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2024-11-12

オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか、みたいな話の調べものメモを書きましょうね。

1862年文久2年)に堀達之助が編集した辞書であり、日本における最初英和辞書といわれている『英和対訳袖珍辞書』で「Orange」をひいてみる。

Orange, s. 橙柑橘ノ類

Orange, adj. 橙ノ

Orange-peel, s. 橙ノ皮

Orangery, s. 橙ヲ育テル園

Orange-tree, s. 橙樹

Orange-woman, s. 橙ヲ賣ル女

オレンジ以外の柑橘系の見出し語で見つけたものは以下となる。

Citrine, adj. 佛手柑又橙色

Citron, s. 佛手柑ノ類

Lemon, s. 橙ノ類

Lime, s. 黐石灰

Slacked lime. 消サレタル石灰.柑ノ類.菩提樹石灰ニテ肥シタル

Lime-tree, s.菩提樹.柑樹ノ類

Pomeron, s. 香リ良キ橙ノ類

Shaddock, s. 橙ノ類

なお余談だが、

Bergamot, s. 梨子一種

という見出し語もあったが誤訳だろうか?ベルガモットは梨ではなく柑橘という認識だけれど……。wikipediaによるとBergamotの語源は「トルコ語で「梨の王」を意味するBeg armudiが語源とする説が有る」らしいからそれが原因かもしれない。

さて、これを見ると「橙」と「柑」がはっきり区別して書かれているように感じる。

時代は後になるが1900年に書かれた『果樹蔬菜』には著者の私見ではあるが当時の柑橘類の分類が書かれていて興味深い。

皮が分厚く酸っぱい橙と、皮を手で向けて甘い柑は区別されていたのだろう。

オレンジ色に注目していく。この辞書ではOrangeではなくCitrineが「橙色の」と訳されている。

現代人の感覚だとCitrineはほとんど黄色に感じる。江戸末期~明治の人々の感覚でも同じだったのだろうか?

少なくとも『英和対訳袖珍辞書』が書かれた1862年前後では、ほとんど黄のような色も橙色表現していたかもしれない。

一つ目の根拠がCitrineのもう一つの意味、佛手柑(ブッシュカン)の色が黄色~濃い黄色ということ。

二つ目根拠1860年に書かれた『Familiar method for those who begin to learn the English language』という資料だ。

これは英蘭対訳のための参考書で、OrangeGreenyellowなどの他の色と並べられて書かれている。

この参考書単語の部を抜粋して対応する和訳を付記したのが1870年に書かれた『英吉利単語篇』になるのだが、そこでorangeという項は「orange」と「orange-yellow」という二つの項に分けて書かれている。

単なるorangepeachなどと並べて書かれ、色名の側にはorange-yellowが列挙されている。

このことから、当時のorange colour橙色はかなり黄色味が強かった可能性がある。

では、橙色が#f39800のようないわゆるオレンジ色になったのはいなのだろうか?

いったんここまで。

メモ

しかし「orange-yellow」の訳を橙色として、ふりがなに「カバイロ」(樺色、だいたい#C5591Aみたいな色)と書いてある資料1887年通俗英吉利単語篇』)もある。前述の論の反証だよね。

明治とかの輸入オレンジしわしわになっていて、皮の色はほとんど赤茶色だったらしいという未確認情報もある。これも反証になる。

橙色概念が生まれ最初期は黄色っぽくて、概念が普及するにつれて茶色みが強まったんじゃない?知らんけど。

・↑ありえなくはない。学術文脈以外で細かな色名が必要になるシーンは着物の色と絵画の色くらいしかない。当時の着物茶色灰色ばっかりだし

・↑これを裏付け調査がまだ出来ていないんだよな~

明治時代理科教育で分光を取り扱う際にorange橙色と訳したのが定着したようだ。

・↑「橙色が#f39800のようないわゆるオレンジ色になったのはいなのだろうか?」のアンサーはほぼこれでしょ、推測でしかないけど

明治後期には小学校の図工の時間カラーサークル概念を学んでいたらしい。その際に教科書には「だいだいいろ」と書かれている。

明治初期に数年だけ色彩教育を行っていたらしいのだが、そこではカラーサークルの赤と黄色の間の色は「柑色」「樺色」と記載された教科書もある(1875年『色図解 : 改正掛図』) 柑色には「だいだいいろ」とルビがあるようにもみえる 崩し字よめない……調べる事

英和辞書見出し語のorange橙色と訳されるが、和英辞書見出し語に橙色が登場するのはかなり後の時代

・「樺茶色」「鳶色」「柿色」「柑子色」「蜜柑色」「山吹色」「銅色」「飴色」「海老色」「渋色」などの見出し語はあるのだが…… 現代感覚だと茶色味が強いものが多い

・染色業界では「orange」を「樺色」と訳しているところもあったようだ(1895『染料乃栞』)(cf. 四十八茶百鼠)

大正4年(1915)と大正13年(1924)にオレンジ色流行色となった。おそらく化学染料の発展が影響 樺色、樺茶色はおそらくこれが決定打となり使用されなくなる

・冒頭に書いた「オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか」について言及してなくない?

・↑「オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか」のアンサーは江戸末期~明治の人はちゃん「橙」と「柑(みかん)」を区別していて、orange……いわゆるsweet orangeは皮が分厚く手で向けないから柑でなく橙の訳語をあてたからでファイナルアンサーじゃない?

・↑日本における果物類、柑橘類の歴史ちゃんと調べていないから、一応それを見てからじゃないとファイナルアンサーしたくない

・↑「オレンジ色はなぜ古い時代から存在する柑子色という訳語があてられなかったのか」のほうが問としてはいいかもしれん

児童向けクレヨンとかだと「オレンジ」でなく「だいだい」と表記されている率が高い

図書館に行って『日本の色彩百科 明治大正昭和平成』と『色の名前はどこからたか―その意味文化』を読むこと。

・この調べものは「現代においてだいだい色は外来語由来のオレンジ色と呼ぶことの方が多いのは何故?歴史をつぶさに追っていくぞ」の一環なのでまだ先は長い

・未調査:お坊さんの袈裟の色、あれは鮮やかなオレンジ色イメージがあるが色名、和名はついていたんだったか

・未調査サフランイエローインド国旗オレンジ色)は江戸末期~明治ごろの日本にないのかしら

・未調査:当時のにんじんかぼちゃの色をなんと表現していたか京野菜にんじん赤色かぼちゃ黄色な気がするけれど)

Twitterとかでイラストを描く人はWIPと称して描きかけイラストアップロードするが、調べもの日記においてもWIPと称して書きかけ日記アップロードしてよい。自由だ。

ライムが柑扱いされているのが腑に落ちなくなってきた、ライムって手で皮をむけないし酸っぱいよな……

実のサイズで呼び分けていた?うーん、当時の橙柑橘の呼び分けがどのようになっていたかを調べないといけない

「橙 柑 区别」でgoogle検索すると中国語圏サイトが沢山引っ掛かる 何かヒントがありそうな気配を感じる

『近現代英和対訳辞書における訳語変遷に関する研究─ ‘Giraffe訳語問題を中心に ─』という論文を見つけた

これを参考にして英和辞書をひたすら調べるのも面白そうだ

狭義のorangeスイートオレンジアマダイダイ(←未調査:この和名はいつ出来たんだ?)を指す

広義のorangeは橙柑橘類を指す(citrusよりも狭い範囲←この認識は正確?ちょっと怪しい)

その一方で日本語で「オレンジ」というと狭義のスイートオレンジ(甘橙)のみを指すことが多い

色名のorange訳語で「橙の色」となるか「橙柑橘類の色」「(橙以外の例えば)蜜柑色、柑子色」となるかどっちに転んでもよさそうな時期が江戸末期~明治期にあったような気配を感じている

その歴史の流れを追うのが楽しい

2024-10-07

根本的に乗り方を間違えている

電動キックボード危険説見てて思ったのが、ルート設定がダメパターンが多いように見えた。

ご存じの通り日本道路環境は完全自動車優位で、自転車原付にとっては危険な箇所が極めて多い。

とくに自転車レーンへの停車・駐車の摘発は一向に進まず、安全ルートを探すのも大変である

原付1種で通勤を続けてゴールド免許俺様が適切な道路指南する。

避けるべき道路

こういう道路を走れ

こういう道路の走り方

がんばろう日本

とりあえず走行距離辺りの死者数では圧倒的に安全なのが特定小型原付であるので、引き続き命も路上安全も守っていきましょう。

LUUPもlimeHELLO CYCLINGも使っていこう。

2022-09-10

社会人で平均以上稼いでるのに彼女最初誕生日limeって良く考えたらそれだけで無理だったわ大学生じゃないんだから

2022-06-08

anond:20220608104511

LIMEは乗っ取られるが、

Twitter乗っ取りは「書いたのは私じゃない」ってウソ

イラー社に訴えられればいいと思うよ

2021-12-20

中国の「50万円EV」を分解 機能割り切り格安を実現

エレクトロニクス

2021年12月20日 2:00 [有料会員限定]

think!多様な観点からニュースを考える

柯 隆さん他1名の投稿柯 隆岩間陽子

中国自動車メーカー、上汽通用五菱汽車格安電気自動車EV)「宏光MINI EV」が中国地方都市農村を中心に好調に売れている。名古屋大学山本真義教授らが分解調査したところ、ブレーキや冷却システム簡素化し、半導体などは既存品を転用することで50万円強の安値を実現していることが分かった。仕様の徹底的な割り切りによる同社の手法は、EV開発の常識を変える可能性がある。

ツイッターコメント(39)

インバーター基板の写真見て噴き出した技術者多いんじゃないかなと思うよ。

Casper-01(@MOTRA_3x2) - 44分前

「壊れやすいが直しやすい」

こと命を預ける乗り物において、この思想は致命的だと思う

本人だけじゃなく周囲も危険晒すわけだし

もし高速で前を走っていたら離れないと…

NFK(@NFKgamer) - 13:00

やはり、人の命が安い国は違うなあ

平日狭いんです 💉💉7ヶ月経過(@xjfb314) - 12:36

ガソリンスタンドすら未整備な地域が多い。住民は自宅で充電できるゴルフ場カートのような低速EVを足代わりに使っている。宏光MINI EVはその役割代替成功

シュレディンガーの箱(@penguin__b) - 12:21

アプローチは全く違うけど、既存技術を組み替えて新製品に仕立てる手法iPhoneに通じるものがある

amerio(@amerio28515428) - 11:53

あーあ、ついにテレビがたどった道を自動車もたどるか?

KJ_OKMR(@OKMRKJ) - 11:31

仕様の徹底的な割り切り」は信頼性を確保できるのかな。そう簡単には問題顕在化しないのが困りものかもね。

5年後に路上で大量立ち往生しても「安いから仕方がないだろ」で終わるんだろうけど。

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jaway(@jawayjaway) - 11:13

専用品ではなく、汎用電子部品選択故障個所はモジュールごと交換と割り切ってるのか/

.陳(@naichin) - 11:04

日本製部品が全く使われていないというのが衝撃。全く完全に商機に携われていないのか。

日本には安全性認証などのコスト問題で入ってこないようだが、この低価格は魅力的で世界中ニーズがありそう。

ぽろ(@champoro1) - 10:46

低価格機能を削ぎ落としたEV市場は、日本で普及する可能性が高いが、この車の部品日本製採用されてない。

これを日本販売する為に、安全上の法規制クリアする必要がある。

普及させないために、法規制を強化してさらなるガラパゴス化邁進する日本が透ける

質屋の七つ屋 鎌倉大船店(@7tsuyaofuna) - 10:11

中国の50万円EV「宏光MINI」を分解

世界四季報(@4ki4) - 10:06

専用設計せず既製品を使う、半導体家電のものを使う、回生ブレーキを載せない、、、ある意味潔い作りやね。

しやちく(@leemanoid) - 09:56

電気自動車の普及には電力スタンドインフラ問題に挙がるが、電気は各家庭に配備されているのでターゲット顧客を絞ればスタンド不要となる。

ShonanITcare🐬ITC × TAKKEN × ENTREPRENEUR(@shonanitcare) - 09:47

「電装品は欧米有力メーカー製、耐久性が高い車載仕様ではなく家電半導体転用。交換しやす設計で修理の手間は少ない。壊れやすいが直しやす設計価格破壊EV」・・短距離、家庭充電でインフラ必要無し

HIROSHIGE_COLOR(@simo_yan) - 09:41

"仕様の徹底的な割り切りによる同社の手法は、EV開発の常識を変える可能性がある。"

鉄馬(@tetsumah) - 09:36

回生ブレーキなし

水冷機構なし

部品家電用を流用で寿命は短いが交換しやすい。壊れたら直せば良いの精神

回生ブレーキまで削ってるのか…

好き勝手に車を語るアカウント(@talking_car) - 09:20

日経新聞に関連記事掲載されました。

山本 真義@名古屋パワエレ武道会(@YamamotoPENU) - 09:03

日本では非常識機能省略でも、これが低価格EVデファクトスタンダードになりえるんじゃないかと。

「壊れやすいが直しやすい」はよい思想です。

Ken Kimura(@ken_glyph) - 08:58

名古屋大学が分解調査

ブレーキや冷却システム簡素化し、半導体などは既存品を転用することで50万円強の安値を実現していることが分かった。仕様の徹底的な割り切りによる手法は、EV開発の常識を変える可能性がある。

ベルジャパン中国アジア圏のリサーチ(@pabeljapan) - 08:53

壊れやすいが直しやすいという発想

自動車としてはやや怖い感じがするが、割り切りが凄い

井上雅史@ものづくり企業 経営コンサル 上席コンサルタント(@masashi_i) - 08:52

自動車産業。欧州が脱炭素を謳い新技術日本車のシェアを奪うなか、中国簡素化と転用でローコスト化でアップサイクルを実現する戦略に。

MINI EVは「壊れやすいが直しやすい」割り切りの設計思想価格破壊を実現したEVといえそうだ」

ラテママ ♡フンモモFC No.69(@miwa_mz) - 08:43

悔しいが圧倒的じゃないか

Mt.富士(@urrjb7PYbKJnUxO) - 08:29

大したものだ。ちなみに日本製部品採用無し。

.ver(@varjon_jp) - 08:27

中国の50万円EV「宏光MINI EV」を分解し、コスト構造を解析したリポートです。中国製の割安な部品をフル活用しているのはさることながら、EV常識とされる再生ブレーキ水冷システムを省いたことのコスト効果が大きいようです。

日経ASIA-TECH(@Nikkei_ASIATEC) - 08:24

車は耐久消費財から売り出されただけでは評価できない。メンテナンスや性能の持続がなければ駄目。継続してウォッチする必要がありそうだ。安かろう悪かろう…では困るよ。

CIM / コンストラクションインベストメントマネジャーズ株式会社(@CIM_coltd) - 08:14

50万円でもEVができるのですが、安全代は別ですかね。

から🌟クラブ(@sekara_kurabu) - 08:13

命は軽視?

車検は通るの?

渡辺綱(@4604ydbc1) - 08:13

電気自動車スマホみたいに分解してしまうのが面白いですね。

コストがかからない工夫と、壊れやすいが直しやすいというのが妙でした。

日本での販売は難しいようですが一度現物を見てみたい!

takechiri_00(@Takechiri0) - 08:01

最上位版は運転席にエアバッグがあり、エアコンもついている。

kacchi25(@kacchi25) - 07:54

コストダウンという観点からすると、彼らは世界一の技術を持っているのかもしれない。『壊れやすいが直しやすい』という発想は日本企業では考えつかない。(というか、法的に許されない。)この発想を逆手に取ることで競争力強化に繋がる可能性も。

中国の「50万円EV

安全に‼︎⛑ 💪Lime-rofushi Fan Club No.819(@nomoto1985) - 07:43

まさに「イノベータージレンマ」通りの展開.

Kiyo Chinzei(@kchinzei) - 07:09

中国自動車メーカー、上汽通用五菱汽車格安電気自動車EV)「宏光MINI EV」が中国地方都市農村を中心に好調に売れている。

みるきぃ@投資資産価値アップ(@musiclover0517) - 07:07

学ぶべきところは学んでおきたいですね。

ブレーキや冷却システム簡素化し、半導体などは既存品を転用することで50万円強の安値を実現している

稲川 雅彦(@doyoda86) - 07:05

"耐久性が高い車載仕様ではなく、家電用の半導体転用している。電装品は当然、故障やすくなるが、モジュールごと交換しやす設計なので修理の手間は少ない"

壊れたら交換すればええやん、さすがです

Kaz(@kazu_photon) - 07:05

利用者の本当のニーズを考えると、こういう車もある。そこを攻めるならそれはアリ。家電100均などでもそういうのを得意としてきたのだから日本もやるところが出てきてもいいと思うのだが。

のとみい(@noto_mii) - 06:57

中国自動車メーカー、上汽通用五菱汽車格安電気自動車EV)「宏光MINI EV」が中国地方都市農村を中心に好調に売れている。

龍ノ髭🄬🌟🌸🌈☀(@HotheartTake) - 06:48

なんとなしにスズキチョイノリを思い出す

一寿-(小吉)(@Rockazu) - 06:03

家電同様、”無駄に高性能”な日本製EVでは到底太刀打ちできないなぁ(嘆)

アシスト🍜(@byassist) - 05:18

以上

2021-10-08

anond:20211008180540

朝目新聞」というパロディ名のサイトについては何故残っているのかは判断できないけど(個人サイトらしいだから放置?)

類似OKって話になると紛らわしい商品なりすまし店舗みたいなのが増えて問題になる。

LINELIMEは少し変えたからって話ではない。

anond:20211008174722

それはおかしな話だよ。

商標権は似たものに対しても権利行使できるんだからLINELIMEにして、別の商標なんですなんて通用するとは思えない。

ただし商標ブランドとして使用するものから作品の内部で登場させるなどの使い方は商標権関係ない。

LINELIMEもどっちもOKか、LINELIMEもどっちもNGかの二択になる可能性が高いと思う。

2021-10-07

anond:20211007083206

LIMEレーベル内で統一して使われている印象。 comico とか。各人が独自の伏せ字とか使うよりは良い

2020-02-20

さよなら王子様〜高遠丞くんの退団と新たな門出に寄せて〜

高遠丞くんのGOD座退団の報せを受けたとき、頭が真っ白になった。月並み表現ではあるけれど。走馬灯さえ見えた気がする。

あたしを心配してひっきりなしに鳴るLIMEの通知音がどこか遠くに聞こえた。

 

高遠丞くんをご存知だろうか。

 

といっても、ちょっと観劇趣味の人にはきっと常識で、でもそうでない人間はすこしもピンとこないのだろうなと思う。

なんでもいいからとにかくあたしの知ってる高遠丞くんの話をさせてくれ。

最後まで読んでもなんのオチもなければまとまりもないしあたしはずっと泣いていますが、最初に言っておくとこれはちゃんとしあわせな話。結論として、高遠丞くん、大好きだ〜〜〜〜!!!!!っていう話に死ぬほど文字を割きますよろしくな。

 

 

GOD座という劇団名前くらいは誰しも聞いたことない?ないのかな、一般人感覚わからん

 

あるでしょ?!??!

 

高遠丞くんはそこのトップで、あたしの推しでご贔屓で王子様だった。

 

あたしが丞くんと出会ったのは、丞くんがまだ入団したばかりの頃だった。元々観劇が好きでちょこちょこGOD座にも足を運んでいたのだけど、推しやご贔屓の概念はなくて純粋にそのお話を楽しむタイプだったので、当時は役者の顔や名前も満足に覚えていなかったと思う。そんな中であたしがなんで当時新人で端役をつとめていた丞くんに目を留めていたのか実のところよくわからない。声のハリとか立ち姿が好きだった。あたしがちょっとミーハーだったのもある。いやなんでだろうな。奇跡かもしれない。世界、これを奇跡って呼ぶことにしよ。

 

 

そこからGOD座の公式インステアカウントブログを読んで彼のひととなりを知って、どんどん好きになった。丞の劇団ブログは正直全然面白いものではない。何十人もいる劇団員がかわりばんこに書いているブログで丞の番が回ってくるのを永遠かと思うくらい待っていたのに文章は短いし、写真も少ない。私生活もなければジョークひとつもない。真面目さ、演劇に対する果てしない情熱。彼が書いたものは何を読んでも、いつだってそれしかからない。そこが好きだった。

 

 

そうしてゆるくゆるく高遠丞くんを応援する日々が一変したのが、そうだ、ご存知あの舞台

GOD座の、彼の初主演舞である

あたしはあの舞台を今後一生覚えているのだと思う。

ときたま再演もしてるからお願いだからみんな見てほしい。あっでももう丞は………………あの舞台は……………………………

虚無……………………………………………………………

 

 

閑話休題!!!!!

 

丞の役は王子様。正真正銘王子様。「GOD座の丞」と言えば王子様、のはじまりである

GOD座のお家芸きらびやか舞台と華やかな役者。その中心に世界一素敵な男。凛とした姿勢が、よく通る声が、意志の強い眼差しが、あて書きかと思うほどぴったりハマった、少しシャイだけど正義感の強いとびきりやさしい王子様。夢中になった。恋をしないわけにはいかなかった。一生応援すると誓った。

 

 

そこからのあたしはバカほどGOD座に通い、丞の出てる舞台初日千秋楽絶対におさえたし地方公演にだって行った。初主演をつとめてからどんどん人気が出てファンも増えていった。ちょっとさみしくて、うれしかった。役どころもだいたい主役か準主役の王子様とかなんかキラキラしたヒロイックな男。世界一似合ってしまうので仕方がない。何度あたしを恋に突き落とした?

 

丞とほぼ同期にあたる晴翔くんはたまにインステに丞との写真もあげてくれたので、並の晴翔推しより晴翔のインステを見た。劇団ブログを見た。カーテンコールファンに向ける笑顔はどんどん上手になったのに、相変わらず劇団ブログはつまんなくて、大好きだった。

そんなストイックブログじゃ、丞くんが如何に演劇を愛しているかくらいしかわかんないでしょ?!?

でもそれだけはあたしが演劇嫉妬ちゃうくらいわかる。

 

 

そんなしあわせな日々に飛び込んできた退団のニュースのことの重大さがよくやく伝わったでしょうか?!?!?

よく生きてだと思う。いやほんとよく生きてたよあたし。

 

あれほどに舞台を愛していた丞くんが芝居をやめてしまうなんて考えられない。もともと自己発信の少ない丞だ、GODからのお知らせ以外に何一つ情報は出てこない。他のファンたちの余計な詮索がしんどくてツイッターアカウントに鍵をかけた。GOD座となにかあった?と考えてみたところでわかるわけもない。ただわかるのは、GOD座のような大きな劇団自主退団した丞はきっともうどの劇団にも入れない。GOD座と何かあったならなおのこと。いやこれい自分で打ってて過呼吸なるわ。吐きそう。本当に何日も満足に眠れなくて、泣きながら明け方に寝て泣きながら目覚めてまた泣いた。廃人の日々。

 

 

そこにさした一筋の光明

MANKAIカンパニーGOD座のタイマンアクトで、高遠丞が出るらしい。GOD座じゃなく、MANKAIカンパニーとして。

 

このとき気持ち形容しようにも、キャパオーバーの飽和状態でどうしようもない。わけもわからず縋るような気持ちチケットを取った記憶だけある。いやあんまり記憶がないな。丞がまた舞台に上がれる!というぶん殴られたような衝撃的な喜びと、GOD座と対決って大丈夫?負けたら解散?MANKAIカンパニーってどんなところ?と次々に疑問符が溢れ出た。溢れ出ただけネットで調べまくったら正直全然勝ち目がなくて、また眠れない日々に逆戻り。

 

全然大丈夫じゃない。

 

いやだいやだどうして!だった以前と比べて、もしかして役者続けられるかも?って期待があるぶん余計しんどかった。絶望感が期待と不安に変わっただけ。

 

 

それでも、確実にその公演は舞台で丞がまた見られる。そのあとはわからない。「最悪の場合」に向けて心の準備を整えながら、そして泣きながら、初日を待った。

 

 

初日の公演を見たとき、あたしはまあ当たり前のように爆泣きしてたんですけど、ほんとのところそれがどういう感情なのかよくわからなかった。だってそこにあたしの大好きだった王子はいなかった。衣装だっていままで見てきたものに比べたらえらく地味に見えたし、舞台質素。演技だってあんまり詳しくないけどいつもの丞の大胆さは影を潜めて、シンプルな動きになっていたようにおもう。

 

 

でも、「高遠丞」がいた。

 

ううん、「ラファエル」がいた。

 

 

親友思いで生真面目で頑固で、心優しい男がいた。いつもより繊細な動きで、微妙な表情で。

 

初日のあとも何度も何度も足を運んで、やっとあたしは悟った。

 

わかってしまった。

 

丞はこのために、これがしたくてGOD座をやめてそこにいるんだね。

 

それに気付いて、また泣いた。いや泣きすぎじゃんって思うでしょ、あたしがいちばん思ってるよ。でもこれはなんだろう、悲しいんじゃないんだよ。純度100%のうれしいでもない。強いていうなら、GOD座の王子様へのお別れと、感謝と、あたしの大好きな人の新たな門出のお祝いの気持ちだ、これは。

 

 

しかしMANKAIカンパニーの公演は見るごとに良くなったり悪くなったり、みんなが手探りで、でもみんながきっと演劇バカで、そうやってつくってるんだろうなって思った。みんな、丞みたいな人なんだろうな。だったらいいな。ついにGOD座とのタイマンアクトのその日、あたしはあんまり不安はなかった。相変わらずMANKAIカンパニーの公演に安定感はないけれど、大丈夫だと思ったし、実際に大丈夫だった。まあアホほど泣きはしたんですけどね。そのときカーテンコールの丞の泣きそうな顔が、いままで見てきたどんな王子様よりも素敵で魅力的で、嬉しくてほっとして結局キャパオーバーで泣いた。オタクはすぐに泣くんだよ。

 

 

ただ少し思うのは、これがもし本当に丞のやりたかった芝居なら、GOD座で丞は何を思って演じていたんだろう。あたしが好きだった丞を、丞はちゃんと好きだったのかな。あたしたちは丞に王子様の仮面を押しつけてしまっていたのかも、と思ったら途方もなくしんどくなる。もう謝ってもしかたがないけど、きらびやか仮面じゃなくて、ありのままの「高遠丞」をあたしはちゃん応援したい。今からでも遅くないよね?

願わくば、丞もGOD座でのたくさんの思い出を、愛しく思ってくれていますように。ワガママを言うなら、あたしが大好きだったGOD座の君も嘘や偽りじゃないって、楽しかったって、言ってよ。それだけがあたしの願いです。でももうなんでもいいや、生きててくれてありがとう舞台に帰ってきてくれてありがとう

 

 

 

ついでに。MANKAIカンパニーでの丞の劇団ブログを見てあたしは笑ってしまった。プライベートの話も写真もない、来てくれたお客さんへの感謝演劇の話だけが堅苦しく、しか真摯に書かれたその短い文章に。大好きだ、あたしは一生高遠丞が大好きだ。








アプリゲームA3!の高遠丞くんのGOD時代ファンパロディブログです

あしからず

2019-02-02

アメリカ流行ってるサービス: 俺と周りの場合

https://anond.hatelabo.jp/20181129233609

同じくSF在住。いいまとめサンキュ。他に俺が個人的によく使うのは:

Lime

ここ1〜2年で急激に伸びてきた電動自転車電動スクーター(電動のスケボーハンドルが付いたようなもの)のシェアリングサービスBirdなど競合も。各スクーターGPSトラッキングされていてスマホアプリで近くにあるスクーター検索できる。使い終わったら乗り捨て。割とそこらじゅうに乗り捨ててあったりする時もあるので街の景観ちょっと変わった感があるが、それを超えて便利。でも乗る場所によっては割と危ない。大きな事故が出てくると規制もありうるかも。(追記:chanmiaさんのブコメによるとすでに規制されて台数が減ってるそうです。指摘感謝です)

Netflix

日本でも浸透してきてると聞くが、アメリカでも俺の周りだとみんな普通に加入してる感じ。昔のテレビのよう。最近Netflixで何を観た、あれ面白いよね、という会話がもはや日常。逆にAmazon PrimeとかHuluについて同じような会話は俺の周りでは聞かない。テラスハウスとかコンマリとかも周りの人は見てて、日本では本当に男女の恋愛あんな感じなのかとかの質問を良くされる。俺はドキュメンタリーをよく見る。最近では「Abstract」「Rotten」「Salt Fat Acid Heat」とかが面白かった。「Roma」が良かったと複数の友人から勧められたので今度見る。

DoorDash

代行でレストラン食べ物を取りに行ってデリバリーしてくれるサービス。Seamlessなどの競合も多いしアメリカ国内でも場所によって人気度が違うみたい。東海岸旅行した時に現地の友達Airbnbの部屋で宅飲みしようとしてDoorDashで注文しようと言ったら何それ普通Seamlessだべと言われた。結構割高だし、飲み物やサイドオーダーを取ってくるのを忘れるといったちょっとしたミスは割と多いが、払い戻しなどは可。選べるレストランは多い。代行dasherが今どこにいるか地図表示、予想到着時間、「もうすぐ着きますメッセージアラートなどがあり、精度はやや甘いが便利。

OpenTable

レストランリアルタイムオンライン予約サービスアメリカではこの分野を開拓した存在で、店内の注文管理機能と一体になってるシステムゴリゴリ営業で納入して加盟店を増やしたという話を昔聞いた。人気口コミサイトYelpオンライン予約をサポートするようになったので俺もOpenTableを使う機会はやや減ってきたが、ちょっといい感じのレストランとかの予約にはまだ使うかな。

Instacart

食料品を代行でショッピングして即日配達してくれるサービス。俺は使ったことないがスーパーの店内ではInstacartのTシャツを着た代行ショッパーを良く見かける。

Zillow

不動産検索サイトグーグルマップ感覚視覚的に使いやすい。住宅販売物件賃貸物件情報豊富で、間取り金額そして学区のランクなどいろんな条件で検索できる。Redfinなど競合も多い。売りや貸しに出てない物件でも推定金額が表示される。ズームインしていくと表示中の全ての家という家に金額マッピング表示されるのはなかなか圧巻。友達のあの人の家の資産価値も分かってしまう!物件の部屋の中などの写真豊富で、しかも多くはいい感じの家具内装でいい感じに盛られてる(ステージングといって、これをやる専門業者がいる)ので、見てるだけでも楽しいちょっとした脳内バケーションになる。

Houzz

家具インテリアのコーディネートのヒントになるプロ撮影写真カテゴリ別に大量に見れる。ちょっと庶民には無理という写真も多いが、これも脳内バケーション妄想が膨らんで楽しいプライスタグアイコンが付いてる家具は実際に買える。担当したインテリアコーディネーターに連絡することもできる。これでヒントだけ得てPinterestで似たようなIKEAハックを探すのが俺のパターン

PayPal

個人間の送金は少なくとも俺の周りだとまだPayPalが強い。数年前にCashとかの他のサービスが出てきて使う人もいたけど俺の周りはPayPalに戻ってる。何が特別便利ということもないが、通常の銀行口座だと個人間の支払は小切手なので(振込はお互いが同じ銀行でないと手数料が高い)、いくら小切手スキャンと換金が今ではスマホカメラでできるようになったとはいえ、面倒なのはアメリカ人にとっても事実オンラインショッピングでも支払はクレジットカードPayPalというところが多い。送金手数料無料PayPalはもはや第二の銀行口座として定着してる。(追記:vanillayetiさんとchanmiaさんのブコメによるとVenmoの方がイケてるとのこと。指摘感謝です)

Robinhood

手数料無料で株の売買が超簡単にできる。俺は株やったことなかったがちょうどいい入門になってる。Bitcoinに散々振り回されてからRobinhoodに出会い、これでいいじゃんという人が俺を含めて周囲にもチラホラ。

LinkedIn

ビジネス向けSNSと良く紹介されるが、転職活動時の職務経歴書としての機能が強い。ハイテク系の会社ではLinkedInページへのリンクを送ればレジュメCVを提出しなくてもいいというところもある。リクルーターからの連絡や昔の同僚からの誘いなども良く来るが、本気で転職先を探す時はHired.comなど他のサイトも同時に使う。

Glassdoor

会社自分給料いくらもらってるか、会社雰囲気はどうかといった情報匿名で共有するサービス職種役職によって横断的にも検索できる。面接でどんな質問をされたとかの情報も。求人情報も多く、職の大体の給与幅を予想してくれたりする。

Zoom

ビデオ会議システム個人ユーザ間だとまだSkypeだったりメッセンジャー音声通話機能FaceTimeを使ったりも多いが、会社仕事だと今はZoomが強い印象。会議室の大型ディスプレイなどとも統合やすく、支社間や取引先とのZoomビデオ会議出張先や在宅で仕事してるメンバーも加わってパソコンの画面を共有しながら会議する、みたいな場面は日常的。

Zendesk

カスタマーサービスを問い合わせチケット管理プロセスやFAQ管理システム統合により効率化した感じのサービスで、自社製品カスタマーサポートページだけZendeskに飛ばすようにしてる会社も多い。

Hopsy

俺が使ってるというだけで、流行ってるかは全く知らない。ビールサーバを購入して(ただし紹介で加入すると無料)、月額料金を払うと生ビールの小型ケグ(約2リットル)を毎月4つ配達してくれる。地ビールが多く、バリエーション豊富。軽め、苦め、重めの3つの風味から選ぶ(組み合わせも可)。月額会費分については特定銘柄ビールを選ぶことはできず選んだ風味でランダムなのが送られてくるが、個別に追加購入する時は指定OKアメリカは今インディアンペールエール(IPA)が大人気で、苦め風味を選ぶとほとんど重複なく次々と初めて見るIPAが送られてくる。どれも美味しい。ビールサーバから注いで飲む冷え冷えのIPA最高です。(追記:会費は毎月約$60です。俺は紹介で加入したのでビールサーバ無料だった)

追記1:

TurboTax

aoiro-cakeさんのブコメで指摘がありましたが確かにこれは外せません。毎年4月15日の夜に駆け込みでTurboTaxのサイト確定申告する俺。毎回来年こそはもう少し早くやろうって思うんだけどね。

スタバアプリ

vanillayetiさんのブコメで指摘がありましたが確かに使ってます。支払も画面上のバーコード会計スキャンするだけ。ポイントを貯めて無料で飲むラテの美味いこと。アプリであらかじめ注文して並ばずにピックアップできるのも便利。長距離ドライブの休憩ポイントを決めるのにもアプリ店舗検索を良く使います

追記2:

元増田にJIRAとかがあったのでZendeskとかZoomを入れてみたのだけど、他にもビジネスで使われるサービスは多数でこれが定番とか流行とかは良く知らない。俺の周りだと、会社で使う各種オンラインツールシングルサインオンOkta、経費精算はConcur、人事評価プロセスはWorkdayみたいな感じだが、会社によってこのへんは色々な気がするし、今挙げたツールUI微妙だったりしてまだ開拓余地がある感じ。これらの多くのサービス会社IPOしていてRobinhoodで買えるので、自分が実際に日常的に使っているツール使用感とか、今使ってる企業が他のサービスに乗り換えるコストはどうか、将来どう進化しそうかとかを考えて株を買うか決めたりしてる。

2015-11-14

エロゲーはなぜ修羅の国なのか

エロゲー業界修羅の国と呼ばれるのは

一見よさそうなものの中に地雷がたくさん混じっているからだ。

この業界ブランド至上主義であり、クソゲーを作ってもそこがクソゲーメーカーなら許容される。

クソゲーオブザイヤーに出てくるような作品は手を出す奴が悪い。

アーベルシールに手を出す奴はクソゲーが好きなだけのドMであって被害者ではない。

エロゲー業界の恐ろしさを語るなら地雷ゲーこそが語られるべきである



30 figurehead (システム

28 ほしフル (惑くんwww

26 あるすあぐな!(体験版よりひどい本編

25 ねーPON らいPON! (Limeゲームは買ったらダメっす)

24 MQ (m9(^Д^)プギャー。システムが最悪)

23 カラフル! (システム

22 ヴァルキリーコンプレックス戦闘バランスクソすぎた。曲はめっちゃよかった)

21 紅蓮     (どこが悪いと言われると難しいが全部悪い。エンカウント地獄) 

20 ぷちチェリー (戯画マイン1。主人公ヒロインが最悪)

19 シオン     (ゲーム目的を完全に間違えている。 なぜこんな終わり方にした)

18 桃華月憚   (犠牲者多数。アニメ化もした。200時間以上プレイして未完成絶対に許さな絶対にだ)

17 さくらんぼ海岸 (見えていたFC地雷

16 レクタドール戦記 (おそらく点数最低クラス

15 おたく☆まっしぐら (ロミオ犠牲になったのだ)

14 AQUA BLUE戯画マイン2。マインであることは一目見ればわかるが、どういう爆発をするかが読みきれなかったため犠牲が拡大)

13 萌えダウンヒルナイト地雷確率高かったがOPが良かったので釣られて死んだ人間数名)

12 すくーる・らぶっ! (ブランド名が違うがアーベル地雷

11 マッチ売りの美少女 (超空間ゲーム10分で終わる)

10 Summer Days戯画パッチ。そしてグロ

9  ぴあ雀   (天和ユーザーを殺しに来るヒロイン

8  Garden   (犠牲者が2番めにおおいであろうゲーム

7  Always   (戯画マイン3。バグ以外にもなぜか信頼の戯画システム崩壊

6  夏空少女  (隠れた地雷

5  ☓☓な彼女のつくりかた (ハルヒで釣って遊べないシステム

4  魔法少女アイ惨  (平均点0。ゲー無)

3  なないろ恋の天気予報 (そもそもプレイできない上HDDクリーナー。制作スタッフ夜逃げ

2  やきたてクロワッサン (戯画マイン。絵がひどすぎてある意味笑える)

1  AngelEgg  (システムが)

2009-01-19

津田大介氏にインタビュー 著作権現在について(3)

http://anond.hatelabo.jp/20090119210813 よりつづく

モーリー:今だとユーチューブのいるところで、グーグルではとことん削除するというイタチごっこが続いていますよね、その場合なにが起こるのかというと、じゃあグーグルユーチューブがそれを出せなくしてしまうということがあっても、別なファイル形式で固めたりとかしてなんとか拡散させることが今だったら方法論として成り立つのね、社会的にみんなの関心が大きければ。ところがさっき仰っていた三年遅れの法律が通っちゃうとそれで受信したことが違法になるんですか?

津田大介:可能性としてはゼロではないですね。たとえば2ちゃんねるアップローダーみたいなところでシンプルファイルが置いてあるシステムですから、あれはストリーミングではないのでそれが違法なものだと、違法なものだということがわかっていながらダウンロードするということが違法ということになるので、そうするとそれは結構、ある種真実を知りたくてそういうものにアクセスすると、国民の知る権利とか憲法問題に若干かかってくる問題でもあるんですね、その辺って。っていうので慎重に議論しなければならないよねってことを審議会では話していたんですけれど、一応でもそういうふうにありつつもザル法みたいな部分もあって、なんでザル法なのかというと、ひとつは「情を知って」という項目がついたんですよ。それはどういうことかというと、法律的に言うと故意とか意図的にそれをあることを知ってダウンロードする、つまりネットに違法なコンテンツ動画音楽があがっていますと、それがiTunesで売ってるものだったらこんなもの違法だとわかるじゃないですか。でもそうじゃなくてもうこれは明らかに違法だなとユーザーがわかってダウンロードした場合だけ違法になりますということなんですね。だから、ネットってよくわかんないじゃないですか、これが合法なのか違法なのか傍目には区別することができなかったときに、よくわかんないでダウンロードしちゃいましたという場合はセーフというのが今回の法律ダウンロード違法化の。

モーリー:一万人が将来、そのザル法が通ったときに、一万人が間違ってダウンロードして議論を続けたたというへんな二重基準を通すことになるんですか?

津田大介:そういうことになりますし、でも知っていたか知らないかはどうやって証明するんだという話があって、そこでたとえば権利者側がなにかしらの、おまえは情を知って違法なコンテンツダウンロードしていたにちがいなというときにどうやって証明するんですか、ってすごく難しいじゃないですか。

モーリー:うーん。

津田大介:だからその辺の問題が一点あって、もう一個の究極のザル法なのが、刑事罰が無いんですよ、これは。つまり違法なものを情を知ってダウンロードしても犯罪者にはならない。つまり逮捕されることは無いんですよね。民事の対象になる可能性はあるけども違法ではない。ですからどちらかというと規範的なもので、未成年者の飲酒喫煙とか、NHK受信料って、あれは法律ではアウトじゃないですか、受信料は払わなければいけないし、未成年者は飲酒喫煙はしちゃいけないわけですけれど、でもしてたところで逮捕されるわけじゃないんですよね、あれは刑事罰が無いから。

モーリー:うーん。

津田大介:だからNHK受信料もずーっと払わないでバックレていても逮捕はされない。そういう意味では同じで、あくまで規範的なところでしかなくて、違法だけど逮捕されないという、非常にぬるい感じの。

モーリー:そんなぬるい法律を作ることに何の意味があるんですかね。

津田大介:…そう思いませんか? ということを

モーリー:わはは!それが…

津田大介意味無いですよね、ということをボクはずっと言ってきたんですけど、でも通ってしまった。

モーリー:誰かの利益にはなるんですか?

津田大介:ただ、レコード会社とか映画会社の主張というのは明確にあって、それでも規範になると。規範になるということはどういうことかというと、レコード業界ポスターとかに「ストップ違法音楽キャンペーン」みたいなのがあって、音楽海賊版勝手に使わないでくださいみたいなことが言ってますけど、いままでは違法な音楽とか着うたとかっていまネット上にあふれているわけですけれど、あれを落とすのはいまのところ合法なわけですよ。それが一応法律が変ると、逮捕はされないけれど違法になります、「違法着うたを落とすのは違法になりましたよ」という宣伝キャンペーンがうてるじゃないですか。ということができて、もちろんずる賢いユーザーはそんなの逮捕されないじゃん大丈夫じゃんといって続けるでしょうけれど、でも結構日本人ってマジメですから、違法になったんだよとキャンペーンされたり教育現場とかで言っていけば、それなりにモラルのある大衆の人たちはある程度避けるようになるだろうと。インターネットでいろんなジブリアニメ落としたりとか、そういうことを含めて全部違法になったんですよ、映画とか落とすのも、音楽を落とすのも、違法ですよ、違法なことやっていいんですか、ということを彼らはキャンペーンがうてると。実際にはそれで逮捕はできないけれど、キャンペーンがうてるということで、減るだろうと、著作権侵害は。

モーリー:そしてメタリカドクタードリルが一万人を訴訟する。わっははははははは!

津田大介:それは実際にアメリカで起きてますからね。むこうはダウンロード違法化が逮捕までいけますから、法律的に。日本はそれよりももうちょっとゆるい。

モーリー:規範的なね。

津田大介規範的なことでやっている。

モーリー:決まってしまったので、あとは法案提出というところへ自動的に流れて、いまからこれをもう止めることはあり得ない?

津田大介:これはある種国会に行ったということなので、だからもう極端な話をしてしまえば、いま衆議院与党自民党ですから、自民党はそのままいけば衆議院は賛成するでしょうけれど、たとえば民主党ダウンロード違法化というのが現行法がおかしいだろうということを反対と言えば、参議院で通らないですからそれは当然止まります。

モーリー:そうするとまた三年間ゼロから審議しなおしということになるの?

津田大介:そういう可能性はありますね。

モーリー:ああ、じゃあ永遠に審議の無限ループに入ってくれていた方がいいのかな。

津田大介:それはだからこの著作権の問題が政治の争点になれば、それで民主党でも自民党でもどっちでもいいんですけれど、これはインターネットユーザーの票がほしいと思ってダウンロード違法化はとんでもないっていうのをどちらかの党が党内で合意をすればそういうふうになる可能性はあるんですけど。

モーリー:はー。

津田大介:そこはどうなるかわかんないですね。実際、そんな問題よりももっと話さなきゃならないことがあるというのが、たぶん今の政治状況だと思うんで。

 

 

Posted by i-morley : 2009年01月16日 17:46

http://i-morley.com/blog/2009/01/post_166.html

http://www.tibetronica.com/i-morley/090116.zenhan.mp3

 

 

参考

i-morley http://i-morley.com/blog/

津田大介 音楽配信メモ http://xtc.bz/

文部科学省文化審議会著作権分科会の「過去著作物等の保護と利用に関する小委員会http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/hogo/index.html

日本版公式ブログ HD画質での動画表示機能のご紹介 http://jp.youtube.com/blog?entry=Jvni3EKzGO8

H.264 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/H.264

フィンガープリント http://ew.hitachi-system.co.jp/w/E38395E382A3E383B3E382ACE383BCE38397E383AAE383B3E38388.html 「フィンガープリントもろとも元のデータが改竄されてしまうと、当然ながらフィンガープリントを照合しても何の意味もなくなる」

YouTubeの「角川アニメチャンネル」開設に見る著作権問題- CNET Japan http://japan.cnet.com/blog/kirifue/2008/02/16/entry_25005209/

FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN http://www.square-enix.co.jp/dvd/ff7ac/

FF VII アドベントチルドレン」が違法アップロードされる http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060420/squeni.htm

Share http://ew.hitachi-system.co.jp/w/Share.html

Cabos http://ttte-navi.com/

Lime Wire http://www.limewire.com/index.php

CONTENT'S FUTURE http://d.hatena.ne.jp/asin/4798114014

CONTENT'S FUTUREは全ページインターネットクリエイティブ・コモンズとして公開されている。http://www.mohno.com/contentsfuture/ ContentsFuture.pdf(20MB) http://www.mohno.com/contentsfuture/ContentsFuture.pdf

メタリカナップスター訴訟ナップスター問題でファンとミュージシャンが対立 http://wiredvision.jp/archives/200004/2000042402.html

津田大介氏にインタビュー 著作権現在について(2)

http://anond.hatelabo.jp/20090119210533 よりつづく

モーリー:はあ。でもずいぶん意識に隔たりを感じる部分があって、発展途上国Windowsを買うお金も無いからバッタモノのWindowsインストールしたとか、そういうんだったらなんかわかるんですよ。全体的につらい、貧乏な状況にいるっていうか。でも、買おうと思えば買える人たちがすごくがんばって違法というか、やっているんですか、ファイル交換というのを。

津田大介ウィニーだけじゃなくて、もうちょっとカジュアルに使えるファイル交換ソフトというのもありますよね、たとえばカボス(Cobos)と言われてたりとか、あとはライムワイヤー(Lime Wire)と言われているような、ウィニーほど匿名性は高くないけどまあその分ファイルはいっぱい流れていて落ちやすいみたいなソフト音楽とかってデータが少ないですから、わざわざCD、3000円のを買うまでもないやという人は落としている人はいるし、僕が聞いた事例とかだとほんとにいま20代から30代、子どもがいる家庭で、お母さんとかお父さんとかがジブリアニメとかをそういうファイル交換ソフトで落としてきて。

モーリー:子どものために?

津田大介:そうそう。それで見せる。

モーリー:ええええっ?!!!!!

津田大介:ぼくも最初ええっと思ったんですけれど、意外とそういう使われ方をしているのが実際に結構増えてるんですよね。

モーリー:でも、たとえばそういうものをもうちょっとスッキリさせるためにアイチューンズ(iTunes)が大成功したというのがボクの認識なんですけど、ぜんぜんそこに行ってない人たちがすごくいるってことなんでしょうか。

津田大介:だからやっぱりみもふたも無い話ですけれど、タダで済ませられるものはタダでいいやと考える人がいるということですね。

モーリー:ただそれにまつわるリスクをまったく意識して無いってことなのかな。でも逮捕された記事が出るとさっと止める人がいるというのは意識はしてるんですよね。万引きみたいな心理でやってるの?

津田大介万引きというほどの罪悪感もおそらく無いと思うんですけど。さっきの最初の話とつながりますけど、いままでファィル交換ソフトを使ったダウンロードすること自体は合法なんですよ。ネットアップロードして、インターネットって誰でも情報落とせますから、アップした奴が一番悪いわけじゃないですか。アップしたらそこで数十万とか数百万の人に売り物がバラまいてしまう。だからアップする奴がいなければそもそもダウンロードする人もいないというんで、それで日本著作権法だとアップロードする奴が逮捕されるようになっていたんですけど、ただダウンロードする側はそれは自由というのがいまの日本法律で、それじゃいまはもう収まらないから著作権者、映画会社がそういうのはもう被害が収まらないからそういう違法なものをダウンロードした側も違法にしましょうよという議論をずっと三年ぐらいやってたんですよね。

モーリー:たとえば、どうなんだろ、だんだんややこしい話になってきたような気がするんですけど、iTunes日本でもUSでも売ってない古い曲とか、ユーチューブに行くとジャケット写真の静止画とともにそういう曲が載ってるというのがあって、やっぱりファンがかなり聴いてるケースがあって、最近そういうケースの曲を結構数多く掘り起こしているんですが、コレは最初に津田さんが言ったようなかんじで著作者に支払いがいってるんでしょうか、それとも勝手にやってる感じなんでしょうか。

津田大介勝手にやってるんでしょうね。

モーリー:それも違法になるんですか? いまのダウンロードの違法ということになると。

津田大介アップロードが違法ですね。

モーリー:今はね。

津田大介:これまたややこしい日本の議論なんですけど、日本の議論だと、一応今回の三年ぐらいの議論の中だと、ダウンロードを違法化しましょうという話になったんですけど、ただ、ストリーミング対象外ということになってるんです。ユーチューブって一応ストリーミングじゃないですか、あれは、ニコニコ動画とかユーチューブって。

モーリー:ああ、フラッシュファイルストリーミングしてるんだ。

津田大介:要するに、文化庁解釈としては、ダウンロードっていうのはネットにつながらない状態でも

モーリー:iPodで持ち歩くとか…

津田大介パソコンで遂次再生できるってことが、保存、ダウンロードということなので、ストリーミングというのはネットにつないだ状態でないと見れない一次的な視聴だからそれは複製ではないという考え方なんですよね。

モーリー:でもそれはフリーウェアなんかを使うとユーチューブストリーミングしているというタテマエの動画を抜いたり、他のファイル動画に変換したり、3000円でそういうツールも売ってますよね。

津田大介:ありますよね。フリーソフトでもありますよね。それは明示的に自分意識してユーチューブ動画パソコンのなかに保存するという行為は、それは複製なんですよ、それは違法です、著作権法上複製ということに当たるので、違法にしましょう、という話です。

モーリー:これは一般論として語るといろんなところに議論が分岐していっちゃうので、ひとつの事例にしぼってみたいんですけれど、たとえば具体的にぼくの身近に起こったところでは、去年の五月にチベット暴動に関連して聖火リレーの妨害というのが世界各国でオリンピック前に行われたんですね。そうすると、当時の日本政府福田政権だったんですけれど、非常に親中的なところがありまして、メディアが非常にトーンダウンしたんです。聖火リレー長野に来たときも中国から「赤い軍団」と呼ばれる人たちを、アルバイトなんかボランティアなのか強制なのか知らないけどいっぱい来て、どうも現地の人の話を聞くと警察はむしろ彼等を守っていて、というふうに変なねじれ現象が起こっていたんですね。そこら辺をするどく指摘する報道というのはメインストリームニュースからは外れた時間帯だったり、ちょろっとした流さなかったりするから、見たという実際の実体験を画面の前で持つ人は少ない。そういうふうにバイアスがかかっていたと思われるときに、それをユーチューブを使って民放NHKが流したものをうまく編集してつないだりして意識をもっと周知を徹底させるための運動というのがチベット問題とかで起こったわけですよね。これは一種の報道のフェアネスにもひっかかってくるんですね。

津田大介:そうですね。

モーリー:ところが、たとえばこういう状況が将来おきて、なんでもいいんですけれど、社会正義のために、テレビがちょっと偏ったことをやっていたときに、ここをもっとひっぱり出さなければならないと、市民運動レベル民放NHKニュースをいっぱい流すと、ほんとに政治的に都合の悪いことだったら、すかさずテレビ局はおろせって言うじゃないですか。それを実際にやったんですよ。チベットの時も二日以内になにか告発するような動画関西テレビ局だけがチベット問題をずっとうるさく言ってメジャー局がなにも言わない時期があったんですね。その時に関西ローカルだから、全国で見てほしい、世界中日本語のわかる人に見てほしいとどんどんアップしては削られがずーっと続いていたんです。で、どうして削ったのかという、一種の情報公開をせよという請求にはすごくあいまいな答えしか返ってこなくて、それがまた二重三重政治的な配慮を感じられるわけね。だからそういう状況にあると、なにが起きたかというと、やっぱりもぐらたたきのようにあちこち動画を移してまわったり、ぼくはあまり2ちゃんねるの仕組みはよくわかっていないんだけれど、2ちゃんねるが好きなアフロダにも公開していたみたいなのね。こういった社会正義のために市民が起こした運動も全部ブランケットに違法になっちゃうんですか、見たことも。

津田大介著作権っていまモーリーさんが仰ったみたいに、実は著作権ってすごくそういうときに「悪用」って言ったらおかしいけど、利用されやすいんですね。たとえば、明確に日本法律コンピューターウイルスを作成したのって、どういう罪に問われるんだろうって時に、結構微妙なんですよ。

モーリー:ふーん。

津田大介コンピューターウイルスって、作者は明らかに被害を及ぼしているわけじゃないですか。ウイニーを使った情報漏えいウイルスを作ったりコンピューター破壊活動を行わせるようなウイルスを作ったときに、その作者はどういう罪状でどういう対応をしてどういう署名をして起訴までいこうかと考えたときに、逮捕までいくのが結構大変で、そういうときに一番わかりやすかったのがウィニーを使ってるとどうしてもいろんなところにアップロードをしまくるという特性があるので、あれは非常に著作権侵害なりやすいツールなんですね、法律的にも。そこでウイルス作者を著作権侵害逮捕したりするんですよ。ほんとに結構そういう例っていうのは結構あって、本来それは著作権侵害ではなくてもっと悪いことしてるよねみたいなときに、そういう著作権侵害っていうのが都合よく使われている。

モーリー:別件…

津田大介:別件とまでは言わないですけど、やりやすい方法で著作権が利用されて逮捕されたりとか、逮捕じゃないけれどそうやって一部から脅される口実に使われたりということがあって、本来的な著作権の使い方とは違うんですよね。あれってもともと創作者が経済的利益人格利益を守るためのものなのが、方便としてそういうふうに使われてしまっているというのが非常にぼくは歪んだ状況だと思います。

モーリー:うーん。たとえば、直近でいうと、テレ朝でしたっけ、ブログ自作自演疑惑

津田大介:ありましたね。

モーリー:あれを報じるNHKもふくめて、やっぱりあちこちにまとめサイト的にユーチューブ動画が公開されていますよね。こういったときに、どっちかというとボクの直感では、テレ朝はは黒か黒に近いグレーだと思うんですよ。そういうことをみんなが議論したりするときも、テレ朝著作権を主張して自分の都合の悪い報道を全部降ろすっていうことがあり得るんですか、そういう法律が。

津田大介:もちろんそれは法律が通っていなくても、アップロードですからいまやろうと思えばできるっていうのがありますよね。それをやるための、権利者側がやりやすいツールというのがグーグル側が提供していますから、たぶんもうどんどんすぐ削除できます。

モーリー:ただそれは露骨にやると、ほんとに露骨に隠蔽しているから、ますます火に油を注ぐことになって、毎日のワイワイ騒ぎみたいに大きくなっていく。

津田大介:そうですね。だからそこら辺は、要するにモーリーさんが仰った報道の公共性ってどうなるんだというところがすごく大きいじゃないですか。結局、報道って限られた電波を使っているがゆえに、ニュースみたいな報道とか、公共の利益になることをやっている、やらなければならないということが規定されているわけで、著作権とは別なレベルでやっぱり周知しなければならない社会的な問題みたいのがあって、ユーザーユーチューブみたいに報道とは違う動画で大量に伝播させる手段を持ってしまったがゆえの対立というのが起きているのですけれど、でもこれはぼくがおととし出した「コンテンツフューチャー」という本の中でMXテレビの草場さんっていう方も言っていましたし、ボクと同世代ぐらいのNHKニュース記者の人と話したりそういう人とユーチューブってどう思っているのと聞いたら「報道にとってはいいことだよ」と。要するに、報道ってどうしても検証されなかった、と。テレビ報道って「消えモノ」っていうところがあったんで、録画といっても毎日の報道を録画してる奴なんていないし、っていうのがユーチューブみたいのがあって、録画してだれかがアップしてそれに対しての論評が誰しも簡単に論評検証ができるようになったことによって、もうああいうバレバレの自作自演とかいわゆる偏向的なものというのが、ある種市民の目にすごく曝されやすくなったわけじゃないですか。それは報道にとっては実はいいことなんだよというのがわりと30代くらいの現場記者なんかでは、その中でも進歩的な考え方をしている人なんかでは、そういうふうに思っていて、結構それはあると思うんですよね。

モーリー:ふーん。

津田大介:そういう意識とは別に、でもやっぱり著作権っていうことで、これは自分のところの番組不祥事だから削除しようというのが、それは報道現場とは違う力学ですよね。

モーリー:うん。

津田大介:やっぱり社内のコンプライアンス委員会だとか、やっぱり対外的にどうなんだというところ、対外的にこういった騒ぎが不祥事じゃないか、不祥事はやっぱりとにかく削除できないかというふうに、著作権侵害で簡単に落とせますよっていうのがあったら、テレ朝とか制作会社とかがそういうふうに行ってしまうというのが当然と言うか、仕方の無い話なのかなあという気はします。

Posted by i-morley : 2009年01月16日 17:46

http://i-morley.com/blog/2009/01/post_166.html

http://www.tibetronica.com/i-morley/090116.zenhan.mp3

 
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