はてなキーワード: 虚像とは
ここ最近、メンタルが不安定で何度も怒り恨み辛みがフラッシュバックするので、頑張って言語化する。言語化して怒りに決着つける。
ことあるごとに母親から「社会で通用しない」って言われてきた。兄から悪口を言われた、兄から暴力を受けた、母親から暴力を受けた、父親から嫌味を言われたなどの時に、反発したら100%私が悪く、反発しなくても100%私が悪く、そのたびに繰り返された決め台詞だ。好き放題悪口言うわ暴力振るうわの兄に対しては何も言わず、反応すれば「反応が楽しいからそういうことをしてる、お前が反応しなければいい、被害妄想、お前が悪い」でぶっ叩かれ、無視すれば「今のは悪意で言ったんじゃない、被害妄想、お前が悪い」でぶっ叩かれる。懇切丁寧に何が起きたかを解説しても無視。無視して「こりゃ社会で通用しないわ」。
18年間そんな環境で育ち、大学以降は兄には出した大学費用すら受験直前で出さないと宣言され、メンタルぐちゃぐちゃのまま試験受けたけど合格した。一人暮らしの初期費用は母方の祖母に頭下げてどうにかなった。唯一の味方。仕送り0の極貧の一人暮らし。極貧でも何とかなったし、どんなバイトでも家より理不尽じゃなかった。メンタルが落ち着くだけでびっくりするほど生きやすかった。
給付型やら学生支援機構やらの奨学金をフル活用して、幸い脳みそは学問向きだったので博士まで取って、今年30歳。ついこの前、祖母からの借金もちゃんと割増で返せた。コロナが落ち着いててよかった。そして不意打ちで母親と会ってしまった。「私(母親)がいるって分かってたら増田(筆者)は来ないから」って言ってた。確信犯(誤用)だ。
兄もクソ野郎ながら、手塩にかけられてた分ちゃんと「社会」向きに育ったらしく、結婚してガキまで居るらしい。増田家の血が残るのは最悪だが、まあ勝手にしてくれと思ってる。そして母親曰く、「兄は駄目だ、増田が一番親孝行だ」とか唐突に言い始めた。
さすがの私でも分かる。これは「私(母親)が兄の邪魔になると分かったから、増田から金貰って生きることにしよう」っていう算段での摺りよりだ。ここで下手に出たり、かといって言われてないことを攻めたりしたら思うツボなので、「そうだよ私が一番親孝行なのにお前はずっと兄のケツ舐めてたよな、自分が売った喧嘩のケツすら自分で拭けないカスな兄育ててどういうつもりだ?」みたいなこと言って、お前とは距離を置く宣言をした。そしたら「私は兄が悪口を言ったらちゃんと叱っていた!」とのことだ。話す気がまるっきり失せたのでその後は何言われても無視した。しかし、その叱っていた、の目的語を知りたい。誰を叱っていた?「悪口言われても無視しろ、反応を楽しんでるんだから反応すんな、お前が反応しなければいい」を何度も繰り返していたのに「悪口言ったら叱っていた」だ?その直前に言った「社会で通用しないと思ってたけど頑張ってるようで良かったよー」の「社会で通用しない」っていう呪い、どういうときにお前が私にかけ続けた呪いだよ?
どうしようもないヒトモドキでも、「健気に頑張る親」「子供に嫌われても子供を応援する親」っていう虚像だけは守り通したいんだな。「社会で通用する」ためか????
のちに母親が居なくなったとき、祖母から母親の生い立ちを懇々と聞かされた。
どうやら母親は、職場でいじめられた経験があるらしい。ことあるごとに嫌味を言われ、意地悪をされ、質問しても答えてもらえず、それでもミスをすると延々となじられ……らしい。「お母さんも頭悪いなりに頑張ってるから許してあげて」って言われたが、それだけは祖母の頼みでも無理だ。聞いたことがすべて本当だとしても、母親は、「全く社会で通用しなかった」にも関わらず、てめえのガキに対して全く同じ呪いをかけ続けていたのだ。クソな体育会系に入部した1年生が、上級生になったらそのクソさを引き継ぐことと同様のことをしていたのだ。それも親が子に対して、だ。復讐をてめえのガキに対して行っていたのだ。
その親は、私の悪口や嫌味に怒る権利を奪い、学問に対する環境もちゃぶ台返しのように唐突に奪い、何を言われようとされようと私が悪いのではないか、という卑屈な心を持たせ、自尊心を奪っていった。全く社会で通用しなかった母親が、だ。なんでこんなカスに権力があるんだよ。家庭、親ってマジでクソな制度。ガキは親を選べない。本当にクソ。
全く社会で通用しなかった母親に、これ以上奪われてなるものか。私は凄い、あのゴミどもより遥か上の社会で通用してる。私の知識と、能力と、学歴と、今の周囲の関係は私のものだ。私が!!!!!!!!手に入れたものだ!!!!!!!!カスに奪われてなるものか!!!!!!!!!
というわけで、私の今の感情は「これ以上奪われてなるものか」です。クソみたいな自尊心のかけらでも、奪ってくる奴、奪ってきそうな奴には容赦しませんし、今まで怒りを抑圧されていた分、ちゃんと怒ります。
みたいなことを今日20時くらいから書いてたんだけどさ、ちょっと話題のアカデミックなアレの件とつながる話なんじゃないかなって。
あの件は全くもってどっちもどっちな状況じゃないんだけど、どっちもこんな感情じゃない?「これ以上奪われてなるものか」っていう。ワイも上に書いたのは全部本当のことだし、アカデミの末席に居るものとして他人事ではないから勝手に結びついちゃった、癒着しちゃったんだけども。徹底的にどっちも自尊心が足りてない。自惚れは果てしなく強いのに、自分がそれを信じきれないからそれを肯定しない奴がいるとどうにかして認めさせなければという気持ちになっちゃうやつ。私もその気が強いから、ちょっとしたミスも素直に謝れなくて「こうなったシステムが悪い、私は悪くない」、根本からオカシなことを言ったとしてそれを気付かされても「そんなこと織り込み済みだ、私は間違ってない」って意地はっちゃうやつ。
足りないことに冷静になりたい。
そして友人たちがちらほら不倫に手を染め始めてしまった。既婚男性と付き合う独身女性という立場で。
正直なところ私の主観としては、このパターンの不倫については、既婚なのに婚外恋愛に手を出す男性よりも既婚男性に手を出す女性の方が気持ちが悪い/悪があると感じている。
だけれども不倫をやめるように一生懸命友人を説得していると、どうも男側のほうがどうかしていると思う理論になりがちなので、皆さんの意見も聞きたく、ここに不倫をしてはいけない、及びやめた方がいい理由を書き記したいと思う。
大前提に、不倫は男側も女側も悪いに決まっておりどちらがより悪い、どちらがより倫理観がおかしいということはない(はず)。
まんまである。
結婚という契約、約束、法的な拘束、社会的な立場、それらを無視して他の女と付き合う倫理観は完全にどうかしている。
絶対に付き合わない方がいい。
既婚で働いている男性が責任を持つべきものはたくさんあるが、家庭においては自分の所帯、子供に一定の責任を持たねばならない。
そこで不倫関係にある婚外恋愛について、自分はもう結婚しているのでその女と結婚する必要はない。しかも結婚していることを了承している女と付き合っているので、その女も責任を持ってくれないことに了承していることになる。
そりゃ、優しくできるよね。なんの責任もないんだから無責任に甘くて優しい言葉だけ言えるに決まってる。
それを愛だと勘違いするな。目を覚ませ。
不倫がバレた時、特に職場不倫の場合、より多くのものを失くすのは大抵女だと個人的には思う。
まず慰謝料。仕事。女としての価値(特に自己肯定感)。不倫しているという事実により友達も大抵失くす。親から絶縁される可能性もある。
その男が本当に本当にあなたのことを愛し、大切にし尊重して幸せになってもらいたいと思っているのであれば、手を出さないことが1番であるし、万が一手を出してしまったことがあったとして、その後身を引くのが愛なんだ。
奥さん子供と別れる気がないんだよ。君との未来はないって言われてるんだよ。
そこで不倫がばれて、慰謝料300万を払い、仕事を失い、地元にいられなくなり、友人はすでに去った後、実家にも帰ってくるなと言われ、その男も家庭をとったとしたら、じゃあ一体君に何が残るの。
それを想像できない、想像しようともしない男と付き合って幸せになれるわけないんだよな。
もしも不倫がばれたら…もし不倫していることが周囲に伝わったら…女性としてとても生きづらくなってしまうあなたの人生のことを、その男が想像しない理由はたったひとつ。あなたに責任を負わなくていい自由な恋愛を楽しむ自分だけを愛しているからです。早く目を覚ませ。
上にも書いたけど、一定のまともな価値観と倫理観を持つ人間は不倫を嫌う。
とくにアラサーに差し掛かり友人一同が結婚していくなか、既婚者は不倫を嫌う傾向にあると思う。
不倫してるらしいよってだけで友達は離れていくし、不倫してる時は頭がパッパラパーになってしまうので、一生懸命不倫をやめるように親身になってくれる友達と自分から縁を切ったりするんだよな。
数年前、本当に大切な友達に不倫してるから叱ってほしい!って相談されて真剣にやめるように説いたら泣かれて縁切られたわ。その後しばらくして奥さんバレして別れて、転職して県外に引っ越していった、、
その後はこちらでの友達との縁もほとんどきれてしまって、学生時代の仲間には不倫してたって噂されてしまっている。もうこちらには戻って来れないと思うし、結婚式とかもその子は呼べない、呼ばれない。だって既婚男性に手出す女だから。
そうやって大事なものを無くして、残るのは数年後のその男との別れですよ。
早く目を覚ませ。
今あなたが愛してる男は奥さんが作った料理でできた健康な体を奥さんが洗濯した服で清潔にたもっており、本当であれば同等の責任を持たねばならないはずの子供の養育と保護を自分が不在の時間は奥さんが担うことであなたに会えている。
あなたが愛している男の基盤は奥さんがあってのことなんです。その奥さんの愛を裏切っている男を愛してあなたのなにが満たされるのですか。
虚像なんだよ。本当に早く目を覚まして。
論破王こと、ひろゆきは好かんが「どう考えて後悔する」クソガキをぶちのめすのは先に生きた者の義務だ。全力で否定する。
共産主義って本当に駄目なのか?
だめです。
●きみたちは騙されている
ほう...
日本共産党員です。日本共産党の支持基盤は金持ちのブルーカラー『全労連』っていうことは、ある程度のイイ会社の工員がバックであるということです。彼らは平均化されると、年収が下がります。よって、困るのは平均以上に資産を持っている資本家ではありません。
バーカ。資本主義っていうのが、共産主義者によって想像された言葉だ。
マクロ経済学知らんの?
国家が再分配を行わないと少数の資本家がその他大勢の労働者を労働者を奴隷のようにこき使う地獄になっちゃうよね。これは陰謀論でもなんでもなく教科書に書いてあるレベルの事実だよね。
いいえ、違います。今の紙幣に「一対一対応」する価値はありません。その結果、超強力にインフレーションを起こして「金持ち」は毀損され続けてきました。証拠は、こちら。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H15_Z21C15A2CR8000/
共産主義と社会主義は明確に異なります。社会主義は資本主義と両立する概念です。
いいえ。逆は成立しますが。
「行き過ぎた共産主義」がまちがってるだけだよね。
行き過ぎた共産主義は誰が判定するのですか?マルクス?死にましたよ?つまり、誰もできませんよね?共産主義は間違っているので、「行き過ぎた共産主義」なんてないです。
山川の世界史でも買って読めよ。キューバとかうまく行った部類だと思うけど、カストロだって晩年は批判的だろ?それに、産油国すら資本主義がないと貧乏になるぞ。ベネゼエラとか知らんの?ベネゼエラは機材の更新が滞って崩壊したのよ。でもって、そんなトップを選んだのは自国民だよ。ヒトラーが選ばれたのとおんなじ理屈ですよ。
https://globe.asahi.com/article/11558836
経済が負けたのじゃない。技術革新に失敗したから、ソ連は崩壊したのだ。たとえば、日米の半導体の発展にソ連はついてこれなかった。経済崩壊は後付けだ。ソ連が崩壊してから、ロシアから Nginx やKaspersky といった一流の技術がいたことは証明できたが、当時は全然ついていけなくて『ベレンコ中尉亡命事件』でミグが捕獲されて判明したのさ。共産主義下では、有能な人は見つけられない。
アメリカは...というかアメリカの体制を支持する資本家は、自分の国で共産主義革命を起こされると困るから、東側諸国と共産主義思想を弾圧しまくったよね。
日本も強力に西側の一員として闘いましたよ?アホみたいに金を出したじゃん。ADBやら、アジア危機では流動性の保持に日本が協力してやったじゃないか。それに日本赤軍を知らんのか?
その結果アメリカが勝った。
ええ。
日本だってさ。製造業でイケイケだった時代があるわけじゃない。半導体をバンバン売って、テレビや冷蔵庫をバンバン売ってウハウハだった時代がある。でもアメリカに喧嘩を売られて、今じゃ日本の製造業は完全にオワコンになっちゃったよね。これだって日本の製造業が駄目だったわけじゃなくて、アメリカに喧嘩を売られてしまったのが駄目だっただけじゃん。
これだけは言える。中共がおかしい、と。製造業については、アメリカもオワコンだよ。
でも今は時代が違うわけ。当時は性能がイマイチで一部の技術者しか使えなかったコンピュータを、いまでは誰もが携帯していて、しかもお店にはPOSシステムがあって、決済はクレジットカードやキャッシュレスで、俺にはよくわからんけどAIとかいうやつも流行ってる。
上でも書いたけど、ソ連はコンピュータをつくれないし、そうじゃなくても日米から密輸してたぞ。
レジや決済サービスがオンラインで繋がることによって、需要や消費者のニーズをリアルタイムで把握することができる。ソ連のときはこれができなかったけど、いまならできる。計画経済のダメなところはテクノロジーでカバーできるわけよ。
民主主義のシステムだってそう。昔は民主主義のシステムが未熟だったから、選挙をしても結局ヒトラーみたいなやつが現れて民主主義を破壊していった。
ここが最高に馬鹿だよ。ベネゼエラ(略
今ならどういうシステムがうまくいくのか研究が進んでいるし、市民だって昔よりは民主主義のことを理解しているし、なによりみんな民主主義を愛している。昔と違って独裁者が強権を振るうなんてゴメンだという人が多い。
違います。共産主義と民主主義は両立すると、共産主義者は主張してます。
いいことだ。
パソコンは資本主義の賜物じゃないか。それに、インターネットが ARPANET というときは共産主義国でも同じことできただろうけど、これが「エッチな画像をみるツール」に変身したのは、資本主義だからなんじゃないかな?
いろいろ指摘をして俺を論破してほしい。頼んだぞ。
どうっすかね?まだ足りないか?
なあ、俺が20代で、ソ連が存在した時代を知らないからこのような疑問をいだいてしまうだけなのかもしれないんだけどさ
共産主義って本当に駄目なのか?
今ならワンチャンあるんじゃないのか?
●きみたちは騙されている
きみたちは共産主義に少なからずネガティブな印象を抱いているだろう。でも考えてみてほしい。共産主義が流行ったら困るのは誰だ?困るのは平均以上に資産を持っている資本家だ。平均以上に資産を持っている資本家は資本主義国家では権力が強いから、当然のように自分の身を守るために共産主義のネガティブキャンペーンを行う。これは陰謀論でもなんでもない事実だ。
だから君たちの頭の中にある共産主義のネガティブなイメージのうち、全部とは言わないけど何割かくらいは、資本主義国家の資本家によって植え付けられた虚像なんだ。だから、今だけは共産主義に対するネガティブな感情を捨てて、冷静に俺の意見を聞いてほしい。
国家が経済に介入しないと不況時にエグいことになるし、国家が再分配を行わないと少数の資本家がその他大勢の労働者を労働者を奴隷のようにこき使う地獄になっちゃうよね。これは陰謀論でもなんでもなく教科書に書いてあるレベルの事実だよね。
だからアメリカですら1世紀くらい前から共産主義的要素を入れた国家運営をしているよね。日本だって「最も成功した社会主義国」とか言われているじゃん。
わざわざ俺が指摘するまでもない話だけど、資本主義国家ですら共産主義要素無しでは立ち行かないわけだよね。
ってことは「共産主義そのもの」がまちがっているわけじゃなくて、「行き過ぎた共産主義」がまちがってるだけだよね。大事なのは資本主義要素と共産主義要素のバランスじゃん。逆に言えば「行き過ぎた資本主義」もまた、まちがっているといえるわけだ。
むかし存在した共産主義国家って、ソ連ならスターリンが、中国なら毛沢東が支配していた独裁国家だったよね。一方で西側陣営って多くが民主主義国家だったわけじゃん。東側陣営の敗因ってここにあるんじゃないの?
しかも毛沢東とスターリンって、単に独裁者だっただけではなくて、虐殺した人間の数ランキングでワンツーフィニッシュを飾るような苛烈な人物でもあったわけじゃん。こんな連中が国家の礎を築いてしまったら、もう何をやっても上手く行かないよね。
考えてみ?独裁国家で成功してるのって、産油国と共産主義を放棄した最近の中国くらいだよね。
公正な選挙を通さずに選ばれた支配者が個人崇拝を受けながら強権を振るうから上手く行かないのであって、共産主義のシステム自体が悪いわけじゃないよね?
ソビエト連邦はさ、経済がうまくいかなくなって、科学技術でもアメリカに劣って、最終的に崩壊しちゃったけどさ。これってソビエト連邦率いる東側陣営が、アメリカ率いる西側陣営に負けてしまっただけであって、共産主義のシステム自体が悪いわけではないよね?
アメリカは...というかアメリカの体制を支持する資本家は、自分の国で共産主義革命を起こされると困るから、東側諸国と共産主義思想を弾圧しまくったよね。代理戦争だっていっぱいしたし、軍拡競争だってした。その結果アメリカが勝った。アメリカが東側諸国に喧嘩を売らなければソ連は上手く行っていた可能性があるよね。もちろんタラレバの話をしてもしょうがないけどさ。ソ連は冷戦でアメリカに敗北しただけであって、これから導かれるのは「共産主義のシステムはうまくいかない」ではなく、「ソ連よりアメリカのほうが戦争がうまかった」ってだけの話だよね。
たとえばキューバって昔はアメリカに経済的に支配されてたじゃん。農地の多くはアメリカのもので、キューバ国民は奴隷のように働かされて儲けは全部アメリカのものになっていて、政権もアメリカとズブズブだった。そこで銃をとって立ち上がったのがフィデル・カストロとチェ・ゲバラだよね。カストロとゲバラはべつに共産主義革命を目指したわけではなく、アメリカとズブズブの政権を追い出したかっただけなんだけど、アメリカに楯突いたキューバは経済制裁などの嫌がらせをされてしまい、アメリカとの共存の道を捨ててソ連に擦り寄って共産主義の道を歩むしかなかった。現在ではキューバは経済的に豊かとは言えない国になってしまったけどさ。これ、悪いのはキューバじゃないし、共産主義でもないよね?キューバをイジメたアメリカが悪いに決まってるよね。
日本だってさ。製造業でイケイケだった時代があるわけじゃない。半導体をバンバン売って、テレビや冷蔵庫をバンバン売ってウハウハだった時代がある。でもアメリカに喧嘩を売られて、今じゃ日本の製造業は完全にオワコンになっちゃったよね。これだって日本の製造業が駄目だったわけじゃなくて、アメリカに喧嘩を売られてしまったのが駄目だっただけじゃん。
●今ならワンチャンいける
ソ連の計画経済の問題点の一つに、需要に対して適切な量の供給ができなかった、ってのがあるよね。自由経済では需要に合わせて価格が変動するから、たとえばマスクの需要が増えると品薄になって値段が上がるからマスクの製造や販売にリソースを割く事業者が増えて供給量も増える、みたいな。計画経済はコレができないのが痛いよね。
でも今は時代が違うわけ。当時は性能がイマイチで一部の技術者しか使えなかったコンピュータを、いまでは誰もが携帯していて、しかもお店にはPOSシステムがあって、決済はクレジットカードやキャッシュレスで、俺にはよくわからんけどAIとかいうやつも流行ってる。レジや決済サービスがオンラインで繋がることによって、需要や消費者のニーズをリアルタイムで把握することができる。ソ連のときはこれができなかったけど、いまならできる。計画経済のダメなところはテクノロジーでカバーできるわけよ。
民主主義のシステムだってそう。昔は民主主義のシステムが未熟だったから、選挙をしても結局ヒトラーみたいなやつが現れて民主主義を破壊していった。今ならどういうシステムがうまくいくのか研究が進んでいるし、市民だって昔よりは民主主義のことを理解しているし、なによりみんな民主主義を愛している。昔と違って独裁者が強権を振るうなんてゴメンだという人が多い。
な、今こそ共産主義、って気がしてきただろ?今言ったようなことは俺が考えたことなんだけど、こんなことを他人に話したら絶対に異常者扱いされるから誰にも話してないんだ。他人とのディスカッションを経ていないから穴だらけのガバガバな理論だと思うし、ぶっちゃけ正しくない部分はかなり多いと思うし、俺が知らないだけでソ連式の共産主義ってのはもっと闇が深かったんだと思う。でもべつに、共産主義の行き着くところはソ連のやった社会主義の国家運営のやりかただけではないはずだろ?もっといい形の社会主義が存在するはずだ。
俺は共産主義者ではないんだけど、でも自分の頭で考えた結果こういう結論に至ってしまった。だから本当はお前らに、俺の頭の中にいる共産主義者を否定してほしいんだ。いろいろ指摘をして俺を論破してほしい。頼んだぞ。
もちろん物には順序があると言う通り、発生した順番に必然性があるものもある。
たとえば人類が松明より先に蒸気機関を発明することは考えにくいだろう。
たとえばそこにはある技術がある技術の土台となっている(その土台が欠けては発生し得ない)という必然性がある。
じゃあたとえば共産主義の後に資本主義が起こったという順序には必然性があるのか。
それは微妙だと思う。共産主義を経ずに資本主義に失敗を感じた人類社会では共産主義が後から発案されるということもありえると思うから。
もっと漫画に関連しそうな絵画でいうなら、フォービズムの後にキュビズムが起こったということには、この逆の順序で起こることは何らかの原理上不可能というような必然性はあるか。絵画における主義思想の順序になんというか指向性というか線形性みたいなものはあるのか。
別にそういった順序はどうあってもいいと思える。いろいろ並べ替えた場合であってもそれぞれにおいて起こり得る理由を後付け説明することはいくらでも可能そうだから。
実際の絵画世界においてはルネサンスから抽象画に走るという、背景知識のない人には一見退化、全体的に下手になったようにさえ見える変化が起こっているわけだが、商業主義の濃い漫画においてはあえて下手になろうとすることは全体的な傾向としてはまず起こり得ないと思う。
かといって上手くなっていく、ということもあまり考えにくい気がする。
個人レベルで絵柄が変化していくのには、技量が上がった場合も流行の絵柄に合わせた場合もあるだろう。
ではこれらの場合をひっくるめて絵がうまくなったとか洗練されていったということはできるか。
つまり流行の絵柄に合わせれば自動的に以前よりも上手い絵を描いたことになるというのなら、漫画は全体的な傾向としても絵がうまくなっていく、そういう「方向性をもった発展」をしていることになるのだが、そうだろうか?
本宮ひろ志の絵より鬼滅の絵の方がどうしてうまいと言えようか?
蒸気機関は松明に遅れて出たみたいなことはそれを歴史的事実として知らなくても、それぞれの実物を見せてもらったり使用方法や動作原理を説明されればどちらが先に現れたのか見当がつくものだろう。
でも漫画において、各年代において特定の作品の一コマを抽出して、これらの作品を新旧順に並べかえよと言われた場合、それを正しくでおこなえたとすればそれは、ある年代においてこの絵柄が流行ったという対応関係を知っているからであって、つまり外的なコンテクストに基づいているだけだと思う。漫画の絵柄に内的に「古さ」というものが実在しているわけではないと思う。感じたとしてもそれは歴史的事実から投射された虚像に過ぎない。
失敗談である。緊張で勃たなかったとかそういうのではないが個人心情的には失敗談である。
ひょんなことから突然1日暇ができ、何をするか悩んでたところに友人に誘われた。
人生で彼女というものは出来たことはある。がしかし、恥ずかしながらいろんなことが重なり性行為まで及んだことがない。
これまで風俗体験というものはほぼ無いに等しい。一度おっぱぶに強制的に連行されたくらいか。
連行されたときは、この行為をするために〇円・・・おいしいものを食べたほうが良いじゃん・・・などと思ったものだ。
そんな考えをしているからなのか上記に書いた通り彼女はいたが女性との性的経験は皆無。
これまで何度か風俗店を利用しようと考えたこともあったが、シコればその気持ちも薄まるので一時の気の迷いと思っていたものだ。
さて、行くことが決まり当日緊張で勃たないなんてことはあってはいけないと思い善は急げとコンビニへ駆け込み精力剤を購入。前日に飲み錠剤の精力剤を飲み、当日はドリンク系の精力剤を飲む。
驚くことにこれが大変効果があった。プラシーボの可能性もあるが私にはこれで十分効果があったのだ。
ソープランドに到着するとまずは女の子を選べとのこと。パネルマジックという言葉は聞いたことがあったので顔では決めずスタイルで決めることにした。
さて、次は時間を選べとのことだ。といっても何もかもが初めて尽くし。時間などわからずとりあえず1時間でいいかと60分を選ぶ。本当に60分で良かったのか。果たして60分で満足できるのだろうか。そんなことが頭を駆け巡りながら待合室で流れていたメジャーオールスターの大谷翔平のピッチングを見ながらこんなことを検索してしまった。
初心者は緊張しすぎてイケない可能性があるので長めにしておいた方が良いという情報を見つけてしまった。そこで席を立ちあがり受付の人に時間を延ばせるかどうかを確認した。どうやら問題ないようだ。
これで失敗しないで済む。私はそんなことを思いながらウキウキで待合室に戻った。しかしこの選択は失敗だったのだ。いや、別の視点でいえば成功だったのかもしれないがここはソープランド。お風呂に入っていたら女性と恋に落ちSEXをしてしまう場所なのだ。そういった意味では失敗だっただろう。この時はそんなことなど知る由もなかった・・・。
さて、受付番号が呼ばれエレベーターに乗る。
エレベーターを出るとそこに女の子がいた。なんと驚くかな、我々は恋に落ちてしまったのだ。まずは体を清めるためにお風呂がある部屋に案内される。ちなみに余談だが顔はパネルとは程遠い。とはいってもかわいくないといえばウソになる。が、顔で選んでいたら間違いなくがっかりしていただろう。
軽く雑談をしシャワーを浴びながら体の隅々を洗われる。何とも新しい感覚だ。この時私は緊張していたので気の利いたことが何も言えず童貞らしさを最大限に発揮し肌がきれいですねなどと言葉を発してしまった。しかし嬢はまんざらでもないようだ。いや、今考えると演技だったのかもしれない。しかし童貞である私はそれに満足してしまっていた。
隅々まできれいになった後は浴槽に入り雑談。おしりに息子があたり気持ちが良い。というか女性の体はとても柔らかい。本当に同じ生き物なのだろうか。
後になって知ったが、本来ならここで潜望鏡というプレイがあるらしいがそんなことを知っているわけもなく浴槽を出ることになった。お願いしたらよかった。
浴槽から出て体を拭くとマットプレイをするかベッドプレイをするかを問われる。マットプレイも興味があったが今日はSEXだ。迷わずベッドプレイを選択。嬢のスイッチが入った。
突然ドエロオーラを出しながら抱き着いてきたのである。そして放たれた神の一言「乳首舐めて」である。いかん、これは童貞には刺激が強すぎる。と思ったのもつかの間。気が付いたら私は胸をなめていた。不思議なものだ。人は生まれながらにして母の乳房をなめる。ほとんどの人はそのことを覚えていないだろう。しかしこの時ばかりは乳には抗えないという事を思い出した。人は皆乳房に惹かれてしまうのである。
ある程度エロい雰囲気にも慣れてきたところでそろそろベッドに横になりましょうという案内が。この時の残り時間は30分ほどである。えっもうそんなに時間たったの!?と驚いた。(後になって聞いたが実はもう+10分あったらしい)
ベッドに横になり嬢が上に載ってきたところで脳裏にあることが浮かぶ。シックスナインやってみたさあるな・・・人生で1回くらいは経験しときたいな・・・30分あるしちょっと聞いてみるか・・・
シックスナインやってみたいんですけど と提案すると若干引かれたような気もするが快く受け入れてくれた。
これが失敗だった。女性経験があまりにもなさ過ぎる私には刺激的すぎたのだ。
上に覆いかぶさるように。すると目の前に女性の秘密の花園が広がる。すごい眺めだ。なるほど、世の中のヤリチンたちはこの眺めを何度も体験しているわけか。などと思っていると私の息子から謎の快感が襲ってくる。
そう、フェラチオされているのである。未曽有の快感に気持ちの悪い声を出してしまったが、嬢がこんなに頑張ってくれているのだ、こちらからもと思い私はクンニリグスを決行する。
想像していたより柔らかい、味も無味。若干ヌルっと指定がこれは果たしてローションなのか愛液なのか。童貞の私には見当もつかない。というか女性経験もないのになぜ今まで想像していたのか不思議だ。しかしそんな虚像とも今日でおさらば。これからは実像を想像できてしまうのである。男の階段を一つ上ってしまった。そんなことを思うことおよそ3分。突然息子が爆発寸前に。膣内を経験していないのも関わらずである。
まずい!出てしまう!ああああ!ビュルルル
なんと情けない事か。膣内を経験する前に出してしまったのだ。嗚呼・・・人生とはなんと無常なのか・・・これが女性経験のない男の末路なのか・・・
その後10分経てど20分経てど私の息子は満足してしまったかのように静寂を保っていた。
何故60分から時間を延ばしたのだろうか。時間を延ばしていなければシックスナインなんて提案しなかったのに。
何故出してしまったのだろうか。射精感覚が迫ってきていることはわかっているはずなのになぜそのことを伝えなかったのか。
何故再度勃足せることができなかったのだろうか。もう少し積極的に誘っても良かったのではないだろうか・
そんな後悔の念が頭の中をぐるぐる回っている。
もう・・・ソープランドには・・・いかない・・・そんな29の夏なのであった。
もし仮に次行くなら大阪か兵庫のなんとか新地とやらに行ってみることにしよう。そこならば失敗しないだろう。何をもって成功なのか自分の中ではわからないがおそらく性交を以って成功なのだろう。
何言ってんのよ、この世にいくつ途中で終わった作品が多いと思ってるのよ
それこそ作者がつまらないと思ってしまったら筆が進むわけも無いじゃない
それでもこの三年をかけて作り上げた作品がちゃんと筆を乗せて出来るだけ凄いのよ。
増田、増田の命なんて一日記ずつしかないんだから本当は増田の言葉なんて一つも相手しなくていいんだよ
ごめんな、俺が中途半端に優しいから増田は自分を貴重な意見を言える人間だと勘違いしてしまったんだよな。
増田、増田のこの一言より元増田が三年で書いたものの方がずっとずっと大きいの
そこら辺を再度理解した上で、一つのハンドルネームを使って三年も維持して作品を作り続けた凄まじさを匿名サイトの今日たまたま日記見ただけの奴が否定できると勘違いしちゃダメだよ
できてもちゃんと感想欄に具体的にこことここがよくなかったって書いてきなさい
一緒にしょうもない話をしてよう。
俺の優しさがわかんなかった、そうだろ?
老舗掲示板ふたばちゃんねるには『糞虫小僧』と呼ばれる都市伝説的なコテハンが存在する。(都市伝説なので実際の実在有無は不明だが、まあ概念としては間違いなく存在する)
話によると彼はふたば史上最大最悪の超大規模荒らしであり、ふたばの各所に存在した古今東西の荒らしやクソコテは実はほとんどがこの糞虫小僧と同一人物であり、彼は膨大な数のSIMやプロバイダーと契約し、更には日夜無料wifiを求め各地を転々とし、荒らしの名義ごとに回線と人格を切り替え、ふたば中を荒らしまくり世論を工作していたというのだ。
調べれば山程でてくるが、この話はネットの一部の層には本当に深く信じられている。(最近ではF9という名義で語られることが多い)
5ch内の有名荒らし、左翼思想の有名スレ立て人、住民にはあめぞう時代から慣れ親しんだクソコテ、まとめサイト運営者、
なんなら過疎った特定の専門スレによく湧く『いつもの空気読めない奴』なんて小さな荒らし。
そんな存在が次から次に糞虫小僧と認定され、糞虫小僧と同化されていった。
気づけば彼は5chすら飛び越え、ニコニコ、したらば掲示板、ガルちゃん、Youtube、各所の迷惑な存在が次から次へと糞虫小僧となった。
いつしか、糞虫小僧と同名義の存在は数百コテハンを超え、個人が運営するのは物理的にありえない規模になっていった。一部では、これでもまだ糞虫小僧の実態は極一部だと言われていた。
しかし糞虫小僧信仰者は彼の存在を信じ続けた。常識的に考えて物理的にありえないのにどうやってかって?
「この収集つかなくなった根拠のない糞虫小僧の実態は糞虫小僧自身が自分の存在を悟らせないためにネット中を工作して作り出した虚像であり、この工作力こそが糞虫小僧が糞虫小僧たる所以なのだ。このスレに存在する荒らしこそが本物の糞虫小僧であり、他の糞虫小僧認定された荒らしの情報は糞虫小僧の工作に踊らされている情報弱者によるものか、それこそ糞虫小僧本人の別名義だろう」
こう解釈することで、各定点からの視点で見れば『糞虫小僧は物理的にありえない』という存在ではなくなった。
これによって各所の糞虫小僧信仰者は、直接対立しているわけではないが互いに互いを糞虫小僧に踊らされた存在か、糞虫小僧の手先だと思い込んだ。
ちなみに彼ら全員に共通して言えるのは、「じゃあこのスレの荒らしと糞虫小僧が同一人物だっていうIP一致した証拠ログとかそういうのあるんですか?」とか聞くと急にバグりだし100%何も答えることができなくなる点である。
日々のつらさに耐えかねたのび太は、出木杉くんに相談を持ちかけた。出木杉くんはその協力要請をこころよく承諾し、のび太にこう助言した。
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剛田武くんは少し乱暴な子として職員室のあいだでも有名であった。しかし、公立小学校には様々な問題を抱えたクラスや複雑な家庭事情を持った生徒が数多く在籍しているため、教員たちは剛田武くんの言動にいちいち構っている暇はなかった。
いじめ慣れしている剛田武くんはひとの目に付かない暴力や強奪がうまく、クラスで大きな問題になることはこれまで一度もなかった。それは彼のいじめっ子としてのセンスのよさであり、また「剛田武は少し乱暴な生徒」というレッテルによって彼の乱暴性を個性として許されてきたところがあった。
のび太くんの声なき声を出木杉くんが拾い上げたのは、彼の中にある揺るぎない正義感に加えて、政治的な意味で次第に声が大きくなっていく剛田武くんに対して個人的に嫌気が差し始めていたからだった。のび太くんはそのことも承知の上で、助かるならなんでもいいという気持ちであった。
「でも、どうすればジャイアンに勝てるんだろうか」と弱気になるのび太に対して、出木杉くんはエリートらしい得意げな笑みを浮かべながら、もうひとつ踏み込んだ助言をした。
「ジャイアンに勝ちたければ学校を動かすしかない。学校を動かしたければ、世論を動かすのが有効だ。そして世論を動かしたければ、メディアを動かすんだ」
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出木杉くんはあくまでもクラスの内戦に過ぎないこの紛争を、"学校ごと"に格上げさせる方針を示した。
まず出木杉くんは友人である朝日くんに情報提供を行った。朝日くんは学校新聞の編集長で、学校新聞の編集室の中でもっとも発言力を持っていた。
出木杉くんはこれまでの剛田武くんによる悪行をまとめた資料(以下、デキスギ資料と呼ぶ)を朝日くんに手渡した。朝日くんはデキスギ資料に目を通しながら、出木杉くんに対してこう言った。
「確かに剛田武くんの行いは非人道的かもしれない。だけど、これくらいのことはどこのクラスにもよくあることだよ。それに、大きな声では言えないけど剛田武くんを敵に回すことは我々にとっても得策じゃない。我々学校新聞が報道することに意義を感じないね」
出木杉くんはその反応が返ってくることをわかっていたかのようにうんうんと頷く。
「確かに。朝日くんの言う通りだ。5年2組のちょっとした暴力なんて、学校にしてみれば裏庭で起きている猫の諍いみたいなものだろうね」
「じゃあどうして持ちかけたのさ、出木杉くんらしくないぜ?」
出木杉くんはその言葉には応えず、にっこりと爽やかに微笑みながら席を立った。
「とにかく、これからも連絡はするよ。記事にしたくなったらいつでも言ってくれ」
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のび太くんはこれまで殴られた回数や奪われたおもちゃの数を数えて、デキスギ資料をより具体的な数字で補強していた。それはもちろん出木杉くんの指示であったが、出木杉くんはそんな数字よりももっとセンセーションなものの必要性を感じていた。
出木杉くんはデキスギ資料の改訂版を何度か朝日くんに送っていたが、この日はたった一文だけを載せて送った。
「来週の朝礼で、野比のび太氏が剛田武氏に宣戦布告をします。」
毎週月曜に体育館で行われる朝礼では、校長先生のあいさつと各委員会からの報告が行われる。出木杉くんはのび太の所属する美化委員からの報告時間を巧みにハッキングすることで、のび太に宣戦布告を告げる機会を与える作戦に出た。
校長先生の定型的なあいさつが終わり、学級委員会から順に今月の報告が行われる。美化委員会の順番は最後であることは出木杉くんにとって都合がよかった。続いては美化委員会からのお知らせです、という進行役の声を合図にして、のび太くんが全校生徒の前に立った。
のび太は美化委員として、校舎前の花壇が何者かに破壊されていたことを報告した。本来であれば報告はここで終わりだが、のび太は続ける。5年2組の剛田武くんが教室の備品を勝手に持ち出したり、箒とちりとりを剣と盾に見立てて遊び、すぐに掃除用具を壊してしまうことを報告した。そして、剣のように振りかざされた箒によって、自分の肩や腹に青あざができていることを、お気に入りの黄色いカットソーをめくって見せた。体育館内がざわつく。
のび太の手足は緊張で震えていた。声も震えていた。しかし、出木杉くんにとってはそれも計算済みであった。全校生徒はのび太の震えを見て、緊張ではなく剛田武くんへの恐怖心を連想するはずだと確信していた。のび太の震えは、今まさに剛田武くんから殴られてきたかのようなリアリティを持たせていた。また、のび太の弱々しい外見が同情を引き寄せることも計算に入れていた。
教員たちが異常事態に気づき、近くにいた教員がのび太の近くまで駆け寄ってくる。だらだらと演説している時間的な余裕がないことを察したのび太は、演説の最後に剛田武くんを象徴する3つの行為「モノを奪う行為」「モノを壊す行為」「人に暴力をふるう行為」をまとめてこう呼ぶのだと強く訴えた。
「これはジャイアニズムだ」
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朝礼は中断され、それぞれのクラスがぞろぞろと体育館を出て教室に戻っていく。その道中、全員が校舎前を通る。つまり、破壊された花壇を見るのだ。そして全員のこころの中で先程の言葉がリフレインされる。
「ジャイアニズム」
実際に花壇を破壊したのは出木杉くんであった。しかしあの朝礼が終わったあとに全校生徒が目撃する象徴的なものを壊すことによって、それが剛田武くんによる破壊行為であるかのように印象づけられる。それに、一見は百聞にしかずという言葉があるように、報告を耳で聞くよりも実際に破壊されたものを見てもらうほうが印象に残ると考えたからだ。
次の日には、学校新聞がのび太の演説をトップ記事として伝えた。ジャイアニズムというキャッチーな見出しもさることながら、これまで出木杉くんがデキスギ資料として学校新聞に送っていた剛田武くんの悪行が記事内容に厚みを持たせていた。のび太の演説と破壊された花壇は全校生徒が知っている。それ以外の皆がまだ知らない情報が載っていることにニュース性はある。新聞が貼られた廊下の前で、あれもこれもジャイアニズムだったんだと誰もが語り出した。メディアが動いたことで学校の話題は剛田武くんの悪行に一気に傾くのをのび太は感じた。
「ジャイアニズム」という言葉はあっという間に一人歩きをし出した。具体的な事実であろうがなかろうが濫用され、よくある単なるケンカではなく、ジャイアンという特別な力による暴力であると印象付けることに成功した。
剛田武くんは怒りに震え、一度教室でのび太の胸ぐらを掴んだことはあったが、周りの目が明らかに自分を悪者として見ていることに居心地の悪さを感じ、それ以降はのび太を無視するようになった。クラスだけでなく学校中から悪のレッテルを貼られた剛田武くんが廊下をとぼとぼ歩いていると、教頭先生が「剛田くん。放課後、校長室に来なさい」と声をかけた。しょんぼりしながら小さな声で返事をする剛田武くんの背中はこれまでにないくらい小さく見えた。
のび太はその様子を遠くから眺めていた。気が付くとのび太の隣には出木杉が立っていて、ふたりで剛田武くんの背中を眺めていた。
最初にのび太に助言したときのように、出木杉くんはエリートらしい笑みを浮かべながら言った。
「でも間違った情報もあった。ぼくがジャイアンや妹の悪口を言ったがばかりに殴られたこともジャイアニズムとして処理されてしまったし、それに、花壇を破壊したのは出木杉くんだろう?」
「花壇を壊したのがジャイアンだなんて一言も言ってないよ。君の読み上げた原稿にも書いてないし、学校新聞にも書いてない。みんなが勝手に誤解したんだ。でもまあ、実際に剛田武くんが花壇を踏みつけたり蹴り飛ばしたり姿を見たことがあったんだ。後日誰かがきれいに整えたので、ぼくは破壊されたときの様子を忠実に再現した。つまり演出したんだ」
「危なっかしいね」
「そうさ。情報の誘導の仕方次第では、世論はどちらにも傾く可能性があったんだよ」
「でもきみは上手に情報を操作することで、クライアントであるぼくを勝利に導いた」
「ジャイアンに勝つにはそれしかないんだよ。ジャイアンが実際の暴力を行なってくるのであれば、きみは虚構の拳を振るわなくちゃならない」
「虚像の拳か。情報は武器になる、っていうのはこういうことなんだね」
感心するのび太の顔を見ながら、出木杉くんは微笑んでこう言った。
「いいかい、のび太くん。情報を武器に仕立て上げる何者かが、その背後には常にいるんだよ。仕掛ける必要のなかった戦争、次世代通信規格の主導権争い、あるいは新型コロナウイルスのワクチン接種まで、情報を武器に扇動する者がいることを、もっと意識しなければならない」
<おしまい>
※この記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。のび太やジャイアンといったキャラクターたちは実在しますが、記事中のような人格ではありません。ジャイアンお誕生日おめでとう。