は言い、

    自分意志を他人に譲り渡して考えることを忘れた者は虫」とメイド姉は言う。

    これを素直にとり、また元記事の文脈に即するならば、「自らの努力で自らの生活改善しない存在は虫」と言うべきなのかもしれない。

    だが、しかし、結局、勇者魔王メイド長が(あるいは、それに代わる存在が)いなければ農奴姉妹は脱走農奴姉妹しかなく、メイド姉妹にはなれない。なれるはずがない。メイド長が言うように、乞食姉妹になるくらいが関の山だっただろう。

    まり彼女は「自らの努力で自らの生活改善できない存在」だったのだ。彼女はそれを「運命」と呼ぶ。メイド長はそれを「自分でつかめ」と言う。

    だが、与えられた運命を掴んだメイド姉は言うのだ。

    自分を、家族を守るため、石を投げることが必要であれば投げるべき。ただし、他人に言われたからという理由で石を投げるなら虫」

    ここだ。最も重要なのはここなのだ

    これを言い換えるとこうなる。

    自分の力で運命を掴めない存在は虫だと言う他人の言にそのまま乗るなら、そいつは虫」なのだ

    その上で元記事の文脈に乗ると、「人間は自らの努力社会を(自らの生活を)改善することが出来る」というテーマに耐えられない人々は、だがそれ故に、実は「虫」ではないのである

    彼らが置かれた現実、そのテーマ根底から覆す現実とは、まさに、守らなければならない家族自分に相当する。守らなければそのまま死ぬだけからだ。メイド姉の該当部分以降を鑑みれば、彼らは、逆説的に虫ではないからだ。

    そしてメイド姉が「虫」と呼ぶのは、それにすら、無痛であることを選び、耐え切ってしまう者のことだ。

    であれば、「虫」というその名は、まおゆうが示した希望の姿にうっかり感動してしまい、その光を盲目的に信じこんでしまった者にこそ相応しいのだろう。

    もちろんまおゆう信者の、ましてやまおゆうを楽しんでいる一般ユーザーの全員がそうだとは言わない。だが、その一部には確実に「虫」がいる。そして彼ら「虫」の姿は、努力主義者、苦行主義者意識の高い社畜、その他諸々の、現代の一部で積極的に害悪に貢献する立ち位置から発せられる言論とダブる所が無いとは、私にはとても言えない。

    それに「耐えられない」と叫び、「ふざけるな」と憤る人々。

    その姿は、石を投げる農民達の怒号に重なるのだ。

    2012-12-27

    ネットは誤解を生みやすいというのは真っ赤なウソ

    ノンバーバルコミュ重要だが統御が難しく、もともと似通った人間どうしがそれなりに仲良くなる程度であればさほど苦労は無いが、

    まったく異なる人間どうしが信頼関係を結んだり、利害関係のある他者と交渉したり、恋人ときわめて親しくなったりしようとすると多大な困難がともなう

    なぜなら、これらはマニュアル化されたやり方が通用しないイレギュラーな状況だからであり、そうした状況では無意識のノンバーバルメッセージ

    自覚して臨機応変にコントロールするというとてつもない離れ業が必要になるのであるドラクエ3にアカイライというモンスターがいたが日本語に訳すと真っ赤なウソである

    しかしよく考えてみてほしいのは、ネットではこうした苦労があまり伴わない。ノンバーバルメッセージが伝わらないかである

    それはそうだがやっぱりネットだと伝わりづらいと思う人が大半だろう?たしかネットではリアルとは勝手が違うので最初はとまどうかもしれないが、慣れればどうってことはないんだよな。

    では何故多くの人が伝わりづらいと感じるかというと、一つにはノンバーバルコミュ依存しているから。もう一つには、バーバルだけど無意識メッセージを伝達することで誤解を生んだりよからぬ本音を伝達したりしてしまっているから。

    前者は解決がむずかしい。ノンバーバルに頼りすぎてノンバーバル無しにはうまく伝えられない人というのは総じてロジックが苦手である。周知のとおり、ノンバーバル文化の差異が大きい。

    チョムスキージェネラルグラマー提唱したがノンバーバルにはジェネラルグラマー存在しない。むろん、不機嫌なときに顔をしかめたりするといった生理的な共通性はあるが。

    海外旅行ですぐ現地人と仲良くなれるようなリア充の友人がいるが、彼は生理レベルでうまくやっている。しかしだ、異質な人間と「深い」やりとりする場合はどうだろう?

    深いやりとりには冒頭に述べたイレギュラーな状況が絡んでくる。そうした場合には、どうしてもロジックが欠かせない。でもさ、ロジック苦手な人って多いじゃん日本人

    ロジック苦手なこと自体はさほど大問題ではないが、ロジックを使わず「言わなくても分かるだろう」式コミュ依存しすぎてるのが問題なんだ。幼少からの長年の習慣ってなかなか抜けないよ。

    そこで二つ目アプローチ。「バーバルだけど無意識メッセージを伝達することで誤解を生んでしまっている」。これを正す。実はこっちのほうが簡単なんだ。

    バーバルコミュニケーションは文字で視認することもできるし、非常にスカスカの内容なんだよね。dogなんてたったの3バイト。3バイトで犬の何が分かる!それが分かるんだよね。共通理解があるから。知識と経験

    視認できてスカスカから修正は簡単。でもどこを修正すればいい?そこなんだよな最後の壁は。多くの人は自分のバーバルコミュのどこに問題があるか気付いていない。

    たとえ気づいたとしても、それは特定の状況に限定される特殊な問題なんだ。だから、修正してそれでおしまいって話でもない。

    たとえば、敬語を使うのが適切かどうか、どんな敬語を使うべきかは状況に依存するので、敬語を習得してそれでおしまいって話ではない。非常にデリケートシビアな問題なんだ。

    賢い大人はこの問題をどう解決してるか?なんと誤魔化しているのだ。自分にはどこかおかしな所があると気づいている人もいるが具体的にどこがどうおかしいかからないし、

    それを直すこともできないから、全部丸ごとオブラートに包んで、人々に受け入れられやすい形でパッケージ化してるんだぞ。もちろん、彼らはこれをほぼ無意識にやっている。

    パッケージ化以外には、囮を作りダミーを叩かせている人もいる。自虐ネタとは一般的には自分の醜い部分を笑いに変える技術と考えられているが、そうではなくて、

    正確に言えば、自分の醜い部分は「巧妙に押し隠して」、仮に作成した欠点を笑いに変えることで醜い部分自体への批判を免れる技術なのである

    たとえば、太っている自分ネタにする人は自分肥満体を受容しているわけでは決してなく、一見自分肥満ネタにしているように見せかけて、それとは微妙に違う「肥満キャラ」を仮設して受容させたり叩かせたりしているわけである

    ほかには、エクスキューズとか予防線を準備しておく手もある。何にしてもすべて同じで、ただ誤魔化しているだけである。決して問題そのものは解決していない。

    まあ解決する必要は多くの場合ないのだが。問題は解決すべきものという考え方は世の中にはびこる非現実的な考え方である

    2012-11-21

    今の会社を辞めるエクスキューズを積み上げるためだけに、仕事をしてる。

    悪いけど、SIerレガシーフレームワークのお守りをするのに飽きちまったんですよ。

    2012-11-18

    http://anond.hatelabo.jp/20121118154548

    言いたい事は分かるけど、それだと議論の舞台が「じゃあ何を以て人間に近いとするの」って所に移るだけだよ。

    人間とどれだけ慣れ親しんでるか? それなら犬や猫が真っ先に挙がるだろう。

    遺伝子的に人間に近い物? それだとチンパンジーを始めとした類人猿だね。

    意思の疎通が出来るような知能がある物? そうなると、イルカや一部の鳥類なんかも候補になるかもしれない。

    でも元増田が本来したい議論は、きっとそんな事じゃあないよね。

     

    次のレスも同じ元増田意見だと思ったからここに書くが、私はそもそも

    >なんで人間だというだけで人権が与えられるかといったら

    >上記の二つの理由からでしょ。

    人間なら法律を守れるから自分の行動に責任を取れるから、勤労納税して社会に貢献することができるから

    この仮定に賛成していない。

     

    話が分かろうが分かるまいが(むしろ世界的に見れば分かり合える事の方が珍しいのだし)、最低限人として扱うと言うのはこういうことだ、というラインが基本的人権なんじゃないの?

    それとも、どこかに元増田の言うような理由が明確に挙げられている? もしそうだったら、私が完全に間違っているので謝ります

    生憎社会学には疎いので、基本的人権という概念の成立がどういう経緯で起こったものか、あまりよく知らないんだ。すまない。

     

    しかし「人間にだけ付与される特別な権利」という発想は、人間中心主義的ではあるよね。元増田の拘っているのはその点?

    個人的には私もそういうのは好きじゃない。他の生物だって敬愛を持って接するべきだと思う。

    でも、基本的人権として考えられるような事全てを、他の生物にも適応するのは無理がある。だからどこかで線は引かなきゃいけない。

    それが人間とその他の生物の間、というのは、まあ妥当なんじゃないかな。

     

    それとも元増田が問題にしたいのは、話の通じない人間を人として扱うべきか、という点だろうか。

    これも難しい話ではある。過去に同様の議論が何万回と繰り返されてるのは疑いないね

    そしてその度に、このツリーで他の人が挙げているような点(小さな子どもは? 回復するか分からない植物状態の人は? 難しい法律は分からなくても日常生活を送れる程度の知能障害は?)について、意見が交わされている筈だ。

    その結果として、「人間であれば全て人として扱うべきだろう、やっぱり」というところに落ち着いているんだと思う。

    一か所でも穴を作れば、エクスキューズを付けて気に食わない奴を締め上げるのは、簡単になってしまうから

     

    それに、そういう人達基本的人権は尊重されるべきだが、話の分かる大人と全て同じ権利が認められている訳じゃあない。

    例えば選挙権自己決定権なんかは、日本では子供に認められてない。

    子供にとっての保護者に当たる物を、意思決定に問題のある大人につけるような、成年後見制度なんてのもある。

     

    しかしまあ、何度でもこういう議論は起こっていいものだろう。何も考えなくなる方がよほど拙い。

    この議論はどう決着するのか、見守ってみるのも面白いかもしれないね

     

     

    追記:

    遺伝子操作による新生物の話を飛ばしてたよ、すまん。

    もし本当にそういう事が起きたら、人権概念、いや人間概念をもう一度ゼロから再構築する必要があるだろうね。

    喧々諤々の議論が何十年も続けられるに違いない。戦争だって起きるかもしれない。

    恐らく、多くの人はそれが何となく分かっているから、人間材料とした実験には非常に慎重になるんだろう。

    だが、今の所その話は現実世界の事ではない。だから基本的人権概念には、キメラ人間の事は含まれていない。

    架空の話を元に、現実人間の扱いについての定義を左右するのは、良くないだろう。

    2012-10-10

    http://anond.hatelabo.jp/20121009155948

    アドバイスにもならないような放言をいくつかつらつらと。

    「悔しいけど、おめでとう!」って祝福してあげてください。

    ウソでもいいから。本人に直接伝えてあげてください。

    あなた親友の仲がいいなら、かならずいい思い出話になるから

    それで、結婚祝いとして何かほしいものを聞いて、送ってあげてください。

    二日くらいかけて考えてもらって。相手が悩んでいるようだったら

    「色々選べるように商品券とかはどう?」って聞いてあげるといいと思います

    結婚式ってそれなりの費用がかかるので、なんだかんだでぶっちゃけ金に準ずるものが一番喜ばれます

    結婚おめでとう!」と書いたメッセージカードを添えるといいでしょう。

    プレゼントを渡すときは送付でも構いませんが、夫婦を招いて食事に招待するのもいいと思います

    親友に奥様の好みを聞いて、それにあわせたお店を選ぶのがオススメです

    当日はできたら結婚式の時のDVDを持ってきてもらいましょう。

    ノートPCを持ち込むか、ホテルの一室を個室にしてもらって上映するのもオススメです。

    お世辞でいいので「○○さん(名前)綺麗だな~いや~もったいないことをしたw」と言ってあげてください。

    • おせっくすについて

    おせっくすは雰囲気を味わうものだと思ってください。

    物理的な気持ちよさはオナニー>>>おせっくすです。

    オナニー目標は達することにあるかもしれませんが

    おせっくすの目的は結果ではなくオンナノコとイチャイチャしたりする過程を楽しむものです。

    達しなくても大丈夫だし、心配だったら予め相手に

    「すっごく緊張してるからいかいかもしれない」と伝えると相手も理解しやすいです。

    予めハードルを下げておくと、達しなかったときは「緊張してるから」でエクスキューズができます

    逆に達したときは喜びもひとしおです)

    ぶっちゃけた話、達するのはオナニーでもできるんだ、と認識しておくとすごく楽になります

    あと、男の子と一度いたしてみるのもいいですよ

    しごきあいっことか。

    • おせっくすについて・2

    上の話とは別にして、増田さんが求めてるのはたぶんおせっくすではなく恋愛なんだろうなあと思いました。

    おせっくすじゃなくて、キッス。

    まあ金持ってれば大抵の場合女に限らず人は寄ってくるので焦らなくても大丈夫ですよ。

    増田さんの場合は事業主な訳ですから結婚相手のパートナーとしては経営能力を重視するのもいいと思います

    結婚別に恋愛感情がなければ出来ないわけではないので

    「一緒に暮らしていて苦痛じゃないレベル」を基準にするといいと思います

    なんだかんだで恋愛結構醒めますので。

    それよりは「料理が上手」みたいなスキルの方が重要

    教えてもらったりもできますしね。

    ある程度事業が軌道に乗ってきたら派遣会社オファー出したり

    アルバイト雇って見定めるのもありでしょう。

    個人的には増田さんより年上で社会経験を積んでいる人がいいと思います

    でも預貯金や事業を狙った結婚詐欺には気をつけてね。

    以上、色々と無責任放言でした。

    2012-09-08

    すでに縁を切った交友関係の葬式に行くか?

    知り合いが死んだ。

    アウトドアスポーツ事故ったそうだ。

     

    問題は告別式通夜に行くかどうかだ。

    その人は大学時代のオタ系サークルの1年先輩で、その後もOB集団

    飲み会や遊びで10年ほどはつるんでいた、かな?

    いろいろあって、我慢できなくなって、その集団からは決別した。

    理由はここに書いた。

    http://goo.gl/8nhLH

    (↑実際にADHDの診断を受けたら、俺はシロだったんだけどね。

      そこは、まあ、話を盛った。

      だって自己診断ではADHDのものなんだもん)

    なんで、とっとと決別しなかったのかって?

    他に同じ趣味集団が見つからなかったのと、あとは、まあ共依存かな。

     

    うーんとね、ハードコアなオタ系サークルってね、

    説明が難しいんだけど、「ラムちゃん萌え萌え~♪」とかそんな

    宅八郎みたいな分かりやすい気持ち悪さは無いかわりに、もっと厄介な

    事があってね。

    「俺のほうが精神年齢が高い」

    「いやいや、俺のほうが社会の道理をわきまえてる」

    っていう、「俺は幼稚じゃないぞ!」っていう防衛意識

    つばぜり合いが凄いのよ。水面下でね。

    しかも、もの見方がひねくれていて意地悪なのがオシャレって

    価値観があるから趣味嗜好をこらしたイジメがはびこる。

     

    知ってる人は『究極超人あ~る』を思い出すといい。

    あれは、あ~る君っていう、無条件にタフで、悪意に対して

    限りなく鈍感ないじめられっ子が居ることを前提にした

    架空ユートピアだ。リアルちょっと違う。

     

    で、結果として、イベント合宿旅行ボードゲーム、なにをしても、

    仕切りと段取りの良し悪しでシゴキというかイヤミというか、

    ダメ出しが飛び交う飛び交う。

     

    この人、あからさまな意地悪は(シラフときは)しない人だったんだけど、

    その代わり、「俺は自分にも厳しいが他人にも厳しい」っていう

    硬派(スパルタン)な自己像が強い人でね。

    バリバリ飛び出すダメ出しに、自分モヤモヤとした怒りを感じてた

    1人だった。

    (断っておくけど、人当たりは良かったのよ。

    自分が認めた人に対しては)

     

    しかも、SFファンダムって、なぜか"酒飲みであることを自慢する"って

    変な文化があってね、

    それで、酒が入ると、カラミ酒、説教酒、意地悪酒のオンパレード

     

    はいまでもそう思ってるんだけど、彼らは酒が入るから攻撃性が

    アップするんじゃなくて、攻撃性を丸出しにするエクスキューズ

    正当化の道具として、酒を飲んでるんだよ。

    あとから、「まあ、酒の席のことだし」って無理やり話を収束させちゃうんだよね。

     

    あるとき、その人のカラミ酒を前にして、

    「あ、ダメだ。

     俺が無能とかマナー知らずとか、それ以前の問題として、これ以上ここに

     いたら、精神的につぶれる

    と思ったから、距離をおいた。

    損耗と孤立を天秤にかけて、後者を選んだんだな。

    その引き金が、彼だった。

     

    でもね、死んじゃったんだよ。

    最後挨拶くらいはしたいじゃないか

     

    それよりも何よりも、いま、ココロにのしかかっているのは、

    「死んじゃったら何にもならないじゃないか!」

    って気持ち。

     

    そりゃ、不愉快なところもあったけど、それでも自己管理能力

    社会性の高さには一目も二目も置いていた。

    連絡を断って10年近くになるけど、あのまま壮年中年になってたとしたら、

    目上からは「使える奴」、目下からは「頼りになる人」と思われてただろう。

    誠実に、かつ巧みに社会勝ち組になることに最適化された人柄で、

    これから人生クライマックスってところだったのに。

     

    人もうらやむ超一流メーカー就職して、可愛い嫁さんを学生時代

    つかまえて、子供中学だか高校だかに行ってて、友人に恵まれて。

    それが一人で海だか山だかで死亡事故だと? アホか!

     

    この年になるまで職を転々として、いまだにボッチで独り者の俺が

    死んだ方が、まだしも世界の仕組みとしてはフェアだ。

    「じゃ、替わるか?」って聞かれたら、うん、断るだろうけど。

     

    我知らず長くなったが、今の問題は、弔電一本で済ますか、それとも

    旧知の人間がたむろしているところに

    「フヒヒ、ご無沙汰してますサーセン

    と顔を出すかどうかだ。

    どうしよう?

    2012-08-20

    http://anond.hatelabo.jp/20120815114749

    はるかぜちゃん子ども正義正論で、色んな理由で何か言いたい大人があれこれ言ってもまともに聞いてもらえる要素がひとつもないんだよな。

    彼女が持ってるものはどれも絶大な正しさがあって、噛み付く方が哀れに見えるし、はるかぜちゃんもそれを燃料にできちゃう仕組み。

    子どもってのは強い。何を言っても最終的には子どもに噛み付く大人でいて恥ずかしくないのっていう批判がつきまとうし

    子どもが言っていることだから彼女の発言の欠落もエクスキューズされる。

    から益田みたいに心が貧しいとかエクスキューズつけないと読んももらえない。

    対抗馬を出したいなら同じくらいの年の子どもに代弁してもらうしかないんじゃねーのもう。

    はるかぜちゃん同意したり持ち上げることで、子ども正義正論理想の世界同調できるんだよな。

    持ち上げてる人のいくらかは、こういう感覚の人いそう。

    2012-08-10

    http://anond.hatelabo.jp/20120810142845

    ファンタジーは非現実的」などという批判を誰が認めているのか。ファンタジー作家は皆、「非現実的なことを書いてごめんなさい、どうしてもこの物語を書きたいので見逃してください」などという懊悩を無意識にでも抱えながら、ファンタジーを書いているとでも言うのか。

    SF作家の数多い自嘲台詞引用せずとも、ファンタジーが非現実であるという批判から逃れられると思っている作家などいない。

    なぜならその批判は事実の指摘だから

    あ、批判って言うのは感情的に責め立てることじゃなくて、「欠陥」の指摘のことね。

    感情的に責められると基本的に「ごめんなさい」一辺倒になっちゃうじゃん。

    から、そのエクスキューズとして「これはファンタジーですよ」っていうジャンル確立があるわけ。

    たとえば児童文学に対しては「大人になって社会に出てみればこんな綺麗事は通じない」といった批判がなされるが、それは「大人をないがしろにするな」という批判にならないのか。

    ならない。

    大人をないがしろにするっていうのは例えば、「この局面でこんな言動する大人いねーよ!」という大人を出すという事だ。

    適当なこというけど、スーパーのガムを黙って持ってきたという盗みを白状したらその場で激昂して子どもを絞め殺そうとする親の話、とか?

    親は子どもの叱り方に気を配るもんだ。そんな過剰な叱り方をしたら子ども反省を経て立ち直ることができない。やりすぎだ、不当で不快な本だ、という事になる。

    逆にそんな親の元子どもが育っていく話ならそれはそれで親の興味を引くだろうが、「子どもに読ます本じゃない」という扱いになるだろう。

    ついでに言うと、「この物語に比べたら今の社会の方がよっぽどきれいごとで動いてる面が多いんじゃないか」と思えるくらい過酷児童文学存在する。個人的な感覚ではグスコーブドリとか童話物語かな。

    子供のために大人の現実を改変しているんだぜ。…もちろん「児童文学は大人をないがしろにしていない」。それは「現実をないがしろにしてでも描きたい物語がある」からではなく「現実に準拠する必要などなく、また準拠しないからと言って蔑ろにしているわけではない」からだ。

    子どもの(理解)のために大人の現実を改変(=噛み砕いて表現)してはいるな。

    ゆがめてはいない。

    児童文学現実に準拠する必要が無いとか舐めすぎなので死ぬといい。

    ファンタジーは非現実的」と「児童文学は非現実的」と「『私モテ』は非現実的」はそれぞれ何の違いもない。

    そう、そこには違いがない。

    違いがあるのは、「ファンタジー児童文学は非現実的なだけだが、『私モテ』は作者の身勝手で書かれた物語正当化するために非現実である」という点だ。

    幼児のやわ肌と大人の皮膚とにどんな違いがあるのか。大人になればナイフは跳ね返せるはずとでも思うのか。人間大人になっても簡単に傷つく生き物なのだがひょっとしてお前はサイかゾウか何かなのか。

    http://anond.hatelabo.jp/20120810115555

    たとえば「児童文学児童を喜ばせる方向に動いていて大人を蔑ろにしているから不当だ」や「日本漫画日本人を喜ばせる方向に動いていてアフリカ諸国民を蔑ろにしているから不当だ」といった主張は常識的には認められないでしょうな。

    そら認められないでしょうな。なぜなら児童文学は大人をないがしろにしていないし、日本の事を描いた漫画海外人間をないがしろにしていないからだ。

    ごんぎつね然り銀河鉄道しかクレヨン王国に至るまで、大体の児童文学において大人はないがしろにされてなどいない。登場人物としてもそうだし、読み手としてもある程度は想定されている。

    子どもに与える本を選ぶために大人が目を通すなんて当たり前だもの。そこで大人目線から「不当故に不快」と判断されたら買ってもらえない。

    ドラえもんアニメに某国人が「日本の事ばかり描いていて某国の事を考えていない」ってクレーム付けたというデマのようだがマジらしいニュースがかなり前に話題になったが、それは一般的に言って日本において展開される物語を描いているだけでその某国を不当に貶めないがしろにしているとは考えられないのでいちゃもん扱いされていた。

    「ある作品が特定の読者を対象としている」と「ある作品が(抗議が認められるほど)対象読者以外の人間蔑ろにしている」がイコールだというのは自明ではな

    い、まさにそういうわけでお前が出した例は全て不適当なんだ。

    反論する側のくせに俺の論理を補強してどうすんだよ間抜けw

    これが例えば魔法の出てくる話だったら、素手の手のひらに火の玉乗せて平気とか既存物理法則まる無視だろう火傷しないとかオカシイ、「現実をないがしろにしている」という批判は成立する。

    その批判は正しい。そして、「その通り現実をないがしろにしているが、そうしてでも描きたい物語表現したいものがあるのだ」という動機が、「これはファンタジーなので、そういう世界なので」というエクスキューズを「ファンタジー」なる物語ジャンル立ち上げと共に用意させる。

    それでも批判を免れたことにはならない。「ファンタジーは非現実的」という指摘を跳ね返すことはできない。

    そして、特に性的な欲望の物語に顕著なのだが、ある種の物語はそういった「非現実的」という指摘に対するエクスキューズの他に、もうひとつ言い訳必要とする。その「表現したいもの」の自己中心性、自分の欲望を満たし肯定するために全てが動いている世界を描くことガンガンツッコミが入ってくるからだ。

    性的欲望の物語であっても葛藤や決裂を含むものはそれほどこの手の突っ込みはきつくない。

    最もボコボコにされるのは自分の欲望のための改変が顕著でしかも自省のない物語だ。

    男に都合のいい女、女に都合のいい男、喪男のために改変された「喪女」は典型。

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