はてなキーワード: ソニーとは
鬼滅もるろ剣もジャンプアニメでかつソニー(アニプレックス、るろ剣放映当時はSPE・ビジュアルワークス)が制作に関わっているという点で、実は似たような系譜にあるアニメ作品なのよね。
それはさておき、当時(あるいは今も?)のアニメタイアップ枠(の特にOP曲)というのは「レコード会社系列の制作が入ったアニメでタイアップできるらしいからとにかく作って」という雑な発注でアーティストサイドに話が来るケース(「そばかす」はその典型例)や、既に制作済みの楽曲を当て込むことが結構な割合であり、いざ曲が上がってくると世界観もクソもなく、OPを作る班が試行錯誤してなんとか形にするというケースが多発していたように思われる。
その違和感が逆に良い評判になるパターン(ソニーではないがマサルさんのOPなんかがその好例)もあるし、「曲は良いけど、うーん…」となるパターンもあり、「そばかす」はどちらかというと後者なのでは?というお話。
これは「そのアニメがどういう座組で作られたか?」というのも大きく関係していて、旧るろ剣はゴールデンタイムのアニメ枠で放映されたこともあり、そのへんの大人の事情がOPの選曲に大きく絡んでいることがその人選からもなんとなく推測できる。
なので、2期(無限列車編)以降の鬼滅の主題歌が1期に比べてマッチング度合いが下がったのでは?と感じる気持ちも多分そういう事情(ヒント:2期以降はフジテレビ系列フルネット)から来ているのではないだろうか。
(個人的にはマンウィズが作った3期のOP曲も割とその世界観に配慮されているし、ED曲は一貫して梶浦由記が作ってるので、まあいいんじゃね?という気持ち)
○2002/5/16 ガソリン 90円×19.04L=1,714円
レギュラーガソリン1L90円。
当時は軽自動車に乗っていたから、1,800円も出さずにおなか一杯にできていた。
通信速度はケタ違いに上がったけど、通信費用はさほど変わりないか。
軽く3割以上も上がってるのか。。。
○2002/6/6 ココイチカレー エビカツ+ハマグリ 900円
ココイチのトッピング内容まで記録していた自分の几帳面ぶりに感心。
今ではヘタにトッピングしようものなら2,000円オーバー覚悟のココイチが、
1,000円未満で好き放題を実現できていた。
○2002/6/7 ココイチカレー チーズフライ+ソーセージ 850円
安っす。安いよ。
○2002/6/10 ココイチカレー チーズフライ+ハンバーグ 850円
どんだけココイチ通い詰めてたんだ。
でもこんなリーズナブルだったら、通うよね。
○2002/6/20 PS ポポロクロイス物語(限定版) 7,329円
しかし開発の手間が格段に増えたことを考えると、むしろ安くなった?
懐かしすぎる。あったなこんな国家試験。
今はITパスポートとかに名前変わって、受験料は7,500円。
何の映画かは記録なし。
つい最近2,000円になったけど、実は長い間据え置きだったんだ。
○2002/8/26 デジカメサイバーショットP2 47,040円
画素数とかケタ違いに高性能になったけど、価格はむしろ昔のほうが安かったかも。
○2002/9/27 あずまんが大王DVD「1巻」 12,440円
値段がどうこうというより、ただただ懐かしい。
よつばと生きてる?
○2002/11/15 PCパーツメモリ128M×2 20,790円
さすがに笑えるほどの隔世感。
消費税は5%だった。
・死んだら人はどうなるの?終わり?
宗教によるが、無宗教の私は「映ってたテレビを消すみたいに、死んだら何も感覚がなくなる。死後の世界はないし、先に死んだ人にも会えない」と思っているよ。
お腹ゴロゴロしない牛乳が売られてるから、いるんじゃないかな。
お茶碗って縁とイトジリで主に持つから、そんなに熱くないんじゃないかな。
・スヌーピーってなんで今も人気なの?
ソニー・クリエイティブプロダクツという会社がいろんな企業にスヌーピーの使用権を販売していて、いろんな会社がピーナッツのキャラクターを使っているから。保険会社で言えばメットライフ生命が帽子なし、日本生命が帽子ありのスヌーピーを使っている。そういった目にする機会の多さから人気があるんじゃないかな。
・なんでおじさんは自分の話ばかりするの?
若者しか着られないようなピチピチの服が流行るよ、以前話題になった草薙素子服、ああいうのだよ。
これ以上増えると集合体恐怖症の人からクレームがくるから、もう増えないよ。
痒くなくても、他人に感染さないような努力はしたほうがいいかもね、このご時世何で炎上するかわからないから。
・最強のふりかけって何?
国語審議会によると「女子は22歳まで」だそうだから、年齢でラインを決めるならその辺りじゃないかな。別に部屋で着る分には何歳でも着て楽しめばいいと思うよ。
・増田って本当に漏らしてるの?
は?漏らしてないんだが?
世は大アイドル時代!
三次元も二次元も2.5次元も、アニメも漫画も、日本も外国もアイドルが売れまくり!
ってのが現状じゃん。
オタクなのにアイドル嫌いなのって生き辛そう、三次元がダメなのはともかく二次元アイドルは大体の人が好きでしょ、ってのが今の世の中であり、実際そのように売れてると思う。
だが、俺の記憶では、二次元オタクは、二次元・三次元問わずアイドル文化と距離がある方が当然という頃があった。
世間では小室ファミリーとモー娘。と沖縄アクターズスクールとV系の嵐が吹き荒れていた。
TVやクラスのカースト上位たちがそれらでキャイキャイ言っているのを、俺や俺の周囲のオタクはケッと思ってみていた。
俺たちの中で広末涼子が話題に出たことはなく、レイとアスカの話をしていた。安室奈美恵の話はごくたまにで、アムロの話をしている方が多かった(でもスパロボ知識。当然機種は初代プレステ)。
数歳年上のアムラーとかコギャルのお姉さんたちは、萌え属性なんかじゃなく怖かった。そう、かつてはオタクはギャルを怖がっていた。
あの頃、華々しいアイドル文化は、俺たちオタク(今でいう陰キャ)をキモがる側の文化であり、敵だった。
声優は、雑音まじりの文化放送で聞くことはできても顔すら知らなかったし、それをアイドル的におっかけてる奴は、多分都会にいて、オタクの中でも変な奴と思っていた。
この、「アイドルは俺たちに寄り添う存在ではなく、スクールカースト上位をさらに統括するスーパークイーンビー」という感覚は、成人してからも続いた。
初期アイマスはDLCがよく売れたらしいが、一方でアイドルというジャンルは、当時二十歳前後のオタクにはあまりウケが良くなかったと思う。
折しも黎明期のニコニコで三大ジャンルになったものの、感染力がよわいというか、主にジャンルの内側同士で生産・閲覧されている雰囲気が東方とボカロに比べれば強かった。
更に同時期に誕生したAKBだが、AKBの嫌われ方は、二次元オタクのアイドル嫌い(特に三次元アイドル嫌い)を象徴していた。
その叩き方が悪辣だったとか、逆にAKB側も売り込みすぎな面があったとかまあ細部は色々あるが、オタクの中に「アイドル文化は俺らオタクの味方じゃなく、陽キャの味方」という意識はあったのは間違いない……はずだ。
別にアイドル物じゃなくていいだろというものがアイドル要素を入れるし、アイドル作品ヒットしすぎだろと思っても次もアイドル作品がヒットしている。
そうだ、それを書き忘れてた。
タイトルで「僅かな年代」としたのはこれを念頭においてたから。
どうも上の世代のオタクはおニャン子だか戸川純だかでアイドルが好きだったらしい。リン・ミンメイに盛り上がったりな。
ミンメイやランカやΔの人たちの露骨なアイドルっぽさに対して、マクロス7が男voで一応ロックバンドなことや、マクロスプラスのシャロンのディーヴァというかほぼ妖怪みたいな描写という異色さも時代の影響なのかね。そもそもマクロス自体、7~F(95~08)の時期は空白に近そうだし。俺はマクロス系を全然リアタイしてないから空気感よくわからんけど、とりあえずシェリルは好きでTV版ランカは性に合わない。
80年代半ば生まれで今三十代半ばというという僅かな世代のオタクだけが、物心がつき学校に通いだす90年代にアイドル文化と対立しており、ついでに仮面ライダーやウルトラマンもテレビでやっていなくて、ガンダムもなんか下火で、あとGBの初代ポケモンは流行ったがその後PSの爆売れのために任天堂よりソニーに思い入れがあるetcetc、上のオタクとも下のオタクとも細かなギャップを感じることが多い……というのが発想元だったのに、肝心のそれを書き忘れてた。
就活中の日記読んでたらささくれだってきたので書き散らしただけの投稿です。
リクルートスーツで都心をウロウロするようになったら急にナンパが増えた。
という話を身内でしていたら、割とあるあるらしい。
何かしらのトラブルに巻き込まれて就活に影響するかもって思考がよぎり、心臓ドコドコさせながら逃げていた。
今思えば必要以上に怯えていた。変な逃げ方して面接先とか面接先の取引先とかの人だったらどうしようみたいなやつ。
街中で声をかけられるのもあったけど、面接が終わって後悔でぐるぐるしながら日に日に痛みの酷くなる胃にビール流し込んでる隣に座られる事もあった。空いてる居酒屋で急に相席するような社員が居る会社は切っていいからさっさと逃げるべきだった。
会社終わりらしいおじさんに、奢るからこっちのテーブルで飲まん?って言われたときはいやもう帰るんで…としか言えなかった。
就活中シフトを減らしてる中なけなしのバイト代で飲むアルコールぐらい味あわせてくれよ……
急いで店を出たのでイヤホンを落とした。ソニーのエクストラバス。
観光客なのか日本に住んでるのかまではわからないけど、「僕が(人種)だから逃げるの?」って言われたこともあった。急に知らないタッパのあるムキムキな相手に話しかけられたら逃げたくもならんか。文化差なのかな。
小走りで何かの店に逃げ込んで別の出口から出た。たしかその後迷子になった。スマホで地図が見れない時代だったらもっと怖かっただろうなと思う。
逆に恐怖が薄れたのは痴漢。
加害性で言えば食事やレジャーの誘いよりも高いんだけど、明確に犯罪なので精神的なダメージを負うより先に「ああこの相手には怒っても良いんだ」ってなったのだと思う。
就活がだいぶ瀬戸際で痴漢された時はだったので怖いよりも先に舌打ちをしてしまった。
舌打ちしたら舌打ちを返されて相手は車両を出ていったけど、帰ってからもしばらくイライラした。来年自分でご飯を買えるのかとか悩んでるときにのんきに尻触ってくんなって日記に残っていた。
状況によって痴漢をしてもいいという話ではないです。相手の性がなんであれ勝手に他人の体で遊ぶな。スクイーズじゃないんだぞ
まあ色恋目的だけはないと思う。社会経験が乏しくて直近の金銭の悩みがありそうな就活生をマルチとかにはめたい人とか。男女二人で話しかけてくるようなやつ。でもマルチっぽいな〜ってのは会社入った直後くらいのほうが多かったかもしれない。
現在はとりあえず自分で生計を立てて多少趣味に振れるぐらいの生活は出来ている。
疫禍中で帰省できずガンだった祖母を看取れず葬儀にも行けなかったり、彼氏と疎遠になった結果関係が消失したり、40度超える熱が出てアパートの隅で一人うずくまっていたりもしたけれど、今は元気です。
みんなそんなに頻繁に買い替えてるの?それとも数年で故障して、音が聞こえなくなったりする?しないよね?
個人的にはちょっと納得がいかない。が、私は少数派なんだろう。
私は壊れてしまわない限りずっと使い続ける人なので、数年で買い替えるという消費行動はしない。
今度からは、ポリウレタンが使われているかどうかきちんと調べてから、そうでないものを買おう。(PSVRみたいに代替性の低いものだと困り物だが)
しかしまぁ、数年で捨てる想定で、ものを作って売っているなんて、嫌だねえ。
あと、数少ない長い間使う人やヘビーユーザーのためにもポリウレタン部品を付け替えられるような作りにしていて、その人たちは長く使えるようにしているはず(部品コストもヘビーユーザー持ちになるから公平)
それをするのは自由だけど、自分は恩恵を受けとっておいて、それ言う?
当たり前に受益してると感覚が鈍って気付かずに口走ってしまう危険がある。
追記・
まさしく、そういう事だ。
『それをする権利』
ふたつは別モノ。
3年くらい前に日本の半導体産業の近況をまとめたのですが、ここ数年で政治家の先生たちが何かに目覚めたらしく状況が大きく変わりつつあるので各社の状況をアップデート。
前回の記事 https://anond.hatelabo.jp/20200813115920
熊本工場:28nm, 22nm (工場稼働時) / 16nm, 12nm (将来計画)
日本政府の補助金とソニー・デンソーの出資という離れ業により、業界人が誰も信じていなかったTSMCの工場進出が実現した。現在は建屋の建設が進んでおり、順調にいけば2024年内には量産開始となる。生産が予定されているプロセスはいずれも世界最先端に比べると古いものだが日本では最先端であり、HKMG(ハイケーメタルゲート、トランジスタの性能を上げる技術)やFinFET(フィンフェット、性能の良い3次元トランジスタ)といった技術が新たに導入される。工場で生産される半導体の主なクライアントは出資者のソニー。衰退の激しい日本の電機業界だが、ソニーはまだ世界と戦う余力を残しており年間半導体購入金額世界10位で日本トップである。ただし、PS3のCell Processorを長崎で作っていたように先端プロセッサをここで作れるわけではない。PS5のCPUはTSMCの6nmプロセス製造であり、この工場では製造できないのだ。識者の予測ではイメージセンサー向けロジック半導体を生産すると想定されている。
■ Rapidus (ラピダス)
日本政府の国策で、IBMから技術を導入し自前で最先端の半導体製造を狙う野心的なプロジェクト。量産開始は2027年を予定。
彼は日立→トレセンティテクノロジーズ(ルネサスの那珂工場の前身)→SANDISK→Western Digitalという国内外の半導体メーカーを渡り歩いた華麗な経歴の持ち主である。
以前に社長を務めていたトレセンティテクノロジーズは2000年に日立と台湾の大手ファウンドリUMCとの合弁の半導体製造会社で、世界に先駆け現在の標準となる300mmウェハに対応した先進的な工場であった。ファウンドリ全盛の今から後知恵で見れば、限りなく正解に近い経営戦略と先進性を併せ持っていたがビジネスとしては成功しなかった。工場はルネサスに吸収され、小池氏はSANDISKへと移籍することに。そんなわけで今回の国策ファウンドリRapidusの社長就任は小池氏の二十数年越しのリベンジマッチでもある。
なお、氏のポエミーなプレゼンは業界でも有名。記者会見で日本半導体衰退の原因を「驕り」と一刀両断した一枚のパワポが話題をさらったが、本人が一番驕っているのではと不安がる声もある。
■ ルネサスエレクトロニクス
日立・三菱電機・NECのロジック半導体部門が統合した日本を代表する半導体メーカー。
5万人いた従業員を1/3にする大リストラ、先端プロセス製造からの撤退、海外メーカーの買収ラッシュを経て復活。そして大躍進。
昨年の売り上げは1兆5千億円を超え、はじめて統合直後の売り上げ(ピークは2011年3月期の1兆1千億)を抜いた。もう1+1+1=1とは言わせない。
旺盛な車載半導体需要にこたえるべく、政府の補助金を得てリストラで閉鎖した甲府工場の再稼働を決定。
コロナ禍では働き方が柔軟になり、リモートワークは全国どこでもできるようになった。ルネサスは開発拠点も大リストラで統廃合しており、三菱系の伊丹やNEC系の玉川をはじめ全国にあった設計拠点を日立系の小平に集約している。地元の拠点が閉鎖されて単身赴任をしている人も多かったのだが、最近ではリモートワークを活用して単身赴任先のマンションを引き払った人も出てきている模様。
増大する車載半導体需要にこたえるべく、デンソーが出資してパワー半導体のIGBTの生産を始めた。筆者はパワー半導体は専門外で、家電芸人が語る家電の説明程度にしか話せないため軽く紹介するにとどめたい。
半導体部門を手放したがっていたPanasonicがイスラエル企業のTower Semiconductorと共同で運営していた工場。
Panasonicが台湾Nuvoton technologyに持ち分株式を売却したため、現在ではイスラエル・台湾共同運営という珍しい業態になっている。
さらに、半導体最大手のIntelがTower Semiconductorの買収を進めているため、将来的にはIntelの拠点となる可能性があり、日本でIntelのCPUが作られる世界線もあるかもしれない。
が、本案件は米中対立のあおりで中国での買収審査が長引いているため、先行きには不透明感が漂う。
■ キオクシア
日本を代表するメモリ半導体メーカー。前回からの3年で、積層数は96層 → 112層 → 162層と2世代進化した。競合他社は232層品の量産も始めている(キオクシアは開発完了 / 本格量産前)が、最近の3D NANDは闇雲に積層数を増やせば低コストで作れるというわけでもない模様。
なお世間では半導体不足のニュースの印象が強く、半導体はもうかっているとの認識があると思うがコロナ禍でのIT投資ブームが終了したメモリ業界はリーマンショック以来の大不況である。
キオクシアも例外ではなく、最新の4半期決算で1000億円単位の赤字を計上してしまった。Western Digitalとの統合のうわさがあるが、もちろん筆者は何も知らないし、仮に知っていても絶対にここには書けない。
■ Micron Memory Japan (旧エルピーダメモリ)
ルネサスと同じく、NEC、日立、三菱電機のDRAM事業統合で生まれたエルピーダメモリを倒産後に米Micronが買収。
前にも書いたが、DRAM業界はプロセスのサバ読みが横行しており、20nmを切ったあたりから具体的な数字ではなく1X, 1Y, 1Z, 1αときて、ついに1βnm世代の量産にたどり着いた。広島サミットに合わせて、社長が来日。岸田総理と会談後大々的な設備投資を発表。1γnm世代を目指して日本初の量産用EUV露光装置が導入されることが決まった。
このEUVというのは波長が13.5nmの極超紫外線(Extreme Ultra Violet)を使った露光装置で1台200~300億かかる人類史上最も高価で精密な工作機械でありオランダのASML社が独占的に製造している。もっとも、メモリ業界の大不況を食らっているのはMicronも例外ではなく、岸田総理と華々しく会談している裏で数百人規模のリストラを慣行。こういう外面の良さと裏でやってることのえげつなさの二面性は、いかにも外資だなと思う。
東芝と共同でフラッシュメモリの開発を行っていたSANDISKをHDD大手Western Digitalが買収。キオクシアの四日市工場と北上工場を共同で運営している。
Western Digitalはメモリコントローラーを内製していることで知られSSDの性能の良さに定評があり、スマートフォン向けの売り上げが多いキオクシアとは、同じ工場を運営していても得意としている販売先が微妙に異なり、住み分けがなされている。(そのため、2社統合によるシナジー効果が期待されたびたび観測気球的な記事が出回る。)
なお、もともと日系半導体メーカーが大リストラをしていた時の人材の受け皿として中途をたくさん採用していた経緯もあり、人材の流動性は高い。在籍時の仕事ぶりがよければ、他社へ転職していった元社員の出戻りも歓迎と聞く。前述のRapidus社長の小池氏は、つい先日までここの社長をしていた。余談だが、上記Micronの米国本社の社長も旧SANDISKの創業者でWestern Digitalによる買収後に引き抜かれている。こういう話を聞くと、いかにも外資だなと思う。
イメージセンサーで世界最大のシェアを誇るソニーの半導体部門。2020年、2021年は米中対立のあおりを受けて主要顧客のHuawei向けの出荷減少に苦しんだが、2022年度は大幅に売り上げを伸ばし、1兆4千億円となった。他の半導体の例にもれずイメージセンサーも国際競争が過酷であるため、対抗して人員増強を進めている。Panasonic系エンジニアを引き抜くために関西に設計拠点を開設し、各地の工場の拡張も並行して進めている。調子のいい半導体メーカーはどこも人員増強を進めているが、ここ10年ほどは理工系の学生の半導体業界人気がどん底、かつ人材ニーズも少なかっため、新卒で半導体メーカーに就職した絶対数が致命的に少なく30~40歳くらいの中堅技術者の確保にどこも苦労している模様。なお、スマートフォン向けカメラの次の飯の種として、車載用途に数年前から注力開始。最近徐々に成果が出始めている。
■ ソシオネクスト
富士通とPanasonicのLSI設計部門が統合してできた日本最大のファブレス半導体メーカー。昨今の半導体ブームの波に乗り、株式上場、売り上げ2000億突破と非常に好調。3年前は1000億程度の売り上げだったので、すさまじい成長である。もっとも、母体となった富士通・Panasonicはピーク時の半導体売上が1社で5000億近くあったので、少々物足りなさを感じなくもない。復活は道半ばである。
■ メガチップス
ソシオネクストが誕生するまで日本最大のファブレス半導体メーカーだった。もともと任天堂向けの売り上げが大半だったのだが近年は多角化を進めている。昨年の売り上げは約700億とSwitch人気がピークだった時と比べるとやや劣るが営業利益は過去最高を記録している。
かつては日本を代表するファブレス半導体メーカーと言えばここだった。昨年の売上高は54億と、3年前紹介したときの30億から伸びたものの、ファブレス上位2社からはかなり離されてしまっている。大昔は韓国のサムスン電子に自社製品が採用されたのがウリで創業者の武勇伝にも頻繁に登場していたが、今では売り上げの75%を国内に依存しており海外展開の出遅れが否めない。
■ 東芝
車載用途のパワー半導体需要が伸びており、石川県の工場に300mmウェハ対応ラインを建設。この記事でよく出てくる300mmウェハとはシリコンの基板の直径であり、大きい方が製造効率が良い。125mm → 150mm → 200mm → 300mmと順調に大型化が進み次は450mm化と思われたが、大きすぎて弊害が大きく、ここ20年間はずっと300mmが最大サイズである。
従来はCPUやメモリといった分野の製造にしか使用されていなかったのだが、ここ5年くらいでパワー半導体にも300mm化の波が押し寄せてきている。
■ ローム
何かと癖のある京都系メーカー。車載事業が好調で売り上げが順調に伸びている。次世代パワー半導体材料と呼ばれていたSiCで日本国内の他のメーカーをリード。
余談だが、筆者は学生のころSiCを実験で扱っていた。単位を落としまくっていた不良学生だったので、教授がワクワクしながら話していたSiCの物性の話はすべて忘れている。今では家電芸人並みのトークしかできないのでSiCについて語ることはご容赦いただきたい。研究から本格量産まで20年超の時間がかかっていることに驚きである。基礎研究の大変さを実感する。
■ 三菱電機
パワー半導体大手。半導体に力が入っていないシャープから福山工場の敷地を取得し、300mmウェハ対応のラインを構築。SiCのラインも熊本に作るぞ!パワー半導体には詳しくないからこの辺で勘弁な。
日本の半導体産業が衰退しまくっていたころに、トヨタが危機感を覚えてデンソーとの合弁で設立した車載半導体メーカー。コロナ禍中に行われたオンライン学会に知らない会社の人が出てるなと思って調べたらここだった。
■ TI
米系のアナログ半導体世界最大手。富士通とAMD合弁のNOR FlashメーカーSpansionから買収した会津若松工場と茨城県の美浦に工場を持つ。最近は日本法人の話をあまり聞かない。
米系のアナログ半導体大手。三洋電機の半導体部門を買収したが、旧三洋の新潟工場は日本政策投資銀行出資のファンドに売却した。現在の日本拠点は富士通から買収した会津工場。富士通が半導体事業から手を引き工場を切り売りしたため、会津若松市内には米系大手半導体メーカーの工場が立ち並ぶことになった。
■ Infineon Technologies (インフィニオン)
ドイツの大手電機メーカー、Siemenseが20年ほど前に半導体部門を分社化して誕生した。従来欧州系半導体メーカーは日本での存在感があまりなかったのだが、富士通のマイコン半導体部門を米Spansionが買収、そのSpansionを同じく米Cypressが買収、そのCypressをInfineonが買収した結果、日本市場でも存在感を示すようになった。もともとInfineon自体が車載半導体に力を入れており、有力自動車メーカーがそろう日本市場に注目しているというのもある。
■ Nuvoton Technology (ヌヴォトン)
台湾の半導体メーカー。半導体から撤退したがっていたPanasonicから、Tower Semiconductorと共同運営している工場と、マイコン設計部門を買収する。Panasonic時代は、自社家電向けの独自マイコンをメインに作っていたのだが、Nuvotonに買収された後はArmベースの汎用マイコンに設計品目が変わった。日本法人は車載やモーター制御向けのマイコン開発に特化させていく方針で台湾の開発チームとは住み分けを図る模様。富士通ほどではないが、Panasonicも半導体部門を切り売りしており、所属していたエンジニアはバラバラになってしまった。研究室が一緒でPanasonicの半導体部門に入社した友人がいたが、彼は今どこに流れ着いているのだろう?
そもそも商品企画って「買う人」がターゲットなのであって「使う人」はターゲットじゃないのよ
そんで日本で家電を買うのは男だから男が好きそうな家電にするわけよ
全く機能は同じなのに毎年家電をアップデートして「最新型!」とかやるのもそれ
男もそういう戦略なのは分かってるんだけど買っちゃうっていう悔しい生き物なのよ
それにしても何十年も作り続けてるのに一向に改善しないのは何故か、っていうと、そういうノウハウが継承されないから
JTCにありがちなきめ細かな人事異動があるから技能継承されない
まぁ実はそれは海外でも同じなんだけど、日本は特にドキュメント化が苦手
英語は厳密に書けるけど日本語はハイコンテキストで、「空気読め」っていう感じでしっかり伝わらない
識字率は高いけどなぁなぁで理解してるから文章読んでる方も理解できてない
昔からそんな感じだな