知り合いが死んだ。
その人は大学時代のオタ系サークルの1年先輩で、その後もOB集団の
いろいろあって、我慢できなくなって、その集団からは決別した。
理由はここに書いた。
(↑実際にADHDの診断を受けたら、俺はシロだったんだけどね。
そこは、まあ、話を盛った。
なんで、とっとと決別しなかったのかって?
他に同じ趣味の集団が見つからなかったのと、あとは、まあ共依存かな。
宅八郎みたいな分かりやすい気持ち悪さは無いかわりに、もっと厄介な
事があってね。
「俺のほうが精神年齢が高い」
「いやいや、俺のほうが社会の道理をわきまえてる」
っていう、「俺は幼稚じゃないぞ!」っていう防衛意識と
つばぜり合いが凄いのよ。水面下でね。
知ってる人は『究極超人あ~る』を思い出すといい。
あれは、あ~る君っていう、無条件にタフで、悪意に対して
限りなく鈍感ないじめられっ子が居ることを前提にした
で、結果として、イベント、合宿旅行、ボードゲーム、なにをしても、
ダメ出しが飛び交う飛び交う。
この人、あからさまな意地悪は(シラフのときは)しない人だったんだけど、
その代わり、「俺は自分にも厳しいが他人にも厳しい」っていう
バリバリ飛び出すダメ出しに、自分がモヤモヤとした怒りを感じてた
1人だった。
(断っておくけど、人当たりは良かったのよ。
自分が認めた人に対しては)
しかも、SFファンダムって、なぜか"酒飲みであることを自慢する"って
変な文化があってね、
それで、酒が入ると、カラミ酒、説教酒、意地悪酒のオンパレード。
俺はいまでもそう思ってるんだけど、彼らは酒が入るから攻撃性が
アップするんじゃなくて、攻撃性を丸出しにするエクスキューズ、
正当化の道具として、酒を飲んでるんだよ。
あとから、「まあ、酒の席のことだし」って無理やり話を収束させちゃうんだよね。
あるとき、その人のカラミ酒を前にして、
「あ、ダメだ。
俺が無能とかマナー知らずとか、それ以前の問題として、これ以上ここに
と思ったから、距離をおいた。
その引き金が、彼だった。
でもね、死んじゃったんだよ。
「死んじゃったら何にもならないじゃないか!」
って気持ち。
社会性の高さには一目も二目も置いていた。
連絡を断って10年近くになるけど、あのまま壮年、中年になってたとしたら、
目上からは「使える奴」、目下からは「頼りになる人」と思われてただろう。
誠実に、かつ巧みに社会で勝ち組になることに最適化された人柄で、
人もうらやむ超一流メーカーに就職して、可愛い嫁さんを学生時代に
つかまえて、子供が中学だか高校だかに行ってて、友人に恵まれて。
それが一人で海だか山だかで死亡事故だと? アホか!
この年になるまで職を転々として、いまだにボッチで独り者の俺が
死んだ方が、まだしも世界の仕組みとしてはフェアだ。
「じゃ、替わるか?」って聞かれたら、うん、断るだろうけど。
我知らず長くなったが、今の問題は、弔電一本で済ますか、それとも
旧知の人間がたむろしているところに
と顔を出すかどうかだ。
どうしよう?
貴方の語りを見てるに、なんだかんだ言ってもその故人を好きな気持ちもあるんだなーって思うので、 後で後悔するよりは恥を忍んでも行った方がいいんじゃないかなあ。 周りの人も、...
ありがとう。 行ってくることにするよ。