はてなキーワード: 真犯人とは
「痴漢にあっています、助けてください。今京王線急行の調布、明大前間です。拡散希望。#京王線」
ある月曜の朝、通学途中に覗くスマホの中にそんなツイートがリツイートされてきた。なんとなくだが、嫌な予感がした。
「特定しました。犯人は30代らしき短髪のサラリーマンで、えんじ色のマフラーが首元に見えます。気持ち悪い笑いしてる。明大前駅の人、駅員さんに通報して待ち受けてください。号車は5号車です。あと少しだから頑張って!#京王線」
そんな別人のツイートもリツイートされてきた。ああ、これは炎上するなぁ、そう直感した。
これもリツイート。このリツイートを読んだときに、「次は〜、明大前、明大前〜」というアナウンスが流れてきた。間抜けだが、このアナウンスを聞くまで件の京王線に乗っていることに気がつかなかった。
まさか、と思って辺りを見回したら、いたよ、泣きそうな顔をしている女子高生。その後ろでニヤニヤしながらスマホを覗いているえんじ色のマフラーの男。
修羅場遭遇の予感!
そう思ってるうちにもカシャ!というスマホシャッターの音がどこかでした。それを聞いてすぐに京王線タグを見に行ったら、あった。
というツイート。すでに幾らかリツイートされている。これは大変な現場に立ち会っているかもしれないと思ったとき、明大前に着いてドアが開いた。
「駅員さん、こっちです!」気の強そうな美人が手を挙げる。瞬く間に辺りはざわつき、えんじ色のマフラーの男は捕まり、泣きそうだった女子高生はさっきの美人とは違う女性に肩を抱かれて保護された。ちなみに俺は野次馬になることにした。
「痴漢の現行犯ということで、お話をうかがわせてください」そう言って駅員が男を掴むと、彼はぽかんとした顔でこう言った。「痴漢って、僕がですか?」いまいち事態を把握しきれてないらしい。そのぽかんとした顔を見て、俺はこれは冤罪なのではないかと思った。
そのうち、駅員と男が揉め始める。その間に俺は京王線タグを見に行って、びっくりした。すでにえんじ色のマフラーをした男の個人情報が特定され始めている。本名、会社名、あとツイッターのアカウントも。
そして、最初の方で特定しましたと言っていたアカウントは、こう呟いていた。
「痴漢が捕まってよかったです。学校行かないといけないので、立ち去ります。#京王線」
「そうだ、目撃者、僕はやってないんです、見てた方いませんか!?」男もこう声を上げた。俺は思わず声を上げた。「見てました!」そう声を上げてから俺は気付いた。男がスマホを持っていたということに。そして、男の荷物は手提げ鞄だということにも。
「どんな場面を見ましたか?」「僕がやってないこと、見ててくれてましたよね!?」駅員と男が口々に訊いてくる。
「その人は痴漢をやってないと思います。その人がスマホをずっと眺めてたのを見てました。そして鞄も持ってる。両手が塞がってるから痴漢ができるわけがないと思います」
そう俺が言うと、駅員は怪訝そうな顔になり、男はホッとした顔をした。だが、「でも気持ち悪い笑顔してた、ってツイッターにあったぞ!」「写真もあったけどニヤついてたわ!」と、周りの人々がざわつき始める。その空気があまりにも悪くて、俺は気圧された。一旦はホッとしていた男の顔も再び不安げに曇る。
「男性がスマホを持っていたという証拠はありますか?」駅員が俺にそう訊いてくる。あるわけねーだろ、そんなもん!と叫びたかったが、周りの空気がそれを許さない。いつの間にやら俺は、痴漢と同罪のような扱いを受けそうになっていた。このままだとまずい。
そう、勝手に写メられて今ネット中をリツイートされて駆け巡ってるはずのこの男の写真。それになら男がスマホを持っていることが写ってるはずだ!
「ツイッターにアップって、どういうことですか?」男がまた混乱したといった顔をして聞いてくる。俺は彼に答える。
「この件は最初からツイッターで中継されてるんですよ。その中に電車の中でのあなたの写真もあります。一緒に確認しましょう」
駅員は混乱した様子もなく、一緒に俺のスマホを覗き込み始めた。そういえばこの駅員はツイッターでこの件を見た奴に呼ばれてやってきたのだから、少なくとも実況のことは把握してるはずだ。呼んだ奴が誰だかはわからない。この場にまだいるのかどうかも。
俺のスマホを覗き込んでみると、この件は大炎上しているようだった。この場の写真も多数アップされ、俺の名前も特定されていた。背筋が寒くなる。俺もはっきりと男の冤罪を証明しないと逃げられない、そう思った。
そうしてリツイートされまくっている先ほどの写真を探し出した。が、そこでまた俺は絶望した。写真は男の斜め後ろから撮った写真で、手元に持ってたはずのスマホが写ってなかったのだ。ニヤニヤ笑っている男の顔と、えんじ色のマフラーしか写っていなかった。
「どうやら、証明できないようですね」冷たく駅員が言い放つ。「そんな!」男は悲鳴を上げ、周りの野次馬たちはざわつき始める。
「助けてください!見てたんでしょう!?」男が俺にすがりついてきた。「俺だって助けたいです」これは嘘偽りなく本心だった。さっき見た感じだと、すでに事態は俺の身にも飛び火しているのだ。「なにか、スマホを見ていたと証明できるものはありませんか?スマホでどんなページを見ていたのかとかでもいいです」「いろんなウェブページを見て、ブクマしてました…」「それだと時間が出ないから証明にならない…」俺は途方にくれた。
せめてツイッターをしていてくれたら。ツイッターなら細かい時間が出るのに。俺は心底思った。いや、待てよ。
「もしかしてそのブクマ、ツイッターと連携してますか!?」俺は男の肩を掴んで尋ねる。びっくりした様子の男だったが、徐々に理解の色が広がった。「…!してます、してます!」
「今度はなんなんですか?もう警察が到着しますよ?」そう言う駅員に、俺たちは答えた。「今度こそスマホを使っていたことを証明できるかもしれないんです!」
早速、男のスマホを開いてツイッターアプリを呼び出す。男のツイッターは通知がひどいことになっていた。ちらっとだけ見たが、「死ね」だの「人間のクズ」だの、罵声のオンパレードだった。しかし、それらは無視して男のツイートを呼び出す。そうしたら、あった。ちょうど電車に乗っている時間のブクマツイートが。
「これで証明にならないでしょうか?駅員さんだから、この時間俺たちが乗っていた電車が走っていたことはわかるでしょう?その時間にこのツイートはされているんです。スマホを使っていた証拠です」「面白い申し開きですね。これ以上は署で聞きましょう」突然声が割り込んできた。警察だった。
警察に行ってからがまた長かったが、結論からすると、男は逮捕されずに済んだ。被害者の女性がいつの間にか現場からいなくなっていたからだ。その理由はわからない、とは言わない。家に帰ってから彼女のアカウントを見てみると、鍵付きになっていた。俺が駅で見ていた時点でも、彼女のアカウントには大量のメンションが飛んでいた。それを見てきっと怖くなったのだろう。いろいろと。
この件はトゥギャッターでもまとめられていた。そして幸い、このまとめは男が冤罪であること、俺が善意の第3者であることがわかるようにまとめられていた。そして、真犯人が捕まることを祈るというように〆られていた。
特定しました、と言った後に立ち去った学生のアカウントは、最初は冤罪ではないことを主張していたが、関連ツイートを削除し鍵付きアカウントに移行した。写真を撮って晒した奴は、学生のツイートが悪いと開き直りを見せた後、「めんどくせ」と言い残して鍵付きになった。
男のアカウントは削除されていた。これはもう、仕方がないとしか言いようがない。冤罪だということがネットでも認められつつある今でも、流れ出した彼の個人情報は消えることはない。
俺の個人情報もまた同様だった。男と同じほど拡散されてはいないが、血気にはやった第3者の情報提供がされている。そして同時に、メンションもたくさん届いていた。うまく逃げたな、的なものもあったが、そのほとんどが俺の勇気をたたえるとか、そんな感じのものだった。
俺は、この件について考えあぐねていた。俺が男を助けたのは多分事実だ。今でも十二分にひどい状態だが、俺が出なければもっとひどいことになっていただろう。けれども、俺自身はそれで自分を讃える気にはならない。あのときは思わず声が出ただけで、男を助けようというはっきりした勇気を持っていたわけではない。最後まで頑張ったのは、ネットリンチが怖かったからという理由だ。
ただ、嫌な時代になったな、とは痛感した。今回俺たちの個人情報を晒したりリツイートした奴らの多くは、何も責任らしきものを取っていない。何もなかったかのように今でもツイートしている。俺たちは、彼らに復讐したくとも彼らの顔もわからない。
俺のアカウントは結局どうするのか?それをよくよく考えたが、結局残すことにした。ネットリンチが怖くてがんばり、幸い最後には冤罪が証明できたのだから、ここでアカウントを消してはいけない。リンチされるのが怖いだけではなく、それに屈することになるのは嫌だ。俺を叩いた奴らが何も考えずのうのうとしているのに、自分は思いつめて日常の一部を手放してしまうなんて馬鹿馬鹿しい。
今回の競技場の件。大体はJSC(日本スポーツ振興協会)の「新国立競技場設置本部」あたりの組織担当者を追いかけてみると実務面での責任者は見えてくるんじゃないかな、というのが私のような素人の考え。
ただ、もともとJSCはスポーツ振興団体であり、巨大建築物の施工・設計を管理できる能力はなかったと思う。土木・建築とはまるで畑違いなのは、役員一覧を見てもわかる。
http://www.jpnsport.go.jp/corp/koukai/tabid/67/Default.aspx
で、そういう団体に、新国立競技場を仕切らせたのは当時の政権担当だった党で、「スポーツ施設なんだからスポーツ関係者に任せる」という単純発想だったんだろう。(当時の政権担当の、「官僚や経済人の意見を聴く能力のなさ」による失敗は、原発事故・尖閣国有化・沖縄基地問題などでも端的に現れているが、これもそれに通じるのかもしれない。)
参考までに、JSCが競技場のコンペを開催し、最終候補が決まったのが2012年10月、ザハ案に決まったのは11月、当時はまさに、野田内閣が消費税増税を決めて、国民から決定的に支持を落としていた時期だった。結局、翌月12月の総選挙で政権を現政権に譲ったのだが、ザハ案への決定にあたっては、当時、不人気で苦しんでいたその政権担当の思惑もあったのではないだろうか。
JSCは、任命されたら任命されたで、自分の担当する不慣れな任務に対して、「自分に能力がない」ことすら当初は分からなかっただろう(担当者にソツなく仕事を投げればそれで済むと思っていたはず)から、どうやっても間に合わなくなる今年4月まで文科省に本音を言えなかったのは多分、本当だと思う。その意味では文科相も被害者だと言える。
安藤氏は引っ込んでしまったが、それも仕方がない。侠気を出して「俺は東京の後世に残るランドマークを作るためには1千億の負担増なんか全然、許容範囲内だと思ってる」と言ったとたん、マスコミの徹底的な袋叩きに合うし、それは彼の友人や家族にも累が及ぶだろう。一部の著名人が言うような「今回の件では責任をもって進める人が見えない」というのは、「俺らが名指しで人格攻撃できる相手が欲しい」という意味だし、某政治家の「安藤氏はもっと発言を」というのは「俺ばっかり攻撃を受けるのは理不尽だ」と言っているのに等しい。「失敗を認めたら死んてしまう病」は何も官僚だけに限らない。某新聞や記者が記事の捏造を認めたら、その家族や再就職先にまで理不尽な攻撃が浴びせられるように、この国では組織や体制よりは個人を人格攻撃するのが正しく、それを避けるためには何かか問題が起きたら「ひたすら頭を低くして嵐が通りすぎるをの待つ」のが正しい処世術なのだから。
この「真犯人探し」をふくめて、こういう政権や社会やマスコミを育てた、日本国民全員が責任者なんじゃないかと思いました。(小並感)
でも、まぁなんだかんだで2千億円なんて、この国の官僚の手腕にかかれば、実はそんなに大したことなく誤魔化せるんじゃないかな、とも思っている。例えば東京湾アクアラインは、1兆円かけて作られて、今の単体の料金収入では、建設資金の利子ですら賄えない状況なのだが、官僚は数年かけて、プール制から、日本高速道路保有・債務返済機構への合算に持ち込んで、個々の採算を隠して誤魔化すことに成功してしまった。今やみな、本来ではありえない低利用料金で楽しく木更津のアウトレットモールに出かけて買い物を楽しんでいる。
今回の競技場は、北京やロンドンのような郊外ではなく、山手線の内側、東京のど真ん中にできる。東京と政府の官僚が一体になって、国立競技場の運営会社に、周辺の商業施設の管理などもさせるようなスキームを整えたら、案外、採算を合わせることができるのではないだろうか。
ただ、この設立されるであろう、新国立競技場の運営管理会社の出資者として、願わくば、文科相や安藤氏を含め、いわゆる「責任者」はその個人財産を投げうって出資して欲しいと思う。それがもっとも素直な「責任のとり方」ではないだろうか。
攻撃相手を見いだせないマスコミは、増加した建設費で何が他の買えるか、という話で盛り上がっているが、この国の原発が稼働したら数日で稼ぎ出せる金額だし、上海株式市場のこの一ヶ月の株価下落で失われた資産の数千分の一にすぎない。お金の価値は多角的な見方が必要で、卑近な例を持ちだして「このお金で何が買えた」というのはいささか卑怯な言い方だと思う。どの分野にどのくらいお金を出さなければいけない、というのは様々な思惑と政治力の関係によって決まるもので、この建設資金をどうやって手当するか、について影響を及ぼしたいのならば、ブログで騒ぐのではなく政治で働きかけるしかないのではないだろうか。
ジョルジュ・サルマナザールはフランス生まれの白人だったが、ウィリアム・イネスという牧師の協力を得て「キリスト教に改宗した台湾人」になりすました。「台湾人の先祖は日本人である」「香草をまぶした生肉を食べている」などデタラメな風習を広め、独自の「台湾語」まで作りだした。当時のヨーロッパでは台湾のことなど全く知られていなかったので、サルマナザールは25年ものあいだ台湾の専門家と見なされ、彼が執筆した『台湾誌』は知識人からも信頼されていた。しかし、ハレー彗星で知られるエドモンド・ハレーが、『台湾誌』に掲載された星図などから矛盾を見つけ出して突きつけたため、彼はついに自らの虚偽を告白した。
数学教授ロデリックと図書館司書エックハルトは、横柄な態度のヨハン・ベリンガーに腹を立て、悪質ないたずらを仕掛けることにした。二人は石灰岩に細工をして、カエルやミミズの化石、彗星や太陽の形をした化石、「ヤハウェ」という文字が刻まれた化石などを作り出し、ベリンガーが化石を採集していた山に埋めておいた。当時は化石が生まれる原因が分かっておらず、神秘的な力によって形成されると考えられていたので、いま見ると明らかにおかしな化石でも、ベリンガーは本物だと信じこみ、図版を収録した書籍まで出版してしまった。話が大きくなって慌てた犯人の二人は偽造であることを明かしたが、ベリンガーはそれを中傷だと考えてまったく取り合わなかったという。
コック・レーンにあるリチャード・パーソンズの家に、ウィリアム・ケントとファニーという夫妻が下宿していた。しばらくしてファニーは天然痘で亡くなったが、それ以来、パーソンズの家では何かを叩くような音や引っかくような音がたびたび聞こえるようになり、パーソンズは「ファニーの幽霊に取り憑かれた」と主張した。ファニーの幽霊は、自分がケントに毒殺されたことを訴えているのだとされた。幽霊のことはロンドン中の話題になり、見物客が連日のように集まってコック・レーンを歩けないほどだった。しかし調査の結果、パーソンズが自分の娘を使って、木の板を叩いたり引っかいたりさせていたのだということが分かり、彼は有罪となった。
ヴォルフガング・フォン・ケンペレンは「トルコ人」という名の人形を完成させた。それは完全な機械仕掛けでチェスを指し、しかもほとんどの人間より強いというものだった。「トルコ人」はヨーロッパ中を旅してチェスを指し、その中にはベンジャミン・フランクリンやナポレオン・ボナパルトなどの名だたる人物がいた。多くの人間がその秘密を暴こうとしたが果たせなかった。ヴォルフガングの死後、「トルコ人」はヨハン・メルツェルのもとに渡り、ふたたびアメリカなどで大金を稼いだが、1854年に火事によって焼失した。その後、最後の持ち主の息子が明らかにしたところでは、やはりチェス盤のあるキャビネットの中に人が入っていたのであった。
宝石商シャルル・ベーマーは、自身が持つ高額な首飾りを王妃マリー・アントワネットに売りたいと思い、王妃の友人だと吹聴していたラ・モット伯爵夫人に仲介を依頼した。伯爵夫人は、王妃に渡すと言って受け取った首飾りを、ばらばらにして売りさばいてしまった。その後、ベーマーが代金を取り立てようとしたことから事件が発覚し、伯爵夫人は逮捕された。しかし「王妃と伯爵夫人は同性愛関係にあった」「本当は王妃の陰謀だった」といった事実無根の噂が流れ、マリー・アントワネットの評判は貶められた。ちなみに、かの有名なカリオストロ伯爵も巻き添えで逮捕され、のちに無罪となっている。
19歳のウィリアム・ヘンリー・アイアランドは、父親を喜ばせるためにシェイクスピアの手紙や文書を偽造するようになった。多くの専門家がそれを本物だと鑑定し、ジェイムズ・ボズウェルなどは「我らが詩人の聖遺物を生きて見られたことに感謝する」と祝杯を上げたほどだった。ついにウィリアムは戯曲の偽作まで行うようになったが、その戯曲「ヴォーティガンとロウィーナ」はあまりにも悲惨な出来栄えだった。また、その頃にはエドモンド・マローンによる批判も広まっていた。ウィリアムは罪を自白したが、世間はそれをウィリアムの父親が息子に言わせているものだと受け取った。当の父親も、無能な息子がそんなものを書けるわけがないと、死ぬまで贋作であることを信じなかった。
イギリスで異国の言葉を話す身元不明の女性が保護された。ある船乗りが「言葉が分かる」というので通訳となった。船乗りによれば、彼女はインド洋の島国の王女カラブーであり、海賊に囚われていたが逃げ出してきたのだということだった。彼女は地元の有力者たちのあいだで人気となり、またその肖像画は新聞に掲載されて広まった。しかし、その新聞を見た人から通報があり、彼女はメアリー・ベイカーという家政婦で、架空の言語を作り出して、カラブー王女のふりをしていただけだということが判明した。
イギリス軍人グレガー・マクレガーは、中南米で実際に功績を上げたのち、イギリスに戻って「ポヤイス国」への移住者を募集した。ポヤイス国は南米の美しい楽園で、土地は肥沃であり、砂金が採れると喧伝された。ポヤイス国の土地や役職、通貨などが高額で売りに出された。それを購入した二百七十人の移住者グループが船で現地へ向かったが、そこにポヤイス国など存在しなかった。荒れ地に放り出された移住者たちは次々に死んでいった。マクレガーはフランスに高飛びし、そこで同じ詐欺を働こうとして失敗した。さらにベネズエラへと逃げて、そこで英雄的な軍人として死んだ。
アメリカの冒険家だったジョシュア・ヒルは、ハワイへ移住しようとして失敗した後、タヒチ島からピトケアン島へと渡った。ピトケアン島は、イギリスからタヒチまで航海したのちに水兵たちが反乱を起こしたという「バウンティ号」の生き残りと、その子孫たちが暮らす絶海の孤島だった。ヒルは、自分はイギリス政府から派遣された要人だと嘘をつき、独裁者として君臨した。逆らう者には容赦なく鞭を振るい、恐怖で島を支配した。それから6年後、通りすがりのイギリス海軍の船に島民たちが助けを求めたことで、ついにヒルは島から追放された。
イギリスの名門ティッチボーン家の長男ロジャーは、1854年に南アメリカ沖で海難事故に遭って亡くなっていたが、その10年後にオーストラリアで肉屋を営む男が「自分がロジャーである」と名乗り出た。翌年、ロジャーの母である未亡人と「ロジャー」はパリで面会した。華奢だったロジャーとは違い、「ロジャー」は体重100kgを超える粗野な男だったが、未亡人は彼こそがロジャーだと認めた。貴族を名乗りつつも労働者であった彼は、イギリスの庶民からも大いに人気を集めた。しかし未亡人が亡くなった後、裁判において彼は偽者であるとの裁決が下され、14年の懲役刑を課されることになった。
ジョージ・ハルは進化論を支持する無神論者だったが、聖書に登場する巨人の実在について口論となり、それがきっかけで巨人の化石を捏造することを思いついた。石膏を巧みに加工し、毛穴まで彫り込んで、いかにも偶然発見したかのように装って大々的に発表した。専門家たちはすぐに偽物であることを見抜いたが、キリスト教原理主義者の一部は進化論への反証としてこれを支持し、また全米から多くの見物客がやってきた。フィニアス・テイラー・バーナムが同様に巨人の化石を見世物にしはじめたことで、ハルはバーナムを訴えるが、その裁判を取材していた新聞記者がハルの雇った石工を突き止めて自白させたため、ハルも観念して偽造を認めてしまった。
ドイツの靴職人ヴィルヘルム・フォークトは、古着屋で軍服や軍刀などを購入し、「プロイセン陸軍の大尉」に変装した。彼は大通りで立哨勤務をしていた近衛兵に声をかけ、十数名の兵士を集めさせると、ケーペニック市庁舎に踏み込んだ。フォークトは、市長や秘書らを逮捕し、また市の予算から4000マルクほどを押収すると、兵士たちにこのまま市庁舎を占拠するよう言いつけ、自分は悠々と駅に向かい、新聞記者からの取材に応じた後、列車に乗り込んで姿を消した。彼はすぐに逮捕されたが、ドイツ全土で人気者となり、時の皇帝によって特赦を受けた。
イギリスのピルトダウンでチャールズ・ドーソンによって発見された化石は、脳は現代人のように大きいが、下顎は類人猿に似ている頭蓋骨だった。ドーソンはこれをアーサー・スミス・ウッドワードと共同で研究し、人類の最古の祖先として「ピルトダウン人」と名付けて発表した。当時は大英帝国の繁栄期であり、人類発祥の地がイギリスであるという説は強く関心を持たれた。しかし1949年、フッ素年代測定により、ピルトダウン人の化石が捏造されたものだと断定された。捏造の犯人は未だに分かっておらず、『シャーロック・ホームズ』の作者であるアーサー・コナン・ドイルが真犯人だという説まである。
後に作家となるヴァージニア・ウルフを含む6人の大学生たちは、外務次官の名義でイギリス艦隊司令長官に「エチオピアの皇帝が艦隊を見学するので国賓として応対せよ」と電報を打ってから、変装をして戦艦ドレッドノートが停泊するウェイマス港に向かった。ぞんざいな変装だったにもかかわらず正体がバレることはなく、イギリス海軍から歓待を受けた。彼らはラテン語やギリシア語を交えたでたらめな言葉を話し、適当なものを指して「ブンガ!ブンガ!」と叫んだりした。ロンドンに帰った彼らは新聞社に手紙を送って種明かしをし、イギリス海軍の面目は丸潰れとなった。
ドイツの曲芸師オットー・ヴィッテは、アルバニア公国の独立の際に「スルタンの甥」のふりをしてアルバニアへ赴き、嘘がバレるまでの五日間だけ国王として即位した、と吹聴した。そのような記録はアルバニアにもなく、当時からオットーの証言は疑わしいものとされていたが、オットーはドイツ国内でよく知られ、新聞などで人気を博していた。オットーが亡くなったとき、その訃報には「元アルバニア王オットー1世」と書かれた。
コティングリー村に住む少女、フランシス・グリフィスとエルシー・ライトは、日頃から「森で妖精たちと遊んでいる」と話していた。ある日、二人が撮影してきた写真に小さな妖精が写っていたことに驚いた父親は、作家のアーサー・コナン・ドイルに鑑定を依頼した。そしてドイルが「本物の妖精」とのお墨付きを与えて雑誌に発表したため、大騒動となった。50年後、老婆となったエルシーは、絵本から切り抜いた妖精を草むらにピンで止めて撮影したと告白した。しかし、フランシスもエルシーも「写真は偽物だが妖精を見たのは本当だ」と最後まで主張していた。
オーストラリアの現代詩誌『アングリー・ペンギンズ』に、25歳で亡くなったという青年アーン・マレーの詩が、彼の姉であるエセルから送られてきた。『アングリー・ペンギンズ』誌はこれを大きく取り上げて天才と称賛した。しかし、これは保守派の詩人であるジェームズ・マコーリーとハロルド・スチュワートが、現代詩を貶めるためにつくったデタラメなものだった。この事件によりオーストラリアの現代詩壇は大きな損害を蒙ったが、1970年代に入るとアーン・マレーの作品はシュルレアリスム詩として称賛されるようになり、以降の芸術家に大きな影響を与えるようになった。
フィリピンのミンダナオ島で、文明から孤立したまま原始的な暮らしを続けてきたという「タサダイ族」が発見された。彼らの言語には「武器」「戦争」「敵」といった言葉がなかったため「愛の部族」として世界的な話題になった。彼らを保護するため、世界中から多額の寄付が集まり、居住区への立ち入りは禁止された。しかし15年後、保護地区に潜入したジャーナリストは、タサダイ族が家に住み、タバコを吸い、オートバイに乗っているのを目撃した。全ては当時のフィリピンの環境大臣マヌエル・エリザルデJr.による募金目当てのでっちあげだったとされた。
評論雑誌『ソーシャル・テキスト』は、「サイエンス・ウォーズ」と題したポストモダニズム批判への反論の特集に、アラン・ソーカルから寄せられた『境界を侵犯すること 量子重力の変換解釈学に向けて』という論文を掲載した。しかしそれは、ソーカルがのちに明かしたとおり、きちんと読めば明らかにおかしいと分かるような意味不明の疑似論文であり、ソーカルはそうしたでたらめをきちんと見抜けるかを試したのだった。それはポストモダンの哲学者たちが科学用語を濫用かつ誤用している状況に対する痛烈な批判だった。
うん、反発されるのはわかってる。
別に冤罪の可能性あるから女は黙ってろとか言うつもりはないんだ。
一時期ネット上では「逃げればいい」という説が流行っていたがこれは間違いだろう。
そもそも逃げられる確率なんて低いうえに逃げたことがやったことの証明になる風潮でもある。
通勤で使っている以上、今後その場に居合わせたて顔を見られた人に会う可能性も大きい。
となると素直について行って無罪であることを説明するのがいいのであろうか。
これも難しい。
仮に私が駅員や警察だとしてもいくら頑張ったところで本物の犯罪者と冤罪の被害者を区別することはできないだろう。
最近だと衣服に付いた指紋だの手に繊維が残ってるだかのも調べることになっている。
これなら女が人違いしてた場合で真犯人の指紋が衣服に残ってたのなら疑いは晴れるだろう。
しかし女が悪意を持っていた場合と犯人が指紋の残らない方法で痴漢した場合だとそんなものは無意味になる。
悪意を持ってるケースなんか稀だし、痴漢冤罪に限らず女を敵に回した時点でもう負けなので置いておくとして、例えば犯人が手の甲で触ってきたとか股間を押し付けたとかだったらもう証拠もなにも残らない。
助かる方法が思いつかない。
身を守るにはどうすればいいのだろうか。
とりあえず適当に、敵対してた野郎が下校しようとしてるところにすっとんでって、いきながり殴りまくった。
「俺じゃねえ、俺じゃねえってば・・・いてえやめろよ・・・もうやめて」
「てめえじゃねえなら真犯人つれてこいや。そいつが白状したら許す。俺は今日から、お前と、思い当たるやつを順番に殴り続ける」
なんていってたら先生がきて取り押さえられた。
翌日あたりに、なんか仲のいい友達がゴミ捨て場あたりでボロボロに捨てられた俺の靴を発見してもってきてくれた。
ゴミ箱に捨てて新しい靴を買った。
大人になったいまとなっては、いっけん仲のよさそうなやつが実は根に持ってやってた可能性もあったかとも思う。
それ以降、靴がなくなるようなことはなかった。
平成4年に悪が正義に勝ったのはあくまでそのとき正義が弱っててかつ悪に壮大な夢があるという利点があって悪の連中が絶対に裏切らないという確約をしていたからみんなついて行かざるを得なかっただけで、せっかく最初は面白かったのに(平成4年から数年間は、正義の形骸化は無惨の極みで、悪の利点が花盛りで社会は皆壮大な夢を見ていて幸福に包まれていた)、2000年頃にはもう裏切りが芽生え始め、その勢いと幸福が綯い交ぜの誤魔化し状態で遷移しながら、結局平成17年前後には2ちゃんねるの誹謗中傷の嵐という形を取って悪が裏切りを本格化させ、皆を不幸のどん底に陥れ、社会を破綻させた。馬鹿な話だよ。悪が我慢しさえすれば悪は正義に勝てたのに。悪の夢が叶わなかったのは確約を守れなかったからだろ。手前で自殺したんだよ。だから今、中途半端な正義が勝つ状況になっている。本当にくだらん話だよ。悪が我慢しさえすれば全ては上手くいった。形骸化していたつまらん正義より悪による壮大な夢は実現し、社会はよりよく生きていた。それがどうだ。悪が我慢できなかったばかりにこの低劣社会状態。何のためにその方向性を取ったのか。だから悪は責められるべきなんだよ。生きなきゃいけないから正義がやるしかねえが、この中途半端な状況に昭和30年代みたいな面白いことあるんか。悪が我慢するかどうかだけがミソだったんだよ。それを我慢できなかった。馬鹿が。おかげで悪にも正義にも将来性がねえ状態だ。誰が悪いのか。我慢し切れなかった悪なんだよ馬鹿が。その一事で、社会全体が幸福に包まれていたあの時代がパアになった。悪党のボスに知恵と賢慮が足りねえせいでこのザマだ。要は自分が裏切れば社会が終わるという思慮がこいつにはなかったんだ。自分の私利私欲しか実は目的が無かった。人格が無えんだな。ただ悪は悪という事を証明しただけじゃねえか。こんな馬鹿が日本の歴史を作っていたことが悲惨だよ。昭和の賢人でももっと思慮深い支配を実施していた。悪のボスは普通は賢慮を働かせて絶対に確約は守るはずだろ。そこが生命線だからな。それをあっさり破って社会に悪を実現しばれたら自分は自殺して誤魔化しやがった。こんなつまらん奴に支配されていたことが最悪っつうんだよ。手前のせいでこの低劣人生、低劣社会状態で皆生きなきゃならない。刺激もねえ面白いこともねえ、文化も何もない。とにもかくにもあの幸福な時代が全部水の泡になったわけだ。日本社会は最高から奈落の底に転落した。裏切ったクソバカのせいでな。皆生きなきゃいけねえのに生きる見込みのある奴はいねえ。裏切った奴は反省もせず幽霊となっても上から目線で自己中心主義。現に今起きてることはただの破綻と絶望の中、下半身露出してまでも正義と悪の根っこの復活に躍起になってるか満足しての安楽死だ。誰が悪いのか。真犯人は悪やってたボスだろ。そんなん皆分かってるだろ。そいつが我慢できなかったせいでこのザマだ。こんなつまらん人生だ。刺激もほとんどねえから夢も希望も人としての尊厳も何も高まりもしねえし、逆に混乱で人が死ぬ状況にもなっている。正義も悪も所詮生きる見込みがねえという歴史的真実を集団的無意識が悟りながらの絶望の中、ただ食うために生きているだけという夢も希望も理想も無い超絶低劣生活状態。あの最高の生活からこの奈落の生活に追い込んだ真犯人は反省すらしねえ。誰も批判しねえ。手前が我慢し切ってそのまま死ねば悪の勝利で社会も活性化し大フィーバーだったんだ日本は。なのにそれに失敗したから今更オンボロ車の正義で社会は動かなきゃならない。こんなオンボロで走ったって社会が生き生きするわけねえだろ。馬鹿が。何で知恵がねえんだよ悪は。簡単に裏切る奴があるか。てめえ生活がかかってることで簡単に裏切るんじゃねえんだよ。支配者ってのは深い知恵がなきゃいけねえんだよ。私利私欲丸出しにして裏切った馬鹿が。お前のせいで日本人の生活は終わりだ。状況の最悪さをよくみろ。だれのせいだコラ。全体的にみりゃお前のせいで日本人の生活はパアだ。高まっていたものも低劣にさせられ、死ぬべき人間でない死人まで出ている。社会として最悪だってんだよ。全てはお前が我慢できなかったからだろうが。今更おせえっつんだよ貴様。現実はお前のせいで事実勝ってるのは正義とか悪とかじゃねえ別のものになっちまった。お前らがどっちも破綻したから当たり前の結果だ。生きる見込みがあるのは正義でも悪でもねえものしかねえじゃねえかこの野郎。ただのありのままが勝ってるわけだが、こんなもんにどんな夢があるんだ?この世界じゃお前らは只の死人で、活躍するのは只の手付かずの自然だ。女子供だ。それが現実だ。女子供の好きにさせる時代にどんな理想があんだってんだよ。こんなことになるんならはじめから正義も悪もなくてよかったんじゃねえのか。馬鹿たれが。現実は女子供の時代だからつまらんお前らは犠牲になるしかねえんだ。お前には何度馬鹿と言っても言い足りんよ。女子供が生きる時代になるんだったらはじめからそうしてりゃよかったんだ。中途半端に正義を教え、悪をやり、結局は女子供の勝ちかよ。馬鹿が。それなら最初からそうしてりゃよかっただろうが。お前らは何の為に存在してたんだ。現実は根本の復活の為、女子供が勝たざるを得ない。それなのに死人が生きる見込みもねえのに生きてそれの邪魔をしている。生命の本質に反しているな。何から何までお前はクソだ。約束も守れず生活を破綻させ新たな生命も私欲で奪い去る。自然に任せっ放しで適度な制御すらできない無能。馬鹿のせいで日本は終わりだ。こんな世界に自分を託すだけの価値は含まれてない。全てはただ一つ、悪のボスが約束を守らなかったこと、それがこの災厄の元凶だ。それにより我々の世代は破滅させられた。躍動するのは新たな世代で、しかも、ありのままだ。誰もがそれに巻き込まれざるを得ない。生きていくためにな。
遠隔操作ウイルス事件「真犯人」メールが再び届く 「早く片山さんに伝えて楽にしてあげてください」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1406/01/news008.html
真犯人と思われる人物からメールがまた来た件(安部銃蔵) - satoru.netの自由帳
http://d.hatena.ne.jp/satoru_net/20140601/1401561600
この真犯人が愉快犯だとすると、有名アニメ攻殻機動隊を思い出す。
(5話マネキドリは謡う DECOYより)
私はね、犯人はネット社会から自然発生的に生まれてきた生命体、すなわちつながりを持たない共犯者たちによって引き起こされた複合的な事件だと考えているわけ。ましてや、笑い男なんて初めから存在しなかったんじゃないかってね。
ネットの意見の大半は「検察・警察はちゃんとした証拠を出せ」であって被告人が真犯人であるか冤罪であるかは二の次だったと思うんだけどなぁ
PC遠隔操作の片山さんの動機について、理解できないというコメントをしばしば見るけど、私の場合はむしろ逆で、その動機がすごくよく理解できるように感じた。むしろ「この人は私に似ている」とも思った。
それで、その「片山さんのことを理解できない」という人たちに対していろいろ書いてみたくなったのでここで書く。
元々の動機については目立ちたいとかって気持ちと好奇心だろうな、と思う。まあ、通り魔してみたいとか、爆弾しかけて予告状出して世間を騒がせたいとか、そういう多少なら誰にでもあるような犯罪願望(誰にでもあるよね...?)が人より大きかった、ということなのだと思う。メールが過剰に演出的なのもそこらへんが理由じゃないかな。
ただ、正体がバレるきっかけとなった最後のメールだけはそれにくわえて「疑われていることの苦痛・不安を払拭したい」という気持ちがあったのだと思う。基本的に「打算的な」行動というのができないというか、リスクを適切に判断することについては大変に苦手なので、よく指摘されているような「あのメール出さずに裁判続けてれば無罪になれたのでは」「あのメールを出すことでバレるリスクが急激に高まったのでは」なんて考えは頭にない。
まず犯人として疑われている状態に対する「不安」があって、なんらか行動起こさない限りはその状態が続く。だが真犯人を装ったメールを出しうまくいけばその「不安」をなくせる、となればメールを出すさ。それがうまくいく確率とか、そういう打算的なことを考えるのがとにかく苦手なのである。現状不安で、その不安を払拭する方法が真犯人を装ったメール出すことしか思いつかない、そうなればメールだすさ。あとはただ単にあまり頭が良くないというのもあるけど。
あんまりなかったんじゃないかなあ。といっても、おそらく他人から責められることをひどく恐れるタイプには見えるのでそういう意味でサイコパスとは違う(サイコパスは、そういった人から非難されることの恐怖がまったくない人たちだと思っている)。ただその恐怖を「罪悪感」として肯定的に捉える認識フレームが育っていなかった、という感じなのだと思う。
この、「罪悪感はないけど人から責められることは怖い」というのが非常に重要で、これが上に述べた最後のメールを出すに至った動機にもつながる。
罪悪感があれば当然そもそもこんなこと(追加のメール)はしてないだろうし、かといって責められることが怖くなければわざわざリスクを負って現状(ひどく不安で苦痛な日々)から抜けだそうと思うこともなかったんじゃないかな。
責めを負うことの恐怖についてはむしろ人以上で、むしろそれ故に恐怖から逃げることを選び罪悪感が育たなかったのだとも思っているけれど、これについてはあまり考えがまとまっていないので書かない。
全部妄想なので当然ながら全く違うかもしれません。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140516
いや、全部読んでないけど。くだらなすぎて読むに耐えないから。
一時は警察のITリテラシーの低さと現代の冤罪事件の象徴、そして凶悪事件のたびに祀り上げられがちな無害な”キモヲタ”代表として人気をほこったゆうちゃん。立件できず保釈されて犯人不明で幕切れになっていれば物語としては美しかったのに、気持ちの悪い自己顕示欲のせいであっさり御用になってしまいましたとさ。
ことの顛末だけで犯人の歪んだ自己承認欲求みたいなものがすけてみえるけど、真犯人メールはさらにすごいですね。きっと実際ここまでうまくいくと思わなくて、でもくだらない子供だましの謎解きに現実社会が本当に翻弄されているのを見て、さらにその欲求が肥大してしまったのでしょう。
だからキモいって言われるんだよ。一度他人から愛されづらい状況と自己承認欲求の不満足がひねくれ方向にはしりはじめちゃうと怖いですね。