はてなキーワード: 理学とは
問い合わせは、こちらに。
それから、今は、8年が経ちました。
高校は普通科全日制の、日本で高校と言えば15歳から18歳が通うと想像されるようなところに通いました。
しかし、普通科の高校では、理系のクラスで、優秀な成績を修めて卒業しました。
しかも、管理栄養士養成施設に指定されている学科をもつ大学に、指定校推薦で合格し、進学しました。
2010年4月に、その管理栄養士養成施設の学科に入学し、今は4年生をしています。
薬による、手の震え、のどの渇き、足がむずむずして歩き回りたくなるなどの苦しみも持ちながらも、授業は順調に受けました。
調理学や、公衆衛生学、臨床栄養学など、とても面白く、大好きな授業ばかりで、学ぶことは幸せでした。
また、小学生の時から、給食が大好きな子供で、10歳のころには栄養士を志していました。
統合失調症を患ったとき、栄養士になるのは無理だろうと、家族の全員が思いましたが、私はあきらめませんでした。
高校も、栄養士になりたい、管理栄養士養成施設に進学したいという気持ちで、無理に無理を重ね、頑張って卒業しました。
実際に管理栄養士養成施設の大学の学科に入っても、苦しかったり辛くても、頑張って授業を履修しました。
そして、ある壁にぶつかりました。
管理栄養士になるためには、小学校や事業所、福祉施設や病院などで、臨地実習というものをしなければなりません。
私は、心療内科に通い、処方された薬を、かかりつけの医師の指示通り服薬しています。
病状は、安定しています。
それなのに、臨地実習というものは、大学の教職員が頼みに行って受け入れてくれた場所に行くのに、統合失調症であることを明かして探すと、断られるというのです。
かかりつけの医師にも、大学を出た後は、障害者雇用枠で働くことを勧められています。
障害者手帳の3級を持っていて、通学に使う交通機関を安くしてもらったり、映画で割引を受けることをしていて、うまく使っています。
仕事も障害者手帳を利用して障害者雇用枠で入るつもりでいたので、大学にはとある部署に手帳のコピーを預けています。
そうして、大学側は私が統合失調症であることを知っているわけです。
管理栄養士養成施設の卒業のためには、臨地実習を複数受けることが必要でした。
臨地実習の担当の先生には、統合失調症を隠して実習先を紹介していただけないかと頼みましたが、信用問題だからできないと言われました。
養成施設と、実習先には、頼みごとをことわれない関係が必要なのです。
教職員の方々が、大変な苦労をして、在籍する学生の人数、受け入れてくれる場所を開拓しています。
トラブルがあると、その次から断られたり、人数を減らされたりします。
本来は、実習先には受け入れ義務はありません。
できれば断りたいのが現状です。
そんな私は、臨地実習の単位が取れないまま、実習のめどがたたないまま、4年生も終わろうとしています。
4年生の年度末で、私は今の大学を退学するつもりです。
必修が取れないので、卒業はできません。
もし、統合失調症を患う高校生で、管理栄養士になりたい人がいたら、病気を隠して通うことを勧めます。
大学側が知っている場合、病名を明かして実習先を探すので、まず見つかりません。
隠し通して、授業を履修してください。
私は、小学生の頃の夢が叶いませんでした。
給食が大好きで、給食を作る人になりたくて、管理栄養士を目指してずっと頑張ってきたつもりです。
病気の壁には、勝てませんでした。
大学の先生に相談した時は、「気合い入れて病気治してきなさい」などと言われました。
現在の医学では、統合失調症は、薬で脳を眠らせ、ドーパミンが暴走しないように抑えて、抑えられすぎたせいでパーキンソン病にもなるので抗パ剤も飲んで、何とかやり過ごすだけです。
完治することは、ありません。
これまでの8年間、私は本当に頑張ったと思います。
もう、無理はせず、栄養関連の仕事はあきらめ、ほかの仕事に就きます。
それなのに、夢をあきらめることになり、辛い気持ちです。
これからは、障害者雇用で仕事を探して就き、奨学金を返済していくつもりです。
こんばんは、前回統合失調症で夢をあきらめたと書いた石田サナです。
ブックマークコメント、ツイッターなどの、皆様の反響を、一つ一つ読ませていただきました。
ずっと栄養士を、目指して十年以上、そのことだけを心に思い描いて、生きてきました。
しかし、生きている中で、統合失調症や、躁うつ、てんかんなど、とても多くの病気が誤解されていることを知りました。
私ひとりには、何もできませんが、もしこのはてな匿名ダイアリーをみて、何か私に協力しようと思ってくれたなら、その誤解を解くお手伝いをしてください。
私は、もう、栄養士をあきらめ、就職活動し、働いて奨学金を返します。
4年間、片道2時間の通学を実家からして、卒業要件単位のほとんどを取れた私には、きっと働くこともできます。
そして、世界は、美しいです。
ほかの生き物、動物や植物を食べられ、生きていけることにも、感謝します。
生きていたら、確かに辛いことも苦しいこともあります。
しかし、生きてさえいれば、それ以上の幸せなことが、必ずあります。
どうか、自殺も、自傷もせず、自分の体を大切にして、生きて下さい。
努力が必ず報われるわけではありませんけれど、何も身につかないってことは、絶対にありません。
高校は、面倒みのいい私立で、全日制普通科に行きました。トータルで四年通って卒業しました。
@kihara_hfpdd 本人です。入試に面接はありませんでした。入学してすぐ、新入生全員で主要4科目の筆記試験をしたら、学年でトップ20人以内でした。つまりは、学力が十分あったから、入学はできました。
@kihara_hfpdd きはらさんから、なにか質問があれば、このアカウントにツイートいただければ、答えます。石田
@kihara_hfpdd 実習が、必修科目なんです。しかし、病気を隠して頼むことはできません。そして、病気を告げると、断られるそうです。
@kihara_hfpdd 留年です。来年度受けれる場所を必ず探してくるといわれました。その間在学するように。 (注意大学の対応についてどうか?という返答)
もう、ほとんど卒業要件単位取っちゃったから、留年しても、受ける授業ないんだよね。
@kihara_hfpdd しかし、私は、退学するつもりです。四年超えたら、奨学金がでなくなったり、返済を求められるでしょうから。
@kihara_hfpdd でも兄弟がいるんですよね。妹か弟かは、ここでは伏せますが、そっちの学費もかかるので、早く働いて楽させてあげたいんです。
@kihara_hfpdd 私は、高校生のとき、とても成績が良かったので、奨学金が通りましたが、下の子は、めちゃくちゃ成績悪くて、まず奨学金を断られる成績です。でも、姉としては、望むなら進学させてあげたいんです。
@kihara_hfpdd バイトで、年間100万円以上稼げるでしょうか。留年すると、結構な学費を、納入します。下の子も、進学ですし、下の子は奨学金制度使えそうにはないし。
@kihara_hfpdd とりあえずは、まだ大学に四年生として在学していて、まだ退学願いは出していません。もう少し学校と相談して、みると、いいかもしれませんね。
@kihara_hfpdd 仕事に就くこと自体は、できそうな健康状態なんです。ちゃんと通院して、服薬すれば、なんとかなりそうです。
@nohohondo 大学が悪いとは、あまり思っていないですね。私が統合失調症なのに、学力入試に受かったからと、面接してない大学入ったのが悪いんですよ。
@nohohondo でも、入試は、学力で一定以上勉強ができれば、入学させてしまうではないですか。私も、大学入ったら、学年でトップ20人以内でしたから。管理栄養士として、不適格でも、勉強できれば、合格なので。
以上、コピペです。
実話です。
学力があったため、管理栄養士養成施設の大学に合格して入学してしまいました。
統合失調症だったのに。
だれか、これをもとに、二次創作をしてください。
原案、石田サナ、とクレジットを入れれば、自由に使ってくれてかまいません。
妹か弟を主人公として、「統合失調症の姉」という話でもかまいません。
まだ、大学4年生です。
ただ、3年のときも、実習先は来年度と、先生に言われ、信じていたら、4年になっても、いけませんでした。
そのため、管理栄養士の夢をあきらめるつもりです。
ここまで、読んでいただき、ありがとうございます。
それから、今は、8年が経ちました。
高校は普通科全日制の、日本で高校と言えば15歳から18歳が通うと想像されるようなところに通いました。
しかし、普通科の高校では、理系のクラスで、優秀な成績を修めて卒業しました。
しかも、管理栄養士養成施設に指定されている学科をもつ大学に、指定校推薦で合格し、進学しました。
2010年4月に、その管理栄養士養成施設の学科に入学し、今は4年生をしています。
薬による、手の震え、のどの渇き、足がむずむずして歩き回りたくなるなどの苦しみも持ちながらも、授業は順調に受けました。
調理学や、公衆衛生学、臨床栄養学など、とても面白く、大好きな授業ばかりで、学ぶことは幸せでした。
また、小学生の時から、給食が大好きな子供で、10歳のころには栄養士を志していました。
統合失調症を患ったとき、栄養士になるのは無理だろうと、家族の全員が思いましたが、私はあきらめませんでした。
高校も、栄養士になりたい、管理栄養士養成施設に進学したいという気持ちで、無理に無理を重ね、頑張って卒業しました。
実際に管理栄養士養成施設の大学の学科に入っても、苦しかったり辛くても、頑張って授業を履修しました。
そして、ある壁にぶつかりました。
管理栄養士になるためには、小学校や事業所、福祉施設や病院などで、臨地実習というものをしなければなりません。
私は、心療内科に通い、処方された薬を、かかりつけの医師の指示通り服薬しています。
病状は、安定しています。
それなのに、臨地実習というものは、大学の教職員が頼みに行って受け入れてくれた場所に行くのに、統合失調症であることを明かして探すと、断られるというのです。
かかりつけの医師にも、大学を出た後は、障害者雇用枠で働くことを勧められています。
障害者手帳の3級を持っていて、通学に使う交通機関を安くしてもらったり、映画で割引を受けることをしていて、うまく使っています。
仕事も障害者手帳を利用して障害者雇用枠で入るつもりでいたので、大学にはとある部署に手帳のコピーを預けています。
そうして、大学側は私が統合失調症であることを知っているわけです。
管理栄養士養成施設の卒業のためには、臨地実習を複数受けることが必要でした。
臨地実習の担当の先生には、統合失調症を隠して実習先を紹介していただけないかと頼みましたが、信用問題だからできないと言われました。
養成施設と、実習先には、頼みごとをことわれない関係が必要なのです。
教職員の方々が、大変な苦労をして、在籍する学生の人数、受け入れてくれる場所を開拓しています。
トラブルがあると、その次から断られたり、人数を減らされたりします。
本来は、実習先には受け入れ義務はありません。
できれば断りたいのが現状です。
そんな私は、臨地実習の単位が取れないまま、実習のめどがたたないまま、4年生も終わろうとしています。
4年生の年度末で、私は今の大学を退学するつもりです。
必修が取れないので、卒業はできません。
もし、統合失調症を患う高校生で、管理栄養士になりたい人がいたら、病気を隠して通うことを勧めます。
大学側が知っている場合、病名を明かして実習先を探すので、まず見つかりません。
隠し通して、授業を履修してください。
私は、小学生の頃の夢が叶いませんでした。
給食が大好きで、給食を作る人になりたくて、管理栄養士を目指してずっと頑張ってきたつもりです。
病気の壁には、勝てませんでした。
大学の先生に相談した時は、「気合い入れて病気治してきなさい」などと言われました。
現在の医学では、統合失調症は、薬で脳を眠らせ、ドーパミンが暴走しないように抑えて、抑えられすぎたせいでパーキンソン病にもなるので抗パ剤も飲んで、何とかやり過ごすだけです。
完治することは、ありません。
これまでの8年間、私は本当に頑張ったと思います。
もう、無理はせず、栄養関連の仕事はあきらめ、ほかの仕事に就きます。
それなのに、夢をあきらめることになり、辛い気持ちです。
理学系はまた別なんでしょうね。
データの比較はやたらめったらやればいいというのではないことくらい大学で勉強しましたよね。
単純に東大に入って真面目にやってりゃ落ちることないだろ、って。
理学系だが、勉強なんて過去問ちょっとやったに過ぎないけども。皆そんなもん。
どこの学部にも「内部進学」なんていう制度自体はないと思うけども?
300時間とか、別途「受験勉強」なんてしなくても別に普段からやってりゃ必要ない。
受験の時に外部からっぽい人たちが12月くらいから勉強してるとか言ってて、
内部でもそういうの居るのな。ビビるな。
無事に大学院が第1志望に受かったので、今後受ける人のために記録を残しておく。
・シス創の特徴
科目が論理(数学)・英語・小論文・面接の4つのみで、勉強を要するのは事実上論理と英語のみ。英語はTOEFL ITPを当日受験かiBT提出(2014より)だが、iBT提出者は受験者122人のうち2人だけだった模様。
配点は順に300/150/150/200と言われている。
従来、科目数が少なく受けやすいことから他研究科の滑り止め的な扱いで全体倍率が2倍以上だったが理学系研究科との併願は不可能になったからか、倍率が大きく下がり1.5倍程度になっている。
・勉強開始時期
私は3月末より開始。落ちたくなかったし、他専攻を受ける都合上早めに対策しておきたかったため。
・科目別対策
【論理】
論理という名の数学。問題を見ればわかるが、パズルのような問題が多い。20問中15問を解く形式。
H23まではパズルが多く、H24,25は比較的大学数学が多かったが、H26で戻った。
事実上この科目が合否を分けるが、勉強しにくいことこの上ない。
基本的には大学1,2年レベルの数学(微積、微分方程式、線形代数、統計あたり)、公務員試験の数的処理・判断推理、確率のあたりをやるくらいか。
合格ラインはH22までは10/15くらいといわれているが、実際はもっと低いだろう。
H24は不明なれど、H25は4完合格を確認しているほか、合格者平均が7/15らしいので大体同じくらい。
H26は形式こそH23以前に類似しているが、問題の難易度が上昇していることもあり、合格者平均はH25より少し上か、同じくらいと思われる。
私は7~9くらい。
H23は問題が余りに簡単なので、参考にならない。
志望する研究室の人気が高いようなら8/15はほしいところ。
落ち着いて解けば割と行けるのだが、何より時間がなく、あせる。
【英語】
TOEFL ITPで550とれば大体大丈夫。最低でも520はほしい。
圧縮率が高く、差がつかないとも言われるが理系は英語が出来ない人が多い(シス創ABはしんふりの点も低い)ので、550とれば多少は有利になろう。
論理もさほどやることがないので、英語にそれなりに力を入れてもいいだろう。特に文法に関してはちゃんと勉強すれば8割は行ける。
リスニングは市販の教材だと遅いので1.5倍速くらいにして練習しましょう。
ただリスニングはどうせ音質が悪くて聞き取れないので文法と長文中心でやってもいいかも。
iBTは難しいのでITP受ければいいと思います。
【小論文】
対策のしようがない…んですが、周りを見ると「時間が足りなかった」との声があったので文章を読むことに慣れていないときついかも。私は時間が結構余った。
【面接】
志望動機はしっかり考えましょう。
10分しかないので大したことは聞かれませんが、私のような転向組は志望動機を主に聞かれました。
このくらいかな。
だけど、理学系や、工学系でも、大学院なんて全く意味ない、って人が居るのも事実ね?
元増田がそう言ってるでしょ?
ええと、元増田のどこにそんなこと書いてある?
当たり前でしょ?工学系以外の修士卒なんてそれこそ全く意味が無いって事が多いんだから。
だから、別に修士での全てを批判してるわけじゃないでしょ?工学系で、その方向に進んで研究をそのままいかしてる人はいくらでもいる。
だけど、理学系や、工学系でも、大学院なんて全く意味ない、って人が居るのも事実ね?
元増田がそう言ってるでしょ?
そういうののはなししてるんでしょ?全部が全部なんて言ってないじゃん?
何をはなししてるの?
そうやってさ、批判するの前提で、まともに読まずに簡単に批判できそうなものだけひっぱてくるからそうやって赤っ恥かくんだよ。
人生でこれほど悩んだこともなかったので、今日か明日に心療内科を受診しようと思う。その前にできるだけ頭の中を整理して置きたいと思い、増田にお邪魔することにした。
詳しいことに移る前に、自分のスペックを特定もされずかつ説明に必要と思われるくらいの範囲で晒しておく。
所属しているのは某旧帝大の理学系の研究室。M1。男。彼女いる歴四捨五入して10年。
はいはい高学歴で彼女持ちとかリア充氏ねやというツッコミは承知の上だがまあ説明に(多分)必要なんだ、容赦してくれ。
とりあえず目下悩んでいることのひとつは周りと自分を比べた時の劣等感か。当たり前ながら先輩方はとても優秀な人たちで、どのように優秀かというと人の120%の努力をもって200%の結果を出すような人たちだ。自分はそんなに優秀ではなく、努力もできるタイプではない。そのせいで教授からもしばしば「君はいつも中途半端だなあ」「研究に向いてないんじゃない?」などと言われる始末。というか一番辛いのが教授からそういった台詞を言われることなのだけど。
悩んでいることのふたつめは将来の進路。自分は学部までは旧帝ではない国立大にいて、今の大学には院入試で外部から入ってきた。なぜ入ったかと言えばもちろんその分野の研究がやりたかったからで、入る当初はドクターまで行く気であった。しかしながら上で言ったような劣等感の他に、このまま研究の道にいるのは将来的にどうなのだという不安・疑問が湧いてきてしまった。
研究職というのは地道に実験していれば必ず飯が食えるという職業でもない。博士まで行ってもいわゆる高学歴ワープアになってしまうという確率はそう低くない。それでもがむしゃらに突っ込んでいけばまあ飯を食うくらいはできるようになるの「かも」しれないが、正直かなり不安定なのではと思う。
つまり安定のためにも、修士で就職することも現在考えている。というのはやはり早く自分で稼げるようになりたいのだ。経済的基盤が欲しいのだ。スペックに書いたようにもう付き合い始めてから久しい。そろそろ結婚したいと思ってる。
しかし、今研究している内容は理学ということもありおそらくほとんど就活に有利なものではなく、それ以外の武器が自分に用意できるかというとどうだかなあとまあ就活生ならほとんどの人が悩んでいるだろうことも悩んでいる。
そして悩んでいることのみっつめ、というか多分これが最も本質的で根が深い問題なんだけど。自分の怠け気質である。研究したいだの就職したいだの結婚したいだのとつらつらと書いてきたことはそれぞれ自分の本心だが、実のところ「あまり働きたくない」と常日頃考えている自分もいる。
できれば仕事は9時5時の土日祝休みが良い。あと有休などで固まった休みも欲しい。
などと、自分自身ですら「甘えるなよこのゆとりが」と思うほど甘えた考えを持っている。かといって仕事のないニートをやりたいかというとそれもまた違い、社会の歯車のうちのあまり使われてないであろう歯車になってゆっくり回っているくらいが希望なのだ。早くベーシックインカム実現しないかな。
悩んでいることはおおまかにこんな感じだと思う。自分の言葉として書き下したことで自分が何にどう悩んでいるかは少し整理できた気がする。診療から戻ってきて何か変わったことがあればその時は続きを書こうと思う。
京都大学の地理学教室や大阪市大の研究会に行ったら分かると思うけど
海洋、サンゴ礁研究とかボーリング調査とか地震学でもない限り関西での地理学は“文系”扱いなのだ。
関東圏では“理系”と呼び、関西圏ではなぜか“文系”と呼ばれる。
地理学って難しい。
代表的なのが東京都立大学、今は首都大学東京だったか?、では都市環境学部といった具合に、“理系”の中の一分野として捉えられてる。
関東圏では理学研究の一分野である地理学が、関西では人文系と自然系に分かれてて、人文系は余裕の文系、自然系は災害地理などを取り扱うから一応形としては理系だけど、
立命館大学の地理学教室なんかに行くと、大抵人文系寄りなのは、グラフとか地図マップが形式的なものでしかなくて、多くは先行研究を引用した文系寄りの研究報告が散見されるためだったりする。また首都大のゼミなんかに行くと東京海洋大とかでやってるようなGISを用いた災害報告書で専門用語ばかりで、正直分かる人だけ分かればいいみたいな人がやってる。
東日本震災の時の東京大学の地震学者の説明を聞いて、全く訳分からなかったでしょ?しかも、予想が殆ど外れてたし、信用できないでしょ。ああいう人らっていうのは仲間内でわいわいやるのが好きなんだよね。
一方、文系というと、最近理系に寄りかかり気味の地図学専門の神戸大は論外として、ここ10年くらい?西成区あいりん地区を調査研究するといった労働地理、社会地理学、経済地理学といった、人文主義地理学に傾倒した研究を大いにやってる大阪市大、ここでやってる発表の殆どは関東圏でやられてる理系寄りの報告じゃなくて文系寄りの報告。
噛み砕いて言うと、理系のは絵を見てグラフを見てこれは凄い!素人には分からんでしょ、ふふん!だけど、文系のは用語一つを取っても丁寧に解説してくれるし、なるほど理解できるまで説明したがる。でも、その殆どが脱線するんだよな、余談だけど。そういう意味では理系の方が起承転結がしっかりしてて、文系は研究そっちのけの印象が限りなく高い。
だけど、地理学生からしたら研究研究ばかりの関東圏よりも鉄オタが多い関西圏の方が魅力的に感じる事が多いんじゃないかな。
ギャップの差よ。
地理学って関西圏の方がリアルの人の生活に直結した研究がアホ程多いのが特徴的。逆に関東圏は非実在人物を含む人間以外の生物だとか災害だとか環境とかをテーマにしてる分専門性が高い代わりに全然面白さがない。本当に分かる人だけが分かるってのが関東。
関東の学会は無駄に格式だけが高くて奇をてらった質問すら出来ないけど、関西では主催者が寛大だから学会どころか打ち上げ二次会といつまでも愉快な気分になる。
関東の大学で講師してた人が関西に来るとその無礼講な所を気に入って住み着くという話を聞いたことがあるけど、地理学の先生は関東よりも関西の方がノリが良くて面白い先生が多い。
物流某社の筆記で出たフェルミ推定とかいう奴だけど、数字に弱いからあんまり巧く書けなかったな。
フェルミって、理系の専門分野だろ?文系は本とかしっかり読み込んでないとヤバいし読み込んでても分からん事があるよ。
言換えれば文系は理学的数学的問題を解く力を要さない。ま、必要ないからさ。
当り前だ、文系はそういった数的根拠に基づく実証実験を放棄してるんだから、授業カリキュラムからも余裕の除外。
大学から、あるいは高校・中学入試から数学的な計算問題に慣れ親しんでいない文系学生にしてみたら、一般常識ほど
一般的でないと感じる事が多いよね。事実、ニュートン算とか鶴亀算っていうのは文系コースでは絶対習わないものですから。
こういう矛盾があるのにも関わらず、企業っていうのはこんな、文系にしてみれば難解な問題が一般常識として出題されるのですから
如何ともし難いわけですよ。
じゃあ何?スイカの種っていうのは、フェルミ推定っていうのは理系向けかというと、要は考え方なんだろうね。
でも、それは果たして正解なんだろうかしら?
数字的な解答が正解なら、仮に文系的に根拠立てて「・・・と仮定するとスイカの種の数は〇〇だ」と結論付けても不正解という可能性だってあるわけで。
要はフェルミ推定が出ると、こちとらお手上げ状態なんですわ。
選んだコースが文系だっただけで、理系問題が解けないだなんてあんまりですわ。
http://d.hatena.ne.jp/nowokay/20130322#1363969460
以下の記述のまとめ:
お前の言っているソフトウェア工学は今のソフトウェア工学じゃねえよ.
端的に言うとそんだけ.
で,本題.
まず,書いてる内容が古すぎて救いがたい.iPS細胞の研究がノーベル賞取った現状で,「実験材料に受精卵を使う万能細胞の研究なんて許されませんよ!」と主張されても,その何だ,困る,とかそういうの.
1999年、なにがあったかというと、XPエクストリーム・プログラミング入門という本が発行されたのです。リンク先は2版ですが、日本語版でも初版は2000年12月になっています。
で,何?2000年以降ソフトウェア工学が何も進んでないと主張したいの?
って最初に書いてあんのに,そこから崩れて何も出てきてないって主張はどっから出てきたの?自分が知らないことが分かってるのにドヤ顔で提言とか大丈夫か?
しかし、結局統一設計手法は完成せず、UMLだけが残りました。実際に使われているのはその一部です。CORBAも普及せず、WebプロトコルにあわせてSOAPが出てきたものの、結局単純なRESTが定着しました。XMLはいまは毛嫌いされています。大成功したはずのオブジェクト指向も、Webアプリではうまく適用できませんでした。
だから何だ.提案されても使いにくかったり,状況自体が変化したら無用になるに決まってる.まさか「ソフトウェア工学分野で提案された手法はどれだけ開発環境が変わっても生き延びていなければならない」とかいう寝言じみた主張でもしたいのか?言語に流行廃りがあるように,手法にも流行廃りはあるに決まってるだろ.
あとSOAPとXMLに関しては,その衰退過程自体がよくある話すぎて話にならん.一番最初に厳格な重量級の様式が定められて,それをベースに運用レベルを考慮した軽量級の様式が定義されて駆動するってのはよくある話.言い換えると,学術から出てきた理論的に正しい手法が,産業界で必要なところだけつまみ食いされる形で運用されるとか,サンプルは死ぬほどそこらじゅうに転がってねえか?
ああ,CORBAはまあ,うん,そのなんだ.アレはフォローできない.
実際のところ,UMLが残っただけで十分じゃねえの?最初に提案された時の理念さえブレてなければ,つまみ食いしたモノがはやってても提案者的には本望だろ.
今はCMMIだ.CMMは2000年にCMMIに統合されてる.今更XPの本出してくるところといい,真面目に2000年より前で知識止まってんだな.
はぁ?動的型付言語が普及したらなんでソフトウェア工学と離れんのよ?静的型付言語で使えて,動的型付で使えなくなる研究分野なんぞ,完全にソースコードに寄り添った研究だけじゃねえか.
「この手法はC言語を対象としている」って書いてある研究は他の全ての言語には一切適用できないと主張してんのと一緒だ.はじめてのCあたりからやり直せ.
ここで、やはりCMMの失敗がソフトウェア工学にとっての痛手だったように見えます。
もちろん、プロセスを規定することが難しいということは当時からも言われていました。それであるから、CMMはプロセスそのものを規定するのではなく、プロセスの規定方法を規定するというメタプロセスになっていたのです。
そして、すべての組織で同じプロセスを採用することはできないということから、5段階のレベルを設けました。また、プロセスは変化し続けなければいけないということから、CMM成熟度レベル5では「最適化している」という成熟度になっていました。
これはなかなかいいかもしれないということで、期待は大きかったと思います。
でも、とにかく運用が大変だとか、CMM成熟度レベル5でも品質がいいわけじゃないとか、そういう話がきこえてくるようになりました。
まず失敗を定義しろ.で,失敗したってんなら,CMMIで未だに新たな認定がなされてる(http://cmmiinstitute.com/assets/presentations/2012SepCMMI.pdf)理由を説明しろ.
で,運用が大変?当たり前だ.品質確保すんのに運用が楽とかあり得んだろ.従業員に好きにやらせてもアウトプットが高品質ならそもそもCMMIなんぞ必要無い.順序が逆だ.「CMM成熟度レベル5でも品質がいいわけじゃない」ってのも当然だ.アレは組織の成熟度を評価する指標であって,中で働く人間の能力を評価してるわけじゃない.というか流動すんのに評価なんぞできねえけど.
そもそも,CMMIレベル5ってのはおおむね高品質なものが出てくるだけで,人間が関わっている以上ある程度のばらつきは存在する.つーかさー,CMMIレベル5なら必ず高品質のモノが出てくるとか思ってんの?まさかまだ銀の弾丸の存在を信じてんの?「ISO9001に準拠してればリコールなんて発生しない!」と思い込むくらい残念すぎねえか,その思考回路.
ああ,「CMMI」じゃなくて本気で「CMM」の話をしてるんなら申し訳ない.もう無いんだから,CMMの話を最近全く聞かないのは当然で,勘違いしても仕方ない.悪いもしくは古いのはアンタの頭だ.
もともとソフトウェア工学に対しては「がっこーで現場しらない人が研究してる手法なんて使えない」のような声があったのですが、XPやアジャイルによって「現場から生まれた手法のほうが使えるよねー」というのが決定的になりました。
前半は正しい.ソフトウェア工学の最初期からずっとその手の意見はあって,未だに言われてる.が,後半は話にならん.
真面目に聞くんだけど,アジャイルソフトウェア開発宣言に名前が入ってる17人のうち,何人知ってる?何人が開発寄りで,何人が研究寄りか分かる?まさかKent Beck1人を見て「アジャイルは現場から!」とか寝言垂れて無いよな?そもそもKent Beckはコンピュータサイエンスで博士号持ってるし,開発寄りと主張していいのかどうかすら微妙なんだけど.
あとアジャイルも突発的に出てきたわけじゃなくて,プロトタイピングとかあの辺(とそれ以前)からの流れがあると思うんだけどなあ.
ソフトウェア工学が何を失敗しているかというと、その学問自体の認知度が低すぎることです。
ソフトウェア工学がどのような問題を扱う学問かが知られていない。どのような問題を扱う学問か知られていないので、その問題に直面している人がソフトウェア工学の成果を積極的には利用できない。
問題に直面してる人がソフトウェア工学の成果を積極的に利用できないうんぬんについては,最近の国際会議でもその辺を扱った研究が出てきてたりする.ICSE2012のDistingished paperのうちの1本がそんなん.Eclipseの検索ツール使わずに,テキストエディタにコピペしてCtrl+F使ってる人の話とか出てきてた覚えが.
ただ,ソフトウェア工学の認知度なんぞどうでもいいと思うんだけどなあ,別に.そっから出てきたモノが使われさえしてりゃあ.ソフトウェア工学研究の成果が,それと分からずに使われてるんならそれ以上に望むべきモノは無いだろうに.「これがソフトウェア工学様の研究成果でござーい」と大上段に振りかぶって,「ありがたや」の言葉と共に使われることを望んでる研究者なんぞいねえだろ.
就職活動で「半年でプログラムは覚えれるし専門は必要ない」のようなことを言われるという話があります。たしかにアルゴリズムなど実装技術の研究をしていた人をSIの開発現場で生かすのは難しいと思います。でも、ソフトウェア工学の専門知識は、半年で覚えれるものではないし、SIでの開発現場に必要になるはずです。
うん,そうですね.だがそれを学術側を知ろうともしてない人間が言うな.
ソフトウェア開発がある限り、ソフトウェア工学は必要なので、XP・アジャイルを織り込んで再構築して、認知度を高めていってほしいなーと思います。再構築とかは他力本願になってしまうけど。
ソフトウェア工学を再構築しよう,という動きとしては http://semat.org/ あたりがあるのでそっち参照.
あとさー,そもそも論として,ソフトウェア工学の研究内容を「現場」と「学術」に2分することが不可能だって分かってる?工学ってそういうもんだろ?その2分は「工学」と「理学」というレベルでは可能なのであって,既に工学にカテゴライズされてるソフトウェア工学を分けるのは不可能だ.それくらいは語の定義レベルの話なんで,分かっててくれ,頼む.
まあ暇ならトップ会議であるところのICSEのプログラム(https://files.ifi.uzh.ch/icseweb/fileadmin/downloads/ICSE2012_conference_program.pdf)でも眺めてみて,ソフトウェア工学の定義について悩んでみるのもいいかと思います.
実際のところトピックは割と流動的.最近はOSS周りが流行.gitのおかげで開発者の行動とか取りやすくなってる関係もあって.
つまりさー,なんでか知らんけど,この人の頭ん中では「ソフトウェア工学は静的型付言語を利用したウォーターフォール型開発でしか使えない」てことになってんだよな.
※「全部が全部そうじゃないが」「ごく一部のことではあるが」等の文言を逐一入れるのは面倒くさいのと冗長になるのとで入れてないだけです。断定調の方が論旨がはっきりするからです。
知っている人からすれば当たり前のことなんですが、「大学院」において「学校名」というのはその院生のレベルを知るためには全く意味をなしません。東大の大学院?学士の資格等必要だろうけど、入試なんてザルです。実際に問題を見たことありますか?普通に勉強した人なら通ります。実質定員割れ(=合格者数が定員より多い)もあります。入試問題が基本的に研究科別になっていることが一つの要因だとは思います。
この「大学院で学校名を基準に資質を判断するのは無意味」という事実、企業の人事の方もほとんど知らないんですよね。「東京大学大学院、修士2年の○○です」ってだけで、「おー、東大生かー」って思っちゃう。確かに「東大生」なんでしょうけど、東大大学院の学生に「東大生」とは名乗って欲しくないですし、一般的にそういう認識を持って欲しくないですね。
なぜか。
そう、「ロンダ」が横行しているからです。ことさら「東大生」を強調するような東大の院生ほど、いわゆる「ロンダ」の確率が非常に高い印象です。
東大の大学院に入り最終学歴をそこにすることで、「東大卒です」と主張する(正確には「修了」だが)。在学中は「東大生」を誇り高そうに周囲に流布する。誰でも入れるような大学(学部)から、誰でも入れる東大院の研究科(研究室)に入って、東大学部生のレポート程度の修論を書いて修了し、自尊心を満たす。そんな人に「東大生」を名乗って欲しくないです。
ロンダは知っている人が見れば(現状、少ないと言わざるを得ないが)すぐにバレますし、恥ずかしいは自分だと思うんですが、世の中、医者じゃない「医学博士」が医者みたいに思われている現状もありますので、実際は「東大生」「東大卒」で通ってしまうのでしょうけれども。
現代日本において、未だに「学校名」にこだわっているの時点で苦笑してしまうのですが、それは置いておきます。そのためか、今は嘘か誠か、中学高校の学歴を見て人物を判断されることもあるようですね。いわゆる「地頭」というやつだと聞いています。この基準も確かなものではないでしょうけれど(10年も経てばその人は変わるでしょう)、「ロンダ」を見抜くためにはあってもおかしくないかなとは思います。
話が逸れました。繰り返します。「大学院」は「研究室」に所属するものであって、そこに「学校名」は関係ありません(専門職大学院等除く)。「たまたま」その研究室がその大学院にあった、というだけのことです。確かに東大・京大・東工大等にはレベルの高い研究室が存在する「確率」は高いですが、一般論として、「東大」という名前が神聖視されすぎです。
「ロンダ」の人たち(表面的にそういう経歴の人たち)全てを貶す訳ではありませんが、一部の「ロンダ」組は本当に徹底しています。絶対に学部の名前を自ら進んで言いません。自己紹介でも言いません。聞くとものすごく嫌な顔をされます。笑ってしまうぐらいに。
彼(彼女)らは何のために大学院に来たのでしょう。「東大卒」の肩書きを獲得し、就職やこれからの人生に有利になればいい、と思っているのでしょうか。真剣に研究をしたくて進学してきた他の学生に対して失礼ではないでしょうか。もちろん同様のことは学部についても言えますが、学部は「入学試験」が適切なフィルタになっているため、そのような「肩書き」目的の進学でもそれが目的的に働いていると思います。学部は「勉強」をする(受動的)場である側面が大きいのも、「肩書き」目的で入ってきても容認される理由の一つでしょう。
一方、(東大の)大学院は前述のように入学は容易です。そして一度入ってしまえば、研究科毎の違いはあれども、修了それ自体は最低ラインを超えることはそこまで難しいことではありません。大学院の責務の一つである、「研究」らしい研究が行われないまま、「学歴」のみを取得して修了することができます。
研究科別では、理学系・工学系・情報理工学系にはさすがにこのような例は少ないと思います。しかしそれ以外の研究科では、特に文系と理系を融合したような研究科ではそれはひどい有様です。文系でも理系でも中途半端な人材が集まります。ロンダ目的の学生のいいターゲットです。入試も、文理双方に配慮するので、問題のレベルが下がります。
先生方も授業が学部よりレベルが低くて苦労しているようです。よく聞くのが統計(数学)の話です。バックグラウンドが違いすぎるので、結局、「確率」の話から(極端な話、高校教科書のレベルから)始めないといけません。「多様なバックグラウンドを持った学生による、革新的で斬新な分野の研究」という理想を実現する環境とはほど遠いです。たいてい、研究テーマだけは壮大ですが、その実質は適当に「アンケート」を取って「統計処理」をして「有意差」をむりやりひねり出すという、学部3年生のレポートみたいな修士論文ができ上がります。それでも修了できてしまう。そうしないと、みんな修了できないから。
学部から(中高時代から)しっかりと知識を育み、学部の継続で修士に進み、毎日うんうん唸りながら一生懸命に「研究」をし、ポスター発表やペーパー投稿も積極的に行い、晴れて修論発表会で発表して修士号を得る。こういう「東大生」であった僕(や周囲)にとって、「ロンダ」組には眉をひそめるしかありません。
http://anond.hatelabo.jp/20130220004202
の続き
ここはぼくが今までの経験から進路について思うことをQ&A方式で書いておくね。
もちろんぼくの個人的な意見だから絶対に正しいとは言い切れないけど、結構参考になると思うよ。
少なくとも、単に合格実績を上げたいだけの予備校や進学校の進路指導よりは何倍もいいと自負しているよ(笑)。
A.バイオ系は広い。
対象は野山に出て動物植物を追いかける研究もあれば、研究室で毎日細菌相手に実験ってのもある。
一方、応用研究とは、「基礎研究で得られたものを利用して人類に利益をもたらすための研究」のこと。
応用研究をメインにしているのは、医療系(医学部・保健学部・薬学部・歯学部)・農学系・工学のバイオ系。
基礎研究をやっているのは主に理学部だけど、理学部だけってわけじゃなくて、応用系の学部でもそれに近い研究室はある。
だから基礎は応用系の学部・学科に行っても学ぶことは可能だよ。
また、よく基礎研究を高校の勉強で言うところの「基本」と勘違いしている人がいるけど全然違う!
高校の教科書に出てくる練習問題の基本問題ってのは単に簡単な問題ってこと。
一方、基礎研究とは応用研究に比べて簡単ってわけじゃなくて応用性を持たないってこと。
応用性がある方がおもしろいと思うか、ない方がおもしろいと思うかは人それぞれだからそのあたりは
きちっと考えた方がいいよ。
文句を言ってもそれはきちんと選ばなかった自分が悪いわけだからね。
あと思うのは、最近では「環境」って名の付く学部や学科が結構あるけど、ぼくはそこには行かない方がいいと思う。
18歳人口が減っているのに、大学で学部・学科が増えているのは単純に収入源を確保したいだけなんだ。
だからそういう新設学部に行ってもきちんとしたことを体系立てて勉強するのは難しいし、就職でも企業は判断が
きちんと環境について学びたいなら、工学部や農学部のような100年以上の学問体系を持った学部に入ってそこで
きっちりと勉強すべきだよ。
そしてそういったことができる企業や官庁に入って仕事として環境をよくする方向を目指すべきだと思うよ。
A.医学部以外は基本的には大学4年生になると研究室に配属になってそこで卒業研究をやるよね。
たいていの場合は学生は一人では何もできないから先輩から教わりながら研究をやる。
就職活動時期は3年生の後半~4年生の前半だよ。
高校生の中には「そこそこ以上の大学なら、理系の就職は推薦制度があって特に就職活動をしなくてもあっさりと
有名企業に決まってしまう」と思っている人がいると思うけど、それは主に工学部の電気電子機械系で
バイオ系は基本的に推薦制度がないから自分で探さないといけないんだ。
しかも大卒(学部卒)の場合はバイオの企業の理系職(研究開発職)に就くのはまず無理だから、文系的な職種や
公務員・教員に行く人だけが大学院に進学せずに就職活動をしているね。
一方、バイオの企業の理系職(研究開発職)や国公立の研究所の研究者を目指す人は大学院に進学する。
このときの就職希望者は大学院の最初の2年だけ大学院に行って(修士課程という)、就職していくのが一般的。
このときの就職活動時期は修士1年の10月~修士2年の夏くらいまで。
じゃあ、肝心の就職実績はどうかと言えば、これがかなり厳しい・・・。
バイオ系の企業って主に製薬系と食品系に別れるけど理系職の採用なんて1社あたりせいぜい
15人程度しかないんだ・・。
そのたった15人の採用枠を巡って数千人が応募するわけだからかなりの激戦だよね。
せっかく高校時代に夢を持ってバイオ系に進学したのに6年も経ってから希望が叶わなかったなんてそれはないよね・・。
ほんと厳しい・・・。
じゃあ、希望の就職ができなかった人はどうするかってことなんだけど、人それぞれだよね。
希望じゃない職種で就職する人や無職になる人、仕方なく博士課程まで進学する人。
バイオ系の学部・学科のHPで就職先をきちんと書いていないHPが多いのはこういう理由なんだろうね・・・(汗)。
3年で卒業(修了)できる場合はかなりのやり手であって、+1~2年くらいは修了は遅れることは
当たり前だと思った方がいい。博士課程はきちんとした研究成果を上げないと修了できない制度だから、
博士に上がる前に自分の力量をきちんとわきまえておかないと何年経っても修了できなくて
ドロップアウトってことはよくあるんだ・・・(汗)。で、めでたく修了できても就職先はないことが多い。
研究所に就職できたとしても、ふつうポスドクって身分になるんだけど、そのポスドクになるのはかなり難関で、
なれたとしてもポスドクは2~3年の任期制だからその間にきちんとした研究実績を上げられないと
あっさりクビになってしまうんだ。もちろんそこでクビになったら別の就職先なんて見つけられるわけない!
だって30歳近くになって会社勤めしたことない人を雇いたいって思う会社なんてあるわけないでしょ・・・。
基本的に研究者の世界は芸能界やスポーツ選手の世界だと思った方がいい。
ほんの一握りのできる人だけがのし上がっていけて、他の能力のない人は消されていくんだ・・・。
A.バイオ系の場合、大学院入試(院試)は大学入試と比べるとものすごく簡単。
そのまま同じ研究室で上に上がるだけなら、院試前に1~2ヶ月勉強すればあっさりと受かってしまうものだよ。
同じ研究室にそのまま上がっても入学後の1日の生活は基本的には変わらないよ。
だから、同じ研究室に大学生と大学院生という身分の違う学生が2種類いることになるんだ。
おもしろいでしょ?
別な大学院に行きたい場合は、行きたい研究室の先生と事前にメールとかで連絡を取ってその研究室に挨拶に行こうね。
院試も外部受験だと内部で受けるよりハンディはあるけど、研究室訪問をしたときに何とか院試の情報を先輩から
聞き出して(先生からは聞かない方がいい)、有利に受験を進められるようにしようね。
注意しないといけないのは、大学院には2種類あって『研究大学院』と『専門職大学院』があるんだけど、
バイオ系の学生が行く大学院はふつう研究大学院。研究大学院は「単に研究をのみするところ」なんだ。
一方、専門職大学院とは、最近注目されている法科大学院や会計学大学院のように「特定の専門職に就くために
法科大学院は司法を目指す人を養成するところだし、会計学大学院は会計士を目指す人のために大学院だよね。
よくある勘違いは、研究大学院なのに専門職大学院のような期待をして進学することがあるんだけど、
これは大きな間違いだよね、研究大学院ではいろいろなことは学べないよ!普通は特に資格も取れないよ。
A.悲しいけど、ただの「使いっパシリ」としか思っていない先生が多い。
大学の先生ってのは自分の研究室の研究業績が上がることで、自分の名声もあがるシステムになっているから、
できるだけ多くの学生を研究室に所属させて、その学生にいろいろ研究させたいと思っているんだ。
研究室の基本的な生活って、毎日に朝9~10時くらいから夜11~12時まで実験ってことが多いから、
人を雇おうとしても激務すぎて労働者は寄りつかないし、先生も給料を払わなければならいから、
タダで使える学生に研究をさせて研究室の名声を上げようと考えている先生が多いよ。
先生も安定している職業じゃないから、いい研究成果を出せないとクビになってしまうこともあるからね。
もちろんすべての先生がそういうわけじゃないから、どの先生につくかはきちんと噂などをゲットして考えた方がいいよ。
A.こういう質問が出るのは将来のことをあまり考えていないからだよね。
そういう場合はまず自分がどういうことをしたいのか、あるいはどういうことをしたくないのかを
きちんと考えるようにすることが先決だよ。もちろん、一人で机に向かって考えるだけじゃ答えは出ないから、
いろいろな人と話したり、バイトをして職業について考えてみたり、ネットでいろいろな噂を見て判断してみるのがいいよね。
それでも決められない場合、あるいは同じくらい魅力があると思える場合は、ぼくだったら次のようにするよ。
まず、医療の研究がしたいなら、医療系の学部(医学部・保健学部・歯学部・薬学部)に進む。
どれも難関だけどね。
それ以外のバイオ系の学部では人を対象にした研究は基本的にはできないから、入学後
フラストレーションがたまるだけだよ。もちろん医療系の学部と言ってもいろいろあるし、学部や大学に
よってもやっていることが全然違うから自分のやってみたいことができるような大学・学部を選んでね。
そのための情報集めは怠らないように!!
医療の研究に直接興味がないなくて、バイオ系と電気電子機械系を天秤にかけるなら、
やはり日本は電子立国だからこれらの学科だったら就職に困ることはまずないからね。
学生1人に対して求人企業が10~50社くらいあるから引く手あまただし、この系統だったら
確かに最近は推薦制度でも絶対に採用されるわけではなくなりつつあるけど、それでも普通に就職するよりも
ついでに書くと、機械メーカーへは機械系よりも電気系の方が入りやすいし、
一番悲惨だと思うのは、基礎研究に興味がないのに理学部に進んでしまう人・・・。
別に生物学科に限らず理学部は基礎研究しかしないから、「人の役に立ってこそ研究」と考えている人は
理学部には絶対に行ってはいけない!間違って入ってしまった人は再度大学受験をやり直して応用系の学部に行くか、
大学院で応用に移ろうとする人がいるけど、院試の科目が違いすぎてなかなか受からないし、受かっても
就職では企業は学部時代にどんな勉強をしていたかを大事にするから、かなり不利になってしまうよ。
ぼくの個人的見解としては、基礎研究に興味があっても、学部はとりあえず応用系に進んで、
きちっと技術や資格や免許を取得したうえで、同じ学部にある基礎の研究室に行くか、理学系に進学するのが
いいだろうね。
基礎しかやらない理学部に入ってしまうと技能とか資格・免許は取れないものだから(教員免許以外)、
以上
[20130218追記]
タイトルがよくなかった。大学名をボカすために「高学歴な理系院生」とした次第で、そのすべてには当てはまりません。自分が話した工学系・理学系の修士学生10数人のうち8,9割に危うさを感じただけで、一般性もなにもない。
ブコメを読むと、理系は推薦使うから別にいいじゃん、と書いている方がいますが、最近は推薦でもコミュニケーション力重視を会社側が明言してるところ多いですよ。平気でたくさん落ちます。
自分のとこの会社は推薦でも自由でも受けることはできるけれど、推薦でも最終面接合格合格率は3倍くらい。
あと自分のスタンスについて説明しておく。OBの若手社員としてエントリーする学生を増やすことが目的。せいぜい今後の人事との面接で話すことになる志望動機をつくってもらう練習相手。なので自分の会社にいい後輩が入って欲しいというのもなくはないけれど、後輩にいい就活をして欲しいというののほうが強いかも。よく面倒をみてた後輩たちも就活しているのでかぶっている、かも。
思い込みの見当外れブコメも多いけれど、けっこう手厳しいブコメが多くて反省。
会社説明会で某地方国立大の学生何人かと話して危うさを感じた。たぶん無い内定がまたたくさん現れる。なんとかできるのはいまのうちだけ、かも。
先日、某地方国立大で催された会社の説明会に社員側として参加して学生たちと話をする機会があった。みんな理系で9割くらい修士で9割くらい男。
うちは業界では規模・売上・知名度とも国内トップの会社。もちろん、トップだからいい会社というわけではないけれど、エンジニアの採用も多い会社、とだけ説明しておく。
会社説明会をしてきたといっても自分は人事ではない。うちの会社の方針でエンジニア系の採用は大学のOB/OGが説明会をすることになっている。エントリー後はwebテストがあって、そのあとに人事や事業部の偉い人が面接していくという流れになる。今回は評価や面接はしなくて、あまり知られていない会社のことを説明して、多くの学生にエントリーしてもらうことが目的。
説明会のほかに、お昼を一緒に食べてざっくばらんに話をしたり、個別で相談/面談してきた。自分は12,3人くらいの学生と話をすることができた。そこで感じたのだけれど、大学生の就活けっこう危ない。
このままじゃ内定とれない学生がたくさん出そうと思うので、後輩のためにアドバイスという意味も込めて書いてみる。直接言うのもあれだしブログで書くと名前・会社がばれると面倒だし、学生はネット民多そうだったので匿名ダイアリーで失礼。
とは言っても、きちんとした採用活動の訓練を受けているわけではないので主観的な要素も多分にあると思う。補足や批判などあればお願いしたいし、共感できれば就活している学生に共有していただければ、と思う。
もし内容に、これおれのことじゃん、と思った方、勝手に使ってすみません。就活がんばってください。よければ弊社にエントリーしてください。
この日に話した10数人のうち、8割くらいは人と話すのが不得手そうであった。会話に割り込む。ぼそぼそしゃべる。一方的に話し続ける。下を向いてしゃべる人すらいた。
別に勧誘したり説得したり説法したり商談したり((あとダーラボンのまねをしたり))と高度な話術を求めているわけではない。面接みたいに緊張する場所や雰囲気でもなかったし、噛んだり整理されていなくてもいい。ただ自分のやっていることを話して欲しい。
エンジニアや研究者志望ということなら、多少のコミュ障ぶりは目をつぶれる。話し方よりも内容だよ。ということで、どういう研究しているかであったり、なにか勉強していることがあるかと聞いてみた。けれど、まともな返事が少ない。せいぜいありきたりなサークル活動がんばっていましたレベル。
これだけ会話が下手な人が多いと、日本企業がコミュニケーション力を重視するのもうなづける。
これまでは、技術力よりもコミュニケーション力を重視していて世界の競合と戦えるのかと苦々しく思っていたけれど、もしかしたらこれは正しい戦略なのかもしれない。日本の学生には、人になにかを説明したり相手の質問を理解する力、いわゆるコミュニケーション力が足りない人が多く、たとえ技術力があったとしても発揮できない。((使う側の能力の問題では?という指摘もあるかもしれない。それはその通りで、使う側にそういう能力を持った人が少ないので採用しないと思われる))
一方で、自分の主観的で狭い交友ではあるけれど、欧米の人は議論する能力がある人が多い。初等教育から高等教育までディベートや議論、質疑応答を訓練する機会が多いからかもしれない。その前提があるから欧米の企業ではあえてコミュニケーション力を評価対象として大きく扱わないのではないか。とも考えられる。
社員と学生が1対1か1対2くらいの個別面談では、会社の気になるところがあれば疑問を解消してもらうことと、実際の面接での話のネタにしてもらうくらいのスタンスだったのだけれど、学生からはあまり聞きたいことがないようだったのでこちらから質問していくことが多かった。
「どういう業界を志望しているのか。そのなかでこの業界、この会社を志望している理由は?」といったものと「大学でなにか打ち込んだことは?」((模範解答は「くさび」))というド定番。
「商社も志望してるんだね。もしよかったらその中でもどう考えているか聞かせてもらってもいい?」
「〜商事がいいかな、と思ってます。前に会った社員さんにフィーリング会う人がいて。〜物産はちょっと違うかな、と」
「・・・(それって君の大学のマジキチひとりとあったら君の大学のひとみんなマジキチだと思うようなものだけど、サンプル数大丈夫か)」
「社会のインフラに携わりたくて、電力以外のインフラ志望です」
「なんで電力以外なの?」
「某原発に見学に行ったとき、現場のひとの態度が悪くてこれはないと思って」
「ほかのインフラはそういうことはないの?(なんでわざわざ電力以外とネガティブな言い方をするんだ・・))」
「SIerを志望しているのはどうして?」
「ほかの業界でも社会貢献はしているよね。SIerならではの社会貢献ってなにか考えてる?」
「・・・」
「A社はいい会社だとは思うけれど、ほかの大企業とはなにが違うの?(そもそもA社も東証一部上場の大企業だ・・・)」
「ものづくりがしたいと思っていて、企画から完成まで携われそうだから。」
「ほかの会社ではそういうことはできないの?」
「A社にはその部分ごとの担当・専門家はいないの??部分を担当する人がいないならよほど小さい製品か、相当の少数精鋭かだけれど」
「」
2月という就活の序盤で、業界が定まっていないのは当然だしかまわないのだけれど、先入観だけで判断していて、それを先入観と気付いていないのはけっこう危うい。
そのものずばりな動機なんてなかなかないけれど、論文などで必要になる研究の背景とか目的と同じで、多少の味付けと詭弁はあってもそれなりに筋は通っているものを用意して欲しい。
もしかすると、こういう志望動機を言うのは茶番だ、という指摘もあるかもしれない。それは自分も思う。
けれど、海外と違って経験無し能力不明でも採用され得る日本の新卒採用ではそういうとこでしか差別化できない。((その是非は別問題。解雇規制もあるし会社にとっては良くないと思う))
海外に比べて、日本の新卒市場は圧倒的に学生有利なのでもうちょっとチャンスを生かして欲しい。
会社の説明会で行ったのに、就活の相談と言うよりもアドバイスと練習になってしまったかもしれない
上記でだいたいわかると思うけれど、みんなあまり準備していない。楽天的というか自信過剰。無邪気に内定とれるものと思っているフシがある。先輩の惨状とか知らないのかもしれない。自分は違うとでも思っている?毎年々々、M2がM1に「就活結構大変だから早いうちに準備して手広く受けた方がいいよ」と言ってM1は「自分はだいじょうぶ」と思って失敗するのを見聞きする気がする。
戸愚呂(弟)がひとにらみしたら消えるレベル
参考:セルゲームに学ぶ「再チャレンジ支援税制」:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)
こういうのもあった。
「ほかにどういうとこ見てるの?」
「え、経営状況悪いけどいいの・・?」
「関西で働きたくて」
「え、けっこう東南アジアの工場で勤務する人多いけれどいいの・・?」
ここで「いまは業績は悪いけれど、パナソニックのやっているスマートホームの事業はまだまだ可能性があって、自分の研究のこういうところで貢献できる、おれならこうする」とか考えているなら別だけれど、そういうわけでもない。(自分が就活していた数年前はすごい人気だったのを棚に上げています・・)
とりあえず、どういう動機でもいいのでいきたい会社があれば、そこの面接官にこいつを欲しいと思わせるためにはどうしたらいいか考える必要があると思う。会社選びは難しいしどうしたって先入観まみれになるので動機が恣意的になるのはやむを得ない。
ここあたりのことについてはいろんなひとが書いているので省略。
もちろんちゃんと考えていて行動している学生もたくさんいる。すでにヨコモジのコンサルとか金融に内定もらっていたり、エンジニアだとweb系のベンチャーにインターンしていたりしている学生も少なくないようだ。
イケてる業界でもイケてる会社でもないからそういうイケてる学生が集まっていないだけじゃないか,大企業志向・安定志向の学生ばかりじゃん、と言われればそれまでだけれど、会社説明会にわざわざ足を運んでくれた10数人の学生のうちの多くがこういう状態だったというのは暗澹たる気持ちにさせる。
能力はあって、ちゃんと考えているけれど、それを面接なりで伝えられなくて落ちる学生が多いのはもったいない。
小手先のテクニックと言われれば否定はできないけれど、消えない幻は現実。リア充のように振る舞って、リア充のようにみえるならばそれはリア充。時間は短いけれど新卒就活をうまく利用して欲しい、な。
以上、散漫とした、主観的な文章で恐縮ですが、感じたことをぼかして書いてみました。
この記事は見る人が見たら誰が書いたか分かると思いますが、わかった方はこっそりしておいて欲しいです。
(ここまで書いてきた批判は、たぶん学生だった頃の自分にも当てはまっていた。無能なわりに自信があった自分の鼻っ柱を折ってくれた先輩に感謝。たまたま内定とれたけれど、もうちょっとちゃんと就活しておけば良かったかなとは思う。)
>医薬品の取り扱い(ハンドリング)とは、保存と運搬と秤量と混合と包装である。
間違い。
小さい病棟なら存在自体知らないかもしれないが、大学病院など大きい病棟では「院内製剤」と呼ばれる医薬品の合成、有機化学反応を行っている。その際、有機化学の知識、実験の手技が必要となる。勿論現場での研修は入るだろうが下地となる化学の知識が当然必要となる。この知識は当学部のカリキュラムでは座学のみで30単位以上必要であり、更に実験の手技となると上乗せしないといけない。
とあるが、医師の彼らはカラムクロマトグラフィー等の有機化学実験が出来るのであろうか。
>医師の薬理学関係の知識をいくぶん増やし、~、添付文書や業界雑誌や文献を読むだけなのだから、医師でもできる。
多忙な医師は「添付文書や業界雑誌や文献を読」んだり、「薬理学関係の知識をいくぶん増や」そうとしない。
もっともこれは、薬剤師の有無とは異なり心がけてほしいものであるが。
出来るだろうが、「病棟薬剤師を専従で配置すると、最低でも、毎年、500万円」以上のコストが必要となるだろう。単純なアルゴリズムで明らかに過剰量の投与は弾くことが出来るだろうが、薬の飲み合わせによる薬物相互作用等、処方に関して判断材料となる情報は多岐に渡る。
また、そのハードルをクリアしたとしても、医療情報の進歩性という問題もある。医療情報は日々進歩しており、一か月前に使えた薬が新しい見解により使えなくなった、同成分だが新しい剤形の薬剤が発売された、ということも頻繁にある。その際、勿論薬剤のデータベースのアップデートが必要であろうが、前半の多岐に渡る情報(最低、相互作用で繋がっている全薬剤)も同時に矛盾が生じなくなるよう判断・調節しなくてはいけない。恐らくコストは年間500万は軽く突破すると思われる。
私もヒューマンエラーが無くなるためコンピュータを用いた処方箋のチェックには大賛成だが、システムの構築・維持のために国の援助が必要になるだろう。
>薬剤師国家試験受験資格を全国民に開放し、国家試験合格者に、半年か1年程度の実務実習を公費で提供することを提案する。
開放はいいかもしれないが、現在でも薬剤師資格の取得には独学では少々厳しすぎる量の勉学が必要である。
薬科専門課程は残しておくのが妥当であろう。但し、従来の四年制で十分である。
そのことが
>教育費用が安くなれば、資格取得コストが低下するため、競争率は高まり、薬剤師の質は向上する。
に繋がるだろう。