はてなキーワード: 死神とは
君ィ、死神にならへんか
台風来て、今大変だよね。うちも大変。
朝の時点でも会社も無理だわ、店の開店時間は時短にしようって事になったんだけど。まあそれはいいの。
店を閉めるときに歩くのも微妙な爺が来て「避難所はどこか教えて欲しい」って言ったから、
そういや防災無線流れてたなあと店長に確認しにいったら「今日は小中高の学校」だってわかって、爺に伝えにいったの。
どこの学校か教えてくれっていうものだから、そこまではわかりませんので役所に確認してもらえますか?って説明したのね。
そしたら「お前らが教える義務があるんだろ!さっさとおしえrちゅんじおmklp;:」何言ってるかわからんけどいきなりヒス起こしてうざい。
義務も何もうちは店を閉めてる最中で役所と関係ないし、そういうのは役所に確認するのが筋でしょ?って反論したら、
「店だったら食料や避難場所を提供しろ」っていいはじめんの。バカなの?
相手にしてらんないから「うちじゃ無理なので他を当たって」と無視することにしたんだけど、
したら「NHKのニュースアプリみればわかるし役所のホームページ見ればわかるんだよ!」と自慢げにスマホ見せ始めたのね。
わかんじゃねーか、てめえ無駄な時間つかわせてんじゃねえよって素でムカついた。
バカなの?人に聞かないで調べるって老害の時代なら当たり前にやってきたことだろうに。
結局、その後も延々と「食料の無料提供をするのは店の義務だ、老人をいたわるのは若いものの義務だろうが、責任を果たせ!」とか喚いててさ。
義務も責任もねえよ。むしろお前らのおかげで苦労してる若い世代だよって感じ。
目の前に死神が来てるようなやつになんで恵まなけりゃならんのよ。
まともな受験勉強をしないで東大に受かる人はいる。悲しきかな私もその一人。
だがそのような人には大学に入ったのちのゆるやかな死が待っている。
ゆるやかに。じっとりと。
まともに受験勉強をしなくても入れるのは天才だからとかではない。
環境によって入ることができてしまうことがある。だいたい中高一貫の進学校だと起こり得ること。
想像してほしい。
ペースランナーが数百人、周りにじとっと六年間張り付く中で走る人を。
どちらがより楽にゴールに時間内にたどり着くだろうか。
ただ年五回行なわれる定期試験で学校ないのある程度の位置をキープするバランスゲームを六年間やるだけで、東大に行けてしまう。
決して力を入れすぎることはない。ペース配分なんて考えなくても良い。何もしなくてもいつのまにかそのレベルにたどり着いてしまう。
最小限の力。
一日一時間だけ勉強して、周りから取り残されない程度にやっておけばいい。
周りで一日十時間以上勉強する人の様子を見ながら、それと大差ない結果が出る程度に最低限勉強すればいい。
努力した人の掘り進めた道を後追いに安全に進むだけのお天気野郎である。
努力するということを知らない。
何かしらゴールがあるわけでもない。
隣の人はまた違ったカリキュラム・興味関心を持っている。
隣の人の後追いをしたところで意味がない。
そして死神の鎌はひっそりと「自称・天才」たちの首に鎌をかける。
自分が勉強に関して天才であり、勉強時間と意識しなくても勉強していたんだと勘違いする。
だが彼/彼女は実際には「トレース」の天才であるに過ぎなかった。
意識的な努力をしなくても私はこっそりと努力ができているはず。
一度も勉強に手を出すことはない。
周りをトレースしていく。
だが彼/彼女は気づかない
そして大学の学びが教養科目から専門科目に移り、自分で学ぶことが求められるようになったとき
はじめて彼/彼女は自分の首がとっくの昔に地面に落ちていたことに気づく。
彼/彼女は死んでいる。
適切に努力する人には正しい結果を与える。何も努力しない人には死を与える。
そんな彼/彼女の多くにはこのような緩やかな死が待ち受けている。
とある若手俳優のオタクをしている。“若手”と呼べるほど若くはないが、“いぶし銀”“ベテラン”と呼ばれるには年齢も芸歴も足りない。微妙なオトシゴロの俳優の、アラサーババアオタクの便所の落書きである。
若手俳優のオタクは頭のおかしい奴が多いが、弊アラサーババアもご多分に漏れず頭がおかしい。話半分で聞いてくれ。フェイクも入れている。
推しくんは現場期間中のファンレターを絶対に読んでくれている。なんなら届いたその日のうちに読んでくれている。その日のうちに読めるだけのファンレターしか届かないのは悲しいけど、推しくんと会話ができるのは嬉しい。インターネットありがとう。
推してる期間とファンレターの数を割り算すると、だいたい週刊少年ジャンプぐらいのペースになる。多いか少ないかは分からん。フェイク込みだから、3日に1通かもしれないし、WJではなくSQかもしれない。細かいことはさておき、とにかくいっぱい書いた。
はじめの頃は、便せんの枚数を気にしていたが、だんだん紙きれの枚数より文字数を気にするようになった。3,000字を超えると多いと思う。1,000字前後が書く方も読む方も楽だと思う。弊ババアは頭がおかしいので15,000字を年に1回ペースで書いている。推しくんは天才なので、どんな手紙でも読んでくれた。
ファンレター書いてて良かったなと思った瞬間は山ほどあるが、接触?接近?(直接会話ができるタイプの)現場に初めて行ったときはピカイチの記憶だ。
推し始めて1年経ったか経ってないかぐらいの時期で、直前に書いたようにこれまでに会話ができる現場はなかった。諭吉を積みまくったどの最前よりも遥かに近くで見る推しくんに圧倒された。
「初めましてー!増田でーす!」と名乗ったわけでもない、初対面のキモイババアの名前をなぜ知っているのか?、とスーパーひとしくん人形が飛び交った。ひょっとすると、その現場の8割が増田さんだったのかもしれない。共通一次試験で、同じ苗字のクラスメイトが別のフロアで受験していたぐらいごくありふれた苗字だったからそれはありえ…んよな。
カオナシから地蔵に退化したババアに、推しくんは追撃をした。アタシゎ死んだ スイーツ(笑)
その後は当たり障りのない会話が出来るようになった。ファンレターにプリクラを入れた事も無ければ、現場に名札をしていったこともない。
可能性として一番高いのは、推しくんが死神の目を持っている説だ。死神の目の用途は主にデスノートへの記入なので、推しくんのオキラになった40秒後、心臓麻痺のアラサーババアの死体が出来上がる。
とはいえ、オキニになるようなことを書いた覚えもさらさらない。何の変哲もない現場の感想である。
あと文句も山ほど書いた。推しくんがかっこよくないと思ったら「かっこよくない」って書いたし、現場が楽しくないと思ったら「つまらん」と書いた。嘘吐いたり、陰でコソコソ言うのがかっこ悪いと思っていた。
よく考えなくてもクソなオタクである。それでも推しくんは天才だから、小うるさいババアのクソなファンレターを読んでくれた。いい加減、宛名の文字で弊ババアからって分かるだろうに…。オキラでもない、オキニでもない、そこそこ平穏なオタク生活を送っていた。
今更こんな話を持ち出したのは、弊ババアはもう降りると決めたからだ。推しくんが炎上するタイミングで降りたかったが、くすぶり続けるだけで、いい感じに燃えてくれないのでしびれを切らして降りることにした。あーかっこ悪い。
推しくんのことを嫌いになったわけじゃないので、推しくんのファンレターが1人分減るのはほんの少し可哀想だ。だから、同厨の皆様には、弊ババアの分までファンレターを頑張って書いてほしい。
ゾンビに限らないが、世界を覆う驚異に対抗しているはずが、結局は人間同士の内部抗争に焦点があたっていく状況が辛くなっていく。
ゾンビを例に出したのは、その端的な例だから。例えばバイロハザードの映画では、ゾンビは大した脅威ではない。悍ましいだけの舞台装置でありモブだ。どのバイロハザードの話でも、主人公とアンブレラ社の終わらない抗争を描いているに過ぎない。ゾンビはその中で飼われている犬であり、倒すべき外敵ではない。
あるいはブリーチ。最初こそホロウとの敵対があったけど、終盤は死神とクインシーだ。もうホロウがどうのこうのではなくなってしまっていた。主人公のインフレが招いた結果ではあるのだが。
その点、怪獣ものはやサメ映画は素晴らしい。敵の圧倒的な力に対抗するために全力を尽くさないといけない。ただそれだけが素晴らしい。知略と科学で対抗する人間と生存本能むき出しの怪物同士の抗争には、人同士のつまらないイザコザが箸休め程度にしか感じないから良い。未知の脅威に抗うのはいつもその場にいる不幸な人間だけだ。恐怖があるからこそ敵として成立する。そこには俺つえーの主人公も、転生チート能力持ちの人間もいない。
進撃の巨人はどこに着地するのか。
一度もなく、
22歳で、処女だった。
本当に本当に本当に焦っていた。
17歳くらいから「実はこの間彼氏と…」という報告を友達からされるようになり、
22歳になるころには当たり前に女子会でセックスの話題になることが増えた。
友達とか所属してるゼミとかサークルとかバイト先とかの人は可愛い子ばっかりで
「初めては大事にしなよ」
セックスを経験している同い年の子や後輩が、自分よりずっとずっと大人に見えた。
みたいな話もたくさん聞いた。
「初めてしたとき、幸せすぎて泣いちゃった」なんて話も聞いた。
今までの自分は漫画を読んだり、音楽を聴いたりすることを幸せだと感じていた。
でもそんな幸せはちっぽけで、本当の幸せはセックスの中にあるのかもしれない。
になった。
当たり前っちゃ当たり前なんだけど、好きな人がいいなって思った。
嫌いな人や生理的に無理な人と致して幸せになれるイメージが湧かなかった。
当時、好きな人がいなかった。
ということで、
「好きな人を作る」
好きな人を作るためには
②ストライクゾーンを広げること
大きく分けてこの2つをしたらいいかなと思った。
②については、自分はまあまあ惚れっぽく、ストライクゾーンはそこまで狭くないと思っていたけど、
さらに広げるために、興味がない男性でもたくさん話して、良いところを探してみようと思った。
問題なのは、「好きな人からセックスしたいと思われる」の方である。
こっちはほんとにどうしたらいいかわかんない、なんもわからない、だってセックスしたいと思われたことないし!
男の知り合いは居たけど男友達は全然いないし誰にも質問できなかった。
でもまあとりあえず、見た目がいいに越したことはないかなと思って、
見た目磨きをすることにした。
メイクとか服装とか、雑誌とかインターネットで調べてみたけど、あんまりよくわかんなかった。
これは喪女あるあるだと思うんだけど、メイクと服装は何が正解なのか分からないっていうのがある。
正解は無いのかもしれないけど、なんていうか、まあある程度身なりに気を使ってるね、好感が持てるね、みたいな服を探してた。
あんまりよくわかんなくて、でも自己判断でおしゃれするの危険かなって思った。
高校生の時とかの写真見てるとクソダサTシャツとか着てて、自分のセンスが信用できなかった。
とりあえず店員さんに全部選んでもらった。
「服、持ってないです!全部選んでほしいです!」って言った。
服屋の店員と話すの勇気がいるけど、服が好きで働いてる人が多いので結構乗り気で選んでもらえた。
美容室で、「自分、ダサいです!垢抜けたいです!どんな髪型でもいいです!!!」って言って髪切って染めてもらった。
美容師さん、「有村架純さんと同じ髪型にします!」って言ってくれた。
顔は全パーツ似てないので、有村架純と顔交換した時のSNOWみたいだなって思った。
化粧がまじで分かんなかったから、なんかデパートの化粧品売り場って化粧してもらえる?場所?みたいなのがあるじゃん?(この発言がすでにダメ)
「化粧の仕方わかんないので何が必要か教えてください」って言ったのよ。
「ここはそういうの教える場所じゃない」って言われた。
例えば、「2種類のチーク、どちらを買うか迷っているんですが、実際に試してみることはできますか?」みたいな聞き方なら大丈夫だった。
化粧の仕方を教えてもらえるわけではないけど、正しい化粧をしてもらえるので、
それをお手本にして次の日から真似てやってみるといい感じに化粧できるようになるかも?
太ってるのかどうか分からなかった。
太ってるか分からないって何?我ながらどういうこと?
見た目磨き編はこんな感じだった。
あとは、男性と関わることに力を入れた。
パワー系コミュ障ブスだったから、遠回しに断られることが多かった。
はっきり断られたこともあった。
「行かね〜!」と言われた。へこんだ。
けど、たまに行ってくれる人もいた。
何を話せばいいのか分からなくて、ずっと自分の友達の身内面白エピソードとかを一方的に話してた。
ほんとそういうとこだぞ!!!!って今なら思う。
プロフィールを記入するカードが配布されて、「理想のデート」とか書いたりする項目もあった。
30代男性の理想のデート、「イオンでマックを食べて、プリクラを撮る。」って書いてて、
うわそれ私が中学生のときの理想のデートだ!!10年遅かった!!って思った。
他の男性から「離婚調停中です」って言われて、婚活どころではないのでは?となったこともあった。
でも自分もブスだし性格悪いからまじで人のことを言える状態ではない。
せっかくパーティー行ったから何も収穫がないのはもったいないって気持ちで数人と連絡先交換してご飯行ったけどうまくいかなかった。あとイオンのマックには行かなかった。
マッチングアプリもやった。
マッチングアプリとは、婚活などにも使われるような割と真面目な出会い系アプリである。(ざっくりとした説明)
会ったことない仲良くもない人とちまちまメッセージ交換するのだるすぎた。
かといってメッセージのやり取りをほとんどせず会うのはリスキーだし、
電話したら手っ取り早く相手のこと知れるんじゃないかと思ったんだけど、
ちまちまメッセージをやり取りして、会ってみて、を十数人繰り返した。
相変わらず誰とも発展しなくて、キツかった。
いまいち好きになれなかった
自己啓発的なこともやった
「私には、優しくてとってもステキな彼氏がいるよ♩私はとっても幸せ♡」って唱えると本当に彼氏ができるって書いてあるサイトがあったから、
1日100回唱えた。
別にそのサイトには100回唱えろなんて書いてない。勝手に私が気持ち悪いアレンジしてただけ。
毎日上記の文を実家で100回唱える娘を見て母はどう思っただろうか。
病んだ。
そのくらいで病むなよ!って今なら思うけど、
そのときは思い詰めすぎてて、
自分はダメなところばっかりなんだ、失敗ばっかりだ、死にたい。」
って本気で思ってた。
好きだったaikoとback numberが聴けなくなった。恋愛の曲を身体が拒否し始める。
もはや恋愛に関わりたくねえ、私は何を達成しようとしているんだ、なんでこんなダメなんだ、なんなんだもう、殺してくれ、あっ今日念仏唱えてないや、私には、優しくてとってもステキな彼氏がいるよ♩私はとっても幸せ♡私には、優しくてとってもステキな彼氏がいるよ♩私はとっても幸せ♡私には、、私には、、
いのちの電話とかより、お金かかってもプロのカウンセラーの方が聞き上手な印象があったので、そっちにした。
最初の2〜3回は、カウンセラーの先生に「辛かったですよね、全然ダメじゃないですよ」って励ましてもらった。
少し気持ちが楽になった。
っていう具体的な案をたくさん出してもらった。
異性との会話の仕方とかも具体的に提案してもらえて、カウンセラーならではだな、すごいなと思った。
でも、カウンセラーの先生が教えてくれたこととかやってみても全然ダメで、
恋活パーティーもマッチングアプリも依然結果が出せていなかった。
もう本当に駄目だな自分!死ね~~~~!ウワ~~~!!!クソクソクソって感じ。
もう無理です、もうほんとむりです、つってカウンセリング室で大泣きしてたら、
スピリチュアルの世界の話になると思わなかったのでびっくりした。
藁にもすがる思いで、紹介された占いに行った。
片道1時間以上かけて、全然人のいない田舎にある民家に行った。
占いを信じない上にケチの私が、45分5000円の占い料払うなんて信じられなかった。
そのくらい絶望的な状況だった。
タロット占いを専門にしている方で、
伏せたカードを表にしたら、
悪魔とか死神とか男の人が木に吊るされてる絵のカードばっかりで、
タロット初心者でも「これはヤバいのでは?」と気づけるような結果だった。
ってかなり言葉を選びながら「最悪やぞお前」と伝えてくれた。
処女でいることに悩んでいる、と話をしたら、
「本当は処女でいることって、誰にも汚されていない素敵な事なの。でも、もうあなたは処女がいけないことって考える呪いにかかってる。もう誰でもいいからセックスしちゃいなさい。今日か明日以内に。」
って言われた。
「初めては大事にしなよ」と「さっさと捨てなよ」の間で悩んでたから、今日か明日以内にって言われてすごく楽になった。そうしようと思えた。
占い師は、帰り際に私のことを抱きしめてくれた。
なるほど、すごい占い師だった。
その人に頼むことにして、セックスしてくださいとは流石に言えなかったけれどすぐアポをとった。
幸いなことに占いした日の次の日に会ってくれることになった。
会った。
メッセージのやり取りをしている段階では知らなかった。
え、セックスできないじゃん、って思った。
興味がない人ともじっくり向き合う、なんて最初は言ってたのに、
結局他人のことを知ろうともせず自分の処女のことばっかり気にしていた。
誰も私のことを追いつめていないのに、
もう本当に無理じゃん、と思ってたとき、
カウンセラーの先生が、「水商売してみたらどうかな」と言ってくれた。
衣装のセクシーさとかじゃなくて、なるべくトーク力で勝負してるお店にしてね!」
すっごい大きい繁華街の中で何十年も続いているすごく大きなスナックで働かせてもらった。
大学生だったから、とにかく空いてる日はシフトを入れさせてもらった。
キャバクラよりも地味な、ほんとに普通のヘアアレンジを教えてもらえた。
本当に身なりに無頓着で、髪の毛を縛るとか染めるとか何かすることは今まで一切なかった。
髪の巻き方本当に一切知らなかった。その上ゴムもピンも持っていない。
店が閉まった深夜に先輩ホステスが巻き方を教えてくれて、すごくありがたかった。
でも正直すっごい眠かった。
ヘアアレンジも全然できなくて、ヘアピンを刺せば頭皮は痛いし、ずっと頭らへん触ってると腕がつりそうになるのが大変だった。
あとやりかたを教えてもらってもその通りできないというか…体育苦手な人が指導されても身体を思うように動かせないのに似ているかも?
今は簡単なやつなら一通りできる…教えてくださったホステスさんたちにめちゃくちゃ感謝している…
メイクの仕方も教えてくれたし、メイクおかしかったら言ってくれた。
メイクおかしいって言ってくれる環境ってめちゃくちゃ恵まれてる。
友達は気を遣って何も言わないだろうし、化粧品売り場のお姉さんもお客様お化粧が変でございますよ~~とは言わない。
ママから指導されることも多かった、正直性格のことがっつり言われるとしょげた
スナック、楽じゃなかった。
ベテランのホステスから無視されたり、席に着いたらお客さんに「ブス!チェンジ!」って言われたこともあった。スナックでチェンジできねえわ!
思ったより時給は低いし、色々お金かかってたから本当にあんまり儲かってない、全然昼のバイトと変わらん
そんでめちゃくちゃ頑張って、
450時間働いた。
時間はたくさんかけたけど、他のホステスさんも見てる中で会話するので、
恋愛で成功体験のない自分が1人で反省するより、すごく効率良く男性との会話の仕方を習得できるなと思った。
最終日はお客さんからお花を貰い、泣きながら退店した。
嬉し泣きしながら辞める人初めて見たよ、と先輩ホステスに笑われた。
なんで辞めたのかというと、
そしたら、マッチングアプリでやりとりするの少し楽になって、
メッセージも続くようになった。
メッセージが楽しく続くようになれば、実際に会ってくれる人も多くなって、チャンスが一気に増えた。
その中に、すごくいいと思える人がいた。
運が良かった。努力の成果ではない。
でも会う人数が増えれば良い人に会う確率も上がるし、
会う人数を増やせたという点は自分を褒めたい。
メッセージの印象通り、めちゃくちゃいい人だった。
それらに気を付けながら話すだけでも話がちゃんと弾んだ。
20年以上生きてるのに「これが会話か…」ってなった。
誰も私を選んでくれないと思った。
ネガティブだとダメとか、言霊の力とか、引き寄せの法則とか、色々ある。
私は3度目のデート中も「どうせお付き合いには至らないんだろうな」って思ってたし、
少しラインの返信が遅いだけで「はい!またフェードアウトされるやつ!無言でブロックされたかもな〜〜終わったな〜〜」とか思ってたので、最後までずっとネガティブだった。負けたことしかないから勝つシーンを想像できなかった。ポジティブになるのは無理だった…
引き寄せも無かった。
私に効いたのは、
と
ことだった。
それを学べたのが、スナックだった。
彼氏と、付き合ってもうすぐ1年半が経つ。
ジャンプ掲載、って言うからぎょっとして「ワンピースが好きなちびっ子が間違って本屋さんで手に取ったらどうするの!」と思うかもしれないけどあれはジャンププラスというウェブ漫画サイトだから安心してほしい
近いのはヤングジャンプか?サブカル色だったらヤンジャンより強いんじゃないだろうか
「剥き出しの白鳥」「青のフラッグ」「ヘタリア」なんかも連載してたわけで
漫画の内容についてだけど
高橋留美子の「境界のりんね」という漫画で、ヒロインの通う学校の生徒が悪い死神にさらわれて数十人が行方不明になる、という話があった
しかしそれで警察が学校に来るとかSNSで騒ぎになるとかニュースとして取り上げられるとかいうこともなく
「なんだか行方不明の生徒がいるらしいよ」と、まるで「最近校内で風邪が流行ってるみたいだね」程度で済まされて
主人公が異空間にさらわれていた生徒たちを解放することに成功しても生徒たちはのほほんと「なんだかよく分かんないけど助かったー」程度で各々が解散して学校に戻っていく
舞台は現代の日本だがこれは漫画でありノンフィクション作品でないのであくまで漫画的世界、ファンタジー世界に過ぎないので現実の価値観をあてはめてはいけないのである
読者は「ノリ軽っ!」「ありえねーw」「それでいいのかよ!」とツッコミを入れるが
この世界の、留美子ワールドの住人は人が行方不明になっても別に大ごとにしない
この漫画は「そんなもの」「そういうもの」だと受け入れて読者はそれ以上何も感じないのだ
誰も「警察が来ないのはおかしい、警察を無能に描いている、作者は公務員に差別的な感情があるに違いない、警察が来る描写を入れるべきだった」「どうして誰もSNSで情報募集しようとしないのか?ヒロインもあまりにも危機感がない。作者が女性だからか?男任せにして思考停止する最近の若い女性を連想してイライラする」「クラスメイトが行方不明になっているのに冷たすぎる、作者の倫理観の欠如の表れだ」などと憤ることはない
「妹の姉」だって同じはずだ
ヌードデッサンが頻繁に行われる美大でもないのに女子高生の裸の巨大な絵が生徒玄関に堂々と飾られるのがまずありえない(美大でも女子高生の裸はアウトだろう)
そのモデルが現役でその学校に通う女子生徒なのに堂々と飾られているのもありえない
モデルになった本人に許可を取っていない、本人が嫌がっているというのに飾り続けているのもありえない
嫌がる女子高生の気持ちを父親や教師といった中年のおじさんたちがノンビリした感じで無視しているのもありえない
姉への憧憬が行き過ぎて想像で姉の裸を描きコンクールに応募する妹もありえない
学校や妹や親に働きかけて絵を取り下げることをやめて自分の裸の絵が飾られている学校に通い続けながら意趣返しに専念して結局自分の裸の絵をもう一枚この世に生み出すことを選ぶ姉もありえない
全部ありえない尽くしで作者は「これはありえないこと」「現実では倫理的によくないこと」とすべて分かった上で「漫画的ファンタジー世界」を描いているのだ
いやもしかしたら自分の裸の絵が飾られるなんて嫌ですという女子高生を「伝統だから」で一蹴する教師は昔はいたのかもしれないが今はいない、いるわけがない
はてなーもねらーも今はどこも高齢化が激しいと言うからとうの昔に学校から離れた人たちはピンと来ないかもしれないが
今の学校現場は昔のような絶対的な権力を持っていないし逆に生徒(とその保護者)の発言力、情報発信能力はかなり大きくなったので
挿入5秒前な姿の女子高生の裸の絵が飾られているなんて異常な状況が何日も野放しにされるわけがない
現実に起こったことのように憤っている読者、あれはフィクションでありえないことなので心配しないで欲しい
作者はありえない世界を描いている
現実ではありえないけど僕の漫画はこうです、という世界観を構築できている
作者はリアリティのレベルを低く設定しているのに「現代の日本の学校が舞台になっている」「女性が嫌がっている描写がある」というだけで日頃から被差別意識の強い高齢女性が勝手にリアリティレベルを高いものと勘違いして噴き上がってファンタジー漫画にマジレスしてるだけ
あれを読んで百合をまったく感じることなく読み終わってまずすることがドキュメンタリー漫画だと錯覚しているかのような振る舞いで倫理や法律を持ち出して女子高生をよしよしして男性を犯罪者と糾弾するって
こういう人らって漫画読んでて楽しいんだろうか?他の漫画にもそうやって「現実では~」「法律では~」と持ち出してファンタジーを楽しんでいる人に水を差しているのだろうか
人生損してるよなあ
自分のみならず人の人生にも損をさせようとしているのでああいう手合いは漫画を読まないで欲しいしドラマや映画も見ないで欲しい、これに尽きる
元増田です。
去年のアニメでは最高傑作の呼び声高いゾンビランドサガについてもう少しだけ。
ラスト3話のについてのわだかまりは元増田に書いた通りである。
書いた通りだったのだが、あれを書いてなお、どういうわけか、見返さずにいられない程度に最終話に惹かれ、結局何度か見直す事になった。
以下、たかが娯楽に過ぎないアニメを見た程度で青臭い感想を垂れ流すキモオタ仕草。
自分が一番気になったのは、さくらが生前の記憶を取り戻しことで、必要以上に過去の不運な結果に、頑ななまでに拘り、自分の殻に閉じこもった展開だ。
仕事に限らず、結果だけ見て評価が決まることは世の中にありふれている。
でも結局の所、物事の結果の成否なんて、最後は時の運だ。残酷なまでに運次第だ。
それどころか恋愛のように、自分の努力や工夫とは全く関係ないところで結果が決まる話はいくらでもある。
さくらはそういう結果の良し悪しがモノサシになる世の中の風潮を、感じ取れない・あるいは気にしないタイプのキャラではないだろう。
であれば、あれくらい、それこそやさぐれと言っていいレベルで暗い人間になるのも不思議な話ではない。全く不思議ではない。
心理的バイアスで、努力と勝利を無批判に結びつけている限りは。
でも生前のさくらがその生い立ちで証明した通り、現実はそんなに甘いモンじゃない。
しかし彼女は自身が無意識に持つ公正世界仮説を、厳しい現実を前にしても、否定どころか一度も顧みることすらなかった。
そういう意味ではさくらは努力家であり、これ以上ないくらい真面目な人間なのだと思う。
他にも記憶喪失中に見せていた、たえを始めとする他のメンバーへの面倒見の良さ、人当たりの柔らかさ、アイドルユニットのセンターとして申し分ないルックスなど、余人を以て代えがたい、良い所をいっぱい持っている。
でも、積み重ねてきた無力感は、それらを全てスポイルしてしまう。
そんなさくらが立ち直るきっかけをくれた二人の人物、愛とゆうぎりもまた、真面目な努力家である。
しかしさくらと決定的に違うのは、公正世界仮説というバイアスを持たない・あるいは過去に捨てた上で、物事を真摯に捉える点だ。
ゆうぎりのビンタと口上には、挫折を味わった人間の、厚みと優しさが滲み出ている。
個人的に、挫折を重ねた人間はやさぐれるか優しくなるかの2つに1つと思っているが、やさぐれたさくらに対し、この2人は実に巧く過去を糧にしたのだと思う。
さくらとの違いは、やはり持って生まれた性格の違いなのだろうか。
米軍で最も厳しいと言われる、海軍特殊作戦部隊Navy SEALsの基礎訓練課程は、その厳しさ故、実に志願者の2/3以上が自己脱落すなわちリタイヤを選ぶ。
自己脱落を選んだ志願者は自分のヘルメットを地面に置き、真鍮の鐘を3回鳴らしてその場を去る。
「これ以上出来ないと言えるくらい、全力を出し切ったか?」
と応じて見送るのだが、これは別にお愛想やお義理で取り繕っているセリフじゃないと思う。
多分、真剣に物事に取り組むとしたら、結果すらどうなってもいいくらいの必死さが全てなのだろう。
ゾンサガ最終回の愛とゆうぎりの姿に、そんな事を思い起こされた。
ともかく、最終的にさくらは愛とゆうぎりと、更に他の仲間や幸太郎に引き上げられ見事復活する。
その復活の様(「♪たちあがれ~」のシーン)は、死神にはもちろん、幸運の女神にすら中指を立てていくスタイルであることを明確に示した。
一方で、アンコール前の楽屋では、すべてを思い出してなお、まだまだ暗さが残る面持ちだったが、過去の傷はそう簡単に癒えないということだろう。
いや、いつになっても血が滲み、古傷が疼くほうがより人間らしい。ゾンビであっても。
ツー…ツー…ツー……
名前すら名乗らない彼は一体何者だったんだろうか。
彼は一体何に了解したんだろうか。
そして、彼はそうして了解したことをこちらに伝えて何がしたかったんだろうか。
電話先を間違えたことに気づいたのなら、それを謝るかせめて伝えるべきではないだろうか。
自分さえ納得できればよく、それを相手にも伝えるために「了解」という言葉を選んだのだろうか。
それとも、この電話番号が増田商事であることを確かめたくて、それを確かめることが出来たことを伝えたかったのだろうか。
私がお昼ごろにかかってきた間違い電話の事を今なお気にかけているのは、その言い方が独り言ではなく、私に「了解」をはっきりと伝える口調であったことだ。
私が増田商事の打須摩であることに「了解した」と彼が私に伝えることには、きっと彼の中では大きな意味があり、それさえ伝えれば失礼しますも言わずに電話を切ることにも何の問題も無かったのであろう事がその声色から読み取れたのだ。
非常に気になる。
もしかしたら、彼は未来の私だったのではないだろうか、それとも死神……。
この物語にはどんな結末が待っているのか、きっとなんの結末も待っていないのだろう。
ただ単に私に電話をした人がひどく自己中心的で、「俺が電話先を間違えたことに、俺が納得できたなら、それでお前も満足だよな?」と考えるジャイアン人間だったのだろう。
こんなにも頭を悩ませてたどり着いた結論が、クソ野郎のクソみたいな間違い電話について半日の間悶々としていたいというクソのような現実だったとは。
N氏が羨ましい。
彼の人生にはもういくばくかのセンス・オブ・ワンダーが込められている。
私の人生にあるのは、人間の薄汚さや他人に対してかける思いやりの無さ、そしてそんな事に対してすらこんなにも繊細になるほどの余裕の無さばかり。
辛い。
この人生が辛い。
ただの間違え電話1つですらこんなにも揺れ動いてしまうような器の狭い人間として生きていく事にもういい加減疲れた。
死にたい。
……やはり彼は、死神だったのだろうか。
投稿可能文字数は感覚として染み付いていたし、十分に注意もしていたはずだった。だがそれでも、死神のワイヤーの速度に煽られる形で、つい記事の一つが一線を超えてしまった。
もちろん、短縮や分割をした上で投稿し直すことは可能であり、取り返しのつかないミスではない。だがどのみち、今のような記事のままでは黒帽子を退けるイメージが〝増田〟にはどうしても湧いてこなかった。一瞬とはいえ立ち止まったことで、その現状を自覚してしまったのだ。
手の止まった〝増田〟を前に黒帽子は、今度こそ必殺の一撃を放とうとでもいうのか、妙にゆったりとした動きでワイヤーを構える。
「……………………!」
迫りくる「死」を前にして、これまで匿名ダイアリーという修羅の空間を支配してきた圧倒的な異能が、限界を超えて稼働する。
「!」
打鍵音がひとつながりに聞こえるほどの神速で記事を執筆し、投稿した。
『口笛を吹いて現れる黒帽子の死神だけど、笑顔の素敵なJKを飛び降り自殺に追い込んだ時の思い出を語るよ』
投稿するやいなや、凄まじい大炎上が巻き起こった。100、200、300、500……みるみるうちに1000ブクマの大台を超えて炎上、すなわちバズは拡大し続けている。
それは、たとえどんな「設定」であれ強固に定着させるのに申し分ないほど巨大な「承認」だった。
「――というわけさ。こんな形で浮かび上がることになるとは、僕も思っていなかったがね」
澄んだボーイソプラノが〝増田〟、いや、「黒帽子の〝増田〟」の口からこぼれる。
「ほう?」
一応は声を上げたものの、黒帽子はこの特異な状況――自分と寸分たがわぬ姿をした〝増田〟を前にしても、ほとんど驚いた様子がなかった。
だが、これで少なくとも戦闘力に関しては互角のはずだ。仮に相討ちになったところで、〝増田〟の方は「設定」が消えるだけ。〝増田〟は勝利を確信した。
「それで君は――『僕』は、どうするのかな?」
そこで黒帽子は、なんとも奇妙な顔つきをしてみせた。笑っているような泣いているような、左右非対称の表情だった。
〝増田〟は、いつの間にか自分の顔も、鏡写しのように同じ表情を浮かべているのを感じた。
〝増田〟の意思とは無関係に口から言葉が吐き出される。そして、黒帽子の〝増田〟の右手が持ち上がり、肩の上あたりで止まった。
(……?)
「仕上げはよろしく頼むよ、『僕』」
そう言うと黒帽子の〝増田〟は、さよならをするように右手を軽く振った。その直後、耳元で空気を切る音がしたかと思うと、
(!?)
ワイヤーが〝増田〟の首にしっかりと絡んでいた。しかも、そのワイヤーは目の前の黒帽子ではなく、〝増田〟であるはずの黒帽子自身の右手から伸びているものだった。
なぜこんなことにと考える暇も与えず、ワイヤーは〝増田〟の首の皮を、肉を、骨を切り裂き、黒帽子自身の「設定」を破壊した。
「……!?」
黒帽子の「設定」を失い混乱する〝増田〟の首に、今度は前から飛んできたワイヤーが巻き付いた。遂に「本体」を捉えられた今、もはや〝増田〟に逃げ場はない。
黒帽子のワイヤーは、これまでのように一気に切断することはせず、しかし着実に〝増田〟本体の首をギリギリと締め付けていく。
「……! ……!」
「『自分』をないがしろにして、死神なんかに頼るからそうなるんだよ。お別れだ、〝増田〟君。いや、〈アノニマス・ダイアリー〉……」
黒帽子が、世界の敵としての〝増田〟に名前を付けた、まさにその時、ワイヤーの圧力がとうとう限界を超え、〝増田〟という存在に決定的な傷を付ける音が鳴った。
「…………うぅん?」
土曽十口(つちそ・とぐち)は、パソコンデスクの上にだらしなくうつ伏せになっていた上半身を起こした。
締め切っていたはずのカーテンが何かのはずみでわずかに開いており、そこから差し込む朝日に目を灼かれる。不健康な生活をしている女子大生には、その爽やかな光は眩しすぎた。
どうやら、ネットをしながらいつの間に寝落ちしていたらしい。付けっぱなしにしていたヘッドホンからは、午後から日暮れにかけて軽い夕立ちが降ったことを歌う、ハスキーな男性ボーカルの声が流れている。
「んんー……痛っ?」
しつこい眠気を振り払うように大きく伸びをしていると、首の周りに妙な痛みを感じた。
スマホのインカメラで確認すると、寝ている時にヘッドホンのコードがからまったのか、首をぐるりと一周する赤い痕がついていた。それは、本来平凡な容姿のはずの十口が人混みの中でも目立って浮いてしまいそうなぐらい、はっきりとした線だった。何かの目印のようでもある。
「うわ、この痕しばらく残りそう……」
あるいは、一生消えないのかもしれない。なぜかそんな風にも思えた。
それから急に、2年になってからサボりがちで4年間での卒業が怪しくなっている単位のこと、入学直後に一度参加して以来まったく顔を出していないサークルのこと、この前の正月に帰省しなかったせいでしつこく電話をかけてくる両親のことなどが、一度に思い出された。
――なんで突然、こんな当たり前のことばかり? たしかに、私自身の問題ではあるけど……
そんなことを考えながらふとディスプレイに目を向けると、ブラウザには最後に開いていたらしいニュースサイトが表示されていた。見るともなくページをスクロールしていく途中、
という文字が目に入った。
「……」
『岩……海氏の来社時にお茶を出さなかった事実が明らかとなり……』
『消息筋によれば、この一連の動きには二人組の犯罪者、通称“ホーリィ&ゴースト”の関与があるとも……』
「…………」
しかし、それを見てももはや十口の胸には何の想いも湧き上がってはこないのだった。いや、もともと「想い」などというものは無かったのかもしれない。
ただ、自分がひどく無駄なことに時間を費やしていたような、途轍もない徒労感だけが泡のごとく浮かび上がったが、それもすぐに弾けて消えた。
「……よし!」
無理やり声を出して、十口は気持ちを切り替えた。
今までがどうであれ、これからは充実した実生活を目指して生きていけばよい。そのために必要な指針も既に示されているのだから。
すなわち、
『十分な睡眠』
『適度な運動』
『瞑想』
この4つだ。
それらを実践すべく、まず第一歩として十口は、人生の時間を無駄に奪うだけの箱であるパソコンの電源を――ためらいもなく落としたのだった。