幼馴染の女と久しぶりに会った時の話を聞いてほしい。
自分もその女も北陸のクソど田舎出身で、2歳の時から知っている。
そいつはいわゆる名家の出身で、クソど田舎のクソでかい家に住んでいて、よく自分を呼んでご馳走してくれたりもした。家族はみんなクソど田舎にしては品の良い感じで、多分地主だからお金はあったんだと思う。
そんなんだからクソど田舎にあっても、そいつはクソど田舎にしては垢抜けた感じもあって、思い返してみると、ちょっと気取っていてクソど田舎における特権意識みたいなものが透けて、ちょっと嫌なやつだったかもしれないけど、子供だからよくわからず遊んでいた。
高校卒業してから互いに都内の大学に進学したが、彼女は女子大でとっつきにくかったし、互いの近況などはSNSで把握はしていたが、会うことは一度もなかった。
自分はそれから紆余曲折を経て大学を中退し、いくつか東京の零細プロダクションでカメラマンの真似事のようなことをしていたが、数年でそんな暮らしに限界を感じて、今はクソど田舎に出戻り、実家に寄生しながら地元で働いている。
前置きが長くなったが、先日の盆に彼女が地元に帰るというので高校卒業以来久しぶりに会ったのだが、何一つ面白い話が無かった上にちょくちょくイラッとしてなんとも言えないモヤモヤを抱えることとなったので、その気持ちを吐き出すために書いている。
・その理由が将来ラグジュアリーホテルの設計をやるために建築士の資格を取りたいのだと
・高校時代は勉強してこなかったが、本当は医者になりたかったらしい。
・でも宅建は3点足りずに落ちた
・恋愛は長続きせず、最長5ヶ月くらい
・でも男には困っていないらしい
・直近は医者と付き合った。でもすぐに振られた。でもすぐに次は見つかったらしい
その他色々と香ばしい話ががあったような気がするが、総じてクソど田舎で培った特権意識をそのまま東京に持ち込んだが、現実とのギャップを埋められないまま、ブランド品と男の力で自意識を肥大化させ続けている感じがモロに伝わってきて痛々しかった。
努力しているとは言っていたが、おそらく努力している気分に酔っているだけで実際のところそんなにしていない気がする。建築士も無理だと思う。てか本気でラグジュアリーホテルの設計やりたかったら、いま中途半端に派遣で働いている場合じゃないと思う。
今は若いというだけで医者から遊んでもらえることもあるだろうけど、この先こいつは本当にこのままで大丈夫なのかと思ってしまった。現実と折り合いをつけられずに自意識を肥大化させ続けた結果、この先こいつが着陸できる場所はあるんだろうか。
東京で限界がきてクソど田舎に戻ったとて、もはや肥大化した自意識と特権意識は動かし難い。地元からも相手にされず、婚期を逃し、厄介ババアとして疎まれながら余生を過ごすのだろうか。あるいは東京で宗教とかネットワークビジネスとかに絡め取られて東京の沼に沈んでいくんだろか、と。
私の地元の友だちも東京に出て性格が変わったわ 下らないマウントや「俺、頑張ってる」アピールが酷くて中身は空っぽのままだった 東京の競争社会では「私努力してる」という自意識...
東京の競争社会なんてあるかな 特別な才能のない地方出身者は地方出身者用のコミュニティにしか属せず そもそも競争にも参加できない 競争に参加できるだけですでに特権者だな
そもそも才能のある人はネットで既に評価得て案件も貰えるから東京に出る必要すらない 東京ドリームという昭和平成の夢の残響に騙されて自我を保つ為に「私は頑張ってる」を自己暗...