はてなキーワード: 外資系とは
学歴的に同世代人口上位数%に君臨し、結構な人が親もエリートだったり裕福だったりするのに
「俺はなんの取り柄もなくて」、「俺はバカで」的な自虐を好んでするし、
「持たざる者に生まれ落ちたがゆえの苦しみと鬱屈とした人生が創作や表現へのモチベーションになった」みたいなポーズ取るけど、
いやいやあんたらビックリするくらいの高確率でMARCH以上の大学出とるやん。
日東駒専卒がいたとしても高校はちゃんと普通の人じゃ逆立ちしても入れない高校だったり(愛光とか)してさ。
あとガチのクソ田舎出身でも首都圏の私大や専門(日本映画学校とか文化学院とか)に「金の心配はすんな!」でぽーんと送り出されてるパターンも。クソ田舎にあって実家どんだけ金ある階層やねん。
俺の中学の同級生でMARCH以上の大学や国立行った奴なんかクラスでたった3人。
ていうか大学に関しては世に言うFランに進んだクラスメートが人数的には1番多い。別に彼らは不良でもないし、勉強をナメていたわけでもない。皆ちゃんとした中学生だった。
俺自身はMARCHは二浪しても受かる自信ない感じの学力で、現役で受かった東京経済大に素直に行った。
こんなんでも俺は優等生の部類だったぞ。
小学校中学校ではクラスで上から6~7番目くらいには勉強できたし、やはりそのくらいのランクの都立進学校に行った。
順当に学力なりの大学に行けたと自分で思ってる(現役東京経済って中卒高卒含めた同世代人口の上位15%くらいの学力だろ?自分と照らし合わせても確かに体感そんなもんだわ)。
なんでそのへんの成功体験や才覚を徹底的に無視して創作者たる自分を語ったりするかなあ。
「いやあ、勉強は普通に得意でした。実家も太かったです。じゃないとサブカル系文化人になんてなれないでしょ?
売れるまで時間はかかるしその間は実家に頼らないといけないし。
モノを調べて批評したり論を張ったりするのにはせめてMARCH以上の大学受かってたり、毎年のように東大や国医に合格者出す高校出てたりするくらいの知能ないとさすがに無理だって。
……それはそれとして、私青春時代はダサくてモテなくても苦しかったんですよね~。それで創作に~」
でもサブカル系文化人って自分が知能と金に関して圧倒的な勝ち組として生まれてきたことには徹底的に触れようとしないんだよなあ……。
ていうか町山智浩、早大学院からの早稲田って普通に超絶異次元だな。
多分キャリア官僚とか四大法律事務所の弁護士とか外資系戦コンのパートナーみたいな連中と知能的に遜色ないぞ。
そこ触れて欲しいんだよなあ。パイ投げがどうとか社長と大喧嘩とか、ズバ抜けて優れた知能で考え抜いた末の「インテリ様の愚行」はどうでもいいんだよなマジで。
「勉強では圧倒的でした。周りと比べてこれこれこうで明らかに図抜けてました。高校受験のときにこんなエピソードがあります~」
みたいな話を聞きたい。
とPRコンサル会社(大手企業の傘下にあるところ)の友人に聞いたところ、興味深い話が聞けたのでシェア
話の流れを整理して書いたので、このままのやり取りではない
友「まあ、ジャニーズ事務所って業界での人望が全くと言っていいくらいないからねえw」
俺「えっ、あれだけマスコミが忖度しまくってるのに、人望がないとはこれいかに??」
俺「まあ、記事なんかを読むと圧力かけられたとかボロボロでてくるよね」
友「それな」
友「要はマスコミ側もむちゃくちゃ我慢させられてきたんだよ。その代わり、それなりに”確実な”実績が得られるジャニーズのタレントを使わせてもらっていたんだけど、今、そのうまみがこれからもあるかどうかの瀬戸際なんだよ。だから、あのジャニーズ担当とか言われる記者連中は必死におべんちゃらして、拍手とかしちゃってる一方で、事件記者とか社会派ジャーナリストみたいな連中は”疑惑を追及してジャニーズ崩壊させたるで!”と息巻くことになって、それがあんなごたごたになったのよ」
友「彼らは彼らで既得権益得てたわけですよ。結局、ジャニーズ事務所の後ろにくっついてぽろぽろこぼれるネタを記事にしてれば、自分の社内評価はそれなりに得られたわけで。若手ならそこを何年かやってキャリアアップみたいなのあるんだろうけど、おっさんおばさんはもうしょうがないよ、こちらとしてはジャニーズを使った仕事は、ジャニ担にネタを提供するだけで記事になってくれるから、そういう意味では楽な作業だったんだけどね」
俺「そうなのか。でも、あの会見、お前の会社だったらもっとコントロールできたんじゃないの?」
友「いやあ、あれは本当にひどかった。外資のPRコンサル会社だと、でもああいうことやるだろうなとは思った。あのやり方、メーカーのPRイベントならありなんだけど、謝罪会見ではやるべきではないよね」
友「俺はやったことないけど、可能性としてあるのは製品PRの記者会見で製品と関係ないことを聞いてきそうな記者が来ることがわかってたら作る可能性はある。でも、少なくとも日本の謝罪会見ではつくるものではない。海外だと作るのかもしれないけど、要はあの会見は日本の謝罪会見にフィットしたものではないんだよ。外資系が海外の会見ノウハウでやったのかもね」
俺「なんで、そんなことになったの? そもそもお前の会社とかに話こなかったの?」
友「たぶんだけど、双方の思惑的に日本の大手代理店傘下のPR会社には頼めなかったんじゃないかなあ」
俺「双方?」
友「代理店側はジャニーズの記者会見を請け負ったことがわかるのがリスキーだった。ジャニーズ側は代理店に貸しを作るのは避けたかったって感じかな?」
俺「代理店側のそれはわかるが、ジャニーズ側の貸しってなに?」
友「ジャニーズ事務所を使う広告って、今までものすごくしばりがきつかったのよ。クリエイティブ表現を作るのにも例えば起用したAが、同時期にテレビドラマでかっこいい役をするならコミカルな演技はさせられないとかそういうのはざらなのよ。俳優のイメージが崩れるようなことはさせられなくて、ジャニーズでCMをやる場合、かならずクライアントへの提案前にジャニーズ事務所チェックが入るの。で、それが返事も遅ければゼロ回答も多々あって、ひどいと4方向提案したアイデアが全部だめなんてのもざらにある。ということで、広告会社のプランナーもクリエイターも好き好んでジャニーズは使ってたわけじゃないのよ。だから今回、もし、代理店に貸しを作ったら”前に会見であれだけやったでしょ、だからこれからはもっと自由に使わせてね”となるのを恐れたんじゃないかな」
俺「そんなんなのか。じゃあ、なんでジャニーズのタレントをメーカーは使うの?」
友「まあ、理由はいろいろあるけど、確実に話題性を作れるというのが一つかな。ジャニーズのタレントを起用した時ってキャンペーンの初速が半端ないのよ。とにかく話題はぶわああああって広がる。これは今勢いが強いKポップアイドルや坂道みたいな女性アイドルでも全くかなわない。Xでは”B君を使ってくれた○○に感謝!!”みたいな投稿があふれるし、大きな屋外広告でも作れば、それを取った画像が何万RPもされていく。だから新製品とかこれからもうひと伸ばししたい商品の広告に使うところが出てくる。今も二宮だけ使ってるけどパズドラに嵐を起用したのは、パズドラをゲームとしてワンステップ上にしようとしたんだろうね」
友「キムタクを使うのも、商品への気づきを促す点ではさほど違わないよ。オープンハウスなんかもあんな変な格好でもキムタクは十分にかっこいいという目論見が事務所にあったんだろう」
俺「ほええ、じゃあジャニーズ使ったCMは事務所の言いなりになってたってこと」
友「まあそこまでは言えないが、最大限譲歩していたくらいは言えるだろうね。だからCMでのブランディングにこだわりがある企業は、ジャニーズ使いたがらない。サントリーなんかはそうでしょ。俺からしたらサントリーのCMでジャニをうまく通す手法が思いつかない。トヨタも近年は全然使ってないと思う」
俺「なるほど、つまりジャニーズ事務所は広告業界で嫌われてたってこと?」
友「もちろん広告業界にもジャニタレの熱心なファンはいっぱいいるよ。俺の知ってる人で10年以上嵐のファンクラブに入って、業務に支障のない限りツアー全通してた人もいる。でもビジネスパートナーとしてジャニーズが好きだった人は、広告業界ではけして多くはないんじゃないかな」
俺「そうなのかあ、じゃあジャニーズ事務所にはつぶれてほしいと思ってるってこと?」
友「そこまでは思わないさ。ただ業界内での影響力が多少なりとも下がって、もっと所属タレントを使いやすくなればいいなと思ってる人は僕も含めて多いと思う。そもそもちょっと前まで、ジャニーズを使ったCMってYouTubeにも流せなかったんだぜ。そういう無茶な影響力が下がるのを歓迎しない人はいないよね」
友「そういうこと」
ホッテントリに入ってる今話題のジャニーズのプレスリリースをAIに読み込ませて書き直させてみた。
一部論旨が元の文章と変わってしまっているところがあるのでこのままだと使えないが、体裁としてはだいぶそれっぽくなってるように思う。
以下の文章は、プレスリリースとしてふさわしい体裁に整えたものです。
ジャニーズ事務所
この度は、10月2日に開催した弊社の記者会見に関する一部報道について、誤解を招くような資料が流出したことにより、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
弊社は、会見前々日に本件について会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをいたしました。その際、コンサルティング会社から提示されたメディアのリストに「NG」という文字が記載されていることに気づき、井ノ原代表が「これはどういう意味ですか?全てのメディアに公平に対応するべきですよ」と指摘しました。コンサルティング会社の担当者は「了解しました。修正します」と答えました。
このやりとりは、その場にいた弊社の役員全員が立ち会っております。したがって、弊社は、資料の作成に一切関与しておらず、また、指名する記者や指名しない記者を決めるなどということは一切行っておりません。
弊社は、この件についてコンサルティング会社に厳重に抗議し、謝罪を求めましたが、外資系であるため本国の承認が必要であり、時間がかかると言われております。弊社としては、このような不適切な対応をしたコンサルティング会社とは今後契約しない方針です。
弊社は、メディアの皆様との信頼関係を大切にしております。今回の件は、弊社が雇用したコンサルティング会社の責任であると言えども、それは弊社の責任でもあります。深く反省し、再発防止に努めてまいります。
今後も弊社は、故ジャニー喜多川氏による性的暴行問題に関する弊社の再発防止策や被害者支援策、また新会社設立や社名変更などの取り組みについて、適宜・適切にご報告してまいります。何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
■ジャニーズ〝大荒れ会見〟仕切った元NHK紅白司会アナ 松本和也氏のフェアな司会ぶりに称賛 実話系雑誌の記者も指名 - zakzak:夕刊フジ公式サイト
https://www.zakzak.co.jp/article/20231003-FJS6KWAS7FJ3TOGQP3WTO64NFY/
■会見の質問指名に記者NGリスト PR会社提示とジャニーズ事務所:中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/782357
■出直しのジャニーズ事務所「メディアとの対話」約束したはずなのに…広報担当者が姿見せず「会見後」にひと悶着 - 弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_18/n_16573/
この外資系PR会社にこのことを謝罪してほしいとお願いしましたが、外資なので本国の許可が必要で調整に時間がかかると言われました。
■会見「NGリスト」 ジャニーズ事務所が回答「弊社は誰も関与しておりません」井ノ原のやり取りも説明― スポニチ Sponichi Annex 芸能
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/10/04/kiji/20231004s00041000600000c.html
内定獲得後の年収交渉のために、事前に希望企業、希望職種の年収幅を把握しておく。狙うのはもちろん年収幅の上限だ。私はOpenWorkで年収幅を確認した。
外資ならlevels.fyiも確認しておく。本国の年収のため日本法人採用では本国ほどは出ないが、交渉材料にはなる。
・OpenWork
・levels.fyi
https://www.levels.fyi/?compare=Google,Facebook,Microsoft&track=Software%20Engineer
2.転職人材会社、転職エージェントは使わず直接企業に応募する
企業側は転職人材会社、エージェント経由で人材を採用した場合、採用者の30-35%を人材会社、エージェントに支払っている。例えば転職後のあなたの年収が500万円に決まったとすると、企業側は500万円×30%=150万円を人材会社、エージェントにフィーとして支払っていることになる。
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/agent_cost/
企業への直接応募であれば企業側はフィーが全くかからないことになる。このフィー分の金額を年収アップの原資として交渉する。先程の例で言えば企業側は本来150万円のフィーがかかっていたのだから、内定を出した人材の年収を50万円上げても良い、と判断する企業もある。
余談だが、私は人材会社、エージェントの利用には以下3点の弊害があると考えており、そういう意味でも直接応募をすすめる。自分の人生は自分で決めたい。
(1)人材会社、エージェントの担当者によっては転職者側の事は考えず、自分に多くのフィーが入ってくる企業ばかり受けさせようとする人もいること
(2)面談後の企業側のフィードバックが直接企業(人事側)から聞けなくなること
企業との面接では必ず「他に受けている企業の選考状況はいかがですか」と聞かれる。その時に他社の選考も進んでいる、内定を獲得しているというのは転職者が持つことができる大きな武器だ。
企業側は他社でも選考が進んでいる、内定を獲得している転職者は優秀な人材だと判断する。
転職とは、世の中に一つしかない商品である自分自身をいかに魅力的に感じてもらい、いかに高く買ってもらうかが勝負だ。自分が欲しい商品が他の人に取られそうな時には企業側は高く買う判断をする。
企業が内定を出した後は、転職者の方が立場が強くなる。企業側人事には「今年度の中途採用目標人数⚪︎人」といったKPIがあり、内定者を逃すと人事部、人事担当者の評価が下がる。
ここでの年収交渉は「年収」にこだわらず、話の流れにより色々な案を臨機応変に提示することだ。例えば以下の内容が考えられる。
(1)内定承諾書にサインをするのでサインオンボーナス、入社一時金として⚫︎⚫︎万円上乗せ可能か
(2)初年度のボーナス時に⚫︎⚫︎万円を上乗せしてもらう事は可能か
(3)外資であればRSU(入社1年後から数年、複数回に分けて株をもらえる権利)の上積みは可能か
いったんここで筆を置く。
そのツイッターでセクハラ発言してる奴らだって、弱者男性どころか、ハイスぺ男の方が、割合多いんだぞ。
https://toyokeizai.net/articles/-/378777?display=b
>>年収を見てみよう。世帯年収を比較すると、炎上参加者の世帯年収は平均して670万円であったのに対し、炎上に参加していない人は平均して590万円であった。つまり、炎上参加者のほうが、世帯年収が80万円も高かったのである(図1)。
>>炎上参加者の肩書の内訳を見ると、図2のようになる。これを見ると、肩書が非常にばらけていることがわかるだろう。主任・係長クラス以上が31%、一般社員が30%、個人事業主・店主が9%、無職・主婦・バイト・学生が30%だ。
>>しかしこれを、炎上に参加していない人の肩書と比較するとその傾向が見えてくる。なんと、炎上に参加していない人の中では、主任・係長クラス以上の役職の人は18%しかいなかったのである。
つまり、この醜悪なトゥゲッターや元増田が、何をしてるかというと、自分たちハイスぺ男が、下品なセクハラを男子高校生に浴びせ、更にそれを、またハイスぺ男が、弱者男性のせいにして叩いてるってこと。
実際、ただ性教育受けただけの高校生に、チンポ騎士なんて言ってるのは、まとめでも、一人くらいしか居ないのに、冒頭でまとめられてる、もうアカウント消してるから、どういう奴かも分からない捨て垢が、自称『外資系投資銀行4大商社戦コン丸の内OL無職おじさん』と名乗ってるだけで、さも弱者男性のせいだと印象操作してる。
そもそも『外資系投資銀行4大商社戦コン』っていうのは、おそらく、外資系投資銀行の四大商社で、コンサルやって渡り歩いてたって意味であり、つまり元エリートで、今なんらかの事情により無職ってだけの、むしろハイスぺ男。
しかも、そいつとその取り巻きは、ただ、「エロい女子大生に性教育されてる高校生が羨ましい」っていうだけのセクハラを、無神経に言ってるだけで、これだけで叩いてるとは断言できない。
eスポーツを盛り上げようとか言ってるのに、ほとんど国産のゲームが相手にされなかったり、FF16の売上が悲惨なことになってるのを見ると、正直国産ゲームか心配なのよ
40代前半になり、管理職を意識した仕事の進め方(実務中心→マネジメントへ)を検討しはじめた頃だった。ずっと同じ部署で働いていたわけではないが、新卒からほぼずっと法人課税一本だった。
そんな折、数個年上の同僚のひとりであるN君が「今年度いっぱいで辞めて転職するから」と言ってきた(ビットコインの件で苦しんでいた人だ)。職場の飲み会の帰りで、飲み直しで別の店に入った時だった。少しばかり仕事で縁のあった会計コンサルの内定を得たという。
「なんで辞めるの?」と聞くと、「昨年課長にはなったけど、どこまでいっても組織の歯車で、それだったらまだいいけど……国民のために役に立っているとは思えない。だったら民間の方がいい。自分の仕事力は、広く社会のために使いたい」といった答えが返ってきた。「上司と人事には退職の旨を話してある」という。
私は、そこまで高邁なことを考えるタイプではない。どこか仕事から引いたところがあって、上から60点の成果を求められた時、80を出せる時でもあえて70の成果を出す。残り10の余力は、いざという時のためにとっておく。そういうタイプだった。
できるなら上の方まで昇進したいとは考えていたが、審議官とか、次長とか、長官とか、そういう地位はむしろ遠慮したかったし、私の学歴だと奇跡が起きても難しい。職務自体は好きだったから、できれば長い間やりたいとは思っていたが。
そのN君は、私などよりも公僕に向いている。いつも全力だからだ。そういう人だった。今回、自分の力を社会のために役立てたいという想いを聞いたが、嘘偽りはないと感じた。
数か月後、私は「絶対にここを辞めてやる」と決意することになった。N君の退職が認められなかったからだ。それで結局、N君は内定先を辞退することになった。伝聞での話になるが、N君の内定先には「霞が関の事情を説明する」という名目での情報共有(という名の転職妨害)が入ったのだという。
民間の方には事情がわかりにくいと思う。まずは次の規則を読んでほしい。
(辞職)
第五十一条 任命権者は、職員から書面をもって辞職の申出があったときは、特に支障のない限り、これを承認するものとする。
公務員の任免というのは、民法上の雇用契約が基底にある。そのうえで、国家公務員法や人事院規則により公法上の契約関係を構成する。ざっくりいうと、行政事務職の公務員≒サラリーマンということだ。労基法が適用されないからといって、隔絶した存在ではない。現業職の公務員だと、よりサラリーマンに近い扱いになる(団結権があるなど)。
上の人事院規則は、公務員のみならず民間業界をも拘束する。当規則が国家公務員法(国会で議決)から委任を受けているからだ。
N君の例だと、別の内規により人事院規則第51条が課長補佐以上には厳しく適用されるのに加え、「再就職に関する規制」に該当するおそれがあったのだろう。それゆえ、転職を目的としての辞職が認められなかった。
結局、N君はどうしたのかというと……私が辞める時点では在職していたが……少し述べると、あれからも転職活動をしたが失敗に終わったらしい。40代半ばで、国家公務員としての経験しかないN君は転職市場では必然不利になる。
N君に興味のある会社があったとして、N君からすれば入りたい会社ではなかったという。とはいえ、税務や会計の会社を選ぶとまた転職できない可能性がある。かくして、N君は今でも霞が関のどこかで働いている。どうか幸せでいてほしい。
「こいつらクソだな」と思った。たかだか数年前に1回契約したっきりのコンサルに移るくらい、認めてやってもいいじゃないか。厳密にいうと再就職の規制にかかってしまうのかもしれないが、それでもいいだろう。仲間なんだから。
当時は怒りでいっぱいだった。今はとうに収まっているが。所詮は、その程度の仲間意識しか持てない連中の集まりだったのだ――と今では達観している。
繰り返すが、四十前半であれば課長(管理職)になってもおかしくはない。平均的には43,44ほどで課長に昇進するイメージがあった。早くミッションを遂行しなければならない。
転職活動を始めることにした。この時、妻はすでに亡くなっていた。子どもはふたりいたが、先ほど書いたとおり、霞が関の一人親に子育ては不可能であるため実家に預けている。妻が存命だったなら、転職活動自体していなかったかもしれない。
この時は、リクナビも有名になっていた。転職エージェントもネットで探せる時代になっていた。さっそく求人を探していくも、自分に合った仕事は見つかりそうにない。リクルートエージェントにも登録して、毎日少ない自由時間を使って求人を確かめていき、平行して求人応募に最低限必要なドキュメントを作っていった。
転職活動スタートから三ヶ月ほど経った頃は、こんな状況だった。希望条件には、就業場所や入社時期や休業制度や、もっと細かい事項もあったが省略する。
二 職務内容に拘らない
ア どんな仕事でもやっていれば好きになる
イ それよりもどんな人と働けるかが大事
イ 全体向けに説明した後、現場レベルに立脚した観点で是非を整理
※この箇所は、文字ばかりで窮屈~というエージェントからの指摘あり
ア 息子と娘を遊園地などに連れていきたい
ウ この年になるとゆっくりしたいのもある
二 風通しがいいこと
イ 怒鳴ったり急に泣き出したり、負の感情を吐き出す社員はいないか?
ア 前の職場が不明確だったので。データによらずに上司が決めるなど。
イ ずっと続けられる好きな仕事にしていきたい
イ 子がいるので額面700万はほしい。今の年収△200万円までOK。
とまあ、いろいろ考えはしたが……結局、税務コンサルにした。スキルを活かせるうえに、さらに磨くこともできる。そのうえ、応募に必要な資格である税理士免許もある。応募要項には「事業会社での税務実務経験5年以上」とか「同業界でリーダーシップを発揮された経験3年以上」とか「M&A、組織再編、事業統合、事業再生等の案件に対する税務コンサルティング経験」とか、該当していない要件があった。
だが一方では、「上場企業、外資系企業などに対する税務申告書作成業務」など、こちらの十八番(ルールを作ったり審査する側)とも言える要件もあった。当てはまるかもしれない。
こちらの日系大手の税務コンサルを受けたいと転職エージェントに告げたところ、「要件については、体感6割でいいので。ほかにも何社か受けた方がいいですね。増田さんの場合は、最低15社は受けましょう」とアドバイスをもらった。
言いたいことはわかったが、こういうのは絞るべきだと感じた。一気に15社受けるのではなく、3社を5回に分けるなど、そういうやり方がいいと思った。※よく考えると、転職エージェントと転職希望者は利益背反の関係にある。転職エージェントとしては、ほどほど短い期間で離職しそうな会社を勧めるのがメリットだからだ。
かくして、税務コンサルのうち、外資系大手・日系大手・日系準大手の3つにエントリーした。うち2社が書類選考を通過し、一緒に働くであろう仲間との数度の面接を経た後に、幹部社員とも話をさせてもらい、最終的に2社の内定を得た。
決め手として、一番好感があった会社を選んだ。やはり、一緒に働く仲間――これがマストだった。上の3つでいうと日系準大手になる。
こちらの会社は、昔仕事でお世話になったことがあった。直接契約を交わしたことはないのだが。とある相談案件を通じて、互いの知見を高めることができた……とこちらは認識していた。その会社は、国税庁を不当課税処分で訴えたことがあったのが気になったが、今さら大した問題ではない。
次は、どうやって上司に転職を伝えるか考える必要がある。まともにやってしまうと、N君の時のように無理筋なことをされる可能性がある。公務員の退職にあたっての厳密な許可制や再就職の規制は、当時の私の役職(課長補佐)だとばっちり適用される。※20代とかの若手だと、基準を緩めてもらえるらしい。
「年度末で退職します」と告げた時の直属の上司の顔を覚えている。諦めと怨嗟が混じったような顔つきだった。一応遺留は受けたものの、上司もわかっていたようで、最後には「これまでお疲れ様。次のところでもうまくやれるように。ただ、辞職が認められたらいいけどな。俺は無条件に認めるけど」と言っていた。後は、人事による退職ヒアリングを残すのみだ。
思案した結果、退職ヒアリングにおいては、内定を得ていた会社のうち辞退するところを転職先として告げることにした。入社予定の日系準大手は、一応これまでの取引先には当たらないが、関係先に該当すると見做されるおそれがあった。N君の二の舞だけは御免だった。絶対に避けたい。今ここで、今ここで就職しておきたい。絶対に!!
証拠書類として、第二志望だった外資系大手のオファーレターの写しを人事ヒアリングで提出したところ、それから約一週間ほどか、何事もなかったように辞職の許可が下りた。そこから、残りの約二ヶ月半の間で引継資料を作り、3月の初め頃には仕事を引き受ける人に業務の説明をして、懸念事項の対処方法の素案を示して、最後に職場内で気を付けるべきことを述べて……それから数日後、私は職場を跡にした。
転職に成功した。一度下った辞職許可である、春先になって覆されることはない。覆そうにも、4月の時点ですでに民間企業との雇用契約が成立している。どうしようもない。私は管理職ではないからして、そこまで大事にならないはずだ。
実際、春先になってすぐ、雇用保険や健康保険の手続きの関係で、私の勤め先は元職場に知られることになったろう。それでも、私に元職場から電話がかかってくることはなかった――転職に成功したのだ。
新しくスタートした税務コンサルティングの仕事は、私にピッタリ合っていた。最初の1年間は、向こうの会社でいうところの雑巾がけ(企業の予定納税額の調べ、特定の申告方法の可否の問い合わせ、税制改正の動向調査)に当たる仕事だった。これまでの経験が活かせる、いい仕事に出会うことができた。
定時退社が実現し、給与は少しだけ上がり、休暇日数も増えて、福利厚生も十分だった。何より、一緒に働く仲間だ。自然な話し合いができる。暴言を吐く者や、怒りや悲しみの感情をぶちまける者や、不貞腐れる者もいない。言いたいことを言い合える。
反対意見に弱い人達じゃなくて、なんというか、「精神的に健康」というか。自分と考えの違う人の反論に耳を傾けることができる。それでいて、自分の意見として昇華できる。そんな人達だ。
いい職場に移ることができた。運がよかった。太陽が昇っている時間に家に帰れるなど、私にとっては夢のひとつだった。夕焼けは近かったものの、まだ青空が残っている部分を見上げると、子どもの頃に読んだ児童作品を思い出した。少し前にも思い出そうとしていたっけ。きっかけは忘れたが。
タイトルは、『ちいちゃんのかげぶんしん』だった。時代背景は、太平洋戦争の末期だ。ネタバレは避けるけれども、ちいちゃんという女の子が家族と一緒にやった『かげおくり』という遊びを通して、戦争反対を訴えるものだ。
かげおくりというのは、地面に映った影法師をしばらく見てから青空に目をやると、網膜に焼き付いた影の残像が空に映ってみえるというものだ。未成年だった頃の私の心にドスンときた作品だった。増田民にも是非おすすめする。
晴れ晴れとした気分だった。それからはマイホームで羽をのばした。なにしろ、毎日が定時帰りなのだから。子どもを実家から引き取るまでの間、家でゴロゴロしたり、趣味に勤しんだり、妻の遺品を整理したり、平穏な日々を過ごした。
暇な時間を使って、『犬神さんと猫山さん』のBlu-rayディスクを購入して観た。やはり、何も考えずに見られる。1話がCM込みで5分なのもいい。最終回は、花火大会だった。今まで出てきたキャラクターがみんな登場して、最後はふたりで花火を見上げながら手を繋いだところでエンドだった。
ネット掲示板を読んだところ、原作漫画(※記念に1巻を購入)の方は、残念ながら打ち切りのような結果だったらしい。作者も若い人だから、いろいろと苦労があったのかもしれない。でも、あの作品を面白いと思った人がたくさんいるのだと――作者に知ってもらえたら幸いだ。
私のようなおじさんが楽しめたのだから、若い人だったらもっと楽しめる。面白い作品に違いない。できれば15分枠のアニメだったらよかった。
たった三ヶ月の間だったが、思い出に残るアニメだった。ありがとうございました。
ここまで書き終えて、今は自室にあるパソコン机の前で一息ついている。携帯電話の通知を見ようか、それともコーヒーを飲もうか、ボーッとするのもいいかなと、いろいろ考えている。
税務官僚だった頃に比べると、今は幸せだ。そのうち慣れるとは思っていたが、あの辛かった日々を思い出すと、しみじみ幸せに思えてくる。不思議かな、辛かった日々であればあるほど、思い出す時に幸せな気分になる。なぜだろうか。
そんな思いに捉われて、ふと携帯電話を拾い上げた私は、デリヘルでも呼ぼうかと思い、アドレス帳を開いた。お気に入りの子が脳裏に浮かんでくる。
ここで思い留まった。そうだ、先日誓ったばかりじゃないか。もう風俗店を利用するのは辞めようと。昔はよくソープに行ったり、デリヘルを呼んだりしていたけれども、もうしない。そういう店は利用しないと決めていた。
長い日記になった。ゆっくり読んでもらえばいいし、わかりにくいところや、興味のないところは飛ばしてもたぶん理解できる。
今回、昔のことを振り返ることができてよかった。書いている最中、じんわりとした幸せが込み上げてきた。この幸運に感謝したい。
(追伸)
上で挙げたN君だが、半年前に話をする機会があった。今でも彼は、どうにか転職ができないか模索しているらしかった。裏技を使おうかとも言っていた。さすがにここでは言えないが。
N君の転職活動が成功する未来を祈っている。彼は独身だから、私よりは選ぶ会社の自由が利くだろう。彼の多幸を願って日記の結びとする。