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はてなキーワード: ゼロ戦とは

2018-02-08

H2Aロケットってもしかして現代ゼロ戦なんじゃないの?

序盤ですら勝ててない当たりゼロ戦未満かもしれないけど

2018-01-20

投資ギャンブルだけど、ギャンブル投資じゃない

この事を理解できる人間がこの国の9割であれば、今でも日本人ゼロ戦F-35と戦えていただろうに……

2018-01-10

anond:20180110170943

シンゴジラが示すとおりにしたら解決する

ピンチになった時悪い政治家が死んだら左遷部署の人らが急に超能力に目覚めて所属の垣根を超えて一体化する

危機的な状況のときに奇抜な作戦をしたら一発逆転できる

まりニート医学部合格すればいいし第二次大戦中だったらゼロ戦に乗って空母に体当りすればいい

シンゴジラを見て復唱せよ

2017-09-25

[]2017/09/23

大刀洗平和記念館と原鶴温泉行った

大洗ではない

ゼロ戦実物が展示してあった

操縦席にはのれなかったけど上からみれた

ベンチの椅子みたいなすわりごこち悪い固いいすだった

特攻コーナーでめっちゃギャルがいた

かい声で「こっちに名前がある」とか真剣に見入ってたのがなんかおかしかった

飛行場で死んだ人の名前と顔一覧の展示は、ひめゆりディスプレイが似てた

震電写真もあってよかった

かんこれしてなかったらしらないものがそこそこあった

時間なかったから2階はみずに映画だけ見て出た

原鶴温泉では2980円で温泉と昼飯つきのコース

つくりおきだったかてんぷらごはん味噌汁茶碗蒸し以外は冷えてたけどおいしかった

一番おいしかったのはごはんにのってたちりめん山椒だな

もうあの甘辛さだけでごはん何倍でもいけるって感じ

あゆ甘露煮みたいなのあったけど、ぶちゃけ100円のさんまかば焼き缶詰と大差なかった・・・

温泉

男湯はしょぼい方で、滑り台とかじゃんぐる風呂じゃなかったからつまんなかった

カッパ伝説掲示板みたいなのがあったから読んだけど面白かった

たくさんのカッパが争い、たくさんのカッパが死にました

ボスポンポコってのがいたけど、敵のボスが山頂でイチモツをおったてて小便するのをみて惚れて戦争が終わったとか書いてあった

道の駅いった

人がめっちゃたくさんいた

巨峰めっちゃたくさんで250円とかで激安だったからかった

あとなかなか市内だと見ないそうめんうりかった

田主丸

駅がカッパの顔の形してる

近くにあるシェサガラという有名なパン屋

もも時間夕方だったかパンはあらかたなくなっててすごく残念だった

バゲットはおいしかった

おいしいパン開拓するのって結構いい趣味になるかもしれない、と思った

2017-07-15

新幹線」は、「ゼロ戦」と同じ運命か?いまだに最先端技術だとのぼせている輩...

東海道リニアさえ、オワコン。。やるならもっと早くやっとけっての。2027年部分開業?そんな10年後、新しい乗り物がまた現れているんだぜ。

新幹線ができた当時「世界最先端」「さすが日本人!」と喜んで、その後改良されつつも50年...

70年前に「ゼロ戦」の性能に狂喜して新開発をやめて、アメリカのB29にさっぱり太刀打ちできず好きに撃ち落されまくった過去を何度も繰り返すんだな...GHQ愚民化政策をかけたとはいえ、新幹線最先端だと信じる輩がいまだに台頭しているなんてのは、さすがにGHQのせいじゃないだろ?シュワちゃんも多分新幹線採用しないだろうな。いまさら新幹線を輸出するなら、他国より効果をだいぶ出さなくちゃな...

リニア時代遅れにwww米で「ハイパーループ」公開走行実施

https://www.cnn.co.jp/tech/35082411.html

http://bit.ly/2td7Xtn

http://gigazine.net/news/20160512-hyperloop/

https://matome.naver.jp/odai/2140315079571495801

韓国まで...こちらは「ライバル心」だけでやる限りは、成功するかわからんがね

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/07/14/2017071401542.html

2017-06-24

anond:20170624205301

ザク2をゼロ戦に例えるなら、ゲルググ烈風の量産が間に合ったってことだよな

2017-06-07

ゼロ戦を美しいと思いつつ、戦争を心底憎んでる代表といえば、みんな大好き宮崎駿

まあその捩れが『風立ちぬ』の歪さなんだけど。

2017-01-20

そして今の日本のように

フルパワーでやることに意義を求めるあたり、感覚護送船団方式人海戦術昭和やな。

マックスに働いても成果を出さないと、生産性くそのまま破滅に向かうだけですよ。

ゼロ戦で突っ込んでいったかつての日本のように…

そして今の日本のように

2016-05-27

現在所有している万年筆

パイロット エリート95S(EF

 東京出張中に神保町まで脚を伸ばして購入した物、定価どおり10,800円だったが色彩雫ボトル一本おまけに付けてくれた、サンキュー

 コンバーター40を設置してみたが、エリートにCON40はシリンダー部分が完全に本体金具に隠れてしまい、インキ残量がまったく見えない、ちゃんと吸えてるかもわからなくてちょっとショックだった。

 使ってみるとインキがどばどば出てるのかEFにしてはやや太い、使ってる手帳でむっちゃ裏抜けする、と使いづらい感じだった、あと色彩雫にまったく耐水性が無い。

 純正ブルーブラックカートリッジに替えてみたりしたが裏抜けが辛かったので、現在はCON20(どうせインキ残量が分からないならシャラシャラ音がしないようがいいやと替えた)に近所で売ってたパーカーブルーブラックを入れてる、裏抜けはやや改善された、…はず、そう思い込もう、まだ改善余地有り。

プラチナ プレピー極細(ペン先は02、首軸、キャップはプレピーデスクペン、軸はプレピームーミン

 300円+700円+500円の合計1,500円(税別)のプレピーだ、ペン先は1年以上使ってるやつなので愛着がある、そしてムーミンコラボのプレピーが軸の色がとても良い、透明感のある深い青で、3776で出てるシャルトルブルーとはこんな色なんじゃないか、と思わせる。

 透明首軸は会わないと感じたので真っ黒のデスクペンを買って首軸を交換した、キャップ割れるとショックなので現在デスクペンのを使用中、素材がポリカーボネイトではなくポリプロピレンなので透明キャップよりは粘りがあって割れにくいかも、とも思う。

 インク純正ブルーブラック描線はくっきり細く裏抜けも無い、一番メインに近い。

パイロット プレラ色彩逢い(カリグラフィ)

 色彩雫を入れて遊んでいる、仕事とある項目はこれで書く、と決めているものがあるので、このペンを使いたいが為に「あの仕事早く来ないかな-」という気分になる。(嫌な仕事だが)

パイロット コクーンペン習字ペンペン先

 ペン習字ペンカリカリペン先が好きだが仕事場に持って行くのはちょっと…って感じだったので、ペン先が同じらしいコクーンを買ってきてペン先移植したもの

 余ったCON40と色彩雫を入れている、お遊び用、これだと手帳も裏抜けしない。

<以下二軍>

パイロット エリートEF18k刻印有り、キャップは格子模様、70~80年代のものか?)

 神保町エリート95を買った後、ゼロ戦でも見るかと靖国神社まで脚を伸ばしたらフリーマーケットの真っ最中で、その中のおじいさんが売っていたもので、傷だらけ・インキの固着もひどかったがペン先は曲がっていない様だったので興味本位で買ってみた。

 これが一週間くらいかけて洗ったら使えるようになってしまった…まいったな、エリートがかぶってしまったぞ。

英雄616

 Amazonで3本セットで売っている中国製パーカーコピー品、パーカーインクを買ってしまったので興味本位で買った。

 おもちゃみたいな作りでキャップをしめる際ジャリジャリ感がある、3本のうち1本は中の金具がカラカラしていて届いたときがっかりだったが、インクを入れてみると結構スルスル書けた、中字くらいか

 しかちょっとペン先の強さを確かめようとちょっと力を入れてみたらそれっきり太字になってしまった。どんな材質使っているのやら。

 中のサックにインクを吸引する方式だが、作り的にいつインク漏れしまうかわからないので基本つけペン状態で使っている、お遊び用。

・プレピー各種

 パーツ取り用や書き味試しに買ったものサインペンとかが併せて10本ぐらいある。

目下の目標は1万円出して買ったエリート95Sを手帳ストレスなく使えるようにすることだなあ…、もっと粘度の高いインクを試してみるか…(沼)

2015-08-12

火垂るの墓

今度の金曜ロードショーで放映されるので、ぜひ見よう。

この映画が好きな自分としては「絶対見ない」「罰ゲームか!」と言われてるのを聞くと、悔しいし残念な気持ちになる。

気分が暗くなるからイヤ、ではそのうちゼロ戦の勇ましいドラマしか放送されかねない。

 

まともに見るのがキツいという人へちょっとだけアドバイスすると

できるだけ感情移入せず、淡々と見るのがいいと思う。

 

たまにはディズニーピクサーではなく、徹底的に打ちのめされるようなアニメもいいのではないだろうか。

2015-07-25

ゲートへの論評で

自衛隊ファンタジー世界無双するってアニメ

それへの論評で圧倒的な戦力で敵を蹂躙するのは外国では卑怯だと思われるとか、戦国自衛隊みたいに現地の知恵やゲリラ戦で苦しめられるのがこういう作品王道だっていうのがあったね。

でもさ、戦国自衛隊と同じころに作られたファイナルカウントダウンってアメリカ映画は、空母ごとタイムスリップしてジェット戦闘機ゼロ戦を圧倒してたよな。

日本軍真珠湾攻撃を阻止しようとする直前でタイムスリップがおきて現代に戻るから虐殺にはならなかったけど、虐殺する気満々だったじゃん。

2015-02-17

宮崎駿氏へのインタビューの各メディアの反応にあきれた

TBSラジオ荒川デイキャッチ月曜日宮崎駿氏へのインタビューが配信されて各メディア話題になってはてぶでもいろいろと話題になっている。とりあえずこのインタビューに少しでも興味もったらまず最初の俺みたいに荒川デイキャッチポッドキャストからオリジナルインタビューを直接きいたほうがいいよ。2回に分かれてて合計で4,50分とかなりの聴き応え。

宮崎駿氏へのインタビューはやはり貴重らしく、放送後に各メディアがそれをもとに記事を描いているんだけど記事だけ読むとあそこまで印象かわるんだな。オリジナルインタビューがかなり長いのでその全部を掲載するなんて無理だけどさ、なんつーか各メデイアとも自分たちの主義主張に会った箇所だけ抜き出して都合の悪いところは削除したり、または自分たちに都合の良い箇所を誇張して伝えたりして、ああメデイアの情報編集力ってやつの嫌なところをリアルタイムで見た感じ。

ざーっと見た限り、一番インタビューの印象に近いのは日刊スポーツの書き起こしかな。読売新聞風刺画問題だけを記事にして宮崎駿氏が安部首相に苦言を言っている箇所はもちろんバッサリきっている。逆にリテラなんかだと宮崎駿氏が安倍政権百田尚樹をボロカスにけなしているような記事にしているが、オリジナルインタビューを聞けばわかるけどそんなテンションではまったくない。とくに百田尚樹なんて名前さえ出てない。関連あるとすれば『ゼロ戦活躍を描いた映画過去に無数にある。でも僕はそういうのは作りたくなかった』という箇所だろうか?あのへんを百田尚樹批判につなげるのはさすがに無理がありすぎる。

はてぶやFBを見ていてさらモヤモヤするのは、こうやって各メディアに都合のいいように編集された記事に対していろんな感想コメントがつき、そしてそれらはまた個々の思想にあったようにさら拡張されていく。オリジナルインタビューを聞けばそんな単純なコメントになるはずないのだが、みんなその手間すら面倒なんだろうか?宮崎駿氏ファンなら絶対に聞く価値あるから、関連記事を読む前にまずあちらをきいたほうがいいよ。

最後インタビューをきいた僕個人の感想だけど、宮崎駿氏の知識の豊富さと思考の深さに感嘆させられる。俺も数年前からローマ人の物語』とか読んでから欧州歴史とか興味もってきたけど、たしかにあそこの2000年規模の民族間のドロドロ&宗教戦争歴史とか多少でも知っていると、日本の抱えている問題とかイージーモードに思えてくるわ。。。そしてインタビュー内容を都合のいいように編集した各メディア記事を読んだ読者のオリジナルインタビュー内容からはずいぶんとずれた共感やら反感やらも宮崎駿氏本人に向けられるわけ。なるほどそりゃメディア不信にもなるわな。

2014-08-26

江戸時代(笑)からくり人形とかもそうだし、それこそ忍者屋敷(笑)とかもそうだろうし

手裏剣歌舞伎 浮世絵 etc

日本人イノベーションは昔から すごかった。 ゼロ戦とかな。日本刀とか。SUSHIとか。

 

イノベーション観点で)ダメだったのはバブル期であって、日本時代じゃない。

2014-07-02

http://anond.hatelabo.jp/20140702220711

自分のとこの海から船出せなくなるし

通行料取らなきゃならなくなるし

関税取られるしで、いや肉奴隷っしょ。

日本場合、海とられるとエネルギーとまるから

一瞬で肉奴隷っすよ。

食料自給率問題もあるけど

まずやばいのはエネルギー

中国シーレーン抑えた場合日本1手で詰む。

太平洋戦争めっちゃ経験したじゃないですか。

また松の根絞ってゼロ戦飛ばします

2014-06-10

昔ある右寄り出版物を出してる幹部の実家と知り合いで、たまに居間に呼ばれることがあった。

そこには出版物幹部が子供のころから作っていたであろう、ゼロ戦や、戦車、船などの日本軍プラモデルで満ち溢れていた。

ああ・・・と思った。ロマン結晶なのだ


今の若い国粋主義おとこのこたちの部屋も、(別種の)フィギュアの類で埋まっているのだろうか。ロマンチストたちよ。

2014-05-25

今更、風立ちぬを見たのだが。

風立ちぬ劇場で見てきた。当方海外在住で、話題が古いのは許してもらおう。そして、なんだこりゃと思った。

主人公台詞棒読み。朴訥とした人柄を表したかったのかも知れないが、かなり違和感がある。あんな棒読み風に話す実在の朴訥とした人物はいない。

少年の頃の夢に没頭する話なのか、悲劇ラブストーリーなのか、何を主張したい映画なのか良く分からん

・どちらか絞らなければならないわけではないが、映画製作側と観客の共同作業というか、こちらも趣旨が分かればどんどん乗っていけるのだが、本作ではそこが分からず非常に乗って行きがたかった。

・2次大戦日本代表兵器ゼロ戦。作中で設計屋は兵器か否かではなくより良い飛行機を作りたいだけというエクスキューズが入っており、登場人物もちょくちょく戦争否定的な発言はするものの、ゼロ戦の開発を夢とした男を主題として取っているので、どうしても言い訳がましく聞こえてしまう。宮崎監督は極端なくらいリベラル側だということを知っているが、監督反戦平和主義だと良く分かっている視聴者にとってすら、兵器の開発に没頭している主人公には感情移入しにくい。

結核の奥さんに冷たすぎないか?ラブストーリーはいえないように思う。

英国で見たのだが、こちらの価値観だと仕事より奥さんを取るのが一般的なので、日本でも今ならそうだと思うのだが、英国人が日本人価値観というものはこういうものだと誤解しないかハラハラした。

・夢>奥さんというのが最も残った印象なのだが、監督の主張したかったことはそういうことでいいの?勿論、そういう趣旨なら描写成功したということになるけど。そして、一つの考え方としてはあるのだろうけど。

・妻は昔の日本、今の老人世代男性理想とする都合のよい女の描き方に思えて気持ち悪かったと言っていた。それもまた極端な見方だとは思うけど。

結核の奥さんの横でタバコを吸うのはどうなんだ?そういう時代だったからそういう描写にしたと言う主張は百も承知だが、もともと写実主義映画でないので、わざわざそこだけそういう描写にする必要あったのかな。

原作読んだことないが、夢の中と山荘の2人のデフォルメされた外国人原作にも出てくるの?ちょっと見ていて恥ずかしかった。

淡々としているが、そこが魅力的なのかというと、一方で夢の中の突飛な描写が繰り返され、淡々は魅力ではなく単に盛り上がりにかけているように思えた。映画の中には風が微風くらいしか吹かなかった。

悲劇もっと描くのかと思ったら、奥さんは山に帰りましたと。あとは夢の中で登場と。んんん?原作がそうなの?勿論直接的だけが演出ではないけど、輪郭から描き出す力も弱いような。少なくとも感情を揺り動かす力は弱いよね。

というわけで、非常に長く感じてしまった映画でした。英国映画レビューサイトを見ると、5段階で4ちょっとくらい。良い評価なんだろうけど、肯定レビューほとんどの言及が映像の美しさ。なるほどね。日本人は綺麗なアニメは見慣れてしまっているし(その中でもジブリはやっぱり凄いけど)、日本里山風景を見るのも珍しくはないけど、外国人にはあんなに綺麗なアニメ風景と言うのは凄く新鮮なんだろう。

本作をもって監督引退されたと聞いている。引退する投手がもう130km/hくらいしか出なくて打たれまくって火ダルマになっても、最後まで投げることができて満足、本人も世間引退に納得というか、そういう意味作品とすれば確かに巨匠最後作品にふさわしいのかもしれないと思いました。宮崎監督作品は、魔女の宅急便くらいまではきちんと見たのだが、それ以降はTV等で見る機会はあったものの、途中で寝てしまったりして、今回は日本映画を観たくて映画館に行ったかなのだが、見切ったのは久しぶりだと思う。

初期作品ナウシカは、監督が頭の中にあんな空想世界を構築していたのかと思うと、深海とか蟲のデザインとか、その発想力は恐ろしくもあり、天才だと思う。今でこそそのプロットは手垢がついてしまたかもしれないが、それだけこの作品の影響は大きかったのだろう。漫画版は、最後グダグダが残念なので、映画版くらいがよいのかもしれない。この1作だけでも宮崎監督天才性は語り継がれていくのだろう。

2014-01-17

永遠の0に際して

永遠の0の作者なあ……。いっそのこと、思想的には対極の位置にありながら築き上げた業績では足の爪にも及ばない宮﨑駿に対して反旗を翻したのち、著作よろしく華麗に玉砕などして存在感永遠に0になったら超面白いと思いましたが、映画大ヒットの報を拝見するかぎりそれも難しい様相で、なんとも盛り上がりません。

http://biz-journal.jp/2013/09/post_2979.html

この記事によれば「風立ちぬ」をべた褒めしたところパヤオからこれ以上ないカウンターフルボッコ、という状況です。それについてのリアクション寡聞にして知らない。そもそもパヤオに対する反骨の相もあるのかないのか……あるいはガン無視でしょうか。このテの人材がこうもボロクソ言われたら自尊心が刺激されないわけが無いのだが……。

さて、俗にいう“特攻”、自国民の消耗にもとづいた戦法を肯定的にとらえようとしている時点でコイツの視座が現実から乖離して形而上的ステージへと突入しつつあるのは明快であります特攻を美化し、賛美したものを書物にしたため、売り物にしてお金を儲けている。劇中でも「史実を知らない現代若者」に蔑視まなざしを向ける配慮も忘れないと聞きます映画は大ヒットだそうですから、さぞおいしいもの毎日たくさん食べているのでしょう。戦没者300万人をおかずに供して日本人の感動を誘い、その涙とともにこぼれ落ちたお金の力を使って召し上がる食事の味とは、果たしてかばかりのものか……。“第二次大戦中における日本戦没者のおよそ5割は餓死”という話とあわせて考えると大層感慨深いものがあります

そのような彼の勢いはツイッターでもとどまるところを知らず、やたらと威勢のよい佞言を垂れ流してリツイートを稼いではえびす顔、というわけですからいよいよもって香ばしい。俺は当初、これほどの大ヒットを叩きだした小説家なのだから賛否両論あるにせよ洞察に満ちた示唆ツイッターでも与えてくれるのだろうとおもっていたが、彼のツイートからプンプン漂ってくるのはネトウヨフレーバーの小物感でした。なに、これ。ただのクソウヨじゃないか……。彼の著作はゼロ戦モノなのに、申し合わせたように嫌韓嫌中というのも見逃せません。

これが、この人物こそが、本邦で話題沸騰中の小説家その人である

この煉獄めいた事実には絶望諦観を禁じ得ません。水嶋ヒロの話題で盛り上がるほうが5億倍マシだ……。

――敗戦濃厚な状況下にあって、それでも敵に立ち向かわねばならないという時に“お国のために命を捨てる”ということが美しいのか、あるいは愚かしいのか、そんなもの平和と飽食のなかに生まれ育った俺が一言に断じることは出来ません。が、国家という視点で眺めてみると、替えの効かない人間100%使い捨てる「特攻」という手段が戦略的にはあきらかな悪手であり、絶対に死ぬという前提のもとで14,000名もの人的資源を消費してなお局面を打開することかなわず敗戦に至った、その現実を忘れてはなりません。

特攻しても、日本、守れなかったからね?

ところで、戦地に赴く兵員も守られるべき国民の一部です。まともな軍隊無意味な命の消耗を決して行いません。生還が期待できない作戦に従事させるなどありえないと聞きます。なればこそ、最低限の技術すら充分に仕込まず、戦略的確信もロクにないまま、垂れ流すように人間を消費していった大日本帝國という組織が、もはやマトモに判断する頭を持っていなかったのは想像に難くない。というかそんなもん作戦でもなんでもなくて、呪術か狂信の域です。氾濫した川に人柱を捧げるとか、そういう次元の愚行。20世紀の話ですよ? そんなクソ『作戦』に殉じて死んでいった人間を「護国の英霊」だなんだと奉じてただただ祀り上げたり、「日本を護ってくれてありがとう」などと謝意を述べたりするのは、まず現実に即していないという意味において死者の耳に届くものではありません。

繰り返しますが日本敗戦しております

特攻では日本を守ることが叶いませんでした。われわれは、国を挙げた狂乱の最も哀れな犠牲者である彼らについて、ただただ哀悼の意を捧げるしかありません。まったくの非論理性に基づいて死んでいくことを強いられた彼らについて、国に身をささげて護ってくれた偉人だと位置づけるのは、どう取り繕ったところで美化だし、また身勝手にも程があります

もし靖国神社におもむいたなら、特攻で死んでいった霊前に際して感じるべきは、決して感謝の意のたぐいであってはならない。ましてや参拝者自身のナショナリズム(笑)のズリネタとするなどもってのほかです。お前自身の事なんざどうだっていいわ。われわれは彼らに対して『あなたがたのような無意味犠牲を今後二度と生み出すことのないよう、いついかなる時においても冷静な判断力を保持し続けるべく不断努力をする』と誓わねばなりません。彼らの無意味な死に意味を与えたいのなら、彼らの教訓から悪い部分を点検・評価をし、処置改善を施し、よりよいみちすじを計画し、そして実行する。そうやって戦後の我々がつねに賢く在ることで、彼らに報いねばなりません。それができなかったからこそ戦前日本はあれほどの愚を犯したのだから

――とは申せ、この国においては困難に取り組む姿勢努力のものが崇高であって結果は二の次三の次、という精神論が未だに根強いので、自爆攻撃が二度と繰り返すべきではない馬鹿げた愚行だと確信するにいたるのは少々先の話だとは思うのだけれども。とりあえず日本人特攻隊員を美しく思っているうちは、いまなお旺盛なサービス残業はきっと無くならないでしょう、残念ながら。ていうかよくポツダム宣言なんて受諾できたもんだな日本……。

そんなウワサの永遠の0さんですが、述べたようにツイッターの閉じた輪っかの中で自らの考えを発信しては、同好の士(と書いてネトウヨと読む)のさんざ輻輳しきった肯定のレスポンスを受け取ってほっこりしているようでありますRTとfavの数字だけみたらまぁよくも次々と数百RTを連発するなあという感じですが、実際のところ汚泥汚泥と混じりあって発酵していく毒の沼地のような醜悪さです。日夜この国のトラフィックを増大させてプロバイダの業務を1%くらい煩雑にしておりますが、その様子はナメクジ同士の交歓にも似た淫靡さで、読んでて正直恥ずかしい。とあるツイートなどでは『有事の際には9条論者を最前線に立たせ、彼らの物言い戦争を止められるかどうか眺めればいい』などと超ドヤ顔で言いだす香ばしさ。うーん、これは上手いことを言ったつもりなのかな? たいへん粘着味あふれる皮肉センスで小生は惚れ惚れいたします。膨れ上がった自尊心が伺えます。かようなトラフィック上のクソですら、山ほどの(とはいえ3ケタ程度の)RTをされてしまう魔のフィードバックに取り囲まれた裸の王様こと氏は、お勤め時代ならいざしらず、今はもう自分の見たいものだけを見て生きているに相違ありますまい。実に幸せそうです。人間かくあるべきというお手本のような状況です。われわれ日本国民は、かの映画を見ることでこんなおもしろ人材を養っているのだという現実にそろそろ向き合う覚悟必要でしょう。くわばらくわばら。

――以上は多少のオブラートに包んだ物言いでしたが、ただいまの気持ちに偽りなく申し上げるならば、先の大戦からこのようなスイーツ受けする感動話(笑)しか導きだせないこのようなボケナスは、有事の際においてまず靖国ならびに千鳥ヶ淵で1億回陳謝ののち速やかに最前線に赴き、一億火の玉嚆矢と成り果てて欲しいと思った。氏の著書に感銘を受けたフォロアーが80人くらい同行するかもしれませんし。

映画の方ですが、あんな見え見えの地雷をだれが踏むかって感じなので5億円くれたら見たいです。ツイッター感想をつぶやいた人々がおおむねスイーツ(笑)層とジャニオタ人材である点には少しホッとしています。単純に「泣ける感動モノ」という文脈で受け止めているようです。とりあえず、根底うごめくクソウヨ史観に運悪く感染してしまったインフェクテッドがそう多く見受けられないのは不幸中の幸いでしょう。人々はいまだ中庸なり。多分。

2013-12-16

大東亜戦争ということばを使う人

作家百田氏が今ラジオで話してる。

永遠の0の作者。

永遠の0は読んでないし、内容もあまり知らなかった。

ゼロ戦戦争映画化というワードくらいしか出てこなかった。

なので百田氏の予備知識が無かったのだが

「あの大東亜戦争を…」

という言葉を発した瞬間に

うわっ

って思った。

国防が、とか、国益が、とか言ってる人達より

はるかストレートにその人の考え方が伝わってくるんだな。

太平洋戦争」を「大東亜戦争」って言うと。

厳密には上記2つが示す期間や事象は違うのかもしれないが、

わざわざ「大東亜」と呼ぶことで色々な意味がこもってしまって

実に気持ちが悪い。

いや、百田氏についての知識が無かったので、突然耳に飛び込んで来た

せいで気持ちわるいと思ったのかもしれないが。

なんていうか、

俺たちの戦争は正しかったのである

という言葉が何よりも全面に出てしま言葉なんだなと思った。

永遠の0を読むかどうかは考える。

2013-12-10

かぐや姫の物語を見てきた

ブログがへんなのにハッキングされてこわれてしまったので場所借ります

 

高畑勲監督かぐや姫の物語」見てきた。

本当に素晴らしかった。

 

人間生命

生とよみがえり

ジブリ集大成だと思った。

 

くやしくてたまらなかったり

すべてをぶちこわしにしたくなったり

もう楽しすぎて何もおぼえていなかったり

大切なことが分かったときはもう時間がなかったり

そういうすべてが過ぎていくあっというまの一生

たった三時間でそのすべてがわーっとあらわれる。

 

ツイッターでもだいたい「良かった」と言ってた。

プリクラアイコンの人もアニメアイコンの人も

脱原発って書いて日の丸つけてる人も

やっぱよかったんだなあと思った。

 

地井さんの代役を三宅裕司さんがやってるとか

現代を生きる女の一人として共感したとか

おおかみこどもに似てたとか(どこがだ)

そういうのもタイムラインにけっこうあった。

いままでだったらそういう書きこみを見て

なんか映画の外に出たがってるなあとか思い

ちょっとケチをつけたくなってたと思う。

 

宮崎駿監督の「風立ちぬ」のときとかは

ちょうど父親くらいの年齢の人たちが

宮崎駿ゼロ戦を賛美した」とか

書いてるの見てしまいすごく嫌だった。

 

すごいスピード世界が変わっていく時代

結果的特攻の道具を作ってしまった天才

人間として撮るっていう覚悟のある話なのに

しかも撮ってるとき地震があったんだよ)

ただ叩きやすい杭があるから叩いているだけ

ものすごく残念でなんだこいつらとか思った。

 

エンリコフェルミの顔に落書きでもして

脱原発やってなさいよとか激おこだった。

 

でも「かぐや姫の物語」はそうならなかった。

いろんな人が今もなおいろんな状況にあって

その中で「かぐや姫」を見たんだなと思えた。

 

捨丸にいちゃんという重要な登場人物がいて

彼の台詞に「だからなんだ!」みたいのがあり

「だからなんだ!」の力強さが本当にすごくて

 

結果どうなるってのが分かっていたとしても

「だからなんだ!」というのでいまを生きる

将来がどうだってかまわない、一番好きな今を

必死で握りしめて生きろ!というのがわーっと

最後まで伝わってきて今も書いてて涙が出て

しまうくらいすごかった。ほんとよかった。

 

やや微妙感想を書いてる人たちの中には

絶対友だちになれない人とかいると思うけど

(あっちからもお断りだっていうだろうけど)

でも全員がかぐや姫のようにわーっと輝いて

「だからなんだ!」の力にひっぱりあげられ

月になんて帰りたくないと泣きまくってでも

生きることにしがみついたらいいと思った。

 

1つ1つはぐちゃぐちゃ汚いかもしれないけど

それぞれ命をばーっと燃やして死んでいく

一生って本当にきれいだなあと思った。

 

かぐや姫はほんとに良い映画だったし

ひとつ日本映画歴史をつくったと思う。

 

アリエッティ」が素晴らしかったので

ジブリもそろそろ世代交代なのかなあ

と思っていたこともあったけど

風立ちぬ」「かぐや姫」の2本で

スタジオジブリグランドフィナーレを

迎えてつぎの世代バトンを渡した

のかもしれないなあと思えた。

 

高畑さんは本当の遺作になるかもなあと思った。

最後天才的な仕事を残して去るというのは

かっこよすぎてずるいなあと思った。

今度お手紙でも書こうかな。

 

いい映画本当にありがとうございました

2013-09-21

永遠の0」に感じるちょっとしたもやもやのようなもの

さらながら「永遠の0」読みました。

フィクションはいえ、よく練り込まれたストーリーで、純粋物語として楽しめました(特に最後の部分)。実際に起こった戦争舞台になっていて、しかも当時の情報がよく調べられているなぁ、と感心しましたが、あくまでフィクションとして楽しむべきで、これを読んで実際のゼロ戦パイロットたちを美化したり、当時の軍部矛盾を批判したりすることには意味がないように思いました。

まり感動するにはいいですが、戦争のことについて考えるための本ではないということです。

しかし作者としては、主人公の兄姉に軍部矛盾を語らせることによって、自らの戦争に対する考え方を示したいようで、そういうところがやや示唆的な部分なんではないだろうかと気になりました。やや穿った見方をすると、この本は、インタビュー先の老人(元軍人)たちが、戦争の状況(と宮部久蔵との思い出)を語り、主人公の兄姉が戦争に対して理解を深め、意見を交わす、といった構造になっています。老人たちが語る戦争の状況が詳しすぎて、宮部久蔵の感動的な物語はおまけみたいなもんになってしまっている印象を受けました。これほどまで詳しく戦争のことを調べ上げ、さらに作者自身もそれなりの意見を持っているのであるならば、戦争についてのレポートとして新書とかで売れば良かったんではないか、とも思いました。

2013-09-10

togetterなんぞにリンクを送る気など毛頭ないのですが、あまりおかしな言説なので叩いておく。

艦これ」を契機に学ぶ日本海軍SEGA類似性とは? - Togetter

http://togetter.com/li/561893

艦これ流行って『なんで日本海軍負けたの?』って聞かれる事が増えたのだけど、『着眼点は非常に鋭く、良い戦術を多数生み出すも微妙に足りてない上層部時代先取りしすぎておっつかない開発コストで先細った』に対する『あぁつまりSEGAってこと?』で壊れた腹筋を返せ。

大日本帝国海軍上層部が生み出した「良い戦術」ってなんだろう?

急降下爆撃は帝国海軍発祥じゃないし、航空戦で強かったのもゼロ戦の機体性能とパイロットの腕、爆撃・雷撃を命中させるのもパイロットの腕と魚雷の性能だったし。

運用中の陸上攻撃機の航続距離が異様に長いのを利用してイギリス東洋艦隊を航空兵力で壊滅させたり、フィリピンを爆撃して航空機根こそぎぶっ壊して戦争序盤を優位に進めた、くらいしか戦術的に良かった点なんてないと思うんだが。

時代先取りしすぎておっつかない開発コスト」との指摘も、曖昧すぎて何を指しているのかわからない。

帝国海軍の中で時代を先取りしすぎた技術って何かあったか

三式弾なんてコスト以前にパフォーマンスダメダメだったし、彗星水冷エンジンなんて稼働中から整備士に嫌われてたらしいじゃん。

艦上戦闘機次世代機もなかなか性能面ゼロ戦上回れなかったし、レーダー類や通信技術ミッドウェイ海戦の時点でアメリカに遅れを取ってたわけで。

航空母艦の飛行甲板だって色々試してたわりには全然時代先取りしてなかったし。

時代を先取りしすぎってのは「変なものばっかり作って」という揶揄のつもりなのかな。気球爆弾とかは確かにあったけど、そういうの明確な敗因として挙げるのはキツい気がするが。

そもそも「微妙に足りてない上層部」と「開発コスト」が足りてれば勝てた、というのが大きな間違いで、あのまま勝つには、後釜のいない空母機動部隊を終戦まで無事に運用できる戦術戦略と、ゼロ戦ジェットエンジン積んだ戦闘機と互角に格闘できる戦法を組織的に確立し、大和の対空砲手が爆撃機を「トンボとりでもするかのように」撃墜しまくり、彗星程度の機体性能の爆撃機VT信管の炸裂すら避けつつ敵空母に急降下爆撃を命中させまくる、くらいの奇跡が重ならないと無理だったわけで。

その他海軍の敗因

・どう考えてもそのタイミングじゃねぇだろって所で無駄に巨費を投じる

・多方面に手を伸ばし過ぎて維持できなくなる

・外どころか日本国内にも敵(主に陸軍)を抱える

・一回盛大にコケて(ミッドウェー)最後までそれが取り戻せない

どう考えてもそのタイミングじゃねぇだろって所で無駄に巨費を投じる

これもどこで無駄に巨費が投じられたのか具体的に書いてないからわからない。戦中の大和型3番艦信濃改装か、戦前大和型建造くらいしかないと思うが、他に無駄に巨費を投じたプロジェクトってあったか

方面に手を伸ばし過ぎて維持できなくなる

軍艦運用する石油がないか南方作戦が必要なんだし、ニューギニア珊瑚海方面も大量の資源供給であるオーストラリアアメリカ本土の遮断目的なんだから、どっちもやらないと戦争終わらないし。

南方ニューギニア珊瑚海も手出しせずにアメリカ海軍とだけ正面で戦ってれば良かったなんてのは、艦隊決戦で勝ったほうが戦争勝利、みたいな取り決めでもあると思ってるんだろうか。

インド方面のことであれば、あれは陸軍の作戦だから海軍はあまり関係ないしね。イギリス東洋艦隊を追っ払う意味インド洋までまで機動部隊が出撃したことはあるけど、それは一時のことだし「維持できなくなる」原因にはなってない。

外どころか日本国内にも敵(主に陸軍)を抱える

陸軍海軍の仲の悪さは確かに有名だけど、別にこれで重要な作戦に何度も失敗してるわけじゃないしなぁ。

確かに問題点の1つだったとは思うが、明確な敗因として挙げるのは無理があると思う。

一回盛大にコケて(ミッドウェー)最後までそれが取り戻せない

「一回盛大にコケたら最後まで取り戻せない、つまり一度もコケられない薄氷を踏むような戦況」は敗因ではなく、敗因はその戦況の原因であるところ「兵器生産する資源の少なさと工業力の低さ」「レーダー類や戦力の高い航空機を開発する技術力の低さ」なんじゃないの。

確かにメガドライブあたりの家庭用ゲーム機ハード戦争で緒戦は好調だったセガが、次世代機セガサターンでは他社の兵站の前に屈してドリームキャスト投入を余儀なくされ、そこでも決定的な負けを喫して撤退、その後は平和憲法を守るように戦争には参加していないというのは「大日本帝国海軍セガ的」なのかもしれないが、その理由が『着眼点は非常に鋭く、良い戦術を多数生み出すも微妙に足りてない上層部時代先取りしすぎておっつかない開発コストで先細った』で共通する、というのは間違った認識なんじゃないの。

上層部がうまくやれば日本は勝てた」みたいな説がツイッターで流布していたんですが、それはデマです。

セガネタ面白く見えるからって広めるのやめてください。

2013-08-22

文春よ、『風立ちぬ』に芥川賞を与えよ

映画風立ちぬ』を観た。

これは映像で語られる新しい文学の形だと思った。今後映像作品の制作に携わる人すべてが観なくてはならない。それだけの業を見せてくれる映画だ。

何をしたい映画なのか

この作品を読み解く上でもっと重要キーワードは『風立ちぬである。私は前情報として、この作品はゼロ戦設計者・堀越次郎の半生と堀辰雄小説風立ちぬ』を組み合わせたものであること、および本筋は堀越の側から採られていることまでは把握していた。そこで抱くのは「ならばなぜタイトルが『風立ちぬ』なのか」という問いであった。

商業立場に基づいたパッケージング広報が随所で誤解を誘発させている映画であるが、それでもタイトルとオープニングは主題に正直だった。はじめにフランス語交じりのエピグラフを見せられれば戸惑いつつもやはり「この映画で私は文学をやりますよ」という表明と受け止めるほかない。ヒロインとの出会いのシーンではなんと——技師の卵・堀越次郎としては不自然まりない——仏文学生のようなやり取りをみせられる。……オーケーだ。心を決めよう。わざわざ飛行機大地震という刺激的なシーンの合間に配置したのはかえって本気が感じられる。こちらもそのつもりで観ることにした。

はいえ、映像作品と文芸作品——殊に私小説とでは観る/読む姿勢質的な隔たりがある。作者はこれをどう翻案してくるのか? ここでもキーワードは『文学』と『風立ちぬである

多くの人が指摘しているように、劇中には『風立ちぬ』以外にも旧約聖書や『魔の山』といった西洋文学の中心作品から引用がちりばめられている。しかしおそらくそ意味や出典を理解することは求められていない。これは作者からシグナルとして受け取るべきだろう。——あっ、今なんか文学っぽいこと言った。そして風が吹いた。そう感じた瞬間、我々は観客から読者へと推移する。実際、そのために尽くされた工夫こそが本作をこれまでにない映画として成り立たせている。

日本文学伝統たる私小説とは一般には作者の個人的な体験を語ったもの定義されるが、その実は読み手が(多くは情緒面に欠陥を抱えた)〝私〟の情動を追いかけながらその文脈に自己を編み込んでゆくことで成り立つ極めて対話的な芸術形態である。ゆえにこれを映画で実行するためには観客からどうにかして主体性を引き出さねばならない。一体どうするつもりなのか。

語るな、見せるな、考えさせろ

一番にあるのは人物の造形と描写である。だいたい主人公からしておかしい。はっきりいってこんな身勝手な男には作者自身を除いて誰も共感などできまい。そのくせ彼の心情を伺えるのは原点である飛行機作りへの衝動のみであり、主題の一つに思える恋愛さえ観客からすればずいぶんな距離感をもって描かれている。この映画をいわゆる娯楽作品として楽しむのは大変な難行であろう。しかしそうした人物の〝得体の知れなさ〟と突き放した映像表現こそが観客を読者に変える上で重要機能果たしている。——いざ事件が起きた。けれども主人公がどんなリアクションをするのか、我々には予想もつかない。そこでその人物の行動と周囲の出来事だけが語られ、心理も感情も置き去りにされればどうなるか。我々は残る最後の手——自力でそれを補うことを選ぶほかない。振り返れば人物もまた文学を行う道具にさえ見えてくる。

しかしたくらみどおりに人を動かす要はやはり映像にある。シグナルである文学っぽい〟セリフに続くのは決まって突風と変事だ。さあっと吹く風に引きずられてカメラが空へ向かい、これまで観客が寄り添っていた主人公が突如フレームアウトする。視点人物の喪失自然不安をもたらし、そこでさらに思いもよらぬ出来事や主人公の行動を目にした観客は解決を求めて必死で事態を追うよう仕向けられる。こうして観客は気づかぬうちに主人公の心理を己の内に抱え込む。かくして映像言語による小説的描写が果たされる。みごとである

そうして状況が収まり不安が解消された次に訪れるのは〝平常〟である。正常にせよ異常にせよしばらくは事態の変化はなく、そうである限りは主人公の行動も我々の予想の範囲に収まる。主人公はどんな状況に置かれても自分の夢につながる道を一途に辿り、時には常識によって非難される。「だいじょうぶです。あなたの頭の中にある人物像はそれほど間違っていません。そのまま続けてください」そういう作者からの配慮を感じるひとときでもある。

繰り返される風景

このように、物語の進行は事件とそれに続く平常との繰り返しによって綴られている(それがふさわしい時代でもある)。

そして繰り返しの合間は主人公の夢を再確認する時間だ。飛行機への憧れを描くこのシーンは物語区分けすると同時に、現実との対比を描く場でもある。印象的なのは、夢の中では誰もが等しく飛行機に乗り、笑顔でいるということ。理想が、道徳が語るもの主人公は明確に認めている。にも関わらず現実の彼はためらいを見せることがない。風は——? 空を飛んでいるかぎり、止むことはない。

先の見えない時代戦前文学匂い。そして変事の前触れたる風。それこそが物語を支えるビートである。そのためにこの作品は『風立ちぬ』を必要とし、ゆえにこの映画タイトルに『風立ちぬ』以外の選択肢はありえなかった。

(続く)

2013-08-15

風立ちぬ感想を言いたい

人に誘われて風立ちぬを見た。

宮崎映画子供のころはよく見たけど最近はあんまり見てなくて、金曜ロードショーも飛び飛び、劇場で見たのは千と千尋くらいで、

全般的になんとなくストーリーはわかるけど思い入れは無いって感じ。

周りの感想はみんな褒めてて、いい映画だってうから知り合いに好きじゃないとか言えない。

つーかそもそも否定意見も前記のとおり宮崎映画に詳しくないから語るほどのあれがない。

っていうか単にこじらせてるだけの逆張りなんじゃないかって気もする。

から増田で書く。

最初感想漠然とずるいっ思った。あとこれを好きになれない自分はだめだって思った。

ぼやーっとしててなんでそう思ったか最初よくわかんなかった。

まず見てる時に嫌だったのが主人公天才を感じなかったこと。

庵野の声のせいなのか、そういう演出なのかどうかは知らないけど堀越二郎という人間普通の人にしか見えない。

にもかかわらず主人公は周りの人に褒められる、惚れられる、トントン拍子で話が進んでいく。

マイナスの描写を一切されないで、ひたすらプラスの描写しかしない。っていうか演出としてわざとマイナスなことを書かないようにしてるのが見える。

たとえば初めて自分で作った飛行機が落ちるという唯一の挫折シーンでも、

飛行機がうまく飛びました!→気がつくと避暑地に→飛行機が落ちた回想

っていう風に、一番いいところで落とすとショックが大きいからワンクッションおいて描写してる。

このシーンで、あ、この映画戦争の汚いところも、技術者としての苦悩も書かない気だなって思った。

いや、それはそれでいいんだけど、でも堀越二郎という人間が凡人にしか見えないから、二郎をほめるシーンがすべて白々しく見える。

凡人だったら辿るはずの汚い道を全部見ないで、美しいものだけ見て、やりたい事やって、それは天才だけに許された特権だろ。お前凡人なのになんで天才扱いでそれやってんだよ。

ずるいずるいずるい。

どのシーン、どのキャラみても悪いシーンがない。

ヒロイン二郎さんもっと長く一緒にいるために私孤独サナトリウムにも耐えるわ!サナトリウムに行って、

何十分か後にやっぱり飽きて戻ってきて、いちゃいちゃしだしてもなんか良いことに書かれてる。

周りに反対もされるけど結局みんな認めて、でもやっぱヒロイン死ぬけどなんか素敵なことしてる風な扱い。

友人も嫌なとこがまるでなくて、ほんとに良いやつとしか描写されない。ホモっぽいくらい良いやつ。

上司も一瞬嫌なやつに描くけど結局二郎を褒める以外のことをしない。

自主研究会のシーンなんかではわざわざ褒めるシーンを入れる。

ストーリー一貫性なんか気にしないでとにかく、ひたすらだけ素敵だけが書かれていく。

んでふと気がついた。あ、これは単なる萌えアニメとかの類なのか。

イタリアドイツ日本飛行機だぜー全部個性があって違うんだぜ?最高だぜ?かっこいいだぜ?そいつの極めつけがゼロ戦だぜ。やっぱゼロ戦かっこいいぜ。

ヒロイン外国文学をたしなむお嬢様で、若いころに運命的な出会いをした仲で、美人で病弱で、しか結婚初夜自分から誘ってくるんだぜ?ひゅー。

っていうだけの映画だと思えばいいんだってことに気がつく。

あぁ、なんだ、僕が勝手にこじらせて切れてるだけか。サブカル気取ってるから素直に良いっていえないのか。

ポルノ映画見てこの映画には哲学がないって切れてるがごとし。

そらみんな面白かったって言うよね。娯楽映画だもんね。娯楽映画面白いって言うのは当たり前じゃないか

娯楽映画を娯楽映画として見てない僕が悪い感想を言えば言うほど惨めな気分になる。

偉そうに批評するより、面白かったーって言って映画館を出てったDQN風のにーちゃんねーちゃんのが偉いよ。

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