2013-12-10

かぐや姫の物語を見てきた

ブログがへんなのにハッキングされてこわれてしまったので場所借ります

 

高畑勲監督かぐや姫の物語」見てきた。

本当に素晴らしかった。

 

人間生命

生とよみがえり

ジブリ集大成だと思った。

 

くやしくてたまらなかったり

すべてをぶちこわしにしたくなったり

もう楽しすぎて何もおぼえていなかったり

大切なことが分かったときはもう時間がなかったり

そういうすべてが過ぎていくあっというまの一生

たった三時間でそのすべてがわーっとあらわれる。

 

ツイッターでもだいたい「良かった」と言ってた。

プリクラアイコンの人もアニメアイコンの人も

脱原発って書いて日の丸つけてる人も

やっぱよかったんだなあと思った。

 

地井さんの代役を三宅裕司さんがやってるとか

現代を生きる女の一人として共感したとか

おおかみこどもに似てたとか(どこがだ)

そういうのもタイムラインにけっこうあった。

いままでだったらそういう書きこみを見て

なんか映画の外に出たがってるなあとか思い

ちょっとケチをつけたくなってたと思う。

 

宮崎駿監督の「風立ちぬ」のときとかは

ちょうど父親くらいの年齢の人たちが

宮崎駿ゼロ戦を賛美した」とか

書いてるの見てしまいすごく嫌だった。

 

すごいスピード世界が変わっていく時代

結果的特攻の道具を作ってしまった天才

人間として撮るっていう覚悟のある話なのに

しかも撮ってるとき地震があったんだよ)

ただ叩きやすい杭があるから叩いているだけ

ものすごく残念でなんだこいつらとか思った。

 

エンリコフェルミの顔に落書きでもして

脱原発やってなさいよとか激おこだった。

 

でも「かぐや姫の物語」はそうならなかった。

いろんな人が今もなおいろんな状況にあって

その中で「かぐや姫」を見たんだなと思えた。

 

捨丸にいちゃんという重要な登場人物がいて

彼の台詞に「だからなんだ!」みたいのがあり

「だからなんだ!」の力強さが本当にすごくて

 

結果どうなるってのが分かっていたとしても

「だからなんだ!」というのでいまを生きる

将来がどうだってかまわない、一番好きな今を

必死で握りしめて生きろ!というのがわーっと

最後まで伝わってきて今も書いてて涙が出て

しまうくらいすごかった。ほんとよかった。

 

やや微妙感想を書いてる人たちの中には

絶対友だちになれない人とかいると思うけど

(あっちからもお断りだっていうだろうけど)

でも全員がかぐや姫のようにわーっと輝いて

「だからなんだ!」の力にひっぱりあげられ

月になんて帰りたくないと泣きまくってでも

生きることにしがみついたらいいと思った。

 

1つ1つはぐちゃぐちゃ汚いかもしれないけど

それぞれ命をばーっと燃やして死んでいく

一生って本当にきれいだなあと思った。

 

かぐや姫はほんとに良い映画だったし

ひとつ日本映画歴史をつくったと思う。

 

アリエッティ」が素晴らしかったので

ジブリもそろそろ世代交代なのかなあ

と思っていたこともあったけど

風立ちぬ」「かぐや姫」の2本で

スタジオジブリグランドフィナーレを

迎えてつぎの世代バトンを渡した

のかもしれないなあと思えた。

 

高畑さんは本当の遺作になるかもなあと思った。

最後天才的な仕事を残して去るというのは

かっこよすぎてずるいなあと思った。

今度お手紙でも書こうかな。

 

いい映画本当にありがとうございました

  • たけのこは凡人すぎてなあ 捨丸も含め、子供時代に最初に触れて刷り込まれたものに執着し続けるので未成熟な印象が強い 尊敬に値しない かぐや姫なら俺はやっぱりディアナ様派だね

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