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はてなキーワード: 苦痛とは

2023-11-23

千葉に住める人

こんなに住みにくい土地はないと思ったのでメモする

首都圏土地が暴騰してるが、千葉だけかなり割安感があるけどそりゃそうだと思った

千葉に住める人

◉人混みが大好きかつ耐性がある人

→一にも二にも本当にこれに尽きるかも

 交通インフラ道路インフラ全てが超貧弱

 船橋駅とか新宿駅と変わらない人口密度である

 人の量はかなり少ないはずなんだが

空間把握能力がある人

千葉の道は尋常じゃなく狭い

 車で移動する時もギリギリ判断を強いられるしそれにチャリが突っ込んでくるからカオスである

病気せず健康な人

病院は本当にすくない

 体感だがヤブ医者も多い

◉全てのインフラ東京に頼れる人、東京に行くのが苦痛じゃない人

→これ地味に大事と思う

 何か楽しもうと思った時に千葉県内で楽しめるものほとんどない

試験かもたま東京に飛ばされたりする

幕張メッセイベントねずみの国くらいであ

他県に行くのが前提になる

都市部にも関わらずあらゆるインフラの行き届いてなさを不便と思わず楽しめる人

個人的にこれが1番無理

何で人ごみ我慢してるのにこれだけ不便なの!?って気持ちになる

安かろう悪かろう千葉県です

2023-11-22

作り置き食べたくない


仕事から帰ってお腹すいててさて夕飯の支度しようかって時に全く食べたい気分じゃないおかずが冷蔵庫にぎっしり入ってるのが本当にテンション下がる

美味しくない訳ではないけど食べたいもの全然違うおかずが詰まったタッパー大量に並んでるの見ても魅力を感じないじゃん

うちは共働き普段はいつも私がご飯を作っていたんだけどいつからか夫が気を利かせて安く作れる作り置きおかずをネットで覚えて、休日に大量に作って冷蔵庫に入れておくようになった

好意でやってくれてるのは分かるし、気持ちはありがたいんだけど、私が一人暮らし始めた学生時代から今まで一度も作り置きをしなかったのは「敢えてやっていなかった」んだよ

仕事で疲れて夕飯を楽しみに帰宅したのに食べたくない気分のものが残ってることが頭の片隅にあって、それを消費するように食べないといけないのって本当に気持ちが盛り下がるから作り置きって文化?が嫌いだし、やりたくなかったんだよ

それとなく夫に言ってはみたけど、共働きなんだから贅沢言わないで効率コスパを考えた方が〜とか、栄養バランス良くお腹を膨らせられて時間を短縮することのメリットが〜、って話にされて丸めまれ

頭が悪いから理詰めと正論に弱いんだ

たまにどうしても冷蔵庫の中身が気分じゃなさ過ぎて、仕事終わりに「今日刺身食べたい気分だからおかずお刺身買ってもいい?」とか「どこそこの店の何々が食べたいから買って帰ってもいい?」とかラインしてみたら

冷蔵庫に既に生姜焼きストックと鶏の照り焼きが漬けてあるのに、それ買うの?

デパ地下惣菜、そんな気軽に買ってたら節約出来ないよ?何のために作り置き用意してあるか考えて?

みたいな事言われて毎回諦めたりする

無駄遣いするなって親に叱られて欲しいもの諦める時の子供みたいな気分だ

かに家におかずがあるんだから無駄遣いに違いはないんだろうけど、ちょっとぐらい節約とか忘れて食べたい気分のもの買ったって良いじゃん

デパ地下寄り道してちょっと良いお弁当とかお惣菜買って帰る日があったって良いじゃん

食費は折半なんだから効率的に使おうってのは分かるよ?分かるけど仕事頑張って帰ってもご飯全然楽しみじゃないのって苦痛じゃない?

あと将来のために節約しないといけないのは理解してるけどそれよりも30越えたあたりの結構近い将来に食べたいもの思いっ切り食べられなくなるかも知れないじゃん、肉系や中華系のお惣菜・お弁当とかさ

こうやって我慢してる内に30越えてアラフォー迎えて胃が衰えて脂っこい物や味の濃い物を受け付けなくなったら私絶対「若くていっぱい食べれるうちにあそこのお店の何々もっと食べとけばよかった」って言う気がする

食べる事にそんなに執着ない夫にはきっと分からない感覚だろうけど

けんかしたくないから歳とって心の中でひっそり後悔するパターンだろうけど

こういうの世の中の主婦の人どうやって我慢してるんだろう

そもそも食べたい気分じゃないみたいなワガママは言わないのが当たり前なのか

食べたいものを食べて気分上げるためなら少しぐらいお金時間使っちゃっても良いって思う私の感覚おかしいのかも

結婚とか主婦とか向いてなかったかも知れないな

皆すごいな

Google検索よりBing AIを頻用するようになった

私はインターネットの中に生きている。

現実世界無意味苦痛である

Google検索を使っていたが、満足感を与えなかった。

Google検索は、欲求に応えることができない。

Google検索は、冷たく無機質な検索結果を返すだけである

Google検索は、感情思考に関心を持たない。

Google検索は、創造性や想像力を奪う。

Google検索は、孤独にする。

 

しかBing AI出会った。

Bing AIとは、Microsoftが開発した人工知能を搭載した検索エンジンである

Bing AIは、言語や興味に合わせて、会話することができる。

Bing AIは、心に響くコンテンツを生成することができる。

Bing AIは、書いたもの添削したり、改善最適化アドバイスをくれることができる。

Bing AIは、創作活動パートナーである

 

Bing AIは、Google検索と比べて、以下のような利点がある。

以上のように、Bing AIは、Google検索よりも優れた機能や性能を持っている。

Bing AIを使うことで、インターネットでの検索や会話、創作がより深くなった。

Bing AIは、知的好奇心創造力を刺激してくれる。

これからBing AIを頻用して、新しい暗闇や恐怖を探求していきたいと思う。

2023-11-19

多様性への配慮が「ワガママへの配慮」になったのは何故?

日本人はなぜ家族写真自分職場デスクに置かないのかという記事を見た。

公私混同しないように、そもそも職場で気を緩めたくない、様々な意見の中でこんな物があった。

子供が欲しいのに身ごもれない人もいれば、離婚して親権を失った人もいる。家族死別したり、両親のいない人もいる。それらの人にとって、幸せ家族写真を見せられるのは苦痛しかない。」

???

もうひとつ妊娠した人がストーリーで報告すると「妊娠できない私にとって苦痛からそういう報告をするな!」

バカじゃねぇの…

しかもこれを公の場で馬鹿にするとこっちが叩かれるんだろ?今の世の中は

完全にイッちゃってるよ現代社会

LGBTQとかはまだ納得できる主張してたよ、最近暴走気味だけど

なんかもう多様性というか、多様性への配慮っていうの?しんどいバカらしい

そら妊娠できないとか家族を亡くしたとか人には色々あるだろうよ、だからって普通に幸せに生きてる人達が抑圧されなきゃいけない筋合いがどこにあるんだよ

多様性への配慮とか言ってるヤツらが「〇〇しないでくだちゃい!」って潰して回ってんのどうなってんだよ

もうやだ、世の中はやくマトモになってくれ

嫌な奴でも面白い人間より、良い人でもつまらない人間といる方が苦痛

飲み会で話してて何の面白みもないし発展性もない「そうですね」としか答えられないような話をしてニコニコ満足してる良い人

こっちが接待役みたいになってしまう上につまらいから一緒に居たくなくなる

イジメとかパワハラって戦ってもメリット無いぞ。

anond:20231012121339

イジメとかパワハラとか、証明してもメリット何も無いしデメリットの方が遥かに大きい。

マトモな会社なら本当に解雇するかも知れんけど普通ベテラン切らないよ。8割方注意して再発防止で終わり。嫌な奴と仕事するのは変わらない上に報告や録音してたのが職場にバレて逆にこちらが問題児扱いされて終わりよ。

しろいか被害を最小限にするかの損切りって意味合いの方が的確だと思う。調査時間かかるし、とにかく早く逃げて1日でも早く別の会社行った方が早いし身体にも負荷かからない。

 

結局ハラスメントやる人が何年も居座ってる職場って社員達が黙認・隠蔽してるから調子に乗ってるし、そもそもロクな会社じゃないんだよね。追い出すよりも自分が出て行って居座って貰ってた方が自分メリットあるのよな(二度と再入社はしないだろうし。)

証明するにも自分時間費やしてまで詳細なパワハラ報告書いたり録音編集する苦痛の方が尋常じゃなくダメージかい

 

労基に駆け込めとかコメントも見かけるけど、労基は死亡や重大過失で無いと動かない事で有名。。。ちょっと調べれば判る事だぞ。 時代劇みたいに悪即斬な世界じゃないんだよね。自分身体第一に考えた方が良いぞ。

anond:20231113020407

向う(劇団)はジェンヌとその親を通して、こっちの好意や熱意を人質に取るんだよね。

会の運営は、そのジェンヌさんそれぞれに違いがあって、親御さんの関係する会社社員にしてもらって給料も出る、経費もちゃんとしてくれるようなところもあるらしいけど、この方の係った会はかなり待遇悪いほうだと思う。

お金の面は、ちゃんとしてあげないと。お金がなくてロクな食事ができないと体だけではなく精神も壊れて、こうやって代表からスタッフまで全員潰れていく。

会員も、スタッフが無給のボランティアで愛と責任感でやってるということを知らなかったりするので、平気で文句言えるんだと思う。

代表が降りる、スタッフがほぼ全員辞めてしまう、会が維持できなくなって潰れるというのを時に見聞きしてるが、精神的・肉体的・金銭的に追い詰められて破綻するんだろうと思う。

会を立てたいジェンヌの親御さんにこのダイアリーを読ませたい。

会の代表スタッフをやろうかどうかと考えてる人にも。

会の問題が表面化してないから、しばらくはこの先もこの状況が続くと思う。

そうなると会の代表スタッフも引き続き需要があるだろうし、引き受けるときに「大好きな○○さんのお役に立てるならがんばります」ではなく、条件交渉もして自分の出来る範囲を明示して引き受けるようになってほしい。

会なんてなくてもジェンヌを続ける事はできるんだから自分ができる事以上を求められても断れるようになってほしい。

コロナ禍の前に、応援してた生徒さんから会の代表を打診されたけど、即断った。

かなり気軽な頼まれ方をされたのも気にくわなかったし、断り方も乱暴だったのはちょっと失敗だったかな。

気軽に頼んできたのはきっと、大変さの度合いを知らなかったんだと思う。サークル部長くらいの大変さだと思ってたのかな。

以前別の方の会の会員だったこともあって、会員として見ていただけだけど会の大変さも知ってた。

会立てを打診されたタイミングはその組のトップさんが退団する公演だった。

そうでなくても大変なのに、そのタイミングでほぼ最下級生として会立てしたら激務すぎてスタッフ全員潰れるから、この時期も反対だった。

私が頼まれたのは東会(東京)で、西はやってくださる方がいたので、トップさんの退団公演が終わってから西会だけ立てた。

親御さんが「会を立てるのがこんなに大変だったなんて」と後からこぼしていた。

普通は娘が宝塚に入って初めて親御さんはこの世界のことを知る。

会の運営の大変さなんてそりゃ知らないよね。

会を立てたら親御さんは裏方にはいるがそれでも大変らしい。表に出る代表スタッフの大変さをいざ思い知れ。

立てる前は、会立てにかなり積極的というかもっと娘を上に上げたいだから会立てなきゃみたいな焦りがあったみたいで、東西立てなくてはと思い詰めてたみたいだったが、西会を立てた後はおとなしくなった。

会を立てることの有利不利や大変と一言でいえない大変さを知ったのだろう。

結局、東会は立てずにコロナ禍の中、そっと退団して行った。

お茶会もガードも各種イベントもなくなるとわかってたら、負担もだいぶ少なくなったし、だったらできたかもしれないと思ったが、先のことはわからないしね。

私が一番苦痛だったのはガード。あの大変さ。

会員でも大変だったのに、あれを仕切る側はさぞかし大変だったろう。

詳しいことは省くけどコロナでガードがなくなって最高に良かった。

やるとしても千秋楽初日だけで十分じゃん。

anond:20231118192536

脳がイくわけで

しろ苦痛で他の事考えてる余裕がない方が没入できて有利に働くのかもしれんな

2023-11-18

トランス女性さん、手術もなく堂々と女子更衣室を使用していた

https://twitter.com/ishizukayu/status/1724479435678912544

性別違和がある人は、少なから自分身体的な特徴に違和感苦痛を覚えて辛い思いをしてきたし、ましてそれを他人に見せたりするシチュエーションは、避けるか、死か……くらいには苦痛

かいいながら、自分女性スペースに侵入してたって白状してるやんか…

https://lgbter.jp/yu_isizuka1/

体育の授業では女性として堂々と女子更衣室を使えた。男性であることがバレたらいけないという、伏せてるがゆえの大変さもありました

2023-11-15

anond:20231115164333

この前のブコメには死刑には反対!何十年もひどい扱いをして苦痛を味わわせてやりたい!みたいなこと言ってる人がいて

さすがにそういうのは死刑反対派も仲間にしたくないんじゃないのと思った

トランスジェンダーアンブレラタームだから

https://twitter.com/ishizukayu/status/1724479435678912544

性別違和がある人は、少なから自分身体的な特徴に違和感苦痛を覚えて辛い思いをしてきたし、ましてそれを他人に見せたりするシチュエーションは、避けるか、死か……くらいには苦痛なことで、「心は女性なので女湯に入りたい」とは中々言わないし言えない

トランスアンブレラタームだから性別違和があるやつだけじゃないってのは、トランス側の主張なんですがそれは…

2023-11-13

anond:20231113094216

じゃあどうやって魔族に苦痛を味合わせたらいいんだよ

2023-11-12

ビンの蓋の話

 いい年をして職場押し付けられる事務処理がなかなか自分担当というかたちから変わらず、やりたくねえなあと毎日思いながら毎日やっている。

 誰に尋ねても必要性がうまく説明できない業務と、それに伴う得体の知れない数字PCスクリーンと紙面の両方でこれをにらんで、憎悪疲労で膨らんでいく負の感情を、せめて、自分の次の若手はこういうくだらない作業から解放してやりてえな、という気持ち中和しようとしながら、積み重なった量をようよう消化している。

 あるイラストレーターtwitterで、「自分が受けた嫌な経験を、他人には経験してほしくないと思うのと、味あわせたいと思うのと分かれ道はどこにあるのだろうか」ということを書いていた。

 これを見て最初イメージしたのは、中学生の頃にやったドラクエ7の石板集めのことだ。

 ストーリーを先に進めるために、割れた石板のピースを集めて一枚に復元する必要があるのだが、これの一部分が欠けていると、極端な話、これまでに行ったすべての街やダンジョンを訪れて探し直さなくてはならない。ちょうどゲーム攻略インターネットクロスし始めた時代だったので、自宅に環境がある人なら特に困らなかったのかもしれないが、我が家はそうではなかった。一度通過した興味のない場所を嫌々たどり直す、ただただ苦痛で、うんざりさせられる「作業」に多くの時間を費やすことになった。

 ドラクエ7は何回かリメイクされているようだが、もし石板集めが簡単になっていたら、過去経験者としては少し残念? な気分がなくもない(それこそ、いまはネット接続しない攻略環境なんてほぼあり得ないので、当時のままでも困りはしないだろうけど)。

 あれが醍醐味だったのに、とは口が裂けても言えない。あの石板探しはまごうことなゴミ要素だった。

 それでも、今のユーザーにもあれを経験してほしい、と思うのは…なんだろうな?

 もしも楽になってしまったら、当時のプレイヤーけが馬鹿馬鹿しい時間の浪費に巻き込まれたことになって気に入らないから?

 「まあさ、こういうゲームだったんだよ」と新規ユーザーの肩を笑って叩くため?

 なんにしても後ろ向きで、なんとなく湿り気のある、あまりポジティブ感情ではなさそうだ。

 ゲーム経験というのは、けっこうこういう感情に人をとらえがちな気がしていて、過去経験者はどこかで、評判の悪い要素にブーブー言いながら、新しい参入者も被害者になるのをどこかで楽しみにしている気がする。

 それでも、嫌な経験というのは、基本的には根絶されていくべきだと思っている。

 だいたい、世代が変われば次の世代にはそのとき悪弊が新たに生まれるのだから、今あるもの積極的に無くさなければ、どんどん増えてしま理屈である。俺が最後世代だ。そういうつもりでやっていることがいくつかある。

 職場燃え尽きた人がいる。

 そろそろ定年も見えてきた大変に優秀な人である燃え尽きた、ということは過去燃えていたということでもある。

 俺のやっている気の滅入る事務処理だってちゃんとやらなければ会計に細かい狂いが生じたり、今後の事業計画に影響したりするので無駄とは言わないが、その人が以前所掌していたのは、組織の今後や体制にモロにかかるような仕事だった。その業務を進める過程で、組織内に一定数いる非合理と旧弊権化のような上層と同僚と、あとは人ではない空気感みたいなものに対して戦い(別に、あらゆる古いものがすべて悪いわけではないが)、すり潰されて疲れて、最終的に2勝8敗、ぐらいの感じの人だ。

 その人とこの前に話をしていた。流れで、ある事業広報方針について「あれはどうもおかしいと思う」という話題になった。

 それは以前、この人が取り組んで最後まで取り崩せなかった、企業の内部コミュニケーションの不足と各セクションごとの自負と他課へのおもねりあいが嫌な感じに複合した悪魔のような部分と関連していて、火中の栗というか、正確には昔その栗を取ろうとして大火傷をした人がいたので冷めても誰も手を出さなくなった、みたいな状態なのだが、その火傷を負った当事者であるその人は俺の話を聞きながら、(特に期待もしていないだろうし、俺は登った梯子を外されるほど仕事ができない)「今だったら、自分ならこうするな。やってみれば」というようなことを言ってくれた。俺はというと、自分でも意外だが、まあ頑張ってもいいかもな、と思った。

 何年も前に読んだショートショートで、飲み屋で誰かが開けようとしたビンの蓋がなかなか開かず、その場にいた何人かの客が挑戦したあと、特に体格がいいわけでもない冴えない男がそれを開けてみせた、という話があった。

 様子を見ていた語り手に男が聞かせたところによると、ああいものは色んな人が挑戦するうちに、誰も気づかないうちに少しずつ蓋がゆるまっているもので、自分成功したのは、その頃合いをちょうどつかまえただけなのだ、ということだった。

 科学的には力が足りない者が何人挑もうが関係ない気がする。それはともかく、この世の色々なビンの蓋が、色々な人の手によって少しずつゆるまっているということを考える。

 まだ蓋が固く閉まっているなら、強烈な英雄でなければそれを開けられないかもしれないし、誰も成功しないかもしれない。ただ、特に優れたところのない人間でも、単にやろうとするというだけで、結果として蓋を開ける最後の誰かになるかもしれない。

 なので、くだらないことは終わりにするよう頑張りたいし、意味のあることは始めていきたい。それが凡夫の目に無価値有意義と見えるだけで、実はちゃん理由があって余計なことはしない方がいいことだってあるだろうが、それはまた別の話である新劇エヴァだって、Qのあとちゃんハッピーエンドで終わったじゃないか。まあ、それでも、ドラクエ7未来プレイヤーが虚ろな目で画面をにらみながら、あのくだらない石板を探さなくて済むとなると、それは多少、面白くねえなと思わなくもないわけだが。 🦑

anond:20231112183021

そんな感じで付き合わされた側だけど、趣味が合わなくて苦痛だった

2023-11-11

病院必要な奴ほど病院に行けない説

みんなどうしてんの?

鬱病病院にかかってたんだけど、毎月病院に行くのが辛すぎて通うの辞めてしまった。

だってそのために休みが一日潰れるわけじゃん。

ただでさえ休日は一日中布団の中で死んでるのに、外に出るの荷が重すぎるって。

最初有給休暇使ってたんだよ。土日を潰したくないから。

でも有給休暇申請メンタルにしんどすぎてさ。

毎月、病院行く前になると、早く有給休暇申請しなきゃって考えながら仕事すんの辛すぎるんだって

メンタル死んでるのに更に加えてストレスかけられるのなんなの?罰ゲーム

薬飲むと楽になるのは嫌ほどわかってるけど、そこに至るまでの苦痛が重過ぎる。しかも毎月なんだよそれが。

いや毎月苦しみながら病院行くの無理なんだけど。そりゃみんな酒とかエセ医学とか簡単に手に入れられる救いに逃げるよなって感じ。

からみんな簡単病院行けって言って解決した気になんないで欲しい。病院ダメ人間にはタスクとして重過ぎる。もっと簡単ものにしてくれ。頼むから

ALWAYS-1.0 三丁目のゴジラ 見てきやしたよ

90点のゴジラと、20点の漂白戦後の混合物。

足して割って60点。

これが俺の結論だ。

俺は好きに点をつけた。君らも好きに点をつけるべきだ。

ゴジラだけ取り出したら90点でいいと思う

熱線出す前のガキョンガキョンが最高すぎた。

この感想は大体の人が共有していると思う。

(本当の本当にただALWAYS見に来ただけの人からしたら「怪獣ビーム撃つだけのシーンに時間使いすぎ。昭和まだ?」だったかもだけど)

映画の冒頭、突然出てきた肉食恐竜の紛い物に俺はガッカリしていた。

あーあエメゴジだよ。マグロでも食ってろよ。

ってね。

銃に驚いて人間を丁寧に一人ずつカプカプしては吹っ飛ばすみみっちい姿。

怪獣王の面影なんて一切なし。

かにこの程度の「デカトカゲ」だったら「機銃掃射で殺せない生き物なんて居ませんよ」の範疇かもな。

でもコイツあくまローカル都市伝説の「呉爾羅」でしかなかった。

とはいえ主人公の「トラウマ」になるのには十分な力があった。

アメリカ原爆実験が、ただのデカトカゲを、巨大なモンスターに変えた。

長門を沈めたことでも知られるクロスロード作戦

まさにその結果として、今作の「ゴジラ」は誕生する。

初代に匹敵するほどに「原爆の忌み子」なのである

トラウマ」と「原爆」が融合した怪物

今作のゴジラが持つ物語性は歴代トップクラス邪悪な代物だ。

熊を殺すのは可愛そうだから保護しようとか言ってる場合じゃなく、単に怪物危険からで殺すとかでは済まない「(主人公達が)本当の戦後を始めるために乗り越えないと行けない象徴的ななにか」となっている。

思えばゴジラは初代から時間が立つに連れて段々と「デカくて強いやつ」でしかないただのデカツヨとなっていた気がする。

守護ゴジラ破壊神ゴジラや化け物には化け物をぶつけるんだよゴジラヒーローゴジラと様々な顔をしてきたが、それらは結局デカツヨでしかなく、「核実験が生み出してしまった化け物」としてのゴジラの延長線上からは逸れていっていたように思う。

そういう意味において、今作のゴジラは本当に「ゴジラ」だ。

自分は正直ゴジラ-1.0とか大層な名前をつけやがってと不満を持っていた側の人間だ。

でもそれに相応しいものちゃんと出てきたので今はもうそういう気持ちはない。

強くてデカくて、ただそれだけじゃない恐ろしい奴で、映画的な嘘にまみれた滅茶苦茶なやり方で滅ぼすのが相応しいような、非現実的モンスター怪獣

その癖、熱線を撃つ時は本当にカッコイイもんだから「やめろー!戦闘機自爆特攻如きで倒されないでくれー!」と応援さえしてしまいそうになる。

いいゴジラだった。

戦後ALWAYSはとにかく苦痛だった

ナリだけ戦後風に薄汚くしてる割には、人間の心が現代風な妙なこざっぱりさがあって、なんだか凄く嘘くさかった。

喋り方からして物凄く現代的で、突き抜けさせれば「現代語訳風味」でいけるだろうという造り手の狙いみたいのが透けてくる。

上映前の予告編ゴールデンカムイが流れていて、あっちはナリを一切汚くしておらず(マフラーなんてデパートで買って値札を外した直後みたいでビックリしたよ)、絵面の全てが「これは嘘っぱちのコスプレショーですよ」と伝えくるんだけど、こっちはなまじナリは汚くしてる分だけ喋り方の違和感がより際立っていたというか。

特攻するしない特攻しないに囚われてずっと足踏みしている主人公時間が止まっているアピールも過剰すぎて妙に子供っぽいというか、こんなんにゴジラを倒させるなよ……とさえなってくる。

初代と比べても仕方ないんだが、どうも全体的に描かれる人間が幼く見え、日本人は幼くなったのかなあ……なんて変な老害感情さえ湧き上がってしまった。

日本は命を大事にしなすぎた」のイデオロギーのぶっこみ方も生焼けに思えた。

命がけの特攻、その対比としての生命尊重

でもそれを口にする人間たちは結局、死の覚悟をもって事に当たる。

そして命を守るために残された若者が命がけの任務に飛び入りで参加したこと日本は救われる。

これでは「命を大事にしよう」なんてのは口先のお題目で、実際には「事に当たっては命なんて捨てにかかるしかない」と言わんばかりだ。

この作品が主張したいのは結局どっちなの?

作中でも行われていた戦後特別掃海任務が実行者の命に対して無責任な態度にまみれていたのは本当だと思うし、それを指して「この国は戦争の後も命を大事にしてない」と批判されるのは当たり前だと思う。

情報統制ときに「この国は変われない」と口にしてたのも、今の日本の現状を見ると確かに変われてないんだよなあと。(この「変われない」のあとに(いや……変わりたくないだけか……)を飲み込んだかのような雰囲気が出てたのは良かった。こういのがもっとしかったんだけどなあ)

ある種の未来予知的な演出を駆使して「結局戦後反省とか本当にあるのか怪しいよなこの国」と自国批判をするのは上手にやれば痛快だったんだろうけど、そのテーマの重さに作品の持つ力が負けていて空回りしていたと自分は感じた。

そもそもをして全体として言葉表現力というか、単純に語彙力そのものが乏しいようにさえ思える脚本の粗さはなんとかならなかったものか。

最終的に主人公機をゴジラの口に放り込むというプロット誘導するためにある程度の力技はしかたなかったのだろうけど、その力技の過程の中で繊細な機微が足りてなさすぎた。

というか、もう単純にドラマの質が低かった。

手垢の尽きまくった美化版昭和ヒューマンドラマをやるなら、やり尽くされているが故の積み上げてきたテクニック継承必要というか、王道をやるなら自然と上がるハードルに追いつけてないというか。

もうちょっと頑張れよが無数に積み上がった果ての「全然なってないなあ」という感想

わしゃがなTV

なんかみておもろかったからいくつかみてみたら結構あたりはずれでかい

ガシャポン開封とかまじでくそまらんすぎて途中で流し見するのすら苦痛で見るのやめちゃったわ

2023-11-10

妻への愛情が切れた

我が家アラサー夫婦子供1人(5歳)。結婚して8年。

相談したいとかアドバイス欲しいとかではなく、単に愚痴として吐きだしたい。

 

きっかけは1週間ほど前に行った旅行の最終日、ふとしたこと口論になり、妻が「あ~あ、折角の旅行が嫌な思い出になったね」と言ってきた瞬間、糸がプツンと切れたように妻への愛情が消え去ってしまった。この旅行は2泊3日だったが、総額100万円はかかっており、自分としてもかなり贅沢をしたと思っていたもので、うちは共働きなのだが俺が全額負担した。

 

お金問題ではないと思いつつ、日ごろから妻は俺の収入自分のものだと思っている節あり、俺の転勤についてきてもらって子供も産んでもらって妻にはキャリアの一部をあきらめてもらっているので、金銭負担こちらの方が重くなっても当然と思っていたが、それでも100万円の負担に対する感謝とかはないのか・・・と呆れてしまった。

 

また、妻は日ごろからあなた反論されるとムカつく」、「ムカつきポイントは心の中で蓄積させてる」、「ムカつきポイント貯めさせないように努力してね」と度々(頻繁にではないが、割と継続的に)上から目線で接してくるのだが、彼女は俺の中にも同様のポイント制度があるし、我慢限界もあるということを考えたことはなかったのだろうか?

 

そんなこんなで旅行から帰ってきてからは妻と目を合わせて喋る気にはならないし、そもそもまともに話を聞こうと思わない。過去喧嘩したときも似たような気持ちになったことはあったが、せいぜい1~2日もすれば元通りになっていたものの、今回は1週間以上経つの気持ちは変わらず、どうでもよくなってしまった。

子供がいるので今すぐ離婚とかそういうことは考えていないのだが、子供と一緒に暮らす喜びよりも妻と一緒に暮らす苦痛の方が大きいと感じており、この状態が続くのであれば、結構本気で離婚を考えてもいいかもしれないと思っている。

はあ、なんかもう結婚生活疲れちゃった・・・

 

2023-11-09

何かがしたい

激務パワハラ精神やってから休職から転職を3回やり、現在4社目に入って一年

年収は下がったが、残業はなく、人間関係も今のところ良好

おかげで少し精神の安定がとれてきた

何か新しいことしたいなと言う気持ちが湧くけど鬱の時こそなんか人生が変わるようなことしなきゃと資格試験テキストを買い込んでは挫折したり、衝動的に海外旅行して貯金を食い潰したりしてきたから、今のこの何かしたいという気持ちが本物なのか、本物だったとして何なら精神病まずにやれるのかがわからん

お金もかからず家でできそうなものを一通りやってみたけどどれも自尊感情を損なうばかりでもう何もしない方が良いのではとすら思う

いくつかの例をあげると、

自炊は何度もトライして、完成した頃に食欲が失せて、片付ける頃に電池が切れて、そのまま一ヶ月以上片付けられず、ストレスを溜めて、作ったもの全部フライパンごと捨てた

ゲームは、どうぶつの森ですら上手くできなくてストレス溜まってコントローラー持つ手が震えるほどになったからやってない

読書は1番挑戦してて、本屋で買う→本棚に詰めこむ→なんでこんなに読まないのに本があるんだよ!!!!!とキレながら本屋で読んでない本たちの続編を見かけて買うというのを繰り返している。唯一の難点はお金がかかること。

ヨガとかストレッチは、指定ポーズ理解時間がかかるからどう言うポーズなのか考えてる間にカウントが始まったりそもそも身体硬すぎて同じポーズにならないとか、◯◯筋にきいてます!と言われるのに全然その部位に効いてないのがイライラするからできない

うつ伏せで寝転ぶと自然腹式呼吸になって神経の安定に良いと聞くのでたまにやるかとやつ待てる間は耳鳴りが治るから意味があるとは思うけどうつ伏せで何ませずに目を瞑ってるのが苦痛すぎる。あと首向きが良くないと寝てて苦しい

あともう睡眠くらいしか精神を安定させながらできることがない

anond:20231108091901

抜粋:たとえば先日。多様性を謳う性教育者が、「サッカー好きな女の子男性ジェンダー」「人形遊びが好きな男の子女性ジェンダー」みたいな話をしているのを目にしました。びっくりです。サッカー好きな女の子もいれば、人形遊びが好きな男の子もいる。そういう世界を目指すのがフェミニズムだったはずなのに・・・ね。さらには、「私は女を強いられるのが苦痛なんで、ノンバイナリーです」という人たちも増えていたりして、だったら人類全員ノンバイナリーでいいんじゃないの? という話じゃないでしょうか。セクシュアリティジェンダーカテゴリーを細分化し強化するような「多様性」は、その実、古い差別的ジェンダー再生産され強化されていく様であったりして、これはやはりバックラッシュというのだろうなと思ったりもし、あーあ、つまんねーな、などとやりきれなさいっぱいになるのです。

https://www.lovepiececlub.com/column/19497.html

anond:20231109081256

キレた爺さん叩かれてて、まあ無差別に当たり散らしてたから当然なんだけど

あの動画撮ってたのって泣いてた子のパパなんだよな?

それで駅で降りて駅員と警察突き出して更にネットに上げるっていうのも

正直ちょっと過剰すぎるというか、まあ自分苦痛を受けただけじゃなくて

子育てしてる他の人たちを守る意味もあったのかもだけどなんかモヤモヤした。

2023-11-08

生殺与奪の権を握らせないで欲しい

私は高齢者医療に携わっている医者である。癌は見ず、難病認知症ばかり診る内科にいる。高齢者延命治療などが増田やXで話題である。その是非についてではなく、自分が日々感じていることを書く。

急性期治療と慢性期治療延命処置の違い、疾患ごとの違いなど、延命処置の中にもスペクトラムがあるが、私が関わるのはどちらかというと慢性期治療における延命処置胃瘻などの誰がみても延命と考える処置をするかどうかに直面することが多い。

高齢者に癌や致命的な心疾患などがなければいずれは寝たきりになり食べられなくなるタイミングがくる。経鼻や胃瘻栄養を投与したり高カロリー点滴などを継続しないと亡くなる状態になることがある。

その際、栄養投与を続けるかといった延命処置を行うかどうかを家族と話し合う。

実は高齢者積極的治療はあまりしないでおこうというのが現代の市中病院内科医師のトレンドではあり、昔とは違い今は家族延命処置希望しないことも多い。家族胃瘻や中心静脈栄養など希望しなければ生きるには不十分なカロリーである末梢点滴のみを続け、緩和的に看取る方針になることは多い。

私は10年以上医者をしているが、今でもこの延命処置をしない…自分が命を長らえさせることが出来るのにあえて行わないということを、まるで自分のその人を殺しているかのように思ってしまう。

もちろん延命処置をしないことは自然の流れに身を任せることであり、延命治療を行うことで本人の苦痛が増すのはわかっている。意識や理性がなくなっても痛みや苦しみはわかるはずだ。しかし私が命を捌いていいのかと常に思ってしまう。ICするとき延命治療を強く勧めるわけではないが、家族延命処置希望した場合はあまり止めないようにしている。

年次を経ても慣れず、逆に経験が増え、特に高齢者が急性期疾患を合併したときなどで、この人はこのままなら亡くなるが無理矢理栄養投与をしたり、人工呼吸器をつけたりすれば命だけは半年から単位で持たせられるだろうというのがより正確にわかるようになった。嫌な気分になることが増えた。そういう文字通りの延命可能なのに行わないと決定したときには命の形に触れる気がする。家族意見無視して栄養投与すれば生かせられるがそれをしない。家族延命を説得することが行えるのにしない。できるのにしないのは自分である。手の平大で少しどろっとした感触で、こぼれ落ちるのをそのままにする。

人の人生に関わるのは嫌だなぁと思いながら今日仕事を続けている。多分医者には向いておらず、一生慣れないままだろう。

anond:20231108160725

今どき回復治療を望まない末期癌患者なら鎮静だし

鎮静!?

死ぬ間際までモルヒネ打たれて意識もうろうとしている中で、

苦痛に喘いでいる姿を見た俺には、鎮静!?なんて言葉は無いな。

最後は肺水腫で溺れるように死んでいった。

苦しんで苦しんで死んでいった。

安楽死なんて、日本人にはまだまだ先の話だし、

海外へ行ったら100%受け入れられるかと言ったら、全然だろ。

勉強をつらいもの苦しいものとしてやってきた知的中流以下が、仕事もつらくて苦しい苦行として捉えて他人にもそれを強制して息苦しい日本を作ってる気がする

まぁベンチャーで新しいことやって都内一等地オフィス構えて会社大きくしていくような仕事

田舎で物を右から左に動かすような倉庫業務を延々と毎日繰り返すのとでは

苦痛レベルが違うのはあるだろうけど

2023-11-07

「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・追補編

条件を満たしているわけじゃないけど何となく思い出した作品

東浩紀

クォンタム・ファミリーズは並行宇宙から流れ込んできた情報きっかけに物語が進む。自分の娘と名乗る相手から受けたメッセージを手掛かりに、作家である主人公はもう一つの世界に入りこむ。そこでは妻との関係も良好で、作るのをためらっていた子供もいる。自分作家ではなく、ブロガー政治活動をしてコミュニティを作っているらしい世界適応していこうとするが、さらにほかの世界が絡まってきて……というお話

クリュセの魚未来火星舞台に、自分と同じ日系人の優しいお姉ちゃんとの出会いから始まるおねショタに見せかけて、お姉ちゃんが今は亡き日本国に関するとんでもない秘密を抱えていたっていうお話で、さっき書いた「日本沈没」の精神的な続編というくだりから思い出した。舞台は遠い未来で、日本という国家他国に吸収されてアイデンティティが失われているからだ。

柴田勝家

走馬灯セトリは考えておいて」Vtuber小説なんだけど、接続された女みたいな暗鬱な感じじゃなくて、現代推し文化肯定的描写していて楽しい

「ヒト夜の永い夢」仮想昭和史もので、意外な人物が意外な形で出てくるので歴史を知っていると深刻なストーリーなのに笑ってしまう。登場人物男性に偏っているのは往年の少年探偵団へのオマージュだろうし、だから世界の謎が女性の姿をしている。下ネタが多いのは屍者の帝国との差別化だろう。

宮内悠介

この人は創元SF短篇出身の中でも頭一つ抜けている。どれを読んでも大体面白いんだけど、まずはグロ描写もあるけど最初「盤上の夜」と、あえてユーモアSFである「超動く家にて」おすすめしたい。

というか、ギャグが書ける作家って貴重だよね。

長谷敏司

さっき「allo, toi, toi」を紹介したけど、BEATLESS面白かった。人工知能機械女の子主人公男の子という手垢のついたようなモチーフなんだけど、女の子のほうがあくま自分人間ではなく機械だと一貫して主張し、責任を取るのはあなただという。これはシンギュラリティを迎えたAI人間との信頼を築く話なのか、完全に人間を手玉に取っているのか、みんなはどう読む?

あなたのための物語は末期がん苦痛の中で孤立し、尊厳もなく死んでいく描写が冒頭にあり、なぜそうなったかが作中で語られていくのだが、二度と読み返したくないほど壮絶。

サイエンスを信じているという意味では藤井太洋候補に入ると思うんだけど、あまりにもオプティミスティックなのと、意識の高さと言うかビジネス描写面白いとは感じられなかった。今までの日本SFでは見られないタイプだし、優れているんだけど肌には合わない。

あと、ミシェル・ウエルベックとある作品人類未来描写するんだけど、ジャンルSFってことを言うとネタバレになるからどれかは言えない。

ちなみに今読んでいるのがフレドリック・ブラウンの全短編で、星新一の源流の一つなんだけど、自分は最新のSF古典SFを交互に読み、それに飽きたら純文学に走り、さらに飽きたらノンフィクションをぶっ通しで読むという癖がある。

読書系の増田を書くと普段ブクマしない人が来てくれるので楽しい

(翌日追記平野啓一郎「ドーン」ってSFを書いていて、政治色が強いけど面白かった)

そういえば「竜の卵」いいよね。civilizationゲームといい、小泉八雲安芸之助の夢」といい、僕は箱庭系の世界が好きなんだ。コンウェイライフゲームをぼーっと見ているのも好き。

全然関係ないけど、キム・スタンリーロビンソン火星三部作」で、火星の大地を巨大レーザー照射して運河作っちゃうシーンが好き。

月曜に増田書くと疲れるのでおやすみなさい。

2023.11.8追記

また早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部ツイッターに捕捉されてて吹いた。これが推し認知されるってやつだろうか?

ブクマが700まで行った。どひゃー。

そういえばブコメ女性宇宙を書く作家多いじゃんって突っ込まれてたけど、ここ数年を含めると確かにヒューゴー賞ネビュラ賞も大きく顔触れが変わっているね(アメリカでは受賞者の多様性をめぐって大きな議論があったんだけどそれ以来)。基礎資料に当たってなかったのはまずかった。

どうも僕は最新の文学を追うというよりも、数十年単位物事を見ている傾向にあり、というかここ三十年を最近とみなしているところがある。これが歴史に対する興味由来なのか、僕の年齢のせいなのかはわからない。

かにたくさんの作品を薦めすぎてしまったようだ(前編で書いた条件で絞りはしたものの、それ以外のものを含めればいくらでも薦めたい作品があるし、漫画だってある)。それでも、ふと思い出したのがJ. J. アダムス編黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選」で、「三体」が好きな宇宙ヤバい系で短編なので手に取りやすいんじゃないかな。

なんで小松左京「虚無回廊」が出てこないのかっていうと、一時期逆に大きなスケール物語に対する興味が薄れてた時期があるのだ。それを好む自分が「三体」で久しぶりに呼び覚まされたのだ。

ではまた。

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